JP2009121377A - 油路形成中子の支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】油路形成中子を鋳型に支持させる支持部により形成される非活用油路内に、オイルに含まれる夾雑物などが滞留しないようにする。
【解決手段】オイルポンプカバー10の鋳造に用いる鋳型60、65内に配置されてオイルポンプカバー10内に油路20を形成する油路形成中子50の支持構造において、油路20は延出方向がオイルポンプカバー10の径方向から軸方向になる屈曲部を有し、油路形成中子50は、油路20の屈曲部から油路の流入口まで延びる第1油路21の部分の形状に対応する第1油路形成中子部51と、屈曲部から油路20の排出口22aまで延びる第2油路22の部分の形状に対応する第2油路形成中子部52とを備え、油路形成中子50を鋳型65に支持させる支持部53を、第1油路形成中子部51と第2油路形成中子部52との接続部分における第1油路形成中子部51の延長上に位置させる構成とした。
【選択図】図2

Description

本発明は、オイルポンプカバーの鋳造に用いる鋳型内に配置されてオイルポンプカバー内に油路を形成するための油路形成中子の支持構造に関する。
車両用自動変速機のオイルポンプは、トルクコンバータや変速機構部の締結要素に作用させる油圧を発生する油圧発生機構と、油圧発生機構を覆うオイルポンプカバーとを備える。
オイルポンプカバー内には、油圧発生機構が発生した油圧をトルクコンバータや締結要素に供給するための油路が複数形成されている。
オイルポンプカバーは、オイルポンプカバーの外観を成型する鋳型内の所定位置に、油路に対応した形状を有する油路形成中子を配置し、鋳型内にアルミニウム合金などの溶湯を流し込んだのちに固化させることで形成される。
油路形成中子は、中子用の砂を結着剤で固めて形成されるので、鋳型に比べて壊れ易い。そのため、オイルポンプカバー内に形成する油路が長くなり、これに対応させて油路形成中子の長さを長くすると、自重や鋳型内に溶湯を流し込んだ際の圧力により油路形成中子が折れてしまい、正確な油路が形成されないことがある。
特許文献1には、油路形成中子の途中位置に、油路形成中子を鋳型に支持させる支持部を設けて、油路形成中子が折れないようにすることが開示されている。
特開2001−159394
従来の鋳型と油路形成中子とを用いてオイルポンプカバーを作成する場合、鋳型に流し込んだ溶湯が固化したのちに、中子用の砂を固めている結着剤を焼失させ、結着力を失った中子用の砂を溶湯の固化物から取り除くことで、油路が形成されたオイルポンプカバーを作成する。
ここで、結着力を失った中子用の砂を除去する際に、油路内に洗浄液を流して洗浄することで、油路内に中子用の砂が残らないようにしている。
図8は従来例にかかるオイルポンプカバーを説明する図であり、図9は、図8におけるX−M−X線に沿って見た断面図である。
オイルポンプカバー100は、その中心部にシャフト貫通孔101を有し、またその肉厚内に複数の油路111〜118を有している。
シャフト貫通孔101は、円板状のオイルポンプカバー100の中央部を厚み方向に貫通する貫通孔であり、このシャフト貫通孔101には、油路111〜115に対応する油穴を持った図示しないシャフトが圧入により支持されて、トルクコンバータや変速機構部への油圧の供給を可能にしている。
それぞれの油路111〜118は、圧油を流通させる際の通路となるもので、いずれも小さな円形断面形状を有している。
図8に示すように、これら油路111〜118は、それぞれ基端部の開口から先端部の開口に至るまでの経路が、オイルポンプカバー10に設けたボルト挿通孔などの障害物を迂回しつつ、圧油の流れが最適となるように、適宜屈曲もしくは湾曲させて形成されている。
油路111〜115の基端部は、シャフト貫通孔101に開口し、先端部は、オイルポンプカバー100の外端面においてその外周縁部に開口している。
