JP2009127566A - オイルタンク - Google Patents

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泰啓 斉藤
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Abstract

【課題】オイルを循環する室の切り替えに切替弁を必要とせずエンジン等の早期暖機を図り得る簡易且つ安価な構造のオイルタンクを提供する。
【解決手段】本オイルタンク1は、オイルを貯留するタンク本体10と、前記タンク本体内に設けられ且つ該タンク本体内を第1室15及び第2室16に仕切り更に該第1室及び該第2室のそれぞれの下部を連絡する仕切部13と、前記タンク本体に設けられ且つ前記第1室にオイルを流入するオイル流入部18と、前記タンク本体に設けられ且つ該タンク本体内に貯留されるオイルを排出するオイル排出部12と、を備え、前記仕切部には、前記第1室と前記第2室とを連通し且つ前記オイル流入部により該第1室に流入されるオイルの温度変化に伴う粘度変化に基づいてオイルの通過状態が変化する連通口25が設けられていることを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、オイルタンクに関し、さらに詳しくは、オイルを循環する室の切り替えに切替弁を必要とせずエンジン等の早期暖機を図り得る簡易且つ安価な構造のオイルタンクに関する。
従来より、エンジンの早期暖機方法として、オイル貯留部内を2つの室に分け、エンジン始動時に一方の室のみのオイルを循環させ、暖機運転後に両方の室又は他方の室のオイルを循環させることが知られている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
上記特許文献1には、オイルを循環する室の切り替えにオイル量に応じて開閉する弁機構をオイルパン内に設けることが開示されている。
また、上記特許文献2には、オイルを循環する室の切り替えにオイル温度に応じて開閉する電磁弁(三方向切替弁)をオイルの循環経路に設けることが開示されている。
さらに、上記特許文献3には、オイルを循環する室の切り替えにオイル温度に応じて開閉するサーモスタットをオイルパン内に設けることが開示されている。
特開2001−152824号公報 特開2002−174106号公報 特開2006−189120号公報
しかし、上記特許文献1〜3では、オイルを循環する室の切り替えに、弁機構、電磁弁又はサーモスタット等の切替弁を使用しているため、劣化オイルによる弁の固着などにより作動信頼性が低下する問題がある。また、部品数及びコストが増加してしまう。
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、オイルを循環する室の切り替えに切替弁を必要とせずエンジン等の早期暖機を図り得る簡易且つ安価な構造のオイルタンクを提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.オイルを貯留するタンク本体と、
前記タンク本体内に設けられ且つ該タンク本体内を第1室及び第2室に仕切り更に該第1室及び該第2室のそれぞれの下部を連絡する仕切部と、
前記タンク本体に設けられ且つ前記第1室にオイルを流入するオイル流入部と、
前記タンク本体に設けられ且つ該タンク本体内に貯留されるオイルを排出するオイル排出部と、を備え、
前記仕切部には、前記第1室と前記第2室とを連通し且つ前記オイル流入部により該第1室に流入されるオイルの温度変化に伴う粘度変化に基づいてオイルの通過状態が変化する連通口が設けられていることを特徴とするオイルタンク。
2.前記仕切部は、円筒状に形成されており、前記オイル流入部は、該仕切部の内側の前記第1室にその接線方向からオイルを流入する上記1.記載のオイルタンク。
3.前記オイル排出部は、前記第1室のオイル排出口の直下に配置されている上記2.記載のオイルタンク。
4.前記仕切部は、断熱機能を有している上記2.又は3.に記載のオイルタンク。
5.前記タンク本体には、前記連通口を通過して前記第2室に流入されるオイルを冷却する冷却部が設けられている上記1.乃至4.のいずれか一項に記載のオイルタンク。
6.前記冷却部は、冷却媒体が流通する冷却媒体流通管と、前記オイル流入部により前記第1室に流入されるオイルの温度が所定値以上のときに該冷却媒体流通管へ冷却媒体を供給するための冷却媒体供給手段と、を有している上記5.記載のオイルタンク。
