JP2009121412A - 点火制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関の燃焼の安定化を図るとともに、燃費悪化を抑制することができる点火制御装置を提供すること。
【解決手段】ECUは、排気ガスに改質用燃料を供給し、排気ガスと改質用燃料との改質用混合ガスを改質し、改質された改質用燃料を含む排気ガスを内燃機関に再循環する排気ガス再循環装置を備える内燃機関の点火装置の点火制御を行う点火制御装置である。ECUは、内燃機関の運転情報(ステップST11)に基づいて、内燃機関1に供給されるガスに対する排気ガス再循環装置からの排気ガスの比率である再循環率Rを算出し(ステップST12)、検出されたアルコール濃度に基づいて所定再循環率を設定し(ステップST13)、算出された再循環率Rが設定された所定再循環率R1を超えると判断される(ステップST14肯定)と、点火装置によりエネルギー増加点火制御である2点点火を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、点火制御装置に関し、更に詳しくは、排気ガスに改質用燃料を供給し、排気ガスと改質用燃料との改質用混合ガスを改質し、改質された改質用燃料を含む排気ガスを内燃機関に再循環する排気ガス再循環装置を備える内燃機関の点火装置の点火制御を行う点火制御装置に関する。
内燃機関には、特許文献1に示すように、燃料としてアルコール燃料を含んだアルコール混合燃料を用いるものがある。また、アルコール混合燃料を用いた内燃機関においては、特許文献2に示すように、内燃機関から排出される排気ガスに未燃アルコール、アルデヒドなどの有害物質が含まれるため、エミッション悪化の抑制などを目的として、内燃機関から排気経路に排気された排気ガスを吸気経路を介して内燃機関に戻し、排気ガスを再循環させる排気ガス再循環装置を備えるものがある。特許文献2に示す従来技術では、アルコール混合燃料のアルコール濃度を検出し、検出されたアルコール濃度の上昇に比例して排気ガスの還元量を増加させるものである。つまり、従来技術では、排気ガスに未燃アルコール、アルデヒドなどの有害物質が排気ガスに多く含まれる場合は、排気ガス再循環装置により排気ガスを内燃機関に供給し、再循環させる排気ガスを増量するものがある。
特開平5−10243号公報 特開平5−209558号公報
しかしながら、還元量、すなわち内燃機関に供給されるガスに対する排気ガスの比率である再循環率をアルコール濃度に基づいて変更しようとしても、再循環率の応答性が悪いため、アルコール混合燃料の性状が急変したり、アルコール濃度を検出するアルコール濃度センサの検出精度が低かったり、アルコール濃度に基づいて設定された目標再循環率が誤って大きく設定された場合などは、内燃機関の燃焼が不安定の状態が継続される虞があった。そこで、再循環率をアルコール濃度に基づかず一定とし、内燃機関に供給されるアルコールの濃度の増加に伴い内燃機関の点火装置の点火エネルギーを増加する点火制御により、内燃機関の燃焼を安定化を図る事が考えられる。しかし、点火装置の点火エネルギーが増加は、消費電力の増加となり、燃費が悪化する虞がある。
また、排気ガス再循環装置において、排気ガスに改質用燃料を供給し、排気ガスと改質用燃料との改質用混合ガスを改質し、改質された改質用燃料が含る排気ガスが内燃機関に供給されることとなると、改質された改質燃料には、水素が含まれているので、着火性や燃焼速度が向上し、燃焼の安定化を図ることができる。しかしながら、排気ガスに供給する改質用燃料が減少すると、内燃機関の燃焼状態がリーンバーン状態となるため、排気ガスへの改質用燃料の供給を停止し、排気ガスのみを内燃機関に供給することとなる。排気ガスへの改質用燃料の供給を停止し、排気ガスのみを内燃機関に供給した際の内燃機関の運転状態によっては、内燃機関の燃焼が不安定の状態となる虞があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、内燃機関の燃焼の安定化を図るとともに、燃費悪化を抑制することができる点火制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明では、排気ガスに改質用燃料を供給し、前記排気ガスと前記改質用燃料との改質用混合ガスを改質し、前記改質された改質用燃料を含む排気ガスを内燃機関に再循環する排気ガス再循環装置を備える前記内燃機関の点火装置の点火制御を行う点火制御装置において、前記内燃機関の運転情報に基づいて、当該内燃機関に供給されるガスに対する前記排気ガス再循環装置からの前記排気ガスの比率である再循環率を算出する再循環率算出部と、前記算出された再循環率に基づいて、前記点火装置の点火エネルギーを増加するエネルギー増加点火制御を行う点火制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、上記点火制御装置において、前記点火装置は、前記内燃機関の複数の気筒にそれぞれ対応した2つの点火プラグを有し、前記エネルギー増加点火制御は、前記内燃機関の1サイクル中に、前記気筒ごとに1つの前記点火プラグのみを点火する1点点火から2つの前記点火プラグを点火する2点点火にすることが好ましい。
また、上記点火制御装置において、前記点火装置は、前記内燃機関の複数の気筒にそれぞれ対応した点火プラグを有し、前記エネルギー増加点火制御は、前記点火プラグの1回の点火時における放電回数を増加することが好ましい。
