JP2009122709A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トナー像の解像度を高めたときの画像の安定性を確保する。
【解決手段】解像度切り替え出力の指示がきた画像形成装置は、ユーザから操作/表示部又はプリンタドライバ上から指示された解像度に関する判断、すなわち600dpi出力か1200dpi出力かを判断する(S1,S2)。ここで600dpiの場合(S3のYes)、リアルタイム階調補正の間隔を10枚に1回(S4,S5,S6)、また1200dpiの場合(S3のNo)には、5枚に1回の頻度で実行させる(S7,S8,S9)。これにより解像度を600dpiから1200dpiに切り替えによって生じる不安定出力を回避できる。
【選択図】図12

Description

本発明は、画像形成パターンの解像度が切り替えられたときに、画質の安定化を図るようにした画像形成装置に関する。
最近の複写機は、プリンタなどとともにネットワークに接続されてMFP(Multi Function Printer)として用いられるものもある。このような環境では、ネットワークに接続される装置間でプリントされる画像の色合わせ、あるいはCRT等の表示器上に表示される画像の色とプリントされる画像の色を合わせることが多く行われる。そして、そのためのカラーマネージメント手法が種々知られている。
例えば、ICC(International Color Consortium)プロファイルを用いたカラーマネージメントでは、プリンタや複写機などの装置独自のICCプロファイルを作成することにより、キャリブレーション(色合わせのこと。キャラクタライゼーションともいう。)を行い、これを用いて例えばパーソナルコンピュータ(PC)で色変換を行ってプリントデータを作成し、これをそのプロファイルに対応した装置に出力することにより、プリントされる画像の色と表示器等で表される画像の色を合わせている。
一般ユーザにおいても、プロファイルを作成するソフトウエアや測色器も市販されていることから、プリンタなどの画像形成装置が出力する色を目的の色にマッチングさせる環境が整いつつある。他のキャリブレーションとして、ICCプロファイルの多次元LUTによる色変換は用いず、階調性に関するガンマLUTの内容を変更して所望の階調特性を得るキャリブレーションも行われている。
以上のようにカラーマネージメントは、同じ機種の複数の装置間や異なる機種間の出力色の差を抑制することができる点で有効な手法であり、その適用範囲は、上述のものばかりでない。例えば、オフセット印刷機で印刷される色にプリンタでプリントされる色を合わせることにより、プリンタを印刷の色校正に用いる場合にも適用されている。印刷機とプリンタのそれぞれのICCプロファイルを用意すれば、PCのアプリケーション上で、例えば、図22に示すようなカラーマネージメントが可能となる。
図22に示すように、印刷用ICCプロファイル51とプリンタ用ICCプロファイル52の内容は、測色器を用いたパッチの色測定に基づき、それぞれ、印刷機及びプリンタに依存しない色空間、例えばCIE L*a*b*色空間に対応付けて校正されており、これにより、印刷機で印刷する色とプリンタでプリントする色を一致させることができる。そして、カラーマネージメントモジュール(CMM)53は、これらのプロファイルを用いて色変換を行うことによりプリントデータを作成することができる。
以上のように、測色器、アプリケーション、プロファイル作成ソフトなどのカラーマネージメント環境が整ったことにより、電子写真方式の画像形成装置を、上述したように印刷機の色校正に用いることがデザイン業界を中心に広がりつつある。
一方、複写機エンジン側の色調整であるが、特許文献1に記載されているような単色の階調パッチを出力し、リーダ部で濃度を算出し、所望のターゲット(濃度リニア、明度リニアなど)となるように一次元LUT(階調補正テーブル)を作成するというフローが行われていた。
さらに、特許文献2、特許文献3に記載されているように、転写体にパッチ像を形成し正反射センサでトナーの載り量(濃度)を換算し、LUT又はATRにフィードバックし、ユーザの手を煩わすことなく色の安定性を維持していた。
一方、オフセット印刷画質と比較すると、解像度の差が歴然と現れてくる。オフセット印刷の刷版を作成するCTPの解像度は最低でも2400dpiである。これに対して、電子写真プリンタの解像度は600dpiが平均である。このため小ポイントの文字、文字のプロポーション、書体のバリエーションであるファミリが形成できないなどの問題が発生してしまう。
さらに、600dpiでディザマトリクスを組む場合には、制御点が少ないため、印刷同等のスクリーンを形成することが困難であった。
このように従来のカラー複写機では、解像度に起因する問題が多く、ユーザからは高解像度化のニーズがある半面、カラー複写機などは毎回カラーカンプやプルーファーとして使われるわけではなく、オフィスユースとしても使用される。すなわち、解像度を上げるためには、本体コストが上がる、処理時間が長くなるなど、すべてのユーザに共通の問題点があり、一概に解像度を上げることができないでいた。
このような問題に対して、コストをなるべく上げずに解像度を切り替え、双方のニーズに応えるものが提案されている。
