JP2009122188A - 撮影装置、地図情報表示方法及び地図表示プログラムと地図表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体 - Google Patents

撮影装置、地図情報表示方法及び地図表示プログラムと地図表示プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】撮影装置により撮影された風景に地名、自然物名、建造物名、地図記号等を表示する撮影装置を提供する。
【解決手段】画像を撮影するカメラと、前記カメラで撮影された画像を表示する表示部と、地図データと、前記地図データ中の地名データ、自然物名データ、建造物名データ、地図記号データのいずれか1つ以上を含む名称・記号データを記録した地図情報記憶部を備える。カメラで撮影したとき、カメラの現在位置情報と前記地図データの位置情報を対応させて、前記地図データ中の名称・記号データを読出し、その読み出した名称・記号データを前記カメラで撮影された風景画像に画像合成して、前記表示部に表示させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、動画または静止画を撮影する撮影装置、地図情報表示方法及び地図情報表示プログラムに関し、特に撮影された風景に地名、建物名、地図記号等を表示する撮影装置、地図情報表示方法及び地図情報表示プログラムに関する。
デジタルカメラ、ビデオカメラによって手軽に動画、静止画が撮影できる。最近では携帯電話のカメラ機能によって動画、静止画を撮影できる。これらカメラにより撮影した風景画像に地名、建物名、地図記号等が表示されると非常に便利であり、カメラの活用範囲を広げることができる。
特許文献1は、例えばGPS(Global Positioning System)等の自動位置検出装置よりなる位置入力装置と、地図データと、画像表示装置を備え、入力された位置から見た景色を地図データより作りだして画像表示装置に表示するものである。更に特許文献1は山や丘の名前や標高、都市や湖、海、広い緑地などの表示とその名前、高いビルやタワーや有名な寺院、学校など目標となる建物等の名前を表示するものである。
また、特許文献2は、例えば自動車などの移動体に搭載して、自車の近傍の最新の地図を表示させるナビゲーション装置であり、各移動体が撮影した画像データを移動体の位置データとともに中央装置に送信して蓄積する。そして、利用者から位置データを受信したとき、その位置に対応する画像データを、中央装置に蓄積された最新の画像データから送信するものである。
また、特許文献3は、眺望のよい展望場所にカメラを設置して、山の名前など被写体の名前を指定すると、その場所や方位が分からなくても写真が取れるようにするものであり、GPS受信機と高度計を使用して、自己の位置情報を取得し、方位磁石と水準器により自己の体位を制御するデジタルカメラである。
特開平08−201076号公報 特開平2006−113358号公報 特開平2006−293378号公報
上記特許文献1は、位置入力装置と地図データより、入力された位置から見た景色を地図データから作りだして、画像表示装置に表示するものであるが、入力された位置から見た景色を地図データから作りだすには、非常に多くのデータ処理が必要となり、小型のカメラに搭載することが困難である。また特許文献2は、多くの移動体からの画像データを収集し、利用者から要求があったときは瞬時に最新の画像データを送信する必要があり、多くの移動体と中央装置が必要であり、大規模システムを構築する必要がある。また特許文献3は、被写体の名前を指定すると、その場所や方位が分からなくても自動的にシャッタを切り、自動的に写真が取れるようにするものである。
本発明は、上記特許文献1〜3とは異なり、撮影装置により撮影された風景画像に地名、建物名、地図記号等を表示することができる撮影装置を提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明の撮影装置は、画像を撮影するカメラと、前記カメラで撮影された画像を表示する表示部と、前記カメラの現在位置を検出する位置検出手段と、地図データと、前記地図データ中の地名データ、自然物名データ、建造物名データ、地図記号データのいずれか1つ以上を含む名称・記号データを記録した地図情報記憶部と、前記位置検出手段により検出された前記カメラの現在位置情報と一致する前記地図データに対応した前記地図データ中の名称・記号データを読み出す名称・記号データ読出し部と、前記名称・記号データ読出し部により読み出された名称・記号データを前記カメラで撮影された風景画像に画像合成する画像合成部と、前記画像合成部で合成された画像を前記表示部に表示させる表示制御部とを備える。
