JP2009127837A - ショックレス弁 - Google Patents

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敏彦 大林
Hajime Mizutani
元 水谷
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Abstract

【課題】 従来のショックレス弁にあっては、室内温度が低く油の粘度が高い場合にはプランジャーがゆっくりと動いて予め設定した停止位置を過ぎて停止し、また、室内温度が高く油の粘度が低い場合にはプランジャーが早く動いて前記停止位置の手前で停止するといった問題があった。
【解決手段】 コイル1に通電が行われるとスプリング6のバネ力に抗してハウジング4内を移動して固定子2に吸引されて油路のポート41b,41c位置から後退し、通電が遮断されるとスプリングのバネ力によってポート位置まで移動する共に前記油路に油流が発生すると油流の下流側ポートを閉塞する弁棒部52を有するプランジャー5と、前記ハウジングの温度を検出して油の温度として検出する温度センサ7と、該温度センサが低い油の温度を検出すると前記コイルへの通電遮断を早く行い、また、油の高い温度を検出するとコイルへの通電遮断を遅くして予め設定した停止位置で停止される制御回路とから構成したショックレス弁。
【選択図】 図2

Description

本発明は、理美容椅子、デンタル椅子、手術台の上昇開始時や下降停止時におけるショックを防止すると共に、プリセット等での椅子の停止位置が温度変化(特に、温度低下時)により変化することのないショックレス弁に関する。
従来におけるショックレス弁としては本出願人が出願した特開2007−162858の発明がある。以下、この発明について説明する。
1は円筒状のコイル、2は後述する上部ハウジング42の上端に嵌合固定された固定子にして、中心にエアー抜き孔およびこの孔に連通してネジ孔が形成されている。3は前記コイル1を覆った状態で固定されたカバーにして、ネジ31によって前記固定子2と固定される。
4は前記一体化されたコイル1の下部に固定された銅等の非磁性体からなるハウジングにして、下部ハウジング41と上部ハウジング42とから構成され、下部ハウジング41に形成されたネジ孔41aに上部ハウジング42の外周ネジ42aを螺合することで一体化されている。なお、43は上下ハウジング41,42のネジ部分からの油の漏れを防止するためのOリングである。
また、前記下部ハウジング41にはモータポンプ(図示せず)よりの油の流入、排出を行う第1、第2の流路41b、41cが同一平面上において開口されている。また、下部ハウジング41には前記第1、第2の流路41b,41cと直交して連通孔41dが有底状に形成されると共に該連通孔41dと前記第1、第2の流路41b,41cと交差する部分にはポート41e,41fが形成されている。
さらに、上部ハウジング42には前記連通孔41dと連通し、かつ、後述するプランジャー5の大径部51が隙間を介して収容される収容孔42bが形成されている。なお、41gは前記プランジャー5の下降限界時に当接する該プランジャー5の下面と当接する弁座である。なお、弁座41gはプランジャー5の下面が当接した状態においても油の流通は可能なような構成となっている。
5は前記上部ハウジング41内を隙間を介して大径部51が上下動可能に挿入されたプランジャーにして、前記大径部51にはスプリング6を収納するスプリング収納孔51aが形成され、また、前記連通孔41d内に隙間を介して挿入され、かつ、第1、第2の流路41b,41c内に油圧が生じた時に前記ポート41e,41fの何れかを塞ぐ弁部としての作用を行う弁棒部52が前記大径部51と一体に形成されている。
そして、前記プランジャー5の大径部51の上面と固定子2の下面との隙間に上部油溜まり部G1(図8参照)が、また、大径部51の下面と下部ハウジング41の上面との隙間に下部油溜まり部G2(図8参照)が形成され、この上部油溜まり部G1と下部油溜まり部G2および連通孔41dの内周と弁部52との隙間とによって油溜まり部Gとなっている。
