JP2009127525A - エンジン駆動圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷機器類の負荷が重い領域で負荷の変動があった場合に、騒音の増大や燃費の悪化を抑制しながら吐出空気量を増加できるエンジン駆動圧縮機を提供することを課題とする。
【解決手段】吐出圧力の設定値に対応する最大吐出空気量を吐出している状態で、負荷機器類の吐出空気量が変動し、最大吐出空気量を超える吐出空気量を吐出する場合、吐出圧力があらかじめ設定されている境界圧力より高い範囲にあるときは、エンジン回転速度を上昇せず、騒音の増大や燃費の悪化を抑制する。そして、吐出圧力が境界圧力以下に低下したときは、エンジン回転速度を上昇して、追加吐出空気量を吐出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、エンジン駆動圧縮機に関するものである。
任意の吐出圧力の圧縮空気を供給する装置として、例えばエンジンによって駆動されるエンジン駆動圧縮機が知られている。エンジン駆動圧縮機は吸入した空気を圧縮して、必要とされる吐出圧力まで加圧して供給する装置で、エンジン駆動圧縮機が供給する吐出圧力は、エンジン駆動圧縮機に備えられる圧力調整弁の設定圧力値によって決定される。
しかしながら、エンジン駆動圧縮機には作業内容によって異なる吐出圧力が要求される場合がある。例えば、通常の塗装・コンクリート吹き付け作業、エアブロー作業では0.69MPa程度の低圧でよいが、ダウンザホール工法、大口径ボーリング工事等では、0.78MPa〜2.40MPaの高圧が必要になる。
また、ダウンザホール工法においても岩盤層、転石層の掘削時は高圧が必要となるが、それ以外の場合は低圧でもよい。
そこで、前記のような異なる吐出圧力を供給するために、従来、エンジン駆動圧縮機が、異なる設定圧力値を有する2つの圧力調整弁を並列に接続して、一方の圧力調整弁に開閉自在のバルブを設け、前記のバルブの開閉操作によって供給する吐出圧力を切り換える技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、本願出願人が出願した、特願2006−315965号には、電空比例弁を使用することで電気的に任意の吐出圧力を設定できる技術が記載されている。
図6は、エンジン回転速度とエンジン出力に対応して、エンジン駆動圧縮機で消費されるエンジン出力の特性を示す図であって、各吐出圧力におけるエンジン回転速度とエンジン駆動圧縮機で消費されるエンジン出力が実線A〜Dで示されている。また、破線Sは、エンジン出力の限界を示す限界曲線で、エンジン回転速度ごとに出力できる最大のエンジン出力を示す。
そして、図6に示すように、エンジン駆動圧縮機は、設定される吐出圧力の全てにおいて限界曲線Sより下方で動作するように設定される。すなわち、任意に吐出圧力を設定した場合であっても、限界曲線Sに対して余裕を持って動作するように設定されている。
また、各吐出圧力においては、その吐出圧力で吐出可能な空気量の最大値である最大吐出空気量が設定される。
図6に示すように、例えば吐出圧力をpに設定した場合、エンジン回転速度の上昇に伴って、実線Aに示すようにエンジン出力が上昇して吐出空気量を得る。そして、エンジン回転速度が、吐出圧力pに対応した定格エンジン回転速度であるrまで上昇し、そのときに最大吐出空気量Qを吐出する。また、吐出圧力をpより低いpに設定した場合、エンジン回転速度の上昇に伴って、実線Dに示すようにエンジン出力が上昇して吐出空気量を得る。そして、エンジン回転速度が、吐出圧力pに対応した定格エンジン回転速度であるrまで上昇し、そのときに最大吐出空気量Qを吐出する。
エンジンの仕事量は吐出圧力の上昇に伴って増加することから、図6に示すように、低い吐出圧力のほうが、エンジン回転速度を高くできる。そして、エンジン回転速度が高いほど、多くの吐出空気量を吐出できることから、低い設定の吐出圧力のほうが、最大吐出空気量を多くできる。すなわち、図6において、吐出圧力がpのときの最大吐出空気量Qより、吐出圧力がpのときの最大吐出空気量Qのほうが大きい。
そこで、例えば吐出圧力がpに設定されているときに、最大吐出空気量Qを超えた吐出空気量Qが必要となった場合、破線の矢印で示すようにエンジン回転速度を上昇する方法が考えられている。このようにエンジン回転速度を上昇することで、吐出空気量をQに増加できる。しかしながら、限界曲線Sの下方で動作するように、エンジン出力を低下することから、吐出圧力がpに低下する。
例えば、定格駆動空気圧力がpの負荷機器類をエンジン駆動圧縮機に接続して駆動する場合、吐出圧力が例えばpより小さい値のpまで低下しても負荷機器類が駆動可能なことがある。このようなとき、負荷機器類の負荷が重い領域では、吐出圧力を低下して吐出空気量を増加することで、負荷機器類を効率よく駆動することができる場合がある。
特開2001−116009号公報(段落0010〜0011、図1)
しかしながら、図6に示すように、最大吐出空気量を増加させるために、吐出圧力の低下にともなってエンジン回転速度を上昇すると、負荷機器類の負荷が重い領域では負荷の変動に伴ってエンジン回転速度が頻繁に変動し、騒音が増大するとともに、燃費が悪化する問題がある。
