JP4036992B2 - キャッシュモジュール間でデータを動的に管理するキャッシュ制御装置および方法 - Google Patents

キャッシュモジュール間でデータを動的に管理するキャッシュ制御装置および方法 Download PDF

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    • G06F2212/31Providing disk cache in a specific location of a storage system
    • G06F2212/312In storage controller

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク接続された複数のキャッシュモジュールと、それらに接続される複数のストレージモジュールから成るストレージシステムにおいて、キャッシュモジュールのメモリの利用を制御するキャッシュ制御装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
近年のコンピュータシステムにおいては、補助記憶装置内の情報へのアクセスを高速化するために、補助記憶装置と情報の要求元との間に、半導体メモリを利用したバッファ記憶装置が設けられることがある。ディスク装置用のバッファ記憶装置は、ディスクキャッシュと呼ばれ、ディスク装置を制御するディスクコントローラ内に設けられることが多い。
【0003】
今、ディスク装置に対応する複数のストレージモジュールと、各ストレージモジュールに接続されたバッファ記憶装置に対応するキャッシュモジュールとから成るストレージシステムを考える。
【0004】
各キャッシュモジュールが管理するディスクページは、そのキャッシュモジュールに接続されたストレージモジュールに格納されているとする。ここで、ディスクページとは、あらかじめ決められた固定長の記憶領域(ブロック)に格納された情報に対応し、「ディスクページを管理する」とは、そのディスクページに対するアクセス要求を受け付けることと、そのディスクページに対する排他制御、一貫性保持制御等を行うことを意味する。
【0005】
例えば、ストレージシステムが2つのキャッシュモジュールA、Bを備え、キャッシュモジュールAが管理するストレージモジュールに対しては頻繁なアクセス要求が集中し、キャッシュモジュールBが管理するストレージモジュールに対するアクセス要求は比較的疎である場合を考える。
【0006】
この場合、キャッシュモジュールAは、キャッシュモジュールBより多いメモリ量を持っていることが望ましい。何故なら、より多いメモリ量はより良いキャッシュヒット率を意味し、頻繁なアクセスを受けるキャッシュモジュールがより良いヒット率を達成すれば、疎なアクセスを受けるキャッシュモジュールのヒット率が低くなったとしても引き合うからである。しかし、実際には、各キャッシュモジュールのメモリ量は、ハードウェアに応じてあらかじめ固定されており、それをアクセス要求の頻度に応じて変更することはできない。
【0007】
この状況は、キャッシュ上に置くページを決定する標準的な方法であるLRU法(Least Recently Used Method)に照らしてみると、より明瞭となる。LRU法は、その名の通り、最近使用されたページをキャッシュ上に残し、最も長く使われていないページを置き換えの対象として選ぶ。したがって、キャッシュ上には、最近アクセス時間の新しい順にキャッシュが一杯になるまで選ばれたページ群が存在する。ここで、最近アクセス時間は、そのページへの過去のアクセスのうち、最も新しいアクセスが行われた時刻を表す。
【0008】
一般に、あるページに対するアクセス要求が発生する確率は、そのページに対する最近アクセス時刻が新しい程高いことが観察されているので、LRU法は最もアクセスを受ける可能性の低いページを置き換えるという最適な制御を行っていることになる。
【0009】
しかし、上述の例のように、2つのキャッシュモジュール間にアクセス要求頻度の差がある場合、それぞれのキャッシュモジュールが与えられたメモリ量の範囲内で独立にLRU法による制御を行うと、システム全体としてはLRU法が実現できず、最適な制御を行うことができない。
【0010】
この場合、アクセス要求頻度が高いキャッシュモジュール中に存在するページ群の最近アクセス時刻のレンジは、アクセス要求頻度が低いキャッシュモジュールのレンジよりも狭くなる。ここで、最近アクセス時刻のレンジは、キャッシュモジュール中の各ページの最近アクセス時刻のうち、最も新しいものと最も古いものの差を表す。
【0011】
このように、キャッシュモジュール間で最近アクセス時刻のレンジに差があるということは、アクセス頻度が高いキャッシュモジュールでは、システム全体として置き換えられるべきでないページの置き換えが発生しやすく、アクセス要求頻度が低いキャッシュモジュールでは、システム全体として置き換えられるべきページの置き換えが発生しにくいことを意味している。したがって、システム全体として最適な制御が行われていない。
【0012】