次に、前記した構成に基づいて動作を説明するに、図8は椅子が停止しショックレス弁Aへの通電が行われていない状態を示し、この状態にあっては椅子が上昇位置または下降位置の何れかであるが、この説明では椅子が下降位置にあるとして説明する。そして、プランジャー5はスプリング6によって下降し、かつ、図示しない油圧ポンプが停止しているので油の移動がなく、従って、プランジャー5における大径部51の底面は弁座41gに当接して直立状態となっている。
この状態において、下降位置にある椅子を上昇させるための操作(例えば、椅子の基台に取付けられているフッドペダルあるいは肘掛けに設けられているスイッチの操作)が行われると、モータポンプに通電が行われる。ここで、モータポンプは第1の油路41b側に接続されているものとすると、モータポンプよりの油が油孔41eから供給されるので、この油の油圧によってプランジャー5の弁棒部52は図9に示すように傾いて油孔41fを塞ぐので第2の油路41cに油の流入は阻止される。この時、僅かに油孔41f、第2の油路41cを介してシリンダ内に流れ込むが、着座している人に椅子が上昇したと感じる程の上昇は行われない。
次いで、前記モータポンプの通電に遅れてコイル1に通電が行われ、プランジャー5がスプリング6のバネ力に抗して吸引されるが、この時、上部油溜まり部G1に溜まっている油はプランジャー5の大径部51の外周と上部ハウジング42との隙間を介して下部油溜まり部G2の下方に移動する。この上部油溜まり部G1から下部油溜まり部G2へ移動させる力が負荷となってプランジャー5は固定子2側に緩やかに移動することとなる。従って、椅子は緩やかに上昇を開始する。そして、図10に示すようにプランジャー5が固定子2に完全に吸引されると、ポート41e,41fとが連通するので、該ポート41eと41fとの間を流れる一定量の油量によって一定速度で椅子は上昇する。
次いで、椅子の上昇を停止させるための操作が行われると、コイル1への通電が遮断されるので、プランジャー5はスプリング6のバネ力によって下降を開始するが、下部油溜まり部G2に溜まっているが油が上部油溜まり部G1に移動する。そして、前記したと同様に油を移動させるための力が負荷となってプランジャー5は緩やかに下降する。この時、図9に示すように弁棒部52は第1の油路41bからの油圧によって油孔41fを塞ぐ方向に傾きながら下降し、第1の油路41bより第2の油路41cへの油は徐々に減少し停止され、椅子は緩やかに上昇を停止する。その後に、モータポンプへの通電が遮断される。
次に、上昇位置にある椅子を下降させる場合のショックレス弁Aの動作は、前記した下降位置にある椅子を上昇させるショックレス弁Aの動作と同じなので説明は省略するが、上昇位置から下降させた場合には、シリンダ内の油を第2の油路41cから第1の油路41bを介して油タンクに戻す動作となる。
特開2007−162858
ところで、前記したショックレス弁にあっては、昇降停止時のショックを緩和することが可能であると共に構造が簡単でコストの低減を図ることができるというメリットを有するものであるが、ショックの緩和を図る手段が油の粘度を利用してプランジャーをゆっくり動かしているため、室内温度が低く油の粘度が高い場合にはプランジャーがゆっくりと動いて椅子は予め設定した位置を過ぎてから停止することになる。一方、室内温度が高く油の粘度が低い場合にはプランジャーは早く動いて椅子は予め設定した位置より手前で停止することになり、椅子の停止位置は室内の温度によって大幅に変化するという問題があった。
本発明は前記した問題点を解決せんとするもので、その目的とするところは、電磁弁部の温度、すなわち、油の温度を温度センサで検出し、温度が低いと設定位置より手前で電磁弁用コイルへの通電を遮断し、温度が高いと設定位置に対して近い位置でコイルへの通電を遮断することで、椅子の停止位置を予め設定した位置で停止させることができるショックレス弁を提供せんとするにある。
本発明のショックレス弁は前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、コイルに通電が行われるとスプリングのバネ力に抗してハウジング内を移動して固定子に吸引されて油路のポート位置から後退し、通電が遮断されるとスプリングのバネ力によってポート位置まで移動する共に前記油路に油流が発生すると油流の下流側ポートを閉塞する弁棒部を有するプランジャーと、前記ハウジングの温度を検出して油の温度として検出する温度センサと、該温度センサが低い油の温度を検出すると前記コイルへの通電遮断を早く行い、また、油の高い温度を検出するとコイルへの通電遮断を遅くして予め設定した停止位置で停止される制御回路とから構成したことを特徴とする。