そこで、負荷機器類の負荷が重い領域で負荷の変動があった場合に、可及的に吐出圧力の低下を抑制し、騒音の増大や燃費の悪化を抑制しながら吐出空気量を増加できるエンジン駆動圧縮機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、エンジンと、前記エンジンにより駆動される圧縮機本体と、開度の調節によって、前記圧縮機本体に吸気される吸入空気の吸気量を調節する吸気調節弁と、前記圧縮機本体で圧縮される圧縮空気を吐出するバルブと、前記バルブから吐出する圧縮空気の吐出圧力を検出する圧力検出手段と、前記吐出圧力の設定値を設定する吐出圧力設定手段と、前記圧力検出手段によって検出される検出圧力が前記吐出圧力の設定値と等しくなるように、前記エンジンのエンジン回転速度及び前記吸気調節弁の開度を調節する制御装置と、を備え、前記制御装置は、前記エンジンが、前記吐出圧力の設定値に対応した定格エンジン回転速度で駆動しているときに、前記検出圧力の低下を検出した場合には、エンジン回転速度をさらに上昇するように制御するエンジン駆動圧縮機とした。そして、前記制御装置が、前記検出圧力の低下を検出してからエンジン回転速度を上昇するまでの不感帯を設定する不感帯設定手段を備えることを特徴とする。
請求項1に係る発明によると、吐出圧力の設定値に対応した定格エンジン回転速度で運転している場合に、吐出圧力が低下してもエンジン回転速度が上昇しない不感帯を設定できることから、騒音の増大や燃費の悪化を抑制できる。
また、請求項2に係る発明は、前記不感帯は、前記吐出圧力設定手段で設定される吐出圧力の設定値以下の境界圧力で設定され、前記制御装置は、前記検出圧力が前記境界圧力より高い場合は、エンジン回転速度を上昇せず、前記検出圧力が前記境界圧力以下の場合は、エンジン回転速度を上昇するように制御することを特徴とする。
請求項2に係る発明によると、不感帯を圧力の範囲として設定できることから、吐出圧力が不感帯の範囲内にあるか否かを、吐出圧力を検出することで判定することができる。
また、請求項3に係る発明は、前記吐出圧力の設定値に対応した定格エンジン回転速度で前記エンジンが駆動しているときの最大吐出空気量に、追加吐出空気量が追加された補正最大吐出空気量に相当するエンジン回転速度を設定する追加吐出空気量設定手段を備え、前記制御装置は、前記エンジンを、前記追加吐出空気量設定手段で設定されたエンジン回転速度を超えないように駆動して、前記補正最大吐出空気量を吐出することを特徴とする。
請求項3に係る発明によると、追加吐出空気量を追加することで、吐出空気量をさらに増加することができる。追加吐出空気量とは、エンジン回転速度を上昇させたときに、エンジン回転速度の上昇に対応して発生する、吐出空気量の増加量をいうものである。そして、あらかじめ設定されている最大吐出空気量に前記増加量を追加して、補正最大吐出空気量を設定する。
本発明によると、エンジンが、吐出圧力の設定値に対応した定格エンジン回転速度で運転している状態のときに吐出圧力が低下して、吐出圧力の設定値より低くなった場合であっても、吐出圧力の低下が不感帯の範囲内にあるときには、エンジン回転速度が上昇しない。したがって、吐出圧力の低下が不感帯の範囲内にあるときは騒音の増大や燃費の悪化を抑制するという優れた効果を奏する。
また、吐出圧力の設定値に対応して設定される最大吐出空気量に、追加吐出空気量として、さらに吐出空気量を追加できることから、最大吐出空気量より多くの吐出空気量が必要な場合であっても、吐出空気量を増加して対応することができるという優れた効果を奏する。
以上のように、本発明によると、負荷機器類の負荷が重い領域で負荷の変動があった場合に、可及的に吐出圧力の低下を抑制し、騒音の増大や燃費の悪化を抑制しながら吐出空気量を増加できるエンジン駆動圧縮機を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、適宜、図を用いて詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係るエンジン駆動圧縮機の概略構成を示すブロック図である。エンジン駆動圧縮機1は、圧縮機本体2と、圧縮機本体2を駆動するエンジン3と、圧縮機本体2で圧縮される圧縮空気に混合する油分を分離し、かつ、圧縮空気を貯留するオイルチャンバ4と、を含んで構成される。
圧縮機本体2には、一端が大気側に開口した吸気管2bが備わっていて、エンジン駆動圧縮機1の動作時に、圧縮機本体2の外部の空気を吸気して、吸気管2bを介して圧縮機本体2に取り込むことができる(以下、吸入空気と称する)。なお、吸気管2bの大気側に開口した側には、エアクリーナ2cを備えていてもよい。エアクリーナ2cを備え、吸入空気を、エアクリーナ2cを介して圧縮機本体2に吸入することによって、吸入空気の異物を除去することができる。
そして、圧縮機本体2とオイルチャンバ4とは、ディスチャージパイプ4bで接続されていて、圧縮機本体2で圧縮された圧縮空気は、ディスチャージパイプ4bを介してオイルチャンバ4に送られる。また、オイルチャンバ4にはサービスバルブ(バルブ)4aが備わっていて、サービスバルブ4aの操作によってオイルチャンバ4に貯留される圧縮空気が負荷機器類に供給される。
そして、エンジン駆動圧縮機1は、サービスバルブ4aから吐出する圧縮空気の圧力(以下、吐出圧力と称する)の設定値を任意に設定する機能と、サービスバルブ4aから吐出する圧縮空気の吐出圧力が、吐出圧力の設定値と同等になるように、圧縮機本体2への吸入空気の吸気量及びエンジン3のエンジン回転速度を制御する制御ユニット(制御装置)5を備える。
制御ユニット5は、後記する吐出圧力設定部(吐出圧力設定手段)52(図2参照)によって設定される吐出圧力の設定値と、サービスバルブ4aから吐出され、後記する第1圧力センサ4cによって検出される圧縮空気の吐出圧力(以下、検出圧力と称する)とを比較して、吐出圧力の設定値と検出圧力が等しくない場合は、吐出圧力の設定値と検出圧力が等しくなるように、圧縮機本体2への吸入空気の吸気量を調節し、さらに、エンジン3のエンジン回転速度を上下して調節する。
前記のように、制御ユニット5で圧縮機本体2への吸入空気の吸気量を調節するため、圧縮機本体2には容量レギュレータ(吸気調節弁)2aが備わっており、配管途中に設けられる電空比例弁5aから出力される空気(以下、本発明では制御用空気と称する)の圧力によって制御される。
