JP2009124458A - 測色値適正判別方法及び装置並びに測色値適正判別プログラム - Google Patents

測色値適正判別方法及び装置並びに測色値適正判別プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】プリンタや印刷機等の出力機の特性を把握するためのデバイスプロファイルを作成後にその異常を確認して測色値が適正であるかを判別する必要がなく、出力したカラーチャートの測色値を用いて適正でない測色値を精度よく判別する。
【解決手段】出力機で出力するカラーチャート出力ステップと、カラーチャートのカラーパッチの測色値を取得する測色値取得ステップと、カラーパッチの測色値を用いて適正判別の対象となるカラーパッチの測色値の予測値をそれと異なるカラーパッチの測色値に基づいて算出する予測値算出ステップと、予測誤差と出力時の出力媒体上における出力ムラとを考慮して定めた閾値を用いて、適正判別の対象となる前記カラーパッチの測色値と予測値を比較し、閾値内外判断結果からカラーパッチの測色値の適正を判別する測色値適正判別ステップと、判別結果を報知する適正判別結果報知ステップからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタや印刷機等の出力機から出力された複数のカラーパッチからなるカラーチャートに対して測色値の適正を判別する測色値適正判別方法及び装置並びに測色値の適正を判別するための測色値適正判別プログラムに関する。
異なるプリンタや印刷機等の各出力機(出力用デバイス)の相互間で、出力する印刷物のカラーマッチングを行う際には、事前に各出力機の特性を正確に把握する必要がある。各々出力機の特性を正確に把握するには、各々出力機に固有の出力デバイス値[例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)からなるの減色法の三原色と、この三原色の混色であるK(ブラック)とからなる、所謂、4原色や、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)からなる加色法の3原色等と、その4原色や3原色を測色器によって測定して得られる測色値(例えばXYZ値(CIE)や、L*a*b(CIE)等)との関係]を表すルックアップテーブル(LUT)の情報が内部に記述される出力機に固有のデバイスプロファイル(出力機の特性値)を作成する必要がある。その仕様は非特許文献1で規定されている。デバイスプロファイルを作成する際には、出力機の各原色を適当な間隔(出力された色の濃度(網点面積率)の間隔)で区切った各濃度毎の各原色の掛け合わせ(組み合せ、混色)による数百から数千ものカラーパッチの組み合わせからなるカラーチャートを、特性を把握したい出力機から出力し、測色器を用いて各カラーパッチの測色値を取得する。そして取得された各カラーパッチの測色値を基にデバイスプロファイルを作成することができる。
しかし、何らかの理由により、カラーチャート内のカラーパッチに、出力ムラが生じたり、ゴミが付着する等して、適正に出力できていない場合、また、測色器で自動測定する際の設定に問題がある場合、あるいは、測色器の問題により、取得すべき適正な測色値を取得できない場合には、取得されたカラーチャートの測色値の中に、適正でない値が含まれてしまう。以上のような理由により、適正でない値が含まれるカラーチャートの測色値を用いて、デバイスプロファイルを作成した場合には、デバイスプロファイル内部に記述されるLUTに、適正でない測色値が含まれるため、そのデバイスプロファイルを用いた色変換を行うと、適正でない測色値が含まれるLUTの出力デバイス値に関して、所望のものとは異なる色再現結果となる。このLUTの中で、特に1箇所のみに適正でない測色値が含まれている場合には、そのデバイス値の色が画像の中に現れるまで分からないため、デバイスプロファイル作成後、しばらく経ってからデバイスプロファイルの異常に気付くことがある。
そこで、カラーチャートの測色値を、プロファイル作成後に簡易的に確認する手段として、例えば、パーソナルコンピュータ(Apple社製)のオペレーティングシステムであるMac OS Xには、標準としてデバイスプロファイル内部の情報を参照することができる機能(ColorSyncユーティリティ)が備わっている。この機能を用いると、LUTの測色値の情報を3次元の色空間として表示させることができるため、色空間の表面の形状を見ることで、デバイスプロファイルの異常を確認することができる。また特許文献1で挙げられているように、出力するカラーチャートの各カラーパッチに、予め標準的な測色値と、その許容色差を定め、測色値の標準値と出力機から出力し測色器によって測定された測色値との色差が許容値を超える場合に、適正でない測色値として判別して、ユーザーに警告表示を報知する方法がある。前者の方法では上述したように、作成されたデバイスプロファイルを用いてプロファイル内部の情報を参照し、LUTの情報を3次元の色空間として表示させることができるが、色空間内部の形状を見ることができないため、異常が確認できない場合がある。また、後者の手法では、予め出力機から何度かカラーチャートを出力して、それらの測色値を取得し、標準的な測色値(標準値)を定める作業が必要である。それから、予め標準値との許容色差(閾値)をユーザー自身が設定する必要があるが、その設定の基準が明確ではない。そのため、仮に何らかの基準で許容色差(閾値)を設定したとしても、デバイスプロファイル作成用のカラーチャートを出力した時の出力機の特性が、標準と異なる場合には、出力されたカラーチャートから適正に測色値が取得されていたとしても、標準とチャート出力時の出力機の特性が異なるために、色差が許容色差(閾値)を超えてしまう場合があり、測色値の適正判別が精度よく実施されないことが考えられる。
以下に、本発明に関連する先行技術文献を記載する。
ISO15076−1:2005、 (ICC Specification ICC.1:2004-10(Profile version 4.2.0.0) 特開2002−94820号公報
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、プリンタや印刷機等の出力機の特性を把握するためのデバイスプロファイルを作成する上で、デバイスプロファイル作成後にデバイスプロファイルの異常を確認して測色値が適正であるか判別する必要がなく、またデバイスプロファイル作成前に、予め測色値を評価する際の標準的な測色値を作成して保持する必要がなく、さらに、評価をする上で最適な閾値をユーザー自身が設定する必要がなく、測定した測色値を用いて、適正でない測色値を精度よく判別し、ユーザーに適正でない測色値の有無を報知する測色値適正判別方法及び測色値適正判別装置、並びに測色値適正判別プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を解決すべくなされたものであり、
本発明の請求項1に係る発明は、
プリンタや印刷機等の出力機から出力された複数のカラーパッチからなるカラーチャートに対して、それぞれのカラーパッチの測色値の適正を判別する方法であって、
a)出力機の各原色の出力デバイス値を適当な間隔(網点面積率間隔)で区切った各原色の掛け合わせ(混色)による複数のカラーパッチから構成されるカラーチャートを、出力機で出力するカラーチャート出力ステップと、