請求項2の手段は、前記した請求項1において、前記温度センサは前記ハウジングと前記プランジャーとの隙間に形成される油溜まり部に近接した位置のハウジングに取付けられていることを特徴とする。
請求項3の手段は、前記した請求項1において、前記制御回路は電源のオン時に前記温度センサによって検出された温度が予め設定した温度よりも低い場合に、一定時間モータポンプと前記コイルに通電して前記油溜まり部の油の温度を上昇させるようにしたことを特徴とする。
本発明は前記したように、ショックレス弁の温度が低い状態を温度センサが検出すると油の粘度が高いと判断し、ショックレス弁のコイルへの通電を早く遮断し、また、ショックレス弁の温度が高い状態を温度センサが検出すると油の粘度が低いと判断し、ショックレス弁のコイルへの通電を遅く遮断して理美容椅子、デンタル椅子、手術台等の油圧機器の高さ位置や起伏位置を予め設定した停止位置と少ない誤差で停止させることができる。
また、温度センサをプランジャー内の油溜まり部が形成されているハウジングに取付けてハウジングの温度を検出することで油の温度を検出するようにした。
さらに、制御回路は電源のオン時に温度センサによって検出された温度が予め設定した温度よりも低い場合に、一定時間モータポンプと前記コイルに通電して前記油溜まり部の油の温度を上昇させることにより、雰囲気温度が低い状態であっても停止位置のズレを少なくすることができる等の効果を有する。
本発明は、電磁弁部の温度を検出し、該温度が設定した温度より低いと設定位置より手前で電磁弁用コイルへの通電を遮断し、温度が高いと設定位置に対して近い位置でコイルへの通電を遮断することで、予め設定した位置で椅子等の昇降位置や背凭れの起伏位置等を停止するものである。
以下、本発明に係るショックレス弁の一実施例を図1、図2と共に説明する。なお、前記した従来例で示した構成と同じ構成部分には同じ符号で記載し、その詳細な説明を省略する。
本発明のショックレス弁Aと従来例で示したショックレス弁と構成が異なる部分は、コイル1が非通電状態でプランジャー5が下降した位置において下部ハウジング41と上部ハウジング42との間に上部油溜まり部41hを形成し、コイルに通電して、プランジャー5が上昇した位置において、下部ハウジング41とプランジャー5の下部との間に下部油溜まり部41iを形成している。
そして、プランジャー5の上昇・下降時にハウジング4内の上部油溜まり部41hおよび下部油溜まり部41iに滞留している油はプランジャー5の外周面と下部ハウジング41の内周面との隙間を移動する。
また、前記上部油溜まり部41hおよび下部油溜まり部41iが形成された下部ハウジング41の外側面にはサーミスタ等の温度センサ7が取付けられ、該温度センサ7によってハウジング4の温度を検出し、該ハウジング4の温度から油の温度を間接的に検出している点が相違するものである。なお、図1において、1aはコイル1よりのリード線であり、7aは温度センサ7よりのリード線であり後述する制御回路に接続されている。また、上昇あるいは下降用のスイッチを操作を行うと制御回路はショックレス弁への通電を遅らせる(例えば、0.15秒)。この遅れは、油圧回路内の油圧が安定するまでの時間であって、モータポンプのモータをスイッチをオンにして回転を行っても直ちにポンプよりの油がシリンダ内に流れないための遅延時間である。
次に、本発明のショックレス弁Aを用いて、例えば、理美容椅子の座部を昇降させるための油圧回路を図5と共に説明する。
Bはオイルタンク、Cはオイルタンクの油を後述する上昇用電磁弁E、本発明のショックレス弁Aを介して、例えば、理美容椅子の座部を昇降するための昇降用シリンダD(以下、単にシリンダという)に高圧の油を供給するためのモータポンプ、Eは本発明のショックレス弁Aを介してシリンダDを上昇させるための上昇用電磁弁、Fはショックレス弁Aを介してシリンダDを下降させるための下降用電磁弁、Gは油圧回路内に流れる油の圧力が予め設定した圧力を越えないように油圧を調整するリリーフバルブ、Hは逆止弁、Iは手動によって流量を調整するための調整弁である。