また、油路118に関しては、その基端部がオイルポンプカバー100の内端面においてオイルポンプハウジング側に対向する部位に開口し、先端部は、オイルポンプカバー100の外端面においてその外周縁部に開口している。
油路111〜115は、基端部がシャフト貫通孔101に開口するので、これら油路111〜115を形成する油路形成中子の基端は、鋳型のシャフト貫通孔形成用の部位に接続して配置することができる。
油路118の場合、図9に示すように、基端側において油路118の方向が、円板状のオイルポンプカバー100の径方向(第1油路118aの延出方向)から、オイルポンプハウジング側の方向((第2油路118bの延出方向)に向けて屈曲している。そのため油路118を形成する油路形成中子の基端を、鋳型のシャフト貫通孔形成用の部位に接続して配置することはできない。
しかし、油路形成中子の屈曲部付近には応力が集中して壊れ易いので、油路形成中子がこの屈曲部付近から壊れることを防止するために、油路形成中子と鋳型のシャフト貫通孔形成用の部位とを接続する支持部を設けて、油路形成中子を支持するようにしている。
そのため、支持部を設けた油路形成中子を用いて形成した油路118には、支持部であった部分に起因する非活用油路120が接続して形成される。
図8に示すように、この非活用油路120の部分は、油路118の一部となるものの、油路118を洗浄する際に用いられる洗浄液が届きにくい位置にある。そのため、非活用油路120の部分を十分洗浄できず、中子用の砂が非活用油路120内に残ることがある。
また、オイルポンプの組み付け完了後には、オイルポンプカバー100の中央部のシャフト貫通孔101にシャフトが挿通されて、非活用油路120のシャフト貫通孔101側の端部が閉塞される。そのため、非活用油路120内をオイルが十分に流通しないために、切削屑などの夾雑物が、非活用油路120内に滞留することがある。
よって、本発明は、支持部を設けた油路形成中子を用いて油路を形成した際に、支持部であった部分により形成される非活用油路内に中子用の砂や油路を流れるオイルに含まれる夾雑物が滞留することがないようにすることを目的とする。
本発明は、オイルポンプの鋳造に用いる鋳型内に配置されてオイルポンプ内に油路を形成する油路形成中子の支持構造において、油路は延出方向がオイルポンプの径方向から軸方向になる屈曲部を有する油路であり、油路形成中子は、油路の屈曲部から油路の流入口まで延びる部分の油路に対応する第1油路形成中子部と、屈曲部から油路の排出口まで延びる部分の油路に対応する第2油路形成中子部とを備え、油路形成中子を鋳型に支持させる支持部が、第1油路形成中子部と第2油路形成中子部との接続部分における第1油路形成中子部の延長上に位置させた構成とした。
本発明によれば、支持部により形成される油路が、油路形成中子により形成される油路の屈曲部から流入口まで延びる部分の油路の延長上に位置することになる。
よって、屈曲部から流入口まで延びる部分の油路内を通流するオイルや洗浄液の少なくとも一部は、支持部により形成された油路を経たのちに、屈曲部から排出口まで延びる部分の油路内に移動する。
従って、支持部により形成される油路内にオイルや洗浄液を確実に導くことができるので、中子用の砂や油路を流れるオイルに含まれる夾雑物が、支持部により形成される油路内に滞留することを防止できる。
以下、実施例にかかる油路形成中子の支持構造を備える鋳型を用いて形成されたオイルポンプカバーを説明する。
図1は、実施例にかかる油路形成中子の支持構造を備える鋳型を用いて形成されたオイルポンプカバーを説明する図であり、(a)は、オイルポンプカバーを締結圧発生機構側から見た正面図であり、(b)は(a)における油路構造を説明するための部分拡大図、(c)は(b)におけるX−M−X線に沿って見た断面図である。
オイルポンプカバー10には、オイルポンプカバー10のシャフト挿通孔11の近傍から径方向に湾曲しながら延びる第1油路21と、オイルポンプカバー10の締結圧発生機構側の面からオイルポンプカバー10の厚み方向(軸方向)に直線状に延びる第2油路22とから構成される油路20が、その内部に形成されている。