本発明のオイルタンクによると、オイル流入部により第1室に流入されるオイルが低温のときには、そのオイルは粘度が比較的高いため仕切部の連通口を通過され難く第1室を流れ、第1室のオイルがオイル排出部から優先的に排出され循環される。一方、オイル流入部により第1室に流入されるオイルが高温のときには、そのオイルは粘度が比較的低いため仕切部の連通口を通過し易く第2室に流れ、第1室及び第2室のオイルがオイル排出部から排出され循環される。
このように、オイルが低温のときに第1室を流れるオイルを優先的に循環させるようにしたので、低温オイルを迅速に昇温できエンジン等の早期暖機を図ることができる。また、第1室及び第2室へのオイルの流入切替は、オイルの粘度変化に基づく連通口の流路抵抗を利用して行われるため、従来のように切替弁を利用する必要がなく、部品数及びコストを低減でき簡易且つ安価な構造とすることができる。
また、前記仕切部が、円筒状に形成されており、前記オイル流入部が、該仕切部の内側の前記第1室にその接線方向からオイルを流入する場合は、第1室内を旋回するオイルの遠心力を利用して、低温オイルを通過させ難く且つ高温オイルを通過させ易い連通口を容易に設定できる。また、第1室内を旋回するオイルの遠心力によりそのオイル中に含まれる気泡を除去できる。その結果、仕切部に気泡分離機能を持たせることができ、オイルタンクを更に簡易且つ安価な構造にできる。
また、前記オイル排出部が、前記第1室のオイル排出口の直下に配置されている場合は、オイル流入部により第1室に流入されるオイルが低温のときに、第1室のオイルをオイル排出部からより優先的に排出できる。
また、前記仕切部が断熱機能を有している場合は、エンジン等の運転停止時に第1室のオイルの放熱を抑制でき、運転再開時により早期に暖機できる。
また、前記タンク本体に、前記連通口を通過して前記第2室に流入されるオイルを冷却する冷却部が設けられている場合は、連通口を通過して第2室に流入される高温オイルを冷却部により冷却でき、高温オイルを適切な温度範囲に調整できる。
さらに、前記冷却部が冷却媒体流通管と冷却媒体供給手段とを有している場合は、オイル流入部により第1室に流入されるオイルの温度が所定値以上のときに冷却媒体流通管に冷却媒体が供給されるので、第2室に流入される高温オイルをより効率的に冷却できる。
1.オイルタンク
本実施形態1.に係るオイルタンクは、以下に述べるタンク本体、仕切部、オイル流入部及びオイル排出部を備えている。
上記「タンク本体」は、オイルを貯留する限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。このタンク本体の材質としては、例えば、鉄、アルミニウム等の金属製、樹脂製等を挙げることができる。また、タンク本体の形状としては、例えば、円筒状、角筒状等を挙げることができる。
なお、上記オイルとしては、例えば、内燃機関又は一般機械等の潤滑に用いるオイルを挙げることができる。
上記「仕切部」は、上記タンク本体内に設けられ且つタンク本体内を第1室及び第2室に仕切り更に第1室及び第2室のそれぞれの下部を連絡する限り、その構造、形状、材質等は特に問わない。この仕切部には、後述する連通口が設けられている。また、仕切部の材質としては、例えば、樹脂製、鉄、アルミニウム等の金属製等を挙げることができる。また、仕切部の形状としては、例えば、円筒状、角筒状、平板状、湾曲板状、屈曲板状等を挙げることができる。
上記仕切部の仕切り形態としては、例えば、(1)筒状の仕切部によりタンク本体内を仕切部の内側の第1室と仕切部の外側の第2室とに仕切る形態(図2等参照)、(2)板状の仕切部によりタンク本体内を側方に隣接する第1室と第2室とに仕切る形態(図7等参照)等を挙げることができる。
なお、上記仕切部で仕切られる第1室及び第2室のそれぞれ下部は、通常、連絡路により連絡されている。
上記「オイル流入部」は、上記タンク本体に設けられ且つ第1室にオイルを流入する限り、その構造、形状、配置形態等は特に問わない。このオイル流入部の流入口は、通常、上記第1室に接続されている。
上記「オイル排出部」は、上記タンク本体に設けられ且つタンク本体内に貯留されるオイルを排出する限り、その構造、形状、配置形態等は特に問わない。このオイル排出部は、例えば、上記第1室の下方に配置されていることができる。これにより、オイル低温時に、第1室のオイルをより優先的に排出できる。
上記「連通口」は、上記第1室と第2室とを連通し且つ上記オイル流入部により第1室に流入されるオイルの温度変化に伴う粘度変化に基づいてそのオイルの通過状態が変化する限り、その形状、個数、配置形態等は特に問わない。この連通口としては、例えば、貫通孔、スリット等を挙げることができる。また、この連通口は、例えば、上記仕切部において少なくとも上記オイル流入部の流入口に対向する部位に設けられていることができる。
