JP2009129025A - 記憶情報配置システム、記憶情報配置方法、および記憶情報配置プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の記憶領域からなるデータ記憶部101と記憶領域のデータを一時的に保持するキャッシュ手段110とを有するストレージ装置100を備え、前記ストレージ装置100は、前記データに対して送り込まれる入出力処理要求に応じて処理対象データを前記記憶領域からキャッシュ手段110に格納する手段と、前記各記憶領域における入出力処理の負荷を検出する負荷検出手段121と、キャッシュ手段110内で入出力処理された処理対象データを処理負荷の低い記憶領域に格納する手段とを備えた。
【選択図】図1
Description
このため、ディスクアレイサブシステム設計時、入出力処理が同じRAIDグループに集中しないよう、データの配置に配慮しなければならない。しかしながら、ディスクアレイの構成が大規模になると、最適なデータ配置を実現するために多大な経験及び知識が必要となる。さらには、業務要件が変化した場合、それ以前のデータ配置ではシステムを有効に利用することができなくなるという不都合があった。
この関連技術は、RAIDグループ上で構築された論理ボリューム群ごとに、1つ以上の論理ボリュームを予備ボリュームとして予め用意し、論理ボリューム群の間で負荷の偏りを検知した場合、負荷の大きいボリューム群内の論理ボリュームのデータを負荷の小さいボリューム群にある予備の論理ボリュームへコピーし、コピーを完了したら再配置元と再配置先のボリュームを交換する方式である。
このため、再配置元の論理ボリューム群の処理負荷が高いと検出できた場合であっても、再配置元の論理ボリューム群における処理負荷が下がるまで再配置処理を始めることができないという不都合があった。
又、データ再配置処理が完了するまで、再配置先の論理ボリュームが業務処理に利用できないという不都合があり、このため、データ再配置による負荷分散処理の効果がすぐに現れないという不都合がある。
本発明は、上記関連技術の有する不都合を改善し、処理にかかる負荷を軽減すると共に迅速で且つ安定した動作を行う記憶情報配置システム、記憶情報配置方法、および記憶情報配置プログラムを提供することを目的とする。
本発明の実施形態は、図1に示すように、例えばクライアントとして機能する処理装置(ホスト装置)10と、この処理装置10から送りこまれる入出力要求に応じて入出力処理を行うディスクアレイ装置100とにより構成される。
ディスクアレイ装置100は、例えばRAIDのような記憶装置としての物理的な記憶ディスク101と、この記憶ディスク101に格納されたデータおよび上記入出力処理を制御するディスク制御部50とにより構成される。
また、ディスク制御部50は、記憶ディスク101に格納されたデータ(ボリューム)のアクセス制御を行う入出力制御部120と、入出力処理部120およびホスト装置(入出力装置)に接続され処理対象データを一時的に記憶するキャッシュ手段110と、記憶ディスク101を構成する論理ボリューム群間の負荷の偏りを監視する負荷監視部121と、このデータ再配置処理に必要となる情報が記録されたボリューム管理テーブル130、再配置対象テーブル131および再配置進捗テーブル132を記憶するメモリ125とを有する。
更に、上記記憶ディスク101は、複数の磁気ディスクから複数(例えば2つ)のRAIDグループにより構成され、各RAIDグループ上に複数の論理ボリューム群が構築されている。
本実施形態では、2つのRAIDグループ上に、論理ボリューム群111と論理ボリューム群112が構成される。
論理ボリューム群111と論理ボリューム群112それぞれのボリューム群は、複数の論理ボリュームからなり、論理ボリューム群ごとに1つ以上の論理ボリュームを予備ボリュームとして予め設定する。
処理装置10は、例えばクライアント機として機能するホスト計算装置であり、ディスクアレイ装置100に対して入出力要求を行うと共に、ディスクアレイ装置100から送られる入出力処理されたデータを受信しデータ処理を行う。
又、論理ボリューム群111と論理ボリューム群112は、複数の論理ボリュームの集合であり、各論理ボリュームは論理ブロックにより構成されている。
尚、各論理ブロックは論理ブロックIDが予め設定されており、この論理ブロックIDを指定することで対応する論理ブロックにアクセスすることができる。
更に、上述のように、同一RAIDグループ上に構成された論理ボリューム群ごとに1つ以上の論理ボリュームが予備ボリュームとして予め設定されている。