第2油路22は、オイルポンプカバー10のシャフト挿通孔11から所定距離離間した位置に設けられており、オイルポンプカバー10を締結圧発生機構側から見た場合に、シャフト挿通孔11の周方向に沿って延長形成された長穴形状を有している。
図1の(c)に示すように、第1油路21の基端は、第2油路22の底部の側面に接続して、第1油路21と第2油路22とは連通している。これにより、第1油路21内を基端側に向けて流通するオイルは、第1油路21と第2油路22との接続部分(屈曲部)で、その流通方向が約90度変えられて、オイルポンプカバー10の締結圧発生機構側の面に形成された開口22aから排出される。
なお、第1油路21の図示しない先端は、オイルポンプカバー10の外端面において、その外周縁部に開口している。
非活用油路30は、第1油路21の延長上に位置するように、油路20の屈曲部に接続形成されている。
図1の(b)に示すように、非活用油路30の右側側面30Rが、第1油路21の右側側面21Rの延長線α上に位置し、非活用油路30の左側側面30Lの端部C1が、第1油路21の左側側面21Lの延長線βよりも第2油路22の開口の延出方向側(図中左側)に位置して、非活用油路30の流路断面積が、シャフト挿通孔11側から第2油路22に近づくにつれて広くなるように設定されている。
このような流路断面積を有する非活用油路30とすることで、第1油路21を図中矢印で示す方向に向けて流れるオイルや洗浄液の少なくとも一部が、第1油路21の延長上に位置する非活用油路30内を経たのちに、第2油路22に向けて移動して、開口22aから排出されるようになる。
これにより、非活用油路30側から第2油路22への排出流路が確保されるので、従来のオイルポンプカバーに形成された非活用油路の場合のように、夾雑物が非活用油路30内に滞留することを防止できる。
図2は、オイルポンプカバーの鋳造に用いる鋳型内に配置された油路形成中子の支持構造を説明する図であり、(a)は、鋳型内の様子を断面方向から見て模式的に表した図であり、(b)は、(a)における鋳型65および油路形成中子50と、支持部53との接続部を、鋳型60側から見た要部拡大図である。
図1に示した屈曲部を有する油路20をオイルポンプカバー10内に形成する場合、油路20の形状に対応する立体形状を有する油路形成中子50を、オイルポンプカバー10の外観を成型する鋳型60、65内に配置し、鋳型60、65と、油路形成中子50との隙間Cに溶湯を流し込んで固化させる。
油路形成中子50は、オイルポンプカバー10内を湾曲しながら径方向に延びる第1油路21(図1参照)の形状に対応する第1油路形成中子部51と、オイルポンプカバー10内を厚み方向(軸方向)に延びる第2油路22の形状に対応する第2油路形成中子部52とから構成される。
これら第1油路形成中子部51および第2油路形成中子部52は、第1油路21および第2油路22の形状に対応させて、それぞれ立体的に形成されており、第1油路形成中子部51の基端が、第2油路形成中子部52の底部の側面に接続して、油路形成中子50が形成される。
油路形成中子50は、鋳型65のオイルポンプカバー10のシャフト挿通孔11を形成する部位の側面65aに、支持部53を介して接続支持されている。
支持部53は、第1油路形成中子部51の延長上に位置して、側面65aと、油路形成中子50の屈曲部(第1油路形成中子部51と第2油路形成中子部52との接続部分)とを接続する。
ここで、鋳型60側から見た支持部53の右側側面53Rは、第1油路形成中子部51の右側側面51Rの延長線α上に位置し、左側側面53Lは、第1油路形成中子部51の左側側面51Lの延長線βよりも図中において左側(鋳型60側から見て第2油路形成中子部52の延出方向側)に位置している。
すなわち、支持部53は、第1油路形成中子部51の右側側面51R、左側側面51Lの延長線α、βで囲まれる範囲(図中符号Yで示す)を少なくとも含むように形成されて、図1の(b)に示す非活用油路30の形状に対応して、鋳型65のシャフト挿通孔11を形成する部位から油路形成中子50に近づくにつれて、油路形成中子50の垂直断面に対向する垂直断面積(以下、幅方向断面積という)が拡大するように形成されている。