b)前記出力されたカラーチャートを測色器を用いて測定し、該カラーチャート内の複数のカラーパッチの測色値を取得する測色値取得ステップと、
c)前記取得されたカラーチャート内の複数のカラーパッチの測色値を用いて、そのカラーチャート内における測色値の適正判別の対象となる任意のカラーパッチ(評価対象カラーパッチ)とは異なる同一カラーチャート内の他のカラーパッチ(補間用カラーパッチ)の測色値に基づいて、前記評価対象のカラーパッチの測色値の予測値を算出する予測値算出ステップと、
d)前記予測値を算出する際の予測誤差と、出力時の出力媒体上における出力ムラとを考慮して定めた閾値を用いて、前記評価対象のカラーパッチの測色値と予測値を比較し、閾値内外判断結果から、カラーパッチの測色値の適正を判別する測色値適正判別ステップと、
を有することを特徴とする測色値適正判別方法である。
本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る測色値適正判別方法において、前
記適正判別の結果、測色値が適正であるか否かの判別結果をユーザーに報知する適正判別結果報知ステップを有することを特徴とする測色値適正判別方法である。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は請求項2に係る測色値適正判別方法において、前記予測値算出ステップにおける評価対象のカラーパッチの測色値の予測は、補間法による予測値の算出により行うことを特徴とする測色値適正判別方法である。
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の測色値適正判別方法において、前記予測値算出ステップでは、前記出力機の各原色の出力デバイス値を適当な間隔(網点面積率間隔)で区切った各原色の掛け合わせ(混色)によるカラーパッチの各格子点に、前記測色値取得ステップで取得された前記カラーチャート内の複数のカラーパッチの各測色値を格子点とするルックアップテーブルを作成し、測色値の適正判別の対象となる評価対象のカラーパッチの格子点(評価点)とは異なる隣接するカラーパッチの格子点(隣接点)等の他のカラーパッチの格子点(補間用点)を用いて、補間法により評価対象のカラーパッチの測色値の予測値を算出することを特徴とする測色値適正判別方法である。
本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項1乃至請求項4のいずれか1項に係る測色値適正判別方法において、前記測色値適正判別ステップでは、前記測色値取得ステップで取得された測色値と、前記予測値算出ステップで算出された予測値との色差を評価値として算出し、その色差が閾値内であるか否かの判断を行うことを特徴とする測色値適正判別方法である。
本発明の請求項6に係る発明は、上記請求項1乃至請求項5のいずれか1項に係る測色値適正判別方法において、前記補間法による予測値の算出による評価対象のカラーパッチの測色値の予測は、原色の各チャンネル方向に独立して行い、各チャンネル方向で、それぞれ得られる閾値内外判断結果を照らし合わせて、測色値の適正判別をすることを特徴とする測色値適正判別方法である。
本発明の請求項7に係る発明は、上記請求項3乃至請求項6のいずれか1項に係る測色値適正判別方法において、前記測色値適正判別ステップの閾値内外判断は、前記ルックアップテーブル内の測色値の適正を判別する格子点に隣接する格子点の補間法による予測誤差を、測色値の適正判別をする格子点の補間法による推定予測誤差とし、推定予測誤差に出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を足したものを、推定予測誤差上限とし、推定予測誤差から出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を引いたものを、推定予測誤差下限とし、その推定予測誤差範囲に前記評価値が含まれれば閾値内とし、その推定予測誤差範囲より評価値が大きければ閾値外と判断し、その推定予測誤差範囲より評価値が小さければ閾値内外の判断ができないと判断することを特徴とする測色値適正判別方法である。
本発明の請求項8に係る発明は、上記請求項1乃至請求項7のいずれか1項に係る測色値適正判別方法において、前記出力時の出力媒体上における出力ムラの色差は、前記カラーチャート内の同じ出力デバイス値を有するカラーパッチ間の相互の色差の平均値とすることを特徴とする測色値適正判別方法である。
本発明の請求項9に係る発明は、プリンタや印刷機等の出力機から出力された複数のカラーパッチからなるカラーチャートに対して、それぞれのカラーパッチの測色値の適正を判別する装置であって、
a)出力機の各原色の出力デバイス値を適当な間隔(網点面積率間隔)で区切った各原色の掛け合わせ(混色)による複数のカラーパッチから構成されるカラーチャートを、出力機で出力するカラーチャート出力手段と、
b)前記出力されたカラーチャートを測色器を用いて測定し、該カラーチャートのカラーパッチの測色値を取得する測色値取得手段と、
c)前記取得されたカラーチャート内の複数のカラーパッチの測色値を用いて、そのカラーチャート内における測色値の適正判別の対象となる任意のカラーパッチ(評価対象カラーパッチ)とは異なる同一カラーチャート内の他のカラーパッチ(補間用カラーパッチ)の測色値に基づいて、前記評価対象のカラーパッチの測色値の予測値を算出する予測値算出手段と、
d)前記予測値を算出する際の予測誤差と、出力時の出力媒体上における出力ムラとを考慮して定めた閾値を用いて測色値と予測値を比較し、閾値内外判断結果から、カラーパッチの測色値の適正を判別する測色値適正判別手段と、
を有することを特徴とする測色値適正判別装置である。
本発明の請求項10に係る発明は、上記請求項9に係る測色値適正判別装置において、前記測色値適正判別手段による適正判別の結果、測色値が適正であるか否かの判別結果をユーザーに報知する適正判別結果報知手段を有することを特徴とする測色値適正判別装置である。
本発明の請求項11に係る発明は、上記請求項9又は請求項10に係る測色値適正判別方法において、前記予測値算出ステップにおける評価対象のカラーパッチの測色値の予測は補間法による予測値の算出により行うことを特徴とする測色値適正判別装置である。
本発明の請求項12に係る発明は、上記請求項11に係る測色値適正判別装置において前記予測値算出手段は、前記カラーチャートの出力デバイス値の掛け合わせの各格子点に、前記測色値取得手段で取得された測色値を有するルックアップテーブルを作成し、測色値の適正判別をする格子点に隣接する格子点を用いて、補間法により測色値の予測値を算出することを特徴とする測色値適正判別装置である。
本発明の請求項13に係る発明は、上記請求項9乃至請求項12のいずれか1項に係る測色値適正判別装置において、前記測色値適正判別手段は、前記測色値取得手段で取得された測色値と、前記予測値算出手段で算出された予測値との色差を評価値として算出し、その色差が、閾値内であるか否かの判断を行うことを特徴とする測色値適正判別装置である。
本発明の請求項14に係る発明は、上記請求項11乃至請求項13のいずれか1項に係る測色値適正判別装置において、前記補間法による予測値の算出による測色値の予測は、原色の各チャンネル方向に独立して行い、各チャンネル方向でそれぞれ得られる閾値内外篶判断結果を照らし合わせて、測色値の適正判別をすることを特徴とする測色値適正判別装置である。