これにより、撮影装置により撮影された風景に地名、自然物名、建造物名、地図記号等を表示することができる。しかも地図データから地名データ、自然物名データ、建造物名データ、地図記号データを読み出して、該当の風景箇所に画像合成するので、小型の撮影装置に搭載することが可能である。
また、本発明の撮影装置は、実施形態において、前記名称・記号データ読出し部により読み出された名称・記号データを、カメラの現在位置に近い方からまたは遠い方からソートする名称・記号データソート部を更に備えることが望ましい。
これにより、カメラで撮影された風景画像に対応するように、地名、自然物名、建造物名または地図記号が表示されるので、撮影された画像と地名、自然物名、建造物名、地図記号がよく一致する。また撮影画像に合わせて名称・記号をソートするので、使い勝手がよい。
また、本発明の撮影装置は、実施形態において、前記地図情報記憶部は、前記名称・記号データをテキストデータで記憶し、前記名称・記号データ読出し部は前記名称・記号データをテキストデータで読み出し、前記画像合成部は前記テキストデータを前記風景画像に画像合成することが望ましい。
これにより、地名データ、自然物名データ、建造物名データまたは地図記号データのデータ量が少なくなり、データ処理量が少なくなるので、小型の撮影装置に搭載することが可能になる。
更に、本発明の撮影装置は、実施形態において、前記カメラの撮影方位を検知する方位検出部を備え、前記方位検出部によって検出された方位情報を前記地図データの読出し方位とすることが望ましい。
更に、前記カメラの撮影可能な水平面に対する角度情報である広角情報を検出する広角情報検出部を備え、前記広角情報検出部が検出した広角情報を、前記地図データの読出し角度とすることが望ましい。
これにより、地図データの取得範囲を撮影した風景画像に対応させることができ、撮影された風景画像と地名、建物名、地図記号がよく一致する。
本発明は、別の観点では、地図情報表示方法であって、画像を撮影するカメラと、前記カメラで撮影された画像を表示する表示部と、前記カメラの現在位置を検出する位置検出手段と、地図データと、前記地図データ中の地名データ、自然物名データ、建造物名データ、地図記号データのいずれか1つ以上を含む名称・記号データを記録した地図情報記憶部を備え、前記位置検出手段により検出された前記カメラの現在位置情報と一致する前記地図データの位置情報に対応した前記地図データ中の名称・記号データを読み出す名称・記号データ読出しステップと、前記読み出された名称・記号データを前記カメラで撮影された風景画像に画像合成する画像合成ステップと、前記画像合成された画像を前記表示部に表示させる表示制御ステップとを備える。
これにより、撮影装置により撮影された風景画像に地名、自然物名、建造物名、地図記号等を表示することができる。しかも地図データから地名データ、自然物名データ、建造物名データ、地図記号データを読み出して、該当の風景箇所に画像合成するので、小型の撮影装置に搭載することが可能である。
また本発明は、別の観点では、地図情報表示プログラムであって、画像を撮影するカメラと、前記カメラで撮影された画像を表示する表示部と、前記カメラの現在位置を検出する位置検出手段と、地図データと、前記地図データ中の地名データ、自然物名データ、建造物名データ、地図記号データのいずれか1つ以上を含む名称・記号データを記録した地図情報記憶部を備え、コンピュータに、前記位置検出手段により検出された前記カメラの現在位置情報と一致する前記地図データの位置情報に対応した前記地図データ中の名称・記号データを読み出す名称・記号データ読出しステップと、前記読み出された名称・記号データを前記カメラで撮影された風景画像に画像合成する画像合成ステップと、前記画像合成された画像を前記表示部に表示させる表示制御ステップとを実行させる。
これにより、撮影装置により撮影された風景に地名、自然物名、建造物名、地図記号等を表示することができる。しかも地図データから地名データ、自然物名データ、建造物名データ、地図記号を読み出して、該当の風景箇所に画像合成するので、小型の撮影装置に搭載することが可能である。
更に、本発明は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体である。
本発明の撮影装置によれば、撮影装置により撮影された風景に地名、建物名、地図記号等を表示することができる。