また、上記点火制御装置において、前記点火装置は、前記内燃機関の複数の気筒にそれぞれ対応した点火プラグと、前記各点火プラグのそれぞれに電力を供給する2つの点火コイルとを有し、前記エネルギー増加点火制御は、前記点火プラグに1つの前記点火コイルから前記電力を供給する状態から2つの当該点火コイルから当該電力を供給する状態にすることが好ましい。
本発明によれば、点火制御手段は、算出された再循環率に基づいて点火装置の点火エネルギーを増加する。点火制御手段は、例えば、算出された再循環率の増加に伴い点火装置の点火エネルギーを増加する。点火制御手段は、算出された再循環率が所定再循環率を超えることで、気筒ごとに1つの点火プラグのみを点火する1点点火から2つの点火プラグを点火する2点点火にする、点火プラグの1回の点火時における放電回数を増加する、あるいは点火プラグに1つの点火コイルから電力を供給する状態から2つの点火コイルから電力を供給する状態にする。従って、再循環率が高く、内燃機関の燃焼が不安定となる状態では、点火装置の点火エネルギーを増加することで、内燃機関の燃焼の安定化を図ることができる。また、内燃機関の燃焼が安定している状態では、点火装置の点火エネルギーを内燃機関の燃焼が不安定となる状態と比較して減少させることで、燃費悪化を抑制することができる。
また、上記点火制御装置において、前記改質用燃料であり、かつ前記内燃機関に供給されるアルコール混合燃料のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出手段と、前記算出された再循環率が所定再循環率を超えるか否かを判断する再循環率判断手段と、前記所定再循環率を設定する所定再循環率設定手段と、をさらに備え、前記所定再循環率設定手段は、前記検出されたアルコール濃度に基づいて前記所定再循環率を設定し、前記点火制御手段は、前記算出された再循環率が前記設定された所定再循環率を超えると判断されると、前記エネルギー増加点火制御を行うことが好ましい。
また、上記点火制御装置において、前記所定再循環率設定手段は、前記検出されたアルコール濃度の増加に伴い前記所定再循環率を高く設定することが好ましい。
本発明によれば、アルコール濃度の高いアルコール混合燃料が内燃機関に供給される場合は、所定再循環率を高く設定することで、点火装置の点火エネルギーを増加しにくくする。内燃機関の燃焼は、内燃機関に供給されるアルコール混合燃料のアルコール濃度の増加に伴い安定する。従って、内燃機関の燃焼が安定している状態では、点火装置の点火エネルギーの増加を行わないので、燃費悪化をさらに抑制することができる。
また、上記点火制御装置において、前記排気ガス再循環装置は、前記改質用燃料を前記排気ガスに供給せずに当該排気ガスのみを再循環する通常再循環モードあるいは前記改質された改質用燃料を含む排気ガスを再循環する通常改質再循環モードのいずれかのモードで作動するものであり、前記改質再循環モードから前記通常再循環モードに切り替えるか否かを判断するモード判断手段をさらに備え、前記点火制御手段は、前記改質再循環モードから前記通常再循環モードに切り替えるか否かに基づいて、前記エネルギー増加点火制御を行うことが好ましい。
また、本発明では、排気ガスに改質用燃料を供給し、前記排気ガスと前記改質用燃料との改質用混合ガスを改質し、前記改質された改質用燃料を含む排気ガスを内燃機関に再循環する排気ガス再循環装置を備える前記内燃機関の点火装置の点火制御を行う点火制御装置において、前記排気ガス再循環装置は、前記改質用燃料を前記排気ガスに供給せずに当該排気ガスのみを再循環する通常再循環モードあるいは前記改質された改質用燃料を含む排気ガスを再循環する改質再循環モードのいずれかのモードで作動するものであり、前記改質再循環モードから前記通常再循環モードに切り替えるか否かを判断するモード判断手段と、前記改質再循環モードから前記通常再循環モードに切り替えるか否かに基づいて、前記点火装置の点火エネルギーを増加するエネルギー増加点火制御を行う点火制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、上記点火制御装置において、前記点火モード制御手段は、前記改質再循環モードから前記通常再循環モードに切り替えると判断されると、当該通常再循環モードとなる前に、前記エネルギー増加点火制御を行うことが好ましい。
本発明によれば、改質された改質用燃料が内燃機関に供給され、内燃機関の燃焼の安定している状態である改質再循環モードから、改質された改質用燃料が内燃機関に供給されず、内燃機関の燃焼が不安定な状態となる通常再循環モードに切り替わる前に、点火装置の点火エネルギーを増加するので、内燃機関の燃焼が確実に安定した状態で通常再循環モードに切り替えることができる。従って、改質再循環モードから通常再循環モードに切り替わった直後に内燃機関1の燃焼が不安定な状態となることを抑制することができるので、内燃機関の燃焼の安定化を図ることができる。また、内燃機関の燃焼が安定している状態である改質再循環モードでは、点火装置の点火エネルギーを内燃機関の燃焼が不安定となる状態と比較して減少させるので、燃費悪化を抑制することができる。
本発明にかかる点火制御装置は、内燃機関の燃焼の安定化を図るとともに、燃費悪化を抑制することができるという効果を奏する。
以下、本発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、下記の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、下記の実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想定できるもの或いは実質的に同一のものが含まれる。また、下記の実施の形態では、本発明にかかる点火制御装置は、アルコールを含むアルコール混合燃料を内燃機関に供給し、アルコール混合燃料が排気ガス再循環装置により排気ガスに供給され、改質され、内燃機関に供給されるFFV(フレキシブル・フューエル・ビーグル)に用いる場合について説明する。