電空比例弁5aは、圧縮空気源から入力される圧縮空気が流れる空気流路に、例えば電気式の開閉弁を有し、入力される制御信号(例えば、電流値や電圧値)に対応して開閉弁の開度を調節し、開閉弁の上流に入力される圧縮空気源の圧縮空気の空気圧力を調節して、開閉弁の下流側に任意の空気圧力を出力する装置である。そして、本実施形態において、電空比例弁5aは、逆止弁5bおよびオリフィス5cを介して、圧縮機本体2に備わる容量レギュレータ2aに接続される。なお、電空比例弁5aは、特に限定されるものではなく、汎用のものを使用すればよい。
容量レギュレータ2aは、例えば電空比例弁5aが出力する制御用空気の圧力に対応して、吸気管2bを全開から閉鎖(全閉)までの範囲で調節して、吸気管2bを流れる空気の流量を調節することで、圧縮機本体2に取り込まれる吸入空気の吸気量を調節する装置である。容量レギュレータ2aは特に限定されるものではなく、汎用のものを使用すればよい。
ここで、本実施形態において、図1に示すように、電空比例弁5aには、制御用空気としてオイルチャンバ4に貯留される圧縮空気が入力される。しかしながら、オイルチャンバ4の圧縮空気の圧力は、例えばサービスバルブ4aを介して外部に供給される空気の使用量の変動に伴って変動するため、電空比例弁5aから出力される制御用空気の圧力が、入力される圧縮空気の圧力の変動に伴って変動して、容量レギュレータ2aが適切に制御されない場合がある。このため、制御用空気の圧力を検出して制御ユニット5の演算部50(図2参照)に入力し、演算部50が算出する電空比例弁5aの制御量に補正をかけることが好ましい。
このため、電空比例弁5aの下流に、制御用空気の圧力を検出するための第2圧力センサ5dが備わる。第2圧力センサ5dは特に限定されるものではなく、例えば汎用の感圧素子を用いて空気圧の変化を電気信号(電圧等)として出力する形態のものを使用すればよい。さらに、信号線で制御ユニット5と第2圧力センサ5dとを接続して、第2圧力センサ5dから出力される電気信号を制御用空気の圧力信号として制御ユニット5に入力するように構成すればよい。制御ユニット5は、入力された電気信号に基づいて、第2圧力センサ5dが検出した圧力を算出することができる。
また、図1に示すように、エンジン3は、エンジン回転速度等を制御するエンジン制御ユニット(Engine Control Unit:以下、ECUと称する)3aを有する。そして、制御ユニット5はECU3aと信号線で接続され、制御ユニット5は、エンジン回転速度制御信号でECU3aを制御して、エンジン3のエンジン回転速度等を制御する。
また、制御ユニット5はエンジン3のエンジン回転速度をフィードバックして取り込むため、エンジン3には回転速度検出手段3bが備えられる。回転速度検出手段3bは特に限定されるものではなく、例えば汎用の電磁ピックアップ式のセンサを用いればよい。電磁ピックアップ式のセンサは、エンジン回転速度を交流電圧の周波数として出力でき、この交流電圧の周波数はエンジン回転速度に比例するので、この交流電圧(電気信号)をエンジン回転速度信号として、信号線を介して制御ユニット5に入力するように構成すればよい。このような構成によって、制御ユニット5は入力された交流電圧の周波数からエンジン3のエンジン回転速度を算出することができる。
さらに、制御ユニット5は、サービスバルブ4aからの吐出圧力と吐出圧力の設定値とを比較するため、オイルチャンバ4に貯留される圧縮空気の圧力を吐出圧力として検出する構成とする。そのため、オイルチャンバ4には第1圧力センサ4cが備えられる。本実施形態に係るエンジン駆動圧縮機1は、オイルチャンバ4に貯留される圧縮空気がサービスバルブ4aから吐出される構造であることから、オイルチャンバ4に貯留される圧縮空気の圧力はサービスバルブ4aからの吐出圧力と同等になる。したがって、第1圧力センサ4cは、サービスバルブ4aから吐出する圧縮空気の吐出圧力を検出圧力として検出する圧力検出手段となる。
第1圧力センサ4cは特に限定されるものではなく、例えば第2圧力センサ5dと同等のものを使用すればよい。なお、第1圧力センサ4cはオイルチャンバ4に備わることは限定されず、オイルチャンバ4とサービスバルブ4aとの間の配管に備わっていてもよい。また、第1圧力センサ4cは検出した圧力を所定の電気信号に変換して、制御ユニット5に入力するように構成すればよい。制御ユニット5は、入力された電気信号に基づいて、第1圧力センサ4cが検出する検出圧力を吐出圧力として算出する。
図2は、制御ユニットの構成を示すブロック図である。制御ユニット5は、各種演算処理を実行し、制御ユニット5を駆動するための図示しないCPU(Central Processing Unit)や周辺回路等からなる演算部50、演算部50を動作するためのプログラムや各種データ等が記憶されている記憶部51、圧力値を入力操作して吐出圧力の設定値を設定する吐出圧力設定部52、第1圧力センサ4cが出力する電気信号を入力する第1圧力信号入力部53aと第2圧力センサ5dが出力する電気信号を入力する第2圧力信号入力部53bとエンジン3(図1参照)のエンジン回転速度を検出する回転速度検出手段3bが出力するエンジン回転速度信号を入力するエンジン回転速度入力部53cを有する信号入力部53、エンジン回転速度制御信号を出力することで、エンジン3のECU3aに指令を与えるエンジン回転速度制御信号出力部54aおよび電空比例弁制御信号を出力する電空比例弁制御信号出力部54bを有する制御信号出力部54、エンジン回転速度を制御するエンジン回転速度制御部55と、を含んで構成される。