さらに、図2の(a)に示すように、鋳型60、65内を断面方向から見た場合に、支持部53の下面53Bおよび上面53Tは、それぞれ、第1油路形成中子部51の下面51Bおよび上面51Tと同じ高さとなるように設定されている。
このように、鋳型60側から見て、油路形成中子50に近づくほど幅方向断面積が大きくなる形状の支持部53が、油路形成中子50の屈曲部に相当する部分に接続されて、支持部53が、油路形成中子50の屈曲部に相当する部分から一方向に延びる第1油路形成中子部51の延長上の範囲Yを含むようにすることで、図1に示す非活用油路30が接続された油路20を持つオイルポンプカバー10を得ることができる。
以上の通り、本実施例では、自動変速機のオイルポンプカバー10の鋳造に用いる鋳型60、65内に配置されてオイルポンプカバー10内に油路20を形成する油路形成中子50の支持構造において、油路20は、延出方向がオイルポンプカバー10の径方向から軸方向になる屈曲部を有し、油路形成中子50は、油路20の屈曲部から油路の流入口まで延びる第1油路21の部分の形状に対応する第1油路形成中子部51と、屈曲部から油路20の開口(排出口)22aまで延びる第2油路22の部分の形状に対応する第2油路形成中子部52とを備え、油路形成中子50を鋳型65に支持させる支持部53を、第1油路形成中子部51と第2油路形成中子部52との接続部分における第1油路形成中子部51の延長上に位置させる構成とした。
これにより、支持部53により形成される非活用油路30が、油路形成中子50により形成される第1油路21の延長上に位置することになる。
よって、第1油路21内を通流するオイルや洗浄液の少なくとも一部は、第1油路21の延長上に位置する非活用油路30を経たのちに、第2油路22内に移動するようになる。従って、支持部53により形成される非活用油路30内にオイルや洗浄液を確実に導くことができるので、中子用の砂や油路を流れるオイルに含まれる夾雑物が、非活用油路30内に滞留することを防止できる。
また、支持部53の幅方向断面(垂直断面)は、鋳型65との接続部から油路形成中子50との接続部に向けて、鋳型60側から見た場合の第2油路形成中子部52の延出方向側に拡大し、支持部53の油路形成中子50との接続部における断面積は、第1油路形成中子部51の垂直断面の面積に対して、同面積以上である構成とした。
これにより、支持部53により形成される非活用油路30の流路断面積が、油路形成中子50により形成される第1油路21の流路断面積以上となるので、第1油路21内を通流するオイルを非活用油路30内に確実に導くことができる。
また、非活用油路30から第2油路22へのオイルの排出流路が確保されるので、夾雑物が非活用油路30内に滞留することがない。
図3および図4は、支持部の第1および第2の変形例を説明する図であり、鋳型65および油路形成中子50の支持部53との接続部の近傍を鋳型60側から見た要部拡大図である。
第1の変形例にかかる支持部54は、略円柱形状を有しており、第1油路形成中子部51の幅方向断面積と同じ幅方向断面積を有する。
支持部54は、第1油路形成中子部51の延長上に位置して、鋳型65と油路形成中子50とを接続する。
この支持部54により形成される非活用油路は、その流路断面積が第1油路形成中子部51により形成される第1油路の流路断面積と同じとなり、さらに第1油路の延長上に位置する。
よって、第1油路形成中子部51により形成される第1油路内を、第2油路形成中子部52により形成される第2油路の方向に向けて通流するオイルや洗浄液の少なくとも一部は、支持部54により形成される非活用油路を経たのちに第2油路内に移動するようになる。
従って、支持部54により形成される非活用油路内にオイルや洗浄液を確実に導くことができるので、中子用の砂や油路を流れるオイルに含まれる夾雑物が滞留することを防止できる。
