JP2009124567A - 撮像システム、この撮像システムを備えた撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器、並びに撮像システムの製造方法 - Google Patents

撮像システム、この撮像システムを備えた撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器、並びに撮像システムの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像システムにおいて、受光面上に投影された光学像を撮像して得られる画像データの品質を容易に高めることができるようにする。
【解決手段】撮像レンズ10を通して撮像素子20の受光面21上へ投影される点像P1の有効領域の最大径が3画素以上に亘る大きさであるときに、撮像素子20から出力される第1の画像データG1で表される点像P1の状態に応じた復元係数Kを係数記憶部30に記憶せしめる。信号処理部40において、撮像素子20から出力される第1の画像データG1に対し、撮像レンズ10の解像力が高いときに撮像素子20から出力される第1の画像データと同等の第2の画像データG2を生成するような復元処理Fを、係数記憶部30に記憶せしめられる復元係数Kを用いて実施する。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体の光学像を撮像して得られる画像データの品質を高めることができる撮像システム、この撮像システムを備えた撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器、並びに撮像システムの製造方法に関するものである。
多数の受光画素を2次元状に配置してなる受光面を有するCCD素子やCMOS素子等の撮像素子を用い、撮像レンズを通して受光面上に結像させた被写体の光学像を撮影する撮像システムが知られている。
また、このような撮像システムの1例として、被写界深度が深くなるように設計した撮像レンズを有する撮像システムを回路基板上に直接取り付けてなる車載用カメラや携帯電話用カメラ等が実用化されている(特許文献1参照)。さらに、撮像素子の受光画素数を増大させるとともに撮像レンズの解像力を高めた撮像システムを搭載してなる高性能の車載用カメラや携帯電話用カメラも知られている。このような解像度の高い画像の得られる高性能の車載用カメラや携帯電話用カメラにおいては、撮像レンズの解像力が回折限界に近い性能を持つものも知られている。
特表2007−147951号公報
ところで、このような解像度の高い画像を形成可能な撮像レンズを備えた撮像システムの製造においては、製造の困難性から歩留まりを高くすることが難しい。すなわち、所定の解像度を有する画像を形成可能な画像データを生成できないために製造ラインから外されて再調整、あるいは再組立てに回される撮像システムが多く発生する虞がある。なお、製造ラインから外された撮像システムは、その原因が特定され修正が施されて所定解像度の画像を形成可能な画像データを生成できるように再生される。
しかしながら、撮像システムから出力される画像データの表す画像の解像度を低下させる原因は様々であり、例えば、撮像レンズを構成する個々のレンズの形状誤差(レンズの表面形状誤差、肉厚誤差、偏心誤差)、撮像レンズの組立・調整誤差(レンズのシフト誤差、チルト誤差、レンズ間の空気間隔誤差)、撮像レンズに対する撮像素子の位置決め誤差等、種々の原因が考えられる。そのため、解像度の低下原因を特定し再調整や再組立を行って、所定解像度の画像形成を可能とする高品質の画像データを生成できる撮像システムに再生するためには多大な費用が発生するという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、受光面上に投影された光学像を撮像して得られる画像データの品質を容易に高めることができる撮像システム、この撮像システムを備えた撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器、並びに撮像システムの製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明の第1の撮像システムは、撮像レンズと、多数の受光画素を2次元状に配列してなる受光面を有し、撮像レンズを通して前記受光面上に投影された被写体の光学像を撮像してこの被写体を表す第1の画像データを出力する撮像素子と、撮像レンズを通して受光面上へ投影される点像の有効領域の最大径がこの受光面上の受光画素の3画素以上に亘る大きさであるときに、撮像素子から出力される第1の画像データで表される点像の状態に応じた復元係数を記憶せしめられる係数記憶手段と、撮像素子から出力される第1の画像データに対し、撮像レンズの解像力が高いときに撮像素子から出力される第1の画像データと同等の第2の画像データを生成するような復元処理を係数記憶手段に記憶された復元係数を用いて実施する信号処理手段とを備え、信号処理手段が、受光面上における縦方向3画素以上および横方向3画素以上からなる合計9画素以上に亘る画素領域を最小単位として復元処理を行うものであることを特徴とするものである。
前記係数記憶手段は、各撮像システム毎に該撮像システムに対して個別に求められた復元係数を記憶せしめられるものとすることができる。
また、前記係数記憶手段は、複数種類に分類された点像の状態それぞれに対応する各復元係数の候補のうち、第1の画像データの表す点像の状態に応じて選択された復元係数が記憶されるものとすることもできる。
さらに、前記係数記憶手段は、複数種類に分類された点像の状態それぞれに対応する複数種類の復元係数の候補のうち、第1の画像データの表す点像の状態に応じて選択された復元係数を、この点像の状態に応じてさらに補正してなる補正済の復元係数が記憶されるものとすることもできる。
前記撮像システムは、復元係数を取得し係数記憶手段に記憶させる復元係数取得手段を備えたものとすることができる。
前記信号処理手段は、受光面上に投影された点像の有効領域の全てを含む最小の画素領域を最小単位として復元処理を実行するものとしてもよい。
前記信号処理手段は、第1の画像データの表す画像中の点像の有効領域の大きさよりも、第2の画像データの表す画像中における点像の有効領域の大きさの方を小さくするように復元処理を実行するものとすることが望ましい。
本発明の撮像装置は、前記撮像システムを備えたことを特徴とするものである。
本発明の携帯端末機器は、前記撮像システムを備えたことを特徴とするものである。
本発明の車載機器は、前記撮像システムを備えたことを特徴とするものである。
本発明の医療機器は、前記撮像システムを備えたことを特徴とするものである。
本発明の第2の撮像システムは、撮像レンズと、多数の受光画素を2次元状に配列してなる受光面を有し、撮像レンズを通して受光面上に投影された被写体の光学像を撮像してこの被写体を表す第1の画像データを出力する撮像素子と、撮像レンズを通して受光面上へ投影される点像の有効領域の最大径が3画素以上に亘る大きさであるときに、撮像素子から出力される第1の画像データで表される点像の状態に応じた復元係数を記憶せしめられた係数記憶手段と、第1の画像データに対し、撮像レンズの解像力が高いときに撮像素子から出力される第1の画像データと同等の第2の画像データを生成するような復元処理を復元係数を用いて実施する信号処理手段とを備え、信号処理手段が、受光面上における縦方向3画素以上および横方向3画素以上からなる合計9画素以上に亘る画素領域を最小単位として復元処理を行うものであることを特徴とするものである。
本発明の撮像システムの製造方法は、第2の撮像システムの製造において、撮像レンズを通して撮像素子の受光面上へ点像を投影し、その撮像素子から出力される第1の画像データで表される点像の状態に応じた復元係数を係数記憶手段に記憶させることを特徴とするものである。
前記復元係数は、各撮像システム毎に、その撮像システムに対して個別に求めたものとすることができる。
前記復元係数は、複数種類に分類された点像の状態それぞれに対応する各復元係数の候補のうち、第1の画像データの表す点像の状態に応じて選択したものとすることができる。
