JP4245021B2 - ストレージ装置、ストレージシステム、ストレージ装置の制御方法 - Google Patents
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Description
ホストコンピュータ300から書き込み要求を受けたホストインターフェース制御部410は、キャッシュメモリ部420に空き領域があるかどうか調査する(S201、図12のB1)。
キャッシュメモリ部430に未使用のキャッシュページがある場合は、S202はスキップし上記のS203ないしS205の動作を行う。
また、任意の他のストレージ装置のキャッシュメモリを利用することができるから、ホストからの書き込み負荷が高い場合でも十分な記憶容量のキャッシュメモリを各ストレージ装置に備えておく必要がない。すなわち、システム全体としてキャッシュメモリを効率的に利用することができ、コストダウンを図ることができる。
このようにすれば、外部書き込み部は、他のストレージ装置のキャッシュメモリの空き容量を正確に知ることができるから、受信したデータを書き込むのに十分な量の未使用の記憶領域を持つ他のストレージ装置を特定することができる。
このようにすれば、ホストコンピュータがデータの読み書きをする際の最小単位であるブロックを基準に外部書き込み管理テーブルを構成しているので、ホストコンピュータの仕様に適合した書き込み処理をすることができる。
このようにすれば、複数のブロックをまとめてひとつの部分領域として管理することができるので、データの書き込み処理を高速に行うことができる。
また、任意の他のストレージ装置のキャッシュメモリを利用することができるから、ホストからの書き込み負荷が高い場合でも十分な記憶容量のキャッシュメモリを各ストレージ装置に備えておく必要がない。すなわち、システム全体としてキャッシュメモリを効率的に利用することができ、コストダウンを図ることができる。
このようにすれば、外部書き込み工程では、他のストレージ装置のキャッシュメモリの空き容量を正確に知ることができるから、受信したデータを書き込むのに十分な量の未使用の記憶領域を持つ他のストレージ装置を特定することができる。
このようにすれば、ホストコンピュータがデータの読み書きをする際の最小単位であるブロックを基準に外部書き込み管理テーブルを構成しているので、ホストコンピュータの仕様に適合した書き込み処理をすることができる。
このようにすれば、複数のブロックをまとめてひとつの部分領域として管理することができるので、データの書き込み処理を高速に行うことができる。
図1を参照すると、ストレージ装置200は、ホストコンピュータ100との間のデータおよびコマンドの転送を制御するホスト制御部210、転送されるデータを一時的に記憶するキャッシュメモリ部220、ストレージ装置200の各部の間の通信および他のストレージ装置との間の通信を制御するスイッチ部230、物理ディスク部へのデータの書き込みおよびデータの読み出しを制御するディスク制御部240、データを記憶する物理ディスク部250から構成される。
各ストレージ装置200は、例えばSAN(Storage Area Network)により接続されたホストコンピュータ100からの要求に従って、物理ディスク部250へのデータの書き込みおよび物理ディスク部250からのデータの読み出しを行う。
ホスト制御部210は、ホストコマンド制御部211、データ転送制御部212、内部通信制御部213から構成されている。
図3は、ホストコンピュータ100からの書き込み要求がない状態の例を示しており、ユニット1、ユニット2共に使用中キャッシュページ数がゼロである。図4は、ホストコンピュータからの書き込み負荷によりユニット1のキャッシュページが全て使用されており、ユニット2のキャッシュページは5000ページが使用中であるがまだ5000ページの未使用のページが存在する状態を示している。
この例では、ユニット内の論理ディスク252毎にアドレスブロックに対応したビットマップとなっており、そのブロックが外部書き込みブロックである場合に、対応するビットをセット(値を1と)し、そうでない場合はリセット(値を0と)する。図では、セットされたビットを「○」、リセットされたビットを「×」で示している。また、ユニット内の各論理ディスク252は、一意に識別できるように付された論理ディスク番号により区別している。
例えば、符号223aを付した欄は、論理ディスク番号「0000」を付された論理ディスク252のアドレスブロック「FFFF」に書き込むべきデータは外部ユニットのキャッシュメモリ221に書き込まれてはいないことを、符号223bを付した欄は、論理ディスク番号「0004」を付された論理ディスク252のアドレスブロック「FFFF」に書き込むべきデータは外部ユニットのキャッシュメモリ221に書き込まれていることをそれぞれ示している。