以下、この発明の撮影装置を実施形態に基づき詳細に説明する。
本発明の撮影装置1は、図1に示すように画像を撮影するカメラ2と、表示部3と、記憶部4と、制御部5を備え、これらはバスライン10に接続される。このような撮影装置として、具体的にはデジタルカメラ、ビデオカメラ、カメラ付き携帯電話、カメラ付きPDA(Personal Digital Assistant)カメラ付きGPS、ポータブルナビゲーションシステム(ポータブルナビ)などがある。
カメラ2は、例えば画像からの光を集めるレンズと、受光部に焦点を結ぶ光学系と、受光部を備える。受光部はCCD(Charge coupled Device)のようにデジタル画像信号を出力する素子が望ましい。カメラ2は静止画を撮影するカメラでも、動画を撮影するカメラでもよい。
表示部3は、液晶表示装置、プラズマ表示装置、有機EL表示装置など薄型・軽量な表示装置が望ましい。
記憶部4は例えばROM、RAM、フラッシュメモリやハードディスクなどであり、地図情報を格納する。地図情報は、地図データと、名称・記号データを格納する。
地図データとしては、緯度、経度、地形図、等高線図、都道府県、市町村などの境界線図、海、湖、池、河川、道路、鉄道などがある。
名称・記号データの名称データとしては、都道府県名、市町村名、町名、番地などの地名、山や谷や丘、湖、海、緑地、公園など自然物の名前、ビルやタワー、寺院、神社、学校、店舗、駅名など建造物の名前である。更に山、丘や谷などの標高である。
名称・記号データの記号データとしては、都道府県庁、市町村役所、郵便局、山の頂上、寺院、神社、学校、工場、ゴルフ場、畑、林、森、作物記号などの地図記号である。
上記地図データと名称・記号データは、地図情報として同時に読み出すことが可能であり、また地図情報と名称・記号データを分離して読み出すことが可能である。
名称データや記号データはテキストデータで格納するのが望ましい。また地名と、山、谷、丘、湖、海、緑地、公園など自然物の名前と、ビル、タワー、寺院、神社、学校、店舗、駅名など建造物の名前は、それぞれを分類し、自動的にまたはユーザーの選択により分けて別々に、あるいは任意の2つ以上を組合せて表示できるようにするのが望ましい。さらに、高いビルやタワーや有名な寺院、学校などの名前は抽出して、選択的に表示できるようにするとよい。また地図記号も分類し、自動的にまたはユーザーの選択により分けて別々に、あるいは任意の2つ以上を組合せて表示できるようにするのが望ましい。
上記地図データは、道州別、都道府県別や市町村別に分けて格納してもよく、また緯度、経度によって分けて格納してもよい。更に、有名な山や、ユーザーの近郊の山、市街地のように利用頻度の高い場所については3D(立体図)画像を格納するとよい。
記憶部4は、この他に、撮影装置1を制御するプログラムや、本発明の地名表示プログラムを格納する。また、カメラ2によって撮影した画像データを記憶する媒体を収納し、媒体を交換可能にする。或いは、ハードディスクを備え、画像データを記録してもよい。画像データは、静止画であっても、動画であってもよい。また本発明の撮影装置により画像データに地名データが合成された合成画像を記憶するようにすると、撮影後も利用できるので便利である。
制御部5は、CPU(central processor Unit)よりなり、記憶部4に記憶されたプログラムを読出し、そのプログラムに基づいて、各部分の動作を制御して、信号処理し画像を撮影する。また本発明のプログラムに基づいて撮影画像に名称・記号を表示する。
制御部5は例えば、次のような各部分を有する。
地図情報読出し部51は、カメラの現在位置情報と地図情報の位置情報を対応させ、両者が一致する位置(緯度、経度)の地域の地図情報を読み出す。更にカメラの向いている方位およびカメラの広角情報から、その範囲の地図情報を記憶部4から読み出す。
名称・記号読出し部52は、地図情報読出し部51によって読み出された地図情報中に含まれる名称・記号データを読み出す。名称・記号読出し部52は、名称・記号データがテキストデータで格納されているときは、テキストデータで読み出すのが望ましい。また名称・記号読出し部52は、名称・記号データから地名、山や丘など自然物の名前、建造物名、地図記号を選択的に読み出すことができる。
名称・記号ソート部53は、名称・記号読出し部52が読み出した地名、山や丘など自然物の名前、建造物名、地図記号をソートする。例えばカメラの現在位置に近い方からまたは遠い方からソートする。また予め設定された条件に従って、ソートする間隔、数を制御する。