なお、シリンダDにはピストンロッドの出量を検出するためのポテンショメータが取付けられており、例えば、理美容椅子の座部等が昇降する時にピストンロッドの出量(座部の高さ位置)が前記ポテンショメータによって電気信号として制御回路に入力される。
従って、座部を上昇させるために上昇用プリセットスイッチを操作すると、座部が上昇した時の高さ位置がポテンショメータよりの信号で判り、また、座部を下降させるために下降用プリセットスイッチを操作すると、座部が下降した時の高さ位置がポテンショメータよりの信号で判ることになる。なお、座部昇降用のプリセットスイッチは理美容椅子の肘掛け部やフットペダルに設けられている。
次に、理美容椅子における座部の昇降動作を行わせる場合の例を図6、図7のタイミングチャート図と共に説明する。
なお、以下の説明では座部の昇降動作のみについて説明するが、背凭れの起伏動作を行わせる油圧回路としては図5に示す上昇用電磁弁E、下降用電磁弁Fと並列に背凭れの起立用電磁弁E′と伏倒用電磁弁F′を接続し、該起立用電磁弁E′と伏倒用電磁弁F′との接続点に本発明のショックレス弁A′を介して背凭れ起伏用シリンダD′を接続することで、座部の昇降動作と同じ動作で背凭れの起伏動作が行われるので背凭れの起伏動作についての説明は省略する。
先ず、室内温度が常温(20〜25℃であって油の温度は高くもなく低くもない中間温度)の場合における椅子の座部を上昇させるためのプリセット動作について説明するに、コイル1、モータポンプCおよび上昇用電磁弁Eの何れにも通電されていない状態において(図2参照)、座部を上昇させるための上昇用プリセットスイッチをオンにすると、モータポンプCおよび上昇用電磁弁Eに電流が流れ駆動が開始され油タンクBから油の供給が開始されるが、ショックレス弁Aのコイル1への通電は前記遅延回路によって遅れて行われるので、上昇用電磁弁Eを通過した油はリリーフバルブGを介してタンクB内に戻される(図5参照)。
そして、コイル1への通電が前記遅延回路による遅延時間の後に行われるので前記した従来例で説明したと同様にショックレス弁Aは図4から図3に示す動作が行われプランジャー5がスプリング6のバネ力に抗して徐々に上昇して弁部52がポート41f,41eから離れて流路が徐々に開放された後に全開する。従って、シリンダDに供給される油が徐々に多くなり椅子を徐々に上昇させ、その後に一定の速度で上昇する。
この上昇時のシリンダDにおけるピストンロッドの出量はポテンショメータよりの出力で判り、かつ、この時点におけるショックレス弁Aの温度(油の温度)が冷たくもなく高くもない通常の粘度であると判っているので、制御回路は予め設定した位置で停止するタイミングを演算してコイル1への遮断を行う。このコイル1への遮断によってプランジャー5はスプリング6のバネ力よって徐々に下降するので、弁部52がポート41f,41e間に徐々に近づいて流路を徐々に狭くするので座部の上昇速度が徐々に遅くなる。そして、最終的には図4に示すように弁部52がポート41fを閉じてピストンDへの油の供給を停止させるので、座部は設定した停止位置で停止することとなる(図7参照)。
なお、図6に示すモータポンプCおよび上昇用電磁弁Eへの通電遮断は、コイル1への遮断よりも遅く遮断されるように構成されている。これは、椅子の上昇が終了するまで確実にシリンダDに油を供給するために行うためである。そして、椅子が上昇終了した状態にあっては、油はリリーフバルブGを介してタンクB内に戻されるので椅子の上昇は行われない。
次に、室内温度が冬の季節で低くショックレス弁Aの温度が室内温度よりも低くいため油の温度が低く粘度が高い場合の動作を説明する。
この状態時において制御回路は温度センサ7よりの出力でどの位置で上昇停止信号を出せば予め設定した停止位置で停止させることが可能であるかの値が記憶されている。
そして、前記した動作と同様な動作によって座部を徐々に上昇させ、その後一定の速さで上昇させる。なお、室内温度が低く油の粘度が高い場合にはショックレス弁Aのプランジャーの上昇速度は遅いため座部がゆるやかに上昇する時間は室内温度が常温時よりも長い時間となる。