図1は、実施の形態にかかる点火制御装置を備える内燃機関の構成例を示す図である。図1に示すように、実施の形態にかかる点火制御装置を備える内燃機関1は、複数の気筒(実施の形態1では、直列4気筒)により構成される内燃機関本体2と、吸気経路3と、排気経路4と、燃料供給装置5と、排気ガス再循環装置6と、点火装置7と、ECU8とにより構成されている。
内燃機関本体2は、各気筒、実施の形態では、4つの気筒21a,21b,21c,21dが形成されており、各気筒21a〜21dの図示しない燃焼室がそれぞれ吸気経路3および排気経路4と接続されている。内燃機関本体2の各気筒21a〜21dの燃焼室には、吸気経路3を介して供給される空気(AIR)と燃料供給装置5から供給されたアルコール混合燃料との気筒用混合ガスのみ、あるいは気筒用混合ガスおよび排気ガス再循環装置6から吸気経路3を介して内燃機関本体2に再循環された排気ガス(改質された改質用燃料を含む排気ガス(以下、単に「改質排気ガス」と称する。)あるいは改質された改質用燃料を含まない排気ガス(以下、単に「通常排気ガス」と称する。))が導入される。内燃機関1は、各気筒21a〜21dの燃焼室に導入された気筒用混合ガスのみ、あるいは気筒用混合ガスおよび上記再循環された排気ガスを点火装置7により着火し、燃焼することで駆動力を発生するものである。なお、燃焼後の排気ガスは、各気筒21a〜21dの燃焼室から排気経路4に排出される。
吸気経路3は、内燃機関1の外部の大気を内燃機関1に供給するものである。吸気経路3は、内燃機関本体2が発生する負圧により内燃機関本体2の各気筒21a〜21dの図示しない燃料室に内燃機関1の外部の大気を供給するものである。吸気経路3は、図示しないエアフィルタと、ECU8により制御されるスロットルバルブ31と、吸気配管32と、インテークマニホールド33とにより構成されている。エアフィルタにより粉塵が除去された内燃機関1の外部の空気(AIR)は、ECU8によりバルブ開度が制御されるスロットルバルブ31により流量が調整され、吸気配管32およびインテークマニホールド33を介して内燃機関本体2の各気筒21a〜21dの燃焼室に供給される。なお、34は、内燃機関1の吸入空気量Fを検出するエアフロメータである。エアフロメータ34により検出された吸入空気量Fは、ECU8に出力される。
排気経路4は、内燃機関1から排気された排気ガス(EG)を浄化し、大気に排出するものである。排気経路4は、内燃機関本体2の各気筒21a〜21dの図示しない燃焼室から排気された排気ガスを浄化し、大気に排出するものである。排気経路4は、エキゾーストマニホールド41と、排気配管42と、排気ガスを浄化する浄化触媒43と、図示しない消音装置とにより構成されている。内燃機関本体2の各気筒21a〜21dの燃焼室から排気された排気ガスは、エキゾーストマニホールド41および排気配管42を介して、浄化触媒43に導入される。浄化触媒43により浄化された排気ガスは、排気ガス再循環装置6の後述する改質器64および蒸発器63および消音装置を介して大気に排気される。
燃料供給装置5は、内燃機関1にアルコール混合燃料を供給するものである。燃料供給装置5は、内燃機関本体2の各気筒21a〜21dの図示しない燃焼室にアルコール混合燃料を供給するものである。燃料供給装置5は、燃料タンク51、燃料ポンプ52、気筒用燃圧調整装置53と、内燃機関本体2の各気筒21a〜21dにそれぞれ対応した気筒用インジェクタ54a,54b,54c,54dと、燃料配管55と、デリバリパイプ56とにより構成されている。燃料供給装置5は、ECU8により算出された気筒用燃料噴射量Qeに基づいて各気筒用インジェクタ54a〜54dによりアルコール混合燃料を噴射する。つまり、各気筒用インジェクタ54a〜54dは、ECU8により噴射タイミングや噴射時間などの噴射制御が行われる。具体的には、燃料タンク51に貯留されているアルコール混合燃料は、内燃機関の駆動力あるいは他の駆動源からの駆動力により作動する燃料ポンプ52に吸引され、加圧され、燃料配管55に吐出される。燃料配管55の加圧されたアルコール混合燃料は、ECU8により制御される例えば圧力調整弁などの気筒用燃圧調整装置53により、現在の内燃機関1の運転状態に適した燃圧Peに調整され、デリバリパイプ56に供給される。気筒用燃圧調整装置53は、ECU8と接続されており、気筒用燃圧調整装置53によりアルコール混合燃料の燃圧Peを調整する燃圧制御は、ECU8により行われる。デリバリパイプ56の燃圧Peに調整されたアルコール混合燃料は、ECU8により制御される各気筒用インジェクタ54a〜54dにより、各気筒21a〜21dの燃料室と吸気経路3とを連通する図示しない吸気ポートに噴射される。これにより、内燃機関1にアルコール混合燃料を供給する。なお、57は、アルコール混合燃料のアルコール濃度Aを検出するアルコール濃度センサである。アルコール濃度センサ57により検出されたアルコール混合燃料のアルコール濃度Aは、ECU8に出力される。また、各気筒用インジェクタ54a〜54dは、各気筒21a〜21dの図示しない吸気ポートにアルコール混合燃料を噴射するが本発明はこれに限定されるものではなく、各気筒21a〜21dの燃焼室にそれぞれアルコール混合燃料を直接噴射するようにしても良い。また、各気筒21a〜21dの吸気ポートおよび燃焼室にそれぞれアルコール混合燃料を噴射するようにしても良い。