本発明の請求項15に係る発明は、上記請求項11乃至請求項14に係る測色値適正判別装置において、前記測色値適正判別手段の閾値内外判断は、前記ルックアップテーブル内の測色値の適正を判別する格子点に隣接する格子点の補間法による予測誤差を、測色値の適正判別をする格子点の補間法による推定予測誤差とし、推定予測誤差に出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を足したものを、推定予測誤差上限とし、推定予測誤差から出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を引いたものを推定予測誤差下限とし、その推定予測誤差範囲に前記評価値が含まれれば閾値内、その推定予測誤差範囲より評価値が大きければ閾値外、その推定予測誤差範囲より評価値が小さければ閾値内外の判断ができないとすることを特徴とする測色値適正判別装置である。
本発明の請求項16に係る発明は、上記請求項9乃至請求項15のいずれか1項に係る
測色値適正判別装置において、前記出力時の出力媒体上における出力ムラの色差は、前記カラーチャート内の同じ出力デバイス値を有するカラーパッチ間の相互の色差の平均値とすることを特徴とする測色値適正判別装置である。
本発明の請求項17に係る発明は、プリンタや印刷機等の出力機から出力された複数のカラーパッチからなるカラーチャートに対して、それぞれのカラーパッチの測色値の適正を判別するプログラムであって、
a)出力機の各原色の出力デバイス値を適当な間隔(網点面積率間隔)で区切った各原色の掛け合わせ(混色)による複数のカラーパッチから構成されるカラーチャートを、出力機で出力するカラーチャート出力処理と、
b)前記出力されたカラーチャートを測色器を用いて測定し、該カラーチャートのカラーパッチの測色値を取得する測色値取得処理と、
c)前記取得されたカラーチャート内の複数のカラーパッチの測色値を用いて、そのカラーチャート内における測色値の適正判別の対象となる任意のカラーパッチ(評価対象カラーパッチ)とは異なる同一カラーチャート内の他のカラーパッチ(補間用カラーパッチ)の測色値に基づいて、前記評価対象のカラーパッチの測色値の予測値を算出する予測値算出処理と、
d)前記予測値を算出する際の予測誤差と、出力時の出力媒体上における出力ムラとを考慮 して定めた閾値を用いて測色値と予測値を比較し、閾値内外判断結果から、カラーパッチの測色値の適正を判別する測色値適正判別処理と、
を有することを特徴とする測色値適正判別プログラムである。
本発明の請求項18に係る発明は、上記請求項17に係る測色値適正判別プログラムにおいて、前記適正判別の結果、測色値が適正であるか否かの判別結果をユーザーに報知する適正判別結果報知処理を有することを特徴とする測色値適正判別プログラムである。
本発明の請求項19に係る発明は、上記請求項17又は請求項18に係る測色値適正判別方法において、前記予測値算出ステップにおける評価対象のカラーパッチの測色値の予測は、補間法による予測値の算出により行うことを特徴とする測色値適正判別プログラムである。
本発明の請求項20に係る発明は、上記請求項19に係る測色値適正判別プログラムにおいて、前記予測値算出処理では、前記カラーチャートの出力デバイス値の掛け合わせの各格子点に、前記測色値取得処理で取得された測色値を有するルックアップテーブルを作成し、測色値の適正判別をする格子点に隣接する格子点を用いて、補間法により測色値の予測値を算出することを特徴とする測色値適正判別プログラムである。
本発明の請求項21に係る発明は、上記請求項17乃至請求項20に係る測色値適正判別プログラムにおいて、前記測色値適正判別処理では、前記測色値取得処理で取得された測色値と、前記予測値算出処理で算出された予測値との色差を評価値として算出し、その色差が閾値内であるか否かの判断を行うことを特徴とする測色値適正判別プログラムである。
本発明の請求項22に係る発明は、上記請求項19乃至請求項21のいずれか1項に係る測色値適正判別プログラムにおいて、前記補間法による予測値の算出による測色値の予測は、原色の各チャンネル方向に独立して行い、各チャンネル方向で、それぞれ得られる閾値内外の判断結果を照らし合わせて、測色値の適正判別をすることを特徴とする測色値適正判別プログラムである。
本発明の請求項23に係る発明は、上記請求項17乃至請求項22のいずれか1項に係
る測色値適正判別プログラムにおいて、前記測色値適正判別処理の閾値内外判断は、前記ルックアップテーブル内の測色値の適正を判別する格子点に隣接する格子点の補間法による予測誤差を、測色値の適正判別をする格子点の補間法による推定予測誤差とし、推定予測誤差に出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を足したものを、推定予測誤差上限とし、推定予測誤差から出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を引いたものを、推定予測誤差下限とし、その推定予測誤差範囲に前記評価値が含まれれば閾値内と判断し、その推定予測誤差範囲より評価値が大きければ閾値外と判断し、その推定予測誤差範囲より評価値が小さければ閾値内外の判断ができないと判断することを特徴とする測色値適正判別プログラムである。
本発明の請求項24に係る発明は、上記請求項17乃至請求項23のいずれか1項に係る測色値適正判別プログラムにおいて、前記出力時の出力媒体上における出力ムラの色差は、前記カラーチャート内の同じ出力デバイス値を有するカラーパッチ間の相互の色差の平均値とすることを特徴とする測色値適正判別プログラムである。
本発明に係る測色値適正判別方法、及び測色値適正判別装置、及び測色値適正判別プログラムによれば、デバイスプロファイル作成後に、専用の手段を用いて、デバイスプロファイル内部の情報を参照し、カラーチャートの測色値が適正でないことによるデバイスプロファイルの異常を視覚的に確認する必要がなく、また、視覚的な確認による適正でない測色値の見落としが生じることがない。さらに、プロファイルを作成する際に、予め複数回カラーチャートを出力して、標準的な測色値を取得する作業と、ユーザー自身で、評価する上で最適な閾値を設定する作業を行う必要がなく、出力機の特性把握のために、僅か1回出力するカラーチャートから得られる測色値を用いて、当該出力機から出力されるカラーチャートの測色値が適正か否かの判別を精度よく実施することができるという効果を奏する。
以下、本発明の一実施形態による測色値適正判別方法を、図面を参照して説明する。図1は本実施形態による測色値適正判別装置の構成を示すブロック図である。図中、1は測色値適正判別装置である。そして、測色値適正判別装置1は、カラーチャート出力部11、カラーチャート測定部12、記憶部13、それに測色値予測部(測色値予測手段)14と、色差算出部(色差算出手段)15と、閾値判断部(閾値判断手段)16とからなる測色値評価部(測色値評価手段)17、評価結果報知部18を備えている。
そして、測色値適正判別装置1は、カラーチャート中のカラーパッチの測色値を判別する後述の処理を行う。