演算部50は、吐出圧力の設定値に対応して、容量レギュレータ2a(図1参照)の開度とエンジン回転速度を調節して、要求される吐出空気量を吐出する。具体的には、第1圧力センサ4cが検出する検出圧力が、吐出圧力の設定値と等しくなるように、容量レギュレータ2aの開度とエンジン回転速度を調節する。そこで、例えば吐出圧力と容量レギュレータ2aの開度とエンジン回転速度の好適な関係をあらかじめ求めて、目標値D1として記憶部51に記憶しておけばよい。
吐出空気量が増加すると、吐出圧力が低下し、演算部50は低下する吐出圧力を補充するように容量レギュレータ2a(図1参照)の開度を増加するとともに、エンジン回転速度を上昇する。このとき演算部50は、目標値D1に基づいて、容量レギュレータ2aの開度とエンジン回転速度を設定することができる。すなわち、第1圧力センサ4cが検出する検出圧力が、吐出圧力の設定値と等しくなるように、容量レギュレータ2aの開度とエンジン回転速度を調節することで、吐出空気量を調節することになる。
なお、吐出圧力と容量レギュレータ2aの開度とエンジン回転速度の好適な関係とは、吐出圧力の設定値とエンジン3(図1参照)の燃費やエンジン回転速度の応答性などに基づいて決定されればよく、例えばあらかじめ実験などで求めておけばよい。
エンジン回転速度制御部55は、エンジン回転速度入力部53cを介してエンジン回転速度信号を入力し、入力されたエンジン回転速度信号からエンジン3(図1参照)のエンジン回転速度を算出する。また、エンジン回転速度制御部55は演算部50と信号線で接続され、演算部50が算出する、吐出圧力の設定値に対応したエンジン回転速度(以下、要求回転速度と称する)が入力される。
そして、エンジン回転速度制御部55が算出したエンジン3(図1参照)のエンジン回転速度と演算部50から入力された要求回転速度とに偏差が生じた場合、エンジン回転速度制御信号出力部54aを介して、ECU3aに対してエンジン回転速度制御信号を出力し、エンジン3(図1参照)のエンジン回転速度と要求回転速度とが同等になるように、エンジン回転速度を制御する。エンジン回転速度制御信号は、特に限定するものではなく、電圧値や電流値等による電気信号でもよいし、シリアルコマンドのようなデジタル形式の信号でもよく、ECU3aの仕様に対応した信号を用いればよい。
図3は吐出圧力設定部の態様の一例を示す正面図である。図3に示すように、吐出圧力設定部52は、圧力値を入力操作して吐出圧力の設定値を設定するための操作部52aと、入力操作された圧力値を表示する表示部52bと、吐出空気量を設定する吐出空気量設定部52cと、を含んで構成される。表示部52bは入力操作された圧力値を、複数の数値で必要な桁数(例えば4桁)の数値として表示する機能を有する。
なお、数値の表示は、例えば7セグメントのデジタル表示で行えばよい。吐出圧力設定部52の態様は限定するものではないが、吐出圧力設定部52が操作部52aと表示部52bとを備えるタッチパネルTからなる態様が考えられる。そして、操作部52aには、表示部52bが表示する圧力値を上昇させるアップボタンUと下降させるダウンボタンD、および吐出圧力の設定値を決定する決定ボタンEとが備わる。アップボタンUは、表示部に表示される数値を1ずつ上昇させる方向に操作することができ、ダウンボタンDは、数値を1ずつ下降させる方向に操作することができる。
図3の態様を有する吐出圧力設定部52において吐出圧力の設定値を設定するには、アップボタンUもしくはダウンボタンDに指先等でタッチして、表示部52bに表示される圧力値を上昇もしくは下降させる。そして、表示部52bに希望する吐出圧力の設定値を表示して、決定ボタンEをタッチするという容易な操作で吐出圧力の設定値を設定できる。
なお、アップボタンUへのタッチを続けると、表示される圧力値が上昇する方向に早送りされ、ダウンボタンDへのタッチを続けると、表示される圧力値が下降する方向に早送りされる機能を有し、さらに設定を容易にする構成であってもよい。
このように吐出圧力設定部52にタッチパネルTを使用することによって、吐出圧力の設定値の設定操作および確認が容易になり、誤操作を防止できるという優れた効果を奏する。なお、図3に示す吐出圧力設定部52の態様は一例であって、例えばテンキー状に配列された操作ボタンによって、設定する圧力値を直接入力する態様であってもよく、吐出圧力設定部52の態様は問わない。
また、吐出圧力設定部52で設定された吐出圧力の設定値は、例えば制御ユニット5の記憶部51(図2参照)に記憶されることが好ましい。このように、吐出圧力の設定値を記憶部51に記憶しておくと、エンジン駆動圧縮機1(図1参照)を再始動したときに、制御ユニット5の演算部50(図2参照)は、記憶部51に記憶された吐出圧力の設定値を読み出して、エンジン駆動圧縮機1を停止したときと同じ吐出圧力に設定することができる。
なお、吐出空気量設定部52cの詳細は後記する。
以上のように構成されるエンジン駆動圧縮機1においては、図1に示すサービスバルブ4aに接続される図示しない負荷機器類の空気使用量、すなわち吐出空気量の変動に対応するように、容量レギュレータ2aの開度とエンジン3のエンジン回転速度が設定される。
そして、負荷機器類の負荷が重くなって空気使用量が増加し、吐出圧力に対応する最大吐出空気量になると、エンジン3のエンジン回転速度は、図4に示すように、吐出圧力に対応した定格エンジン回転速度となる。この、吐出圧力に対応した定格エンジン回転速度は、例えば設定される吐出圧力に対応するエンジン回転速度の上限値を、エンジン駆動圧縮機1(図1参照)の性能特性などに基づいてあらかじめ決定し、制御ユニット5の記憶部51(図2参照)に記憶しておけばよい。制御ユニット5の演算部50(図2参照)は、設定された吐出圧力に対応したエンジン回転速度の上限値を記憶部51から読み出し、その上限値を吐出圧力の設定値に対応した定格エンジン回転速度として設定する。そして、設定された吐出圧力の圧縮空気を吐出する場合、制御ユニット5の演算部50は、吐出圧力に対応した定格エンジン回転速度を超えてエンジン回転速度が上昇しないように制御する。