なお、上記「オイルの通過状態が変化する」とは、上記オイル流入部により第1室に流入されるオイル温度が所定値未満であるときにそのオイルが連通口を通過し難い状態となり、第1室に流入されるオイル温度が所定値以上であるときにそのオイルが連通口を通過し易い状態となることを意味する。上記所定値としては、例えば、オイルの使用形態等に応じて任意の数値を設定できる。
上記連通口を通過し難い状態としては、例えば、上記オイル流入部により第1室に流入されるオイル量の80%以上(好ましくは90%以上)が連通口を通過しない状態を例示することができる。また、上記連通口を通過し易い状態としては、例えば、上記オイル流入部により第1室に流入されるオイル量の40%以上(好ましくは50%以上)が連通口を通過する状態を例示することができる。
ここで、上記仕切部が円筒状に形成されている場合には、上記オイル流入部は、例えば、仕切部の内側の第1室にその接線方向からオイルを流入することができる(図3等参照)。この場合、上記連通口は、例えば、円筒状の上記仕切部において第1室内を旋回するオイルと接触する部位に設けられていることができる。特に、上記連通口が、円筒状の仕切部の円周方向及び軸方向に沿って複数形成されていることが好ましい。
上述の形態の場合、上記オイル排出部は、例えば、第1室のオイル排出口の直下に配置されていることができる。また、上記仕切部は、例えば、断熱機能を有していることができる。この断熱機能を有する形態としては、例えば、仕切部が樹脂等の断熱材からなる形態、仕切部が2重筒構造等の断熱構造からなる形態等を挙げることができる。
上述の形態の場合、上記タンク本体及び仕切部のそれぞれの天井壁には、それらの内部に溜まるガスを排気するガス排気部が設けられていることが好ましい。仕切部内で分離されたガスをオイルタンクの外部に円滑に排気できるためである。さらに、仕切部内には、第1室のオイル排出口に対向して邪魔板を設けることが好ましい。仕切部内で分離されたガスがオイルと共にオイル排出部から排出されてしまうことを抑制できるためである。
なお、上記仕切部内に形成される分離室は、例えば、円柱状及び/又は円錐状に形成されていることができる。
ここで、例えば、上記タンク本体には、連通口を通過して第2室に流入されるオイルを冷却する冷却部が設けられていることができる。特に、上記タンク本体の少なくとも連通口と対向する部位に冷却部が設けられていることが好ましい。高温オイルをより効率的に
冷却できるためである。
上記冷却部としては、例えば、(1)第2室に流入される高温オイルが流通する通路と、冷却媒体(例えば、冷却水、エア等)が流通する管と、を接触させてなる形態、(2)第2室に流入される高温オイルが流通する通路に外気と接触する冷却フィンを設けてなる形態等のうちの1種又は2種以上の組み合せ等を挙げることができる。
上記(1)形態では、例えば、上記冷却部は、冷却媒体が流通する冷却媒体流通管と、オイル流入部により第1室に流入されるオイルの温度が所定値以上のときに冷却媒体流通管へ冷却媒体を供給するための冷却媒体供給手段と、を有していることができる。この冷却媒体供給手段としては、例えば、電磁弁、サーモスタット等の開閉弁を挙げることができる。
以下、図面を用いて実施例1及び2により本発明を具体的に説明する。なお、本実施例1及び2では、本発明に係る「オイルタンク」として、ドライサンプ式エンジンを潤滑するオイルを貯留するオイルタンクを例示する。
(実施例1)
(1)オイルタンクの構成
本実施例1に係るオイルタンク1は、図1に示すように、ドライサンプ式エンジン2(以下、単に「エンジン」と略記する。)とは別体として設けられている。このエンジン2のオイルパン2aとオイルタンク1の後述するオイル流入部とは排出用通路3で連絡されている。この排出用通路3の一端側(エンジン側)には、オイルパン2a内のオイルをオイルタンク1に圧送する排出用ポンプ5が設けられている。また、オイルタンク1の後述するオイル排出部とエンジン2とは潤滑用通路6で連絡されている。この潤滑用通路6の一端側(エンジン側)には、オイルタンク2内のオイルをエンジン2の各部に圧送する潤滑用ポンプ7が設けられている。さらに、オイルタンク1の後述するガス排気部とエンジン2の吸気管8とはガス通路9で連絡されている。なお、吸気管8にはスロットルバルブ4が設けられている