図2は本発明の一実施形態の測色値適正判別プログラムによる測色値を判別する処理の流れを表すフローチャートである。このフローチャートに沿って各ステップでの処理の詳細を以下に説明する。なお、この実施例では、C、M、Y(シアン、マゼンタ、イエロー)からなる印刷の三原色と、その三原色の混色としてのK(ブラック)とからなる4原色により、色を再現する印刷を対象とする。また、デバイス独立な色空間は、LAB(CIE)とし、測色値は、L*a*b*値とする。
<ステップS101>
(カラーチャートの出力)
出力機の色再現性の特性を把握するために、C、M、Y、Kの4色の各チャンネルの出力デバイス値0〜100を5等分、20刻みで区切った出力デバイス値(0、20、40、60、80、100)の6箇所全ての掛け合わせ(混色)により得られる1296個(64 個)の複数色のカラーパッチと、C、M、Y、Kの各チャンネルの同一出力デバイス値=(50、50、50、50)の掛け合わせ(混色)により得られる9個のK(ブラック)のカラーパッチとから構成されるカラーチャートを、特性を把握したい(測色値の適正を判別したい)出力機のカラーチャート出力部から出力する。
<ステップS102>
(カラーチャートの測色値取得)
前記ステップS101において、カラーチャート出力部から出力されたカラーチャートの複数の各々カラーパッチと固定Kのカラーパッチを、カラーチャート測定部によって測定してカラーチャートの測色値( L*a*b* )を得る。そして得られたカラーチャートの測色値(L*a*b*)をデータとして記憶部に保持する。
<ステップS103>
(全カラーパッチに関する適正の判別実施)
前記ステップS102において記憶部に保持されたカラーチャートの測色値が全カラーパッチにおいて適正か否かの判別をするための評価を、測色値評価部(測色値予測部、色差算出部、閾値判断部)にて実施処理し、測色値の適正の判別を実施する。ここでの実施処理の詳細は、後に図3に示すフローチャート(S201〜)により詳細に説明する。
<ステップS104>
(評価結果の報知)
カラーチャート内の全カラーパッチの測色値が適正である場合には、その旨を測色値評価結果報知部によりユーザーに報知する。またカラーチャート内の全カラーパッチの内、測色値が適正でないと判別されたカラーパッチが存在する場合には、そのカラーパッチの出力デバイス値と測色値を、測色値評価結果報知部によりユーザーに報知する。
以上のステップを通して、測色値の適正を判別する。
前記ステップS103におけるカラーチャートの測色値が全カラーパッチにおいて、適正か否かの判別をするための評価の実施処理と、測色値の適正の判別の実施の詳細を、図3に示すフローチャート(本発明の測色値適正判別プログラム)により詳細に以下に説明する。
<ステップS201>
(固定K値(Kの固定出力デバイス値)に対する3次元LUTの作成)
評価する際には、図4のK(ブラック)の出力デバイス値を固定したC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3チャンネルの3次元LUT(色立体構造、出力デバイス値の間隔(色濃度(網点面積率)の間隔)が等間隔である場合立方体)の概念的な外観斜視図に示すように、K(ブラック)の出力デバイス値を固定し、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3チャンネルをそれぞれ3次元の座標軸として、出力デバイス値の掛け合わせが0〜100までの20刻み(0、20、40、60、80、100)である各格子点に、前記ステップS102で得られた測色値(L*a*b*) を有する3次元のLUTを作成する。即ち、カラーチャート作成の際に、適当な間隔で区切ったK(ブラック)の出力デバイス値の個数分だけ、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3チャンネルの3次元LUTを作成する。ステップS101に示したように、ここではK(ブラック)の出力デバイス値の間隔は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)と同様に0〜100までの20刻み(0、20、40、60、80、100)であり、K(ブラック)の出力デバイス値が6個であるため、K(ブラック)の出力デバイス値が固定の3次元LUT(図4参照)が6種類作成される。
<ステップS202>
(評価点の選択と小3次元LUTの作成)
次に、K(ブラック)の出力デバイス値を固定した3次元LUT(図4)の中から、測色値の適正判別をするための格子点[例えば、C、M、Yの各チャンネルの同一出力デバイス値=(50、50、50)]を評価点として選択する。そして、図5に示すように選択された格子点[C、M、Yの各チャンネルの同一出力デバイス値=(50、50、50)]からなる評価点(図5中、黒丸印)が、色立体構造(図4)の内部に存在し、立体の頂点8点の格子点(図5中、斜線丸印)を頂点とする小3次元LUTの色立体(C、M、Yの各出力デバイス値の間隔(出力網点面積率(濃度)間隔)が等間隔である場合は立方体、等間隔でない場合は直方体)を考え、これを小3次元LUTとして作成する。この色立体には、内部の評価点(図5中、黒丸印)と、8個の各頂点(図5中、斜線丸印)の他に、各辺上に位置する12個の辺上点(図5中、白丸印)と、立体の各面上に位置する6個の面上点(図5中、グレー丸印)が存在する。
<ステップS203>
(評価点の測色値適正判別)
前記ステップS202で作成した小3次元LUT内の測色値を用い、同ステップS202で選択した評価点の測色値の適正判別を実施する。ここでの実施処理の詳細は、後に図8に示すフローチャート(S301〜)により詳細に説明する。
<ステップS204>
(評価点の適正判別)
前記ステップS203において、選択した評価点の測色値を適正であると判別し、その情報を記憶部に保持する。そして、記憶部に保持された情報は、他に評価点が存在する場合に繰り返されるステップS202以降で、その評価点の測色値の適正判別における照合の際に使用する。
<ステップS205>
(評価点の不適正判別)
前記ステップS203において、選択した評価点の測色値を適正でないと判別し、その情報を記憶部に保持する。そして、記憶部に保持された情報は、他に評価点が存在する場合に繰り返されるステップS202以降で、その評価点の測色値の適正判別における照合の際に使用する。
<ステップS206>
(全評価点に関する適正判別の実施終了の判断)
図4に示した3次元LUTの立体構造中に存在する全評価点に関し、適正判別を実施したかを判断する。他に評価点が存在する場合には、ステップS202に戻って、新たに評価点を選択し、他に評価点が存在しない場合には、次のステップS207に進む。
<ステップS207>
(全K値に関する適正判別の実施終了の判断)
全K値に関し、適正判別を実施したかを判断する。他に適正判別を実施していないK値が固定の三次元LUTが存在する場合には、ステップS201に戻って、その実施していないK値が固定の三次元LUT中から、新たにK値が固定の三次元LUTを選択する。他に適正判別を実施していないK値が固定の三次元LUTが存在しない場合には、次のステップに進み、全K値に関する適正判別の実施を終了する。
図5に示す小3次元LUTの立体内部に存在する評価点(図5中黒丸印)の測色値は、その評価点(図5中、黒丸印)に隣接する面上点(図5中、グレー丸印6点、補間用点)