本発明の課題は、複数のストレージモジュールと複数のキャッシュモジュールを含むストレージシステムにおいて、システム全体として最適なページ割り当てを行うキャッシュ制御装置およびその方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
図1は、本発明のキャッシュ制御装置の原理図である。図1のキャッシュ制御装置は、管理手段1、転出手段2、および転入手段3を備え、互いに接続された複数のキャッシュモジュールと、各キャッシュモジュールに接続され、情報を格納するストレージモジュールからなるストレージシステムのキャッシュ動作を制御する。
【0014】
管理手段1は、複数のキャッシュモジュールのうちの1つのキャッシュモジュール4が管理する情報が他のキャッシュモジュール5に存在することを許容する。
【0015】
転出手段2は、キャッシュモジュール4が管理する情報を、キャッシュモジュール4からキャッシュモジュール5に転出する。
【0016】
転入手段3は、キャッシュモジュール4が管理する情報を、キャッシュモジュール5からキャッシュモジュール4に転入する。
【0017】
管理手段1は、例えば、キャッシュモジュール4が管理するストレージモジュールから読み出されたページ等の情報を一元的に管理し、その情報の一部がキャッシュモジュール5に存在する場合でも、その所在を把握している。転出手段2は、キャッシュモジュール4が管理し、キャッシュモジュール4に存在する情報を、必要に応じてキャッシュモジュール5に移動する。また、転入手段3は、キャッシュモジュール4が管理し、キャッシュモジュール5に存在する情報を、必要に応じてキャッシュモジュール4に転入する。
【0018】
このように、各キャッシュモジュールに対応して情報を一元的に管理する管理手段1と、管理している情報を2つのキャッシュモジュール間で動的に移動する転出手段2および転入手段3を備えることで、1つのキャッシュモジュールが管理する情報を、複数のキャッシュモジュールに分散して保持することができる。
【0019】
例えば、キャッシュモジュール4のメモリに空き領域がない状態で新たなアクセス要求を受け取り、空き領域を確保する必要が生じたとき、転出手段2が情報をキャッシュモジュール5に転出すれば、キャッシュモジュール4に保持されていた情報を廃棄することなく、空き領域を確保することができる。そして、確保された領域に、要求された情報をストレージモジュールから読み込めばよい。また、要求された情報がキャッシュモジュール5に存在する場合、キャッシュモジュール4に確保された領域に、転入手段3がその情報を転入すればよい。
【0020】
また、システム内のすべてのキャッシュモジュールのメモリが一杯の場合は、例えば、システム内で最も古い最近アクセス時刻を持つ情報を保持するキャッシュモジュールが、その情報を廃棄する。そして、アクセス要求を受け取ったキャッシュモジュールからそのキャッシュモジュールに、溢れた情報を転出すればよい。
【0021】
このように、各キャッシュモジュールが他のキャッシュモジュールと共同して分散処理を行い、新たなアクセス要求を受け取ったときに、他のキャッシュモジュールの情報の廃棄を可能にする機構を備えることにより、システム全体として最適な情報割り当てを行うことができる。
本発明の別のキャッシュ制御装置は、管理手段1、転出手段2、および転入手段3を備え、互いに接続された複数のキャッシュモジュールと、該複数のキャッシュモジュールにそれぞれ接続され、情報をそれぞれ格納する複数のストレージモジュールからなるストレージシステムのキャッシュ動作を制御する。管理手段1は、複数のキャッシュモジュールのうちの1つのキャッシュモジュール4に接続されたストレージモジュールが格納する情報がそのキャッシュモジュール4または他のキャッシュモジュール5のいずれかに存在することを示す管理用データを有する。転出手段2は、転出手段2は、アクセス要求元からキャッシュモジュール4に対するアクセス要求頻度が高く、キャッシュモジュール5に対するアクセス要求頻度が低いとき、キャッシュモジュール4に存在する情報をキャッシュモジュール5に転出する。転入手段3は、キャッシュモジュール5に存在する情報を、キャッシュモジュール5からキャッシュモジュール4に転入する。
【0022】
例えば、図1の管理手段1、転出手段2、および転入手段3は、それぞれ、後述する図2のページ管理部11、転出部14、および転入部15に対応する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0024】
複数のキャッシュモジュールを含むストレージシステムにおいて、システム全体として最適なページ割り当てを実現するには、各キャッシュモジュールが独立に処理を行うのではなく、他のキャッシュモジュールと共同で分散処理を行う必要がある。
【0025】
また、ストレージシステムにおいては、1つのストレージモジュールの全記憶領域、あるいは、その一部の領域に対する排他制御を行う必要がある。このとき、ページ毎に異なるキャッシュモジュールが管理していたのでは、ページの集合に対する排他制御は、キャッシュモジュール間の通信を必要とする重い処理になってしまう。したがって、1つのストレージモジュールに属するページ群の管理は、1つのキャッシュモジュールにより行われることが望ましい。