上記オイルタンク1は、図2及び3に示すように、円筒状で金属製のタンク本体10を備えている。このタンク本体10の天井壁10aには、タンク本体10内に貯留されるブローバイガスを排気するガス排気部11が設けられている。また、タンク本体10の下部のテーパ状壁10bには、タンク本体10内に貯留されるオイルを排出するオイル排出部12が設けられている。また、タンク本体10内には、支持ステイ(図示せず)を介して円筒状で樹脂製の仕切部13が設けられている。この仕切部13によりタンク本体10内は、仕切部13の内側の第1室15と外側の第2室16とに仕切られている。この第1室15及び第2室16のそれぞれの下部は連絡路17により連絡されている。さらに、タンク本体10の外周壁には、第1室15にオイルをその接線方向から流入する管状のオイル流入部18が設けられている。このオイル流入部18の流入口18aは、第1室15の上部に接続されている。
上記仕切部13内には、第1室15に流入されるオイル中に含まれる気泡を分離する円柱状の分離室20が形成されている。また、この仕切部13のテーパ状の天井壁13aには、第1室15に溜まるブローバイガスを排気するガス排気部21が設けられている。また、仕切部13の下部には、第1室15に貯留されるオイルを排出する管状のオイル排出部22が設けられている。このオイル排出部22は、第1室15のオイル排出口22aの直下に配置されている。さらに、仕切部13の内部には、支持リブ(図示せず)を介して第1室15のオイル排出口22aと対向して逆傘状の邪魔板23が設けられている。
上記仕切部13の外周壁13bには、その円周方向及び軸方向に沿って多数の連通孔25(本発明に係る「連通口」として例示する。)が形成されている。この連通孔25は、第1室15と第2室16とを連通し且つオイル流入部18により第1室15に流入されるオイルの温度変化に伴う粘度変化に基づいてそのオイルの通過状態を変化させる流路抵抗を有している。即ち、オイル流入部18により第1室15に流入されるオイル温度が所定値(例えば、80℃等)未満の低温且つ高粘度であるときにそのオイルが連通孔25を通過し難い状態となり、第1室15に流入されるオイル温度が所定値(例えば、80℃等)以上の高温且つ低粘度であるときにそのオイルが連通孔25を通過し易い状態となるように、連通孔25の直径(例えば、2mm等)、ピッチ間隔等が設定されている。
(2)オイルタンクの作用
次に、上記構成のオイルタンク1の作用について説明する。
先ず、エンジン始動時などのオイルが低温のときには、その低温オイルは、排出用ポンプ5によりオイル流入部18から第1室15にその接線方向に流入され、第1室15内で旋回して気泡が除去される。このとき、図2に示すように、その低温オイルは、その粘度が比較的高いため仕切部13の連通口25を通過され難く略全部が第1室15を流れる。そして、この第1室15の低温オイルは、潤滑用ポンプ7によってオイル排出部12から排出されエンジン2の各部に圧送される。
一方、暖機運転が完了してオイルが高温となったときには、その高温オイルは、排出用ポンプ5によりオイル流入部18から第1室15にその接線方向に流入され、第1室15内を旋回して気泡が除去される。このとき、図4に示すように、その高温オイルは、粘度が比較的低いため仕切部13の連通口25を通過し易く略半分が第2室16に流れ、残りが第1室15に流れる。そして、この第1室15及び第2室16の高温オイルは、潤滑用ポンプ7によってオイル排出部12から排出されエンジン2の各部に圧送される。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例1のオイルタンク1では、仕切部13に、第1室15に流入されるオイルの温度変化に伴う粘度変化に基づいてそのオイルの通過状態が変化する連通口25を設けたので、エンジン始動時等のオイルが低温のときに第1室15に流れるオイルを優先的に循環させることができ、低温オイルを迅速に昇温できエンジンの早期暖機を図ることができる。その結果、エンジンのフリクションを低減できると共に、ヒータ性能を向上させることができる。また、第1室15及び第2室16へのオイルの流入切替は、オイルの温度変化、即ち粘度変化に基づく連通口25の流路抵抗を利用して行われるため、従来のように切替弁を利用する必要がなく、部品数及びコストを低減でき簡易且つ安価な構造とすることができる。また、弁の作動信頼性の問題がない。