また、前記復元係数は、複数種類に分類された点像の状態それぞれに対応する複数種類の復元係数の候補のうち、第1の画像データの表す点像の状態に応じて選択した復元係数を、その点像の状態に応じてさらに補正したものとすることができる。
さらに、前記復元係数は、各撮像システム毎に、その撮像システムに対して個別に求めたものとすることができる。
前記受光面上へ投影される点像の有効領域の最大径は、受光面上へ投影される点像の有効領域が最も多くの受光画素を含む方向におけるこの有効領域の径とすることができ、前記「受光面上へ投影される点像の有効領域の最大径が3画素以上に亘る大きさであるとき」は、「受光面上へ投影される点像の有効領域が最も多くの受光画素を含む方向において、この有効領域が受光画素の3画素以上に亘る大きさであるとき」とすることができる。
前記「点像の有効領域」は、点像を表す光強度分布におけるピーク強度の1/e(約13.5%)以上の光強度を有する領域を意味するものである。
また、前記「復元処理」には、特開2000-123168号公報、段落0002〜0016に紹介されている画像復元処理等を採用することができる。なお、復元処理の実施においては、後述する非特許文献〔鷲沢嘉一・山下幸彦著、題名「Kernel Wiener Filter」、2003 Workshop on Information-Based Induction Sciences、(IBIS2003)、Kyoto, Japan, Nov 11 -12, 2003〕の技術等を適用することができる。
本発明の第1撮像システムは、撮像レンズを通して受光面上へ投影される点像の有効領域の最大径が3画素以上に亘る大きさであるときに、撮像素子から出力される第1の画像データで表される点像の状態(以後、点像のボケ状態ともいう)に応じた復元係数を記憶せしめられる係数記憶手段と、第1の画像データに対し、撮像レンズの解像力が高いときに撮像素子から出力される第1の画像データと同等の第2の画像データを生成するような復元処理を前記復元係数を用いて実施する信号処理手段とを備え、信号処理手段が、受光面上における縦方向3画素以上および横方向3画素以上からなる合計9画素以上に亘る画素領域を最小単位として復元処理を行うものとしたので、係数記憶手段に復元係数を記憶せしめれば、この復元係数を用いた復元処理を実施することができ、これにより、受光面に投影される光学像を撮像して得られる画像データの品質を容易に高めることができる。
すなわち、従来のように、撮像システムから出力された第1の画像データの表す画像の解像度が所定のレベルに至らないときにその原因を特定し撮像レンズを再調整したり再組立する等の必要なく、単に、撮像システムで撮像された点像のボケ状態に応じた復元係数を係数記憶手段に記憶させ、この第1の画像データに対し復元処理(画像処理)を施すだけで、所定の解像度を有する画像を表す第2の画像データを得ることができるので、受光面に投影された光学像を撮像して得られる画像データの品質を容易に高めることができる。
なお、「点像の状態」を「点像のボケ状態」ともいう理由は、撮像レンズを通して受光面上に投影された点像、およびこの点像を撮像して得られる第1の画像データの表す点像は、レンズ収差の影響等によりその点像に対応する物点となる被写体に比して多少なりとも画質が劣化しているからである。すなわち、例えば被写体が解像力チャートであるとすると、撮像レンズを通して受光面上に投影される解像力チャートの像、およびこの解像力チャートの像を撮像して得られる第1の画像データの表す解像力チャートの画像の解像度は、被写体となる解像力チャートの解像度よりも低下したものとなる。なお、この「点像の状態」あるいは「点像のボケ状態」は主に点像の解像度の劣化状態を示すものである。
また、係数記憶手段を、各撮像システム毎にその撮像システムに対して個別に求められた復元係数が記憶されるものとすれば、より正確に復元係数を求めることができ復元処理をより正確に実行することができるので、受光面に投影された光学像を撮像して得られる画像データの品質をより確実に高めることができる。
なお、係数記憶手段を、複数種類に分類された点像のボケ状態それぞれに対応する各復元係数の候補のうち、第1の画像データの表す点像のボケ状態に応じて選択された復元係数が記憶されるものとすれば、各撮像システム毎に復元係数を個別に求める場合に比してより容易に復元係数を定めることができる。
ここで、係数記憶手段を、複数種類に分類された点像のボケ状態それぞれに対応する複数種類の復元係数の候補のうち、第1の画像データの表す点像のボケ状態に応じて選択された復元係数を、この点像のボケ状態に応じてさらに補正してなる補正済の復元係数が記憶されるものとすれば、各撮像システム毎に復元係数を個別に求める場合に比して、復元係数を求める際の精度低下を抑制しつつこの復元係数をより容易に取得することができる。
さらに、撮像システムを、復元係数を取得し係数記憶手段に記憶させる復元係数取得手段を備えたものとすれば、より確実に復元係数を取得することができる。
また、信号処理手段を、受光面上に投影された点像の有効領域の全てを含む最小の画素領域を最小単位として復元処理を実行するものとすれば、復元処理を実行するための演算量の増大を抑制することができ、復元処理を効率良く実施することができる。
また、信号処理手段を、第1の画像データの表す画像中の点像の有効領域の大きさよりも、第2の画像データの表す画像中における点像の有効領域の大きさの方を小さくするように復元処理を実行するものとすれば、受光面に投影された光学像を撮像して得られる画像データの品質をより確実に高めることができる。
本発明の撮像装置、携帯端末機器、車載機器、医療機器それぞれは、前記撮像システムを備えているので、上記のように、受光面に投影された光学像を撮像して得られる画像データの品質を容易に高めることができる。
本発明の第2の撮像システムは、撮像レンズを通して受光面上へ投影される点像の有効領域の最大径が3画素以上に亘る大きさであるときに、撮像素子から出力される第1の画像データで表される点像の状態に応じた復元係数を記憶せしめられた係数記憶手段と、第1の画像データに対し、撮像レンズの解像力が高いときに前記撮像素子から出力される第1の画像データと同等の第2の画像データを生成するような復元処理を前記復元係数を用いて実施する信号処理手段とを備え、信号処理手段が、受光面上における縦方向3画素以上および横方向3画素以上からなる合計9画素以上に亘る画素領域を最小単位として復元処理を行うものとしたので、上記第1の撮像システムと同様に、復元係数を用いた復元処理の実施により、受光面に投影される光学像を撮像して得られる画像データの品質を容易に高めることができる。
本発明の撮像システムの製造方法は、第2の撮像システムの製造において、撮像レンズを通して撮像素子の受光面上へ点像を投影し、撮像素子から出力される第1の画像データで表される点像の状態に応じた復元係数を係数記憶手段に記憶させるようにしたので、第2の撮像システムを効率良く製造することができる。
例えば、撮像システムから出力される画像データの表す画像の解像力が製造上の都合等により所定のレベルに達しない場合であっても、画像の解像力を高める撮像システムの再生処理を従来に比して容易に実施することができる。すなわち、復元係数を係数記憶手段に記憶させた撮像システムにより、この撮像システムから出力される画像データの品質を高める復元処理を容易に実施することができるので、画像の解像力が所定レベルに達しない撮像システムを容易に所定レベルの画像の解像力が得られるものに再生することができ、これにより撮像システムを効率良く製造することができる。
さらに、撮像システムを大量生産するものとすれば、上記撮像システムを効率良く製造するさらに大きな効果を享受することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は本発明の撮像システムの概略構成および本発明の撮像システムの製造方法を示すブロック図である。
<撮像システムの構成について>
以下、撮像システムの構成について説明する。