なお、この例では外部書き込み管理テーブル223をブロック単位で管理しているが、このブロックはホストコンピュータ100からの書き込み最小単位のブロックでも良いし、あるいはあるまとまった単位のブロック(たとえば16ブロックや64ブロック)でも良い。
図6に外部受け入れ管理テーブル224の一例を示す。
外部ユニットから書き込まれたデータに、書き込み元のユニットを識別する情報である書き込み元のユニット番号、書き込み元のユニットがデータを格納すべきものとしてホストコンピュータ100から指定された論理ディスク252を識別する論理ディスク番号、その論理ディスク252のおける当該データの格納ブロックを識別する書き込み開始ブロックと書き込み終了ブロックが格納されている。
例えば、図の1行目(符号224a)は、書き込み元ユニット番号が「00」である外部ユニットの論理ディス番号が「0000」である論理ディスク252の「0000」ブロックから「0001」ブロックに書き込むデータが、自ユニットのキャッシュメモリ221に書き込まれていることを示している。
ディスクコマンド制御部241は、ホスト制御部210がホストコンピュータ100から受信し、スイッチ部230を介してキャッシュメモリに転送したデータを物理ディスクに書き込むために、ディスクコマンドを物理ディスク252に対して発行する。
また、スイッチ部230経由で接続されている全ての外部ユニットに対して定期的にキャッシュメモリ221の使用状況を取得するコマンドを発行し、接続されている全ユニットのキャッシュメモリ使用状況を外部ユニットの番号と対応付けてキャッシュメモリ管理テーブル222に格納する。
物理ディスク251は、磁気ディスク(記憶媒体の一例)と磁気ディスクに対して情報の読み書きを行う機構から構成されるハードディスク装置である。物理ディスク251は、同じ量のデータの書き込みに要する時間がキャッシュメモリ221と比べた場合大幅に長くなる。物理ディスク251とディスク制御部240は、例えばシリアルATA(AT Attachment)やiSCSI(Small Computer System Interface)のインターフェースにより接続されている。
なお、物理ディスクとしてはDVD−R(Digital Versatile Disk-Recordable)、磁気テープ等の磁気ディスク以外の記憶媒体にデータの書き込みを行うことができるドライブ装置を用いてもよい。
図7ないし図9は、ホストコンピュータ100から書き込み要求を受けた時のストレージ装置200の動作フローを示す図である。
ホストコンピュータ100から書き込み要求を受けたホストコマンド制御部211は、外部ユニットへの書き込みブロック管理テーブル223を参照し、要求の対象となっている物理ディスクのブロック(以下「対象ブロック」という)が外部書き込みブロックかどうかを調査する(図7のS101)。具体的には、外部書き込み管理テーブル223の対象ブロックに対応するビットを読み出し、そのビットが1(図5では「○」)であれば対象ブロックは外部書き込みブロックであると、そのビットが0(図5では「×」)であれば対象ブロックは外部書き込みブロックではないと判定する。
対象ブロックが外部書き込み実施ブロックでない場合、ホスト制御部210は、自ユニット内のキャッシュメモリ221に空き領域があるかどうか調査する(S102の判定がノー、S102)。具体的には、キャッシュメモリ管理テーブル222を参照して、自ユニットの未使用キャッシュページ数が0でない場合には空き領域があると、自ユニットの未使用キャッシュページ数が0の場合には空き領域がないと、それぞれ判断する。
外部ユニットのキャッシュメモリ221内に未使用のキャッシュページがない場合は、ディスク制御部240は、自ユニットのキャッシュメモリ221上の物理ディスク251に未書き込みのデータを物理ディスク251に書き込んで未使用のキャッシュページを作成し(S106の判定がノー、S107)、ホスト制御部210は、ホストコンピュータ100から受信したデータをキャッシュメモリ221に格納する(S103)。
格納が完了したらホスト制御部210がホストコンピュータ100に書き込みが完了した旨の応答を送信する(S104)。その後、ディスク制御部240がキャッシュメモリ222上のデータを物理ディスク251の対象ブロックに書き込む(S105)。
自ユニット内のキャッシュメモリ221に空き領域がある(S102の判定がイエスの)場合は、外部ユニットのキャッシュメモリ221に未使用ページがあるかどうかの調査は行わずに、上記のS103ないしS105の動作を行う。
<対象ブロックが外部ユニット書き込みブロックで、自ユニットに未使用ページがある場合>
ホスト制御部210は、図7のS102と同様の手順で自ユニットのキャッシュメモリ221に未使用ページがあるかどうかを調べる(S111)。
自ユニット内のキャッシュメモリに未使用ページがある場合、ホスト制御部210は、対象ブロックの書き込み先の外部ユニットに対して対象ブロックを格納するためのキャッシュページの確保を内部通信制御部213を介して要求するとともに、自ユニット内のキャッシュメモリ221に未使用キャッシュページを確保し、外部ユニットに格納されているデータをキャッシュ間コピー制御部244により自ユニット内に確保した未使用キャッシュページにコピーする(S111の判定がイエス、S112)。