また、本実施例1では、円筒状の仕切部13の内側の第1室15にその接線方向からオイルを流入するようにしたので、第1室15内で旋回するオイルの遠心力を利用して、低温オイルを通過させ難く且つ高温オイルを通過させ易い連通孔25を容易に設定できる。また、第1室15内を旋回するオイルの遠心力によりそのオイル中に含まれる気泡を除去できる。その結果、仕切部に気泡分離機能を持たせることができ、オイルタンクを更に簡易且つ安価な構造にできる。
また、本実施例1では、円筒状の仕切部13にその円周方向及び軸方向に沿って複数の連通孔25を形成したので、第1室15内で旋回するオイルの遠心力を利用して、低温オイルを通過させ難く且つ高温オイルを通過させ易い連通孔25を更に容易に設定できる。
また、本実施例1では、仕切部13内に第1室15のオイル排出口22aに対向して邪魔板23を設けたので、第1室15内で分離された気泡がオイルと共にオイル排出部12から排出されてしまうことを抑制できる。
また、本実施例1では、オイル排出部12を、第1室15のオイル排出口22aの直下に配置したので、エンジン始動時等のオイルが低温のときに第1室15のオイルを更に優先的に循環させることができる。
さらに、本実施例1では、樹脂製の仕切部13を採用し、仕切部13に断熱機能を持たせているので、エンジンの運転停止時に第1室15のオイルの放熱を抑制でき、運転再開時により早期に暖機できる。
(実施例2)
次に、実施例2に係るオイルタンクについて説明する。なお、本実施例2に係るオイルタンクにおいて、上記実施例1のオイルタンク1と略同じ構成部位には同符合を付けて詳説を省略する。
(1)オイルタンクの構成
本実施例2に係るオイルタンク31では、図5に示すように、タンク本体10の連通孔25と対向する部位に、連通孔25を通過して第2室16に流入されるオイルを冷却する冷却部32が設けられている。この冷却部32は、第2室16に流入される高温オイルが流通するオイル流通通路33と、冷却媒体(例えば、冷却水、エア等)が流通する冷却媒体流通管34と、を接触させて構成されている。このオイル流通通路33及び冷却媒体流通管34は、タンク本体10の軸方向に交互に多層配列されている。また、冷却媒体流通管34の冷却媒体の供給側には、この冷却媒体流通管34の通路を開閉する電磁弁35(本発明に係る「冷却媒体供給手段」として例示する。)が設けられている。この電磁弁35は、オイル流入部18により第1室15に流入されるオイルの温度が所定値(例えば、80℃等)以上のときに冷却媒体流通管34の通路を開放状態とし、この冷却媒体流通管34に冷却媒体を供給させるようになっている。
(2)オイルタンクの作用
先ず、エンジン始動時などのオイルが低温(例えば、80℃未満)のときには、電磁弁35により冷却媒体流通管34が閉鎖状態とされ、この冷却媒体流通管34に冷却媒体が流通されない。また、排出用ポンプ5によりオイル流入部18から第1室15に流入される低温オイルは、その粘度が比較的高いため仕切部13の連通孔25を通過され難く略全部が第1室15を流れる。そして、この第1室15の低温オイルは、潤滑用ポンプ7によってオイル排出部12から排出されエンジン2の各部に圧送される。
一方、暖機運転が完了してオイルが高温(例えば、80℃以上)となったときには、電磁弁35により冷却媒体流通管34が開放状態とされ、この冷却媒体流通管34に冷却媒体が流通される。また、図5に示すように、排出用ポンプ5によりオイル流入部18から第1室15に流入される高温オイルは、その粘度が比較的低いため仕切部13の連通孔25を通過し易く略半分が第2室16に流れ、残りが第1室15に流れる。その第2室16に流れる高温オイルはオイル流通通路33を通って冷却媒体流通管34により冷却される。そして、この第1室15及び第2室16の高温オイルは、潤滑用ポンプ7によってオイル排出部12から排出されエンジン2の各部に圧送される。
(3)実施例の効果
以上より、本実施例2のオイルタンク31では、上記実施例1と略同様の作用・効果を発揮できることに加えて、タンク本体10の連通孔25と対向する部位に、冷却媒体流通管34とオイル流通通路33とを接触してなる冷却部32を設けたので、連通孔25を通過して第2室16に流入される高温オイルを冷却部32により冷却でき、高温オイルを適切な温度範囲に調整できる。
さらに、本実施例2では、電磁弁35により、オイル流入部18により第1室15に流入されるオイルの温度が所定値未満のときに冷却媒体流通管34に冷却媒体が供給されず、オイル温度が所定値以上のときに冷却媒体流通管34に冷却媒体が供給されるようにしたので、第2室16に流入される高温オイルをより効率的に冷却することができる。