さらに、第1油路形成中子部51と同じ幅方向断面形状と断面積とを有する円柱形状の支持部54とすることで、非活用油路の形成範囲を最小限に抑えることができる。従って、オイルポンプカバー10内に形成される非活用油路の形成範囲が広くなり過ぎて、オイルポンプカバー10の強度が低下することがない。
ここで、支持部54の油路形成中子50側の端部C1の位置を、鋳型60側から見た場合の第2油路形成中子部52の延出方向(図中符号γが付されている方向)に移動させて、例えば端部が、図3の(b)に示す位置C1aに位置する支持部55としても良い。
この場合、支持部55の油路形成中子50側の幅方向断面積が、第1油路形成中子部51の幅方向断面積よりも大きくなり、支持部55により形成される非活用油路の第1油路側の流路断面積が大きくなる。これにより、支持部55により形成される非活用油路内にオイルや洗浄液をより確実に導くことができるようになる。また、非活用油路から第2油路への排出流路が確保される。
ただし、端部C1を、図4の(a)に示す位置C1bまで移動させると、オイルポンプカバーにおいて図中符号Xで示す角部が薄肉となり、かかる部分が損傷しやすくなるので好ましくない。よって、端部C1の位置は、図中符号C1で示す位置から符号C1bで示す位置までの範囲内であって、角部Xの強度を十分に確保できる範囲内で決定することが好ましい。
また、端部C4の位置は、端部C2と端部C4とを結ぶ線分により規定される支持部56の右側側面56Rが、第1油路形成中子部51の右側側面51Rの延長線αを超えて図中右側に位置しないように設定することが好ましい。
図4の(b)に示す支持部57のように、右側側面57Rが延長線αを超えて右側に位置すると、第1油路形成中子部51により形成される第1油路から、支持部57により形成される非活用油路内に流入したオイルの剥離が、最終的に形成される非活用油路内の図中符号Rで示す領域に相当する部分で起こり、かかる部分にオイルに含まれる夾雑物などが滞留するようになるからである。
このように、油路形成中子50を鋳型60側から見た場合において、支持部の形状を決める各端部C1〜C4のうち、端部C2が油路形成中子50の屈曲方向における外側(図中右側)に位置する側壁の延長線α上に位置し、端部C4が延長線α上の位置を含んで屈曲方向側(図中左側)に位置し、端部C1、C3が油路形成中子50の屈曲方向における内側に位置する側壁の延長線β上の位置を含んで屈曲方向側に位置するようにすることで、オイルや洗浄液を確実に導いて、夾雑物が滞留することのない非活用油路を形成することができる。
図5は、支持部の第3の変形例を説明する図であり、鋳型60、65(図2の(a)参照)内に配置された第3変形例にかかる支持部の近傍を、鋳型60側から見た図である。
る。
上記実施例では、第1油路形成中子部51が、鋳型60側から見た場合に第2油路形成中子部52の延出方向における一端部に接続している場合を例に挙げて説明をした(図3参照)。
第4の変形例にかかる油路形成中子50では、第1油路形成中子部51が、第2油路形成中子部52の延出方向における中央寄りの位置の側面に接続する。
この場合、図5の(a)に示すように、第1油路形成中子部51の幅方向断面積と同じ幅方向断面積を有する略円柱形状の支持部58とし、かかる支持部58を第1油路形成中子部51の延長上に位置させて、鋳型65と油路形成中子50とを接続する。
この支持部58により形成される非活用油路は、その流路断面積が第1油路形成中子部51により形成される第1油路の流路断面積と同じとなり、さらに第1油路の延長上に位置する。
よって、第1油路形成中子部51により形成される第1油路内を、第2油路形成中子部により形成される第2油路の方向に向けて通流するオイルや洗浄液の少なくとも一部は、支持部58により形成される非活用油路を経たのちに第2油路内に移動するようになる。
よって、上記した実施例や第1および第2の変形例に示した支持部により形成した非活用油路の場合と同様の効果を奏することができる。