から、補間計算を用いて予測することができる。そして、測色値(L*a*b*)における各パラメータL*、a*、b*に相当する予測値における各バラメータを、それぞれL*E 、a*E 、b*E と表し、カラーチャート測定部によって取得される測色値における各パラメータを、それぞれL*M 、a*M 、b*M と表した時、上記評価点の測色値に関して、補間計算によって算出される予測値L*Ea*Eb*E と、カラーチャート測定部によって取得される測色値L*Ma*Eb*M とを比較するために、両者の色差(ΔE*ab)を、上記評価点における評価値として算出し、その評価値の閾値内外判断結果から、評価点の測色値(L*Ma*Mb*M )の適正を判別する。
色差(ΔE*ab)は、以下に示す式(1)で与えられる。
前記ステップS203における小3次元LUT内の測色値を用い、選択した評価点の測色値の適正判別の実施の詳細を、図8に示すフローチャート(本発明の測色値適正判別プログラム)に基づいて詳細に以下に説明する。
<ステップS301>
(出力媒体上における出力ムラの算出)
閾値に関しては、出力媒体上における出力ムラと、補間計算による予測誤差を考慮しなければならないが、出力媒体上へのカラーチャートの出力には、同じ出力デバイス値で出力したカラーパッチでも、面内に配置される位置によって、測色値にバラつきが生じる。このことを出力媒体上における出力ムラと呼ぶが、出力媒体上における出力ムラの色差の算出は、ステップS101で述べたように、カラーチャート内に同じ出力デバイス値を有するカラーパッチ(例えばそのデバイス値、C=50、M=50、Y=50、K=50)を出力媒体面内に9個配置して、そのカラーパッチ間の相互の色差の平均値(ΔE*ab)として出力ムラを算出する。
また、補間計算による予測誤差に関しては、出力デバイス値と測色値は、非線形な関係となることが多く、その場合、補間計算による予測誤差が生じる。そのため上記色差(評価値)の閾値に、この補間計算による予測誤差を考慮しなければならない。
そこで、評価点に隣接する面上点(図5中、グレー丸印6点)は、出力デバイス値と測色値の関係が、評価点と最も近い特性を持つと考えることができるため、面上点(図5中、グレー丸印6点)を評価点の参照点とし、その参照点の測色値の予測誤差(補間計算による予測値L*Ea*Eb*E と、測色値L*Ma*Mb*M の色差を評価点の推定予測誤差とする。そして測色値が適正であれば、評価値(ΔE*ab)と推定予測誤差(ΔE*ab)は、ほぼ一致するとし、以下に述べる処理を実施する。
<ステップS302>
(チャンネルの選択と評価点の補間計算の実施)
適正でない測色値を特定し易くするために、測色値予測部において、K(ブラック)以外の3チャンネル[(C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)]の内、1チャンネルの出力デバイス値が変化する場合に着目する。ここでは、Cのチャンネルを選択し、Cの出力デバイス値のみが変化する場合を例に採る。図6に示すように、Cの軸方向に着目し、評価点P0 (図6中、黒丸印)の測色値は、C軸上に隣接する隣接点P1 、P2 (図6中、斜線丸印、補間用点)の測色値を用いて、補間計算をすることで予測することができる。現在、補間計算には様々な手法が存在するが、ここでは線形補間を用いた場合を考える。
評価点P0 、隣接点P1 、P2 の測色値を、それぞれP0(L*a*b*)、P1(L*a*b*)、P
2(L*a*b*)とし、出力デバイス値を、それぞれ(C0 、M0 、Y0 )、(C1 、M1 、Y1 )、(C2 、M2 、Y2 )とする。P0 −P1 間、P2 −P0 間の距離を、それぞれL1 、L2 とすると、L1 、L2 は以下に示す式(2)で表される。
そして、P0(L*a*b*)の予測値P0'(L*a*b* )は、線形補間を用いて、以下に示す式(3)で予測することができる。
<ステップS303>
(参照点4点での補間計算の実施)
図7のように、評価点P0( 図7中、黒丸印)と、C(シアン)の出力デバイス値が等しい隣接する参照点4点P0a、P0b、P0c、P0d(図7中、グレー丸印、補間用点)とをとる。そして前記ステップ同様に、測色値予測部において、それぞれC軸方向に参照点(補間用点)と、隣接する隣接点(図7中、各白丸印、補間用点)を用いて補間計算を実施する。例えば、参照点がP0aの場合には、隣接点P1a、P2aを用いて補間計算をする。補間計算は、前記ステップと同様に線形補間を用いる。
<ステップS304>
(評価点、参照点4点の色差を算出しグラフ化)
前記ステップ(ステップS301、S302)において、評価点1点と参照点4点の測色値に関して、補間計算で算出される評価点P0の予測値L*Ea*Eb*E 、及びカラーチャート測定部によって取得される測色値L*Ma*Mb*M を用いて、色差算出部により、それぞれ色差(評価値、推定予測誤差)を算出し、その結果の一例をグラフ化したものを図9に示す。
そして、図9のグラフの参照点4点(P0a〜P0d、補間用点)の色差(推定予測誤差)の平均値(推定予測誤差平均値)を算出しグラフ化したものを図10に示し、図10のグラフ中の推定予測誤差平均値に、出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を足したものを、推定予測誤差上限とし、推定予測誤差平均値から出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を引いたものを、推定予測誤差下限とした範囲を追加したものを、図11に示し、その範囲を推定予測誤差範囲とする。
<ステップS305>
(評価点の色差の閾値内外の判断)
前記ステップにより得られたデータを基に、推定予測誤差範囲を定め、閾値判断部により、評価点の色差の閾値内外判断を行う。ここでは、以下に示す3つのケースについて評価を行う。
<ケースI>
図11のように、評価点P0 の色差(評価値)が、推定予測誤差範囲に含まれる場合、評価点P0 は『閾値内である』と判断する。ここでの判断の基準は、図11に示すように評価点の色差(評価値)をVとし、推定予測誤差範囲の最大値、最小値を、それぞれRMax 、RMin とすると、RMin ≦V≦RMax となることである。
以上より、評価点P0 は適正な測色値とし、その補間計算に用いたC(シアン)軸方向の隣接点P1 、P2 は、適正な測色値候補点として記憶部に情報が保持される。
<ケースII>
図12のように評価点P0 の色差(評価値)が、推定予測誤差範囲より大きい場合には『閾値外である』と判断する。ここでの判断の基準は、ケースIの時と同様に、評価点、
推定予測誤差範囲の最大値、最小値の値を設定すると、図12のように、RMax <Vとなることである。以上より、評価点P0 とその補間計算に用いたC(シアン)軸方向の隣接点(評価点)P1 、P2 の3点の内、何れかの測色値が適正でないことが考えられるが、ここではその特定ができない。そのため、評価点P0 とその隣接点P1 、P2 の3点は適正でない測色値候補点として記憶部に情報が保持される。
<ケースIII>
図13のように、評価点P0 の色差(評価値)が、推定予測誤差範囲より小さい場合には、参照点4点のいずれか、または参照点すべての測色値が、適正でないと考えられるため、『閾値内外の判断ができない』とする。そして記憶部にその情報が保持される。
