JP2009124866A - 整流回路及び電源供給システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コストアップを避け、入力電流の高調波を抑制して損失を小さくしつつ、コンデンサが支持する電圧を平滑する。
【解決手段】第1の単相パルス幅変調コンバータ21は、第1の交流電流iaに対して第1のパルス幅変調を行って第1の変調電流ic1を出力する。第2の単相パルス幅変調コンバータ22は第2の交流電流ibに対して第2のパルス幅変調を行って第2の変調電流ic2を出力する。第1の変調電流ic1と第2の変調電流ic2とを合成して出力電流icが出力される。コンデンサ5と負荷6とが並列に接続された回路7に対して出力電流icが供給される。これにより、平滑された直流電圧Vdcがコンデンサ5で支持され、負荷6に印加される。
【選択図】図1

Description

この発明は整流回路に関し、特に二相発電機の出力を整流する整流回路に関する。
従来から、高調波の発生を抑制しつつ、電力系統や汎用の電気機器への出力制御を行う技術が提案されている。具体的には三相発電機と三相PWM(パルス幅変調)コンバータとインバータが発電設備として提案されていた。なお本願に関係する技術を開示する文献として下記の文献を列挙する。
特開平9−182441号公報 特開平10−323045号公報 特開平10−66333号公報 特開2005−218229号公報 特開2007−185019号公報 Hui Li, Zhong Du, Leo Tolbert, Danwei Liu, "A Hybrid Energy System Using Cascaded H-Bridge Converter", Industry Applications Conference, 2006. 41st IAS Annual Meeting. Conference Record of the 2006 IEEE (IAS 06 Proceeding, Vol. 1, Oct. 2006 Pages 198 -203).
しかし三相発電機や三相コンバータの採用はコストアップを招来し、また損失が多いという問題点があった。そこで本発明は、二相発電機からの交流電源を受ける単相コンバータを二つ設けてコストアップを避け、入力電流の高調波を抑制して損失を小さくしつつ、コンデンサに電圧を平滑させることを目的とする。
この発明にかかる整流回路の第1の態様は、第1の交流電流(ia)に対して第1のパルス幅変調を行って第1の変調電流(ic1)を出力する第1の単相パルス幅変調コンバータ(21;31,41)と、第2の交流電流(ib)に対して第2のパルス幅変調を行って第2の変調電流(ic2)を出力する第2の単相パルス幅変調コンバータ(22;32,42)とを備える。そして前記第1の変調電流と前記第2の変調電流とを合成した出力電流(ic)を出力する。
この発明にかかる整流回路の第2の態様は、その第1の態様であって、前記第1の単相パルス幅変調コンバータ(21;31,41)の出力側と、前記第2の単相パルス幅変調コンバータ(22;32,42)の出力側とのいずれに対しても並列に接続されるコンデンサ(5)を更に備える。
この発明にかかる整流回路の第3の態様は、その第1の態様であって、前記第1の単相パルス幅変調コンバータ(21)は、前記第1の交流電流(ia)に対して全波整流を行って得られる第1の整流電流(id1)を出力する第1の単相ダイオードブリッジ(31)と、前記第1の整流電流に第1のチョッパ動作を行って前記第1の変調電流(ic1)を出力する第1のチョッパ(41)とを有する。前記第2の単相パルス幅変調コンバータ(22)は、前記第2の交流電流(ib)に対して全波整流を行って得られる第2の整流電流(id2)を出力する第2の単相ダイオードブリッジ(32)と、前記第2の整流電流に第2のチョッパ動作をして前記第2の変調電流(ic2)を出力する第2のチョッパ(42)とを有する。
この発明にかかる整流回路の第4の態様は、その第3の態様であって、前記第1のチョッパ(41)の出力側と、前記第2のチョッパ(42)の出力側とのいずれに対しても並列に接続されるコンデンサ(5)を更に備える。前記第1の単相ダイオードブリッジ(31)は、前記第1の整流電流(id1)を出力する高電位側出力端(+)と、低電位側出力端(−)とを有する。前記第1のチョッパ(41)は、前記第1の単相ダイオードブリッジの前記高電位側出力端に接続される第1のインダクタ(411)と、前記第1のインダクタを介して前記第1の単相ダイオードブリッジ(31)に接続されたアノードと、前記第1のチョッパ電流(ic1)を出力するカソードとを有する第1のダイオード(413)と、前記第1の単相ダイオードブリッジの前記低電位側出力端に接続されたカソードと、アノードとを有する第2のダイオード(414;44)と、前記第1のダイオードのアノードに接続された第1端と、前記第2のダイオードのカソードに接続された第2端とを有し、前記第1端と前記第2端との間で開閉する第1のスイッチング素子(412)とを含む。