図1に示す本発明の撮像システム100は、撮像レンズ10と、多数の受光画素を2次元状に配列してなる受光面21を有する撮像素子20であって、撮像レンズ10を通して受光面21上に投影された被写体の光学像P1を撮像してこの被写体を表す第1の画像データG1を出力する撮像素子20と、撮像レンズ10を通して受光面21上へ投影される点像の有効領域の最大径が3画素以上に亘る大きさであるときに、撮像素子20から出力される第1の画像データG1で表される点像P1のボケ状態に応じた復元係数Kを記憶せしめられる係数記憶部30と、第1の画像データG1に対し、撮像レンズ10の解像力が高いときに撮像素子20から出力される第1の画像データG1と同等の第2の画像データG2を生成するような復元処理Fを係数記憶部30に記憶せしめられる復元係数Kを用いて実施する信号処理部40とを備えている。
この信号処理部40は、受光面21上における縦方向3画素以上および横方向3画素以上からなる合計9画素以上に亘る画素領域を最小単位として復元処理Fを実行するものである。
ここでは、受光面21上へ投影される点像P1の有効領域の最大径は、受光面21上へ投影される点像P1の有効領域が最も多くの受光画素を含む方向におけるこの有効領域の径とする。
なお、図1中に矢印Zで示す方向は撮像レンズ10の光軸方向であり、矢印X,Yで示す方向が受光面21に対して平行な方向である。
ここで、撮像システム100の外部に設けられた復元係数取得装置70Aが、撮像素子20から出力された第1の画像データG1で表される点像P1のボケ状態に応じた復元係数Kを取得して、この復元係数Kを係数記憶部30に記憶させる。
この復元係数取得装置70Aは、撮像レンズ10を含む光学系に全く誤差がないときの点像に関する設計データ、もしくはそれを上回る理想点像状態に関する理想点像状態データのいずれかであるデータDrを予め記憶させた理想点像記憶部72と、撮像素子20から出力される第1の画像データG1の表す点像のボケ状態を解析しその解析結果を示すボケ点像状態データDbを取得する点像ボケ状態取得部73と、撮像レンズ10を通して受光面21上に投影された点像P1の有効領域の最大径を取得するための点像径取得部74と、点像径取得部74で得られた上記最大径が受光面21上の3画素以上に亘る大きさであるか否かを判定する判定部76と、判定部76により上記最大径が受光面21上の3画素以上に亘る大きさであると判定されたときに、点像ボケ状態取得部73から出力されるボケ点像状態データDb、および理想点像記憶部72に記憶された設計データまたは理想点像状態データであるデータDrを入力し両者を用いた演算により上記第1の画像データG1の表す点像P1のボケ状態に応じた復元係数Kを表す係数データDkを取得し、この係数データDkが表す復元係数Kを係数記憶部30に記憶させる復元係数取得部78Aを備えている。
なお、本発明の撮像システムに用いられる撮像レンズは、必ずしもこの撮像レンズを通して受光面上に光学像が正しく「結像される」ものに限らず、撮像レンズを通して受光面上に光学像が正しく「結像されない」ものであっても採用できるので、本発明においては撮像レンズを通して受光面上に光学像が「投影される」ものとして説明する。「結像されない」状態とは、いわゆるボケた像と解釈されるが、例えば製造誤差に起因して本来の点像よりも広がった点像を生成される状態や、設計的な制約条件(光学系の大きさやコスト)から設計値自体が本来得たい点像よりも大きい点像しか提供できないような状況も含む。
また、上記のように主に点像の解像度の劣化状態を示すボケ点像状態データDbは、例えば、点像P1の有効領域の大きさや点像P1の受光面上における輝度分布(画像中における濃度分布)等を表すものとすることができる。
<撮像システムの作用について>
次に、上記撮像システムの作用について説明する。
はじめに、復元係数取得装置により復元係数を求めてこの復元係数を係数記憶部に記憶させる場合の1例について説明する。
撮像レンズ10を通して受光面21上へ投影された被写体の光学像を撮像素子20により撮像し、撮像素子20から出力された上記被写体を表す第1の画像データG1が点像ボケ状態取得部73および点像径取得部74へ入力される。
第1の画像データG1が入力された点像ボケ状態取得部73は、第1の画像データG1の表す点像のボケ状態を解析しその解析結果を示すボケ点像状態データDbを出力する。
また、第1の画像データG1が入力された点像径取得部74は、受光面21上へ投影された点像P1の有効領域の最大径を求めこの最大径を示す径データDmを出力する。上記最大径を示す径データDmが入力された判定部76は点像P1の有効領域の最大径が受光面21上の3画素以上に亘る大きさであるか否かを判定し、最大径が3画素以上に亘る大きさであると判定したときに信号Teを出力する。
この信号Teが入力された復元係数取得部78Aは、点像ボケ状態取得部73から出力されたボケ点像状態データDb、および予め理想点像記憶部72に記憶された設計データまたは理想点像状態データであるデータDrを入力し両者を用いた演算により点像P1のボケ状態に応じた復元係数Kを取得して、この復元係数Kを示す係数データDkを出力する。
復元係数取得部78Aから出力された係数データDkは係数記憶部30に入力されこの係数記憶部30に係数データDkの表す復元係数Kが記憶される。
なお、点像ボケ状態取得部73および点像径取得部74の機能を実現する例としては、後述するDxO Labs社(フランス)製のDxOアナライザが挙げられる。このDxOアナライザによれば、撮像素子20から出力された第1の画像データG1を解析することにより受光面21上へ投影された点像P1のボケ状態(解像度の劣化状態)や有効領域の最大径を求めることができる。
上記のようにして係数記憶部30に復元係数Kが記憶され、これにより撮像システム100が復元処理を実行可能な状態となる。
<復元処理について>
次に、係数記憶部30に記憶された復元係数Kを用い、撮像素子20から出力された第1の画像データに対して復元処理Fを実行し、第1の画像データの表す画像よりも解像度の高い画像を表す第2の画像データを取得する場合について説明する。なお、以下の説明においては、主に、点像を表す第1の画像データに対して復元処理Fを施す場合について説明する。
図2(a)は、縦軸に光強度E、横軸に受光面上におけるX方向の位置を示す座標上に点像の光強度分布を示す図である。図2(b)は、縦軸に受光面上のY方向の位置、横軸に受光面上のX方向の位置を示す座標上に、受光面を構成する受光画素の各画素領域(図中符号Rgで示す)とこの受光面に投影された点像とを示す図、図3(a)は第1の画像データの表す画像中に表示される点像の画像を示す図、図3(b)は第2の画像データの表す画像中に表示される点像の画像を示す図である。なお、図3(a)と図3(b)それぞれに示す画像中の画素領域(図中符号Rg′で示す)それぞれの大きさは互に一致する。なお、受光面21を構成する受光画素の各画素領域Rgと、第1の画像データG1や第2の画像データG2が表す画像中の画素領域Rg′とが互いに対応する領域となる。
また、図4(a)は、縦軸に光強度E、横軸に受光面上におけるX方向の位置を示す座標上に、撮像レンズ10の解像力が高いときに受光面21上に投影されるであろう点像の光強度分布を示す図である。また、これは光学系如何にかかわらず理想的な点像状態を表すものとも考えて良い。図4(b)は、縦軸に受光面上のY方向の位置、横軸に受光面上のX方向の位置を示す座標上に、受光面を構成する受光画素の各画素領域(図中符号Rgで示す)および撮像レンズ10の解像力が高いときに受光面21上に投影されるであろう点像P2を示す図である。
撮像レンズ10を通して受光面21上に投影された光学像である点像P1の有効領域R1の最大径M1は、図2(b)に示すように、受光面21を構成する受光画素の連続する3画素に亘る大きさである。また、その有効領域R1は、受光面21上における縦方向3画素および横方向3画素からなる合計9画素に亘る領域である。すなわち、有効領域R1は、受光面21を構成する受光画素の9画素分(3画素×3画素)を占める領域である。
また、図2(a)に示すように、点像P1の有効領域R1は、点像P1を表す光強度分布H1におけるピーク強度Ep1の1/e以上の光強度を有する領域である。
