JP2009128965A - 電子文書印刷システム、印刷装置、印刷補助情報生成装置および印刷補助情報生成プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を、当該電子文書としての利便性を損なうことなく、迅速に、また必要十分な処理機能で、行うことを可能にする。
【解決手段】電子文書の印刷出力を行う印刷装置20と、当該印刷装置20での電子文書の印刷出力を指示する情報処理装置10と、を備えてなる電子文書印刷システムにおいて、前記情報処理装置10または前記印刷装置20には、前記電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成する印刷補助情報生成手段12を設け、前記印刷装置20には、前記電子文書の印刷出力のための描画処理を行う画像描画手段25a,25bと、当該描画処理の対象となる電子文書についての印刷補助情報を解析する印刷補助情報解析手段24と、その解析結果に基づき前記画像描画手段25a,25bが行う描画処理を制御する描画処理制御手段26と、を設ける。
【選択図】図1
【解決手段】電子文書の印刷出力を行う印刷装置20と、当該印刷装置20での電子文書の印刷出力を指示する情報処理装置10と、を備えてなる電子文書印刷システムにおいて、前記情報処理装置10または前記印刷装置20には、前記電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成する印刷補助情報生成手段12を設け、前記印刷装置20には、前記電子文書の印刷出力のための描画処理を行う画像描画手段25a,25bと、当該描画処理の対象となる電子文書についての印刷補助情報を解析する印刷補助情報解析手段24と、その解析結果に基づき前記画像描画手段25a,25bが行う描画処理を制御する描画処理制御手段26と、を設ける。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子文書印刷システム、印刷装置、印刷補助情報生成装置および印刷補助情報生成プログラムに関する。
近年、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書が広く利用されている。環境非依存の文書フォーマットとは、コンピュータの機種や環境によらずにオリジナルのイメージを再現することができ、文書の電子的な保存、閲覧、流通に適したフォーマットのことをいい、具体的にはPDF(Portable Document Format)、XPS(XML Paper Specification)、DocuWorks(登録商標)等が知られている。
このような環境非依存の文書フォーマットによる電子文書については、これを印刷装置で印刷出力する場合、当該印刷出力を指示するホスト装置上でプリンタドライバを動作させて、電子文書を印刷装置での印刷出力に適した形式であるページ記述言語(PDL)形式に変換し、これを印刷装置に送信して印刷出力させることが一般的である。また、最近では、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書を、PDL形式等のプリントデータに変換せずに送信しても、確実に印刷出力を行うことを可能にする、いわゆるダイレクトプリント機能を持つ印刷装置も提案されている(例えば、特許文献1〜4参照。)。
しかしながら、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書は、本来、文書の電子的な保存、閲覧、流通を目的としたものであり、印刷出力をする上では必ずしも最適なフォーマットであるとは言えない。したがって、例えばダイレクトプリント機能を持つ印刷装置を用いて印刷出力を行う場合であっても、印刷装置の側において、多くの処理時間を要したり、必要以上の処理機能を要求したりすることが考えられる。
そこで、本発明は、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う場合に、当該電子文書としての利便性を損なうことなく、当該電子文書の印刷出力を迅速に、また必要十分な処理機能で行うことを可能にする、電子文書印刷システム、印刷装置、印刷補助情報生成装置および印刷補助情報生成プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出されたものである。
請求項1に係る発明は、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置と、当該印刷装置に対して前記電子文書の印刷出力を指示する情報処理装置と、を備えてなる電子文書印刷システムであって、前記情報処理装置または前記印刷装置には、前記電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成する印刷補助情報生成手段が設けられ、前記印刷装置には、前記電子文書の印刷出力にあたって当該電子文書についての描画処理を行う画像描画手段と、前記画像描画手段での描画処理の対象となる電子文書について前記印刷補助情報生成手段が生成した印刷補助情報を受け取って解析する印刷補助情報解析手段と、前記印刷補助情報解析手段による解析結果に基づき前記画像描画手段が行う描画処理を制御する描画処理制御手段とが設けられていることを特徴とする電子文書印刷システムである。
請求項2に係る発明は、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置であって、前記電子文書の印刷出力にあたって当該電子文書についての描画処理を行う画像描画手段と、前記画像描画手段での描画処理の対象となる電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を受け取って解析する印刷補助情報解析手段と、前記印刷補助情報解析手段による解析結果に基づき前記画像描画手段が行う描画処理を制御する描画処理制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置である。
請求項3に係る発明は、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置と接続する情報処理装置に搭載されて用いられ、または当該印刷装置に搭載されて用いられる印刷補助情報生成装置であって、前記電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成する印刷補助情報生成手段と、前記印刷装置に対する前記電子文書の印刷出力指示にあたって、当該電子文書についての印刷補助情報を、当該電子文書と関連付けて前記印刷装置へ受け渡す印刷指示生成手段とを備えることを特徴とする印刷補助情報生成装置である。
請求項4に係る発明は、前記印刷補助情報が、前記電子文書を構成する文書フォーマット内に格納された状態で、前記印刷装置へ渡されることを特徴とする請求項3記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項5に係る発明は、前記印刷補助情報が、前記電子文書の印刷出力を指示する印刷出力指示情報の一部として、当該電子文書に付加された状態で、前記印刷装置へ渡されることを特徴とする請求項3記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項6に係る発明は、前記印刷補助情報が、前記電子文書を構成する描画命令によって規定される文書構成オブジェクトのうち、当該電子文書について複数回に亘って共通利用される文書構成オブジェクトを特定する情報であることを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項7に係る発明は、前記印刷補助情報が、前記電子文書を構成する描画命令によって規定される文書構成オブジェクトのうち、当該電子文書についての描画処理の結果に影響を及ぼさない文書構成オブジェクトを特定する情報であることを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項8に係る発明は、前記印刷装置が複数の画像描画手段を備えており、各画像描画手段を描画内容に応じて使い分けるように構成されている場合において、前記印刷補助情報が、前記電子文書を構成する描画命令によって規定される描画内容に関する情報で、当該描画内容に対応する画像描画手段を特定する情報であることを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項9に係る発明は、前記印刷補助情報が、前記電子文書を構成する描画命令のうち、前記印刷装置が有していない処理機能を用いる描画命令、または、前記印刷装置が有する処理機能を用いる描画命令のいずれかを特定する情報であることを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項10に係る発明は、前記印刷補助情報生成手段が、前記電子文書の生成または改変があった時点で、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成することを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項11に係る発明は、前記印刷補助情報生成手段が、当該印刷補助情報生成手段を備える印刷補助情報生成装置の動作空き時間を利用して、前記電子文書についての前記印刷補助情報を生成することを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項12に係る発明は、前記印刷補助情報生成手段が、前記電子文書の閲覧があった時点で、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成することを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項13に係る発明は、前記印刷補助情報生成手段が、前記電子文書の印刷指示があった時点で、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成することを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項14に係る発明は、前記印刷補助情報生成手段が、前記印刷補助情報が未生成である電子文書の印刷出力を前記印刷装置が行うと、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成するとともに、生成した印刷補助情報を当該印刷補助情報の記憶蓄積を行う印刷補助情報保存手段に受け渡して記憶蓄積させることを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項15に係る発明は、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置と接続する情報処理装置に搭載されて用いられ、または当該印刷装置に搭載されて用いられる印刷補助情報生成プログラムであって、前記情報処理装置または前記印刷装置におけるコンピュータとしての機能を、前記電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成する印刷補助情報生成手段と、前記印刷装置に対する前記電子文書の印刷出力指示にあたって、当該電子文書についての印刷補助情報を、当該電子文書と関連付けて前記印刷装置へ受け渡す印刷指示生成手段として機能させることを特徴とする印刷補助情報生成プログラムである。