前記第2の単相ダイオードブリッジ(32)は、前記第2の整流電流(id2)を出力する高電位側出力端(+)と、低電位側出力端(−)とを有する。前記第2のチョッパ(42)は、前記第2の単相ダイオードブリッジの前記高電位側出力端に接続される第2のインダクタ(421)と、前記第2のインダクタを介して前記第2の単相ダイオードブリッジに接続されたアノードと、前第2のチョッパ電流(ic2)を出力するカソードとを有する第3のダイオード(423)と、前記第2の単相ダイオードブリッジの前記低電位側出力端に接続されたカソードと、アノードとを有する第4のダイオード(424;44)と、前記第3のダイオードのアノードに接続された第1端と、前記第4のダイオードのカソードに接続された第2端とを有し、前記第1端と前記第2端との間で開閉する第2のスイッチング素子(422)とを含む。前記コンデンサの一端には前記第1のダイオードの前記カソードと前記第3のダイオードの前記カソードとが共通に接続され、前記コンデンサの他端には前記第2のダイオードの前記アノードと前記第4のダイオードの前記アノードとが共通に接続される。
この発明にかかる整流回路の第5の態様は、その第4の態様であって、前記第1のチョッパ(41)は、前記第1の単相ダイオードブリッジの前記低電位側出力端(−)と前記第2のダイオードの前記カソードとの間に介挿される第3のインダクタ(415;45)を更に有する。前記第2のチョッパ(42)は、前記第2の単相ダイオードブリッジの前記低電位側出力端(−)と前記第4のダイオードの前記カソードとの間に介挿される第4のインダクタ(425;45)を更に有する。
この発明にかかる整流回路の第6の態様は、その第5の態様であって、前記第2のダイオード及び前記第4のダイオードは第5のダイオード(44)で兼用される。前記第3のインダクタ及び前記第4のインダクタは第5のインダクタ(45)で兼用される。
この発明にかかる整流回路の第7の態様は、その第3乃至第6の態様のいずれかであって、前記第1のチョッパ動作はキャリア周波数を有する第1の搬送波(C1)に基づき、前記第2のチョッパ動作は前記キャリア周波数を有して前記第1の搬送波とは180度位相がずれた第2の搬送波(C2)に基づき、それぞれパルス幅変調によって制御される。
上記の各態様において望ましくは、前記第1の交流電圧(va)と前記第2の交流電圧(vb)とは相互に90度の位相差を有する。この発明にかかる電源供給システムは、かかる位相差を有する前記第1の交流電圧(va)と前記第2の交流電圧(vb)とを発生させる二相発電機(1)と、この発明に懸かる整流回路のいずれかとを備える。
この発明にかかる整流回路の第1の態様によれば、コンデンサと負荷とが並列に接続された回路に対して出力電流を供給することで、コンデンサで支持された電圧が負荷に印加される。特に第1の交流電流と第2の交流電流とが相互に90度の位相差を有する場合、コンデンサで支持された電圧及びコンデンサに流れる電流の、第1及び第2の交流電流の基本波成分を有するリップルを低減できる。また第1の交流電流と第2の交流電流を正弦波に近づけ、その高調波成分を低減できる。このようにして単相コンバータを二つ設けてコストアップを避け、入力電流の高調波を抑制して損失を小さくしつつ、コンデンサが支持する電圧を平滑することができる。
この発明にかかる整流回路の第2の態様によれば、コンデンサに並列に接続された負荷に対して、平滑された電圧を供給できる。
この発明にかかる整流回路の第3の態様によれば、第1の単相パルス幅変調コンバータ及び第2の単相パルス幅変調コンバータの実現に資する。
この発明にかかる整流回路の第4の態様によれば、第1のチョッパ動作及び第2のチョッパ動作として昇圧チョッパを行うことができ、第1の単相ダイオードブリッジや第2の単相ダイオードブリッジに入力する交流電圧の波高値よりも高い直流電圧をコンデンサに与えることができる。
この発明にかかる整流回路の第5の態様によれば、第1の交流電流と第2の交流電流を正弦波に近づけ、その高調波成分を低減できる。
この発明にかかる整流回路の第6の態様によれば、部品点数を低減できる。
この発明にかかる整流回路の第7の態様によれば、コンデンサに流れる電流のリップルのキャリア周波数成分が低減され、整流回路に接続されるコンデンサの長寿命化に寄与する。
この発明にかかる電源供給システムによれば、二相発電機を採用するので、三相発電機を用いる場合と比較して、コイル数が2/3となる。これはコストの低減のみならず、銅損の低減をも得られる。
第1の実施の形態.
