JP2009123938A - チップ形固体電解コンデンサ - Google Patents

チップ形固体電解コンデンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2009123938A
JP2009123938A JP2007296522A JP2007296522A JP2009123938A JP 2009123938 A JP2009123938 A JP 2009123938A JP 2007296522 A JP2007296522 A JP 2007296522A JP 2007296522 A JP2007296522 A JP 2007296522A JP 2009123938 A JP2009123938 A JP 2009123938A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cathode
anode
comb
chip
electrolytic capacitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007296522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009123938A5 (ja
JP5034887B2 (ja
Inventor
Junichi Kurita
淳一 栗田
Hiroshi Higashitani
比呂志 東谷
剛 ▲吉▼野
Takeshi Yoshino
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2007296522A priority Critical patent/JP5034887B2/ja
Priority to US12/678,529 priority patent/US8421557B2/en
Priority to CN2008801161709A priority patent/CN101861632B/zh
Priority to PCT/JP2008/003269 priority patent/WO2009063618A1/ja
Publication of JP2009123938A publication Critical patent/JP2009123938A/ja
Publication of JP2009123938A5 publication Critical patent/JP2009123938A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5034887B2 publication Critical patent/JP5034887B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

【課題】各種電子機器に使用されるチップ形固体電解コンデンサに関し、高周波領域におけるインピーダンス特性を向上させることを目的とする。
【解決手段】陽極電極部2と50%超の表面に絶縁層4を設けた陰極電極部3を有した素子1を交互に相反して積層した素子ユニットの積層方向の奇数枚目の素子1の陰極電極部3と偶数枚目の素子1の陰極電極部3に夫々独立した第1、第2の陰極コムフレーム6、7を接続し、個々の素子1の陰極を夫々独立して引き出した構成により、印加電流に含まれる高周波ノイズ成分が2つの独立した陰極を流れて効率良くグランドに落とし込まれるため、高周波ノイズ成分の除去が十分に行え、高周波領域におけるインピーダンス特性を向上させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は各種電子機器に使用されるコンデンサの中で、導電性高分子を固体電解質に用い、面実装対応にしたチップ形固体電解コンデンサに関するものである。
電子機器の高周波化に伴って電子部品の一つであるコンデンサにも従来よりも高周波領域でのインピーダンス特性に優れたコンデンサが求められてきており、このような要求に応えるために電気伝導度が高い導電性高分子を固体電解質に用いた固体電解コンデンサが種々検討されている。