図4は、エンジン回転速度とエンジン出力に対応して、エンジン駆動圧縮機で消費されるエンジン出力の特性を示す図であって、本実施形態におけるエンジン回転速度とエンジン出力の推移を示す図である。
図4には、各吐出圧力におけるエンジン回転速度とエンジン駆動圧縮機で消費されるエンジン出力が実線で示される。また、破線Sは、エンジン出力の限界を示す限界曲線で、エンジン回転速度ごとに出力できる最大のエンジン出力を示す。そして、各吐出圧力に対応するエンジン出力は、限界曲線Sより下方に位置するように設定される。このように、エンジン出力が限界曲線Sより下方に位置することで、エンジン3(図1参照)の性能限界を超えることなく、エンジン駆動圧縮機1(図1参照)を運転できる。
図4に示すように、例えば、吐出圧力がpに設定される場合、エンジン出力は実線Aで示される。すなわち、エンジン回転速度の上昇に伴って、エンジン出力が実線Aに示されるように、各エンジン回転速度における吐出空気量を得ることができる。そして、エンジン回転速度が、吐出圧力pに対応した定格エンジン回転速度であるrに達した時点で、最大吐出空気量Qを得られる。
また、吐出圧力の設定値がpより低いpであって、吐出圧力がpに設定される場合、エンジン出力は実線Bで示される。すなわち、エンジン回転速度の上昇に伴って、エンジン出力が実線Bに示されるように、各エンジン回転速度における吐出空気量を得ることができる。そして、エンジン回転速度が、rより大きいrに達した時点で、Qよりも大きな最大吐出空気量Qを得られる。
このように、エンジン駆動圧縮機1(図1参照)は、吐出圧力に対応してエンジン出力を消費する特性を有する。そして、前記のように、このエンジン回転速度と吐出圧力、吐出空気量等の関係を例えばマップ形式の目標値D1として、記憶部51(図2参照)に記憶しておけばよい。演算部50(図2参照)は、目標値D1を参照して、エンジン回転速度を制御することができる。
しかしながら、本実施形態において吐出圧力の設定値は、任意に設定できることから、全ての吐出圧力に対応する目標値D1を有する構成とすると、記憶部51の記憶容量を大量に消費することになり、記憶部51の記憶領域の利用効率が悪化する。
そこで、例えば図4に実線A〜Dで示すように、吐出圧力の代表値を複数個選択して、選択した吐出圧力に対応する目標値D1を記憶部51に記憶する。そして、代表値以外の吐出圧力に対応する容量レギュレータ2a(図1参照)の開度とエンジン3(図1参照)のエンジン回転速度は、代表値に対応する目標値D1から求められる容量レギュレータ2aの開度とエンジン3のエンジン回転速度を補間して演算する構成としてもよい。
さらに、吐出圧力に対応する最大吐出空気量は、その吐出圧力におけるエンジン回転速度の上限値(定格エンジン回転速度)から決定される値であることから、吐出圧力と最大吐出空気量との関係をあらかじめ求めておいて、最大吐出空気量設定データD2として記憶部51(図2参照)に記憶しておけばよい。制御ユニット5の演算部50(図2参照)は、例えばある吐出圧力が設定された場合、最大吐出空気量設定データD2を参照して、設定された吐出圧力に対応する最大吐出空気量を演算できる。
例えば、図4の実線Aで示されるように、吐出圧力がpの場合、エンジン回転速度が、吐出圧力pに対応した定格エンジン回転速度であるrまで上昇すると、最大吐出空気量Qを吐出するエンジン駆動圧縮機1(図1参照)を想定する。
このようなエンジン駆動圧縮機1において、エンジン回転速度がrに達し、最大吐出空気量Qを吐出している状態から、サービスバルブ4a(図1参照)に接続される負荷機器類の負荷が重くなって空気使用量がさらに増加すると、オイルチャンバ4(図1参照)に供給される圧縮空気より消費される圧縮空気のほうが多くなることから、吐出圧力が減少する。
このように、吐出圧力がpの場合における最大吐出空気量Qを吐出している状態で、負荷機器類の空気使用量が図4にVで示される値だけ増加した吐出空気量(以下、補正最大吐出空気量と称する)Qになって吐出圧力がpに低下した場合、制御ユニット5の演算部50(図2参照)は、図4にA2で示すように、エンジン回転速度を上昇するような制御が考えられる。この場合、エンジンの出力を最大限に発揮できるが、エンジン回転速度が、負荷機器類の負荷の増減に伴って頻繁に上昇や下降を繰り返すことで騒音が増大するとともに燃費が悪化する。
本実施形態においては、吐出圧力が低下してもエンジン回転速度が上昇しない不感帯を設定し、制御ユニット5の演算部50(図2参照)は、この不感帯の範囲内における吐出圧力の低下に対してはエンジン回転速度を上昇しないように制御することを特徴とする。
例えば吐出圧力の設定値がpに設定される場合、不感帯は、図4に示すように、吐出圧力の設定値pよりも低い圧力p(以下、境界圧力と称する)と、吐出圧力の設定値pとの差として示される。このように設定される不感帯を、以下、降下圧力Pと称する。そして、境界圧力pを示す点を境界点Pとする。
また、図4にVで示される吐出空気量の増加量を、以下、追加吐出空気量と称する。
追加吐出空気量とは、エンジン出力の特性の限界曲線の範囲内においてエンジン回転速度を上昇させたときに、エンジン回転速度の上昇に対応して発生する、吐出空気量の増加量をいうものである。そして、あらかじめ設定されている最大吐出空気量に前記増加量を追加して、補正最大吐出空気量を設定する。
追加吐出空気量Vは、図4においては、吐出圧力がpのときに吐出できる最大吐出空気量Qから、吐出圧力をpより低いpにしたときに吐出できる最大吐出空気量(補正最大吐出空気量)Qへの増加量として、Q−Qで示される値となる。