図1は本発明の第1の実施の形態にかかる直流電源供給システムの構成を例示する回路図である。当該直流電源供給システムは二相の交流電圧源1と、二相の交流電圧を整流する整流回路で構成される。当該整流回路は、第1の単相パルス幅変調コンバータ21と、第2の単相パルス幅変調コンバータ22とを有する。
交流電圧源1は回転子100と固定子側の第1のコイル101及び第2のコイル102を有している。回転子100が回転することにより、第1のコイル101及び第2のコイル102はそれぞれ第1の交流電圧va及び第2の交流電圧vbを出力する。また第1のコイル101は第1の単相パルス幅変調コンバータ21へと第1の交流電流iaを供給し、第2のコイル102は第2の単相パルス幅変調コンバータ22へと第2の交流電流ibを供給する。
交流電圧源1にはブラシレスDCモータや、誘導モータを採用することができる。交流電圧源1を回転させる原動力としては例えばタービン、エンジンを採用するほか、自然の力、例えば風力や水力を採用することができる。
第1の単相パルス幅変調コンバータ21は、第1の交流電流iaに対して第1のパルス幅変調を行って第1の変調電流ic1を出力する。第2の単相パルス幅変調コンバータ22は第2の交流電流ibに対して第2のパルス幅変調を行って第2の変調電流ic2を出力する。
そして当該整流回路は、第1の変調電流ic1と第2の変調電流ic2とを合成して出力電流icを出力する。
コンデンサ5と負荷6とが並列に接続された回路7に対して出力電流icが供給される。これにより、コンデンサ5で支持された直流電圧Vdcが負荷6に印加される。
コンデンサ5は第1の単相パルス幅変調コンバータ21の出力側と、第2の単相パルス幅変調コンバータ22の出力側とのいずれに対しても並列に接続される。これにより、後述するように、第1及び第2の単相パルス幅変調コンバータ21,22の動作の制御を簡単に行うことができる。
特に第1の交流電流iaと第2の交流電流ibとが相互に90度の位相差を有する場合、第1の変調電流ic1と第2の変調電流ic2のリップルは相殺する。よって、平滑された直流電圧Vdcにおける、第1及び第2の交流電流ia,ibの基本波成分を有するリップルを低減できる。更に、第1の交流電流iaと第2の交流電流ibとを正弦波に近づけ、これらの高調波成分を低減できる。
第1の単相パルス幅変調コンバータ21は、第1の単相ダイオードブリッジ31と、第1のチョッパ41とを有する。第1の単相ダイオードブリッジ31は、第1の交流電流iaに対して全波整流を行って得られる第1の整流電流id1を出力する。第1のチョッパ41は、第1の整流電流id1に第1のチョッパ動作を行って第1の変調電流ic1を出力する。
第2の単相パルス幅変調コンバータ22は、第2の単相ダイオードブリッジ32と、第2のチョッパ42とを有する。第2の単相ダイオードブリッジ32は、第2の交流電流ibに対して全波整流を行って得られる第2の整流電流id2を出力する。第2のチョッパ42は、第2の整流電流id2に第1のチョッパ動作を行って第1の変調電流ic1を出力する。
第1の単相ダイオードブリッジ31は、第1の整流電流id1を出力する高電位側出力端(図中に記号「+」を付す)と、低電位側出力端(図中に記号「−」を付す)とを有する。第1の整流電流id1は高電位側出力端から流れ出る方向を正に採る。第2の単相ダイオードブリッジ32は、第2の整流電流id2を出力する高電位側出力端(図中に記号「+」を付す)と、低電位側出力端(図中に記号「−」を付す)とを有する。第2の整流電流id2も高電位側出力端から流れ出る方向を正に採る。
第1のチョッパ41は、入力側端子41a,41c及び出力側端子41b,41dと、第1のインダクタ411と、第1のスイッチング素子412と、第1のダイオード413と、第2のダイオード414とを含む。入力側端子41a,41cはそれぞれ第1の単相ダイオードブリッジ31の高電位側出力端及び低電位側出力端に接続される。また出力側端子41b,41dは、それぞれコンデンサ5の高電位側端と低電位側端とに接続される。
第1のインダクタ411は入力側端子41aを介して第1の単相ダイオードブリッジ31の高電位側出力端に接続される。スイッチング素子412は、第1のダイオード413のアノードに接続された第1端と、第2のダイオード414のカソードに接続された第2端とを有し、第1端と第2端との間で開閉する。具体的には例えば第1のスイッチング素子412は環流ダイオード付きのIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)で実現され、そのコレクタが第1のダイオード413のアノードに、そのエミッタが第2のダイオード414のカソードに、それぞれ接続される。IGBTや環流ダイオードの材質としては、シリコンの他、よりバンドギャップが大きな材質、例えば炭化珪素、砒化ガリウム、窒化ガリウム、ダイアモンドを採用することができる。
第1のダイオード413のアノードは、第1のインダクタ411を介して第1の単相ダイオードブリッジ31に接続される。第1のダイオード413のカソードは出力側端子41bに接続され、ここから第1のチョッパ電流ic1が流れ出る。
第2のダイオード414のカソード及び第1のスイッチング素子412のエミッタは、入力側端子41cを介して第1の単相ダイオードブリッジ31の低電位側出力端に接続される。第2のダイオード414のアノードは出力側端子41dに接続される。
第2のチョッパ42は、入力側端子42a,42c及び出力側端子42b,42dと、第2のインダクタ421と、第2のスイッチング素子422と、第3のダイオード423と、第4のダイオード424とを含む。入力側端子42a,42cはそれぞれ第2の単相ダイオードブリッジ32の高電位側出力端及び低電位側出力端に接続される。また出力側端子42b,42dは、それぞれコンデンサ5の高電位側端と低電位側端とに接続される。