また、近年、パーソナルコンピュータのCPU周り等に使用される固体電解コンデンサには小型大容量化が強く望まれており、更に高周波化に対応して低ESR(等価直列抵抗)化のみならず、ノイズ除去や過渡応答性に優れた低ESL(等価直列インダクタンス)化が強く要求されており、このような要求に応えるために種々の検討がなされている。
図9(a)〜(d)は本発明者らが提案した従来のチップ形固体電解コンデンサの構成を示した平面断面図と正面断面図と底面断面図と底面図であり、図9において、21はコンデンサ素子を示し、このコンデンサ素子21は、表面を粗面化して誘電体酸化皮膜層が形成された弁作用金属からなる陽極体の所定の位置に図示しない絶縁部を設けて陽極電極部22と陰極形成部(図示せず)に分離し、この陰極形成部の誘電体酸化皮膜層上に導電性高分子からなる固体電解質層、カーボン層と銀ペースト層からなる陰極層(全て図示せず)を順次積層形成することにより陰極電極部23を形成して構成されたものである。
24は上記コンデンサ素子21を複数枚積層したコンデンサ素子積層体であり、このコンデンサ素子積層体24はコンデンサ素子21の陽極電極部22が交互に相反する方向に配設されるようにして複数枚を積層することにより構成されたものである。
25は上記コンデンサ素子積層体24の陽極電極部22を一体に接合した陽極コムフレーム、25aはこの陽極コムフレーム25に一体で設けられた陽極結合部であり、この陽極結合部25aは上記コンデンサ素子積層体24を構成するコンデンサ素子21の陽極電極部22の外周に沿って陽極電極部22を包み込むように折り曲げられた後、溶接部25bでレーザー溶接等の手段によって一体に接合されているものである。26は同じくコンデンサ素子積層体24の陰極電極部23を一体に接合した陰極コムフレームであり、この陰極コムフレーム26と陰極電極部23の接合は図示しない導電性接着剤により行われているものである。
27は上記陽極コムフレーム25を上面に接合した陽極コム端子であり、この陽極コム端子27は幅方向の両端に夫々薄肉部27bが設けられ、この薄肉部27bを除く中央部分が実装時の陽極端子部27aとなるものである。
28は上記陰極コムフレーム26を上面に接合した陰極コム端子であり、この陰極コム端子28は幅方向の中央部に薄肉部28bが設けられ、この薄肉部28bを除く両端部分が実装時の陰極端子部28aとなるものである。
29は上記コンデンサ素子積層体24、陽極コムフレーム25、陰極コムフレーム26、陽極コム端子27、陰極コム端子28を一体に被覆した絶縁性の外装樹脂であり、上記陽極コム端子27、陰極コム端子28に夫々設けた薄肉部27b、28bも、この外装樹脂29により一体に被覆され、チップ形固体電解コンデンサの実装面となる下面には、陽極端子部27aと陰極端子部28aが夫々対向する2箇所に露呈した4端子構造を構成しているものである。
このように構成された従来のチップ形固体電解コンデンサは、実装面となる下面に陽極端子部27aと陰極端子部28aが夫々対向する2箇所に露呈した4端子構造とした構成により、各端子間に流れる電流によって発生する磁束をお互いに打ち消し合い、ESLを大きく低減することができるようになり、更に各端子間距離を可能な限り近づけて電流のループ長さを小さくすることにより、更なる低ESL化を図ることが可能になるというものであり、ESLを従来品の522pHから98pHへと、約1/5以下にまで低減することができるというものであった。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開2007−5760号公報
しかしながら上記従来のチップ形固体電解コンデンサでは、実装面となる下面に陽極端子部27aと陰極端子部28aが夫々対向する2箇所に露呈した4端子構造とした構成により、各端子間に流れる電流によって発生する磁束をお互いに打ち消し合い、ESLを大きく低減することができるようになり、更に各端子間距離を可能な限り近づけて電流のループ長さを小さくすることにより、更なる低ESL化を図ることが可能になるというものではあるが、上記陰極端子部28aは、見かけ上2端子構造にしてはいるものの、実際は1つの陰極端子であることから、これを等価回路で示すと図10(a)、(b)に示すようになる。