排気ガス再循環装置6は、内燃機関1から排気される排気ガスに改質用燃料を供給し、排気ガスと改質用燃料との改質用混合ガスを改質し、吸気経路3を介して、改質された改質用燃料を含む排気ガスである改質排気ガスを内燃機関1に供給し、再循環するものである。排気ガス再循環装置6は、再循環配管61と、改質用インジェクタ62と、蒸発器63と、改質器64と、改質用燃圧調整装置65と、改質ガス流量調整弁66とにより構成されている。なお、67は、燃料供給装置5から改質用燃料としてアルコール混合燃料を改質用インジェクタ62に供給する燃料分岐配管である。
再循環配管61は、内燃機関1の排気経路4と吸気経路3とを接続するものである。つまり、再循環配管61は、排気経路4の排気ガス、実施の形態1では、浄化触媒43により浄化された排気ガスを吸気経路3に戻すものである。つまり、再循環配管61は、内燃機関本体2の各気筒21a〜21dの燃焼室から排気された排気ガスを吸気経路3を介して、内燃機関本体2の各気筒21a〜21dの燃焼室に供給することで、排気ガスを再循環するものである。
改質用インジェクタ62は、排気経路4から再循環配管61に流入した排気ガスに改質用燃料を噴射するものである。実施の形態1では、改質用インジェクタ62は、1つであり、再循環配管61の途中に設けられた混合室68内に流入した排気ガスに改質用燃料であるアルコール混合燃料を接続されているECU8により算出された改質用燃料噴射量Qrに基づいて噴射するものである。つまり、改質用インジェクタ62は、ECU8により噴射タイミングや噴射時間などの噴射制御が行われる。改質用インジェクタ62は、燃料分岐配管67を介して燃料配管55と接続されている。従って、改質用インジェクタ62には、燃料配管55の燃料ポンプ52により加圧されたアルコール混合燃料が供給される。改質用インジェクタ62から噴射された改質用燃料は、混合室68で排気ガスと混合され改質用混合ガス(MG)となり、再循環配管61を介して蒸発器63に流入する。
蒸発器63は、改質用インジェクタ62により排気ガスに噴射された改質用燃料を気化するものである。蒸発器63は、混合室68と吸気経路3との間における再循環配管61の途中に設けられている。蒸発器63は、熱交換器であり、排気経路4の排気配管42の排気ガスが再循環配管61の改質用混合ガスと非接触状態で熱交換を行うものである。排気配管42の排気ガスは、下流である再循環配管61の改質用混合ガスに含まれる排気ガスよりも高温である。また、改質用混合ガスは、排気ガスと比較して温度の低い改質用燃料を含むものである。従って、蒸発器63は、排気配管42の排気ガスの熱により、再循環配管61の改質用混合ガスを加熱し、改質用混合ガスに含まれる改質用燃料の気化を促進する。改質用燃料の気化が促進された改質用混合ガスは、再循環配管61を介して改質器64に流入する。
改質器64は、排気ガスと改質用燃料との改質用混合ガスを改質して改質排気ガスとするものである。改質器64は、蒸発器63と吸気経路3との間における再循環配管61の途中に設けられている。改質器64内には、再循環配管61が配置されており、途中に改質触媒64aが設けられている。改質触媒64aは、Co,Ni,Rhなどが用いられ、再循環配管61の改質用混合ガスが通過することで、改質用混合ガスに含まれている改質用燃料であるアルコール混合燃料を改質し、水素を生成し、改質用混合ガスを水素が含まれる改質排気ガス(RG)にするものである。改質器64内には、排気経路4の排気配管42の排気ガスが改質触媒64aおよび再循環配管61の改質用混合ガスと非接触状態で導入されている。これにより、改質触媒64aが排気ガスの熱により加熱され、活性化し、改質用混合ガスに含まれている改質用燃料を効率的に改質する。改質排気ガスは、再循環配管61を介して吸気経路3に流入する。吸気経路3に流入した改質排気ガスは、吸気経路3を介して供給される空気(AIR)と燃料供給装置5から供給されたアルコール混合燃料との気筒用混合ガスとともに、内燃機関本体2に供給し、再循環する。
改質用燃圧調整装置65は、改質用インジェクタ62に供給される改質用燃料を現在の内燃機関1の運転状態に適した燃圧Prに調整するものである。改質用燃圧調整装置65は、例えば圧力調整弁などであり、燃料分岐配管67の途中に設けられている。改質用燃圧調整装置65は、ECU8と接続されており、改質用燃圧調整装置65により改質用燃料の燃圧Prを調整する燃圧制御は、ECU8により行われる。
改質ガス流量調整弁66は、排気ガス再循環装置6からの排気ガス(通常排気ガスあるいは改質排気ガス)を吸気経路3を介して内燃機関1に供給、すなわち再循環させる際の再循環量を調整するものである。改質ガス流量調整弁66は、ECU8と接続されており、改質ガス流量調整弁66により排気ガスの内燃機関本体2の各気筒21a〜21dの図示しない燃焼室への再循環量の調整する再循環量制御は、ECU8により現在の内燃機関1の運転状態に基づいて行われる。
ここで、排気ガス再循環装置6は、ECU8により改質用インジェクタ62が噴射制御されることで、通常再循環モードと改質再循環モードとのいずれかのモードで作動することとなる。通常再循環モードは、ECU8により改質用インジェクタ62から排気ガスに改質用燃料を噴射しないことで、排気ガスに改質用燃料を供給せずに改質された改質用燃料を含まない排気ガスのみである通常排気ガスを再循環する状態である。改質再循環モードは、ECU8により改質用インジェクタ62から排気ガスに改質用燃料を噴射することで、排気ガスに改質用燃料を供給し、改質された改質用燃料を含む排気ガスである改質排気ガスを再循環する状態である。