ここで、支持部58の油路形成中子50側の端部C1の位置を、鋳型60側から見た場合における第2油路形成中子部52の延出方向(図中左方向)側に移動させて、例えば端部が、図5の(b)に示す位置C1dに位置する支持部59としても良い。
この場合、支持部59の油路形成中子50側の幅方向断面積が、第1油路形成中子部51の幅方向断面積よりも大きくなり、支持部59により形成される非活用油路の第1油路側の流路断面積が大きくなる。これにより、支持部59により形成される非活用油路内にオイルや洗浄液をより確実に導くことができるようになる。
なお、図5の(b)に示す形状の支持部59とする場合もまた、油路形成中子50を鋳型60側から見た場合において、支持部の形状を決める各端部C1〜C4のうち、端部C2が油路形成中子50の屈曲方向における外側に位置する側壁の延長線α上に位置し、端部C4が延長線α上の位置を含んで屈曲方向側に位置し、さらに、端部C1、C3が油路形成中子50の屈曲方向における内側に位置する側壁の延長線β上の位置を含んで屈曲方向側に位置するようにすることで、オイルや洗浄液を確実に導いて、夾雑物が滞留することのない非活用油路を形成することができる。
図6は、支持部の第4の変形例を説明する図であり、鋳型60、65内に配置された第4変形例にかかる支持部の近傍を、鋳型60側から見た図である。
る。
第4の変形例にかかる支持部80が鋳型65に接続支持させる油路形成中子70は、鋳型60側から見た場合の形状が所定の曲率の曲線形状である第1油路形成中子部71を有する。
この場合、図6の(a)に示すように、第1油路形成中子部71の幅方向断面積と同じ幅方向断面積を有する支持部80とし、かかる支持部80を鋳型60側から見た場合の形状が、第1油路形成中子部71と同じ曲率を有する曲線形状となるように形成する。そして、かかる支持部を第1油路形成中子部71の延長上に位置させて、鋳型65と油路形成中子70とを接続する。
すなわち、支持部80の右側側面80Rが、第1油路形成中子部71の右側側面71Rの延長線α上に、支持部80の左側側面80Lが、第1油路形成中子部71の左側側面71Lの延長線β上にそれぞれ位置するようにする。
この支持部80により形成される非活用油路は、その流路断面積が第1油路形成中子部71により形成される第1油路の流路断面積と同じとなり、さらに第1油路の延長上に位置することになる。
よって、第1油路形成中子部71により形成される第1油路内を、第2油路形成中子部72により形成される第2油路の方向に向けて通流するオイルや洗浄液の少なくとも一部は、支持部80により形成される非活用油路を経たのちに第2油路内に移動するようになる。
よって、上記した実施例や第1から第3の変形例に示した支持部により形成した非活用油路の場合と同様の効果を奏することができる。
なお、支持部80の油路形成中子50側の端部C1の位置を、鋳型60側から見た場合の第2油路形成中子部72の延出方向(図中左方向)側に移動させて、例えば端部が、図6の(b)に示す位置C1eに位置する支持部81としても良い。
この場合、支持部81の油路形成中子70側の幅方向断面積が、第1油路形成中子部71の幅方向断面積よりも大きくなり、支持部81により形成される非活用油路の第1油路側の流路断面積が大きくなる。これにより、支持部81により形成される非活用油路内にオイルや洗浄液をより確実に導くことができるようになる。
なお、図6の(b)に示す形状の支持部81とする場合、当該支持部の右側側面81Rが、第1油路形成中子部71の右側側面71Rの延長線α上に位置し、さらに、端部C1、C3が油路形成中子70の屈曲方向における内側に位置する側壁の延長線β上の位置を含んで屈曲方向側(鋳型60側から見て第2油路形成中子部72の延出方向側)に位置するようにすることで、オイルや洗浄液を確実に導いて、夾雑物が滞留することのない非活用油路を形成することができる。
上記実施例では、図2の(a)に示したように、第1油路形成中子部51の基端が、第2油路形成中子部52の底部の側面に接続した油路形成中子50を採用し、支持部53が第1油路形成中子部51の延長上に位置して、油路形成中子50の屈曲部と鋳型65とを接続する場合を例に挙げて説明をした。