従って、図10に示すように、チップ形固体電解コンデンサに印加された電流は、直流成分が陽極側を流れ、上記印加された電流に含まれる高周波ノイズ成分が陰極側を流れてグランドに落とし込まれるようにしているものであるが、2つの陰極が連結されているために、上記高周波ノイズ成分がグランドに落ちきらず、図中の矢印で示すように他方の陰極端子部側に相互に流れてしまい、結果として高周波ノイズ成分の除去が不十分となり、高周波領域におけるインピーダンス特性が悪化するという課題があった。
本発明はこのような従来の課題を解決し、高周波領域におけるインピーダンス特性に優れたチップ形固体電解コンデンサを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために本発明は、陽極電極部と50%超の表面に絶縁層を設けた陰極電極部を有した平板状の素子を陽極電極部を交互に相反する側に配置して複数枚積層した素子ユニットと、この素子ユニットの陽極電極部に接合された陽極コム端子と、素子ユニットの積層方向の奇数枚目の素子の陰極電極部と夫々接続された第1の陰極コムフレームと、同じく素子ユニットの積層方向の偶数枚目の素子の陰極電極部と夫々接続された第2の陰極コムフレームと、上記第1の陰極コムフレームを上面一端に接続すると共に第2の陰極コムフレームを同他端に絶縁状態で接続した第1の陰極コム端子と、同じく第1の陰極コムフレームを上面一端に絶縁状態で接続すると共に第2の陰極コムフレームを同他端に接続した第2の陰極コム端子からなる構成にしたものである。
以上のように本発明によるチップ形固体電解コンデンサは、陰極電極部の50%を超える表面に絶縁層を設けた素子を交互に相反する方向に積層した構成により、個々の素子の陰極を夫々独立して引き出すことができるようになるために2つの独立した陰極を形成することができるようになり、これにより、印加された電流に含まれる高周波ノイズ成分が2つの独立した陰極側を流れて効率良くグランドに落とし込まれるようになるため、高周波ノイズ成分の除去が十分に行え、高周波領域におけるインピーダンス特性に優れたチップ形固体電解コンデンサを実現することができるという効果が得られるものである。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1を用いて、本発明の特に請求項1、3、5、7に記載の発明について説明する。
図1(a)、(b)は本発明の実施の形態1によるチップ形固体電解コンデンサの基本的な構成を示した分解斜視図と積層状態を示した斜視図であり、図1において、1は平板状の素子を示し、この素子1は、表面を粗面化して誘電体酸化皮膜層が形成された弁作用金属箔(本実施の形態においてはアルミニウム箔を用いた)からなる陽極体の所定の位置に図示しない絶縁部を設けて陽極電極部2と陰極形成部(図示せず)に分離し、この陰極形成部の誘電体酸化皮膜層上に導電性高分子からなる固体電解質層、カーボン層と銀ペースト層からなる陰極層(全て図示せず)を順次積層形成することにより陰極電極部3を形成し、更にこの陰極電極部3の上記陽極電極部2と相反する側から陰極電極部3の50%を越える表面に絶縁性樹脂からなる絶縁層4を形成することにより構成されたものである。
5は陽極コムフレーム、5aはこの陽極コムフレーム5の上面に一対で設けられた陽極結合部、5bはこの陽極コムフレーム5の下面に接合された陽極コム端子であり、上記陽極コムフレーム5は、上記素子1を陽極電極部2を交互に相反する側に配置して複数枚(本実施の形態においては構成を分かり易くするために2枚とした)積層した素子ユニットの両端に位置する陽極電極部2の下面に夫々配設され、上記陽極結合部5aを折り曲げることにより陽極電極部2を束ねるように包み込んだ後、抵抗溶接等の手段によって陽極電極部2を電気的、機械的に接合したものである。なお、上記陽極コム端子5bは独立した部材でなく、陽極コムフレーム5と一体としたものでも良い。
6はコ字形に形成された第1の陰極コムフレーム、6aはこの第1の陰極コムフレーム6の両端に一対で設けられた側壁部であり、この第1の陰極コムフレーム6は、上記素子ユニットの下面に、最下段の素子1の陰極電極部3と当接するように配設され、導電性接着剤10(図示はしないが上記側壁部6aの内側にも導電性接着剤10が塗布されるものである)を介して素子ユニットの積層方向における奇数枚目となる素子1の陰極電極部3と夫々電気的に接続されるようにしたものである。