吐出空気量はエンジン回転速度に略比例することから、エンジン回転速度を上昇することで吐出空気量を増加させることができる。しかしながら図4に示すように、例えば吐出圧力がpの状態において、エンジン回転速度を定格エンジン回転速度rより上昇させると、限界曲線Sを超えてしまうため、吐出圧力がpの時には、エンジン回転速度をrより上昇できない(実際には、所定の安全率を設定して、限界曲線Sに対して余裕をもって定格エンジン回転速度rを設定している)。
一方、吐出圧力がpより低いpの場合、エンジン回転速度rでは、限界曲線Sに対して余裕があり、エンジン回転速度rまで上昇させることができる。そして、エンジン回転速度rまで上昇させることで吐出空気量を増加させることができる。
したがって、負荷機器類の消費する空気量が増加して低下した吐出圧力に対応した定格エンジン回転速度までエンジン回転速度を上昇させることで、吐出空気量を増加させたときの増加量が追加吐出空気量Vである。そして、吐出圧力の設定値に対応する最大吐出空気量Qに追加吐出空気量Vを追加して、補正最大吐出空気量Qを設定する。
すなわち、吐出圧力がpのときに吐出できる最大吐出空気量Qに、追加吐出空気量Vを追加する場合、負荷機器類の消費する空気量が増加すると吐出圧力が低下するが、この吐出圧力の低下を許容して、補正最大吐出空気量Qを吐出できるエンジン回転速度rまでエンジン回転速度を上昇させる。このとき、吐出圧力は結果的にpまで低下するが、限界曲線Sに対しては余裕を持つことになる。このようにして、最大吐出空気量Qに、追加吐出空気量Vを追加した量の補正最大吐出空気量Qを吐出することができる。
いま、降下圧力Pと追加吐出空気量Vがある値に設定されているとき、吐出圧力が降下圧力Pの範囲を超え、境界点Pで示される境界圧力pより低くなったら、制御ユニット5の演算部50(図2参照)は、例えば図4に示す破線A1の経路を辿るようにエンジン回転速度をrまで上昇させ、最大吐出空気量Qに、あらかじめ設定される追加吐出空気量Vが追加された補正最大吐出空気量Qを吐出する。このときの吐出圧力は、図4に示すように、例えばpまで低下している。
ここでA1の経路は、図4に破線で示すように吐出空気量の増加に伴って徐々にエンジン回転速度を上昇させるとともに、吐出圧力を徐々に低下させてもよいし、降下圧力Pを維持したままエンジン回転速度を上昇させて実線で示されるA2の経路まで移行し、A2の経路を辿ってエンジン回転速度をrまで到達させてもよい。
このように、サービスバルブ4a(図1参照)に接続される負荷機器類が、吐出圧力pで駆動可能な場合、最大吐出空気量Qを補正最大吐出空気量Qに増大して負荷機器類を駆動することができる。そして、吐出圧力が境界圧力pより高く降下圧力Pの範囲内にある状態においては、エンジン回転速度が、負荷機器類の負荷の増減に伴って頻繁に上昇や下降を繰り返すことがないので、騒音の増大や燃費の悪化を抑制できる。
さらに、本実施形態において降下圧力P及び追加吐出空気量Vは、エンジン駆動圧縮機1(図1参照)を操作するオペレータが任意に設定できる値とする。
補正最大吐出空気量Qは、サービスバルブ4a(図1参照)に接続される、図示しない負荷機器類の定格駆動空気圧力を、エンジン駆動圧縮機1の吐出圧力の設定値としたときの最大吐出空気量に、追加吐出空気量Vが追加された吐出空気量である。例えば、図4において定格駆動空気圧力がpの負荷機器類をサービスバルブ4aに接続する場合、最大吐出空気量はQであるが、追加吐出空気量Vを追加することで、吐出空気量を補正最大吐出空気量Q(=Q+V)に設定できる。
すなわち、本実施形態においては、吐出圧力の設定値がpのときの最大吐出空気量Qに、追加吐出空気量Vを追加した補正最大吐出空気量Qを設定できる構成とする。
なお、サービスバルブ4aからの吐出空気量とエンジン回転速度は、略比例することから、本実施形態においては、エンジン回転速度を設定することで補正最大吐出空気量Qを設定する構成とする。
図4に示すように、補正最大吐出空気量がQに設定されると、演算部50(図2参照)は、記憶部51(図2参照)に記憶されている最大吐出空気量設定データD2を参照して、補正最大吐出空気量Qに対応する吐出圧力pに基づいてエンジン回転速度rを演算できる。
降下圧力Pは、前記のようにエンジン回転速度が上昇しない不感帯であって、吐出圧力が境界圧力pより高く降下圧力Pの間にある場合はエンジン回転速度が上昇しない。そして、吐出圧力が降下圧力Pの範囲を超え、境界圧力pより低くなった時点で、エンジン回転速度が上昇して吐出空気量を増加させる。すなわち、吐出圧力が降下圧力Pの間にある場合は、エンジン回転速度の変動がないことから騒音の増大や燃費の悪化を抑制できる。
例えば、エンジン駆動圧縮機1(図1参照)の設置場所が工業地帯で、騒音に対する規制が比較的緩やかな場合は、負荷機器類を最大限の性能で駆動することを優先して、吐出圧力を高くするために、降下圧力Pを小さく、あるいは0に設定すればよい。
また、例えばエンジン駆動圧縮機1の設置場所が住宅地に近く、騒音を抑えたほうがよい環境の場合は、降下圧力Pを大きく設定してエンジン回転速度が極力上昇しないようにすればよい。このように、降下圧力Pを設定可能としたことによって、使用環境や状況に対応してエンジン駆動圧縮機1(図1参照)を使用できる。
そして、前記したように、降下圧力P、及び追加吐出空気量Vを設定するため、本実施形態に係るエンジン駆動圧縮機1は、図3に示す吐出圧力設定部52に、降下圧力Pと追加吐出空気量Vを設定する、吐出空気量設定部52cが備わることを特徴とする。
図3に示すように、吐出空気量設定部52cは、メニューボタンCm、アップボタンCu、ダウンボタンCd、設定値表示部Cp、降下圧力設定表示ランプClp、及び追加吐出空気量設定表示ランプClvを含んでなる。
降下圧力設定表示ランプClpは、降下圧力Pの設定操作中に点灯するランプであり、追加吐出空気量設定表示ランプClvは、追加吐出空気量Vの設定操作中に点灯するランプである。