ここでの判断の基準は、ケースIの時と同様に、評価点、推定予測誤差範囲の最大値、最小値の値を設定すると、図13のように、V<RMin となることである。
以上より、評価点P0 の測色値の適正判別はできない。また、参照点P0a〜P0d (図7中、グレー丸印)と、その補間計算に用いたC(シアン)軸方向の隣接点(参照点)P1a〜P1d、P2a〜P2d(図7中、白丸印)の内、何れかの測色値が適正でないことが考えられるため、それらを、すべて適正でない測色値候補点として、記憶部にその情報が保持される。
<ステップS306>
(全チャンネルの実施終了の判断)
全チャンネルにおいて評価を実施したか実施していないかの判断を行い、他に評価していないチャンネルが 存在すれば、それらのチャンネルにおいて評価を行う。本実施例では、前記ステップまで、C(シアン)のチャンネルについて評価を行っているので、その他のチャンネル(M(マゼンタ)、Y(イエロー))についても評価を行う。
前記ステップS305におけるケースIの場合、評価点は適正であることが判明しているが、その他のチャンネルの軸方向についても評価を行い、評価点以外の全チャンネル(M(マゼンタ)、C(シアン))の軸方向の隣接点に関して、適正である、若しくは適正でないとする測色値候補点の情報を取得し、記憶部に情報が保持される。
また、前記ステップS305におけるケースIIの場合、評価点、参照点の内、いずれが適正でないか特定ができないため、その他のチャンネル(M(マゼンタ)、Y(イエロー))についてもシアンの時と同様に評価を行い、その際に、記憶部に保持されている情報を用いて照合し、特定を行う。
また、前記ステップS305におけるケースIIIの場合、評価点の色差の閾値内外の判断ができていないため、その他のチャンネル(M(マゼンタ)、Y(イエロー))についても、C(シアン)の時と同様に評価を行い、その際に、記憶部に保持されている情報を用いて照合する。しかし、それでも、どの点が適正でないか特定できない場合には、その情報が記憶部に保持される。
ここで、「照合」について例をあげて説明する。図14のように、評価点P0 に対し、隣接点P1 、P2 を用いてC(シアン)軸方向で補間計算した結果(1)と、隣接点P3 、P4 を用いてマゼンタ軸方向で補間計算した結果(2)と、隣接点P5 、P6 を用いてイエロー軸方向で補間計算した結果(3)を比べ、結果(1)が閾値外で、結果(2)、(3)が閾値内となった場合を考える。
この場合、「照合」とは、結果(1)だけでは、評価点P0 の測色値は適正であること
が判別出来ないが、結果(2)、(3)の情報を加えて、評価点P0 の測色値は適正であり、隣接点P1 、P2 のどちらかが適正でないと判別し、絞り込みを行うことである。
ところで、前記ステップS206においては、全評価点に関し、その適正判別の実施終了の判断を行い、他に評価点が存在するか否かを確認するものであるが、ここで、今まで図4に示した3次元LUTの内部の格子点を評価点として、測色値の適正判別を実施することを述べてきたが、内部の格子点の判別が終了した後、その他の格子点(面上の点、辺上の点、頂点)についても、適正判別をする必要がある。以下に、その処理について述べる。
面上の点(図4の三次元LUTの立体の面上に位置する格子点)を評価点とする場合については、図15に示すように、評価点(図15中、黒丸印)に対し、参照点3つ(図15中、グレー丸印、補間用点)を用いて、補間による予測を行い、前記面上の点の評価を行うことができる。評価の手順は、図3に示すフローチャートのステップS202以降と同様である。但し、面上の点(ここではC(シアン)軸上の面)では、補間計算が2チャンネルの軸方向しかできない(ここでは、M(マゼンタ)の出力デバイス値は0であり、M(マゼンタ)の軸方向の補間はできない)ため、図8に示すフローチャートのステップS302のチャンネル選択は、シアン、イエローの2チャンネルの選択をすることができる。
辺上の点(図4の三次元LUTの立体の辺上に位置する格子点)を評価点とする場合については、図16に示すように、評価点(図16中、黒丸印)に対し、参照点2つ(図16中、グレー丸印、補間用点)を用いて、補間による予測を行い、前記辺上の点の評価を行うことができる。評価の手順は、図3に示すフローチャートのステップS202以降と同様である。但し、辺上の点(ここではC(シアン)軸上の点)では、補間計算が1チャンネルの軸方向しかできない(ここでは、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の出力デバイス値は0であり、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の軸方向の補間はできない)ため、図8に示すフローチャートのステップS302のチャンネル選択は、シアンのみ選択することができる。
頂点(図4の三次元LUTの立体の頂点に位置する格子点)を評価点とする場合については、どのチャンネルの軸方向についても、補間による予測ができない。しかし、頂点は、上記面上の点の評価の中で、各頂点に最も近い面上の点の評価の際の補間計算の隣接点となる。さらに、頂点は、上記辺上の点の評価の中で、各頂点に最も近い辺上の点の評価の際の補間計算の隣接点となる。そのため、上記2評価(辺上の点、面上の点)の過程で「頂点が適正な測色値候補点である」、もしくは「頂点が適正でない測色値候補点である」といった情報が得られ、それぞれ記憶部に保持されるので、それら保持された情報を照合し、頂点の測色値が適正か、適正でないかの判断をするものである。
なお、上述の測色値適正判別装置は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、上述した処理の過程は、プログラム形式でコンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記憶されており、このコンピュータが読み出して実行することにより上記処理が行われる。ここでコンピュータが読み取り可能な記憶媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記憶されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、所謂、差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
以上、本発明の測色値適正判別方法の一実施例について説明したが、以下のような変形例を考えることもできる。
本実施例では、印刷再現の原色にC、M、Y、K(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)の4色を用いているが、特色など、その他の原色を用いても良く、また原色数は4色より多くても良く、少なくても良い。
また、本実施例では、出力デバイス値(0〜100)の三次元LUTの立体の格子点の間隔を20としているが、それより大きく(例えば間隔を30と)しても良く、小さく(例えば間隔を10と)しても良い。
また、本実施例では、全チャンネルに関しての補間結果から適正判別を行っているが、適宜チャンネル数を選択し、選択したチャンネルでの補間結果から測色値の適正判別を行っても良い。
また、測色値としてL*a*b*値を使用しているが、その他に、CIELUVや、三刺激値XYZ等を使用しても良い。