請求項1に係る発明は、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置と、当該印刷装置に対して前記電子文書の印刷出力を指示する情報処理装置と、を備えてなる電子文書印刷システムであって、前記情報処理装置または前記印刷装置には、前記電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成する印刷補助情報生成手段が設けられ、前記印刷装置には、前記電子文書の印刷出力にあたって当該電子文書についての描画処理を行う画像描画手段と、前記画像描画手段での描画処理の対象となる電子文書について前記印刷補助情報生成手段が生成した印刷補助情報を受け取って解析する印刷補助情報解析手段と、前記印刷補助情報解析手段による解析結果に基づき前記画像描画手段が行う描画処理を制御する描画処理制御手段とが設けられていることを特徴とする電子文書印刷システムである。
請求項2に係る発明は、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置であって、前記電子文書の印刷出力にあたって当該電子文書についての描画処理を行う画像描画手段と、前記画像描画手段での描画処理の対象となる電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を受け取って解析する印刷補助情報解析手段と、前記印刷補助情報解析手段による解析結果に基づき前記画像描画手段が行う描画処理を制御する描画処理制御手段とを備えることを特徴とする印刷装置である。
請求項3に係る発明は、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置と接続する情報処理装置に搭載されて用いられ、または当該印刷装置に搭載されて用いられる印刷補助情報生成装置であって、前記電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成する印刷補助情報生成手段と、前記印刷装置に対する前記電子文書の印刷出力指示にあたって、当該電子文書についての印刷補助情報を、当該電子文書と関連付けて前記印刷装置へ受け渡す印刷指示生成手段とを備えることを特徴とする印刷補助情報生成装置である。
請求項4に係る発明は、前記印刷補助情報が、前記電子文書を構成する文書フォーマット内に格納された状態で、前記印刷装置へ渡されることを特徴とする請求項3記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項5に係る発明は、前記印刷補助情報が、前記電子文書の印刷出力を指示する印刷出力指示情報の一部として、当該電子文書に付加された状態で、前記印刷装置へ渡されることを特徴とする請求項3記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項6に係る発明は、前記印刷補助情報が、前記電子文書を構成する描画命令によって規定される文書構成オブジェクトのうち、当該電子文書について複数回に亘って共通利用される文書構成オブジェクトを特定する情報であることを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項7に係る発明は、前記印刷補助情報が、前記電子文書を構成する描画命令によって規定される文書構成オブジェクトのうち、当該電子文書についての描画処理の結果に影響を及ぼさない文書構成オブジェクトを特定する情報であることを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項8に係る発明は、前記印刷装置が複数の画像描画手段を備えており、各画像描画手段を描画内容に応じて使い分けるように構成されている場合において、前記印刷補助情報が、前記電子文書を構成する描画命令によって規定される描画内容に関する情報で、当該描画内容に対応する画像描画手段を特定する情報であることを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項9に係る発明は、前記印刷補助情報が、前記電子文書を構成する描画命令のうち、前記印刷装置が有していない処理機能を用いる描画命令、または、前記印刷装置が有する処理機能を用いる描画命令のいずれかを特定する情報であることを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項10に係る発明は、前記印刷補助情報生成手段が、前記電子文書の生成または改変があった時点で、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成することを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項11に係る発明は、前記印刷補助情報生成手段が、当該印刷補助情報生成手段を備える印刷補助情報生成装置の動作空き時間を利用して、前記電子文書についての前記印刷補助情報を生成することを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項12に係る発明は、前記印刷補助情報生成手段が、前記電子文書の閲覧があった時点で、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成することを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項13に係る発明は、前記印刷補助情報生成手段が、前記電子文書の印刷指示があった時点で、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成することを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項14に係る発明は、前記印刷補助情報生成手段が、前記印刷補助情報が未生成である電子文書の印刷出力を前記印刷装置が行うと、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成するとともに、生成した印刷補助情報を当該印刷補助情報の記憶蓄積を行う印刷補助情報保存手段に受け渡して記憶蓄積させることを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置である。
請求項15に係る発明は、環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置と接続する情報処理装置に搭載されて用いられ、または当該印刷装置に搭載されて用いられる印刷補助情報生成プログラムであって、前記情報処理装置または前記印刷装置におけるコンピュータとしての機能を、前記電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成する印刷補助情報生成手段と、前記印刷装置に対する前記電子文書の印刷出力指示にあたって、当該電子文書についての印刷補助情報を、当該電子文書と関連付けて前記印刷装置へ受け渡す印刷指示生成手段として機能させることを特徴とする印刷補助情報生成プログラムである。
請求項1、2、3、15に係る各発明によれば、電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を利用することで、当該電子文書の印刷出力にあたって、例えば不要な描画処理を省いたり、または当該電子文書についての描画処理に適した処理機能を選択したりすることが可能となる。したがって、印刷補助情報を利用しない場合に比べて、電子文書の印刷出力を、迅速に、また必要十分な処理機能で行うことが実現可能になる。しかも、電子文書自体の構成には変更を加える必要がないので、当該電子文書が本来保持している機能が損なわれたり当該電子文書を利用する際の利便性が損なわれたりすることがない。
請求項4に係る発明によれば、印刷補助情報が電子文書の文書フォーマット内に格納されて一体で取り扱われることになるので、印刷補助情報と電子文書とを関連付ける情報を別個に用意する必要がなく、印刷補助情報のための処理領域(記憶蓄積領域等)を別個に用意する必要もない。
請求項5に係る発明によれば、印刷補助情報が電子文書に付加される印刷出力指示情報の一部を構成することになるので、印刷補助情報の格納に対応していない文書フォーマットの電子文書についても、印刷補助情報を利用することが可能となり、当該利用にあたっての汎用性が確保されることになる。
請求項6に係る発明によれば、印刷補助情報の利用を通じて、電子文書を構成する描画命令に従いつつ当該電子文書についての描画処理を行う際に、複数回に亘って共通利用される文書構成オブジェクトについては一度だけ描画処理を行って重複する描画処理を省くことが実現可能となり、結果として当該電子文書の印刷出力の迅速化が図れる。
請求項7に係る発明によれば、印刷補助情報の利用を通じて、電子文書を構成する描画命令に従いつつ当該電子文書についての描画処理を行う際に、例えばハイパーリンク情報のような電子文書についての描画処理の結果に影響を及ぼさない文書構成オブジェクトについてはその描画処理を省くことが実現可能となり、結果として当該電子文書の印刷出力の迅速化が図れる。
請求項8に係る発明によれば、印刷装置が複数の画像描画手段を備えている場合であっても、印刷補助情報の利用を通じて、電子文書を構成する描画命令に従いつつ当該電子文書についての描画処理を行う際に、当該電子文書についての描画処理に適した処理機能を有する画像描画手段を選択することが実現可能となり、結果として当該電子文書の印刷出力を必要十分な処理機能で行えるようになる。
請求項9に係る発明によれば、印刷補助情報の利用を通じて、電子文書を構成する描画命令を印刷装置が有する処理機能にて実行可能か否かを判別し得るので、例えば実行不能な場合には当該印刷出力を行わないようにしたり、あるいは実行不能な描画命令がなかったものとして扱ったりするといったように、実行不能な処理を省くことが実現可能となり、結果として当該電子文書の印刷出力の迅速化が図れる。