上記受光面21上に投影された点像P1は撮像素子20により撮像され、この点像P1を表す第1の画像データG1が撮像素子20から出力される。
図3(a)に示すように、この第1の画像データG1が表す画像Zg1中に表示される上記点像P1に対応する画像P1′は、相変わらずその有効領域R1′が画像中において9画素分(3画素×3画素)に亘るものとして表示される。
次に、この画像データG1を入力した信号処理部40が、第1の画像データG1に対し復元係数K1を用いた復元処理Fを実行して第2の画像データG2を得る。
図3(a)、(b)に示すように、上記第1の画像データG1が表す点像の画像P1′に対応する第2の画像データG2が表す画像Zg2中の点像の画像P2′は、その画像P2′の有効領域R2´が上記第1の画像データG1の表す画像Zg1中の点像の画像P1′の有効領域R1′に比して小さくなる。したがって、画像Zg2中に表される点像の画像P2′の最大径M2′(画素領域Rg′の3画素分の領域)も画像Zg1中に表される点像の画像P1′の最大径M1′(画素領域Rg′の1画素分の領域)より小さくなる。
すなわち、この図3(b)に示す第2の画像データG2の表す点像の画像P2′と、撮像レンズ10の解像力が高いときに受光面21上に投影されるであろう点像P2(図4参照)を撮像した撮像素子20から出力される第1の画像データによって表される点像の画像とは同等の画像となる。
より具体的には、撮像レンズ10を通して受光面21上に投影された有効領域R1が9画素分に亘る点像P1(図2(a)、(b)参照)を撮像した撮像素子20から出力される第1の画像データG1に上記復元係数Kを用いた復元処理Fを施して得られる第2の画像データG2の表す点像の画像P2′(図3(b)参照)と、撮像レンズ10の解像力を高くしたときに受光面21上に投影されると予想される点像P2(有効領域R2の最大径M2が1つの画素領域Rgに含まれる、図4(a)、(b)参照)を撮像した撮像素子20から出力される第1の画像データG1の表す点像の画像とは同等の画像となる。
なお、図4(a)、(b)に示す受光面21上の1つの画素領域Rgに含まれる点像P2の有効領域R2は、上記点像P1の場合と同様に、点像P2を表す光強度分布H2におけるピーク強度Ep2の1/e以上の光強度を有する領域である。ここで、点像P2の有効領域R2は1つの画素領域Rgに含まれる大きさである。
このように、第1の画像データに復元処理を施して得られた第2の画像データの表す画像の解像度は、第1の画像データの表す画像の解像度よりも高くすることができる。
また、この復元処理Fにより、撮像レンズ10の被写界深度を拡大したときに得られる画像と同様の画像を得ることができるので、上記復元処理は、実質的に撮像レンズ10の被写界深度を拡大するものともいえる。
なお、信号処理部40による、第1の画像データG1の表す点像P1の状態に応じた復元係数Kを用いた復元処理Fには、上述の特開2000-123168号公報、段落0002〜0016に紹介されている画像復元処理等を採用することができる。
上記説明では点像を撮像する場合について説明したが、撮像レンズ10を通して受光面21上に投影される被写体の光学像は、被写体を表す点像の集まりであると考えられるので、撮像する被写体がどのようなものであっても、上記第1の画像データに復元処理を施してこの第1の画像データの表す画像よりも高い解像度で画像を表す第2の画像データを生成することができる。
<復元係数取得装置の変形例について>
以下、復元係数取得装置の変形例について説明する。
撮像素子から出力された第1の画像データで表される点像のボケ状態に応じた復元係数K1を係数記憶部30に記憶させる復元係数取得装置は、上記第1例の復元係数取得装置70Aとは異なる以下に説明する第2例の復元係数取得装置70Bや第3例の復元係数取得装置70Cのように構成してもよい。
図5は第2例の復元係数取得装置70Bを示す図、図6は第3例の復元係数取得装置70Cを示す図である。図7は復元係数取得装置を備えた撮像システムを示す図、図8は復元係数取得装置および係数記憶部を信号処理部に備えた撮像システムを示す図である。なお、図5〜図8において上記第1例の復元係数取得装置70Aと同様の機能を有する構成要素については、この第1例の復元係数取得装置70Aの場合と同じ符号を用いて示す。
第2例の復元係数取得装置70Bは、図5に示すように、予め複数種類に分類された点像のボケ状態それぞれに対応する各復元係数の候補K1、K2・・・を記憶させた候補係数記憶部79と、撮像素子20から出力される第1の画像データG1の表す点像のボケ状態を解析しその解析結果を示すボケ点像状態データDbを取得し後述の復元係数取得部78Bへ出力する点像ボケ状態取得部73と、撮像レンズ10を通して受光面21上に投影された点像P1の有効領域の最大径を取得するための点像径取得部74と、点像径取得部74で得られた上記最大径が受光面21上の3画素以上に亘る大きさであるか否かを判定する判定部76と、判定部76により上記最大径が受光面21上の3画素以上に亘る大きさであると判定されたときに、上記復元係数の候補K1、K2・・・のうち上記ボケ点像状態データDbの表す点像P1のボケ状態に応じた復元係数(例えばK1)を選択し、この復元係数K1を係数記憶部30に記憶させる復元係数取得部78Bとを備えている。
この復元係数取得装置70Bは、点像径取得部74により撮像レンズ10を通して受光面21上に投影された点像P1の有効領域の最大径を取得し、この最大径を示す径データDmを判定部76へ出力する。径データDmが入力された判定部76は、上記最大径が受光面21上の3画素以上に亘る大きさであるか否かを判定し、3画素以上に亘る大きさであると判定したときに、そのことを示す信号Teを復元係数取得部78Bへ出力する。信号Teが入力された復元係数取得部78Bは、候補係数記憶部79に記憶された復元係数の候補K1、K2・・・のうち上記ボケ点像状態データDbの表す点像P1のボケ状態に応じた復元係数(例えばK1)を選択し、この復元係数K1を示す係数データDkを係数記憶部30に出力し記憶させる。
すなわち、係数記憶部30には、複数種類に分類された点像のボケ状態それぞれに対応する各復元係数の候補K1,K2・・・のうちから第1の画像データG1の表す点像のボケ状態に応じて選択された復元係数(例えばK1)が記憶される。
一方、第3例の復元係数取得装置70Cは、図6に示すように、予め複数種類に分類された点像のボケ状態それぞれに対応する各復元係数の候補K1、K2・・・を記憶させた候補係数記憶部79と、撮像レンズ10の解像力が高いときに、この解像力の高い撮像レンズを通して受光面21上に投影される理想的な点像についての設計データまたは理想点像状態データであるデータDrを予め記憶させた理想点像記憶部72と、撮像素子20から出力される第1の画像データG1の表す点像のボケ状態を解析しその解析結果を示すボケ点像状態データDbを取得し後述する復元係数取得部78Cへ出力する点像ボケ状態取得部73と、撮像レンズ10を通して受光面21上に投影された点像P1の有効領域の最大径を取得するための点像径取得部74と、点像径取得部74で得られた上記最大径が受光面21上の3画素以上に亘る大きさであるか否かを判定する判定部76とを備えている。
さらに、この復元係数取得装置70Cは、判定部76により上記最大径が受光面21上の3画素以上に亘る大きさであると判定されたときに、上記復元係数の候補K1、K2・・・のうち上記点像ボケ状態取得部73から出力されたボケ点像状態データDbの表す点像P1のボケ状態に応じた復元係数(例えばK1)を選択し、この復元係数K1を上記ボケ点像状態データDb、および予め理想点像記憶部72に記憶された点像の設計データまたは理想点像状態データであるデータDrを用いた演算により補正してなる補正済の復元係数K1′を示す係数データDk(K1′)を取得して、この係数データDk(K1′)が表す補正済の復元係数K1′を係数記憶部30に記憶させる復元係数取得部78Cを備えている。
