JP2009120268A - ランダム使用ディスペンシングの製品交換のために今後の必要性を示すための方法およびデバイス - Google Patents

Abstract

【課題】予定された次回のサービス間隔前に、ディスペンス可能な製品の補給が必要になるかどうかを示すための方法を提示する。
【解決手段】当該の独創的な方法は、第１の間隔において使用量を追跡するステップと、該第１の間隔における使用に基づき、頻度を計算するステップと、残量を、該サービス間隔の数週と計算された頻度との積である、必要量と比較するステップと、を含む。該使用量に基づき、該残量が該必要量未満の場合、次回のサービス間隔までに空になるため、ディスペンスする製品を交換するべきであることを示すための警告が出される。また、このような方法を組み込むディスペンサも記載される。
【選択図】図１

Description

本発明は、ディスペンシング表示システムの分野に関する。より詳しくは、本発明は、在庫管理ならびにディスペンサの補充およびメンテナンスの効率的な巡回計画のための方法およびデバイスに関する。より具体的には、本発明は、ディスペンサ内の製品が、次回の予定されたサービス前に交換する必要があるかどうかを示すための監視デバイスおよび方法に関する。

多くの企業は、ペーパータオル、トイレットペーパー、およびソープディスペンサを含むディスペンシングシステムを補充し、維持するために、サービス会杜を雇用する。サービス会社は、サービス時間および製品自体のコストを増大する、製品の不要な交換を避ける一方、次回の予定されたメンテナンスの前にディスペンサが絶対に空にならないようにしなければいけない。従って、数週間前に、製品が使い尽くされることを予測し、同一の表示をサービス業者に提供する必要がある。

少なくなった製品を示すディスペンサ表示器は、当該技術分野において周知である。しかしながら、既知のディスペンサは、情報の一定記録による表示を提供する。すなわち、ディスペンサは、一定値に基づいて警告を誘発するカウンターまたはセンサを組み込む。これらの従来技術のデバイスの１つの不利点は、それらが、製品が完全に消費された後にのみ警告を誘発する可能性があるということである。これら従来技術のデバイスに固有の別の不利点は、ディスペンサが、その多様な使用量に起因する交換を必要とするかどうかを予測することができないということである。

当分野において、いつ製品を補充するべきかを判定するパラメータをより多くの組み込むために、改良が行われてきた。一実施例は、ユーザの探知によって強化することができる、または換気扇タイマー回路によって制御することができる、嗅覚装置の性質を有する臭気コントロールデバイスを教示する、Muderlakらの米国特許第４,８３０,７９１号であり、換気扇タイマー回路は、所定の時間長でのディスペンシング動作を可能にする。ディスペンサは、１５分毎にパルスを生成するタイマー回路と、これらのパルスを監視するカウンターと、を有する。一度パルスが所定の数に到達すると、表示器のライトが閃光し、カートリッジが空になる可能性があることを示す。しかしながら、Muderlakらは、製品ディスペンサの大部分の特性である、ランダム使用について補正しない。

別の実施例は、Dialら所有の米国特許第５,７７２,０７４号である。Dialらは、予定量の物質のディスペンシングを計算するアプローチを教示する。該特許５,７７２,０７４は、ディスペンサの動作回数に、ディスペンシングの頻度または度合いを示す因子を乗じたものを示すディスペンシングスコアを計算し、計算されたディスペンシングスコアを所定の総スコアと比較する方法を教示する。該特許は、ディスペンシングスコアが所定の総スコアを上回る場合のアラームを教示する。該特許５,７７２,０７４は、ディスペンサの流体がいつほぼ空になるかを示さず、完全に消費されたと考えられる際に、警告を誘発する。さらに、頻度は、ランダム使用から決定されず、事前に設定した頻度により制御される。従って、ランダム使用製品ディスペンサが今後空になることを予測し、警告を提供する必要性がある。

前述を考慮し、本発明の第１の態様は、ランダム使用ディスペンシングの製品交換の今後の必要性を示すための方法およびデバイスを提供する。

本発明の別の態様は、製品交換の今後の必要性を示すための方法およびデバイスであって、異なる量のディスペンシング物質を受け取るように適合できる、方法およびデバイスを提供する。

本発明のさらに別の態様は、様々な異なる製品の詰め替え品に適合可能なデバイスであって、製品の量、次回の予定されたサンダム使用量に基づき、製品交換の必要性を判断する（次回の予定されたサービス前に、製品が完全に空になることを回避する）、デバイスを提供する。