請求項10に係る発明によれば、生成または改変された電子文書には必ず印刷補助情報が生成されていることになるので、当該電子文書の印刷出力を行う際に印刷補助情報の生成時間等を要することなく、直ちに当該印刷出力を行えるようになり、当該印刷出力の迅速化を図る上で好適なものとなる。
請求項11に係る発明によれば、印刷補助情報生成装置の動作空き時間を利用して印刷補助情報を生成するので、当該生成が他の処理と重複したタイミングで行われる場合に比べて、当該印刷補助情報生成装置における処理負荷を軽減する上で非常に有効なものとなる。
請求項12に係る発明によれば、閲覧があった電子文書はそのまま印刷出力される可能性が非常に高いと考えられることから、実際に当該印刷出力が指示されるよりも前に当該閲覧があった時点で印刷補助情報を生成しておくことで、印刷出力の指示から当該印刷出力が実行されるまでの時間の短縮化が実現可能となる。しかも、予め全ての電子文書について印刷補助情報を生成しておく必要もないので、当該印刷補助情報の記憶保持等のために多くの容量を要してしまうこともない。
請求項13に係る発明によれば、電子文書の印刷指示があった時点で印刷補助情報を生成するので、真に必要な印刷補助情報のみを生成することになる。すなわち、印刷出力が行われない電子文書については印刷補助情報を生成しないので、当該印刷補助情報の生成ために処理負荷が増大したり処理機能が必要以上に費やされてしまうのを抑制することができる。
請求項14に係る発明によれば、印刷装置での電子文書の印刷出力の際に印刷補助情報を生成するので、当該印刷補助情報の生成ために処理負荷が増大したり処理機能が必要以上に費やされてしまうのを抑制することができる。しかも、生成した印刷補助情報を印刷補助情報保存手段に記憶蓄積させるので、次に当該電子文書の印刷出力を行う際には当該印刷補助情報保存手段内の印刷補助情報を再利用して、これにより当該電子文書の印刷出力を迅速に、また必要十分な処理機能で行うことが実現可能になる。
請求項4に係る発明によれば、印刷補助情報が電子文書の文書フォーマット内に格納されて一体で取り扱われることになるので、印刷補助情報と電子文書とを関連付ける情報を別個に用意する必要がなく、印刷補助情報のための処理領域(記憶蓄積領域等)を別個に用意する必要もない。
請求項5に係る発明によれば、印刷補助情報が電子文書に付加される印刷出力指示情報の一部を構成することになるので、印刷補助情報の格納に対応していない文書フォーマットの電子文書についても、印刷補助情報を利用することが可能となり、当該利用にあたっての汎用性が確保されることになる。
請求項6に係る発明によれば、印刷補助情報の利用を通じて、電子文書を構成する描画命令に従いつつ当該電子文書についての描画処理を行う際に、複数回に亘って共通利用される文書構成オブジェクトについては一度だけ描画処理を行って重複する描画処理を省くことが実現可能となり、結果として当該電子文書の印刷出力の迅速化が図れる。
請求項7に係る発明によれば、印刷補助情報の利用を通じて、電子文書を構成する描画命令に従いつつ当該電子文書についての描画処理を行う際に、例えばハイパーリンク情報のような電子文書についての描画処理の結果に影響を及ぼさない文書構成オブジェクトについてはその描画処理を省くことが実現可能となり、結果として当該電子文書の印刷出力の迅速化が図れる。
請求項8に係る発明によれば、印刷装置が複数の画像描画手段を備えている場合であっても、印刷補助情報の利用を通じて、電子文書を構成する描画命令に従いつつ当該電子文書についての描画処理を行う際に、当該電子文書についての描画処理に適した処理機能を有する画像描画手段を選択することが実現可能となり、結果として当該電子文書の印刷出力を必要十分な処理機能で行えるようになる。
請求項9に係る発明によれば、印刷補助情報の利用を通じて、電子文書を構成する描画命令を印刷装置が有する処理機能にて実行可能か否かを判別し得るので、例えば実行不能な場合には当該印刷出力を行わないようにしたり、あるいは実行不能な描画命令がなかったものとして扱ったりするといったように、実行不能な処理を省くことが実現可能となり、結果として当該電子文書の印刷出力の迅速化が図れる。
請求項10に係る発明によれば、生成または改変された電子文書には必ず印刷補助情報が生成されていることになるので、当該電子文書の印刷出力を行う際に印刷補助情報の生成時間等を要することなく、直ちに当該印刷出力を行えるようになり、当該印刷出力の迅速化を図る上で好適なものとなる。
請求項11に係る発明によれば、印刷補助情報生成装置の動作空き時間を利用して印刷補助情報を生成するので、当該生成が他の処理と重複したタイミングで行われる場合に比べて、当該印刷補助情報生成装置における処理負荷を軽減する上で非常に有効なものとなる。
請求項12に係る発明によれば、閲覧があった電子文書はそのまま印刷出力される可能性が非常に高いと考えられることから、実際に当該印刷出力が指示されるよりも前に当該閲覧があった時点で印刷補助情報を生成しておくことで、印刷出力の指示から当該印刷出力が実行されるまでの時間の短縮化が実現可能となる。しかも、予め全ての電子文書について印刷補助情報を生成しておく必要もないので、当該印刷補助情報の記憶保持等のために多くの容量を要してしまうこともない。
請求項13に係る発明によれば、電子文書の印刷指示があった時点で印刷補助情報を生成するので、真に必要な印刷補助情報のみを生成することになる。すなわち、印刷出力が行われない電子文書については印刷補助情報を生成しないので、当該印刷補助情報の生成ために処理負荷が増大したり処理機能が必要以上に費やされてしまうのを抑制することができる。
請求項14に係る発明によれば、印刷装置での電子文書の印刷出力の際に印刷補助情報を生成するので、当該印刷補助情報の生成ために処理負荷が増大したり処理機能が必要以上に費やされてしまうのを抑制することができる。しかも、生成した印刷補助情報を印刷補助情報保存手段に記憶蓄積させるので、次に当該電子文書の印刷出力を行う際には当該印刷補助情報保存手段内の印刷補助情報を再利用して、これにより当該電子文書の印刷出力を迅速に、また必要十分な処理機能で行うことが実現可能になる。
以下、図面に基づき本発明に係る電子文書印刷システム、印刷装置、印刷補助情報生成装置および印刷補助情報生成プログラムについて説明する。
〔システム構成例の説明〕
図1は、本発明に係る電子文書印刷システムの概略構成例を示す説明図である。
電子文書印刷システムは、大別すると、情報処理装置10と、印刷装置20と、これらを接続する通信回線30と、を備えて構成されている。なお、通信回線30は、情報処理装置10と印刷装置20との間を通信可能に接続するものであれば、有線または無線を問わず、またその通信方式が特に限定されるものではない。また、情報処理装置10および印刷装置20は、通信回線30上に複数配設されていてもよい。
図1は、本発明に係る電子文書印刷システムの概略構成例を示す説明図である。
電子文書印刷システムは、大別すると、情報処理装置10と、印刷装置20と、これらを接続する通信回線30と、を備えて構成されている。なお、通信回線30は、情報処理装置10と印刷装置20との間を通信可能に接続するものであれば、有線または無線を問わず、またその通信方式が特に限定されるものではない。また、情報処理装置10および印刷装置20は、通信回線30上に複数配設されていてもよい。
情報処理装置10は、通信回線30を通じて当該印刷装置20に印刷要求を送信するクライアント装置である。この印刷要求の送信により、情報処理装置10は、印刷装置20に対してPDF、XPS、DocuWorks(登録商標)等といった環境非依存の文書フォーマットによる電子文書(以下、単に「電子文書」という。)の印刷出力を指示するようになっている。このような情報処理装置10としては、ソフトウェアとハードウェア資源との協働により実現されるパーソナルコンピュータが挙げられる。情報処理装置10は、ソフトウェアとして、OS(Operating System)や、PDFファイルのダイレクトプリントを行うためのユーティリティソフトウェア等を含んでおり、ハードウェア資源として、CPU(Central Processing Unit)、メインメモリ、ROM(Read Only Memory)、ハードディスク等の外部記憶装置、キーボードやマウス等の入力装置、液晶ディスプレイ等の出力装置を含んでいる。情報処理装置10における機能は、外部記憶装置やROM等の記録媒体に記録されたプログラムがメインメモリに読み込まれてCPUにより実行されることによって実現されるものとする。
また、情報処理装置10は、印刷装置20に対して電子文書の印刷出力を指示するために、電子文書保存データベース(以下、データベースを「DB」と略す。)11、印刷補助情報生成部12、印刷補助情報保存DB13、印刷指示生成部14、および、通信インタフェース((以下、インタフェースを「I/F」と略す。)15としての機能を備えている。
電子文書保存DB11は、印刷装置20での印刷出力の対象となり得る電子文書を記憶蓄積するものである。
印刷補助情報生成部12は、電子文書保存DB11に記憶蓄積されている各電子文書について、その印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成するものである。つまり、本発明における印刷補助情報生成手段としての機能を実現するものである。なお、印刷補助情報については、その詳細を後述する。
印刷補助情報保存DB13は、印刷補助情報生成部12が生成した印刷補助情報を記憶蓄積するものである。
印刷指示生成部14は、印刷装置20に電子文書を印刷出力させるための印刷出力指示情報(以下「ジョブチケット」という。)を生成するものである。ジョブチケットは、印刷出力ジョブの内容(印刷出力の部数やサイズ等)を特定するものであり、当該印刷出力ジョブの実行にあたり電子文書に付加されて印刷装置20へ送信されるものである。ただし、この印刷指示生成部14が生成するジョブチケットには、印刷出力する電子文書についての印刷補助情報が含まれているものとする。つまり、印刷指示生成部14は、印刷装置20に対する電子文書の印刷出力指示にあたって、当該電子文書についての印刷補助情報を含むジョブチケットを生成し、当該ジョブチケットを印刷装置20へ受け渡す、本発明における印刷指示生成手段としての機能を実現するものである。なお、ジョブチケットの構成およびその生成手法については、従来と同様の公知技術を利用して行えばよいため、ここではその説明を省略する。