【0026】
また、一貫性保持制御においては、キャッシュモジュールからストレージモジュールへの書き戻し処理を行う必要がある。このとき、ページ毎に異なるキャッシュモジュールが管理していたのでは、ページの集合の書き戻し処理は、やはり、キャッシュモジュール間の通信を必要とする重い処理になってしまう。この書き戻し処理をまとめ書きにより効率良く行うためにも、1つのストレージモジュールに属するページ群の管理は、1つのキャッシュモジュールにより行われることが望ましい。
【0027】
そこで、本発明においては、ページの管理用データを格納するメモリ領域とそのページのデータを格納するメモリ領域を別々のキャッシュモジュールに割り当てることを許容する。すなわち、1つのストレージモジュールに属するページの管理は1つのキャッシュモジュールが行うが、そのストレージモジュールに属するページは、複数のキャッシュモジュールに割り当てられる。
【0028】
この場合、ストレージモジュールに対するアクセス要求は、それを管理するキャッシュモジュールが受け付け、そのキャッシュモジュールは、要求されたページの所在を調べる。そして、そのページが他のキャッシュモジュールに存在する場合は、そのキャッシュモジュールと共同でアクセス要求に対する応答処理を行う。
【0029】
このようなシステムによれば、1つのストレージモジュールのページ群を複数のキャッシュモジュールに分散させることができ、アクセス要求頻度が高いストレージモジュールのページを、それを管理するキャッシュモジュールからアクセス要求頻度が低いストレージモジュールを管理する他のキャッシュモジュールへ移動させることができる。
【0030】
このため、アクセス要求が1つのキャッシュモジュールに集中して、そのキャッシュモジュールの最近アクセス時刻のレンジを狭めるようなことは起こらない。したがって、システム全体として最適なページ割り当てを行うことが可能になり、キャッシュのヒット率が向上する。
【0031】
しかしながら、要求されたページが他のキャッシュモジュールに存在する場合、そのページを管理するキャッシュモジュールとそのページを保持するキャッシュモジュールの共同作業が発生する。その結果、この場合の応答時間は、共同作業のオーバヘッドだけ長くなる。
【0032】
キャッシュ上にページが存在する場合の応答時間は、通常1ms未満の非常に短い時間であるため、共同作業のオーバヘッドがもたらす影響は大きいものになり得る。このため、応答時間に対するオーバヘッドを小さくすることが要求される。
【0033】
そこで、あるキャッシュモジュールが管理するページのうち、アクセス要求を受ける可能性の高いものはそのキャッシュモジュールのメモリに保持し、それらに比べて可能性の低いものを他のキャッシュモジュールに割り当てるという戦略を採用する。
【0034】
この戦略により、キャッシュ上に存在するアクセス対象のページが、それを管理するキャッシュモジュール以外のキャッシュモジュールに存在する可能性を低くし、キャッシュ上にページが存在する場合の応答時間に対するオーバヘッドを小さくすることができる。
【0035】
この戦略を実現するためには、ページをキャッシュモジュール間で動的に移動する機能を備える必要がある。何故なら、あるページがアクセスを受ける可能性は、時々刻々と変化するからである。キャッシュ上に存在するページがアクセス要求を受ける可能性は、LRU法に基づく観察によれば、そのページへのアクセスが来ないまま時間が過ぎるにつれて段々と小さくなる。また、そのページへのアクセスが訪れれば、その瞬間に非常に大きくなる。
【0036】
このようにアクセスを受ける可能性が変化すると、そのページを保持すべきキャッシュモジュールも変化する。すなわち、ページが大きなアクセス可能性を持つ間は、そのページがそれを管理するキャッシュモジュールに保持され、アクセス可能性が小さくなると、他のキャッシュモジュールに移出されるか、あるいは単純に廃棄される。また、他のキャッシュモジュールに存在するページも、アクセスを受けたためにアクセス可能性が高くなれば、そのページを管理するキャッシュモジュールへ移入される。
【0037】
図2は、このような動作を行うキャッシュ制御装置の構成図である。図2のキャッシュ制御装置は、ページ管理部11、評価部12、転出先決定部13、転出部14、および転入部15を備える。
【0038】
ページ管理部11は、あるキャッシュモジュール16が管理するページ群が他のキャッシュモジュール16に存在することを可能とするようなページ管理を行う。転出部14は、あるキャッシュモジュール16が管理し、かつ、そのキャッシュモジュール16のメモリに存在するページを、他のキャッシュモジュール16のメモリに転送する。転入部15は、あるキャッシュモジュール16が管理し、他のキャッシュモジュール16のメモリに存在するページを、管理しているキャッシュモジュール16のメモリに転入する。
【0039】
また、評価部12は、ページ管理部11が管理する各ページについて、そのページがメモリに留まり続けるべきであるか、廃棄されるべきであるか、または転出されるべきであるかを判断する。転出先決定部13は、評価部12により転出されるべきであると判断されたページの転出先を決定する。