画像合成部54は、名称・記号ソート部53によってソートされた地名、山や丘など自然物の名前、建造物名、地図記号を表示部3に表示される風景画像の対応箇所に対応させて、画像合成する。
表示制御部55は、画像合成部54によって合成された画像を前記表示部3に表示させる。
撮影情報検出部56は、撮影装置の現在位置情報および地図情報と、後述する高度検出部9の高度情報に基づき、カメラの現在位置が山とか、山の頂上とか、山の中腹とか、郊外地とか、市街地とか、ビルの高さ位置を検出する。
このような撮影情報は、例えば地図データの中に色分けして撮影情報を埋め込んでおくとか、地図データに連係する別の地図データに記憶させてもよい。このような撮影情報から地図情報読出し部51は、予めプログラムに設定しておくことにより、地名、山や丘など自然物の名前、建造物名または地図記号を選択し、または2つ以上の組合わせを選択する。さらに高いビルやタワーや有名な寺院、学校など選択する。また名称・記号ソート部53は名称・記号を近い方からソートするか、遠い方からソートするかを決定する。また名称・記号データをソートする間隔、数を決定する。または高いビルやタワーや有名な寺院、学校などを抽出するかを決定する。
このように、撮影情報検出部56によって自動的に決定する以外に、ユーザーが選択できるように設定画面を備えてもよい。
この他に、制御部5は、等高線断面図作製部57を備える。等高線断面図作製部57は、指定された線上に沿って、地図データの等高線図から等高線を結ぶ線画を作製し、等高線断面図を作製する。そして、この等高線断面図作製部57が作製した等高線断面図の線画図を風景画像に合成し、表示する。特に山の頂上を含む線上に沿って等高線断面図を作製すると、山の形状を表す等高線断面図を作製することができる。更に多数の線上の等高線断面図を作製し、多数の等高線断面図を合成すると、いわゆる3D画像を作製することができる。或いは、記憶部4に格納された3D画像を合成して表示する。
本発明の撮影装置は、更に位置検出手段6、方位検出部7、広角情報検出部8を備える。この他に高度検出部9を備えるとよい。
位置検出手段6は、例えばGPS(Global Positioning System)のような自動位置検出装置であり、カメラのある現在位置の絶対緯度、経度を検出する。位置検出手段6によって検出された位置情報(緯度、経度)に基づいて、前記地図・記号読出し部51は地図データ上の現在位置(緯度、経度)を決定する。例えば、図2の風景が撮影された場合、図3の地図において、カメラの現在位置aを決定する。
方位検出部7は、例えば地磁気センサーのようなものを使用し、撮影装置が向いている方位を検出し、撮影方向を検出する。この他に、GPSで現在位置を取得後に、加速度センサーを用いて、撮影装置が現在位置から移動した方向または角度を検出することによって、方位を検出することができる。
方位検知部7が検出した方位情報に基づいて、前記地図情報読出し部51が決定した地図データ上の現在位置aからカメラの向いている方位を決定する。例えば、図2の風景が撮影された場合、図3の地図において、カメラの現在位置aからカメラの向いている方位bを決定する。
広角情報検出部8は、カメラのレンズの広角情報を検出するセンサーであり、広角度調整つまみに連動する。広角情報検出部8が検出した広角情報に基づいて前記地図情報読出し部51が地図データの読出し角度を制御する。例えば、図2の風景が撮影された場合、図3の地図において、読出し角度cを決定する。この読出し角度cの範囲にある名称・記号が名称・記号読出し部52により読み出されて、画像合成部54により図2の風景画像と画像合成され、表示制御部55により、表示部3に図4に示すように表示される。つまり、山の画像の近傍に山の名前が表示される。同時に標高を読み出して、山の名前と標高を表示すると、更に好ましくなる。
図2と図4は、山の風景を撮影した画像を示しているが、街中で撮影すれば例えば建造物が撮影され、その建造物の名前またはその建造物のある地名が建造物の近傍に表示される。或いは、高いビルの高層階に登り、周囲を撮影すれば、高いビルやタワーや有名な寺院、学校などが撮影され、それらの名前またはそれらのある地名が表示される。
高度検出部9は、カメラの現在地の高度を検出するセンサーであり、山に登ったとき、建造物の上層階に上がったときに、その高度を検出する。高度情報に応じて名称・記号をソートする数を制御したり、または近い方からソートするとか、遠い方からソートするとかを決めたり、あるいは高いビルやタワーや有名な寺院、学校などの建物や店舗などの施設、駅名など建造物の名前を抽出したりする。またカメラの現在位置aから地図情報を読み出す距離、名称・記号のソートする間隔を決める。