通信I/F15は、印刷装置20に印刷出力させる電子文書および当該電子文書について印刷指示生成部14が生成したジョブチケットを、互いに関連付けた状態で、通信回線30を通じて、印刷装置20へ送信するものである。
これらの各部11〜15のうち、特に印刷補助情報生成部12および印刷指示生成部14を備えることにより、情報処理装置10は、本発明における印刷補助情報生成装置としての機能を具備することになる。なお、上述したように、情報処理装置10における機能は外部記憶装置やROM等の記録媒体に記録されたプログラムがメインメモリに読み込まれてCPUにより実行されることによって実現されることから、本発明における印刷補助情報生成装置としての機能は、当該プログラムによっても実現可能であるといえる。その場合において、当該プログラム(すなわち、印刷補助情報生成プログラム)は、外部記憶装置やROM等の記録媒体へのインストールに先立ち、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであっても、または通信回線30を介して配信されるものであってもよい。
電子文書保存DB11は、印刷装置20での印刷出力の対象となり得る電子文書を記憶蓄積するものである。
印刷補助情報生成部12は、電子文書保存DB11に記憶蓄積されている各電子文書について、その印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成するものである。つまり、本発明における印刷補助情報生成手段としての機能を実現するものである。なお、印刷補助情報については、その詳細を後述する。
印刷補助情報保存DB13は、印刷補助情報生成部12が生成した印刷補助情報を記憶蓄積するものである。
印刷指示生成部14は、印刷装置20に電子文書を印刷出力させるための印刷出力指示情報(以下「ジョブチケット」という。)を生成するものである。ジョブチケットは、印刷出力ジョブの内容(印刷出力の部数やサイズ等)を特定するものであり、当該印刷出力ジョブの実行にあたり電子文書に付加されて印刷装置20へ送信されるものである。ただし、この印刷指示生成部14が生成するジョブチケットには、印刷出力する電子文書についての印刷補助情報が含まれているものとする。つまり、印刷指示生成部14は、印刷装置20に対する電子文書の印刷出力指示にあたって、当該電子文書についての印刷補助情報を含むジョブチケットを生成し、当該ジョブチケットを印刷装置20へ受け渡す、本発明における印刷指示生成手段としての機能を実現するものである。なお、ジョブチケットの構成およびその生成手法については、従来と同様の公知技術を利用して行えばよいため、ここではその説明を省略する。
通信I/F15は、印刷装置20に印刷出力させる電子文書および当該電子文書について印刷指示生成部14が生成したジョブチケットを、互いに関連付けた状態で、通信回線30を通じて、印刷装置20へ送信するものである。
これらの各部11〜15のうち、特に印刷補助情報生成部12および印刷指示生成部14を備えることにより、情報処理装置10は、本発明における印刷補助情報生成装置としての機能を具備することになる。なお、上述したように、情報処理装置10における機能は外部記憶装置やROM等の記録媒体に記録されたプログラムがメインメモリに読み込まれてCPUにより実行されることによって実現されることから、本発明における印刷補助情報生成装置としての機能は、当該プログラムによっても実現可能であるといえる。その場合において、当該プログラム(すなわち、印刷補助情報生成プログラム)は、外部記憶装置やROM等の記録媒体へのインストールに先立ち、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供されるものであっても、または通信回線30を介して配信されるものであってもよい。
一方、印刷装置20は、電子文書についてのダイレクトプリント機能を持つプリンタ装置からなるものである。つまり、印刷装置20は、情報処理装置10からの電子文書の印刷出力指示に従いつつ、その電子文書の印刷出力を行うものである。そのために、印刷装置20は、通信I/F21と、ジョブチケット解析部22と、電子文書解析部23と、印刷補助情報解析部24と、第一画像描画部25aと、第二画像描画部25bと、描画処理切替部26と、画像出力部27と、を備えている。
通信I/F21は、情報処理装置10から通信回線30を通じて送信された電子文書およびジョブチケットを受信するものである。
ジョブチケット解析部22は、通信I/F21で受信したジョブチケットを解析するものである。
電子文書解析部23は、ジョブチケット解析部22が解析したジョブチケットに関連付けられた電子文書について、その解析を行うものである。さらに詳しくは、その電子文書について、当該電子文書を構成する描画命令の解析を行うものである。
印刷補助情報解析部24は、ジョブチケット解析部22が解析したジョブチケットに含まれていた印刷補助情報について、これを取得して解析するものである。つまり、印刷補助情報解析部24は、印刷出力の対象となる電子文書についての印刷補助情報を受け取って解析する、本発明における印刷補助情報解析手段としての機能を実現するものである。
第一画像描画部25aおよび第二画像描画部25bは、いずれも、電子文書解析部23での描画命令の解析結果に基づき、その描画命令を実行することにより電子文書についての描画処理を行って、当該電子文書を印刷出力可能なデータ形式(例えば、ラスターデータ形式)に展開するものである。つまり、各画像描画部25a,25bは、電子文書の印刷出力にあたって当該電子文書についての描画処理を行う、本発明における画像描画手段としての機能を実現するものである。なお、印刷装置20には、二つの画像描画部25a,25bが存在するが、これらは描画内容に応じて使い分けられるようになっているものとする。例えば、一方がカラー画像の描画処理用で、他方が白黒画像の描画処理用であったり、あるいは一方が高精細画像の描画処理用で、他方が通常画像の描画処理用である、といった具合である。
描画処理切替部26は、電子文書についての描画処理を行うのにあたり、二つの画像描画部25a,25bのどちらで当該描画処理を行うかを切り替えるものである。ただし、描画処理切替部26は、その切り替えを、印刷補助情報解析部24での印刷補助情報の解析結果を基にして行うようになっている。つまり、描画処理切替部26は、印刷補助情報の解析結果に基づき各画像描画部25a,25bが行う描画処理を制御する、本発明における描画処理制御手段としての機能を実現するものである。
画像出力部27は、画像描画部25a,25bが描画した展開結果について、例えば電子写真方式による画像形成プロセスを利用して、記録紙等の媒体上への印刷出力を行うものである。
なお、これらの各部21〜27のうち、画像出力部27を除く他の各部21〜26としての機能は、情報処理装置10における各機能の場合と同様に、印刷装置20が有する記録媒体に記録されたプログラムが同じく当該印刷装置20が有するCPUにより実行されることによって実現されるものとする。
通信I/F21は、情報処理装置10から通信回線30を通じて送信された電子文書およびジョブチケットを受信するものである。
ジョブチケット解析部22は、通信I/F21で受信したジョブチケットを解析するものである。
電子文書解析部23は、ジョブチケット解析部22が解析したジョブチケットに関連付けられた電子文書について、その解析を行うものである。さらに詳しくは、その電子文書について、当該電子文書を構成する描画命令の解析を行うものである。
印刷補助情報解析部24は、ジョブチケット解析部22が解析したジョブチケットに含まれていた印刷補助情報について、これを取得して解析するものである。つまり、印刷補助情報解析部24は、印刷出力の対象となる電子文書についての印刷補助情報を受け取って解析する、本発明における印刷補助情報解析手段としての機能を実現するものである。
第一画像描画部25aおよび第二画像描画部25bは、いずれも、電子文書解析部23での描画命令の解析結果に基づき、その描画命令を実行することにより電子文書についての描画処理を行って、当該電子文書を印刷出力可能なデータ形式(例えば、ラスターデータ形式)に展開するものである。つまり、各画像描画部25a,25bは、電子文書の印刷出力にあたって当該電子文書についての描画処理を行う、本発明における画像描画手段としての機能を実現するものである。なお、印刷装置20には、二つの画像描画部25a,25bが存在するが、これらは描画内容に応じて使い分けられるようになっているものとする。例えば、一方がカラー画像の描画処理用で、他方が白黒画像の描画処理用であったり、あるいは一方が高精細画像の描画処理用で、他方が通常画像の描画処理用である、といった具合である。
描画処理切替部26は、電子文書についての描画処理を行うのにあたり、二つの画像描画部25a,25bのどちらで当該描画処理を行うかを切り替えるものである。ただし、描画処理切替部26は、その切り替えを、印刷補助情報解析部24での印刷補助情報の解析結果を基にして行うようになっている。つまり、描画処理切替部26は、印刷補助情報の解析結果に基づき各画像描画部25a,25bが行う描画処理を制御する、本発明における描画処理制御手段としての機能を実現するものである。
画像出力部27は、画像描画部25a,25bが描画した展開結果について、例えば電子写真方式による画像形成プロセスを利用して、記録紙等の媒体上への印刷出力を行うものである。
なお、これらの各部21〜27のうち、画像出力部27を除く他の各部21〜26としての機能は、情報処理装置10における各機能の場合と同様に、印刷装置20が有する記録媒体に記録されたプログラムが同じく当該印刷装置20が有するCPUにより実行されることによって実現されるものとする。
〔印刷補助情報の説明〕
ここで、以上のような構成の電子文書印刷システムにおいて用いられる印刷補助情報について、具体例を挙げて詳しく説明する。
ここで、以上のような構成の電子文書印刷システムにおいて用いられる印刷補助情報について、具体例を挙げて詳しく説明する。
印刷補助情報とは、電子文書の印刷出力を補助するための情報をいい、特に、当該電子文書の印刷出力にあたって、例えば不要な描画処理を省いたり、または当該電子文書についての描画処理に適した処理機能を選択したりするのに寄与する情報のことをいう。
このような印刷補助情報の具体例としては、同一オブジェクト情報、描画省略可否情報、描画処理切替情報、印刷指示禁則情報等が挙げられる。
このような印刷補助情報の具体例としては、同一オブジェクト情報、描画省略可否情報、描画処理切替情報、印刷指示禁則情報等が挙げられる。