特許文献4によれば、感光体ドラム上に形成する静電潜像のドット密度を変更でき、そのためにレーザビームの周波数、すなわちレーザパワー変調信号の周波数や、ポリゴンミラーの回転速度を変更するようになっている。
また、特許文献5によれば、レーザビームのパルス幅変調を行う際に、そのパルス幅に応じてパルスの立ち上がり時間を制御し、ドット間隔を調整することで高解像度化を達成する。
さらに、特許文献6によれば、いわゆるツインビームレーザを使って解像度の切り替えを行う。
そして、特許文献7では、600dpi時と1200dpi時とでプロセススピードを1/2にし、高解像度を望まない、プリント速度を望むユーザと、高精細な画像を好むユーザとで切り替えられるような発明がなされていた。
特開平11−75067号公報 特開2002−72577号公報 特開2002−72574号公報 特開昭59−221165号公報 特開昭60−7263号公報 特開昭60−182868号公報 特開2000−181275号公報
しかしながら、高解像度化によって出力画像が不安定になるという問題点がある。
例えば、現在の光学技術、コスト面を考慮すると、35μm程度のレーザスポット径が限界である。これに対して600dpiと1200dpiとでは、それぞれ1画素約42.3μmと約21.1μmであり、前者はレーザのスポット径の方が小さいが、後者はレーザのスポット径の方が大きいために、シャープで深い安定した潜像形成ができず、潜像の裾野部分が重なりあうことによる不安定要素が発生してしまう。さらに、その他のプロセスにおいても、高精細現像技術、高転写効率技術などが必要であり、低解像度時と高解像度時とでは安定性が異なっていた。
さらに、基本解像度のみならず、面積階調時の画像形成パターンであるスクリーン線数にも安定性が大きく関わり、上述の潜像の安定性から高線数になればなるほど安定性が確保できずにいた。
本発明は、上述事情に鑑みてなされたものであり、低解像度時とともに高解像度時においても画質の安定化を効率良く図ることができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、所定の階調再現テーブルを用いて感光体にトナー像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により前記感光体に形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、前記画像形成手段により形成されたパッチ画像の濃度を検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段の出力に基づいて前記所定の階調再現テーブルを補正することにより画質安定化処理を行う画質安定化手段と、記録材に形成すべき画像の中にビットマップ画像に対応する画像形成パターンが存在するときその画像形成パターンの解像度を判定する判定手段と、を有し、前記画像形成手段によりパッチ画像を形成することに伴い前記画質安定化手段により画質安定化処理を実行させる頻度が、低解像度時よりも高解像度時において多くなるように制御することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、所定の階調再現テーブルを用いて感光体にトナー像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により前記感光体に形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、前記画像形成手段により形成されたパッチ画像の濃度を検出する濃度検出手段と、前記濃度検出手段の出力に基づいて前記所定の階調再現テーブルを補正することにより画質安定化処理を行う画質安定化手段と、記録材に形成すべき画像の中に写真画像に対応する画像形成パターンが存在するときその画像形成パターンの解像度を判定する判定手段と、を有し、前記画像形成手段によりパッチ画像を形成することに伴い前記画質安定化手段により画質安定化処理を実行させる頻度が、低解像度時よりも高解像度時において多くなるように制御することを特徴とする。
本発明によると、画質安定化処理の実行頻度を低解像度時よりも高解像度時において多くしたことにより、低解像度時とともに高解像度時においても画質の安定化を効率良く図ることができる。
参考例1における600dpi時の潜像プロファイルを示す概念図である。 参考例1における1200dpi時の潜像プロファイルを示す概念図である。 参考例1における1200dpi時のトナー像を示す概念図である。 参考例1における600dpi時のトナー像を示す概念図である。 参考例1における600dpi時の連続画像形成枚数(出力枚数)と安定性との関係を示す図である。 参考例1における1200dpi時の連続画像形成枚数(出力枚数)と安定性との関係を示す図である。 参考例1における連続安定性出力結果(色再現指数)を示す図である。 画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。 濃度検知センサの概略構成を模式的に示す図である。 リアルタイム階調補正テーブルを示す図である。 参考例1における画像処理部の構成を示すブロック図である。 参考例1における制御の流れを示すフローチャートである。 参考例2における、線数違いの潜像プロファイルを示す概念図である。 参考例2における制御の流れを示すフローチャートである。 実施例1における画像処理部の構成を示すブロック図である。 実施例1における画像形成パターンのユーザ指定概念図である。 実施例1におけるビットマップ画像のPDL記述を示す図である。 実施例1におけるビットマップ画像の構造の説明図である。 実施例1におけるテキスト画像のPDL記述を示す図である。 実施例1におけるベクトル画像のPDL記述を示す図である。 実施例1における制御の流れを示すフローチャートである。 従来例におけるカラーマネージメントフローを示す図である。
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図面において同一の符号を付したものは、同一の構成又は作用をなすものであり、これらについての重複説明は適宜省略した。
<参考例1>
[基本解像度切り替え時の安定化制御方法]
まず、高解像度時の不安定要因について述べる。
本参考例1で述べるレーザビームは、赤色発光レーザである。レーザスポット径は、主走査方向,副走査方向ともに40μmであり、このようなレーザスポットにおける潜像の様子は図1,図2のような形となっている。また、図1は600dpi、図2は1200dpi時の孤立ドットパターンの潜像分布を示している。横軸は座標(μm)、縦軸は潜像電位(V)である。
これらの図からわかるように、1200dpi時の孤立ドットパターンは、600dpiの潜像に比べて浅い潜像、すなわち電位の変化が少ない潜像になる。このため、ある現像バイアス電位(Vdc)で区切られたところから現像されるとすると、図3のような出力結果になり、1200dpi時の孤立ドット(同図の上段の図)では、ハイライト部において、安定に形成されず、複数ドット(同図の中・下段の図)になると安定に形成されるといった現象が発生する。すなわち同図に示すように、独立ドットでは、オリジナルからかけ離れた画像となり、複数ドットになってはじめてオリジナル画像に近づく。図4には、600dpi時をの独立ドット(上段)と複数ドット(中・下段)の画像形成を示す。
このように高解像度化は文字のプロポーション、ディザマトリクスの自由度などが向上し、これらの画質項目には画質の向上が図られるが、上述したような1200dpi時の不安定ドットを使用するハイライト〜中間調にかけての濃度変動を起こしやすい。
図5に600dpi時の連続出力と安定性との関係を示す。また、図6に1200dpi時の同様の関係を示す。これらの図の縦軸はΔEであり、1枚目出力からの色差を示し、横軸は連続出力枚数をしめす。
これらを比較してもわかるように、連続出力時の安定性は600dpiよりも1200dpiの方が精度が低い。これらの結果を横軸にΔE、縦軸に累積発生頻度で示すと、図7に示すようになる。この図7を色再現指数という見方でまとめてみると、以下のような結果になる。
すなわち、色再現指数(ΔE≦10の発生確率)は、600dpi時には93%、1200dpi時には87%であった。
したがって、600dpiと1200dpiの切り替えができる画像形成装置においては、1200dpi時の出力の際に安定化制御の高精度化を行わなければならない。
・画像形成装置の説明
図8に、本発明に係る画像形成装置の一例として、参考例1に係る画像形成装置をしめす。同図に示す画像形成装置は、電子写真方式の4色フルカラーのレーザビームプリンタであり、同図はその概略構成をしめす縦断面図である。
同図に示すレーザビームプリンタ(以下「画像形成装置」という。)は、それぞれマゼンタ,シアン,イエロー,ブラックの各色の画像を形成する、4個の画像形成ステーションが設けられている。それぞれの画像形成ステーションは、同図中における時計回りに回転自在に支持された像但持体である電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)1a,1b,1c,1dを備えている。感光ドラム1a,1b,1c,1dは、所定のプロセススピード(周速度)で同図中の半時計回りに回転される。感光ドラム11a,1b,1c,1dの周囲には、その回転方向に沿ってほぼ順に、一次帯電器(帯電手段)2a,2b,2c,2d、露光装置(露光手段)33a,3b,3c,3d、現像装置(現像手段)4a,4b,4c,4d、転写帯電器(転写手段)5a,5b,5c,5d、クリーニング装置(クリーニング手段)6a,6b,6c,6d等を備えている。なお、以下の説明では、上述の各部材や装置を総称して呼ぶ場合や色を区別する必要がない場合には、単に、感光ドラム1、一次帯電器2、露光装置3、現像装置4、転写帯電器5、クリーニング装置6のように記す。
図9に示すように、各画像形成ステーションごとに、各感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)に対向するように、濃度検知センサ(濃度検出手段)30(30a,30b,30c,30d)が配置されている。濃度センサ30は、感光ドラム1上に形成されたトナー像のトナー量を検出するものである。
現像装置4a,4b,4c,4dとクリーニング装置6a,6b,6c,6dとの間における感光ドラム1a,1b,1c,1dの下方には、これらに接するようにして転写ベルト17が配設されている。転写ベルト17は、記録媒体である紙,透明フィルム等の記録材Pを表面に担持して矢印R17方向に回転し、記録材Pを各感光ドラム1a,1b,1c,1dに順次搬送する。各画像形成ステーションにおいて感光ドラム1a,1b,1c,1d上に形成されたトナー像は、写用帯電器5a,5b,5c,5dによって、転写ベルト17上の記録材Pに順次に転写される。
さらに、画像形成装置には、複数の給紙部、つまり給紙カセット12,13,14、及び図8図中矢印R11方向に引き出し可能な手差し給紙トレイ11、さらに大容量ペーパーデッキ15が設けられている。記録材Pは、これら給紙部のうちのいずれかから給紙ローラ、搬送ローラ、レジストローラ16を介して搬送ベルト17に供給される。
記録材Pは、転写ベルト17上に支持されて各画像形成ステーションを通過する過程で、感光ドラム1a,1b,1c,1d上に形成された各色のトナー像が順次に転写される。この転写工程が終了すると、記録材Pは分離帯電器18によって転写ベルト17から分離されて、記録材案内手段となる搬送ベルト19により定着装置20に搬送される。
定着装置20は、回転自在に支持された定着ローラ21と、この定着ローラ21に圧接しながら回転する加圧ローラ22と、離型剤供給塗布手段である離型剤塗布装置23と、ローラクリーニング装置とを備えている。定着ローラ21及び加圧ローラ22の内側にはハロゲンランプなどのヒータ(不図示)がそれぞれ配設されている。定着ローラ21、加圧ローラ22にはそれぞれサーミスタ(不図示)が接触されており、温度調節装置(不図示)を介してそれぞれのヒータへ印加する電圧を制御することにより、定着ローラ21及び加圧ローラ22の表面温度調節を行っている。加圧ローラ22の加圧値、及び定着ローラ21の表面温度は、定着制御機構25により可変にすることができる。
定着ローラ21にはその表面に離型剤としてのシリコンオイルを塗布する離型剤塗布装置23が接触されており、搬送ベルト19により記録材Pが搬送されて定着ローラ21と加圧ローラ22との間を通過する際に、トナーが定着ローラ21の表面に付着しないようにしている。また、離型剤塗布装置23には、定着ローラ21の表面に塗布するシリコンオイルの塗布量を制御する塗布量制御装置26が接続されている。
定着ローラ21と加圧ローラ22とを駆動する駆動モータ(不図示)には、記録材Pの搬送速度、すなわち記録材Pの表裏両面を加圧・加熱する定着ローラ21と加圧ローラ22との回転速度を制御する速度制御装置27が接続されている。これにより、記録材Pの表面上の未定着トナー像は溶融して定着され、記録材P上にフルカラー画像が形成される。このフルカラー画像が定着された記録材Pは、分離爪(不図示)によって加圧ローラ22から分離されて、排紙トレイ24上に排出される。
図8に示す画像形成装置の上部には、原稿読み取り部28、操作ディスプレイ29が配設されている。原稿読み取り部28は、原稿台(不図示)に載置された原稿を光学的に走査して読み取ることにより、各色の画像信号を得る。また、操作ディスプレイ29は、操作者(ユーザ、サービスマン)からのコマンド入力や、操作者への装置の状態報知等が行われる。後述するコピー時の解像度切り替えはこの操作部により指示される。
・解像度切り替え方法
本参考例で採用する解像度切り替え方法としては、例えば、特開2000−181275号公報に記載されているように、プロセススピードを1/2にすることで達成する。より詳しく述べると、600dpi時のプロセススピードは200mm/sec、1200dpi時には100mm/secで、1分間当たりの出力枚数も半分となる。
近年、さまざまなプリンタメーカーが上述のような1/2のプロセススピードにすることによって高解像度化を達成している。部品変更規模が少なく、コストメリットが高いため、本参考例でもこの手法を採用した。
・安定化制御
次に安定化制御手段について説明する。
安定化制御方法の特徴としては、600dpi時と1200dpi時で安定化制御方法を変更している点である。課題でも述べたように、高解像度時ほど厳密に安定性を確保しなければならない。以下は解像度切り替えによって変更する制御を中心に説明する。
[濃度検知センサ]
濃度検知センサ30(30a,30b,30c,30d)は、図9に示すように光学センサである一対の発光素子31と受光素子32を備えている。発光素子31から照射された光は、感光ドラム1(1a,1b,1c,1d)に形成されたパッチ画像G(濃度検知用のトナー像)の表面で反射されて、その反射光を受光素子32で受光する。受光素子32からの受光信号は、濃度検知センサ制御部33に入力される。そして、あらかじめ算出し、テーブル化してある受光信号−濃度の関係に基づいて受光信号から濃度を算出する。
安定化制御にもさまざまなものがある。
[リーダ階調補正]
第1には、ユーザによって、重要な出力の前に行うキャリブレーションである自動階調補正に関するものがある。これは記録材P上にLUT(ルックアップテーブル:階調補正テーブル)なしの階調パッチを出力し、この記録材Pをユーザの手によってリーダ部に載置して階調パッチを読み取り、濃度に変換する。入力信号に対して濃度がどのようになっているかを判断し、あらかじめ定められているターゲットになるように階調性を補正する(LUTを書き換える)ものである。
[エンジン階調補正]
次に、上述の記録材P上のフローを画像形成装置本体内で自動的に行うことでユーザビリティを向上させる。リーダ部で記録材Pを読み取る安定化制御を毎日ユーザが実施することは考えにくく、ユーザのニーズは上記紙上自動階調補正をフル自動化することであり、実際の画像形成装置では実施されているものが多い。
具体的に述べると、あるタイミングに応じてLUTオフの階調パッチ画像を感光ドラム1上に形成する。この階調パッチ画像を濃度検知センサ30で検出し、濃度に変換し、あらかじめ定められているターゲットになるように階調を補正するテーブル、LUTを書き換えることが行われてきた。上述のあるタイミングとは、電源投入後、前ドア開閉後、規定枚数終了後、環境変動時などのタイミングである。
上述の2つの制御は、ジョブ毎の安定化には定評があるが、連続ジョブ中の安定性の確保にはつながらない。連続ジョブ中は、現像装置4内のトナー特性の変化によって安定性を確保することが難しい。このような場合は、連続ジョブ中のジョブとジョブの間、すなわち紙間(先行する記録材Pの後端とこれに後続する記録材Pの先端との間の間隔)にパッチ画像を形成し、階調再現テーブル(LUT)を補正する画質安定化処理の制御が行われている。
[リアルタイム階調補正]
より具体的に説明すると、LUTを介したハーフトーンのパッチ画像を感光ドラム1上に形成し、規定通りの濃度になっているかを確認する。規定通りになっていない場合には、その変動量に応じて、図10に示すような階調補正(以下「リアルタイム階調補正テーブル」という。)をLUTの前に登録する。つまり、0〜FFH(10進法で255)の30H(10進法で48)を感光ドラム1上に形成し、規定濃度が0.3だとする。そのときの実測濃度値が0.2で0.1足りない。このような場合、30Hの部分で0.1相当の増加分を追加し、その他の部分については30Hの変更量に応じて増減をコントロールする。その他の階調においては、図10のテーブルに基づき、30H部は濃度値でずれ量100%補正、20H部は84%の補正量といった具合に信号レベルごとの補正量を変更して階調補正を行っていく。このとき、解像度変換によってハイライトから中間調にかけての安定性の低下が課題であるため、像を形成しているパッチも30Hとハイライト領域を合わせる工夫をしている。また、視覚感度的にもシャドウ部の変動よりもハイライト〜中間調の変動の方が目立ち、より厳しい安定性が求められる。このため、上述のようなハイライトから中間調重視のパッチ画像の形成、及び制御を行っている。なお、このときの制御には、最大濃度と最小濃度との中間点よりも濃度の薄いパッチ画像を形成して制御を行うようにするとよい。
画像信号の流れとしては、上述のリアルタイム階調補正テーブルを通過してから従来のLUT処理を行わなければならないが、上述のリアルタイム階調補正テーブルとLUTを一つのLUTとしてもよい。
これらの制御により、連続ジョブ中に1つのパッチ画像でLUTを修正し、次のページ印刷に間に合わせるようなリアルタイム階調補正が可能となる。
本参考例では、1200dpi時と600dpi時とで、上述の連続出力時のリアルタイム階調補正の制御間隔を変更することを特徴とし、600dpi時が10枚に1回、1200dpi時が高精度化のため5枚に1回という制御間隔で行う。
・画像処理部の説明
次に、画像処理部209の構成を説明する。図11は画像処理部209の構成例の概略を示すブロック図である。
図11において、CCD210は、原稿画像を600dpiで読み取り、読み取った画像をRGB信号として画像処理部209へ入力する。画像処理部209に入力されたRGB信号は、A/D変換器102によりディジタルRGB信号に変換される。シェーディング補正部103は、照明光量やレンズ光学系で発生する光量むら及びCCD210の画素の感度むらを補正する。変倍部104は、読取画像を拡大縮小する。
入力ダイレクトマッピング部105は、ICCプロファイルに近い多次元LUTを有し、RGB信号をデバイスに依存しない色空間であるL*a*b*信号に変換する。出力ダイレクトマッピング部106は、L*a*b*信号を規定のCMYK信号に変換する。解像度変換部107は、600dpiのリーダ情報を必要に応じて1200dpiに変換する。プリントアウト信号の場合には、ユーザが設定した情報に基づき変換を行う。
画像形成パターン処理部108、ライン成長型ディザ及びドット集中型ディザ法(特開平11−017947号公報に記載の方法等)による多値化機能を600dpiと1200dpiそれぞれ有し、CPU110の制御により画像形成パターンの選択がなされる。画像形成パターン処理部108から出力されるCMYKの各信号はプリンタ部200へ送られる。なお、画像形成パターン処理部108においてプリンタ部200のガンマ特性を補正するためのLUTを用いた処理も行われる。LUTは各解像度ならびに画像形成パターンごとに用意されている。LUT処理は、基本的にマトリクス演算等のパターン処理の前に行うのが普通である。また、画像形成パターン処理部108に含まれるLUTは、CPU110からの指示により書き換えが可能な構成になっており、リーダ階調補正時、エンジン階調補正時、連続出力時のリアルタイム階調補正中に生成するLUTは、後述するLUT生成部121によってLUTが生成され、画像形成パターン処理部108へ送られ書き換える。
リーダ部からのRGB信号、及び画像形成装置内の濃度検知センサ30からの信号はLUT生成部121へ送られる。LUT生成部121の働きは、入力したRGB情報、濃度検知センサ30からの情報をそれぞれ濃度信号に変換し、出力したパッチ信号情報と濃度変換した濃度情報との関係で所望のターゲットになるように階調を補正するLUTを作成する。作成したLUTは、画像形成パターン処理部108へアップロードすることができる。
CPU110は、ROM111に保持された制御プログラムに基づき、RAM112をワークメモリに使用して、画像処理部209の各構成を統括的に制御し、例えば、解像度変換部107や、画像形成パターン処理部108などへパラメータを設定する制御も行う。CPU110は、操作/表示部114や、外部装置と通信を行うためのNetwork I/F113を制御し、画像情報やデバイス情報の入出力を行う。すなわち、CPU110は、システム全体を制するプロセッサである。
HDD115はハードディスクドライブで、システムソフトウェア、一般画像データならびに出力済み画像データを保管する(ユーザ設定可能)。また、操作/表示部114から本システム使用者が入力した情報を、CPU110に伝える役割をする。ラスタイメージプロセッサ(RIP)116はPDLコードをビットマップイメージに展開し、L*a*b*又はCMYK信号を出力ダイレクトマッピング部106の前後に信号を送る。
・フローチャートの説明
図12に、本参考例の特徴であるユーザからの解像度切り替え出力の指示がきた場合のフローを示す。
解像度切り替え出力の指示がきた画像形成装置は、ユーザから操作/表示部114、又はプリンタドライバ上から指示された解像度に関する判断、すなわち600dpi出力か1200dpi出力かを判断する(S1,S2)。
ここで600dpiの場合(S3のYes)、リアルタイム階調補正の間隔を10枚に1回(S4,S5,S6)、また1200dpiの場合(S3のNo)には、5枚に1回の頻度で実行させる(S7,S8,S9)。
本参考例ではプロダクティビティを向上させるため、次ジョブがきている場合(S10のYes)には画像形成を終了せず、ステップS3に戻ってあたかも連続出力時のような画像形成シーケンス動作をする。したがって、複数枚出力かどうかは関係なく、前回のリアルタイム階調補正から何枚経過しているかを判断し、600dpiの場合は10枚に1回、1200dpiの場合には5枚に1回実行する。
次ジョブが来ていない場合(S10のNo)には、前回のエンジン内階調制御から何枚出力したか(同図では100枚以上)を判断して必要に応じてエンジン内階調制御を実施し(S11,S12)、次回の画像形成に備える。
以上説明したように、解像度の切り替えによって生じてしまう不安定出力を、安定化制御(画質安定化処理)を変更することによって回避することができる。ユーザにとっては1200dpiの高解像度出力と、600dpiの低解像度時なみの安定性を確保することができるため、さまざまなユーザのニーズに適合した画像形成装置を提供することができる。
<参考例2>
[スクリーン線数によって安定化制御切り替え]
参考例2の特徴点は、参考例1で用いていた解像度の切り替え判断をスクリーン線数に応用したものである。
印刷業界では、新聞紙印刷は105Line/Inch(以下「lpi」という。1インチ当たりに何本のラインが入っているかを示す。線数、スクリーン解像度とも呼ばれる。)。記録材Pとしての上質紙出力は133〜150lpi。アート紙、コート紙は150〜200lpi。グラビア印刷は300lpiなど印刷用途によって線数は変更されている。
カラーカンプ、プルーフとして出力される今日のカラー複写機では、そのような出力にも対応できるように、線数の切り替えができるようになっている。いわゆる網点シミュレーションである。
参考例1と同様、スクリーン線数が細かくなることによって安定性の確保が難しくなる。図13に同じ面積率のパターンを出力したときの潜像のようすを示すが、参考例1同様、細かいドットが安定に形成されないことがわかる。
したがって、本参考例では、スクリーン線数の切り替え出力が指示されたときに、安定化制御方法を変更することを特徴とする。
・スクリーン線数
本参考例では、上質紙印刷を意識した133線、166線、高級印刷を意識した200線、文字細線画像に最適な268線のスクリーンを用意している。
文字部のジャギー低減、CAD図面用途などに268線も用意しているが、記憶色を有する肌色、プロセスブラックなどは少なく、トナー消費量的、各種パーツの寿命を削ってまで安定化制御を行う必要性はないため、166線と同様の制御としている。
本参考例で行う、スクリーン線数と安定化制御の関係を以下に示す。
133線:15枚に1回
166線:10枚に1回
200線: 5枚に1回
268線:10枚に1回
もちろん、上述の線数ごとにLUTは別々に用意され、リアルタイム階調補正時のパッチ像もそれに対応したパッチ画像を作成する。
画像形成装置、及び濃度検知センサ、画像処理部の構成に大きな変更はないため説明を省略する。ただし、本実施の形態においては、図11中の解像度変換部107は備えていない。
・フローチャート
図14に、本参考例の特徴であるユーザからスクリーン線数の指定があった場合のフローを図14に示す。
出力指示が来た画像形成装置は、ユーザによって操作/表示部114(図11参照)又はプリンタドライバ上から指示されたスクリーン線数に関する判断(S11,S12)、すなわち133線か166線か200線か268線かを判断する(S13,S17,S21)。
133線の場合(S21のYes)、リアルタイム階調補正の間隔を15枚に1回(S22,S23,S24)、166線の場合(S13のYes)は10枚に1回(S14,S15,S16)、200線の場合(S17のYes)は5枚に1回(S18,S19,s20)、268線の場合(S21のNo)は10枚に1回(S25,S26,s27)の頻度で実行させる。
そして、次のジョブが来ている場合(S28のYes)にはS13に戻る。一方、次のジョブが来ていない場合(S28のNo)には、ステップS29に進む。そして、前回のエンジン階調制御から100枚以上の出力がない場合(S29のNo)には終了し、100枚以上の出力がある場合(S29のYes)にはエンジンの階調制御を実施した後(S30)終了する。
以上説明したように、スクリーン線数の切り替えによって生じてしまう不安定出力を、安定化制御(画質安定化処理)を変更することによって回避することができる。ユーザにとっては高線数出力時にも安定性が確保できるため、カンプ用途に限らず、印刷機の色校正用に匹敵するほどのプルーフ出力としても使用でき、使用用途が広がる。
<実施例1>
[面内に複数処理パターンがある場合]
本実施例は、面内に複数の処理パターン(画像形成パターン)がある場合、すなわちタグビットを利用してテキスト情報、ベクトル情報、ビットマップ情報が存在しているときにおける安定化制御方法について述べる。
上述の参考例2では、面内同一のスクリーン線数として説明したが、DTP(Desktop Publishing)を考えると、見出し,説明文などに使用するテキスト情報、ボックスやサークルなどに代表されるベクトル情報、そして写真などのビットマップ情報とさまざまなオブジェクトが存在する。
最近の画像処理装置では、このような情報をPDL(ページ記述言語)を解析してそのオブジェクトに最適な処理がなされる。
例えば、参考例2でも述べたように、文字などは直線だけでなく曲線が多く存在するため、線数を高くしなければジャギーが目立ってしまう。
一方、写真画像では、高線数にすることによって潜像の不安定要因から色の安定性ばかりか、粒状感が悪くなるという現象が起きる。このため一般的には文字のスクリーン線数よりも低い線数を採用する。
このような処理を自動的に判断してスクリーン処理を選択する画像形成装置の場合、安定化制御方法をどの処理に着目して実行するかが判別できない。
また、自動的に上述のオブジェクトによって切り替えている画像処理装置もあれば、手動で指定できる画像形成装置も存在するため、線数を固定した安定化制御には不具合が生じてしまう。
本実施例は上述の不具合を解消するもので、リアルタイム階調補正を行う線数として、写真画像などのビットマップ画像を記録する線数のみを対象にすることを特徴とする。
・画像処理部
図15に、本実施例における画像処理部の概略構成図を示す。
本実施例は、参考例2同様、基本解像度変換は行わないため、参考例1から解像度変換部107を削除している。また、PDL情報を解析してビットマップイメージに展開するRIP部116の内部機能に、以下のように自動的に振り分ける機能を盛り込み、画像形成パターン処理部108に指示を送る仕組みを設けた。また図16に示すように、ユーザによって線数指定を行うことができ、指定された情報に基づきRIP部116は画像形成パターン処理部(判定手段)108に指示を送る。
テキスト :268線
ベクトル :200線
ビットマップ:166線
一方、RIP部116におけるオブジェクトの判断であるが、以下のようなPDLの記述で判断する。
図17は、イメージファイルを印刷指示した時のPDL書式(ポストスクリプト言語)である。ここの例では、アプリケーションソフトPhotoshopにおいてCMYK画像を72dpiの解像度で、7×11pixelの画像を印刷した場合の例である。イメージファイルは、画素毎に画像データ値が記述されており(図18参照)、その情報を用いて写真画像が含まれていると判断すればよい。一方、図19には、単純な文字を印刷した時のポストスクリプトファイルの中身を示す。
このとき、/TimesNewRomanはフォント名、findfontは画像形成装置に接続されているHDDやROMに対し、上述のフォントを検索する役割を果たすもの、15 scalefontはその探し出したフォントを15倍、つまり15ポイントにする命令(フォントは1ポイントで登録されている)、setfontは上述のフローで作成したフォントを登録する命令である。
150 150 movetoは左下を原点(0,0)としたとき(150,150)ポイント(ポイントは1/72インチ)の位置に書き込む命令、(itagaki tomohisa)は実際に出力される文字で、showで文字の描画を行う命令であり、showpageが実際に出力作業を行う。
このようにRIP部116は、図19のようなPDLコードを解析し、文字情報の座標を判別する。
ベクトル画像は、イメージ画像と異なり、数式や座標、コードを記述して描画させるため、1画素の色情報をすべて記入しなければならないビットマップ画像よりも容量が少なくてすむのが特徴である。
図20に正方形画像のPDL記述を紹介する。newpathは新しいパスを作成する宣言で、movetoで最初の位置を指定する。100 100という数値は座標を表し、左下を基準にX方向100ポイント、Y方向100ポイントの位置という意味である。ポイントとは1/72インチのことである。linetoは、移動した軌跡を描画するコードで、(100 100)から(200 100)へ移動した軌跡、すなわちラインを形成したことになる。同様に残り2点位置まで移動し、ラインを描く。そしてclosepathで始点と終点を結び、fillで塗りつぶす。このとき色の指定は50%のグレイである。最後にテキスト時と同様、showpageで出力させる。