【0040】
例えば、図2のキャッシュ制御装置は各キャッシュモジュール16に搭載され、ストレージモジュールに格納されたページへのアクセス要求を受け付けると、ページ管理部11により、要求されたページの所在を知る。そして、そのキャッシュモジュール16のメモリにそのページが存在すれば、そのページに対する要求を処理し、そのページの最近アクセス時刻を更新して、動作を終了する。最近アクセス時刻は、ページ管理部11により管理される。
【0041】
一方、要求されたページがキャッシュ上に存在しないか、または他のキャッシュモジュール16に存在すれば、キャッシュ制御装置は、アクセス要求を受け付けたキャッシュモジュール16自身のメモリにそのページを保持するための領域を確保する。そして、その領域にストレージモジュールから対象ページを読み込むか、あるいは転入部15により、その領域に他のキャッシュモジュール16から対象ページを転入する。
【0042】
ここで、既にメモリが一杯になっている状態でこの領域を確保するには、メモリに保持されているページのいずれかを廃棄または転出する必要がある。そこで、キャッシュ制御装置は、評価部12により、転出可能なページがメモリ上にあるかどうかを調べる。評価部12は、メモリ上の最も古いページが他のキャッシュモジュール16内のメモリ上の最も古いページよりも有意に新しい場合に、そのページを転出可能と判断する。
【0043】
転出可能なページがあれば、転出部14により、転出先決定部13が決定するキャッシュモジュール16へそのページを転出し、対象ページのための領域を確保する。また、転出可能なページがなければ、評価部12が決定するページを廃棄して、その領域を確保する。
【0044】
評価部12は、例えば、キャッシュモジュール16のメモリ上に存在する各ページの最近アクセス時刻を比較して、キャッシュモジュール16内の最も古い最近アクセス時刻を求める。
【0045】
そして、その最近アクセス時刻から転出下限関数により時刻の下限値を計算し、ページの最近アクセス時刻がその下限値よりも新しい場合に、そのページは転出されるべきであると判断し、最近アクセス時刻が下限値と同じかそれよりも古い場合に、そのページが廃棄されるべきであると判断する。また、メモリが一杯になっていない状態においては、すべてのページがメモリに留まり続けるべきであると判断する。
【0046】
転出下限関数としては、例えば、すべてのキャッシュモジュール16における最近アクセス時刻の平均を用いることができる。今、キャッシュモジュールの総数をnとし、キャッシュモジュール#i(i=0,1,...,n−1)が保持するページ群の最も古い最近アクセス時刻をriとする。このとき、εを小さい正の定数として、転出下限関数は、次式により与えられる。
【0047】
【数1】
Figure 0004036992
【0048】
ただし、キャッシュモジュール間で通信することにより、評価部12は、各キャッシュモジュール#iにおける最も古い最近アクセス時刻riを保持しているものとする。
【0049】
また、転出先決定部13は、転出下限関数により計算された下限値と同じかそれよりも古いriを持つキャッシュモジュールか、あるいは最も古いriを持つキャッシュモジュールを、転出先として選択する。
【0050】
図3は、このようなキャッシュ制御装置を搭載したキャッシュモジュールを含むストレージシステムの構成図である。図3のストレージシステムは、複数のキャッシュモジュール21、複数のストレージモジュール22、およびそれらのキャッシュモジュール21を接続する通信ネットワーク23を備え、通信ネットワーク24によりクライアント25と接続されている。
【0051】
ストレージモジュール22は、磁気ディスク装置、光ディスク装置、光磁気ディスク(magneto-optical disk)装置等の二次記憶装置に対応し、クライアント25は、ストレージモジュール22に格納されたデータを要求するコンピュータシステム等に対応する。キャッシュモジュール21は、クライアント25からのアクセス要求に従って、要求されたデータを主記憶33またはストレージモジュール22から読み出し、クライアント25に送信する。
【0052】
各キャッシュモジュール21は、要求受け付け部31、プロセッサ32、主記憶33、モジュール間通信部34、ストレージ制御部35、および駆動部36を備え、それらはシステムバス37により互いに接続されている。
【0053】
要求受け付け部31は、ネットワーク24に接続され、クライアント25との通信を制御するネットワークインタフェースであり、クライアント25からのアクセス要求を受け付ける。プロセッサ32は、プログラムを実行することにより主記憶33に格納されたデータを処理する。
【0054】
図2のページ管理部11、評価部12、および転出先決定部13は、主記憶33の特定のプログラムコードセグメントに格納されたソフトウェアコンポーネントに対応し、主記憶33のデータを用いて必要な処理を行う。
【0055】