以上のように構成される撮影装置は、以下に説明するように図5のフローチャートにしたがって動作する。
ユーザーが本発明の撮影装置1を使用して、カメラ2により画像を撮影すると、その画像が表示部3に表示される(ステップS1)。例えば、図2に示す風景画像が表示される。次に制御部5は、位置検出手段6より現在地の位置情報、例えば緯度、経度情報を取得する(ステップS2)。この現在位置情報に基づき、地図情報読出し部51は、記憶部4に格納されている地図情報から現在位置に該当する緯度、経度の地域の地図データを読み出し、RAMに記憶する。RAMに記憶される地図データを図3に示す。図3の2つの点線の交差点が、カメラの現在位置aを表す。縦方向の点線は緯度を表し、横方向の点線は経度を表す。
次に制御部5は、撮影情報検出部56によって、撮影装置の現在位置情報および地図情報と、高度検出部9の高度情報に基づき、現在位置aが山とか、山の頂上とか、山の中腹とか、郊外地とか、市街地とか、ビルの高さ位置を検出する(ステップS3)。このような情報から地図情報読出し部51が地図データを取出す範囲、名称・記号ソート部53が名称・記号を近い方からソートするか、遠い方からソートするかを決定する。また名称・記号データをソートする間隔、数を決定する。または高いビルやタワーや有名な寺院、学校などの建物や店舗などの施設、駅名など建造物の名前を抽出するかを決定する。更に高度検出部9によって現在位置の高度を検出し、高度情報に応じて名称・記号をソートする数を制御したり、または近い方からソートするとか、遠い方からソートするとかを決めたり、あるいは高いビルやタワーや有名な寺院、学校などを抽出したりする。またカメラの現在地から地図情報を読み出す距離、名称・記号のソートする間隔を決める。
このような決定は、画面の大きさと名称・記号データの数に応じて、予めプログラムにより自動的に決定するよう設定してもよいし、ユーザーが適宜選択できるように設定画面を用意してもよい。このフローチャートでは撮影情報検出部56により撮影位置に近い方からソートし、全ての名称記号を読み出すとする。
次に、方位検出部7によりカメラを向けている方位情報を取得する(ステップS4)。この方位情報に基づき、地図データ上にカメラの向いている方向bを決定する。この状態を図3に示す。図3の斜めの実線がカメラの向いている方向bを示す。次に制御部5は、広角情報検出部8によりカメラの広角情報を取得する(ステップS5)。この方位情報及び広角情報に基づき、名称・記号読出し部52が地図データ上の名称・記号データの読出しの角度範囲を決定する。この角度範囲を図3に角度cで示す。
以上のようにして、カメラの現在位置情報、撮影情報、方位情報、広角情報に基づき、ステップS6では、地図データのソートする範囲、距離及び方向を決定する。これにより、図3に示すように、現在位置aと、実線dに囲まれた範囲を名称・記号の読出し範囲として確定する(ステップS6)。
次に、制御部5は、以上のようにして確定した名称・記号データの読出し範囲から名称・記号データを読出し、そして読み出した名称・記号データを名称・記号ソート部53がソートする方向、数を決定する(ステップS7)。本発明の撮影装置は、撮影画像はカメラの現在位置に近い位置ほど大きく、また近くに撮影されているとして、カメラの現在位置に近い方からソートする。このソートの様子を図3に複数のソート線eで示す。
次に、ステップS8では、ステップS7で決定したソート範囲、方向及び数に従ってソートする。次にステップS8では、ユーザーの指示に従い任意のソート線eの等高線図から地形を表す等高線断面図を作製する(ステップS9)。この等高線断面図は山の稜線を表し、山の形を表示する。
次に、ステップS10では、ステップS8でソートした範囲に名称・記号情報があるか否かを判定する。名称・記号情報がない場合は、ステップS8に戻る。名称・記号情報がある場合は、ステップS11に移行し、名称・記号情報がある位置情報より、表示画面上での表示箇所を確定し、表示する。即ち、カメラの現在位置aとカメラの向いている方位を結ぶ線bを中心線として、その中心線から名称・記号データのある角度と、表示画面上の表示中心線からの距離を対応させて名称・記号データの表示位置を確定する。ここではカメラの向いている方向bを示す線と、表示画面の表示中心線を対応させたが、角度情報の左端又は右端と、表示画面の左端又は右端を対応させてもかまわない。或いは、名称・記号データを読み出したときのソートの左右比率と、表示画面の左右比率を対応させて、名称・記号の表示位置を確定する。
