JP2009120386A - ロール紙保持装置およびプリンタ - Google Patents

Abstract

【課題】安定した用紙供給を実現しつつ、筐体の小型化を可能とするロール紙保持装置およびプリンタを提供することを目的とする。
【解決手段】ロール紙を保持したときにロール紙に当接する部分の面積が、ロール紙の半径方向の断面積よりも小さく、かつ、保持されたロール紙の最外周に向けて突出する拡張部を有するように、ロール紙保持装置を構成する。また、ロール紙を保持したときにロール紙に当接する部分の面積が、ロール紙の半径方向の断面積よりも小さく、かつ、保持されたロール紙の最外周に向けて突出する拡張部を有するロール紙保持装置を有するように、プリンタを構成する。
【選択図】図１

Description

本発明は、プリンタなどに用紙を供給するためにロール紙を支持するロール紙保持装置およびプリンタに関する。

ロール紙を支持するにあたっては、ロール紙から用紙を安定的にサーマルヘッドなどの処理部に供給するために、ロール紙が左右にぶれないように支持することが必要となる。特に、ポリウレタンなどの弾力性を有する素材をロール状にしたロール紙を供給する場合は、ロールを強く巻くことができないため、適切なガイドがないと用紙が左右にぶれやすく、処理部に安定して用紙を供給することが困難である。特に、幅の狭いロール紙の場合、左右にぶれる現象は顕著となる。特許文献１に記載のロール紙保持装置では、ロール紙支持部を中心に、ロール紙外周に到るまで、一対の押さえ板でロール紙の両端をガイドする構造が開示されている。

一方、特許文献１に記載の押さえ板は、筐体上部に位置するインクリボンなどの部品と干渉するため、プリンタ筐体の小型化には障害となる。このため、特許文献２に記載のロール紙保持装置では、支持されたロール紙は大部分が露出しており、ロール紙はガイドされないものの、筐体上部の部品との干渉は最小限に抑えられている。

特開２０００−７２２９５号公報 特開２００６−８３５３号公報

特許文献１に記載のロール紙保持装置では、ロール紙の両端をガイドすることで安定した用紙の供給は可能であるが、筐体小型化を実現することができない。一方、特許文献２に記載のロール紙保持装置では、筐体の小型化が可能となるが、用紙を安定して供給することができず、左右にぶれてしまうという問題を生ずる。

そこで、本発明は、安定した用紙供給を実現しつつ、筐体の小型化を可能とするロール紙保持装置およびプリンタを提供することを目的とする。

本発明のロール紙保持装置は、ロール紙を保持したときに該ロール紙に当接する部分の面積が、該ロール紙の半径方向の断面積よりも小さく、かつ、保持された該ロール紙の最外周に向けて突出する拡張部を有することを特徴とする。

本発明のプリンタは、ロール紙を保持したときに該ロール紙に当接する部分の面積が、該ロール紙の半径方向の断面積よりも小さく、かつ、保持された該ロール紙の最外周に向けて突出する拡張部を有するロール紙保持装置を有することを特徴とする。

本発明によれば、安定した用紙供給を実現しつつ、筐体の小型化を可能とするロール紙保持装置およびプリンタを提供することができる。

以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。本発明の実施形態のロール紙保持装置の概略を説明すると、ロール紙保持装置は、プリンタ等の筐体内部に配置され、用紙を筒状に巻いたロール紙を保持することで、サーマルヘッド等の処理部に対して用紙を供給可能にするものである。

図１は、本発明のロール紙保持装置を有するプリンタの断面図である。図１を参照すると、本実施形態のロール紙保持装置１１は、プリンタ１０の筐体内部に配置される。ロール紙保持装置１１は、ロール紙１２を保持することにより、例えばサーマルヘッド、インクリボン、プラテンローラ等を有する処理部１３に対して用紙１４を供給する。

ロール紙１２は、本実施形態においては印字面が外側になるように巻かれた外巻きであるが、印字面が内側になるように巻かれた内巻きであっても、本発明のロール紙保持装置を同様に適用することができる。

図２は、ロール紙保持装置１１の側面を表す模式図である。図２を参照すると、ロール紙保持装置１１は、筐体接続部１１０、用紙ガイド１１１、拡張部１１２、およびロール紙支持部１１３を有する。

筐体接続部１１０は、ロール紙保持装置１１をプリンタ１０の筐体に接続する。これにより、ロール紙１２を処理部１３などのプリンタ１０のその他の機構に対して所定の位置で保持することが可能となる。ロール紙保持装置１１の筐体接続部１１０からロール紙支持部１１３までの部分は、ロール紙の軸の中心２０から下半分においてロール紙１２を両端からはさんでいるため、ロール紙１２の左右のぶれを防ぐことができる。なお、筐体接続部１１０をロール紙１２の進行方向に対して垂直にスライド可能に構成することで、様々な幅のロール紙１２を保持可能とすることができる。

用紙ガイド１１１は、用紙１４を、ロール紙１２から引き出されてから処理部１３に供給されるまでの間においてガイドする。これにより、用紙１４の処理部１３への供給を安定させる。本実施形態においては、用紙１４の両端において、下方から断面上部を直線状に構成した紙支え１１１１が支え、上方から略Ｕ字形状の断面を有する紙押さえ１１１２が押さえる構成をとっているが、この構成に限定されることはなく、用紙１４を処理部１３にガイドするものであればよい。

拡張部１１２は、ロール紙の軸の中心２０から、上方かつ処理部の反対側の方向に伸びて、ロール紙１２を両端からはさむように構成されている。ロール紙の軸の中心２０から下方は筐体接続部１１０がはさみ、処理部方向は用紙ガイド１１１がガイドすることで、ロール紙１２の左右のぶれを防いでいるが、これらの２つでは防ぎきれない、ロール紙の軸の中心２０から、上方かつ処理部の反対側の方向におけるロール紙２０のぶれを防ぐものである。本実施形態において、拡張部１１２は、半円状に構成されているが、この形状に限定されることはなく、長方形等で構成することも可能である。

ロール紙支持部１１３は、ロール紙１２を回転可能に支持する。本実施形態において、ロール紙支持部１１３は、ロール紙１２の軸の内周を支えることで支持するよう構成されているが、その他の構成、例えばロール紙１２の軸の内周に適合するホルダの中心を支持する構成をとることも可能である。

本発明のロール紙保持装置を有するプリンタの断面図である。 本発明のロール紙保持装置の側面を表す模式図である。

符号の説明

１０ プリンタ
１１ ロール紙保持装置
１２ ロール紙
１３ 処理部
１４ 用紙
１１０ 筐体接続部
１１１ 用紙ガイド
１１２ 拡張部
１１３ ロール紙支持部

Claims (4)

1. ロール紙を保持したときに該ロール紙に当接する部分の面積が、該ロール紙の半径方向の断面積よりも小さく、かつ、保持された該ロール紙の最外周に向けて突出する拡張部を有することを特徴とする、ロール紙保持装置。
2. 前記拡張部が、該ロール紙の最外周に達するまで突出することを特徴とする、請求項１に記載のロール紙保持装置。
3. 前記拡張部が、保持された該ロール紙の軸の中心に対し、該ロール紙から用紙が引き出される方向の反対側に向けて突出することを特徴とする、請求項１または２に記載のロール紙保持装置。
4. ロール紙を保持したときに該ロール紙に当接する部分の面積が、該ロール紙の半径方向の断面積よりも小さく、かつ、保持された該ロール紙の最外周に向けて突出する拡張部を有するロール紙保持装置を有することを特徴とする、プリンタ。

Images