モジュール間通信部34は、ネットワーク23に接続され、他のキャッシュモジュール21との通信を制御するネットワークインタフェースである。図2の転出部14および転入部15は、このモジュール間通信部34に対応する。
【0056】
ストレージ制御部35は、ストレージモジュール22へのアクセスを制御し、主記憶33とストレージモジュール22との間でデータの入出力を行うストレージインタフェースである。駆動部36は、可搬記録媒体38を駆動し、その記録内容にアクセスする。可搬記録媒体38としては、メモリカード、フロッピーディスク、CD−ROM(compact disk read only memory )、光ディスク、光磁気ディスク等、任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体が用いられる。
【0057】
この可搬記録媒体38に処理に用いるプログラムとデータを格納しておき、必要に応じて、それらを主記憶33にロードして使用することもできる。また、キャッシュモジュール21は、これらのプログラムとデータをネットワーク24上の外部の装置から受け取り、主記憶33にロードして使用することもできる。
【0058】
次に、図4から図11までを参照しながら、キャッシュモジュール21に保持されるデータの変化を具体的に説明する。以下の実施形態では、ストレージモジュール22がディスク装置であり、格納されるデータはディスクページ毎に管理されるものとする。
【0059】
図4は、2つのキャッシュモジュール#0、#1からなるストレージシステムにおいて、時刻0′5″(0分5秒)における各キャッシュモジュールの主記憶33の状態を示している。
【0060】
キャッシュモジュール#0が管理するストレージモジュール22にはページ“0”〜“9”が格納されており、キャッシュモジュール#0は、これらのページに対するアクセス要求を受け取る。また、キャッシュモジュール#1が管理するストレージモジュール22にはページ“10”〜“19”が格納されており、キャッシュモジュール#1は、これらのページに対するアクセス要求を受け取る。ここでは、簡単のため、すべての要求は読み出し要求であるものとする。
【0061】
キャッシュモジュール#0、#1の主記憶33は、それぞれ、3つのページを保持するキャッシュ容量を持ち、2つのキャッシュモジュール#0、#1の各々に対応するLRUリスト41を1つずつ持つ。LRUリスト41の各要素は、主記憶33に保持される1つのページを管理する構造体であり、その要素が管理するページへのポインタ、そのページの最近アクセス時刻、および次の要素へのポインタを持つ。
【0062】
例えば、キャッシュモジュール#0が保持している#0のLRUリストにおいて、第1要素42は、第2要素43へのポインタのみを持ち、第2要素43は、ページ“1”のデータ44へのポインタ、ページ“1”の最近アクセス時刻“0′5″”、および第3要素45へのポインタを持つ。
【0063】
また、第3要素45は、ページ“0”のデータ46へのポインタ、ページ“0”の最近アクセス時刻“0′4″”、および第4要素47へのポインタを持ち、第4要素47は、ページ“5”のデータ48へのポインタ、ページ“5”の最近アクセス時刻“0′2″”を持つ。第4要素47は、最後尾の要素であるため、次の要素へのポインタは持たない。
【0064】
また、キャッシュモジュール#1が保持している#1のLRUリストにおいて、第1要素49は、第2要素50へのポインタのみを持ち、第2要素50は、ページ“17”のデータ51へのポインタ、ページ“17”の最近アクセス時刻“0′3″”、および第3要素52へのポインタを持つ。
【0065】
また、第3要素52は、ページ“12”のデータ53へのポインタ、ページ“12”の最近アクセス時刻“0′1″”、および第4要素54へのポインタを持ち、第4要素54は、ページ“10”のデータ55へのポインタ、ページ“10”の最近アクセス時刻“0′0″”を持つ。
【0066】
次に、図5に示すように、時刻0′6″においてキャッシュモジュール#0がページ“2”に対する要求req(2)を受け取ると、キャッシュモジュール#0は、ストレージモジュールからページ“2”を読み込み、その代わりに最も古いページ“5”を追い出す。
【0067】
ここで、上述した(1)式の転出下限関数により最近アクセス時刻の下限値を計算すると、n=2、r0=“0′2″”、r1=“0′0″”であるから、下限値は“0′1″+ε”となる。εを1″に比べて十分に小さい値と仮定すると、ページ“5”の最近アクセス時刻“0′2″”はこの下限値より新しいため、ページ“5”は廃棄されずに転出されるべきであると判断される。そこで、ページ“5”は、それよりも古いページ“10”を持つキャッシュモジュール#1へ転出される。
【0068】
ページ“5”を受け入れたキャッシュモジュール#1は、その代わりに最も古い最近アクセス時刻を持つページ“10”を追い出す。ページ“10”の最近アクセス時刻“0′0″”は下限値“0′1″+ε”よりも古いので、ページ“10”は廃棄される。
【0069】