第3のインダクタ421は入力側端子42aを介して第2の単相ダイオードブリッジ32の高電位側出力端に接続される。スイッチング素子422は、第3のダイオード423のアノードに接続された第1端と、第4のダイオード424のカソードに接続された第2端とを有し、第1端と第2端との間で開閉する。具体的には例えば第2のスイッチング素子422は環流ダイオード付きのIGBTで実現され、そのコレクタが第3のダイオード423のアノードに、そのエミッタが第4のダイオード424のカソードに、それぞれ接続される。
第3のダイオード423のアノードは、第2のインダクタ421を介して第2の単相ダイオードブリッジ32に接続される。第3のダイオード423のカソードは出力側端子42bに接続され、ここから第2のチョッパ電流ic2が流れ出る。
第4のダイオード424のカソード及び第2のスイッチング素子422のエミッタは、入力側端子42cを介して第2の単相ダイオードブリッジ32の低電位側出力端に接続される。第4のダイオード424のアノードは出力側端子42dに接続される。
よって、コンデンサ5の高電位側端には第1のダイオード413のカソードと第3のダイオードのカソード423とが共通に接続され、コンデンサ5の低電位側端には第2のダイオード414のアノードと第4のダイオード424のアノードとが共通に接続される。
第1のチョッパ41、第2のチョッパ42を上述のように構成することにより、第1のチョッパ動作及び第2のチョッパ動作として昇圧チョッパを行うことができる。これにより、第1の単相ダイオードブリッジ31や第2の単相ダイオードブリッジ32に入力する第1の交流電圧va及び第2の交流電圧vbの波高値よりも高い直流電圧Vdcを、コンデンサ5に支持させることができる。
従って、二つの単相パルス幅変調コンバータ21,22を設けてコストアップを避け、入力する交流電流ia,ibの高調波を抑制して損失を小さくしつつ、コンデンサ5に支持された電圧を平滑することができる。
第1のスイッチング素子412や第2のスイッチング素子422は、それぞれに与えられるスイッチング信号SW1,SW2に基づいて、それぞれのコレクタとエミッタの間の導通/非導通が制御され、第1及び第2のチョッパ動作が行われる。
図2はスイッチング信号SW1,SW2を生成するスイッチング信号生成回路9の構成を例示する回路図である。
スイッチング信号生成回路9には第1の交流電圧va及び第2の交流電圧vb、直流電圧Vdc、第1の整流電流id1及び第2の整流電流id2の値が入力される。これらの値の入力手法は、周知の電流検出、電圧検出の手法を採用できるので、ここでは詳述しない。
第1の交流電圧va及び第2の交流電圧vbはそれぞれ絶対値回路901,902において絶対値に変換される。かかる変換は全波整流に対応する。
電圧指令発生器903は所望する直流電圧Vdcに対応した電圧指令値Vdc*を発生する。そして減算器904により、電圧指令値Vdc*に対する直流電圧Vdcの偏差たる電圧偏差Veが求められる。
上述のように、コンデンサ5は第1の単相パルス幅変調コンバータ21の出力側と、第2の単相パルス幅変調コンバータ22の出力側とのいずれに対しても並列に接続されるので、両者の出力についての指令値は電圧指令値Vdc*で足りる。
電圧偏差Veは、PI制御器905によって一旦PI制御を受けた後にリミッタ906によって上限及び下限が設定され、更に増幅器907によってK倍に増幅される。
上述の増幅結果は乗算器908において第1の交流電圧vaの絶対値と乗算され、電流指令値id1*が得られる。電流指令値id1*は第1の整流電流id1に対応する指令値である。
そして減算器910により、電流指令値id1*に対する第1の整流電流id1の偏差たる電流偏差ie1が求められる。
電流偏差ie1は、PI制御器912によって一旦PI制御を受けた後にリミッタ914によって上限及び下限が設定され、後述するPWM変調の信号波i1となる。
増幅器907の増幅結果は乗算器909において第2の交流電圧vbの絶対値と乗算され、電流指令値id2*が得られる。電流指令値id2*は第2の整流電流id2に対応する指令値である。
そして減算器911により、電流指令値id2*に対する第2の整流電流id2の偏差たる電流偏差ie2が求められる。
電流偏差ie2は、PI制御器913によって一旦PI制御を受けた後にリミッタ915によって上限及び下限が設定され、後述するPWM変調の信号波i2となる。
搬送波生成部916,917は所定のオフセットを伴った搬送波C1,C2を発生する。搬送波C1,C2はPWM変調用の搬送波である。但し、搬送波C1,C2は互いに逆相である(位相差が180度である)。この逆相の関係は図2において、搬送波生成部916,917に付記された○印の位置が相違することで示されている。なお搬送波C1,C2を同相とする(位相差に0度とする)場合について後述する。
差動増幅器918は信号波i1と搬送波C1とを入力し、前者が後者を超えるときに活性化するスイッチング信号SW1を出力する。差動増幅器919は信号波i2と搬送波C2とを入力し、前者が後者を超えるときに活性化するスイッチング信号SW2を出力する。
以上のようにしてスイッチング信号SW1,SW2が生成されるので、スイッチング信号SW1,SW2に基づいて第1及び第2のスイッチング素子412,422が動作することにより、電圧指令値Vdc*に等しい直流電圧Vdcがコンデンサ5で支持されるように第1及び第2の整流電流id1,id2が流れる。
図3は負荷6として三相インバータ61と、三相の可変負荷62とを採用した構成を模式的に示すブロック図である。三相インバータ61は直流電圧Vdcを入力し、三相電流iu,iv,iwを出力する。可変負荷62は三相電流iu,iv,iwに基づいて駆動する。