7は上記第1の陰極コムフレーム6と同様に形成されたコ字形の第2の陰極コムフレーム、7aはこの第2の陰極コムフレーム7の両端に一対で設けられた側壁部であり、この第2の陰極コムフレーム7は、上記素子ユニットの下面に、最下段の素子1の絶縁層4と当接するように配設され、導電性接着剤10(図示はしないが上記側壁部7aの内側にも導電性接着剤10が塗布されるものである)を介して素子ユニットの積層方向における偶数枚目となる素子1の陰極電極部3と夫々電気的に接続されるようにしたものである。
8は第1の陰極コム端子であり、この第1の陰極コム端子8は、上記第1の陰極コムフレーム6を上面の一端に導電性接着剤10を介して電気的に接続すると共に、上記第2の陰極コムフレーム7を上面の他端に絶縁性接着剤11を介して絶縁状態で接続したものである。
9は上記第1の陰極コム端子8と同様に形成された第2の陰極コム端子であり、この第2の陰極コム端子9は、上記第1の陰極コムフレーム6を上面の一端に絶縁性接着剤11を介して絶縁状態で接続すると共に、上記第2の陰極コムフレーム7を上面の他端に導電性接着剤10を介して電気的に接続したものである。
これにより、上記第1の陰極コム端子8には素子ユニットの積層方向における奇数枚目となる素子1の陰極電極部3が電気的に接続され、また、第2の陰極コム端子9には素子ユニットの積層方向における偶数枚目となる素子1の陰極電極部3が電気的に接続された構成となり、夫々独立した一対の陽極コム端子5bと共に、第1の陰極コム端子8と第2の陰極コム端子9が夫々独立した4端子構造のチップ形固体電解コンデンサが構成されるものである。
このように構成された本実施の形態によるチップ形固体電解コンデンサは、陰極電極部3の50%を超える表面に絶縁層4を設けた素子1を陽極電極部2を交互に相反する側に配置して複数枚積層して素子ユニットを形成した構成により、この素子ユニットの各陰極電極部3は夫々絶縁層4によって分離されて独立した状態になり、図2(a)、(b)の等価回路図に示すように、素子ユニットの積層方向における奇数枚目の素子1の陰極電極部3と同偶数枚目の素子1の陰極電極部3は夫々独立した異なる2つの陰極となる。
従って、このチップ形固体電解コンデンサに印加された電流に含まれる高周波ノイズ成分が2つの独立した陰極を流れて効率良くグランドに落とし込まれるようになり、高周波ノイズ成分の除去が十分に行えるようになるため、高周波領域におけるインピーダンス特性に優れたチップ形固体電解コンデンサを実現することができるようになるという格別の効果を奏するものである。
このように構成された本実施の形態によるチップ形固体電解コンデンサの高周波領域におけるインピーダンス特性を測定した結果を比較例としての従来品と比較して図3ならびに(表1)に示す。
Figure 2009123938
図3ならびに(表1)から明らかなように、本実施の形態によるチップ形固体電解コンデンサは、1GHzにおけるインピーダンスを従来品の60%程度まで低減することができ、かつ、そのバラツキも小さいことから、高周波対応に対する昨今の高い要求にも十分に対応することができるものである。
(実施の形態2)
以下、実施の形態2を用いて、本発明の特に請求項1、3、5〜7に記載の発明について説明する。
本実施の形態は、上記実施の形態1において図1を用いて説明したチップ形固体電解コンデンサの素子ユニットを構成する素子の積層枚数を増加させた点が異なるものであり、これ以外の構成は実施の形態1と同様であるために同一部分には同一の符号を付与してその詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
図4(a)、(b)は本発明の実施の形態2によるチップ形固体電解コンデンサの構成を示した上面側からの斜視図と底面側からの斜視図、図5(a)、(b)は同チップ形固体電解コンデンサの内部構造を示した上面側からの斜視図と底面側からの斜視図、図6(a)、(b)は同チップ形固体電解コンデンサの樹脂モールド前の分解斜視図と同斜視図である。