こうして、キャッシュモジュール#0の#0のLRUリストには、ストレージモジュールから読み込まれたページ“2”の要素が追加され、その要素に最近アクセス時刻“0′6″”が書き込まれる。また、キャッシュモジュール#1の#0のLRUリストには、キャッシュモジュール#0から転出されたページ“5”の要素が追加され、#1のLRUリストからページ“10”の要素が削除される。
【0070】
次に、図6に示すように、時刻0′7″においてキャッシュモジュール#0がページ“4”に対する要求req(4)を受け取ると、キャッシュモジュール#0は、ストレージモジュールからページ“4”を読み込み、その代わりに最も古いページ“0”を追い出す。
【0071】
ここでは、r0=“0′4″”、r1=“0′1″”であるから、(1)式より下限値は“0′2.5″+ε”となる。ページ“0”の最近アクセス時刻“0′4″”はこの下限値より新しいため、ページ“0”は廃棄されずに、それよりも古いページ“12”を持つキャッシュモジュール#1へ転出される。
【0072】
ページ“0”を受け入れたキャッシュモジュール#1は、その代わりに最も古い最近アクセス時刻を持つページ“12”を追い出す。ページ“12”の最近アクセス時刻“0′1″”は下限値“0′2.5″+ε”よりも古いので、ページ“12”は廃棄される。
【0073】
こうして、キャッシュモジュール#0の#0のLRUリストには、ストレージモジュールから読み込まれたページ“4”の要素が追加され、その要素に最近アクセス時刻“0′7″”が書き込まれる。また、キャッシュモジュール#1の#0のLRUリストには、キャッシュモジュール#0から転出されたページ“0”の要素が追加され、#1のLRUリストからページ“12”の要素が削除される。
【0074】
次に、図7に示すように、時刻0′8″においてキャッシュモジュール#1がページ“11”に対する要求req(11)を受け取ると、キャッシュモジュール#1は、ストレージモジュールからページ“11”を読み込み、その代わりに最も古いページ“5”を追い出す。
【0075】
ここでは、r0=“0′5″”、r1=“0′2″”であるから、(1)式より下限値は“0′3.5″+ε”となる。ページ“5”の最近アクセス時刻“0′2″”はこの下限値より古いため、ページ“5”は廃棄される。
【0076】
こうして、キャッシュモジュール#1の#0のLRUリストからページ“5”の要素が削除され、#1のLRUリストには、ストレージモジュールから読み込まれたページ“11”の要素が追加され、その要素に最近アクセス時刻“0′8″”が書き込まれる。
【0077】
次に、図8に示すように、時刻0′9″においてキャッシュモジュール#0がページ“0”に対する要求req(0)を受け取ると、ページ“0”はキャッシュモジュール#1に存在するので、その要求はヒットする。そこで、キャッシュモジュール#0は、キャッシュモジュール#1に転出されていたページ“0”を転入し、その代わりに最も古いページ“1”をキャッシュモジュール#1に転出する。
【0078】
こうして、キャッシュモジュール#0の#0のLRUリストからページ“1”の要素が削除され、そのLRUリストにページ“0”の要素が追加されて、その要素に最近アクセス時刻“0′9″”が書き込まれる。また、キャッシュモジュール#1の#0のLRUリストからページ“0”の要素が削除され、そのLRUリストにページ“1”の要素が追加される。
【0079】
次に、図9に示すように、時刻0′10″においてキャッシュモジュール#0がページ“2”に対する要求req(2)を受け取ると、ページ“2”はキャッシュモジュール#0に存在するので、その要求はヒットする。そこで、キャッシュモジュール#0は、ページ“2”の要素を#0のLRUリストの先頭に移動し、その要素に最近アクセス時刻“0′10″”を書き込む。
【0080】
次に、図10に示すように、時刻0′11″においてキャッシュモジュール#1がページ“12”に対する要求req(12)を受け取ると、キャッシュモジュール#1は、ストレージモジュールからページ“12”を読み込み、その代わりに最も古いページ“17”を追い出す。
【0081】
ここでは、r0=“0′7″”、r1=“0′3″”であるから、(1)式より下限値は“0′5″+ε”となる。ページ“17”の最近アクセス時刻“0′3″”はこの下限値より古いため、ページ“17”は廃棄される。
【0082】
こうして、キャッシュモジュール#1の#1のLRUリストからページ“17”の要素が削除され、そのLRUリストにストレージモジュールから読み込まれたページ“12”の要素が追加されて、その要素に最近アクセス時刻“0′11″”が書き込まれる。
【0083】
次に、図11に示すように、時刻0′12″においてキャッシュモジュール#0がページ“1”に対する要求req(1)を受け取ると、ページ“1”はキャッシュモジュール#1に存在するので、その要求はヒットする。そこで、キャッシュモジュール#0は、キャッシュモジュール#1に転出されていたページ“1”を転入し、その代わりに最も古いページ“4”をキャッシュモジュール#1に転出する。
【0084】
こうして、キャッシュモジュール#0の#0のLRUリストからページ“4”の要素が削除され、そのLRUリストにページ“1”の要素が追加されて、その要素に最近アクセス時刻“0′12″”が書き込まれる。また、キャッシュモジュール#1の#0のLRUリストからページ“1”の要素が削除され、そのLRUリストにページ“4”の要素が追加される。