可変負荷62の負荷の大きさは可変とする。また交流電圧源1の回転子100(図1参照)の回転数Rotも可変とする。
このようなブロック図で示される構成の動作をシミュレーションした結果を以下に説明する。
図4及び図5は第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibと、直流電圧Vdcと、三相電流iu,iv,iwの波形をシミュレーションしたグラフである。第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの位相差は90度である。
期間T1,T2はそれぞれ回転子100が120Hz,50Hzで回転する期間である(図4)。また期間P2における可変負荷62の負荷の大きさは、期間P1におけるそれの二倍である(図5)。なお時刻は起動時を基準(時刻零)としている。
起動してから0.03秒後以降は、ほぼ全ての波形が安定する。期間T1から期間T2への移行や、期間T2から期間T1への移行によって、交流電圧源1から得られる第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの周波数は変動する(図4)。また期間P1から期間P2への移行や、期間P2から期間P1への移行によって、交流電圧源1から得られる第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの振幅は変動する(図5)。
しかし直流電圧Vdcと、三相電流iu,iv,iwは殆ど影響を受けない。つまり回転子100の回転速度に依存せずに直流電圧Vdcを維持することができ、また三相インバータ61を用いることにより、可変負荷62の負荷の大きさが変動しても、これを駆動できることが示された。
しかも第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの波形はほぼ正弦波であり、従って高調波の発生が抑制されていることがわかる。
上記の現象は第1の交流電圧vaと第2の交流電圧vbとの位相差が90度であるときに好適となる。
図6及び図7は第1及び第2の交流電圧va,vb、第1及び第2の交流電流ia,ibと、直流電圧Vdcと、コンデンサ5に流れる電流ig、第1及び第2の整流電流id1,id2の波形をシミュレーションしたグラフである。但し、第1の交流電圧va及び第2の交流電圧vbの位相差が、図6は90度の場合を、図7は180度の場合を、それぞれ示している。
第1の交流電圧vaと第2の交流電圧vbとの位相差が90度の場合(図6)、第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの波形はほぼ正弦波であり、直流電圧Vdcも平坦である。これに対して第1の交流電圧vaと第2の交流電圧vbとの位相差が180度の場合(図6)、第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの波形は正弦波から大きく歪み、またこれに伴って第1及び第2の整流電流id1,id2も大きく歪んでいる。
直流電圧Vdcの脈流も大きくなっており、電流igは第1及び第2の交流電流ia,ibの基本波成分を有するリップルを有している。換言すれば、第1の交流電圧vaと第2の交流電圧vbとの位相差を90度とすることで、コンデンサ5が支持する直流電圧Vdc及びコンデンサ5に流れる電流igの、第1及び第2の交流電流ia,ibの基本波成分を有するリップルが低減する。
以上のことから二相の交流電圧源1が発生する第1の交流電圧vaと第2の交流電圧vbとの位相差は90度であることが望ましいことがわかる。
図8は本発明の第1の実施の形態にかかる直流電源供給システムの構成の変形を例示する回路図である。当該変形では交流電圧源1において第1のコイル101及び第2のコイル102が接続点103を介して直列に接続されている場合を例示している。
かかる交流電圧源1を採用する場合、第1のコイル101と第2のコイル102とを接続する接続点103を基準として第1の交流電圧vaと第2の交流電圧vbが発生する。よって第1の単相ダイオードブリッジ31及び第2の単相ダイオードブリッジ32のいずれも、入力端のうち低電位側出力端と接続される側(より具体的にはダイオードブリッジのアノード側(図示せず))が接続点103と接続される。
図9は図8の回路図を見やすく書き換えた回路図である。接続点103に対して、第1の単相パルス幅変調コンバータ21と、第2の単相パルス幅変調コンバータ22とが対称に接続されることがわかる。
図10及び図11は第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibと、直流電圧Vdcと、三相電流iu,iv,iwの波形をシミュレーションしたグラフである。第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの位相差は90度である。期間T1,T2、期間P1,P2はそれぞれ図4及び図5で採用されたものである。
図4及び図5と比較して、第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibに電磁ノイズが多く重畳していることがわかる。かかる電磁ノイズは第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの高調波成分を高めることになる。
次に述べる第2の実施の形態では、交流電圧源1において第1のコイル101及び第2のコイル102が直列に接続されている場合に、第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの高調波の発生を抑制する技術を提案する。
第2の実施の形態.