図4〜図6において、1は陽極電極部2と陰極電極部3を有する素子であり、上記陰極電極部3の50%を超える表面には絶縁性樹脂からなる絶縁層4が形成されており、このように構成された素子1を陽極電極部2が交互に相反する側に配置されるようにして6枚積層することにより素子ユニットを構成しているものである。
5は上記素子ユニットの各陽極電極部2を電気的、機械的に接合した一対の陽極コムフレーム、12はこの陽極コムフレーム5の下面に夫々接合された陽極コム端子、12aはこの陽極コム端子12の一端を曲げ起こして設けた折り曲げ部であり、この折り曲げ部12aは後述する外装樹脂15により上記素子ユニットをモールドした後に外装樹脂15から表出するようにしたものであり、これにより、基板への実装時の半田付け作業において、半田フィレットが形成され易いようにしたものである。
6は第1の陰極コムフレーム、7は第2の陰極コムフレームであり、上記素子ユニットの積層方向における奇数枚目となる素子1の陰極電極部3を導電性接着剤10を介して夫々第1の陰極コムフレーム6(側壁部6aを含む)に接続し、素子ユニットの積層方向における偶数枚目となる素子1の陰極電極部3を導電性接着剤10を介して夫々第2の陰極コムフレーム7(側壁部7aを含む)に接続するようにしたものである。
13は第1の陰極コム端子、13aはこの第1の陰極コム端子13の一端を曲げ起こして設けた折り曲げ部であり、この第1の陰極コム端子13は、上記第1の陰極コムフレーム6を上面の一端に導電性接着剤10を介して電気的に接続すると共に、第2の陰極コムフレーム7を上面の他端に絶縁性接着剤11を介して絶縁状態で接続したものである。なお、上記折り曲げ部13aの構成と効果は上記陽極コム端子12に設けた折り曲げ部12aと同様のものである。
14は第2の陰極コム端子、14aはこの第2の陰極コム端子14の一端を曲げ起こして設けた折り曲げ部であり、この第2の陰極コム端子14は、上記第1の陰極コムフレーム6を上面の一端に絶縁性接着剤11を介して絶縁状態で接続すると共に、第2の陰極コムフレーム7を上面の他端に導電性接着剤10を介して電気的に接続したものである。なお、上記折り曲げ部14aの構成と効果は上記陽極コム端子12に設けた折り曲げ部12aと同様のものである。
これにより、上記第1の陰極コム端子13には素子ユニットの積層方向における奇数枚目(1枚目と3枚目と5枚目)となる素子1の陰極電極部3が夫々電気的に接続され、また、第2の陰極コム端子14には素子ユニットの積層方向における偶数枚目(2枚目と4枚目と6枚目)となる素子1の陰極電極部3が夫々電気的に接続された構成となり、夫々独立した一対の陽極コム端子12と共に、第1の陰極コム端子13と第2の陰極コム端子14が夫々独立した4端子構造のチップ形固体電解コンデンサが構成されていることは上記実施の形態1と全く同様のものである。
15はエポキシ樹脂等からなる絶縁性の外装樹脂であり、この外装樹脂15は、上記一対の陽極コム端子12の底面と折り曲げ部12a、第1の陰極コム端子13の底面と折り曲げ部13a、第2の陰極コム端子14の底面と折り曲げ部14aが夫々外表面に露呈した状態で素子ユニット、陽極コムフレーム5、第1の陰極コムフレーム6、第2の陰極コムフレーム7を一体に被覆したものであり、これにより本実施の形態によるチップ形固体電解コンデンサが構成され、上記外装樹脂15の底面に露呈した一対の陽極コム端子12と第1の陰極コム端子13と第2の陰極コム端子14を介して図示しない基板に実装するように構成されたものである。
このように構成された本実施の形態によるチップ形固体電解コンデンサは、上記実施の形態1によるチップ形固体電解コンデンサと同様に、独立した異なる2つの陰極を設けた構成により、このチップ形固体電解コンデンサに印加された電流に含まれる高周波ノイズ成分が2つの独立した陰極を流れて効率良くグランドに落とし込まれるようになり、高周波ノイズ成分の除去が十分に行えるようになるため、高周波領域におけるインピーダンス特性に優れたチップ形固体電解コンデンサを実現することができるようになるという格別の効果を奏するものである。
(実施の形態3)