点火装置7は、点火することで、内燃機関1に供給された燃料を燃焼するものである。点火装置7は、実施の形態では、第1点火プラグ71a、71b,71c,71dおよび第2点火プラグ72a,72b,72c,72dを有する。第1点火プラグ71a〜71dは、内燃機関本体2の各気筒21a〜21dにそれぞれ対応して設けられている。また、第2点火プラグ72a〜72dも、内燃機関本体2の各気筒21a〜21dにそれぞれ対応して設けられている。つまり、内燃機関本体2の各気筒21a〜21dには、それぞれ2つの点火プラグ(第1点火プラグ71a〜71dが1つ、第2点火プラグ72a〜72dが1つ)が設けられている。各第1点火プラグ71a〜71dおよび各第2点火プラグ72a〜72dは、内燃機関本体2の各気筒21a〜21dの図示しない燃焼室で点火できるように配置されている。各第1点火プラグ71a〜71dおよび各第2点火プラグ72a〜72dは、ECU8と接続されており、各第1点火プラグ71a〜71dおよび各第2点火プラグ72a〜72dの点火タイミングや1回の点火時における放電回数などの点火制御は、ECU8により行われる。ここで、第1点火プラグ71a、71b,71c,71dおよび第2点火プラグ72a,72b,72c,72dは、同一の熱価であっても、異なる熱価であっても良い。
ECU8は、内燃機関1を運転制御するものである。また、ECU8は、内燃機関1の点火装置7の点火制御を行う点火制御装置でもある。ECU8は、内燃機関1の運転情報に基づいて内燃機関1に供給されるガスに対する排気ガス再循環装置6からの排気ガスの比率である再循環率Rを算出する再循環率算出手段として機能する。また、ECU8は、算出された再循環率に基づいて、点火装置7の点火エネルギーを増加するエネルギー増加点火制御を行う点火制御手段として機能する。また、ECU8は、アルコール濃度Aに基づいて所定再循環率R1を設定する所定再循環率設定手段として機能する。また、ECU8は、算出された再循環率Rが所定再循環率R1を超えるか否かを判断する再循環率判断手段として機能する。また、ECU8は、排気ガス再循環装置6が改質再循環モードから通常再循環モードに切り替えるか否かを判断するモード判断手段として機能する。ECU8は、内燃機関1が搭載された車両の各所に取り付けられたセンサから、各種入力信号が運転情報として入力される。具体的に内燃機関1の運転情報としては、図示しないクランクシャフトに取り付けられたクランク角度センサにより検出されたクランク角度に基づく機関回転数Ne、エアフロメータ34により検出された吸入空気量F、図示しないアクセルペダルセンサにより検出されたアクセル開度に基づく内燃機関1の負荷L、排気経路4に設けられた図示しないA/Fセンサにより検出された空燃比、アルコール濃度センサ57により検出されたアルコール濃度Aなどがある。
ECU8は、これら入力信号および図示しない記憶部に格納されている吸入空気量およびアクセル開度に基づいた燃料噴射量マップなどの各種マップに基づいて各種出力信号を出力する。具体的には、気筒用インジェクタ54の噴射制御を行う気筒用噴射信号、各第1点火プラグ71a〜71dおよび各第2点火プラグ72a〜72dの点火制御を行う点火信号、スロットルバルブ31のスロットルバルブ開度制御を行うスロットルバルブ開度信号、気筒用燃圧調整装置53によりアルコール混合燃料の燃圧制御を行う気筒用燃圧制御信号、改質用インジェクタ62の噴射制御を行う改質用噴射信号、改質用燃圧調整装置65により改質用燃料の燃圧制御を行う改質用燃圧制御信号、改質ガス流量調整弁66の再循環量制御を行う再循環量制御信号などの出力信号などがある。ECU8は、メモリおよびCPU(Central Processing Unit)により構成されており、内燃機関1の運転方法などに基づくプログラムをメモリにロードして実行することにより、内燃機関1の運転などを実現させるものでる。
次に、内燃機関1の点火制御装置であるECU8の動作について説明する。特に、排気ガス再循環装置6の作動時における点火制御装置であるECU8の動作について説明する。図2は、改質再循環モード時における点火制御装置の動作フローを示す図である。図3は、機関回転数と、負荷と、再循環率との関係を示す図である。図4は、改質再循環モードから通常再循環モードに切り替える際における点火制御装置の動作フローを示す図である。図5は、機関回転数と、負荷と、改質領域との関係を示す図である。なお、内燃機関1の点火制御装置であるECU8の動作は、制御周期ごとに繰り返し行われるものである。
まず、改質再循環モード時における点火制御装置であるECU8の動作を説明する。排気ガス再循環装置6により改質された改質用燃料が含む排気ガスである改質排気ガスが吸気経路3を介して内燃機関本体2の各気筒21a〜21dに供給され、改質排気ガスが再循環されている状態で、図2に示すように、ECU8は、内燃機関1の運転情報を取得する(ステップST11)。ここでは、ECU8は、例えば上述の機関回転数Ne、吸入空気量F、負荷L、空燃比、アルコール濃度Aなどを取得する。
次に、ECU8は、再循環率Rを算出する(ステップST12)。ここでは、再循環率算出手段であるECU8は、上記取得した内燃機関1の運転情報に基づいて内燃機関1に供給されるガスに対する排気ガス再循環装置6からの排気ガスの比率である再循環率Rを算出する。ECU8は、例えば、改質ガス流量調整弁66による再循環量制御を行うために、取得された機関回転数Ne、吸入空気量F、負荷Lに基づいて算出される再循環量と、吸入空気量Fおよび再循環量の合計値との比を再循環率Rとして算出する。