図12は本発明の第2の実施の形態にかかる直流電源供給システムの構成を例示する回路図である。上述のように本実施の形態では交流電圧源1において第1のコイル101及び第2のコイル102が接続点103を介して直列に接続されている。
これに対処するため、第1のチョッパ41は、第1の単相ダイオードブリッジ31の低電位側出力端と第2のダイオード414のカソードとの間に介挿される第3のインダクタ415を更に有する。また第2のチョッパ42は、第2の単相ダイオードブリッジ32の低電位側出力端と第4のダイオード424のカソードとの間に介挿される第4のインダクタ425を更に有する。第3及び第4のインダクタ415,425によって、第1及び第2のチョッパ41,42の低電圧側同士が接続点103を介して短絡することを回避して、高調波を抑制することを企図している。
図13及び図14は第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibと、直流電圧Vdcと、三相電流iu,iv,iwの波形をシミュレーションしたグラフである。第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの位相差は90度である。期間T1,T2、期間P1,P2はそれぞれ図4及び図5で採用されたものである。
図10及び図11と比較して、第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibがより正弦波に近づき、これらにおける高調波が抑制されていることがわかる。
図15及び図16は第1及び第2の交流電圧va,vb、第1及び第2の交流電流ia,ibと、直流電圧Vdcと、コンデンサ5に流れる電流ig、第1及び第2の整流電流id1,id2の波形をシミュレーションしたグラフである。但し、第1の交流電圧va及び第2の交流電圧vbの位相差が、図15は90度の場合を、図16は120度の場合を、それぞれ示している。
第1の交流電圧vaと第2の交流電圧vbとの位相差が90度の場合(図15)、第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの波形はほぼ正弦波であり、直流電圧Vdcも平坦である。これに対して第1の交流電圧vaと第2の交流電圧vbとの位相差が120度の場合(図16)、第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの波形は正弦波から大きく歪み、直流電圧Vdcの脈流も大きくなっている。またこれに伴って電流igの変動も激しく、また第1及び第2の整流電流id1,id2も大きく歪んでいる。
以上のことから二相の交流電圧源1が発生する第1の交流電圧vaと第2の交流電圧vbとの位相差は90度であることが望ましいことがわかる。
第3の実施の形態.
図17は本発明の第3の実施の形態にかかる直流電源供給システムの構成を例示する回路図である。本実施の形態では図12で示された構成に対し、第2及び第4のダイオード414,424が第5のダイオード44で兼用され、第3及び第4のインダクタ415,425が第5のインダクタ45で兼用され、第1のチョッパ41の入力側端子41cと第2のチョッパ42の入力端子42cが入力端子4cで兼用され、第1のチョッパ41の出力側端子41bと第2のチョッパ42の出力端子42dが入力端子4dで兼用される。
図18は、第1の単相ダイオードブリッジ31と、第2の単相ダイオードブリッジ32と、第1、第2及び第5のインダクタ411,421,45の接続を示す回路図である。
第1の単相ダイオードブリッジ31を構成するダイオード群のアノード側と、第2の単相ダイオードブリッジ32を構成するダイオード群のアノード側とが第5のインダクタ45の一端に共通に接続される。インダクタ45にはこれらのアノード側から流れ出る第3の整流電流id3が流れる。但し整流電流id3の向きは、後に示すグラフでの繁雑を回避するために、整流電流id3が負となるように採った。
このような構成を採用することにより、部品点数を低減しつつ、第2の実施の形態と同様に、交流電圧源1において第1のコイル101及び第2のコイル102が接続点103を介して直列に接続されている場合においても、第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibにおける高調波を抑制することができる。
しかも、第1の単相ダイオードブリッジ31の低電位側出力端と、第2の単相ダイオードブリッジ32の低電位側出力端とが共通に接続され、これらを介して第1のコイル101及び第2のコイル102同士が直列接続される。よって、第1の実施の形態と同様に、第1のコイル101及び第2のコイル102が個別に設けられている場合においても使用することができる。本実施の形態では第1のコイル101及び第2のコイル102が個別に設けられている場合を図示した。
図19及び図20は第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibと、直流電圧Vdcと、三相電流iu,iv,iwの波形をシミュレーションしたグラフである。第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibの位相差は90度である。期間T1,T2、期間P1,P2はそれぞれ図4及び図5で採用されたものである。
第3実施の形態に示された構成においても、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同程度に第1の交流電流ia及び第2の交流電流ibにおける高調波が抑制されていることがわかる。
図21乃至図24は第1及び第2の交流電圧va,vb、第1及び第2の交流電流ia,ibと、直流電圧Vdcと、コンデンサ5に流れる電流ig、第1及び第2の整流電流id1,id2の波形をシミュレーションしたグラフである。但し、第1の交流電圧va及び第2の交流電圧vbの位相差が、図21は45度の場合を、図22は90度の場合を、図23は120度の場合を、図24は180度の場合を、それぞれ示している。以上のことから二相の交流電圧源1が発生する第1の交流電圧vaと第2の交流電圧vbとの位相差は90度であることが望ましいことがわかる。
上記の説明では負荷6として三相インバータ61と、三相の可変負荷62とを採用した構成を例示した。もちろん、負荷6は上記の構成以外にも、例えば蓄電池を採用し、これに直流電圧Vdcを印加して充電することもできる。
次に、搬送波C1,C2(図2)の位相差が上記の直流電源供給システムの動作に与える影響について説明する。以下、第1の実施の形態で説明された直流電源供給システム(図1)について説明するが、他の実施の形態で説明された直流電源供給システムにおいても同様である。なお、第1の交流電圧vaと第2の交流電圧vbとの位相差は、上述の効果に鑑みて、90度とした。