以下、実施の形態3を用いて、本発明の特に請求項2、4に記載の発明について説明する。
本実施の形態は、上記実施の形態2において図4〜図6を用いて説明したチップ形固体電解コンデンサの素子ユニットの構成が一部異なるようにしたものであり、これ以外の構成は実施の形態2と同様であるために同一部分には同一の符号を付与してその詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ以下に図面を用いて説明する。
図7(a)、(b)は本発明の実施の形態3によるチップ形固体電解コンデンサの構成を示した上面側からの斜視図と底面側からの斜視図、図8(a)、(b)は同チップ形固体電解コンデンサの樹脂モールド前の分解斜視図と同斜視図であり、図7と図8において、1は陽極電極部2と陰極電極部3を有する素子であり、上記陰極電極部3の50%を超える表面には絶縁性樹脂からなる絶縁層4が形成されており、このように構成された素子1を同方向に3枚積層したものを1つの素子積層体とし、この素子積層体を上記陽極電極部2が交互に相反する側に配置されるようにして2組(6枚)積層して素子ユニットを構成している点が上記実施の形態2と異なる点である。
従って、上記素子ユニットの積層方向における奇数番目となる素子積層体の陰極電極部3を導電性接着剤10を介して夫々第1の陰極コムフレーム6に接続し、素子ユニットの積層方向における偶数番目となる素子積層体の陰極電極部3を導電性接着剤10を介して夫々第2の陰極コムフレーム7に接続するようにしたものである。
このように構成された本実施の形態によるチップ形固体電解コンデンサは、上記実施の形態1、実施の形態2によるチップ形固体電解コンデンサにより得られる効果に加え、素子1を同一方向に複数枚積層して素子積層体とし、この素子積層体を陽極電極部2が交互に相反する側に配置されるようにして積層することにより素子ユニットを構成したことにより、複数(3枚)の陰極電極部3が重なり合って第1の陰極コムフレーム6(側壁部6aを含む)、第2の陰極コムフレーム7(側壁部7aを含む)に接続されるようになるため、陰極電極部3と第1の陰極コムフレーム6、第2の陰極コムフレーム7とのコンタクト性が向上し、ESRを低下させることができるようになるという格別の効果を奏するものである。
また、素子ユニットを構成する素子積層体の陽極電極部2の折り曲げ量を半減することができるようになるため、素子1に加わるダメージを低減して漏れ電流特性の悪化を抑制することができるようになるという格別の効果も奏するものである。
本発明によるチップ形固体電解コンデンサは、高周波領域におけるインピーダンス特性に優れるという効果を有し、特に高周波特性が重要視される分野のコンデンサ等として有用である。
(a)本発明の実施の形態1によるチップ形固体電解コンデンサの基本的な構成を示した分解斜視図、(b)同積層状態を示した斜視図 (a)、(b)同チップ形固体電解コンデンサの構成を示した等価回路図 同チップ形固体電解コンデンサのインピーダンス特性を示した特性図 (a)本発明の実施の形態2によるチップ形固体電解コンデンサの構成を示した上面側からの斜視図、(b)同底面側からの斜視図 (a)同チップ形固体電解コンデンサの内部構造を示した上面側からの斜視図、(b)同底面側からの斜視図 (a)同チップ形固体電解コンデンサの樹脂モールド前の分解斜視図、(b)同斜視図 (a)本発明の実施の形態3によるチップ形固体電解コンデンサの構成を示した上面側からの斜視図、(b)同底面側からの斜視図 (a)同チップ形固体電解コンデンサの樹脂モールド前の分解斜視図、(b)同斜視図 (a)従来のチップ形固体電解コンデンサの構成を示した平面断面図、(b)同正面断面図、(c)同底面断面図、(d)同底面図 (a)、(b)従来のチップ形固体電解コンデンサの構成を示した等価回路図
符号の説明
1 素子
2 陽極電極部
3 陰極電極部
4 絶縁層
5 陽極コムフレーム
5a 陽極結合部
5b 陽極コム端子
6 第1の陰極コムフレーム
6a、7a 側壁部
7 第2の陰極コムフレーム
8、13 第1の陰極コム端子
9、14 第2の陰極コム端子
10 導電性接着剤
11 絶縁性接着剤
12 陽極コム端子
12a、13a、14a 折り曲げ部
15 外装樹脂