メニューボタンCmは、降下圧力Pと追加吐出空気量Vのどちらを設定するかを選択するボタンで、メニューボタンCmが操作されるごとに、降下圧力Pを設定する降下圧力設定モードと追加吐出空気量Vを設定する追加吐出空気量設定モードを切り換えて選択する。そして、降下圧力設定モードが選択されると降下圧力設定表示ランプClpが点灯し、追加吐出空気量設定モードが選択されると追加吐出空気量設定表示ランプClvが点灯する。
降下圧力設定モードが選択されている場合、設定値表示部Cpには、設定される降下圧力Pが表示される。そして、アップボタンCuが操作されると、設定値表示部Cpに表示されている降下圧力Pが増加し、ダウンボタンCdが操作されると、設定値表示部Cpに表示されている降下圧力Pが減少する。そして、例えばメニューボタンCmが操作されると、設定値表示部Cpに表示された値が降下圧力Pとして設定されるように構成する。
このように、吐出空気量設定部52cは、不感帯である降下圧力Pを設定可能であることから、請求項に記載の不感帯設定手段となる。
また、追加吐出空気量設定モードが選択されている場合、設定値表示部Cpには、設定される追加吐出空気量Vが表示される。そして、アップボタンCuが操作されると、設定値表示部Cpに表示されている追加吐出空気量Vが増加し、ダウンボタンCdが操作されると、設定値表示部Cpに表示されている追加吐出空気量Vが減少する。そして、例えばメニューボタンCmが操作されると、設定値表示部Cpに表示された値が追加吐出空気量Vとして設定されるように構成する。
このように、吐出空気量設定部52cは、追加吐出空気量Vを設定可能であることから、請求項に記載の追加吐出空気量設定手段となる。
なお、前記のように、本実施形態において補正最大吐出空気量Qは、エンジン回転速度の設定に対応して設定されることから、例えば追加吐出空気量設定モードが選択されたとき、吐出空気量設定部52cは、吐出圧力の設定値pに対応した定格エンジン回転速度rを、演算部50(図2参照)から取得する。そして、アップボタンCuが操作されるとエンジン回転速度の設定が上昇し、ダウンボタンCdが操作されるとエンジン回転速度の設定が下降するように構成すればよい。また、吐出空気量設定部52cは、設定されたエンジン回転速度に対応する補正最大吐出空気量Qを算出し、吐出圧力の設定値pに対応する最大吐出空気量Qとの差を追加吐出空気量Vとして、設定値表示部Cpに表示するように構成すればよい。
以上のようにして、図4に示すように、例えば最大吐出空気量Qに追加吐出空気量Vを追加し、補正最大吐出空気量Qを設定することができる。
設定値表示部Cpは、例えば降下圧力Pや追加吐出空気量Vを複数の数値で必要な桁数(例えば4桁)の数値として表示する機能を有する。なお、数値の表示は、限定されるものではなく、例えば7セグメントのデジタル表示で行えばよい。
そして、設定された降下圧力P及び追加吐出空気量Vは、例えば制御ユニット5の記憶部51(図2参照)に記憶されることが好ましい。このように、設定された降下圧力P及び追加吐出空気量Vを記憶部51に記憶しておくと、エンジン駆動圧縮機1(図1参照)を再始動したときに、制御ユニット5の演算部50(図2参照)は、記憶部51に記憶された降下圧力P及び追加吐出空気量Vを読み出すことができる。そして演算部50は、読み出した追加吐出空気量Vに基づいて補正最大吐出空気量Qと、補正最大吐出空気量Qに対応する定格エンジン回転速度rを算出でき、読み出した降下圧力P及び追加吐出空気量V、及び算出した定格エンジン回転速度rに従ってエンジン駆動圧縮機1を駆動することができる。
なお、吐出空気量設定部52cに備わるアップボタンCu、ダウンボタンCd、及び設定値表示部Cpは、それぞれ吐出圧力設定部52に備わる、アップボタンU、ダウンボタンD、及び表示部52bと共用する構成であってもよい。
この場合、降下圧力設定モードが選択されると、表示部52bには設定されている降下圧力Pが表示され、アップボタンU及びダウンボタンDの操作で降下圧力Pを設定できる。また、追加吐出空気量設定モードが選択されると、表示部52bには、設定されている追加吐出空気量Vが表示され、アップボタンU及びダウンボタンDの操作で追加吐出空気量Vを設定できる。
図5は、制御ユニットが補正最大吐出空気量を吐出するステップを示すフローチャートである。図4及び図5を主に参照して、制御ユニット5の演算部50(図2参照)が補正最大吐出空気量Qを吐出するステップを説明する(適宜図1〜図3参照)。
なお、以下の説明においては、吐出圧力をpとするために、pを吐出圧力の設定値とした場合を想定する。
降下圧力Pが変更されない場合(ステップS1→No)、演算部50は制御をステップS3に進めるが、例えば、エンジン駆動圧縮機1を操作するオペレータが吐出空気量設定部52cを操作して、降下圧力Pが変更されると(ステップS1→Yes)、演算部50は、吐出圧力の設定値pから降下圧力Pを減算して、境界点Pにおける境界圧力pを算出する(ステップS2)。
そして、追加吐出空気量Vが変更されない場合(ステップS3→No)、演算部50は制御をステップS6に進めるが、例えばオペレータが吐出空気量設定部52cを操作して、追加吐出空気量Vが変更されると(ステップS3→Yes)、演算部50は、変更された追加吐出空気量Vに基づいて、補正最大吐出空気量Qを算出する(ステップS4)。さらに演算部50は、補正最大吐出空気量にQに対応するエンジン回転速度rを算出する(ステップS5)。
演算部50は、回転速度検出手段3bが検出するエンジン回転速度と、算出したエンジン回転速度rとを比較し(ステップS6)、回転速度検出手段3bが検出するエンジン回転速度がエンジン回転速度rより低くない場合(ステップS6→No)、すなわち、回転速度検出手段3bが検出するエンジン回転速度がエンジン回転速度rと等しい場合は制御をステップS1に戻すが、回転速度検出手段3bが検出するエンジン回転速度がエンジン回転速度rより低い場合(ステップS6→Yes)、演算部50は、第1圧力センサ4cが検出する検出圧力と吐出圧力の設定値pを比較し(ステップS7)、検出圧力が吐出圧力の設定値p以上の場合(ステップS7→No)は制御をステップS1に戻すが、検出圧力が吐出圧力の設定値pより低くなると(ステップS7→Yes)、検出圧力と境界圧力pを比較する(ステップS8)。