ここで、名称・記号データが多くある場合は、名称・記号が重なるようになるので、名称・記号が重ならないように名称・記号の表示位置をずらせるとか、名称・記号の数を少なくするとかの処理をする。
次に、ステップS12では、ユーザーによるソート範囲の変更指示があるか否か判定する。ユーザーによるソート範囲の変更指示がある場合は、ステップS8に戻り、ユーザーの選択に従う。即ち、ユーザーが遠い方からソートするように選択している場合は、遠い方からソートする。またソートする間隔、数の選択がある場合は、その選択に従うように設定を変更する。また高いビルやタワーや有名な寺院、学校などの建物や店舗などの施設、駅名など建造物の名前を抽出するように選択している場合は、その選択に従うよう設定を変更する。
ユーザーのソート範囲の変更指示がない場合はステップS13に進み、現在のソート範囲内に、ユーザーの目標物がない場合、またはユーザーの選択がない場合は、ユーザーの操作によりソート範囲に変更が生じるので、ソート範囲内に変更があるか否か判定する。 ソート範囲内に変更がある場合はステップS8に戻る。ソート範囲内に変更がない場合はステップS14に進む。ステップS14では現在位置の情報に変位があるか否か判定する。現在位置の情報に変位がある場合はステップS1に戻る。現在地の位置情報に変位がない場合はステップS15に進む。ステップS15は現状の方位情報に変位があるか否か判定する。現状の方位情報に変位がある場合はステップS1に戻る。現状の方位情報に変位がない場合はステップS16に進む。ステップS16では現状の広角情報に変位があるか否か判定する。現状の広角情報に変位がある場合はステップS1に戻る。現状の広角情報に変位がない場合は、このフローを終了する。
最後に、カメラで撮影した静止画像、動画像を記録媒体に記録するか否か操作し、記録が必要な場合は記録媒体に記録して撮影を終了する。画像を記録する場合に、本発明で取得した名称・記号を同時に記録するか否か選択するとよい。
以上に説明したフローチャートは、この順に限定する必要はなく、例えばステップS3、S7、S9を省略してもよく、またユーザー選択の有無を判定するステップS12は、カメラの現在位値を取得するステップS7の前にあってもよく、更にカメラの現在位値を取得するステップS2は、現在位値が必要となる処理の直前であればどこでもかまわない。
上記は、図2から図4に示したように、山の風景画像を撮影して、その山の風景画像に山の名前を表示する場合を説明したが、この場合には上記ステップ7、S9を省略してもよい。同様に野原の風景画像を撮影して、画像中の山、河川、公園名を表示してもよい。また知らない土地で周囲の風景や建造物を撮影して、その撮影した風景や建造物の地名や建造物の名前を知るような使い方も可能である。この場合に、記憶部4が3D画像を格納している場合は、撮影した風景画像、建造物画像と、3D画像の合成画像がよく一致し、更に名称・記号が合成されることにより、地名や建造物名をより的確に知ることができる。
また、悪天候などで遠くにある山などがカメラで撮影できない場合は、ステップS3で、高度検出部9により撮影情報を取得して、位置検出手段6、方位検出部7に基づいて、現在位置およびカメラの向いている方向を知ることができ、更にステップS9で、その方向の等高線図から等高線断面図作製部57によって地形を表す等高線断面図を作製して、地形図、即ち山の稜線図を表示画面上に表示することにより、カメラの向けられた方向の山の形状および山の名前を知ることができる。
更に、高いビルから街を撮影する場合は、撮影情報検出部56、高度検出部9により、ステップS3で撮影情報を取得して、ステップS7で、名称・記号データのソートを近い方から又は遠い方ソートするか、あるいはソートする数を決定する。つまり高いビルから市街地を撮影すると、非常に多くの地名、建物名が取得され、風景画像に合成して表示すると、画面が見にくくなったり、風景画像と地名、建物名がよく一致しなくなったりする。そのためソートする数を制限するとか、近い方または遠い方からソートして所定数だけ表示するとか、制限する。高層ビルの上層階から街中を撮影する場合は、地名や建物名が非常に多いので、遠い方からソートする方が望ましい。または高いビルやタワーや有名な寺院、学校などを抽出して表示するのが望ましい。
この発明の撮影装置のブロック図を示す。 この発明のカメラで撮影された風景画像を示す図である。 図2に示した風景画像が撮影された地点の地図を示す図である。 この発明のカメラで撮影された風景画像に地名が表示されている画像を示す図である。 この発明の撮影装置の動作を説明するフローチャート図である。