次に、ECU8は、所定再循環率R1を設定する(ステップST13)。ここでは、所定再循環率設定手段であるECU8は、アルコール濃度Aに基づいて所定再循環率R1を設定する。ECU8は、例えば、取得された機関回転数Ne、負荷L、アルコール濃度Aと、所定再循環率マップとに基づいて所定再循環率R1を設定する。ここで、所定再循環率マップは、図3に示すように、縦軸に負荷L、横軸に機関回転数Ne、アルコール濃度Aを高濃度Ahiあるいは低濃度Alowとすると、同一負荷Lおよび同一機関回転数Neにおいても、検出されたアルコール濃度Aが高濃度Ahi(同図に示す交差線によるハッチング領域)であれば低濃度Alow(同図に示す斜線によるハッチング領域)と比較して高い所定再循環率R1が設定されるように構成されている。例えば、所定再循環率R1は、アルコール濃度Aが高濃度Ahiであると17%〜18%程度、低濃度Alowであると12〜13%程度に設定される。つまり、アルコール濃度Aの高いアルコール混合燃料が内燃機関1に供給される場合は、内燃機関1の燃焼の安定化が図れるため、点火装置7の点火エネルギーの増加するエネルギー増加点火制御を行う閾値である所定再循環率R1が高く設定される。
次に、ECU8は、図2に示すように、算出された再循環率Rが設定された所定再循環率R1を超えるか否かを判断する(ステップST14)。ここでは、再循環率判断手段であるECU8は、内燃機関1の運転情報に基づいて算出された再循環率Rがアルコール濃度Aに基づいて設定された所定再循環率R1を超えるか否か、すなわち内燃機関1の燃焼が不安定な状態となるか否かを判断する。
次に、ECU8は、算出された再循環率Rが設定された所定再循環率R1を超えると判断する(ステップST14肯定)と、エネルギー増加点火制御を行う(ステップST15)。ここでは、点火制御手段であるECU8は、算出された再循環率Rに基づいて、点火装置7の点火エネルギーを増加するエネルギー増加点火制御を行う。ECU8は、実施の形態では、点火装置7により内燃機関の1サイクル中に2点点火、すなわち内燃機関本体2の各気筒21a〜21dにそれぞれ対応する各第1点火プラグ71a〜71dおよび各点火プラグ72a〜72dの点火(2つの点火プラグの点火)を行う。ここで、2点点火は、内燃機関の1サイクル中に1点点火、すなわち内燃機関本体2の各気筒21a〜21dにそれぞれ対応する各第1点火プラグ71a〜71dあるいは各点火プラグ72a〜72dのいずれか一方のみの点火(1つの点火プラグの点火)を行う場合よりも、点火エネルギーが増加することができる。従って、算出された再循環率Rが設定された所定再循環率R1を超える場合、すなわち再循環率R1が高く、内燃機関1の燃焼が不安定な状態の場合は、点火装置7の点火エネルギーを増加することで、内燃機関1の燃焼の安定化を図ることができる。なお、エネルギー増加点火制御を行うと、現在の制御周期が終了し、次に制御終期に移行する。
また、ECU8は、算出された再循環率Rが設定された所定再循環率R1以下であると判断する(ステップST14否定)と、燃費優先点火制御を行う(ステップST16)。ここでは、点火制御手段であるECU8は、エネルギー増加点火制御と比較して点火装置7の点火エネルギーを減少することができる点火制御を行う。ECU8は、実施の形態では、上記1点点火を行い、点火エネルギーを減少することができる。従って、算出された再循環率Rが設定された所定再循環率R1以下の場合、すなわち再循環率R1が低く、内燃機関1の燃焼が安定している状態の場合は、点火装置7の点火エネルギーを内燃機関1の燃焼が不安定となる状態と比較して減少させることで、燃費悪化を抑制することができる。なお、燃費優先点火制御を行うと、現在の制御周期が終了し、次に制御終期に移行する。
以上のように、排気ガス再循環装置6により改質排気ガスが再循環されている状態で、内燃機関1の燃焼の安定化を図るとともに、燃費悪化を抑制することができる。また、アルコール濃度Aの高いアルコール混合燃料が内燃機関1に供給される場合は、所定再循環率R1を高く設定することで、点火装置7の点火エネルギーを増加しにくくする。従って、内燃機関1の燃焼が安定している状態では、点火装置7の点火エネルギーの増加を行わないので、燃費悪化をさらに抑制することができる。
次に、改質再循環モードから通常再循環モードに切り替える際における点火制御装置の動作を説明する。図4に示すように、ECU8は、排気ガス再循環装置6が改質再循環モードであるか否かを判断する(ステップST21)。ここでは、ECU8は、排気ガス再循環装置6により改質排気ガスが再循環されている状態であるか否かを判断する。
次に、ECU8は、排気ガス再循環装置6が改質再循環モードであると判断する(ステップST21肯定)と、燃費優先点火制御を行う(ステップST22)。ここでは、点火制御手段であるECU8は、エネルギー増加点火制御と比較して点火装置7の点火エネルギーを減少することができる点火制御を行う。ここで、改質再循環モードでは、改質された改質用燃料を含む排気ガスである改質排気ガスが内燃機関1に供給し、再循環する。改質された改質用燃料には、水素が含まれるので、内燃機関1に改質排気ガスが供給されることで、着火性や燃焼速度の向上を図ることができる。これにより、ECU8は、改質再循環モードであり、内燃機関1の燃焼が安定している状態なので、実施の形態では、上記1点点火を行い、点火エネルギーを減少することができる。従って、内燃機関1の燃焼が安定している状態の場合は、点火装置7の点火エネルギーを内燃機関1の燃焼が不安定となる状態と比較して減少させることで、燃費悪化を抑制することができる。なお、ECU8は、通常再循環モードであると判断する(ステップST21否定)と、後述する通常点火制御を行う(ステップST26)。