尚、本発明においては、上記実施例1及び2に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、上記実施例1及び2では、仕切部13の軸方向及び円周方向に沿って多数の連通孔25を設けてなる形態を例示したが、これに限定されず、例えば、図6に示すように、仕切部13の円周方向に沿って、仕切部13の軸方向に延びる複数のスリット37を設けてしてもよい。この場合でも、第1室15内で旋回するオイルの遠心力を利用して、低温オイルを通過させ難く且つ高温オイルを通過させ易いスリット37を容易に設定できる。
また、上記実施例1及び2では、円筒状の仕切部13によりタンク本体10内を内側の第1室15と外側の第2室16とに仕切るようにしたが、これに限定されず、例えば、図7に示すように、平板状の仕切部38によりタンク本体10内を左右に隣接する第1室39と第2室40とに仕切るようにしてもよい。この場合、仕切部38において、オイル流出部18から第1室39内に流入されるオイルが衝突する部位に連通孔25又はスリット37を設けることが好ましい。オイル流出部18から流入されるオイルの勢いを利用して、低温オイルを通過させ難く且つ高温オイルを通過させ易い連通孔25又はスリット37を容易に設定できる。
さらに、上記実施例2では、冷却部32として、冷却媒体流通管34とオイル流通通路33とを接触させてなる形態を例示したが、これに限定されず、例えば、冷却媒体流通管34を止めて、オイル流通通路33に縦方向又は横方向に延びる冷却フィンを設けてなる冷却部としてもよい。
内燃機関又は一般機械等の潤滑で使用されるオイルを貯留する技術として広く利用される。特に、ドライサンプ式エンジンの潤滑で使用されるオイルを貯留する技術として好適に利用される。
実施例1に係るドライサンプ式エンジンの全体回路図である。 実施例1に係るオイルタンクの縦断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 実施例1に係るオイルタンクの作用説明図である。 実施例2に係るオイルタンクの縦断面図である。 その他の形態の仕切部を説明するための横断面図である。 その他の形態のオイルタンクを説明するための縦断面図である。
符号の説明
1,31;オイルタンク、10;タンク本体、12;オイル排出部、13,38;仕切部、15,39;第1室、16,40;第2室、18;オイル流入部、25;連通孔、32;冷却部、33;オイル流通通路、34;冷却媒体流通管、35、電磁弁、37;スリット。

Claims (6)

  1. オイルを貯留するタンク本体と、
    前記タンク本体内に設けられ且つ該タンク本体内を第1室及び第2室に仕切り更に該第1室及び該第2室のそれぞれの下部を連絡する仕切部と、
    前記タンク本体に設けられ且つ前記第1室にオイルを流入するオイル流入部と、
    前記タンク本体に設けられ且つ該タンク本体内に貯留されるオイルを排出するオイル排出部と、を備え、
    前記仕切部には、前記第1室と前記第2室とを連通し且つ前記オイル流入部により該第1室に流入されるオイルの温度変化に伴う粘度変化に基づいてオイルの通過状態が変化する連通口が設けられていることを特徴とするオイルタンク。
  2. 前記仕切部は、円筒状に形成されており、前記オイル流入部は、該仕切部の内側の前記第1室にその接線方向からオイルを流入する請求項1記載のオイルタンク。
  3. 前記オイル排出部は、前記第1室のオイル排出口の直下に配置されている請求項2記載のオイルタンク。
  4. 前記仕切部は、断熱機能を有している請求項2又は3に記載のオイルタンク。
  5. 前記タンク本体には、前記連通口を通過して前記第2室に流入されるオイルを冷却する冷却部が設けられている請求項1乃至4のいずれか一項に記載のオイルタンク。
  6. 前記冷却部は、冷却媒体が流通する冷却媒体流通管と、前記オイル流入部により前記第1室に流入されるオイルの温度が所定値以上のときに該冷却媒体流通管へ冷却媒体を供給するための冷却媒体供給手段と、を有している請求項5記載のオイルタンク。
JP2007304943A 2007-11-26 2007-11-26 オイルタンク Pending JP2009127566A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012092729A (ja) * 2010-10-26 2012-05-17 Mazda Motor Corp オイルセパレータユニット及びオイルセパレータ構造

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