この復元係数取得装置70Cは、点像径取得部74により撮像レンズ10を通して受光面21上に投影された点像P1の有効領域の最大径を取得し、この最大径を示す径データDmを判定部76へ出力する。径データDmが入力された判定部76は、上記最大径が受光面21上の3画素以上に亘る大きさであるか否かを判定し、3画素以上に亘る大きさであると判定したときに、そのことを示す信号Teを復元係数取得部78Bへ出力する。信号Teが入力された復元係数取得部78Bは、候補係数記憶部79に記憶された復元係数の候補K1、K2・・・のうち上記ボケ点像状態データDbの表す点像P1のボケ状態に応じた復元係数(例えばK1)を選択し、この復元係数K1を上記ボケ点像状態データDb、および予め理想点像記憶部72に記憶された点像の設計データまたは理想点像状態データであるデータDrを用いた演算によりさらに補正してなる補正済の復元係数K1′を取得しこの補正済の復元係数K1′を係数記憶部30に記憶させる。
すなわち、係数記憶部30には、複数種類に分類された点像のボケ状態それぞれに対応する複数種類の復元係数の候補のうち、第1の画像データG1の表す点像P1のボケ状態に応じて選択された復元係数(例えばK1)を、上記点像のボケ状態に応じてさらに補正してなる補正済の復元係数K1´が記憶される。
なお、撮像システム100は、復元係数取得装置70A、70B、あるいは70Cをその一部として備えたものとしてもよいし、復元係数取得装置70A、70B、および70Cのいずれをも備えていないものとしてもよい。
また、図7に示す撮像システム100′は、復元係数取得装置70A、70B、あるいは70C等と同様の機能を有する復元係数取得装置70を上記撮像システムの筐体に内蔵したものである。撮像システムをこのように構成されたものとしてもよい。
さらに、図8に示す撮像システム100″は、上記のような復元係数取得装置70および係数記憶部30を信号処理部40′に内蔵したものである。撮像システムをこのように構成されたものとしてもよい。
<撮像系の性能について>
次に、上記撮像システム100に用いられる撮像レンズ10と撮像素子20とから構成される撮像系の性能について説明する。
図9は、横軸に撮像レンズから物点までの光軸方向の距離Uを対数目盛り(m)で示し、縦軸に受光面上に連続して並ぶ画素領域の数(N)に対応させた長さを示す座標上に、物点を光軸方向に移動させたときに受光面上に投影されるこの物点に対応する点像の有効領域の最大径の変化を模式的に示す図である。
ここでは、物点を、撮像レンズに略接する近点の位置(約0.01mまで接近した位置)から撮像レンズに対して略無限大離れた遠点の位置(約10m離れた位置)まで移動させた。
図9中の系列A-1、A-2、A-3によって示される3種類の曲線(実線)は、本発明の撮像システムの撮像レンズ10を通して受光面21上の互に異なる特定の領域(互に像高の異なる受光面上の特定の領域)に投影される各点像の有効領域の最大径の変化を模式的に示している。また、図9中の系列Awによって示される曲線(破線)は、従来の撮像システム(例えば車載用カメラ、携帯電話用カメラ、医療機器用カメラ等)に用いられる撮像レンズを通して受光面上に投影された点像の有効領域の最大径の一般的な変化を示している。
図9からわかるように、従来の撮像システムにおいては、受光面21上に物点を投影してなる点像の有効領域の最大径は、物点の光軸方向への移動にともない1画素分の大きさから30画素分に亘る大きさまで大きく変化する。
一方、本発明の撮像システム100が備える撮像レンズ10を通して受光面21上に物点を投影してなる点像の有効領域の最大径は、系列A-1、A-2、A-3のいずれについても3画素分以上、10画素分以下に亘る大きさである。すなわち、撮像レンズ10から物点までの距離にかかわらず、かつ、投影される点像の受光面上における位置(例えば、受光面上の像高)にかかわらず、この受光面上における点像の有効領域の大きさの変動は少ない。さらに、X、Y、Z方向のいずれの位置から撮像レンズ10を通して受光面上へ投影された点像についても、この点像の有効領域の大きさの変動は少ないとも言える。
図10は、横軸に撮像レンズから物点までの光軸方向の距離Uを対数目盛(m)で示し、縦軸にMTF特性の値(%)を示した座標上に、物点を光軸方向に移動させたときに受光面上に投影される上記物点の光学像に関するMTF特性の値(%)の変化を模式的に示す図である。
ここでは、物点を、撮像レンズに略接する近点の位置(約0.01mまで接近した位置)から撮像レンズに対して略無限大離れた遠点の位置(約10m離れた位置)まで移動させた。
図10中の系列B-1、B-2、B-3によって示される本発明の撮像システムに関する3種類の曲線(実線)は、撮像レンズ10を通して受光面上の互に異なる特定の領域(互に像高の異なる特定の領域)に投影された光学像に関するMTF特性の値(%)の変化を模式的に示している。また、図10中の系列Bwによって示される曲線(破線)は、従来の撮像システムについて、受光面上に投影された光学像に関するMTF特性の値(%)の一般的な変化を示している。
図10からわかるように、従来の撮像システムでは、受光面21上に投影される光学像に関するMTF特性の値(%)は、0%から80%を超える値まで大きく変化する。なお、撮像レンズ10と物点とが接近した近点においてMTF特性の値が0%となる位置よりも撮像レンズ10に近い領域(MTF特性の値が0%から折り返した領域)に位置する物点については偽解像が生じている。また、撮像レンズ10と物点とが離れた遠点においてMTF特性の値が0%となる位置よりも遠い領域(MTF特性の値が0%から折り返した領域)に位置する物点についても偽解像が生じている。
一方、本発明の撮像システム100の備える撮像レンズ10を通して受光面21上に投影される光学像に関するMTF特性の値(%)は、系列B-1、B-2、B-3のいずれについても10%以上60%以下の大きさであり偽解像は生じない。すなわち、撮像レンズ10から物点までの距離にかかわらず、かつ、投影された光学像の受光面上における位置(像高)にかかわらず、受光面上に投影された光学像に関するMTF特性の値の変動が少なく偽解像も生じない。さらに、X,Y、Z方向のいずれの位置、すなわち3次元空間におけるいずれの位置から撮像レンズ10を通して受光面上へ投影された光学像に関するMTF特性の値についても変動が少ないとも言える。
上記のように、本発明の撮像システムによれば、従来のように、撮像システムから出力される第1の画像データの表す画像の解像度が所定のレベルに至らないときにその原因を特定し撮像レンズを再調整したり再組立する等のことなく、単に、点像のボケ状態に応じた復元係数を係数記憶部に記憶させてこの第1の画像データに対し復元処理を施すだけで、所定の解像度を有する画像を表す第2の画像データを得ることができるので、受光面に投影される光学像を撮像して得られる画像データの品質を容易に高めることができる。また、撮像システムにおける解像力の不足を容易に回復させることができるともいえる。
<撮像システムの製造方法について>
以下、本発明の撮像システムの製造方法、すなわち、所定の復元係数が記憶されていない撮像システムに対し所定の復元係数を記憶せしめて、復元係数記憶済みの撮像システムを製造する方法について図1、5、6等を参照して説明する。
この撮像システムの製造方法は、係数記憶部30に復元係数を記憶せしめて、復元処理を実行可能な復元係数記憶済みの撮像システム100A、100B・・・を製造するものである。
なお、撮像システム100A、100B・・・は、既に図1〜図10等を参照して説明した撮像システム100と同等のものである。
上記撮像システムの製造方法は、撮像レンズ10と、多数の受光画素を2次元状に配列してなる受光面21を有し、撮像レンズ10を通して受光面21上に投影された被写体の光学像を撮像してその被写体を表す第1の画像データG1を出力する撮像素子20と、第1の画像データG1に対し、撮像レンズ10の解像力が高いときに撮像素子20から出力される第1の画像データG1と同等の第2の画像データG2を生成するような復元処理Fを受光面21上における縦方向3画素以上および横方向3画素以上からなる合計9画素以上に亘る画素領域を最小単位として実施する信号処理部40と、復元処理に用いる復元係数Kが記憶せしめられた係数記憶部30とを備え、係数記憶部30に記憶せしめられた復元係数Kを用いて復元処理を実行する撮像システム100A、100B・・・の製造方法である。