次に、ECU8は、モード切替要求があるか否かを判断する(ステップST23)。ここでは、ECU8は、改質再循環モードから通常再循環モードに切り替えるか否かを判断する。ECU8は、例えば、取得された機関回転数Ne、負荷Lと、モード切替マップとに基づいて改質再循環モードから通常再循環モードに切り替えるか否かを判断する。ここで、モード切替マップは、図5に示すように、縦軸に負荷L、横軸に機関回転数Neとし、改質再循環モード領域(同図に示す斜線によるハッチング領域)と通常再循環モード領域(同図に示す点線と一点鎖線との間に挟まれた領域)とに分けられて設定されている。モード切替マップにおける通常再循環モード領域は、例えば排気ガスの温度が低く排気ガスに改質用燃料が供給されても十分に改質することができない領域である。なお、改質用燃料が内燃機関1に供給する気筒用燃料と異なる場合であって、改質用燃料がなくなった場合にも、改質再循環モードから通常再循環モードに切り替えられるため、この場合においても、ECU8は、モード切替要求があるか否かを判断する(ステップST23)。
次に、ECU8は、モード切替要求があると判断する(ステップST23肯定)と、エネルギー増加点火制御を行う(ステップST24)。ここでは、点火制御手段であるECU8は、改質再循環モードから通常再循環モードに切り替えられると判断した場合、点火装置7の点火エネルギーを増加するエネルギー増加点火制御を行う。ECU8は、実施の形態では、点火装置7により2点点火を行う。従って、2点点火は、1点点火よりも点火エネルギーが増加することができる。なお、ECU8は、モード切替要求がないと判断する(ステップST23否定)と、まだ改質再循環モードであるので、モード切替要求があると判断(ステップST23肯定)されるまで、燃費優先点火制御を行う(ステップST22)。
次に、ECU8は、通常再循環モードとなったか否かを判断する(ステップST25)。ここでは、ECU8は、エネルギー増加点火制御を行っている状態で、改質された改質用燃料が含まれない排気ガスである通常排気ガスが実際に内燃機関1に供給され、再循環しているか否かを判断する。
次に、ECU8は、通常再循環モードとなったと判断する(ステップST25肯定)と、通常点火制御を行う(ステップST26)。ここでは、ECU8は、エネルギー増加点火制御を行っている状態で、改質された改質用燃料が含まれない排気ガスである通常排気ガスが実際に内燃機関1に供給され、再循環している。このとき、内燃機関1の燃焼の安定している状態である改質再循環モードから改質された改質用燃料が内燃機関に供給されず、内燃機関1の燃焼が不安定な状態となる通常再循環モードに切り替わる前に、点火装置7の点火エネルギーを増加しているので、内燃機関1の燃焼が確実に安定した状態で通常再循環モードに切り替わることができる。従って、改質再循環モードから通常再循環モードに切り替わった直後に内燃機関1の燃焼が不安定な状態となることを抑制することができ、内燃機関1の燃焼の安定化を図ることができる。ここで、通常点火制御とは、通常再循環モードにおける点火制御であり、例えば点火装置7は、2点点火を行う。なお、通常点火制御を行うと、現在の制御周期が終了し、次に制御終期に移行する。また、ECU8は、通常再循環モードとなっていないと判断する(ステップST25否定)、通常再循環モードとなったと判断(ステップST25肯定)されるまで、エネルギー増加点火制御を行う(ステップST24)。
以上のように、排気ガス再循環装置6が改質再循環モードから通常再循環モードに切り替えられる際において、内燃機関1の燃焼の安定化を図るとともに、燃費悪化を抑制することができる。
なお、上記実施の形態では、1点点火から2点点火にすることを点火装置7の点火エネルギーを増加するエネルギー増加点火制御としたが本発明は、これに限定されるものではない。例えば、内燃機関本体2の各気筒21a〜21dにそれぞれ対応する点火プラグの1回の点火時における放電回数を増加することをエネルギー増加点火制御としても良い。また、点火装置7は、内燃機関本体2の各気筒21a〜21dにそれぞれ対応する点火プラグのそれぞれに電力を供給する2つの点火コイルを有し、各点火プラグに1つの点火コイルから電力を供給する状態から2つの点火コイルから電力を供給する状態にすることをエネルギー増加点火制御としても良い。
以上のように、本発明にかかる点火制御装置は、排気ガスに改質用燃料を供給し、排気ガスと改質用燃料との改質用混合ガスを改質し、改質された改質用燃料を含む排気ガスを内燃機関に再循環する排気ガス再循環装置を備える内燃機関の点火装置の点火制御を行う点火制御装置に有用であり、特に、内燃機関の燃焼の安定化を図るとともに、燃費悪化を抑制するのに適している。
実施の形態にかかる点火制御装置を備える内燃機関の構成例を示す図である。 改質再循環モード時における点火制御装置の動作フローを示す図である。 機関回転数と、負荷と、再循環率との関係を示す図である。 改質再循環モードから通常再循環モードに切り替える際における点火制御装置の動作フローを示す図である。 機関回転数と、負荷と、改質領域との関係を示す図である。
符号の説明
1 内燃機関
2 内燃機関本体
21a〜21d 気筒
3 吸気経路
31 スロットルバルブ
32 吸気配管
33 インテークマニホールド
34 エアフロメータ
4 排気経路
41 エキゾーストマニホールド
42 排気配管
43 浄化触媒
5 燃料供給装置
51 燃料タンク
52 燃料ポンプ
53 気筒用燃圧調整装置