ボリューム管理テーブル130は、図2に示すように、各論理ボリューム群に対応して1つ存在し、論理ボリューム群を構成する各論理ボリュームの容量および用途(業務または予備)が記録されている。
再配置管理手段140は、入出力要求のアクセス先の論理ボリュームが再配置対象テーブル131に登録されているか否かを判定する入出力要求登録判定機能を備えている。
また、再配置管理手段140は、アクセス先の論理ボリュームが再配置対象テーブル131に登録されていると判定された場合、入出力要求の種別が出力要求のときは、読出し制御手段143に対して読出し処理要求信号を通知し、一方、入出力要求の種別が入力要求のときは、書込み制御手段142に対して書込み要求信号を通知する処理要求通知機能を備えている。
尚、再配置対象テーブル131に登録されていない場合は対象の論理ボリュームは再配置の対象ではないため、入出力制御部120は、通常の入出力処理のみを行う。
このとき、キャッシュ制御手段141は、再配置進捗テーブル132を参照し、N個の論理ブロックを論理ボリュームのIDに基づいて、各論理ボリュームの再配置状態をチェックする機能を備えている。
キャッシュ制御手段141は、読み書きの対象の論理ボリューム群を選択する入出力処理対象ボリューム選択機能を備えている。
このため、キャッシュ制御手段141は、後述するように、キャッシュ手段110内の各論理ブロック(データ)の再配置状態に基づき、当該データに対応する再配置元または再配置先ボリュームの何れからキャッシュ手段110にデータの読み込みを行うかを決定する読込元選択機能を備えている。
これにより、再配置処理の実施中に再配置元ボリュームに対してデータの読み込み要求が発生した場合でも、再配置が完了したデータを再配置先ボリュームからキャッシュ手段へ読み込むことができる。
又、キャッシュ制御手段141は、そのN個の論理ブロックのIDをキーに基づいて再配置進捗テーブル132参照し、各論理ブロックの再配置状態をチェックする再配置状態判定機能を備えている。
これによって、入出力処理の対象ボリューム(データ)の連続性が最大限保証され、且つ論理ボリュームに対する入出力処理およびアクセスの回数を最小限に抑制することができるため、論理ボリュームにかかる入出力処理負荷を抑制することができる。
又、キャッシュ制御手段141は、再配置状態が“0”(未配置)となっている論理ブロックについては、更新があった論理ブロックと同様に再配置先の論理ボリュームへ定期的に格納する書き戻し機能を備えている。ここで、キャッシュ制御手段141は、再配置先の論理ボリュームへ格納処理(書き戻し)が完了した後、対応する論理ブロックの再配置状態を“1”に設定する。
又、キャッシュ制御手段141は、再配置対象テーブル131から再配置済論理ボリュームの登録を削除する再配置対象初期化機能を備えている。
ここで、書込み制御手段142対応する論理ブロックがキャッシュ手段110内に存在する場合は当該論理ブロックのデータに対する書込み処理を実行することにより上書きを行う。
一方、変換されたアドレスに対応する論理ブロックがキャッシュ手段110上に存在しない場合は、未使用キャッシュ領域へ書込み処理データを格納し、そのキャッシュ領域(アドレス)をキャッシュ制御手段141に通知する。
ここで、対応する論理ブロックがキャッシュ手段110内に存在する場合は当該論理ブロックのデータをキャッシュ手段110から読み出し処理を行う。
又、対応する論理ブロックがキャッシュ手段110内に存在しない場合は、キャッシュ制御手段141に、読み込み対象の論理ブロックIDを指示する。
又、後処理手段144は、抽出された論理ブロックのデータを順次再配置先ボリュームへコピーするボリューム複製配置機能を備えている。尚、このとき再配置進捗テーブル132の再配置状態を“1”にする。
更に、後処理手段144は、抽出された論理ブロックの再配置状態が全て“1”になったか否かを判定する再配置完了判別機能と、再配置完了と判定された場合に再配置先ボリュームを業務ボリュームに、再配置元ボリュームを予備ボリュームと設定すると共に再配置対象テーブル131から再配置済ボリュームの登録を削除するボリューム再設定機能を備えている。
これにより、一度もアクセスされていないデータについて、全体負荷が一定程度下がった後に再配置先のボリュームへ移動し、すべてのデータを移動した後に、再配置先ボリュームを業務ボリュームに、再配置元ボリュームを予備ボリュームに設定することができる。
又、負荷監視部121は、各論理ボリューム群にかかる処理負荷値を監視すると共に、論理ボリューム群間における処理負荷の偏差を検知する処理負荷偏差検知機能を有する。
更に、負荷監視部121は、予め設定された処理負荷偏差の閾値を越えた処理負荷偏差が検知された場合に、処理負荷の高い論理ボリューム(業務ボリューム)を特定すると共に、当該論理ボリュームに対応した論理ボリューム(業務ボリューム)を再配置元ボリュームに設定する再配置対象設定機能を備えている。
また、負荷が低い論理ボリューム群112に対応したボリューム管理テーブル130を検索し、設定された再配置元ボリュームと同容量の予備ボリュームがあるか否かの判定を行い、同容量ボリュームがある場合には、その予備ボリュームを再配置先ボリュームに設定する。
次に、上記実施形態の動作について説明する。
先ず、負荷監視部121が、各記憶領域の処理負荷を監視する(負荷監視工程)。入出力処理に伴う処理負荷の偏りを検知する(処理負荷偏差検知工程)。処理負荷の高い記憶領域から処理対象データを読込み(キャッシュ読み込み工程)、入出力処理が行われた処理対象データを前記キャッシュ手段で処理服負荷の低い記憶領域に格納する(データ再配置工程)。
次に、負荷が低い論理ボリューム群112のボリューム管理テーブル130を検索し、再配置元ボリュームと同容量の予備ボリュームがあるか否かの判定を行う(ステップS104)。
一方、ステップS104で、同容量の予備ボリュームがないと判定された場合は、当該再配置元ボリュームを再配置不可とし、次に負荷が高い業務ボリュームを再配置元ボリュームに設定し、S103〜S104を再度実施する。
次に、対応する論理ブロックがキャッシュ手段110上に存在するか否かチェックを行い(ステップS132)、存在する場合は対応するキャッシュ領域を上書きする(ステップS133)。
対応する論理ブロックがキャッシュ上に存在しない場合は、未使用キャッシュ領域にデータを書き(読み)込み(ステップS134)、そのキャッシュ領域(アドレス)をキャッシュ制御手段141に通知する(ステップS135)。
対応する論理ブロックがキャッシュ上に存在しない場合は、キャッシュ制御手段141に、必要となるデータの論理ブロックIDに通知する(ステップS154)。
次に、再配置状態が“0”(未配置)に設定された論理ブロックを再配置元ボリュームから読み込むと共に、再配置先ボリュームが読込まれた対応するキャッシュ領域に上書き格納する(ステップS154)。
次に、再配置状態が“1”となっている論理ブロックを再配置先ボリュームから読み込むと共に、再配置元ボリュームが読込まれた対応するキャッシュ領域に上書き格納する(ステップS156)。
これによって、入出力の連続性が最大限保証され、入出力処理の回数を最小限に抑制することができる。
これにより、オンライン業務中などの常時データアクセスが予想される状況においても業務に影響を与えずにデータの自動再配置をおこなうことができる。
50 ディスク制御部
100 ディスクアレイ装置
101 記憶ディスク
110 キャッシュ部
111、112 論理ボリューム群
113、114 論理ボリューム
120 入出力制御部
121 負荷監視部
125 メモリ
130 ボリューム管理テーブル
131 再配置対象テーブル
132 再配置進捗テーブル
140 再配置監視手段
141 キャッシュ制御手段
142 書込み制御手段
143 読出し制御手段
144 後処理手段
Claims (13)
- 複数の記憶領域からなるデータ記憶部と前記記憶領域のデータを一時的に保持するキャッシュ手段とを有するストレージ装置と、このストレージ装置に対して入出力処理要求を行う入出力装置とを備えた記憶情報配置システムであって、
前記ストレージ装置は、前記各記憶領域における入出力処理の負荷を検出する負荷検出手段と、前記入出力処理要求に応じて処理対象データを記憶領域から前記キャッシュ手段に格納する入出力制御手段と、前記キャッシュ手段内で入出力処理された処理対象データを前記処理負荷の低い記憶領域に格納する再配置手段とを備えたことを特徴とする記憶情報配置システム。 - 前記請求項1に記載の記憶情報配置システムにおいて、
前記記憶領域間で予め設定された値以上の負荷偏差が検出された場合に、負荷の高い記憶領域を移動元記憶領域に設定すると共に当該移動元記憶領域に予め対応して設定された記憶領域を移動先記憶領域に設定する配置領域設定手段を備え、
前記入出力制御手段は、前記移動元記憶領域の処理対象データを前記キャッシュ手段に読込む機能を備え、前記再配置手段は、前記キャッシュ手段内で入出力処理された前記処理対象データを前記移動先記憶領域に格納する機能を備えたことを特徴とする記憶情報配置システム。 - 前記請求項2に記載の記憶情報配置システムにおいて、
前記データ記憶部は、複数の記憶領域からなる記憶領域群により構成され、