この製造方法は、撮像レンズ10を通して受光面21上へ点像P1を投影し、撮像素子20から出力される第1の画像データG1で表される点像P1の状態に応じた復元係数Kを係数記憶部30に記憶させるものである。
この撮像システムの製造方法には、上記第1例の復元係数取得装置70A、第2例の復元係数取得装置70B、あるいは第3例の復元係数取得装置70Cを用いて復元係数を求めその復元係数を各撮像システム100A、100B・・・の係数記憶部に記憶させる方法を採用することができる。
以下、第1例の復元係数取得装置70A、第2例の復元係数取得装置70B、および第3例の復元係数取得装置70Cを用いた撮像システムの製造方法について具体的に説明する。なお、撮像システム100A、100B・・・および上記第1例の復元係数取得装置70A、第2例の復元係数取得装置70B、および第3例の復元係数取得装置Cの構成および作用等については上述の撮像システム100に関する内容と同様なので重複する説明は省略し、上述の撮像システム100の説明と重複しない撮像システムの製造方法の内容について説明する。
《第1例の復元係数取得装置70Aに対応する撮像システムの製造方法について》
各撮像システム毎に個別に求めた復元係数を撮像システムそれぞれに記憶させる「1対1」対応の製造工程においては、
(1)点像測定・画面内均一性判定、
(2)最適な復元処理を与える係数群(復元係数)の導出、
(3)最適な係数群の記録
が必要である。それぞれの機能をより詳しく解説する。
(1)は各撮像レンズと撮像素子の組み合わせに於いて、結像性能(解像力)を実際に測定・判定する機能である。撮像素子から得られる電気信号(第1の画像データ)をもとにして光学点像を測定する手段としては、仏DxO社のDxOアナライザが市販されている。これは、DxO社が提唱するBxUというぼけを表現する概念を用いたもので、デジタルカメラからの出力信号から点像(光学点像、画像処理後点像いずれも)を求める事が可能である。
具体的には、このDxOアナライザは、ある指定されたチャート(白地に黒丸が無数に配列したチャート)を撮影して得られた画像データ(第1の画像データ)を解析することによって撮像素子の受光面上の任意の点での点像大きさを計算するものである(http://www.dxo.com/jp/image_quality/dxo_analyzer)。
なお、光学点像を測定する手段は、デジタルカメラ(すなわちセンサ)からの出力信号から点像を計算できる測定手段であれば形式は問わない。
一方、光学設計値通りであった場合の点像の大きさはその光学系を設計したツールにて計算できるので、この計算で得られた「設計値点像」とDxOアナライザ等の測定器で測定された「測定点像」の大きさを比較することで、測定点像がどの程度設計値からずれているのかを判定することが出来る。例えば、光学部品に組み立て誤差があった場合の測定点像の大きさは、設計値点像に比べて大きくなってしまうことが大半である。また、撮像素子の受光面上に投影される点像の有効領域の形状や輝度分布は、本来、点対称な形状や分布をなすが、撮像レンズが傾いていたりその軸がずれていたりすると部分的に前ぼけ、後ぼけが生じてしまい、いわゆる「片ぼけ状態」となる。このような設計値からの逸脱を、前記「設計値点像」と「測定点像」を比較することによって求め、更に設計値通りと言えるかどうかの判定をすることが可能である。また、設計値点像にこだわらなくとも、任意に理想状態を定義して、その理想状態(「理想点像」)と「測定点像」を比較しその差異を判定することも可能である。
(2)はカーネルウィーナーフィルタを基本とした復元処理を実行し、前記「測定点像」を「設計値点像」あるいは「理想点像」に近づける係数群(復元係数)を計算によって求める段階である。カーネルウィーナフィルタとは、文献(鷲沢嘉一・山下幸彦著、題名「Kernel Wiener Filter」、2003 Workshop on Information-Based Induction Sciences、(IBIS2003)、Kyoto, Japan, Nov 11 -12, 2003)で示される様に、原信号が何らかのフィルタリングを経てノイズとともに観測された場合に、ノイズの含まれた観測信号から原信号を推定する手法として広く用いられている。ここで、原信号を「撮影される物体」、フィルタリングとして「撮像レンズ+撮像素子」、観測信号を「画像信号(第1の画像データ)」、そしてノイズを「設計値点像(あるいは理想点像)と測定点像の差異」とすると、カーネルウィーナーフィルタを適用して「撮影される物体」を推定することが出来る。
実物の「撮像レンズ+撮像素子」に一切の誤差要因がなければ撮影される物体がすなわち画像信号となっているはずであり、この復元処理を経た後では原理的には理想的な「画像信号(第2の画像データ)」が得られる。実際には、元々の(1)による測定誤差等も存在し、ノイズ成分が全て除去されずに一部が残存するが、測定点像が設計値点像あるいは理想的な点像に近づくことは確実であり、最終的な画像としての品位は向上する。
具体的には何らかの誤差要因によって光学的な点像が設計値よりも大きい、あるいは結像面内で均一でないとしても復元処理によってその点像を小さく補正、あるいは結像面内で均一化することで、実用に耐えうる性能を確保することが出来る。また製造による誤差要因のみならず、設計的に低い性能(光学点像が素子ピッチに比較して大きい)を余儀なくされている光学系であるとしても、点像を補正することによって見かけ上光学性能を向上させることが出来る。この見かけ上の光学性能向上を追求すると、理論的に示される限界解像度を越えることも可能となるため、近年の画素サイズの小型化の傾向を考えると誠に有用である。
ここで、限界解像度はエアリーディスクの大きさで与えられ、無収差レンズの点像強度の有効領域(ピーク強度×(1/e))の半径Re、及び強度ゼロとなる半径Rcは以下の式で規定される。撮像素子として用いられる最近のCMOS素子の画素ピッチが2.2ミクロン、1.75ミクロンであり、今後1.4ミクロン、1.0ミクロンが主流になると予想される。例として、F2.8、波長550nmでReおよびRcを計算するとそれぞれ、
Re(点像強度の有効領域の半径)=0.82λF=0.82×2.8×550×0.001=1.26ミクロン(点像強度の有効領域の直径2.52ミクロン)
Rc(点像強度ゼロとなる半径)=1.22λF=1.22×2.8×550×0.001=1.88ミクロン(点像強度ゼロとなる直径3.76ミクロン)
であり、既に画素ピッチが回折限界を越えている。
回折限界は無収差を前提としているが、現実の光学系は無収差である事は無く、特に小型化・低コスト化の要請を鑑みると収差はむしろ残存しており、妥協された性能を余儀なくされている。カーネルウィーナーフィルタによる復元処理はこのような状況でも、最終的な画像としての品位を実用的な程度にまで高めることが出来る。
上記の復元処理はある特定の像面上もしくはその極近傍(前ぼけ後ぼけの範囲)で実行することを想定しているが、撮影距離の変動に対応するデフォーカス方向の無数の像面群において測定点像と設計値点像の差をなくすような復元処理を考えれば焦点深度を拡大することも可能である。
復元処理の実行にあたっては、キャンセルすべきノイズ成分が個々の「撮像レンズ+撮像素子」によってまちまちであり、各「撮像レンズ+撮像素子」の組み合わせ毎に最適な復元処理を行うことが望ましい。ただし、復元処理自体のアルゴリズムは同一で良く、そこで参照される「係数群」が最適であればよい。
(3)は実際に「撮像レンズ+撮像素子」の組に「最適な係数群」を組み合わせる段階である。その為には、何らかの記録媒体に最適な復元処理を実行するための係数群を記憶させてそれを「撮像レンズ+撮像素子」の組に加えねばならない。従って、記録過程が必要である。