Claims (7)

  1. 陽極電極部と陰極電極部を有し、かつ、陰極電極部の50%を超える表面に絶縁層を設けた平板状の素子を上記陽極電極部を交互に相反する側に配置して複数枚積層した素子ユニットと、この素子ユニットの両端に位置する陽極電極部の下面に夫々配設されて各陽極電極部と接合された一対の陽極コム端子と、上記素子ユニットの下面に配設され、素子ユニットの積層方向における奇数枚目となる素子の陰極電極部と夫々電気的に接続されたコ字形の第1の陰極コムフレームと、同じく素子ユニットの下面に配設され、素子ユニットの積層方向における偶数枚目となる素子の陰極電極部と夫々電気的に接続されたコ字形の第2の陰極コムフレームと、上記第1の陰極コムフレームを上面の一端に電気的に接続すると共に第2の陰極コムフレームを同他端に絶縁状態で接続した第1の陰極コム端子と、同じく第1の陰極コムフレームを上面の一端に絶縁状態で接続すると共に第2の陰極コムフレームを同他端に電気的に接続した第2の陰極コム端子と、上記一対の陽極コム端子ならびに一対の陰極コム端子の少なくとも実装面となる下面の一部が夫々露呈する状態で上記素子ユニットを被覆した絶縁性の外装樹脂からなるチップ形固体電解コンデンサ。
  2. 陽極電極部と陰極電極部を有し、かつ、陰極電極部の50%を超える表面に絶縁層を設けた平板状の素子を同方向に複数枚積層した素子積層体を上記陽極電極部を交互に相反する側に配置して複数積層した素子ユニットと、この素子ユニットの両端に位置する陽極電極部の下面に夫々配設されて各陽極電極部と接合された一対の陽極コム端子と、上記素子ユニットの下面に配設され、素子ユニットの積層方向における奇数番目となる素子積層体の陰極電極部と夫々電気的に接続されたコ字形の第1の陰極コムフレームと、同じく素子ユニットの下面に配設され、素子ユニットの積層方向における偶数番目となる素子積層体の陰極電極部と夫々電気的に接続されたコ字形の第2の陰極コムフレームと、上記第1の陰極コムフレームを上面の一端に電気的に接続すると共に第2の陰極コムフレームを同他端に絶縁状態で接続した第1の陰極コム端子と、同じく第1の陰極コムフレームを上面の一端に絶縁状態で接続すると共に第2の陰極コムフレームを同他端に電気的に接続した第2の陰極コム端子と、上記一対の陽極コム端子ならびに一対の陰極コム端子の少なくとも実装面となる下面の一部が夫々露呈する状態で上記素子ユニットを被覆した絶縁性の外装樹脂からなるチップ形固体電解コンデンサ。
  3. 素子ユニットを構成する素子の積層枚数を偶数とした請求項1に記載のチップ形固体電解コンデンサ。
  4. 素子ユニットを構成する素子積層体の積層数を偶数とした請求項2に記載のチップ形固体電解コンデンサ。
  5. 素子ユニットを構成する素子の陽極電極部の外周に沿って陽極電極部を一体に結合する陽極結合部を陽極コム端子に設けた請求項1または2に記載のチップ形固体電解コンデンサ。
  6. 陽極コム端子ならびに陰極コム端子の下面の少なくとも一部を上面視外装樹脂から突出するように延長し、この延長部分を外装樹脂の側面に沿って上方へ折り曲げた請求項1または2に記載のチップ形固体電解コンデンサ。
  7. 素子として、表面を粗面化して誘電体酸化皮膜層が形成された弁作用金属からなる陽極体の所定の位置に絶縁部を設けて陽極電極部と陰極形成部に分離し、この陰極形成部の誘電体酸化皮膜層上に導電性高分子からなる固体電解質層、カーボン層と銀ペースト層からなる陰極層を順次積層形成することにより陰極電極部を形成し、この陰極電極部の50%を超える表面に絶縁性樹脂からなる絶縁層を設けた素子を用いた請求項1または2に記載のチップ形固体電解コンデンサ。
JP2007296522A 2007-11-15 2007-11-15 チップ形固体電解コンデンサ Expired - Fee Related JP5034887B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007296522A JP5034887B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 チップ形固体電解コンデンサ
US12/678,529 US8421557B2 (en) 2007-11-15 2008-11-12 Chip-type solid electrolytic capacitor and chip-type filter
CN2008801161709A CN101861632B (zh) 2007-11-15 2008-11-12 片式固体电解电容器和片式滤波器
PCT/JP2008/003269 WO2009063618A1 (ja) 2007-11-15 2008-11-12 チップ形固体電解コンデンサとチップ形フィルタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007296522A JP5034887B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 チップ形固体電解コンデンサ