54a〜54d 気筒用インジェクタ
55 燃料配管
56 デリバリパイプ
57 アルコール濃度センサ
6 排気ガス再循環装置
61 再循環配管
62 改質用インジェクタ
63 蒸発器
64 改質器
64a 改質触媒
65 改質用燃圧調整装置
66 改質ガス流量調整弁
67 燃料分岐配管
68 混合室
7 点火装置
71a〜71d 第1点火プラグ
72a〜72d 第2点火プラグ
8 ECU(再循環率算出手段、点火制御手段、再循環率判断手段、所定再循環率設定手段、モード判断手段)

Claims (10)

  1. 排気ガスに改質用燃料を供給し、前記排気ガスと前記改質用燃料との改質用混合ガスを改質し、前記改質された改質用燃料を含む排気ガスを内燃機関に再循環する排気ガス再循環装置を備える前記内燃機関の点火装置の点火制御を行う点火制御装置において、
    前記内燃機関の運転情報に基づいて、当該内燃機関に供給されるガスに対する前記排気ガス再循環装置からの前記排気ガスの比率である再循環率を算出する再循環率算出部と、
    前記算出された再循環率に基づいて、前記点火装置の点火エネルギーを増加するエネルギー増加点火制御を行う点火制御手段と、
    を備えることを特徴とする点火制御装置。
  2. 前記改質用燃料であり、かつ前記内燃機関に供給されるアルコール混合燃料のアルコール濃度を検出するアルコール濃度検出手段と、
    前記算出された再循環率が所定再循環率を超えるか否かを判断する再循環率判断手段と、
    前記所定再循環率を設定する所定再循環率設定手段と、
    をさらに備え、
    前記所定再循環率設定手段は、前記検出されたアルコール濃度に基づいて前記所定再循環率を設定し、
    前記点火制御手段は、前記算出された再循環率が前記設定された所定再循環率を超えると判断されると、前記エネルギー増加点火制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の点火制御装置。
  3. 前記所定再循環率設定手段は、前記検出されたアルコール濃度の増加に伴い前記所定再循環率を高く設定することを特徴とする請求項2に記載の点火制御装置。
  4. 前記排気ガス再循環装置は、前記改質用燃料を前記排気ガスに供給せずに当該排気ガスのみを再循環する通常再循環モードあるいは前記改質された改質用燃料を含む排気ガスを再循環する通常改質再循環モードのいずれかのモードで作動するものであり、
    前記改質再循環モードから前記通常再循環モードに切り替えるか否かを判断するモード判断手段をさらに備え、
    前記点火制御手段は、前記改質再循環モードから前記通常再循環モードに切り替えるか否かに基づいて、前記エネルギー増加点火制御を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の点火制御装置。
  5. 前記点火モード制御手段は、前記改質再循環モードから前記通常再循環モードに切り替えると判断されると、当該通常再循環モードとなる前に、前記エネルギー増加点火制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の点火制御装置。
  6. 前記点火装置は、前記内燃機関の複数の気筒にそれぞれ対応した2つの点火プラグを有し、
    前記エネルギー増加点火制御は、前記内燃機関の1サイクル中に、前記気筒ごとに1つの前記点火プラグのみを点火する1点点火から2つの前記点火プラグを点火する2点点火にすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の点火制御装置。
  7. 前記点火装置は、前記内燃機関の複数の気筒にそれぞれ対応した点火プラグを有し、
    前記エネルギー増加点火制御は、前記点火プラグの1回の点火時における放電回数を増加することを特徴とする請求項1〜5にいずれか1つに記載の点火制御装置。
  8. 前記点火装置は、前記内燃機関の複数の気筒にそれぞれ対応した点火プラグと、前記各点火プラグのそれぞれに電力を供給する2つの点火コイルとを有し、
    前記エネルギー増加点火制御は、前記点火プラグに1つの前記点火コイルから前記電力を供給する状態から2つの当該点火コイルから当該電力を供給する状態にすることを特徴とする請求項1〜5にいずれか1つに記載の点火制御装置。
  9. 排気ガスに改質用燃料を供給し、前記排気ガスと前記改質用燃料との改質用混合ガスを改質し、前記改質された改質用燃料を含む排気ガスを内燃機関に再循環する排気ガス再循環装置を備える前記内燃機関の点火装置の点火制御を行う点火制御装置において、
    前記排気ガス再循環装置は、前記改質用燃料を前記排気ガスに供給せずに当該排気ガスのみを再循環する通常再循環モードあるいは前記改質された改質用燃料を含む排気ガスを再循環する改質再循環モードのいずれかのモードで作動するものであり、
    前記改質再循環モードから前記通常再循環モードに切り替えるか否かを判断するモード判断手段と、
    前記改質再循環モードから前記通常再循環モードに切り替えるか否かに基づいて、前記点火装置の点火エネルギーを増加するエネルギー増加点火制御を行う点火制御手段と、
    を備えることを特徴とする点火制御装置。
  10. 前記点火モード制御手段は、前記改質再循環モードから前記通常再循環モードに切り替えると判断されると当該通常再循環モードとなる前に、前記エネルギー増加点火制御を行うことを特徴とする請求項9に記載の点火制御装置。
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