図25及び図26は搬送波C1,C2の位相差が0度である場合、即ち図2に示された構成を変形して搬送波C1,C2が同相となる場合の、直流電源供給システムの動作をシミュレーションした結果を示す。図25は第1及び第2の整流電流id1,id2及び電流ig並びに搬送波C1,C2を示すグラフである。また図26は第1及び第2の整流電流id1,id2及び電流ig並びに搬送波C1,C2を示すスペクトル図である。図26の縦軸は線形スケールである。
図27及び図28は搬送波C1,C2の位相差が180度である場合、即ち図2に示された構成を用いて搬送波C1,C2が逆相となる場合の、直流電源供給システムの動作をシミュレーションした結果を示す。図27,図28はそれぞれ図25,26に対応したグラフ及びスペクトル図である。
図25と図27とを比較し、図26と図28とを比較して、第1及び第2の整流電流id1,id2に殆ど相違がないことが分かる。但し電流igは非常に相違する。これは特にスペクトルの相違として現れる。
図26に示されるように、搬送波C1,C2が同相となる場合には、電流igのスペクトルは、搬送波C1,C2がピークを採るキャリア周波数でピークを呈し、1.4Aにまで達する。これに対して図28に示されるように、搬送波C1,C2が逆相となる場合には、電流igのスペクトルはそのピークが0.4Aとなる。つまり搬送波C1,C2が逆相である場合は、これらが同相である場合と比較して、スペクトルのピークにおいて71.5%の削減を実現している。
このように搬送波C1,C2を逆相とすることにより、電流igのリップルのキャリア周波数成分が低減され、ひいてはコンデンサ5の寿命を長くする観点で望ましい。
コンデンサ5に流れる電流igについて纏めれば、以下のようにして二種類の周波数成分のリップルが低減され、ひいては電流igを低減できる。即ち、第1及び第2の交流電圧va,vbの位相差を90度とすることによって第1及び第2の交流電流ia,ibの基本波成分を有するリップルが低減され、搬送波C1,C2を逆相とすることにより、キャリア周波数成分を有するリップルが低減される。
本発明の第1の実施の形態にかかる直流電源供給システムの構成を例示する回路図である。 スイッチング信号を生成するスイッチング信号生成回路の構成を例示する回路図である。 負荷として三相インバータと、三相の可変負荷とを採用した構成を模式的に示すブロック図である。 第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、三相電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、三相電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電圧と、第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、コンデンサに流れる電流、第1及び第2の整流電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電圧と、第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、コンデンサに流れる電流、第1及び第2の整流電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 本発明の第1の実施の形態にかかる直流電源供給システムの構成の変形を例示する回路図である。 本発明の第1の実施の形態にかかる直流電源供給システムの構成の変形を例示する回路図である。 第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、三相電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、三相電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 本発明の第2の実施の形態にかかる直流電源供給システムの構成を例示する回路図である。 第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、三相電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、三相電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電圧と、第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、コンデンサに流れる電流、第1及び第2の整流電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電圧と、第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、コンデンサに流れる電流、第1及び第2の整流電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 本発明の第3の実施の形態にかかる直流電源供給システムの構成を例示する回路図である。 第1の単相ダイオードブリッジと、第2の単相ダイオードブリッジと、第1、第2及び第5のインダクタの接続を示す回路図である。 第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、三相電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、三相電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電圧と、第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、コンデンサに流れる電流、第1及び第2の整流電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電圧と、第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、コンデンサに流れる電流、第1及び第2の整流電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電圧と、第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、コンデンサに流れる電流、第1及び第2の整流電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 第1及び第2の交流電圧と、第1及び第2の交流電流と、直流電圧と、コンデンサに流れる電流、第1及び第2の整流電流の波形をシミュレーションしたグラフである。 二つの搬送波が同相となる場合の、直流電源供給システムの動作をシミュレーションしたグラフである。 二つの搬送波が同相となる場合の、直流電源供給システムの動作をシミュレーションしたスペクトル図である。 二つの搬送波が逆相となる場合の、直流電源供給システムの動作をシミュレーションしたグラフである。 二つの搬送波が逆相となる場合の、直流電源供給システムの動作をシミュレーションしたスペクトル図である。