このゆるやかな上昇の後に一定の速度での上昇が行われるが、座部の上昇高さはピストンロッドの出量と比例しているので、制御回路は座部の上昇高さ位置をポテンショメータよりの出力で常時監視していることから、制御回路に記憶されている油粘度が高い状態時におけるコイル1への通電遮断を行うタイミングを演算してコイル1への遮断を行う。停止位置に達するまでの時間は長いものとなるので、コイル1への遮断タイミングは前記した常温時のタイミングよりも低い位置で行われる(図7参照)。
次に、室内温度が夏の季節で高くショックレス弁Aの温度が高く油の粘度が低い場合の動作を説明する。
この状態時において制御回路は温度センサ7よりの出力でどの位置で上昇停止信号を出せば予め設定した停止位置で停止させることが可能であるかの値が記憶されている。
そして、前記した動作と同様な動作によって座部を徐々に上昇させ、その後一定の早さで上昇させる。なお、室内温度が高く油の粘度が低い場合にはショックレス弁Aのプランジャーの上昇速度は早いため座部のゆるやかに上昇する時間は室内温度が常温時よりも短い時間となる。
このゆるやかな上昇の後に一定の速度での上昇が行われるが、制御回路は座部の上昇高さ位置をポテンショメータよりの出力で常時監視していることから、制御回路に記憶されている油粘度が低い状態時におけるコイル1への通電遮断を行うタイミングを演算してコイル1への遮断を行う。停止位置に達するまでの時間は短いものとなるので、コイル1への遮断タイミングは前記した常温時のタイミングよりも高い位置で行われる(図7参照)。
図7には本発明の温度制御を行わない時の粘度が高い場合と粘度が低い場合の停止位置を示しているが、図7からも判るように温度が低く粘度が高い場合には予め設定した停止位置(室内温度が常温時)を過ぎてから座部は停止し、また、温度が高い(粘度が低い)場合には予め設定した停止位置よりも低い位置で停止してしまうものである。
なお、理美容院等の開店時に室内温度が真冬等において低く(例えば、15℃以下)ショックレス弁Aの温度が低い状態を温度センサ7が検出した場合には、一定時間モータポンプC、ショックレス弁のコイル1に通電して油を循環させることで油の温度を上昇させ、ショックレス弁A内の温度を上げ、停止位置のズレを少なくすることができる。
本発明に係るショックレス弁の外観斜視図である。 同上のコイルへの通電を遮断した状態の断面図である。 コイルに通電した状態の断面図である。 コイルへの通電を遮断した状態においてモータポンプより油が供給された状態の断面図である。 本発明のショックレス弁を理美容椅子の油圧回路に接続した状態の油圧回路である。 図5の油圧回路の動作を説明するためのタイミングチャート図である。 常温の場合のタイミングチャート図と、温度制御をしない場合のタイミングチャート図および温度制御を行った場合の動作を説明するためのタイミングチャート図である。 従来のショックレス弁のコイルへの通電を遮断した状態の断面図である。 コイルへの通電を遮断した状態においてモータポンプより油が供給された状態の断面図である。 コイルに通電した状態の断面図である。
符号の説明
A ショックレス弁
1 コイル
2 固定子
4 ハウジング
5 プランジャー
6 スプリング
7 温度センサ

Claims (3)

  1. コイルに通電が行われるとスプリングのバネ力に抗してハウジング内を移動して固定子に吸引されて油路のポート位置から後退し、通電が遮断されるとスプリングのバネ力によってポート位置まで移動する共に前記油路に油流が発生すると油流の下流側ポートを閉塞する弁棒部を有するプランジャーと、前記ハウジングの温度を検出して油の温度として検出する温度センサと、該温度センサが低い油の温度を検出すると前記コイルへの通電遮断を早く行い、また、油の高い温度を検出するとコイルへの通電遮断を遅くして予め設定した停止位置で停止される制御回路とから構成したことを特徴とするショックレス弁。
  2. 前記温度センサは前記ハウジングと前記プランジャーとの隙間に形成される油溜まり部に近接した位置のハウジングに取付けられていることを特徴とする請求項1記載のショックレス弁。
  3. 前記制御回路は電源のオン時に前記温度センサによって検出された温度が予め設定した温度よりも低い場合に、一定時間モータポンプと前記コイルに通電して前記油溜まり部の油の温度を上昇させるようにしたことを特徴とする請求項1記載のショックレス弁。
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