同一オブジェクト情報とは、電子文書を構成する描画命令によって規定される文書構成オブジェクトのうち、当該電子文書について複数回に亘って共通利用される文書構成オブジェクトを特定する情報のことをいう。すなわち、印刷補助情報生成部12は、電子文書内の描画命令を解析し、同じ位置に描画され、かつ、同じ形状に描画されることになる文書構成オブジェクトを指定する描画命令群を検出して、同一のものとして処理可能な文書構成オブジェクトを構成する描画命令の開始位置と終了位置のリストを生成し、これを同一オブジェクト情報とする。
このような同一オブジェクト情報を印刷補助情報とすれば、印刷装置20において、電子文書解析部23が電子文書を構成する描画命令を解析し、その解析結果に従いつつ各画像描画部25a,25bのいずれかが当該電子文書についての描画処理を行う際に、共通利用可能な文書構成オブジェクトについて、複数回に亘り同内容の描画処理を繰り返してしまうのを省略し得るようになる。
具体的には、以下に述べるようなものが想定される。例えば、電子文書では様々な描画に適用されるクリップ形状が多くの描画命令毎に設定されているが、実際には各描画命令によるクリップ形状が同一の領域を示しているような場合に、これを同一オブジェクト情報として、それぞれのクリップ登録処理を共通化して一度登録し、それぞれの描画で再利用することで、クリップ情報を重複して登録されるリソースを削減し得る上、処理時間も短縮し得るようになる。
このような同一オブジェクト情報を印刷補助情報とすれば、印刷装置20において、電子文書解析部23が電子文書を構成する描画命令を解析し、その解析結果に従いつつ各画像描画部25a,25bのいずれかが当該電子文書についての描画処理を行う際に、共通利用可能な文書構成オブジェクトについて、複数回に亘り同内容の描画処理を繰り返してしまうのを省略し得るようになる。
具体的には、以下に述べるようなものが想定される。例えば、電子文書では様々な描画に適用されるクリップ形状が多くの描画命令毎に設定されているが、実際には各描画命令によるクリップ形状が同一の領域を示しているような場合に、これを同一オブジェクト情報として、それぞれのクリップ登録処理を共通化して一度登録し、それぞれの描画で再利用することで、クリップ情報を重複して登録されるリソースを削減し得る上、処理時間も短縮し得るようになる。
描画省略可否情報とは、電子文書を構成する描画命令によって規定される文書構成オブジェクトのうち、当該電子文書についての描画処理の結果に影響を及ぼさない文書構成オブジェクトを特定する情報のことをいう。
このような描画省略可否情報を印刷補助情報とすれば、印刷装置20において、電子文書解析部23が電子文書を構成する描画命令を解析し、その解析結果に従いつつ各画像描画部25a,25bのいずれかが当該電子文書についての描画処理を行う際に、描画処理の結果に影響を及ぼさない文書構成オブジェクトについて、その描画処理を行うこと自体を省略し得るようになる。
具体的には、以下に述べるようなものが想定される。例えば、電子文書ではハイパーリンク情報のような電子文書についての描画処理の結果に影響を及ぼさない文書構成オブジェクトを含んでいることがあるが、そのような文書構成オブジェクトを描画省略可否情報によって特定することにより、その描画処理を省くことが実現可能となり、これにより処理時間を短縮し得るようになる。
このような描画省略可否情報を印刷補助情報とすれば、印刷装置20において、電子文書解析部23が電子文書を構成する描画命令を解析し、その解析結果に従いつつ各画像描画部25a,25bのいずれかが当該電子文書についての描画処理を行う際に、描画処理の結果に影響を及ぼさない文書構成オブジェクトについて、その描画処理を行うこと自体を省略し得るようになる。
具体的には、以下に述べるようなものが想定される。例えば、電子文書ではハイパーリンク情報のような電子文書についての描画処理の結果に影響を及ぼさない文書構成オブジェクトを含んでいることがあるが、そのような文書構成オブジェクトを描画省略可否情報によって特定することにより、その描画処理を省くことが実現可能となり、これにより処理時間を短縮し得るようになる。
描画処理切替情報とは、電子文書を構成する描画命令によって規定される描画内容に関する情報のことをいい、さらに詳しくは、印刷装置20が複数の画像描画部25a,25bを備えており、各画像描画部25a,25bを描画内容に応じて使い分けるように構成されている場合において、当該描画内容に対応する画像描画部25a,25bを特定する情報のことをいう。
このような描画処理切替情報を印刷補助情報とすれば、各画像描画部25a,25bがサポートする機能や処理速度等が互いに異なる場合であっても、電子文書についての描画処理に適した画像描画部25a,25bを選択することで、当該電子文書の印刷出力時に必要なリソースや処理機能等を効率的に切り換え得るようになる。
具体的には、以下に述べるようなものが想定される。例えば、電子文書に含まれるそれぞれのページにおいて、いわゆる「透明機能」が使用されているページについては、画素毎の演算処理を行って描画色を決定する必要があることから、描画処理を低速だが透明機能に対応した演算処理を行うことが可能な画像描画部25aを用いて行うが、「透明機能」が使用されていないページについては、透明処理を行うことができないが高速に処理可能な画像描画部25bを用いて描画処理を行う、といったページ毎の切り替えを行う場合において、描画処理切替情報によって「透明機能」が使用されているページの有無を特定することで、各ページの描画処理に適した画像描画部25a,25bを迅速に選択し得るようになる。また、透明機能の使用有無の他に、カラー/白黒の別で画像描画部25a,25bを切り替える場合や、いわゆる写真画質等の高精細画像/通常画像の別で画像描画部25a,25bを切り替える場合等についても、全く同様である。
このような描画処理切替情報を印刷補助情報とすれば、各画像描画部25a,25bがサポートする機能や処理速度等が互いに異なる場合であっても、電子文書についての描画処理に適した画像描画部25a,25bを選択することで、当該電子文書の印刷出力時に必要なリソースや処理機能等を効率的に切り換え得るようになる。
具体的には、以下に述べるようなものが想定される。例えば、電子文書に含まれるそれぞれのページにおいて、いわゆる「透明機能」が使用されているページについては、画素毎の演算処理を行って描画色を決定する必要があることから、描画処理を低速だが透明機能に対応した演算処理を行うことが可能な画像描画部25aを用いて行うが、「透明機能」が使用されていないページについては、透明処理を行うことができないが高速に処理可能な画像描画部25bを用いて描画処理を行う、といったページ毎の切り替えを行う場合において、描画処理切替情報によって「透明機能」が使用されているページの有無を特定することで、各ページの描画処理に適した画像描画部25a,25bを迅速に選択し得るようになる。また、透明機能の使用有無の他に、カラー/白黒の別で画像描画部25a,25bを切り替える場合や、いわゆる写真画質等の高精細画像/通常画像の別で画像描画部25a,25bを切り替える場合等についても、全く同様である。
印刷指示禁則情報は、電子文書を印刷出力する際における、いわゆる禁則処理を特定する情報のことをいう。すなわち、印刷指示禁則情報は、印刷装置20で処理することができない印刷指示や、印刷する電子文書に対して無効となるような印刷指示を特定するための情報である。
印刷指示禁則情報は、例えば、電子文書に含まれる全てのページの大きさや向き等を解析し、印刷出力時に指定可能な印刷設定(印刷装置20が有する処理機能を用いる印刷設定)、または、指定することができない印刷設定(印刷装置20が有していない処理機能を用いる印刷設定)を求めることで特定される。このような印刷指示禁則情報を印刷補助情報とすれば、利用者が電子文書を選択し、印刷設定を行う際に、指定することができない設定については表示方法を変更(グレーアウト)する等によって、当該利用者に指定できないことを明示するために利用し得るようになる。
具体的には、以下に述べるようなものが想定される。例えば、電子文書内に異なる大きさ、向きのページが含まれており、印刷設定で印刷する用紙サイズを自動に設定して、印刷される用紙がそれぞれのページで異なるような指定になっている場合には、印刷装置20においてはパンチやステイプル等といったフィニッシング処理を行うことができず、エラー終了してしまう。これに対して、印刷指示禁則情報を印刷補助情報とすれば、このような設定を情報処理装置10の側から印刷指示操作を行う時に明示的に設定ができないことを利用者に提示することが可能なため、エラー終了するような印刷指示が印刷装置20に送信されるのが抑制されることになる。
印刷指示禁則情報は、例えば、電子文書に含まれる全てのページの大きさや向き等を解析し、印刷出力時に指定可能な印刷設定(印刷装置20が有する処理機能を用いる印刷設定)、または、指定することができない印刷設定(印刷装置20が有していない処理機能を用いる印刷設定)を求めることで特定される。このような印刷指示禁則情報を印刷補助情報とすれば、利用者が電子文書を選択し、印刷設定を行う際に、指定することができない設定については表示方法を変更(グレーアウト)する等によって、当該利用者に指定できないことを明示するために利用し得るようになる。
具体的には、以下に述べるようなものが想定される。例えば、電子文書内に異なる大きさ、向きのページが含まれており、印刷設定で印刷する用紙サイズを自動に設定して、印刷される用紙がそれぞれのページで異なるような指定になっている場合には、印刷装置20においてはパンチやステイプル等といったフィニッシング処理を行うことができず、エラー終了してしまう。これに対して、印刷指示禁則情報を印刷補助情報とすれば、このような設定を情報処理装置10の側から印刷指示操作を行う時に明示的に設定ができないことを利用者に提示することが可能なため、エラー終了するような印刷指示が印刷装置20に送信されるのが抑制されることになる。
なお、印刷補助情報としては、上述した同一オブジェクト情報、描画省略可否情報、描画処理切替情報または印刷指示禁則情報のいずれか一つを用いてもよいし、これらを複数組み合わせて用いてもよい。また、印刷補助情報は、これらの具体例に限定されるものではなく、電子文書の印刷出力を補助するための情報であれば、他の情報を用いることも考えられる。
〔印刷補助情報生成の説明〕
続いて、以上のような印刷補助情報の生成について、具体例を挙げて詳しく説明する。
続いて、以上のような印刷補助情報の生成について、具体例を挙げて詳しく説明する。
印刷補助情報の生成は、印刷補助情報生成部12が、電子文書を構成する描画命令を、当該電子文書のページ毎に解析することで行うが、その生成タイミングについては、以下に述べるようなタイミングで行うことが考えられる。