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009123938A true JP2009123938A (ja) 2009-06-04
JP2009123938A5 JP2009123938A5 (ja) 2010-12-09
JP5034887B2 JP5034887B2 (ja) 2012-09-26

Family

ID=40815770

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007296522A Expired - Fee Related JP5034887B2 (ja) 2007-11-15 2007-11-15 チップ形固体電解コンデンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5034887B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021085555A1 (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサ
WO2021172236A1 (ja) * 2020-02-28 2021-09-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサおよびその製造方法
WO2021200197A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサ

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001230156A (ja) * 1999-12-10 2001-08-24 Showa Denko Kk 積層型固体電解コンデンサ
JP2003142347A (ja) * 2001-11-02 2003-05-16 Rohm Co Ltd 固体電解コンデンサの構造及びその製造方法
JP2004071634A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Rohm Co Ltd 固体電解コンデンサ用コンデンサ素子の製造方法及びこのコンデンサ素子を使用した固体電解コンデンサの製造方法
JP2005269293A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Sanyo Electric Co Ltd デカップリングデバイス
JP2007005760A (ja) * 2005-05-23 2007-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd チップ形固体電解コンデンサ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001230156A (ja) * 1999-12-10 2001-08-24 Showa Denko Kk 積層型固体電解コンデンサ
JP2003142347A (ja) * 2001-11-02 2003-05-16 Rohm Co Ltd 固体電解コンデンサの構造及びその製造方法
JP2004071634A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Rohm Co Ltd 固体電解コンデンサ用コンデンサ素子の製造方法及びこのコンデンサ素子を使用した固体電解コンデンサの製造方法
JP2005269293A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Sanyo Electric Co Ltd デカップリングデバイス
JP2007005760A (ja) * 2005-05-23 2007-01-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd チップ形固体電解コンデンサ

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021085555A1 (ja) * 2019-10-31 2021-05-06 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサ
CN114600208A (zh) * 2019-10-31 2022-06-07 松下知识产权经营株式会社 电解电容器
WO2021172236A1 (ja) * 2020-02-28 2021-09-02 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサおよびその製造方法
WO2021200197A1 (ja) * 2020-03-31 2021-10-07 パナソニックIpマネジメント株式会社 電解コンデンサ
CN115335935A (zh) * 2020-03-31 2022-11-11 松下知识产权经营株式会社 电解电容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP5034887B2 (ja) 2012-09-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4872365B2 (ja) チップ形固体電解コンデンサ
US20150014037A1 (en) Multilayer ceramic capacitor and board for mounting the same
US20150373852A1 (en) Multilayer ceramic capacitor and board for mounting of the same
JP2006080423A (ja) チップ形固体電解コンデンサ
WO2008035684A1 (fr) Filtre de type plaquette
US8421557B2 (en) Chip-type solid electrolytic capacitor and chip-type filter
JP6349553B2 (ja) 固体電解コンデンサ及びそれを用いた実装体
EP1415313B1 (en) Stacked capacitor with aluminium electrodes separated by conductive polymer
JP5045058B2 (ja) π型フィルタ
JP4924698B2 (ja) 電子部品実装構造
JP2009194169A (ja) 積層コンデンサ
JP5034887B2 (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP5040255B2 (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP2009123938A5 (ja)
JP2008021771A (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP4613669B2 (ja) 固体電解コンデンサ
JP2008135425A (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP5040230B2 (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP5034886B2 (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP5413430B2 (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP2008135424A (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP2008021772A (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP2008053416A (ja) チップ形固体電解コンデンサ
JP2009123937A5 (ja)
JP2009010067A (ja) チップ形固体電解コンデンサ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101021

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101021

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20101112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120605

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120618

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5034887

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150713

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees