JP2009122239A - 輝度向上パネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バックライトユニット3は、光源32と液晶パネル1の間に輝度向上パネル2を設置した構造である。輝度向上パネル2の中には、2つの膜21、22によって形成される平面7、8によって挟まれ、なおかつ、2平面7、8の中間に気体を充填した閉空間を設置する。この閉空間は表裏をサンドイッチされた構造であり、2平面間をつなぐ複数の支柱5と、各支柱5の間をつなぐ隔壁4から構成される。このような構造により、密閉された気体層を仲立ちとした3層以上の層構成を有することとなり、すぐれたクッション性と、断熱効果等が得られる。
【選択図】図1
Description
この効率の向上には発光変換効率自体を高めたり、周辺の明るさに応じて調光する手段と併せて、発行した光線の利用効率を高める手法がある。
そして、ディスプレイの使用時(観察時)に、BEFは軸外輝度を低下させることによって軸上輝度を増大させる。ここで言う「軸上」とは、視聴者の視覚方向に一致する方向であり、一般的にはディスプレイ画面に対する法線方向である。
このようなBEFの採用により、ディスプレイ設計者は、電力消費を低減しながら所望の軸上輝度を達成することができるようになった。
なお、BEFに代表されるプリズムの反復的アレイ構造を有する輝度制御部材をディスプレイに採用することは、多数の特許文献に開示されている(たとえば特許文献1乃至3参照)。
この光学フィルムの他方の面には、レンズの焦点面近傍が開口部となるようにストライプ状にパターン化された反射層が設けられている。単位レンズが半円柱状凸シリンドリカルレンズの場合、各々の単位レンズに1:1で対応して開口部ができるように、反射層がストライプ状に形成される。このような反射層は、白色顔料たとえば二酸化チタン(TiO2)粉末を透明な接着剤などの溶液に混合した混合物を、所定のパターンとなるように、印刷または転写することにより形成されている。
この場合、一体化した場合には接触部分での光吸収反射が生じるが、その影響軽減のため、接触面積が小さくすると、充分な接着強度を得ることができない。
そして、BEF等のように別体のフィルムとして供給する場合には、部品数の増加やコスト面での問題が生じてしまう。
これは予め設けた凸部を接着部分として使用する方式であり、非接着部に空隙を設けて空気層として機能させる方式であり、凸部形状の取り方にも多数の提案がある。
また最初から一体化した構造の輝度向上パネルもあり、接着面積を大きく取る事が可能である。
一般に強固な接着を行うと、熱などによる素材の伸縮を逃がすことができなくなり、剥がれが生じるなど、不具合を生じやすい。
また、フィルム中に白色ストライプ層が存在する構成では、白色層を接着/固定することになるため、透明フィルムを固定する場合と比べて広い面積での固定が可能であるが、白色層の強度が、機材フィルム並の強度とすることが現実的には困難であり、接着強度が得られても白色層の破壊が起こるため、強度上の課題に対しての制約となる。
例えば仮に、単層の解放された空気層では保持手段が限られ、支持強度を確保が困難であるが、本発明のように、2つの平面に挟まれた構造とすることで、機械的支持剛構造を容易に得ることが可能である。また、閉空間内のクッション性により容易に潰れない、強固な保持を行うことが可能となる。
また、本発明の輝度向上パネルによれば、ディスプレイ正面視方向の場合の支柱と隔壁の構造体の占める面積比率を5%未満とすることで、光学的な影響、たとえは、屈折、反射、散乱などの影響を最小限に抑えることができ、特にディスプレイの輝度確保に寄与できる。
加えて、結果として薄く空気層を保持した状態と透過と見なせる場合には、3角プリズムをベースとした輝度向上フィルムや、白ストライプとレンチキュラーレンズ構造からなる輝度向上フィルムを、片面に設けることで、全反射による角度選択効果や、繰り返し光の再利用などの効果により、さらなる輝度向上効果を得ることができる。
図示のように、本実施の形態によるバックライトユニット3は、反射板となる背面板31上に、冷陰極管など線状の光源32を一列に整列して配置され、それらの光源32と液晶パネル1の間に拡散板、BEFなどの輝度向上フィルムの集合体である輝度向上パネル2を設置した構造である。
この輝度向上パネル2を構成する拡散板は、ポリカーボネイト(PC)やメタクリルスチレン(MS)、ポリスチレン(PS)等に適宜光拡散フィラーを添加した樹脂板を用いることができる。また、この樹脂板に、プリズム形状やレンチキュラー形状を転写成型したポリエチレンテレフタレート(PET)などのフィルムを貼合するなどしても良い。
光原の反射側(図示下方)面には必要に応じ、反射膜としてアルミや銀などの薄膜を、コーティングやメッキ/蒸着/スパッタなどで設置することも可能である。
設置の方法は、片方の平面(膜)上に予め閉空間となるパターンを形成した状態で、密閉すべき気体雰囲気中に配置し、開いている面を閉鎖するようにして、もう片方の平面(膜)を形成するような方法を採用することができる。
なお、密閉すべき気体は、空気でもよく、そのほか窒素や二酸化炭素、水蒸気、あるいはHeやArなどの不活性ガスが使用できる。また、空いている面を閉鎖する手段としては、ラミネートなどの方法によれば簡便に実現できるので望ましい。
また、適度な水分を含ませた2液硬化性のポリウレタン樹脂を上下2枚の板(膜)でサンドイッチした状態で硬化反応をさせることにより、樹脂中に含まれた水分が水蒸気として発泡する現象を用いても良い。
また、閉空間を形成するための上下の膜21、22は、本例で説明する加工作業を可能とする強度が必要であり、例えば加工用の薄膜の樹脂フィルムと十分な剛性を有する支持フィルムや支持板とを接合したものを用いることが可能であり、加工作業の実情等に鑑みて適宜選択し得るものである。
閉空間は画面全体に配置されるが、その形状は規則的でも良く、また、ランダムな形状でも良い。
形状の周期性についてはモアレの発生具合を勘案し適宜計上を調整するのが望ましい。
閉空間は表裏をサンドイッチされた構造であり、2平面間をつなぐ複数の支柱5と、各支柱5の間をつなぐ隔壁4から構成される。
隔壁4は、気体を充填し保持しておくための構造であり、充填する気体に対してガスバリア性を有しているものが望ましい。
また、厚さについては特に限定しないが、閉空間での密閉が維持できる範囲で薄くすることが望ましい。なお、隔壁4の強度を上げることで、全体の強度を向上することが可能となる。
また図4は図3におけるA−A'断面を示しており、上下を2つの平面(膜)7、8でサンドイッチされた構造を有しており、その間を充填材9で充填している。
閉空間6は充填された充填材9により全方向を取り囲まれており、充填された気体と接している。
この充填材9は、閉空間を維持できれば良いため、プラスチックなどのように硬いものばかりでなく、例えばゴム状の物体でも良い。
積層膜のフィルム材料としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネート(PC)、ポリ塩化ビニル(PVC)などが挙げられる。
(実施例1)
本実施例においては図2に示す例について説明する。
支柱5や隔壁4のパターン形状を製作するために、版による転写法を採用することができる。この場合には、例えば印刷用のシリンダーに製版の技術を適用すればよい。
すなわち、支柱及び隔壁を絵柄として銅シリンダー上にパターンニング、エッチングを施すことで支柱及び隔壁パターンが凹形状に形成された版が得られる。
これとは別の粘着層を塗工もしくは転写したフィルムを用意し、このフィルムのパターン形成面と粘着面とで貼合し、これを拡散板などの支持板やプリズムシートなどの中間に接着/ラミネートなどにより接着することにより、本品を得ることができる。
また、支持フィルム上に紫外線硬化性樹脂を塗布し、紫外線硬化性樹脂にレンズ成型ロールのレンズ構造を転写した後、紫外線を照射して紫外線硬化性樹脂を硬化させてレンズ層を形成することにより、レンズフィルムを作製した。
本実施例においては図3及び図4に示す例について説明する。
このパターンにおいては気体の膨張を利用して形状を得る方法である。
今回は、加熱により発泡するインキをプリズムシートの裏面に塗工/乾燥させる。
この際にはパターンはなく一様なベタパターンで良い。
この際にもパターンは必要なく、全面ベタに接着して良い。
従って、貼合機を使用した一般的な貼合作業にて実施が可能である。
この際にインキ層やマイクロカプセルなどの表面張力が働くため、滑らかな閉空間を形成することができる。
また、正面視における接触点と隔壁の占める割合を5%以下とすることで輝度などの光学特性と保持力を両立することができた。
以上の手順により得られた光源ユニットを液晶ディスプレイに組み込み映像を表示させたところ、良好な表示を得る事が可能であった。
Claims (15)
- 複数の積層膜によって構成される積層構造を有し、
前記複数の積層膜で形成される少なくとも2つの平面によって挟まれた空間に、2つの平面をつなぐ複数の支柱を配置するとともに、各支柱間を結ぶ隔壁を配置して、前記各支柱部と隔壁によって閉空間を構成し、さらに前記閉空間内部に気体を充填してなる構造を、少なくとも一層有する、
ことを特徴とする輝度向上パネル。 - 前記支柱と隔壁との間が継ぎ目無く連続であり、前記閉空間の内部が滑らかな輪郭を有することを特徴とする請求項1記載の輝度向上パネル。
- 前記閉空間内に注入される充填材によって、前記閉空間の内部が滑らかな輪郭を有することを特徴とする請求項1記載の輝度向上パネル。
- 前記複数の平面を構成する部材と、前記複数の支柱及び隔壁とが、同一の素材により形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1記載の輝度向上パネル。
- 前記2つの平面の法線方向から視た場合における前記複数の支柱と隔壁の占める面積が、全面積の5%以下であることを特徴する請求項1〜4のいずれか1項記載の輝度向上パネル。
- 複数の平面によって構成される積層構造を有する輝度向上パネルを用いたバックライトユニットであって、
前記輝度向上パネルは、複数の積層膜によって構成される積層構造を有し、
前記複数の積層膜で形成される少なくとも2つの平面によって挟まれた空間に、2つの平面をつなぐ複数の支柱を配置するとともに、各支柱間を結ぶ隔壁を配置して、前記各支柱部と隔壁によって閉空間を構成し、さらに前記閉空間内部に気体を充填してなる構造を、少なくとも一層有する、
ことを特徴とするバックライトユニット。 - 前記支柱と隔壁との間が継ぎ目無く連続であり、前記閉空間の内部が滑らかな輪郭を有することを特徴とする請求項6記載のバックライトユニット。
- 前記閉空間内に注入される充填材によって、前記閉空間の内部が滑らかな輪郭を有することを特徴とする請求項6記載のバックライトユニット。
- 前記複数の平面を構成する部材と、前記複数の支柱及び隔壁とが、同一の素材により形成されることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1記載のバックライトユニット。
- 前記2つの平面の法線方向から視た場合における前記複数の支柱と隔壁の占める面積が、全面積の5%以下であることを特徴する請求項6〜9のいずれか1項記載のバックライトユニット。
- 複数の平面によって構成される積層構造を有する輝度向上パネルを用いたバックライトユニットを含む液晶表示ディスプレイ装置であって、
前記輝度向上パネルは、複数の積層膜によって構成される積層構造を有し、
前記複数の積層膜で形成される少なくとも2つの平面によって挟まれた空間に、2つの平面をつなぐ複数の支柱を配置するとともに、各支柱間を結ぶ隔壁を配置して、前記各支柱部と隔壁によって閉空間を構成し、さらに前記閉空間内部に気体を充填してなる構造を、少なくとも一層有する、
ことを特徴とする液晶表示ディスプレイ装置。 - 前記支柱と隔壁との間が継ぎ目無く連続であり、前記閉空間の内部が滑らかな輪郭を有することを特徴とする請求項11記載の液晶表示ディスプレイ装置。
- 前記閉空間内に注入される充填材によって、前記閉空間の内部が滑らかな輪郭を有することを特徴とする請求項11記載の液晶表示ディスプレイ装置。
- 前記複数の平面を構成する部材と、前記複数の支柱及び隔壁とが、同一の素材により形成されることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1記載の液晶表示ディスプレイ装置。
- 前記2つの平面の法線方向から視た場合における前記複数の支柱と隔壁の占める面積が、全面積の5%以下であることを特徴する請求項11〜14のいずれか1項記載の液晶表示ディスプレイ装置。
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- 2007-11-13 JP JP2007294204A patent/JP2009122239A/ja active Pending
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