例えば、印刷補助情報生成部12は、電子文書の生成または改変があった時点で、当該電子文書についての印刷補助情報を生成する。さらに詳しくは、電子文書が生成されて電子文書保存DB11内に書き込まれたり、既に電子文書保存DB11内に記憶蓄積されている電子文書が更新されたりすると、その時点で、印刷補助情報生成部12は、当該電子文書についての印刷補助情報を生成する。
また、例えば、印刷補助情報生成部12は、印刷補助情報生成部12を備える情報処理装置10の動作空き時間、すなわち当該情報処理装置10のCPU等の利用状況をモニタしつつ、当該CPU等が他の処理を行っていない時間になると、その時間を利用して、電子文書保存DB11内に記憶蓄積されている電子文書のうち、印刷補助情報が未生成のものについて、印刷補助情報の生成を行う。
また、例えば、印刷補助情報生成部12は、既に電子文書保存DB11内に記憶蓄積されている電子文書について、情報処理装置10の利用者による閲覧(出力装置上への表示出力)があると、その閲覧の開始時点で、当該電子文書についての印刷補助情報を生成する。
また、例えば、印刷補助情報生成部12は、電子文書の印刷指示があった時点で、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成する。さらに詳しくは、情報処理装置10を操作する利用者からの印刷指示があった後、当該印刷指示がされた電子文書についてのジョブチケットを印刷指示生成部14が生成するまでの間に、印刷補助情報生成部12は、当該電子文書についての印刷補助情報を生成する。
また、例えば、印刷補助情報生成部12は、印刷補助情報生成部12を備える情報処理装置10の動作空き時間、すなわち当該情報処理装置10のCPU等の利用状況をモニタしつつ、当該CPU等が他の処理を行っていない時間になると、その時間を利用して、電子文書保存DB11内に記憶蓄積されている電子文書のうち、印刷補助情報が未生成のものについて、印刷補助情報の生成を行う。
また、例えば、印刷補助情報生成部12は、既に電子文書保存DB11内に記憶蓄積されている電子文書について、情報処理装置10の利用者による閲覧(出力装置上への表示出力)があると、その閲覧の開始時点で、当該電子文書についての印刷補助情報を生成する。
また、例えば、印刷補助情報生成部12は、電子文書の印刷指示があった時点で、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成する。さらに詳しくは、情報処理装置10を操作する利用者からの印刷指示があった後、当該印刷指示がされた電子文書についてのジョブチケットを印刷指示生成部14が生成するまでの間に、印刷補助情報生成部12は、当該電子文書についての印刷補助情報を生成する。
なお、印刷補助情報の生成タイミングは、上述した各タイミングのいずれか一つを用いてもよいし、これらのうちの複数タイミングを併用してもよい。
このようなタイミングで印刷補助情報を生成すると、印刷補助情報生成部12は、当該印刷補助情報を、その基になった電子文書と関連付け、かつ、当該印刷補助情報の生成時刻ともを関連付けた状態で、印刷補助情報保存DB13内に書き込み、その印刷補助情報保存DB13に記憶蓄積させるのである。
印刷補助情報保存DB13内の印刷補助情報は、印刷指示生成部14がジョブチケットを生成する際に、電子文書との関連付け情報に基づいて、当該印刷指示生成部14によって印刷補助情報保存DB13内から読み出され、当該印刷指示生成部14が生成するジョブチケット内の所定領域に格納される。これにより、印刷補助情報は、ジョブチケットの一部を構成することになる。
ただし、電子文書が、例えばPDFのように、他データの格納に対応した文書フォーマットのものである場合には、印刷補助情報生成部12は、生成した印刷補助情報を、印刷補助情報保存DB13内に書き込むのではなく、当該電子文書の文書フォーマット内に格納させるようにしても構わない。その場合には、印刷補助情報は、電子文書の一部を構成することになり、当該電子文書と一体で取り扱われることになるので、印刷補助情報保存DB13での記憶蓄積が不要となり、また当該電子文書に付加されるジョブチケット内への格納も不要となる。
〔処理動作例の説明〕
次に、以上のような印刷補助情報を取り扱う電子文書印刷システムにおける処理動作例について説明する。
ここでは、印刷補助情報として、同一オブジェクト情報、描画処理切替情報および印刷指示禁則情報が用いられ、当該印刷補助情報が生成されると、電子文書の文書フォーマット内ではなく、印刷補助情報保存DB13内に書き込まれて記憶蓄積される場合を例に挙げる。
次に、以上のような印刷補助情報を取り扱う電子文書印刷システムにおける処理動作例について説明する。
ここでは、印刷補助情報として、同一オブジェクト情報、描画処理切替情報および印刷指示禁則情報が用いられ、当該印刷補助情報が生成されると、電子文書の文書フォーマット内ではなく、印刷補助情報保存DB13内に書き込まれて記憶蓄積される場合を例に挙げる。
図2は、情報処理装置10の利用者が電子文書保存DB11内に記憶蓄積されている電子文書の印刷出力を指示する場合における当該情報処理装置10での処理動作例を示すフローチャートである。
図例のように、情報処理装置10では、利用者による印刷出力指示があると、印刷指示生成部14が、電子文書保存DB11にアクセスして、当該印刷出力指示のあった電子文書を選択するとともに(ステップ101、以下ステップを「S」と略す。)、印刷補助情報保存DB13にアクセスして、選択した電子文書と関連付けられた印刷補助情報を検索する(S102)。そして、該当する印刷補助情報が存在すると(S103)、続いて、印刷指示生成部14は、その印刷補助情報の生成時刻と電子文書の更新時刻を比較して、印刷補助情報の生成以降に電子文書が改変されているか否かを確認する(S104)。その結果、両者の時刻が同じであり、印刷補助情報の生成以降は電子文書が改変されていない場合には(S105)、印刷補助情報保存DB13内から該当する印刷補助情報を読み出して、当該印刷補助情報を含むジョブチケットの生成を開始する(S106)。
ジョブチケットの生成を開始すると、印刷指示生成部14は、出力装置での表示を通じて、利用者に対して印刷設定ダイアログを提示する。このとき、読み出した印刷補助情報に印刷指示禁則情報が含まれていると(S107)、印刷指示生成部14は、印刷設定ダイアログ上において、利用不能な設定についてはグレーアウト等によって視認可能にして、設定できないことを明示する(S108)。そして、このような印刷設定ダイアログを提示することで、電子文書の印刷出力に必要となる印刷設定(印刷出力の部数やサイズ等の設定)を、利用者に行わせるのである(S109)。なお、印刷補助情報保存DB13に該当する印刷補助情報が存在しない場合(S103)や、両者の時刻が一致せず印刷補助情報の生成以降に電子文書が改変されていると認められる場合(S105)には、印刷指示生成部14は、印刷補助情報を利用せずに、利用者が設定する印刷設定を基に(S109)、ジョブチケットの生成を行うことになる。
その後、印刷設定の内容が確定すると、印刷指示生成部14は、その印刷設定の内容と、印刷補助情報保存DB13から読み出した印刷補助情報がある場合には当該印刷補助情報とを、ジョブチケットに書き込み、または当該ジョブチケット内に格納し、当該ジョブチケットの生成を完了する。そして、生成したジョブチケットを、印刷出力指示のあった電子文書に付加して(S110)、印刷出力ジョブとして、通信I/F15および通信回線30を通じて、印刷装置20へ送信する(S111)。
図例のように、情報処理装置10では、利用者による印刷出力指示があると、印刷指示生成部14が、電子文書保存DB11にアクセスして、当該印刷出力指示のあった電子文書を選択するとともに(ステップ101、以下ステップを「S」と略す。)、印刷補助情報保存DB13にアクセスして、選択した電子文書と関連付けられた印刷補助情報を検索する(S102)。そして、該当する印刷補助情報が存在すると(S103)、続いて、印刷指示生成部14は、その印刷補助情報の生成時刻と電子文書の更新時刻を比較して、印刷補助情報の生成以降に電子文書が改変されているか否かを確認する(S104)。その結果、両者の時刻が同じであり、印刷補助情報の生成以降は電子文書が改変されていない場合には(S105)、印刷補助情報保存DB13内から該当する印刷補助情報を読み出して、当該印刷補助情報を含むジョブチケットの生成を開始する(S106)。
ジョブチケットの生成を開始すると、印刷指示生成部14は、出力装置での表示を通じて、利用者に対して印刷設定ダイアログを提示する。このとき、読み出した印刷補助情報に印刷指示禁則情報が含まれていると(S107)、印刷指示生成部14は、印刷設定ダイアログ上において、利用不能な設定についてはグレーアウト等によって視認可能にして、設定できないことを明示する(S108)。そして、このような印刷設定ダイアログを提示することで、電子文書の印刷出力に必要となる印刷設定(印刷出力の部数やサイズ等の設定)を、利用者に行わせるのである(S109)。なお、印刷補助情報保存DB13に該当する印刷補助情報が存在しない場合(S103)や、両者の時刻が一致せず印刷補助情報の生成以降に電子文書が改変されていると認められる場合(S105)には、印刷指示生成部14は、印刷補助情報を利用せずに、利用者が設定する印刷設定を基に(S109)、ジョブチケットの生成を行うことになる。
その後、印刷設定の内容が確定すると、印刷指示生成部14は、その印刷設定の内容と、印刷補助情報保存DB13から読み出した印刷補助情報がある場合には当該印刷補助情報とを、ジョブチケットに書き込み、または当該ジョブチケット内に格納し、当該ジョブチケットの生成を完了する。そして、生成したジョブチケットを、印刷出力指示のあった電子文書に付加して(S110)、印刷出力ジョブとして、通信I/F15および通信回線30を通じて、印刷装置20へ送信する(S111)。
図3は、情報処理装置10から発行された印刷出力ジョブを印刷装置20で処理する場合における当該印刷装置20での処理動作例を示すフローチャートである。
図例のように、印刷装置20では、情報処理装置10からの印刷出力ジョブとして、通信回線30および通信I/F21を通じて、電子文書およびこれに付加されたジョブチケットを受信すると(S201)、ジョブチケット解析部22が、そのジョブチケットの解析を行う(S202)。すなわち、ジョブチケット解析部22は、受信したジョブチケットによって特定される様々な印刷設定を解釈するとともに、そのジョブチケットに印刷補助情報が含まれているか否かを判定する(S203)。そして、ジョブチケットに印刷補助情報が含まれていれば、印刷補助情報解析部24が、その印刷補助情報についての解析を行う(S204)。さらに詳しくは、印刷補助情報解析部24は、どのような印刷補助情報が付加されているかを解析する。