この際、支持部53の幅方向断面が、鋳型60側から見た場合の第2油路形成中子部52の延出方向側に拡大されて、第1油路形成中子部51の幅方向断面よりも大きくなる場合を説明した。
しかし、支持部53の断面形状が、鋳型60の断面方向側から見た場合の第2油路形成中子部52の高さ方向に拡大されて、支持部53の断面積が、第1油路形成中子部51の断面積よりも大きくなるようにしても良い。
この場合、例えば図7の(a)に示すように、支持部53の上面53Tが、第1油路形成中子部51の上面51Tよりも高い位置に設定されるようにすることや、(b)に示すように、鋳型65から油路形成中子50に向かうに従って、上面53Tの位置が高くなるようにすることや、(c)に示すように、油路形成中子50から鋳型65に向かうに従って、下面53Bの位置が高くなるようにしても良い。
このようにすることによっても、これら支持部53により形成された非活用油路内に、第1油路内を通流するオイルや洗浄液の少なくとも一部を導くことができるので、中子用の砂や油路を流れるオイルに含まれる夾雑物が、非活用油路内に滞留することを防止できる。
実施例にかかる油路形成中子の支持構造を備える鋳型を用いて形成されたオイルポンプカバーを説明する図である。 オイルポンプカバーの鋳造に用いる鋳型内に配置された油路形成中子の支持構造を説明する図である。 実施例にかかる油路形成中子の支持構造の変形例を説明する図である。 実施例にかかる油路形成中子の支持構造の変形例を説明する図である。 実施例にかかる油路形成中子の支持構造の変形例を説明する図である。 実施例にかかる油路形成中子の支持構造の変形例を説明する図である。 実施例にかかる油路形成中子の支持構造の変形例を説明する図である。 従来例にかかるオイルポンプカバーを説明する図である。 図8におけるX−M−X線に沿って見た断面図である。
符号の説明
10 オイルポンプカバー
20 油路
21 第1油路
22 第2油路
30 非活用油路
50 油路形成中子
51 第1油路形成中子部
52 第2油路形成中子部
53 支持部
60 鋳型
65 鋳型
70 油路形成中子
70 支持部
71 第1油路形成中子部
72 第2油路形成中子部
80 支持部

Claims (4)

  1. オイルポンプの鋳造に用いる鋳型内に配置されてオイルポンプ内に油路を形成する油路形成中子の支持構造において、
    前記油路は、延出方向が前記オイルポンプの径方向から軸方向になる屈曲部を有し、
    前記油路形成中子は、
    前記油路の前記屈曲部から前記油路の流入口まで延びる部分の油路に対応する第1油路形成中子部と、前記屈曲部から前記油路の排出口まで延びる部分の油路に対応する第2油路形成中子部とを備え、
    前記油路形成中子を前記鋳型に支持させる支持部を、前記第1油路形成中子部と前記第2油路形成中子部との接続部分における前記第1油路形成中子部の延長上に位置させた
    ことを特徴とする油路形成中子の支持構造。
  2. 前記支持部と前記油路形成中子との接続部の断面積を、前記第1油路形成中子部の垂直断面の面積に対して、同面積以上とした
    ことを特徴とする請求項1に記載の油路形成中子の支持構造。
  3. 前記第1油路形成中子部の垂直断面に対向する前記支持部の垂直断面積を、前記鋳型との接続部から前記油路形成中子との接続部に向けて拡大させた
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油路形成中子の支持構造。
  4. 前記第1油路形成中子部の垂直断面に対向する前記支持部の垂直断面積を、前記第1油路形成中子部の垂直断面に対して同面積以上とした
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油路形成中子の支持構造。
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