また、色差式として式(1)に示すΔE*ab色差式を使用しているが、その他に、ΔE*94色差式、ΔE00 色差式等を用いても良い。
また、本発明は、プリンタや印刷機等の出力機(出力デバイス)の特性を把握する目的以外で出力したカラーチャートの測色値の適正判別に用いても良い。
本発明の測色値適正判別装置の構成を示すブロック図である。 本発明の測色値適正判別方法の処理の流れを示すフローチャートである。 図2に示す本発明の測色値適正判別方法の処理における測色値適正判別処理の流れの詳細を示すフローチャートである。 Kのデバイス値を固定したC、M、Yの各デバイス値による3次元LUTの概念的な立体外観斜視図である。 図4に示すKのデバイス値を固定した小3次元LUTの概念的な立体格子を示す立体斜視図である。 Kのデバイス値を固定した小3次元LUTの概念的な立体格子における評価点と隣接点を示す立体斜視図である。 K値を固定した小3次元LUTの概念図である。 図3に示す本発明の測色値適正判別方法の処理における測色値適正判別処理中の閾値判断処理の流れの詳細を示すフローチャートである。 閾値判断処理の評価点(評価値)と、参照点4点の色差(推定予測誤差)を示すグラフである。 図9の閾値判断処理の評価点の色差(評価値)と、参照点4点の色差(推定予測誤差)を平均した平均推定予測誤差を示すグラフである。 図10にエラーバーを加えたことを表すグラフであり、閾値判断処理の評価点が閾値内であることを示すグラフであり、実施例<ケースI>の判断基準を示すグラフである。 閾値判断処理の評価点が閾値外であることを示すグラフであり、実施例<ケースII>の判断基準を示すグラフである。 閾値判断処理の評価点が閾値内外であるか判別できないことを示すグラフであり、実施例<ケースIII>の判断基準を示すグラフである。 照合を行なう際の概念図である。 Kのデバイス値を固定した小3次元LUTの概念的な立体の格子を示す立体斜視図である。 Kのデバイス値を固定した小3次元LUTの概念的な立体の格子を示す立体斜視図である。
符号の説明
1…測色値適正判別装置
11…カラーチャート出力部
12…カラーチャート測定部
13…記憶部
14…測色値予測部
15…色差算出部
16…閾値判断部
17…測色値評価部
18…評価結果報知部

Claims (24)

  1. プリンタや印刷機等の出力機から出力された複数のカラーパッチからなるカラーチャートに対して、それぞれのカラーパッチの測色値の適正を判別する方法であって、
    a)出力機の各原色の出力デバイス値を適当な間隔(網点面積率間隔)で区切った各原色の掛け合わせ(混色)による複数のカラーパッチから構成されるカラーチャートを、出力機で出力するカラーチャート出力ステップと、
    b)前記出力されたカラーチャートを測色器を用いて測定し、該カラーチャート内の複数のカラーパッチの測色値を取得する測色値取得ステップと、
    c)前記取得されたカラーチャート内の複数のカラーパッチの測色値を用いて、そのカラーチャート内における測色値の適正判別の対象となる任意のカラーパッチ(評価対象カラーパッチ)とは異なる同一カラーチャート内の他のカラーパッチ(補間用カラーパッチ)の測色値に基づいて、前記評価対象のカラーパッチの測色値の予測値を算出する予測値算出ステップと、
    d)前記予測値を算出する際の予測誤差と、出力時の出力媒体上における出力ムラとを考慮して定めた閾値を用いて、前記評価対象のカラーパッチの測色値と予測値を比較し、閾値内外判断結果から、カラーパッチの測色値の適正を判別する測色値適正判別ステップと、
    を有することを特徴とする測色値適正判別方法。
  2. 請求項1記載の測色値適正判別方法において、前記適正判別の結果、測色値が適正であるか否かの判別結果をユーザーに報知する適正判別結果報知ステップを有することを特徴とする測色値適正判別方法。
  3. 請求項1又は請求項2記載の測色値適正判別方法において、前記予測値算出ステップにおける評価対象のカラーパッチの測色値の予測は、補間法による予測値の算出により行うことを特徴とする測色値適正判別方法。
  4. 前記予測値算出ステップでは、前記出力機の各原色の出力デバイス値を適当な間隔(網点面積率間隔)で区切った各原色の掛け合わせ(混色)によるカラーパッチの各格子点に、前記測色値取得ステップで取得された前記カラーチャート内の複数のカラーパッチの各測色値を格子点とするルックアップテーブルを作成し、測色値の適正判別の対象となる評価対象のカラーパッチの格子点(評価点)とは異なる隣接するカラーパッチの格子点(隣接点)等の他のカラーパッチの格子点(補間用点)を用いて、補間法により評価対象のカラーパッチの測色値の予測値を算出することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の測色値適正判別方法。
  5. 前記測色値適正判別ステップでは、前記測色値取得ステップで取得された測色値と、前記予測値算出ステップで算出された予測値との色差を評価値として算出し、その色差が閾値内であるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の測色値適正判別方法。
  6. 前記補間法による予測値の算出による評価対象のカラーパッチの測色値の予測は、原色の各チャンネル方向に独立して行い、各チャンネル方向で、それぞれ得られる閾値内外判断結果を照らし合わせて、測色値の適正判別をすることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の測色値適正判別方法。
  7. 前記測色値適正判別ステップの閾値内外判断は、前記ルックアップテーブル内の測色値の適正を判別する格子点に隣接する格子点の補間法による予測誤差を、測色値の適正判別をする格子点の補間法による推定予測誤差とし、推定予測誤差に出力時の出力媒体上にお
    ける出力ムラの色差を足したものを、推定予測誤差上限とし、推定予測誤差から出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を引いたものを、推定予測誤差下限とし、その推定予測誤差範囲に前記評価値が含まれれば閾値内とし、その推定予測誤差範囲より評価値が大きければ閾値外と判断し、その推定予測誤差範囲より評価値が小さければ閾値内外の判断ができないと判断することを特徴とする請求項3乃至請求項6のいずれか1項記載の測色値適正判別方法。
  8. 前記出力時の出力媒体上における出力ムラの色差は、前記カラーチャート内の同じ出力デバイス値を有するカラーパッチ間の相互の色差の平均値とすることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項記載の測色値適正判別方法。
  9. プリンタや印刷機等の出力機から出力された複数のカラーパッチからなるカラーチャートに対して、それぞれのカラーパッチの測色値の適正を判別する装置であって、
    a)出力機の各原色の出力デバイス値を適当な間隔(網点面積率間隔)で区切った各原色の掛け合わせ(混色)による複数のカラーパッチから構成されるカラーチャートを、出力機で出力するカラーチャート出力手段と、
    b)前記出力されたカラーチャートを測色器を用いて測定し、該カラーチャートのカラーパッチの測色値を取得する測色値取得手段と、