【0085】
以上、図4から図11までに示したように、ページの転出/転入を繰り返すことで、あるキャッシュモジュールが管理するページを他のキャッシュモジュールに保持することが可能になり、システム全体としてLRU法を実現することができる。
【0086】
上述の実施形態においては、主として、ストレージモジュールに格納されるデータがページ単位で管理されている場合について説明したが、これに限らず、データが可変長のセグメント単位で管理されている場合にも、本発明は同様に適用可能である。
【0087】
また、キャッシュモジュールが管理するストレージモジュールは、1つの二次記憶装置のデータ全体に対応するとは限らず、その一部分のデータ群を論理的なストレージモジュールとみなしてもよい。
【0088】
さらに、データを転出すべきか廃棄すべきかを決めるアルゴリズムは、(1)式のような転出下限関数を用いたものに限られず、データのタイプ、サイズ等の他の属性に基づくアルゴリズムであってもよい。
【0089】
【発明の効果】
本発明によれば、複数のキャッシュモジュールの間でデータの転出/転入を動的に行うことで、システム全体として最適なデータ割り当てが行われ、キャッシュのヒット率が向上する。また、1つのストレージシステムに属するデータ群は1つのキャッシュモジュールにより管理されるため、排他制御および一貫性保持制御を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキャッシュ制御装置の原理図である。
【図2】キャッシュ制御装置の構成図である。
【図3】ストレージシステムの構成図である。
【図4】第1の状態を示す図である。
【図5】第2の状態を示す図である。
【図6】第3の状態を示す図である。
【図7】第4の状態を示す図である。
【図8】第5の状態を示す図である。
【図9】第6の状態を示す図である。
【図10】第7の状態を示す図である。
【図11】第8の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 管理手段
2 転出手段
3 転入手段
4、5、16、21 キャッシュモジュール
11 ページ管理部
12 評価部
13 転出先決定部
14 転出部
15 転入部
22 ストレージモジュール
23、24 通信ネットワーク
25 クライアント
31 要求受け付け部
32 プロセッサ
33 主記憶
34 モジュール間通信部
35 ストレージ制御部
36 駆動部
37 システムバス
38 可搬記録媒体
41 LRUリスト
42、43、45、47、49、50、52、54 要素
44、46、48、51、53、55 ページ

Claims (9)

  1. 互いに接続された複数のキャッシュモジュールと、該複数のキャッシュモジュールにそれぞれ接続され、情報をそれぞれ格納する複数のストレージモジュールからなるストレージシステムのキャッシュ動作を制御するキャッシュ制御装置であって、
    前記複数のキャッシュモジュールのうちの1つのキャッシュモジュールに接続されたストレージモジュールが格納する情報が該1つのキャッシュモジュールまたは他のキャッシュモジュールのいずれかに存在することを示す管理用データを有する管理手段と、
    前記1つのキャッシュモジュールに存在する情報を、該1つのキャッシュモジュールから前記他のキャッシュモジュールに転出する転出手段と、
    前記他のキャッシュモジュールに存在する情報を、他のキャッシュモジュールから前記1つのキャッシュモジュールに転入する転入手段とを備え
    前記転出手段は、アクセス要求元から前記1つのキャッシュモジュールに対するアクセス要求頻度が高く、前記他のキャッシュモジュールに対するアクセス要求頻度が低いとき、該1つのキャッシュモジュールに存在する情報を該他のキャッシュモジュールに転出することを特徴とするキャッシュ制御装置。
  2. 前記1つのキャッシュモジュールが前記他のキャッシュモジュールに存在する情報に対するアクセス要求を受け取ったとき、前記転入手段は、アクセス対象の情報を該1つのキャッシュモジュールに転入することを特徴とする請求項1記載のキャッシュ制御装置。
  3. 前記1つのキャッシュモジュールに存在する情報が該1つのキャッシュモジュールに留まり続けるべきか、廃棄されるべきか、または転出されるべきかを判断する評価手段と、該情報が転出されるべきである場合に転出先のキャッシュモジュールを決定する転出先決定手段をさらに備えることを特徴とする請求項1記載のキャッシュ制御装置。
  4. 前記1つのキャッシュモジュールが情報を保持する空き領域を確保するとき、前記評価手段により転出されるべきと判断される情報があれば、前記転出手段は情報を転出して該空き領域を確保することを特徴とする請求項3記載のキャッシュ制御装置。
  5. 前記1つのキャッシュモジュールが情報を保持する空き領域を確保するとき、前記評価手段により廃棄されるべきと判断される情報があれば、該1つのキャッシュモジュールは情報を廃棄して該空き領域を確保することを特徴とする請求項3記載のキャッシュ制御装置。