このように、closepathやlineto、fillなどのコードを使ってベクトル画像であること判断すればよい。
以上のようにPDLコードを解析し、オブジェクト分類とエリアを判断し画像形成パターン処理部108へその情報を渡す。
・フローチャート
図21に沿って、本実施例の特徴であるタグビット使用時のリアルタイム階調制御について説明する。
出力指示が来た画像形成装置は、ユーザによって操作/表示部(図15参照)又はプリンタドライバ上から指示されたビットマップ画像時(写真部)のスクリーン線数に関する判断(S31,S32)、すなわち133線か166線か200線か268線かAUTOかを判断する(S33,S37,S41,S45)。133線の場合(S41のYes)、リアルタイム階調補正の間隔を15枚に1回(S42、S43、S44)、166線の場合は10枚に1回(S34、S35、S36)、200線の場合は5枚に1回(S38、S39、S40)、268線の場合は10枚に1回(S45、S46、S47)の頻度で実行させる。一方、AUTOの場合には166線で画像形成ならびにリアルタイム階調補正を実施し(S32のNo)、頻度は10枚に1回に設定する(S34、S35、S36)。
以上説明したように、スクリーン線数の切り替えによって生じてしまう不安定出力を、安定化制御(画質安定化処理)を変更することによって回避する。ユーザによって写真部のスクリーン線数を別指定された場合にも、その写真部の画像形成パターンに着目し、安定化制御を行うことによって色の安定性を確保できる。
以上述べてきたような実施例や参考例に以下のような変更を行うことでさらなる使い勝手の向上、及び高画質化を達成することができる。
・安定化制御の変更
上述の実施例や参考例では、解像度、線数を高めたときにはリアルタイム階調補正の頻度を上げる例を説明した。目的は解像度の向上、線数を高めたときの安定性の確保であり、頻度のみがそれを実現する手段ではない。
例えば、基本解像度を2倍にするために1/2速を採用したが、連続ジョブ時の理論上の紙間においては2倍に広がることを意味する。このため複数のパッチ画像を形成し、高精度に合わせ込むようにしてもよい。
また、1つのパッチ画像でサンプリング回数を増やし、多くの点数から平均化することで精度を向上させてもよい。
さらに、安定性に関しては、現像装置4内のトナー量も大きく関係することから、ATRのトナー補給制御の頻度を高めてもよい。濃度検知センサは共通、ただしATR用の処理(画像形成パターン)が異なるため同じタイミングでは実施できないが、ATR制御の頻度を上げることによって高精度トナー補給を実施して課題を解決するようにしてもよい。このときの画像形成パターンは、できるだけアナログに近いパッチ画像、例えば600線などの画像形成パターンを使用して実行することが望ましい。こうした方が、現像装置4内のトナー量との相関が高く高精度に制御できるからである。
1(1a,1b,1c,1d) 像担持体(感光ドラム)
30(30a,30b,30c,30d) 濃度検出手段(濃度検知センサ)
110 画質安定化手段(制御手段:CPU)
116 パターン切り替え手段(RIP部)
121 解像度切り替え手段(LUT生成部)
G パッチ画像
P 記録材

Claims (2)

  1. 所定の階調再現テーブルを用いて感光体にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により前記感光体に形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    前記画像形成手段により形成されたパッチ画像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記濃度検出手段の出力に基づいて前記所定の階調再現テーブルを補正することにより画質安定化処理を行う画質安定化手段と、
    記録材に形成すべき画像の中にビットマップ画像に対応する画像形成パターンが存在するときその画像形成パターンの解像度を判定する判定手段と、を有し、
    前記画像形成手段によりパッチ画像を形成することに伴い前記画質安定化手段により画質安定化処理を実行させる頻度が、低解像度時よりも高解像度時において多くなるように制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 所定の階調再現テーブルを用いて感光体にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により前記感光体に形成されたトナー像を記録材に転写する転写手段と、
    前記画像形成手段により形成されたパッチ画像の濃度を検出する濃度検出手段と、
    前記濃度検出手段の出力に基づいて前記所定の階調再現テーブルを補正することにより画質安定化処理を行う画質安定化手段と、
    記録材に形成すべき画像の中に写真画像に対応する画像形成パターンが存在するときその画像形成パターンの解像度を判定する判定手段と、を有し、
    前記画像形成手段によりパッチ画像を形成することに伴い前記画質安定化手段により画質安定化処理を実行させる頻度が、低解像度時よりも高解像度時において多くなるように制御することを特徴とする画像形成装置。
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