その後、ホスト制御部210は、ホストコンピュータ100から受信したデータをS112でコピー先となった自ユニット内のキャッシュページに格納し(S116)、ホストコンピュータ100に書き込みが完了した旨の応答を送信する(S117)。その後、S112でキャッシュメモリ221に格納されたデータをディスク制御部240が物理ディスク251の対象ブロックに書き込む(S118)。
また、自ユニット内のキャッシュメモリ221に未使用ページがない場合、ホスト制御部210は、書き込み先の外部ユニットに対して対象ブロック用のキャッシュページの確保を内部通信制御部213を介して要求し、ホストから受信したデータを確保した外部ユニットのキャッシュページに格納する(S111の判定がノー、S119)。
その後、ホスト制御部210は、データを格納した外部ユニット内の外部受け入れブロック管理テーブル224に対象データのレコードを追加して更新し(S120)、確保していたキャッシュページを開放してホストコンピュータに応答を送信する(S121)。
このようにすることにより、外部ユニットに一時的にデータが格納された場合においても、データの一貫性を保持することができる。
図9は、自ユニット内に未使用のキャッシュページがなく、全ユニットのキャッシュメモリ使用状況の調査結果、外部ユニットのキャッシュメモリに未使用のキャッシュページが存在する(図7のS106の判定がイエスの)場合の動作フローである。また、図11はこのときのデータとコマンドの流れを説明する図である。
ホストコンピュータ100から書き込み要求を受けた(図11のA1)ホスト制御部210は、未使用のキャッシュページがある外部ユニットに対してキャッシュページの確保を内部通信制御部213により要求し、ホストから受信したデータをそのキャッシュページに格納する(S131、図11のA2)。その後、ホスト制御部210は、データを格納した外部ユニット内の外部受け入れ管理テーブル224に対象ブロックに関するレコードを登録し(S132)、自ユニット内の外部書き込み管理テーブル223に対象ブロックのビットをセットし(S133)、確保していたキャッシュページを開放してホストに応答を送信する(S134、図11のA3)。
ディスク制御部240は、外部受け入れ管理テーブル224を定期的に調査し、外部ユニットから書き込まれたキャッシュページが存在するかどうかを判定する(S142)。この判定は、外部受け入れ管理テーブルにひとつ以上のレコードがある場合に外部ユニットから書き込まれたキャッシュページがあると判定し、そうでない場合に外部ユニットから書き込まれたキャッシュページはないと判定する。
ディスク制御部240は、コピーが完了したらコピー元のキャッシュページを未使用状態に変更し(S145)、コピー元およびコピー先のキャッシュページを開放し、自ユニットの外部受け入れ管理テーブル224からコピーを行ったブロックに関するレコードを削除する(S146)。
このようにすることにより、一時的に外部ユニットのキャッシュメモリに格納されたデータは元のユニットのキャッシュメモリに書き戻され、ディスク制御部240により物理ディスク250に書き込まれる(図11のA5)。
ストレージ装置200の第二の効果は、スイッチ経由で接続されている別のストレージ装置のキャッシュメモリを有効に利用することによりキャッシュメモリの利用効率を向上し、コストダウンを図ることができるということである。
100 ホストコンピュータ
200 ストレージ装置
210 ホスト制御部
211 ホストコマンド制御部
212 データ転送制御部
213 内部通信制御部
220 キャッシュメモリ部
221 キャッシュメモリ
222 キャッシュメモリ管理テーブル
223 外部書き込み管理テーブル
224 外部受け入れ管理テーブル
230 スイッチ部
240 ディスク制御部
241 ディスクコマンド制御部
242 データ転送制御部
243 内部通信制御部
244 キャッシュ間コピー制御部
250 物理ディスク部
Claims (10)
- ホストコンピュータから受信したデータをキャッシュメモリに書き込んだ後に記憶媒体に書き込むストレージ装置において、
前記キャッシュメモリの使用状況を示す使用状況情報を通信可能に接続された他のストレージ装置から取得するキャッシュメモリ使用状況取得部と、
前記使用状況情報を取得元の前記他のストレージ装置を識別する情報と対応付けて記憶するキャッシュメモリ管理テーブルと、
前記ホストコンピュータから前記データを受信したときに自装置の前記キャッシュメモリの空き領域がない場合に前記キャッシュメモリ管理テーブルを参照して前記空き領域のある前記他のストレージ装置が存在するか否かを判定し、存在する場合には前記他のストレージ装置の前記キャッシュメモリに前記データを格納する外部書き込み部と、
前記キャッシュメモリに前記他のストレージ装置により書き込まれたデータを当該データの書き込み元の前記他のストレージ装置の前記キャッシュメモリに書き込むデータ書き戻し部とを備え、
前記記憶媒体の記憶領域中の位置を示す記憶位置情報と、その位置に書き込まれるべき前記データが前記他のストレージ装置の前記キャッシュメモリに書き込まれたものであるか否かを示す情報とを対応付けて記憶した外部書き込み管理テーブルを有し、
前記外部書き込み部は、前記データが前記キャッシュメモリに格納された場合に前記外部書き込み管理テーブルを更新する機能を有し、
前記データ書き戻し部は、前記データが前記キャッシュメモリに書き込まれた場合に前記他のストレージ装置の前記外部書き込み管理テーブルを更新する機能を備えたことを特徴としたストレージ装置。 - 前記使用状況情報は、前記キャッシュメモリの使用中の記憶領域の大きさと未使用の記憶領域の大きさを示すものであることを特徴とした請求項1に記載のストレージ装置。
- 前記記憶位置情報は、前記記憶媒体におけるブロックを特定する情報であることを特徴とした請求項1に記載のストレージ装置。
- 前記記憶位置情報は、所定の数のブロックの集合を特定する情報であることを特徴とする請求項1に記載のストレージ装置。
- 前記他のストレージ装置から前記キャッシュメモリに書き込まれたデータの各々について、当該データを書き込んだ前記他のストレージ装置を特定する情報と、当該データが書き込まれるべき前記記憶媒体を特定する情報と、この記憶媒体の当該データが書き込まれるべき位置を示す前記記憶位置情報とを対応付けて記憶する外部受け入れ管理テーブルを備え、
前記外部書き込み部は、その動作の結果を反映するようにデータの書き込み先の前記他のストレージ装置の前記外部受け入れ管理テーブルを更新し、
前記データ書き戻し部は、その動作の結果を反映するように前記外部受け入れ管理テーブルを更新することを特徴とした請求項1又は4に記載のストレージ装置。 - ホストコンピュータから受信したデータをキャッシュメモリに書き込んだ後に記憶媒体に書き込むストレージ装置の制御方法において、
前記キャッシュメモリの使用状況を示す使用状況情報を通信可能に接続された他のストレージ装置から取得するキャッシュメモリ使用状況取得工程と、
前記使用状況情報を取得元の前記他のストレージ装置を識別する情報と対応付けてキャッシュメモリ管理テーブルに記憶するキャッシュメモリ使用状況記憶工程と、
前記ホストコンピュータから前記データを受信したときに自装置の前記キャッシュメモリの空き領域がない場合に前記キャッシュメモリ管理テーブルを参照して前記空き領域のある前記他のストレージ装置が存在するか否かを判定し、存在する場合には当該他のストレージ装置の前記キャッシュメモリに前記データを格納する外部書き込み工程と、
前記キャッシュメモリに前記他のストレージ装置により書き込まれたデータを当該データの書き込み元の前記他のストレージ装置の前記キャッシュメモリに書き込むデータ書き戻し工程とを備え、
前記記憶媒体の記憶領域中の位置を示す記憶位置情報と、その位置に書き込まれるべき前記データが前記他のストレージ装置の前記キャッシュメモリに書き込まれたものであるか否かを示す情報を対応付けて記憶した外部書き込み管理テーブルを予め記憶装置に記憶しておき、
前記外部書き込み工程の実行後に、その実行結果を反映するように前記外部書き込み管理テーブルを更新し、
前記データ書き戻し工程の実行後に、その実行結果を反映するようにデータの書き戻し先の前記他のストレージ装置の前記外部書き込み管理テーブルを更新することを特徴としたストレージ装置の制御方法。 - 前記使用状況情報は、前記キャッシュメモリの使用中の記憶領域の大きさと未使用の記憶領域の大きさを示すものであることを特徴とした請求項6に記載のストレージ装置の制御方法。
- 前記記憶位置情報は、前記記憶媒体におけるブロックを特定する情報であることを特徴とした請求項7に記載のストレージ装置の制御方法。
- 前記記憶位置情報は、所定の数のブロックの集合を特定する情報であることを特徴とする請求項7に記載のストレージ装置の制御方法。
- 前記他のストレージ装置から前記キャッシュメモリに書き込まれたデータの各々について、当該データを書き込んだ前記他のストレージ装置を特定する情報と、当該データが書き込まれるべき前記記憶媒体を特定する情報と、この記憶媒体の当該データが書き込まれるべき位置を示す前記記憶位置情報とを対応付けて記憶する外部受け入れ管理テーブルを予め記憶装置に記憶しておき、
前記外部書き込み工程の実行後に、その実行結果を反映するようにデータの書き込み先の前記他のストレージ装置の前記外部受け入れ管理テーブルを更新し、
前記データ書き戻し工程の実行後に、その動作の結果を反映するように前記外部受け入れ管理テーブルを更新することを特徴とした請求項6乃至請求項9のいずれかひとつに記載のストレージ装置の制御方法。
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