  6. 互いに接続された複数のキャッシュモジュールと、該複数のキャッシュモジュールにそれぞれ接続され、情報をそれぞれ格納する複数のストレージモジュールからなるストレージシステムのキャッシュ動作を制御するキャッシュ制御装置であって、
    前記複数のキャッシュモジュールのうちの1つのキャッシュモジュールに接続されたストレージモジュールが格納する情報を、該1つのキャッシュモジュールと他のキャッシュモジュールとの間で動的に移動する手段と、
    アクセス要求元から前記他のキャッシュモジュールに移動した情報に対するアクセス要求を受け付ける手段とを備え
    前記移動する手段は、前記1つのキャッシュモジュールに対するアクセス要求頻度が高く、前記他のキャッシュモジュールに対するアクセス要求頻度が低いとき、該1つのキャッシュモジュールに存在する情報を該他のキャッシュモジュールに移動させることを特徴とするキャッシュ制御装置。
  7. ネットワークにより互いに接続され、プロセッサとメモリを有する複数のキャッシュモジュールと、該複数のキャッシュモジュールにそれぞれ接続され、情報をそれぞれ格納する複数のストレージモジュールからなるストレージシステムのキャッシュ動作を制御するキャッシュ制御装置であって、
    前記複数のキャッシュモジュールのうちの1つのキャッシュモジュールに接続されたストレージモジュールが格納する情報が該1つのキャッシュモジュールまたは他のキャッシュモジュールのいずれかのメモリに存在することを示す管理用データを有する管理手段と、
    前記1つのキャッシュモジュールのメモリに存在する情報を、該1つのキャッシュモジュールのメモリから他のキャッシュモジュールのメモリに転出する転出手段と、
    他のキャッシュモジュールのメモリに存在する情報を、他のキャッシュモジュールのメモリから前記1つのキャッシュモジュールのメモリに転入する転入手段と、
    前記1つのキャッシュモジュールのメモリ上の任意の情報が該1つのキャッシュモジュールのメモリに留まり続けるべきか、廃棄されるべきか、または転出されるべきかを判断する評価手段と、
    前記任意の情報が転出されるべきである場合に、転出先のキャッシュモジュールを決定する転出先決定手段とを備え
    前記転出先決定手段は、アクセス要求元から前記1つのキャッシュモジュールに対するアクセス要求頻度が高く、前記他のキャッシュモジュールに対するアクセス要求頻度が低いとき、該他のキャッシュモジュールを前記転出先のキャッシュモジュールに決定することを特徴とするキャッシュ制御装置。
  8. 互いに接続された複数のキャッシュモジュールと、該複数のキャッシュモジュールにそれぞれ接続され、情報をそれぞれ格納する複数のストレージモジュールからなるストレージシステムのキャッシュ動作を制御するコンピュータのためのプログラムを記録した記録媒体であって、
    アクセス要求元から前記複数のキャッシュモジュールのうちの1つのキャッシュモジュールに対するアクセス要求頻度が高く、他のキャッシュモジュールに対するアクセス要求頻度が低いとき、該1つのキャッシュモジュールに接続されたストレージモジュールが格納する情報を、該1つのキャッシュモジュールから他のキャッシュモジュールに転出するステップと、
    前記他のキャッシュモジュールに転出された情報が該他のキャッシュモジュールに存在することを示す管理用データを、前記1つのキャッシュモジュールに保持させるステップと、
    前記1つのキャッシュモジュールが前記他のキャッシュモジュールに転出された情報に対するアクセス要求を受け取ったとき、アクセス対象の情報を、該他のキャッシュモジュールから前記1つのキャッシュモジュールに転入するステップと
    を含む処理を前記コンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 互いに接続された複数のキャッシュモジュールと、該複数のキャッシュモジュールにそれぞれ接続され、情報をそれぞれ格納する複数のストレージモジュールからなるストレージシステムのキャッシュ動作を制御するキャッシュ制御方法であって、
    前記複数のキャッシュモジュールのうちの1つのキャッシュモジュールに対するアクセス要求頻度が高く、他のキャッシュモジュールに対するアクセス要求頻度が低いとき、該1つのキャッシュモジュールに接続されたストレージモジュールが格納する情報を、該1つのキャッシュモジュールから他のキャッシュモジュールに転出し、
    前記他のキャッシュモジュールに転出された情報が該他のキャッシュモジュールに存在することを示す管理用データを、前記1つのキャッシュモジュールに保持させ、
    アクセス要求元から前記1つのキャッシュモジュールにアクセス要求を送信し、
    前記アクセス要求が前記他のキャッシュモジュールに転出された情報に対するアクセス要求であるとき、アクセス対象の情報を、該他のキャッシュモジュールから前記1つのキャッシュモジュールに転入する
    ことを特徴とするキャッシュ制御方法。
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