このようにして、撮像系が「撮像レンズ+撮像素子+記録媒体」の組として用いられる事で光学的な点像が用途に適した形で補正され、最終的には良好な品位の画像を得ることが出来る。具体的には、解像力が何らかの理由(製造公差・元々の設計値が低い)によって不満足であったとしても処理後の画像としては満足のいく解像力を達成しうる手段を提供する。また、各撮像レンズと撮像素子の組の特性に合致したような焦点深度拡大手段も提供しうる。
《第2例の復元係数取得装置70Bに対応する撮像システムの製造方法について》
撮像レンズ、撮像素子、信号処理回路からなる上記点像補正光学システムを製造する第二の好適な方法を記述するが、その位置づけとしては大量のデジタルカメラを安価に生産する場合を想定したものである。その製造工程においては、
(1)復元処理に用いる係数(復元係数)群のライブラリの構築
(2)点像測定・画面内均一性判定
(3)グループ単位の最適な復元処理を与える係数群のライブラリからの抽出
(4)グループ単位の最適な係数群の記録
が必要である。それぞれの機能をより詳しく解説する。
(1)は予め全体の傾向を網羅できるぐらいの数量の撮像レンズ(例えば全ロットの10分の1)を測定し、その解像度傾向(不具合傾向)をグループ分けしておく。その各々のグループに対する最適な復元処理を演算し、各グループ単位での最適な係数群を求めてライブラリを構築しておく。理想的には第1例のように「1対1」対応で係数群を当てはめれば理想的ではあるが、大量に生産をする場合やコストを抑制すべき時には適さない。そこで、本実施例のように全体をある程度グループに層別しそのグループ単位での最適解を求めたライブラリを作る。
(2)は第1例の(1)と同様であるが、測定点像から上記第2例の(1)で求めたグループのどこに属するかの判定を行う。実際には上記グループ分けをするときに予め測定されたもの以外についてもグループに当てはめる(例えば全ロットの10分の9)。
(3)は上記(2)で判定されたグループの最適な係数群をライブラリから抽出する段階であり、選択された係数群が当該「撮像レンズ+撮像素子」の組に適用される。この時、逐一個々の「撮像レンズ+撮像素子」の組に対しての最適な係数群を求めることはしない。これによって、第1例で必要であった演算時間を短縮することが出来、大量生産を安価になし得る。
(4)は第1例の(3)と同様である。
《第3例の復元係数取得装置70Cに対応する撮像システムの製造方法について》
撮像レンズ、撮像素子、信号処理回路からなる上記点像補正光学システムを製造する第三の好適な方法を記述するが、その位置づけとしては大量のデジタルカメラを安価に生産する場合を想定したものである。その製造工程においては、
(1)復元処理に用いる係数(復元係数)群のライブラリの構築
(2)点像測定・画面内均一性判定
(3)最適な復元処理を与える係数群のライブラリからの抽出
(4)当該係数群を部分的に修正
(5)修正された係数群の記録
が必要である。それぞれの機能をより詳しく解説する。
(1)(2)(3)は第2例の(1)(2)(3)と同一。
(4)は抽出された係数群を部分的に修正する過程である。係数群はある数値の配列となっているが、その一部分のみを直してある「撮像レンズ+撮像素子」に対して必要とされる修正を加える。全ての係数群を最適化する上記第1例とは異なり、部分的に係数を修正するだけなので時間的に短くて済む。
(5)は修正された補正済みの係数群を記録する段階であり、これによって「撮像レンズ+撮像素子+記録媒体」の組が構成される。
上記のように、本発明の撮像システムの製造方法によって製造された撮像システムは、受光面に投影された光学像を撮像して得られる画像データの品質を容易に高めることができる。
<各構成要素の変形例について>
以下、撮像システムおよび撮像システムの製造方法における構成要素の変形例について説明する。
また、信号処理部は、受光面上に投影された点像の有効領域の全てを含む最小の画素領域を最小単位として復元処理を実行する場合に限らず、有効領域の全てを含むが最小ではない画素領域を最小単位として復元処理を実行してもよい。
さらに、信号処理部は、第1の画像データの表す画像中の点像の有効領域の大きさよりも、第2の画像データの表す画像中における点像の有効領域の大きさの方を小さくするように復元処理を実行する場合に限らず、第1の画像データの表す画像中の点像の有効領域の大きさを、第2の画像データの表す画像中における点像の有効領域の大きさ以上とするように復元処理を実行するようにしてもよい。
また、この撮像システムは、撮像レンズと撮像素子とが、例えばZ方向に関しては10f以上に制限され、X、Y方向に関してもある物体高までに制限された範囲内において物体空間のX,Y,Z方向のいずれの位置から受光面上に投影された点像についても、この点像の有効領域の最大径が撮像素子の受光面を形成する受光画素の3画素以上に亘る大きさとなるように構成されたものとしてもよい。
また、撮像レンズは、この撮像レンズの焦点距離の10倍以上離れたX,Y,Z方向のいずれの位置からこの撮像レンズを通して受光面上へ投影された被写体の光学像についてもこの光学像に関するMTF特性の値が正となるように構成されたものであることが望ましい。なお、「撮像レンズの焦点距離の10倍以上離れた位置」は、「撮像レンズを構成するレンズ面のうち最も被写体側(物体側)の面とこの撮像レンズの光軸とが交わる位置を基準位置とし、この基準位置から、その撮像レンズの光軸方向(Z軸方向)に沿って焦点距離の10倍以上、被写体の側へ離れた位置」を意味する。
なお、上記撮像システムを備えた本発明の撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器等の被写界深度の深いことが要請される装置は、各装置に備えられた撮像システムの受光面に投影された光学像を撮像して得られる画像データの品質を上記と同様に容易に高めることができる。
図11は、撮像システムを備えた車載機器が搭載されている自動車を示す図である。
図11に示すように、本発明の撮像システムを備えた車載機器502〜504は、自動車501等に搭載して使用することができる。この自動車501は、助手席側の側面の死角範囲を撮像するための車外カメラである車載機器502と、自動車1の後側の死角範囲を撮像するための車外カメラである車載機器503と、ルームミラーの背面に取り付けられ、ドライバーと同じ視野範囲を撮影するための車内カメラである車載機器504とを備えている。
図12は、撮像システムを備えた携帯端末機器である携帯電話機を示す図である。
図示のように、この携帯電話機510は、携帯電話機の筐体511中に撮像システム512が配されたものである。
図13は、撮像システムを備えた医療機器である内視鏡装置を示す図である。
図示のように、生体組織525を観察するこの内視鏡装置520は、照明光Laで照明された生体組織525を撮像するための撮像システム522を内視鏡装置520の先端部521に配したものである。
このように、上記のような撮像システムを備えた本発明の撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器は、従来より知られている撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器が備えている従来の撮像システムとの置き換えが容易である。すなわち、従来より知られている撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器の装置サイズや形状等を変更することなく、これらの装置が備える従来の撮像システムを本発明の撮像システムに置き換えて、本願発明の撮像装置、携帯端末機器、車載機器、および医療機器を構成することもできる。
なお、本発明の撮像システムは、撮像レンズと撮像素子とが、X,Y,Z方向の少なくともいずれかの方向について限定された位置から撮像レンズを通して受光面上へ投影された点像についてのみ、この点像の有効領域の最大径が受光面を形成する受光画素の3画素以上に亘る大きさとなるように構成されたものとしてもよい。このような場合には、受光面上へ投影された点像の有効領域の最大径が受光画素の3画素以上に亘る大きさとなる領域を表す第1の画像データに対してのみ復元処理を実施して第2の画像データを得るようにすることができる。