図例のように、印刷装置20では、情報処理装置10からの印刷出力ジョブとして、通信回線30および通信I/F21を通じて、電子文書およびこれに付加されたジョブチケットを受信すると(S201)、ジョブチケット解析部22が、そのジョブチケットの解析を行う(S202)。すなわち、ジョブチケット解析部22は、受信したジョブチケットによって特定される様々な印刷設定を解釈するとともに、そのジョブチケットに印刷補助情報が含まれているか否かを判定する(S203)。そして、ジョブチケットに印刷補助情報が含まれていれば、印刷補助情報解析部24が、その印刷補助情報についての解析を行う(S204)。さらに詳しくは、印刷補助情報解析部24は、どのような印刷補助情報が付加されているかを解析する。
その結果、印刷補助情報として描画処理切替情報が付加されていた場合には(S205)、印刷補助情報解析部24は、その描画処理切替情報の内容を解釈して、各画像描画部25a,25bをどのように切り替えるかについて描画処理切替部26に通知する。そして、描画処理切替部26に、どの画像描画部25a,25bを使用して描画処理を行うかについて選択させる(S206)。
具体的には、例えば、第二画像描画部25bは、透明機能に対応した処理をすることができないが、その代わりに高速に描画処理をすることが可能であるのに対し、第一画像描画部25aは、透明機能に対応した処理をすることができるが、その代わりに描画処理速度が第二画像描画部25bと比べて低速であるといった場合に、印刷補助情報解析部24は、描画処理切替情報に含まれる情報から、印刷出力するページに透明処理が必要な描画命令が含まれているか否かを判定する。そして、描画処理切替部26は、その印刷補助情報解析部24での判定結果に基づき、どの画像描画部25a,25bを使用して描画処理を行うかの切り替えを行ってから、電子文書をラスター展開する描画処理を開始させる。このように、事前に判定された情報を基にすれば、電子文書の描画処理を開始する時点では、画像描画部25a,25bの切り替えを既に完了させ得るようになるので、描画処理切替情報による事前判定を行わない場合に比べて、処理の高速化を容易に実現し得るようになる。
具体的には、例えば、第二画像描画部25bは、透明機能に対応した処理をすることができないが、その代わりに高速に描画処理をすることが可能であるのに対し、第一画像描画部25aは、透明機能に対応した処理をすることができるが、その代わりに描画処理速度が第二画像描画部25bと比べて低速であるといった場合に、印刷補助情報解析部24は、描画処理切替情報に含まれる情報から、印刷出力するページに透明処理が必要な描画命令が含まれているか否かを判定する。そして、描画処理切替部26は、その印刷補助情報解析部24での判定結果に基づき、どの画像描画部25a,25bを使用して描画処理を行うかの切り替えを行ってから、電子文書をラスター展開する描画処理を開始させる。このように、事前に判定された情報を基にすれば、電子文書の描画処理を開始する時点では、画像描画部25a,25bの切り替えを既に完了させ得るようになるので、描画処理切替情報による事前判定を行わない場合に比べて、処理の高速化を容易に実現し得るようになる。
また、印刷補助情報として同一オブジェクト情報が付加されていた場合には(S207)、印刷補助情報解析部24は、その同一オブジェクト情報の内容を解釈して、同一のものとして処理可能な文書構成オブジェクトを構成する描画命令の開始位置と終了位置のリストを同一オブジェクトリストとして作成して、電子文書解析部23が参照可能な形式で所定記憶領域内に保存する(S208)。
印刷補助情報解析部24が印刷補助情報を解析すると、その後は、電子文書解析部23が、当該印刷補助情報の解析結果を参照しつつ、電子文書を構成する描画命令の解析を行う(S209)。そして、その解析した描画命令の実行、すなわち電子文書のラスターデータ形式への展開(ラスタライズ)を、印刷補助情報解析部24での印刷補助情報の解析結果に従いつつ、第一画像描画部25aまたは第二画像描画部25bのいずれかに行わせる(S210)。第一画像描画部25aまたは第二画像描画部25bのいずれかがラスタライズを行うと、その後は、画像出力部27が、当該画像描画部25a,25bでのラスタライズ結果について、記録紙等の媒体上への印刷出力を行う(S211)。このような処理動作を行うことによって、電子文書印刷システムでは、ダイレクトプリント機能が実現されるのである。
図4は、上述した印刷装置20における処理動作のうち、電子文書解析部23が行う描画命令解析処理の動作例を、さらに詳しく示すフローチャートである。
ここでは、同一クリップ形状の図形を複数回描画する処理を、同一オブジェクト情報によって共通利用化する場合における、電子文書解析部23での描画命令の解析処理を例に挙げる。
ここでは、同一クリップ形状の図形を複数回描画する処理を、同一オブジェクト情報によって共通利用化する場合における、電子文書解析部23での描画命令の解析処理を例に挙げる。
上述したように、電子文書解析部23は、印刷出力する電子文書について、当該電子文書を構成する描画命令を解析して、その解析結果を画像描画部25a,25bに対して出力し、当該画像描画部25a,25bに描画命令の解析結果に基づく描画処理を行わせるようになっている。このとき、電子文書が複数ページに及ぶものであると、電子文書解析部23では、当該電子文書を構成する描画命令の解析を、当該電子文書の各ページ別に行う(S310〜S303)。
また、各ページ別の描画命令の解析に際して、電子文書解析部23は、解析対象の描画命令がクリップ図形の描画を指示するクリップ設定命令であるか否かを判断し(S304)、クリップ設定命令であれば、続いて、印刷補助情報解析部24が生成した同一オブジェクトリストを参照して(S305)、当該描画命令が同一オブジェクトリストに存在しているか否かを判断する(S306)。解析対象の描画命令がクリップ設定命令でない場合や、クリップ設定命令であっても同一オブジェクトリストに存在していない場合には、当該描画命令は同一オブジェクト情報によって特定されるものではないことから、電子文書解析部23は、当該描画命令の解析結果をそのまま画像描画部25a,25bに出力する(S307)。
ただし、解析対象の描画命令がクリップ設定命令であり、かつ、同一オブジェクトリストに存在しているものである場合には、当該描画命令は同一オブジェクト情報によって特定されたものなので、電子文書解析部23は、当該描画命令が初めて出現するものであるか否かを判断する(S308)。
そして、初めて出現するものであれば、電子文書解析部23は、当該描画命令によって規定される文書構成オブジェクトについて、当該描画命令の開始位置から終了位置までを画像描画部25a,25bに対して出力して描画処理をさせる(S309)。さらには、その描画処理によって描かれた文書構成オブジェクトに関する情報(パターンやクリップ形状に関する情報等)を、当該文書構成オブジェクトを識別するためのクリップIDと関連付けた状態で、画像描画部25a,25bが参照可能な形式で所定記憶領域内に保存する(S310)。
一方、初めて出現するものでない場合には、電子文書解析部23は、当該描画命令によって規定される文書構成オブジェクトについて、当該文書構成オブジェクトのクリップIDのみを画像描画部25a,25bに対して出力して(S311)、そのクリップIDと関連付けた状態で保存されている文書構成オブジェクトに関する情報の再利用を画像描画部25a,25bに行わせるとともに、該当するクリップ領域(当該描画命令の開始位置から終了位置までの部分)の読み飛ばしを行う(S312)。つまり、既に出現したことのある文書構成オブジェクトについての描画命令は、保存済みのパターンやクリップ形状に関する情報等を参照するようにした命令として、画像描画部25a,25bへの出力を行う。これにより、再利用可能な文書構成オブジェクトについて、複数回に亘り同内容の描画処理を繰り返してしまうのを省略し得るようになるのである。さらには、複数回同等な描画命令群を生成、描画する処理が省略し得るだけでなく、登録される描画命令が少なく済むことでメモリ使用量を削減し得るようにもなる。
そして、初めて出現するものであれば、電子文書解析部23は、当該描画命令によって規定される文書構成オブジェクトについて、当該描画命令の開始位置から終了位置までを画像描画部25a,25bに対して出力して描画処理をさせる(S309)。さらには、その描画処理によって描かれた文書構成オブジェクトに関する情報(パターンやクリップ形状に関する情報等)を、当該文書構成オブジェクトを識別するためのクリップIDと関連付けた状態で、画像描画部25a,25bが参照可能な形式で所定記憶領域内に保存する(S310)。
一方、初めて出現するものでない場合には、電子文書解析部23は、当該描画命令によって規定される文書構成オブジェクトについて、当該文書構成オブジェクトのクリップIDのみを画像描画部25a,25bに対して出力して(S311)、そのクリップIDと関連付けた状態で保存されている文書構成オブジェクトに関する情報の再利用を画像描画部25a,25bに行わせるとともに、該当するクリップ領域(当該描画命令の開始位置から終了位置までの部分)の読み飛ばしを行う(S312)。つまり、既に出現したことのある文書構成オブジェクトについての描画命令は、保存済みのパターンやクリップ形状に関する情報等を参照するようにした命令として、画像描画部25a,25bへの出力を行う。これにより、再利用可能な文書構成オブジェクトについて、複数回に亘り同内容の描画処理を繰り返してしまうのを省略し得るようになるのである。さらには、複数回同等な描画命令群を生成、描画する処理が省略し得るだけでなく、登録される描画命令が少なく済むことでメモリ使用量を削減し得るようにもなる。
そして、電子文書解析部23は、以上のような各ステップ(S302〜S312)を、一つのページにおける全ての描画命令について繰り返して行い、全ての描画命令について終了したら当該一つのページに対する解析を終了する(S313)。
なお、本実施形態では、本発明の好適な実施具体例について説明したが、本発明はその内容に限定されるものではない。