前記配置領域設定手段は、前記移動元および移動先記憶領域をそれぞれ異なる記憶領域群内に設定する機能を備えたことを特徴とする記憶情報配置システム。 - 前記請求項2に記載の記憶情報配置システムにおいて、
前記入出力制御手段は、前記移動元記憶領域のデータを前記入出力要求に先立ち前記キャッシュ手段に読込む機能を有することを特徴とした記憶情報配置システム。 - 前記請求項3に記載の記憶情報配置システムにおいて、
前記移動元記憶領域から前記キャッシュ手段に読込まれた処理対象データが前記移動先領域に格納されたか否かの再配置進捗を監視する再配置進捗監視手段を前記ストレージ装置に備え、
前記再配置手段は、前記キャッシュ手段でアクセスされたデータを前記監視結果に基づき前記移動元記憶領域又は移動先記憶領域の何れに格納するかを決定する書き戻し先選択機能を有することを特徴とした記憶情報配置システム。 - 前記請求項3又は5に記載の記憶情報配置システムにおいて、
前記入出力制御手段は、前記入出力要求に先立ち前記移動元又は移動先記憶領域に連続して格納されたデータ群を予め設定された長さで前記キャッシュ手段に読込む連続格納データ先読み機能と、前記再配置進捗の監視結果に基づき前記移動元又は移動先記憶領域から前記キャッシュ手段にデータを読込み前記キャッシュ手段内のデータを更新するキャッシュデータ更新機能とを備えたことを特徴とする記憶情報配置システム。 - 前記請求項5又は6に記載の記憶情報配置システムにおいて、
前記相互に対応する移動元および移動先記憶領域にデータが格納されている場合に、前記入出力制御手段は、前記移動元記憶領域に対する入出力処理要求に対して前記入出力処理要求に対応した処理対象データを前記移動先記憶領域から前記キャッシュ手段に読込む移動先読込み機能を備えたことを特徴とする記憶情報配置システム。 - 複数の記憶領域からなるデータ記憶部と前記記憶領域のデータを一時的に保持するキャッシュ手段と前記各記憶領域における処理負荷を検出する負荷検出手段とを有するストレージ装置にあって、前記データに対する入出力処理要求に応じて入出力処理を行うと共にデータ記憶部内のデータ再配置を行う記憶情報配置方法において、
前記各記憶領域における処理負荷を監視する負荷監視工程と、前記記憶領域に対する入出力処理にかかる処理負荷の偏りを検知する処理負荷偏差検知工程と、入出力処理要求に応じて検知された処理負荷の高い記憶領域から処理対象データを読込むキャッシュ読み込み工程と、前記キャッシュ手段で入出力処理が行われた処理対象データを前記処理負荷の低い記憶領域に格納するデータ再配置工程とを備えたことを特徴とする記憶情報配置方法。 - 前記請求項8に記載の記憶情報配置方法において、
前記検知された処理負荷に基づき移動元記憶領域および移動先記憶領域を設定する記憶領域設定工程を、前記処理負荷偏差検知工程の後に備えたことを特徴とする記憶情報配置方法。 - 前記請求項8に記載の記憶情報配置方法において、
前記移動元記憶領域のデータを前記入出力要求に先立ち前記キャッシュ手段に読込む領域先読み工程をキャッシュ読み込み工程に代えて備えたことを特徴とする記憶情報配置方法。 - 複数の記憶領域からなるデータ記憶部と前記記憶領域のデータを一時的に保持するキャッシュ手段と前記各記憶領域の処理負荷を検出する負荷検出手段とを有するストレージ装置にあって、前記データに対する入出力処理要求に応じて入出力処理を行うと共にデータ記憶部内におけるデータ再配置を行うための記憶情報配置プログラムにおいて、
前記各記憶領域の処理負荷を監視する負荷監視機能、前記入出力処理要求および入出力処理に伴う処理負荷の偏りを検知する処理負荷偏差検知機能、処理負荷の高い記憶領域から処理対象データを読込むキャッシュ読み込み機能と、前記キャッシュ手段で入出力処理が行われた処理対象データを処理負荷の低い記憶領域に格納するデータ再配置機能とを、前記ストレージ装置に備えられたコンピュータに実行させることを特徴とした記憶情報配置プログラム。 - 前記請求項11に記載の記憶情報配置プログラムにおいて、
前記検知された処理負荷に基づき移動元記憶領域および移動先記憶領域を設定する記憶領域設定機能を前記ストレージ装置に備えられたコンピュータに実行させることを特徴とした記憶情報配置プログラム。 - 前記請求項11に記載の記憶情報配置プログラムにおいて、
前記移動元記憶領域のデータを前記入出力要求に先立ち前記キャッシュ手段に読込む領域先読み機能を前記ストレージ装置に備えられたコンピュータに実行させることを特徴とした記憶情報配置プログラム。
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