また、この撮像システムは、軸対称形状からなる光学部材のみを通して受光面上に被写体の光学像が投影されるように構成したものであってもよいし、あるいは、非軸対称形状からなる光学部材を通して受光面上に被写体の光学像が投影されるように構成したものであってもよい。さらに、上記撮像レンズは、被写界深度の深いものとすることが望ましい。すなわち、被写体の移動、あるいは撮像レンズのフォーカス調整等により、被写体の光学像が受光面上に投影される状態に変化が生じても、受光面上に投影される点像のボケ状態の変化が少なくなるように撮像レンズと撮像素子とを構成することが望ましい。より具体的には、受光面上に投影される点像の有効領域の大きさ、およびコントラストの変化を少なくなるように撮像レンズと撮像素子とを構成することが望ましい。しかしながら、撮像システムは、被写界深度の深い撮像レンズを備える場合に限らず、被写界深度の浅い撮像レンズを備えるようにしてもよい。
また、上記撮像システムに用いる撮像素子は、CCD素子、あるいはCMOS素子とすることができる。
本発明の撮像システムの概略構成および撮像システムの製造方法を示すブロック図 図2(a)は点像の光強度分布を示す図、図2(b)は受光面に投影された点像を示す図 図3(a)は第1の画像データの表す画像中に表示される点像の画像を示す図、図3(b)は第2の画像データの表す画像中に表示される点像の画像を示す図 図4(a)は撮像レンズの解像力が高いときに受光面上に投影されるであろう点像の光強度分布を示す図、図4(b)は受光面を構成する受光画素の各画素領域および撮像レンズの解像力が高いときに受光面に投影されるであろう点像を示す図 第2例の復元係数取得装置を示す図 第3例の復元係数取得装置を示す図 復元係数取得装置を備えた撮像システムを示す図 復元係数取得装置および係数記憶部を信号処理部に備えた撮像システムを示す図 物点を光軸方向に移動させたときに受光面上に投影されるその物点の光学像である点像の有効領域の最大径の変化を示す図 物点を光軸方向に移動させたときに受光面上に投影されるその物点の光学像に関するMTF特性の値(%)の変化を示す図 撮像システムを備えた車載機器が搭載されている自動車を示す図 撮像システムを備えた携帯端末機器である携帯電話機を示す図 撮像システムを備えた医療機器である内視鏡装置を示す図
符号の説明
10 撮像レンズ
20 撮像素子
21 受光面
30 係数記憶部
40 信号処理部
70A 第1例の復元係数取得装置
70B 第2例の復元係数取得装置
70C 第3例の復元係数取得装置
72 理想点像記憶部
74 点像径取得部
76 判定部
78 復元係数取得部
79 候補係数記憶部
100 撮像システム
G1 第1の画像データ
G2 第2の画像データ
F 復元処理
P1 点像
K 復元係数
Dr 設計データ、理想点像状態データ
Db ボケ点像状態データ
Dk 係数データ

Claims (16)

  1. 撮像レンズと、
    多数の受光画素を2次元状に配列してなる受光面を有し、前記撮像レンズを通して前記受光面上に投影された被写体の光学像を撮像して該被写体を表す第1の画像データを出力する撮像素子と、
    前記撮像レンズを通して前記受光面上へ投影される点像の有効領域の最大径が3画素以上に亘る大きさであるときに、前記撮像素子から出力される第1の画像データで表される前記点像の状態に応じた復元係数を記憶せしめられる係数記憶手段と、
    前記第1の画像データに対し、前記撮像レンズの解像力が高いときに前記撮像素子から出力される第1の画像データと同等の第2の画像データを生成するような復元処理を前記復元係数を用いて実施する信号処理手段とを備え、
    前記信号処理手段が、前記受光面上における縦方向3画素以上および横方向3画素以上からなる合計9画素以上に亘る画素領域を最小単位として前記復元処理を行うものであることを特徴とする撮像システム。
  2. 前記係数記憶手段が、各撮像システム毎に、該撮像システムに対して個別に求められた復元係数が記憶されるものであることを特徴とする請求項1記載の撮像システム。
  3. 前記係数記憶手段が、複数種類に分類された点像の状態それぞれに対応する各復元係数の候補のうち、前記第1の画像データの表す点像の状態に応じて選択された復元係数が記憶されるものであることを特徴とする請求項1記載の撮像システム。
  4. 前記係数記憶手段が、複数種類に分類された点像の状態それぞれに対応する複数種類の復元係数の候補のうち、前記第1の画像データの表す点像の状態に応じて選択された復元係数を、該点像の状態に応じてさらに補正してなる補正済の復元係数が記憶されるものであることを特徴とする請求項1記載の撮像システム。
  5. 前記復元係数を取得し前記係数記憶手段に記憶させる復元係数取得手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1からから4のいずれか1項記載の撮像システム。
  6. 前記信号処理手段が、前記受光面上に投影された点像の有効領域の全てを含む最小の画素領域を最小単位として前記復元処理を実行するものであることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項記載の撮像システム。
  7. 前記信号処理手段が、前記第1の画像データの表す画像中の点像の有効領域の大きさよりも、前記第2の画像データの表す画像中における前記点像の有効領域の大きさの方を小さくするように前記復元処理を実行するものであることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の撮像システム。
  8. 請求項1から7のいずれか1項記載の撮像システムを備えた撮像装置。
  9. 請求項1から7のいずれか1項記載の撮像システムを備えた携帯端末機器。
  10. 請求項1から7のいずれか1項記載の撮像システムを備えた車載機器。
  11. 請求項1から7のいずれか1項記載の撮像システムを備えた医療機器。
  12. 撮像レンズと、
    多数の受光画素を2次元状に配列してなる受光面を有し、前記撮像レンズを通して前記受光面上に投影された被写体の光学像を撮像して該被写体を表す第1の画像データを出力する撮像素子と、
    前記撮像レンズを通して前記受光面上へ投影される点像の有効領域の最大径が3画素以上に亘る大きさであるときに、前記撮像素子から出力される第1の画像データで表される前記点像の状態に応じた復元係数を記憶せしめられた係数記憶手段と、
    前記第1の画像データに対し、前記撮像レンズの解像力が高いときに前記撮像素子から出力される第1の画像データと同等の第2の画像データを生成するような復元処理を前記復元係数を用いて実施する信号処理手段とを備え、
    前記信号処理手段が、前記受光面上における縦方向3画素以上および横方向3画素以上からなる合計9画素以上に亘る画素領域を最小単位として前記復元処理を行うものであることを特徴とする撮像システム。
  13. 前記撮像レンズを通して前記撮像素子の受光面上へ点像を投影し、前記撮像素子から出力される第1の画像データで表される前記点像の状態に応じた復元係数を前記係数記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項12記載の撮像システムの製造方法。
  14. 前記復元係数は、各撮像システム毎に、該撮像システムに対して個別に求めたものであることを特徴とする請求項13記載の撮像システムの製造方法。
  15. 前記復元係数は、複数種類に分類された点像の状態それぞれに対応する各復元係数の候補のうち、前記第1の画像データの表す点像の状態に応じて選択したものであることを特徴とする請求項13記載の撮像システムの製造方法。
  16. 前記復元係数は、複数種類に分類された点像の状態それぞれに対応する複数種類の復元係数の候補のうち、前記第1の画像データの表す点像の状態に応じて選択した復元係数を、該点像の状態に応じてさらに補正したものであることを特徴とする請求項13記載の撮像システムの製造方法。
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