例えば、本実施形態では、情報処理装置10が備える印刷補助情報生成部12が印刷補助情報を生成する場合、すなわち当該情報処理装置10が印刷補助情報生成装置としての機能を具備している場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、印刷装置20が印刷補助情報生成装置としての機能を具備していてもよい。その場合に、印刷装置20では、印刷補助情報が未生成である電子文書の印刷出力を行うと、その際に当該電子文書についての印刷補助情報を生成するとともに、生成した印刷補助情報を当該印刷補助情報の記憶蓄積を行う印刷補助情報保存手段に受け渡して記憶蓄積させる。当該印刷補助情報保存手段は、印刷装置20が備えていてもよいが、情報処理装置10における印刷補助情報保存DB13をそのまま利用してもよい。そして、印刷補助情報保存手段に記憶蓄積させた印刷補助情報については、次回以降の当該電子文書の印刷出力を行う際に再利用する。
このように、本発明は、本実施形態で説明した内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
例えば、本実施形態では、情報処理装置10が備える印刷補助情報生成部12が印刷補助情報を生成する場合、すなわち当該情報処理装置10が印刷補助情報生成装置としての機能を具備している場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、印刷装置20が印刷補助情報生成装置としての機能を具備していてもよい。その場合に、印刷装置20では、印刷補助情報が未生成である電子文書の印刷出力を行うと、その際に当該電子文書についての印刷補助情報を生成するとともに、生成した印刷補助情報を当該印刷補助情報の記憶蓄積を行う印刷補助情報保存手段に受け渡して記憶蓄積させる。当該印刷補助情報保存手段は、印刷装置20が備えていてもよいが、情報処理装置10における印刷補助情報保存DB13をそのまま利用してもよい。そして、印刷補助情報保存手段に記憶蓄積させた印刷補助情報については、次回以降の当該電子文書の印刷出力を行う際に再利用する。
このように、本発明は、本実施形態で説明した内容に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10…情報処理装置、11…電子文書保存DB、12…印刷補助情報生成部、13…印刷補助情報保存DB、14…印刷指示生成部、15…通信インタフェースI/F、20…印刷装置、21…通信I/F、22…ジョブチケット解析部、23…電子文書解析部、24…印刷補助情報解析部、25a…第一画像描画部、25b…第二画像描画部、26…描画処理切替部、27…画像出力部
Claims (15)
- 環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置と、当該印刷装置に対して前記電子文書の印刷出力を指示する情報処理装置と、を備えてなる電子文書印刷システムであって、
前記情報処理装置または前記印刷装置には、前記電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成する印刷補助情報生成手段が設けられ、
前記印刷装置には、
前記電子文書の印刷出力にあたって当該電子文書についての描画処理を行う画像描画手段と、
前記画像描画手段での描画処理の対象となる電子文書について前記印刷補助情報生成手段が生成した印刷補助情報を受け取って解析する印刷補助情報解析手段と、
前記印刷補助情報解析手段による解析結果に基づき前記画像描画手段が行う描画処理を制御する描画処理制御手段と
が設けられていることを特徴とする電子文書印刷システム。 - 環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置であって、
前記電子文書の印刷出力にあたって当該電子文書についての描画処理を行う画像描画手段と、
前記画像描画手段での描画処理の対象となる電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を受け取って解析する印刷補助情報解析手段と、
前記印刷補助情報解析手段による解析結果に基づき前記画像描画手段が行う描画処理を制御する描画処理制御手段と
を備えることを特徴とする印刷装置。 - 環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置と接続する情報処理装置に搭載されて用いられ、または当該印刷装置に搭載されて用いられる印刷補助情報生成装置であって、
前記電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成する印刷補助情報生成手段と、
前記印刷装置に対する前記電子文書の印刷出力指示にあたって、当該電子文書についての印刷補助情報を、当該電子文書と関連付けて前記印刷装置へ受け渡す印刷指示生成手段と
を備えることを特徴とする印刷補助情報生成装置。 - 前記印刷補助情報は、前記電子文書を構成する文書フォーマット内に格納された状態で、前記印刷装置へ渡される
ことを特徴とする請求項3記載の印刷補助情報生成装置。 - 前記印刷補助情報は、前記電子文書の印刷出力を指示する印刷出力指示情報の一部として、当該電子文書に付加された状態で、前記印刷装置へ渡される
ことを特徴とする請求項3記載の印刷補助情報生成装置。 - 前記印刷補助情報は、前記電子文書を構成する描画命令によって規定される文書構成オブジェクトのうち、当該電子文書について複数回に亘って共通利用される文書構成オブジェクトを特定する情報である
ことを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置。 - 前記印刷補助情報は、前記電子文書を構成する描画命令によって規定される文書構成オブジェクトのうち、当該電子文書についての描画処理の結果に影響を及ぼさない文書構成オブジェクトを特定する情報である
ことを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置。 - 前記印刷装置が複数の画像描画手段を備えており、各画像描画手段を描画内容に応じて使い分けるように構成されている場合において、前記印刷補助情報は、前記電子文書を構成する描画命令によって規定される描画内容に関する情報で、当該描画内容に対応する画像描画手段を特定する情報である
ことを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置。 - 前記印刷補助情報は、前記電子文書を構成する描画命令のうち、前記印刷装置が有していない処理機能を用いる描画命令、または、前記印刷装置が有する処理機能を用いる描画命令のいずれかを特定する情報である
ことを特徴とする請求項3、4または5記載の印刷補助情報生成装置。 - 前記印刷補助情報生成手段は、前記電子文書の生成または改変があった時点で、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成する
ことを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置。 - 前記印刷補助情報生成手段は、当該印刷補助情報生成手段を備える印刷補助情報生成装置の動作空き時間を利用して、前記電子文書についての前記印刷補助情報を生成する
ことを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置。 - 前記印刷補助情報生成手段は、前記電子文書の閲覧があった時点で、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成する
ことを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置。 - 前記印刷補助情報生成手段は、前記電子文書の印刷指示があった時点で、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成する
ことを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置。 - 前記印刷補助情報生成手段は、前記印刷補助情報が未生成である電子文書の印刷出力を前記印刷装置が行うと、当該電子文書についての前記印刷補助情報を生成するとともに、生成した印刷補助情報を当該印刷補助情報の記憶蓄積を行う印刷補助情報保存手段に受け渡して記憶蓄積させる
ことを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載の印刷補助情報生成装置。 - 環境非依存の文書フォーマットによる電子文書の印刷出力を行う印刷装置と接続する情報処理装置に搭載されて用いられ、または当該印刷装置に搭載されて用いられる印刷補助情報生成プログラムであって、
前記情報処理装置または前記印刷装置におけるコンピュータとしての機能を、
前記電子文書の印刷出力を補助するための印刷補助情報を生成する印刷補助情報生成手段と、
前記印刷装置に対する前記電子文書の印刷出力指示にあたって、当該電子文書についての印刷補助情報を、当該電子文書と関連付けて前記印刷装置へ受け渡す印刷指示生成手段
として機能させることを特徴とする印刷補助情報生成プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007300146A JP2009128965A (ja) | 2007-11-20 | 2007-11-20 | 電子文書印刷システム、印刷装置、印刷補助情報生成装置および印刷補助情報生成プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007300146A JP2009128965A (ja) | 2007-11-20 | 2007-11-20 | 電子文書印刷システム、印刷装置、印刷補助情報生成装置および印刷補助情報生成プログラム |
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ID=40819868
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JP2007300146A Pending JP2009128965A (ja) | 2007-11-20 | 2007-11-20 | 電子文書印刷システム、印刷装置、印刷補助情報生成装置および印刷補助情報生成プログラム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016503916A (ja) * | 2012-12-20 | 2016-02-08 | ペキン ユニバーシティ ファウンダー グループ カンパニー,リミティド | 印刷処理時間を取得する方法及び印刷機能を有する電子装置 |
-
2007
- 2007-11-20 JP JP2007300146A patent/JP2009128965A/ja active Pending
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