符号の説明
1 撮影装置
2 カメラ
3 表示部
4 記憶部
41 地図データ
5 CPU
51 地図情報読出し部
52 名称・記号読出し部
53 名称・記号ソート部
54 画像合成部
55 表示制御部
56 撮影情報検出部
57 等高線断面図作製部
6 位置検出手段
7 方位検出部
8 広角情報検出部
9 高度検出部

Claims (8)

  1. 画像を撮影するカメラと、
    前記カメラで撮影された画像を表示する表示部と、
    前記カメラの現在位置を検出する位置検出手段と、
    地図データと、前記地図データ中の地名データ、自然物名データ、建造物名データ、地図記号データのいずれか1つ以上を含む名称・記号データを記録した地図情報記憶部と、
    前記位置検出手段により検出された前記カメラの現在位置情報と一致する前記地図データの位置情報に対応した前記地図データ中の名称・記号データを読み出す名称・記号データ読出し部と、
    前記名称・記号データ読出し部により読み出された名称・記号データを前記カメラで撮影された風景画像に画像合成する画像合成部と、
    前記画像合成部で合成された画像を前記表示部に表示させる表示制御部と
    を備えることを特徴とする撮影装置。
  2. 前記名称・記号データ読出し部により読み出された前記名称・記号データを、前記カメラの現在位置に近い方からまたは遠い方から順にソートする名称・記号ソート部を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記地図情報記憶部は、前記名称・記号データをテキストデータで記憶し、前記名称・記号データ読出し部は前記名称・記号データをテキストデータで読み出し、前記画像合成部は前記テキストデータを前記風景画像に画像合成することを特徴とする請求項1または2に記載の撮影装置。
  4. 更に、前記カメラの撮影方位を検知する方位検出部を備え、前記方位検出部によって検出された方位情報を前記地図データの読出し方位とすることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の撮影装置。
  5. 更に、前記カメラの撮影可能な水平面に対する角度情報である広角情報を検出する広角情報検出部を備え、前記広角情報検出部が検出した広角情報を、前記地図データの読出し角度とすることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の撮影装置。
  6. 画像を撮影するカメラと、前記カメラで撮影された画像を表示する表示部と、前記カメラの現在位置を検出する位置検出手段と、地図データと、前記地図データ中の地名データ、自然物名データ、建造物名データ、地図記号データのいずれか1つ以上を含む名称・記号データを記録した地図情報記憶部を備える地図情報表示方法であって、
    前記位置検出手段により検出された前記カメラの現在位置情報と一致する前記地図データの位置情報に対応した前記地図データ中の名称・記号データを読み出す名称・記号データ読出しステップと、
    前記読み出された名称・記号データを前記カメラで撮影された風景画像に画像合成する画像合成ステップと、
    前記画像合成された画像を前記表示部に表示させる表示制御ステップと
    を備える地図情報表示方法。
  7. 画像を撮影するカメラと、前記カメラで撮影された画像を表示する表示部と、前記カメラの現在位置を検出する位置検出手段と、地図データと、前記地図データ中の地名データ、自然物名データ、建造物名データ、地図記号データのいずれか1つ以上を含む名称・記号データを記録した地図情報記憶部を備える地図情報表示プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記位置検出手段により検出された前記カメラの現在位置情報と一致する前記地図データの位置情報に対応した前記地図データ中の名称・記号データを読み出す名称・記号データ読出しステップと、
    前記読み出された名称・記号データを前記カメラで撮影された風景画像に画像合成する画像合成ステップと、
    前記画像合成された画像を前記表示部に表示させる表示制御ステップと
    を実行させる地図情報表示プログラム。
  8. 請求項7に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な媒体。
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