なお、ステップS5において追加吐出空気量Vが変更されない場合、ステップS6における、制御部50が算出するエンジン回転速度rは、吐出圧力の設定値pに対応する定格エンジン回転速度rに等しくなる。
また、ステップS1において、降下圧力Pが設定されない場合、ステップS8における境界圧力は、吐出圧力の設定値pとなる。すなわち、p=pとなる。
そして、検出圧力が境界圧力p以下の場合(ステップS8→Yes)、演算部50はエンジン回転速度を調節する(ステップS9)。
すなわち、演算部50は、境界圧力pと検出圧力の差分(圧力下降)に対応したエンジン回転速度を演算し、エンジン回転速度を調節する。
このように、演算部50が圧力下降に対応したエンジン回転速度を演算するため、圧力下降とエンジン回転速度の上昇量との関係をあらかじめ求めておいて、例えばマップ形式のデータとして記憶部51に記憶しておけばよい。演算部50は、このデータを参照して、境界圧力pと検出圧力の差分に対応するエンジン回転速度を演算できる。すなわち、演算部50は、圧力下降に対応してエンジン回転速度を上昇するように制御する。
そして、演算部50は、演算したエンジン回転速度をエンジン回転速度制御部55に入力し、エンジン回転速度制御部55はECU3aを介してエンジン3のエンジン回転速度を調節する。
ステップS8に戻って、検出圧力が境界圧力pより高い場合は(ステップS8→No)、エンジン回転速度を、吐出圧力の設定値pに対応した定格エンジン回転速度rに設定して(ステップS10)、制御をステップS1に戻す。
このように、検出圧力が境界圧力pより高い場合、エンジン回転速度は、吐出圧力の設定値pに対応した定格エンジン回転速度rより上昇しないことから、騒音の増大や燃費の悪化を抑制できる。
以上のように本実施形態に係るエンジン駆動圧縮機においては、吐出圧力に対応する最大吐出空気量を吐出した状態で負荷機器類の負荷が上昇し、最大吐出空気量を超える吐出空気量が必要になった場合であっても、降下圧力P及び追加吐出空気量Vを設定することで、吐出圧力を可能な限り高くして吐出空気量を増加することができる。このことによって、負荷機器類を最大限の性能で駆動できるという優れた効果を奏する。
エンジン駆動圧縮機の概略構成を示すブロック図である。 制御ユニットの構成を示すブロック図である。 吐出圧力設定部の態様の一例を示す正面図である。 本実施形態におけるエンジン回転速度とエンジン出力の推移を示す図である。 制御ユニットが補正最大吐出空気量を吐出するステップを示すフローチャートである。 エンジン回転速度とエンジン出力に対応して、エンジン駆動圧縮機で消費される出力の特性を示す図である。
符号の説明
1 エンジン駆動圧縮機
2 圧縮機本体
2a 容量レギュレータ(吸気調節弁)
3 エンジン
4 オイルチャンバ
4a サービスバルブ(バルブ)
4c 第1圧力センサ(圧力検出手段)
5 制御ユニット(制御装置)
50 演算部
51 記憶部
52 吐出圧力設定部(吐出圧力設定手段)
52c 吐出空気量設定部(不感帯設定手段、追加吐出空気量設定手段)
53 信号入力部
P 降下圧力(不感帯)
V 追加吐出空気量

Claims (3)

  1. エンジンと、
    前記エンジンにより駆動される圧縮機本体と、
    開度の調節によって、前記圧縮機本体に吸気される吸入空気の吸気量を調節する吸気調節弁と、
    前記圧縮機本体で圧縮される圧縮空気を吐出するバルブと、
    前記バルブから吐出する圧縮空気の吐出圧力を検出する圧力検出手段と、
    前記吐出圧力の設定値を設定する吐出圧力設定手段と、
    前記圧力検出手段によって検出される検出圧力が前記吐出圧力の設定値と等しくなるように、前記エンジンのエンジン回転速度及び前記吸気調節弁の開度を調節する制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、前記エンジンが、前記吐出圧力の設定値に対応した定格エンジン回転速度で駆動しているときに、前記検出圧力の低下を検出した場合には、エンジン回転速度をさらに上昇するように制御するエンジン駆動圧縮機において、
    前記制御装置が、前記検出圧力の低下を検出してからエンジン回転速度を上昇するまでの不感帯を設定する不感帯設定手段を備えることを特徴とするエンジン駆動圧縮機。
  2. 前記不感帯は、
    前記吐出圧力設定手段で設定される吐出圧力の設定値以下の境界圧力で設定され、
    前記制御装置は、
    前記検出圧力が前記境界圧力より高い場合は、エンジン回転速度を上昇せず、
    前記検出圧力が前記境界圧力以下の場合は、エンジン回転速度を上昇するように制御することを特徴とする請求項1に記載のエンジン駆動圧縮機。
  3. 前記吐出圧力の設定値に対応した定格エンジン回転速度で前記エンジンが駆動しているときの最大吐出空気量に、追加吐出空気量が追加された補正最大吐出空気量に相当するエンジン回転速度を設定する追加吐出空気量設定手段を備え、
    前記制御装置は、前記エンジンを、前記追加吐出空気量設定手段で設定されたエンジン回転速度を超えないように駆動して、前記補正最大吐出空気量を吐出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエンジン駆動圧縮機。
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