符号の説明
ia,ib 交流電流
ic1,ic2 変調電流
ic 出力電流
5 コンデンサ
21,22 単相パルス幅変調コンバータ
31,32 単相ダイオードブリッジ
41,42 チョッパ
411,421,415,425,45 インダクタ
413,414,423,424,44 ダイオード
412,422 スイッチング素子
C1,C2 搬送波
va,vb 交流電圧

Claims (9)

  1. 第1の交流電流(ia)に対して第1のパルス幅変調を行って第1の変調電流(ic1)を出力する第1の単相パルス幅変調コンバータ(21;31,41)と、
    第2の交流電流(ib)に対して第2のパルス幅変調を行って第2の変調電流(ic2)を出力する第2の単相パルス幅変調コンバータ(22;32,42)と、
    を備え、
    前記第1の変調電流と前記第2の変調電流とを合成した出力電流(ic)を出力する整流回路。
  2. 前記第1の単相パルス幅変調コンバータ(21;31,41)の出力側と、前記第2の単相パルス幅変調コンバータ(22;32,42)の出力側とのいずれに対しても並列に接続されるコンデンサ(5)
    を更に備える、請求項1に記載の整流回路。
  3. 前記第1の単相パルス幅変調コンバータ(21)は、
    前記第1の交流電流(ia)に対して全波整流を行って得られる第1の整流電流(id1)を出力する第1の単相ダイオードブリッジ(31)と、
    前記第1の整流電流に第1のチョッパ動作を行って前記第1の変調電流(ic1)を出力する第1のチョッパ(41)と
    を有し、
    前記第2の単相パルス幅変調コンバータ(22)は、
    前記第2の交流電流(ib)に対して全波整流を行って得られる第2の整流電流(id2)を出力する第2の単相ダイオードブリッジ(32)と、
    前記第2の整流電流に第2のチョッパ動作をして前記第2の変調電流(ic2)を出力する第2のチョッパ(42)と
    を有する、請求項1記載の整流回路。
  4. 前記第1のチョッパ(41)の出力側と、前記第2のチョッパ(42)の出力側とのいずれに対しても並列に接続されるコンデンサ(5)
    を更に備え、
    前記第1の単相ダイオードブリッジ(31)は、前記第1の整流電流(id1)を出力する高電位側出力端(+)と、低電位側出力端(−)とを有し、
    前記第1のチョッパ(41)は、
    前記第1の単相ダイオードブリッジの前記高電位側出力端に接続される第1のインダクタ(411)と、
    前記第1のインダクタを介して前記第1の単相ダイオードブリッジ(31)に接続されたアノードと、前記第1のチョッパ電流(ic1)を出力するカソードとを有する第1のダイオード(413)と、
    前記第1の単相ダイオードブリッジの前記低電位側出力端に接続されたカソードと、アノードとを有する第2のダイオード(414;44)と、
    前記第1のダイオードのアノードに接続された第1端と、前記第2のダイオードのカソードに接続された第2端とを有し、前記第1端と前記第2端との間で開閉する第1のスイッチング素子(412)と
    を含み、
    前記第2の単相ダイオードブリッジ(32)は、前記第2の整流電流(id2)を出力する高電位側出力端(+)と、低電位側出力端(−)とを有し、
    前記第2のチョッパ(42)は、
    前記第2の単相ダイオードブリッジの前記高電位側出力端に接続される第2のインダクタ(421)と、
    前記第2のインダクタを介して前記第2の単相ダイオードブリッジに接続されたアノードと、前記第2のチョッパ電流(ic2)を出力するカソードとを有する第3のダイオード(423)と、
    前記第2の単相ダイオードブリッジの前記低電位側出力端に接続されたカソードと、アノードとを有する第4のダイオード(424;44)と、
    前記第3のダイオードのアノードに接続された第1端と、前記第4のダイオードのカソードに接続された第2端とを有し、前記第1端と前記第2端との間で開閉する第2のスイッチング素子(422)と
    を含み、
    前記コンデンサの一端には前記第1のダイオードの前記カソードと前記第3のダイオードの前記カソードとが共通に接続され、
    前記コンデンサの他端には前記第2のダイオードの前記アノードと前記第4のダイオードの前記アノードとが共通に接続される、請求項3記載の整流回路。
  5. 前記第1のチョッパ(41)は、
    前記第1の単相ダイオードブリッジの前記低電位側出力端(−)と前記第2のダイオードの前記カソードとの間に介挿される第3のインダクタ(415;45)
    を更に有し、
    前記第2のチョッパ(42)は、
    前記第2の単相ダイオードブリッジの前記低電位側出力端(−)と前記第4のダイオードの前記カソードとの間に介挿される第4のインダクタ(425;45)
    を更に有する、請求項4記載の整流回路。
  6. 前記第2のダイオード及び前記第4のダイオードは第5のダイオード(44)で兼用され、
    前記第3のインダクタ及び前記第4のインダクタは第5のインダクタ(45)で兼用される、請求項5記載の整流回路。
  7. 前記第1のチョッパ動作はキャリア周波数を有する第1の搬送波(C1)に基づき、前記第2のチョッパ動作は前記キャリア周波数を有して前記第1の搬送波とは180度位相がずれた第2の搬送波(C2)に基づき、それぞれパルス幅変調によって制御される、請求項3乃至請求項6のいずれか一つに記載の整流回路。
  8. 前記第1の交流電圧(va)と前記第2の交流電圧(vb)とは相互に90度の位相差を有する、請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載の整流回路。
  9. 請求項8記載の整流回路と、
    前記第1の交流電圧(va)と前記第2の交流電圧(vb)とを発生させる二相発電機(1)と
    を備える電源供給システム。
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