    c)前記取得されたカラーチャート内の複数のカラーパッチの測色値を用いて、そのカラーチャート内における測色値の適正判別の対象となる任意のカラーパッチ(評価対象カラーパッチ)とは異なる同一カラーチャート内の他のカラーパッチ(補間用カラーパッチ)の測色値に基づいて、前記評価対象のカラーパッチの測色値の予測値を算出する予測値算出手段と、
    d)前記予測値を算出する際の予測誤差と、出力時の出力媒体上における出力ムラとを考慮して定めた閾値を用いて測色値と予測値を比較し、閾値内外判断結果から、カラーパッチの測色値の適正を判別する測色値適正判別手段と、
    を有することを特徴とする測色値適正判別装置。
  10. 請求項9記載の測色値適正判別装置において、前記測色値適正判別手段による適正判別の結果、測色値が適正であるか否かの判別結果をユーザーに報知する適正判別結果報知手段を有することを特徴とする測色値適正判別装置。
  11. 請求項9又は請求項10記載の測色値適正判別方法において、前記予測値算出ステップにおける評価対象のカラーパッチの測色値の予測は、補間法による予測値の算出により行うことを特徴とする測色値適正判別装置。
  12. 前記予測値算出手段は、前記カラーチャートの出力デバイス値の掛け合わせの各格子点に、前記測色値取得手段で取得された測色値を有するルックアップテーブルを作成し、測色値の適正判別をする格子点に隣接する格子点を用いて、補間法により測色値の予測値を算出することを特徴とする請求項11記載の測色値適正判別装置。
  13. 前記測色値適正判別手段は、前記測色値取得手段で取得された測色値と、前記予測値算出手段で算出された予測値との色差を評価値として算出し、その色差が閾値内であるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項9乃至請求項12のいずれか1項記載の測色値適正判別装置。
  14. 前記補間法による予測値の算出による測色値の予測は、原色の各チャンネル方向に独立して行い、各チャンネル方向でそれぞれ得られる閾値内外篶判断結果を照らし合わせて、測色値の適正判別をすることを特徴とする請求項11乃至請求項13のいずれか1項記載の測色値適正判別装置。
  15. 前記測色値適正判別手段の閾値内外判断は、前記ルックアップテーブル内の測色値の適正を判別する格子点に隣接する格子点の補間法による予測誤差を、測色値の適正判別をする格子点の補間法による推定予測誤差とし、推定予測誤差に出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を足したものを、推定予測誤差上限とし、推定予測誤差から出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を引いたものを推定予測誤差下限とし、その推定予測誤差範囲に前記評価値が含まれれば閾値内、その推定予測誤差範囲より評価値が大きければ閾値外、その推定予測誤差範囲より評価値が小さければ閾値内外の判断ができないとすることを特徴とする請求項11乃至請求項14記載の測色値適正判別装置。
  16. 前記出力時の出力媒体上における出力ムラの色差は、前記カラーチャート内の同じ出力デバイス値を有するカラーパッチ間の相互の色差の平均値とすることを特徴とする請求項9乃至請求項15のいずれか1項記載の測色値適正判別装置。
  17. プリンタや印刷機等の出力機から出力された複数のカラーパッチからなるカラーチャートに対して、それぞれのカラーパッチの測色値の適正を判別するプログラムであって、
    a)出力機の各原色の出力デバイス値を適当な間隔(網点面積率間隔)で区切った各原色の掛け合わせ(混色)による複数のカラーパッチから構成されるカラーチャートを、出力機で出力するカラーチャート出力処理と、
    b)前記出力されたカラーチャートを測色器を用いて測定し、該カラーチャートのカラーパッチの測色値を取得する測色値取得処理と、
    c)前記取得されたカラーチャート内の複数のカラーパッチの測色値を用いて、そのカラーチャート内における測色値の適正判別の対象となる任意のカラーパッチ(評価対象カラーパッチ)とは異なる同一カラーチャート内の他のカラーパッチ(補間用カラーパッチ)の測色値に基づいて、前記評価対象のカラーパッチの測色値の予測値を算出する予測値算出処理と、
    d)前記予測値を算出する際の予測誤差と、出力時の出力媒体上における出力ムラとを考慮 して定めた閾値を用いて測色値と予測値を比較し、閾値内外判断結果から、カラーパッチの測色値の適正を判別する測色値適正判別処理と、
    を有することを特徴とする測色値適正判別プログラム。
  18. 請求項17記載の測色値適正判別プログラムにおいて、前記適正判別の結果、測色値が適正であるか否かの判別結果をユーザーに報知する適正判別結果報知処理を有することを特徴とする測色値適正判別プログラム。
  19. 請求項17又は請求項18記載の測色値適正判別方法において、前記予測値算出ステップにおける評価対象のカラーパッチの測色値の予測は、補間法による予測値の算出により行うことを特徴とする測色値適正判別プログラム。
  20. 前記予測値算出処理では、前記カラーチャートの出力デバイス値の掛け合わせの各格子点に、前記測色値取得処理で取得された測色値を有するルックアップテーブルを作成し、測色値の適正判別をする格子点に隣接する格子点を用いて、補間法により測色値の予測値を算出することを特徴とする請求項19記載の測色値適正判別プログラム。
  21. 前記測色値適正判別処理では、前記測色値取得処理で取得された測色値と、前記予測値算出処理で算出された予測値との色差を評価値として算出し、その色差が閾値内であるか否かの判断を行うことを特徴とする請求項17乃至請求項20記載の測色値適正判別プログラム。
  22. 前記補間法による予測値の算出による測色値の予測は、原色の各チャンネル方向に独立
    して行い、各チャンネル方向で、それぞれ得られる閾値内外の判断結果を照らし合わせて、測色値の適正判別をすることを特徴とする請求項19乃至請求項21のいずれか1項記載の測色値適正判別プログラム。
  23. 前記測色値適正判別処理の閾値内外判断は、前記ルックアップテーブル内の測色値の適正を判別する格子点に隣接する格子点の補間法による予測誤差を、測色値の適正判別をする格子点の補間法による推定予測誤差とし、推定予測誤差に出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を足したものを、推定予測誤差上限とし、推定予測誤差から出力時の出力媒体上における出力ムラの色差を引いたものを、推定予測誤差下限とし、その推定予測誤差範囲に前記評価値が含まれれば閾値内と判断し、その推定予測誤差範囲より評価値が大きければ閾値外と判断し、その推定予測誤差範囲より評価値が小さければ閾値内外の判断ができないと判断することを特徴とする請求項17乃至請求項22のいずれか1項記載の測色値適正判別プログラム。
  24. 前記出力時の出力媒体上における出力ムラの色差は、前記カラーチャート内の同じ出力デバイス値を有するカラーパッチ間の相互の色差の平均値とすることを特徴とする請求項17乃至請求項23のいずれか1項記載の測色値適正判別プログラム。
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