本発明のさらに別の態様は、調節可能なサービス間隔入力を有するデバイスであって、製品の量、次回の予定されたサービス、およびランダム使用量に基づき、製品交換の必要性を判断する（製品が完全に空になることを回避する）、デバイスを提供する。

このため、本発明は、ディスペンサ内の物質を、いつ交換するべきかを示すための方法であって、
起動カウントを、残存するディスペンス量を示す数に設定するステップと、
前記ディスペンサに単位時間数に渡るサービス間隔を設定するステップと、
前記ディスペンサの起動毎に、前記起動カウントを減少するステップと、
一単位時間当りの物質使用量の流出平均を計算するステップと、
前記起動カウントを、前記流出平均と前記サービス間隔との積と比較するステップと、
前記積が前記起動カウントを上回る場合に、前記ディスペンサの補給が必要であることを示すステップと、
を含む、方法を提供している。

また、本発明は、製品をディスペンスするためのディスペンサであって、
起動カウントを設定するための起動カウント設定手段と、
次回のサービスまでの単位時間数を示すサービス間隔を入力できるようにする、サービス間隔を設定するための手段と、
ディスペンシング機構と、
表示手段と、
コントローラと、
物質のディスペンス数に関連する起動カウントを減少する、前記コントローラによって受信される電圧を生成する、前記ディスペンシング機構に関連するスイッチと、
を備え、前記コントローラは、前記起動カウントを、前記サービス間隔と一単位時間当りの物質使用量の平均との積と比較し、前記コントローラは、前記積が前記起動カウントを上回る場合に、前記表示手段に信号を送信する、ディスペンサを提供している。

本発明のこれらおよびその他の機能ならびに利点は、以下の説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面に関して、よりよく理解されるであろう。

図面、より特に図１を参照し、本発明により作製されたディスペンサは、概して数表示１０で示されることが分かる。ディスペンサは、周知のディスペンサのディスペンサ筐体構造を含み、概して数表示１２で示される。ディスペンサ筐体１２は、壁またはカウンター取り付けユニットであってもよく、カウンター甲板等に配置される自立型ユニットであってもよい。本明細書に記載されるディスペンサは、ソープおよびその他の液体等をディスペンスするために使用されるが、紙、タブレット、またはいずれのその他の流動性を有する物質等、その他の製品をディスペンスできることが理解されるであろう。いずれの場合にも、典型的にディスペンサ筐体１２は、適切なポンプまたはその間に差し込まれるその他のディスペンシング機構１８とともに、ディスペンシングノズル１６の上につながって設置される、液体製品のカートリッジ１４を含む。当業者に周知であるように、ディスペンシング機構１８は、ディスペンシングサイクル毎に、事前に設定した量の液体をディスペンスするように設計される。本発明による、ディスペンシング機構１８は、モータ、ソレノイド、プランジャ等の作動機構２０によって制御される。ディスペンシングノズル１６の真下に配置されたユーザの手等の物体の検出を受けて、機構２０が作動する。しかしながら、機構２０は、ハンズフリーデバイスのみに制限されず、当技術分野において容易に既知である、いずれの作動手段を採用することができる。

図２を参照し、概して数表示２１で示される表示回路は、エンドユーザーが、次回の予定されたサービスまでの合計期間を示すサービス間隔を選択できるようにする、持続時間ダイヤル２２を含む。持続時間ダイヤル２２は、電位差計２４および電位差計２４に関連する期間を示すつまみ２６からなる。好ましい実施形態では、サービス間隔は、選択される週数に基づくが、サービス間隔は、いずれの時間間隔も示すことができることが容易に理解されるべきである。別の実施形態では、サービス間隔は、４週間等の任意値に事前にプログラムされてもよい。

表示回路２１は、また、補給カートリッジ１４に含まれるＲＦＩＤタグ３０と通信する、無線ＩＣ（「ＲＦＩＤ」）タグリーダ２８も含む。ＲＦＩＤタグ３０は、以下でさらに記載される、起動カウントを含む。別の方法では、起動カウントは、バーコード技術、補給カートリッジ上に設置されるカウントを示すレジスタ、またはサービス会杜による手動入力を可能にする製品量ダイヤル（電位差計３１）によってなど、を含む様々な方法で確立することができる。サービス間隔制御と同様に、起動カウントは、詰め替え品の量を示す任意の数値に事前にプログラムされてもよい。

表示回路２１は、作動機構２０に関連する起動スイッチ３２を含む。表示回路２１は、ディスペンサのカートリッジが、次回のサービス間隔前に交換を必要とする場合に閃光する（点灯する）、発光ダイオード（ＬＥＤ）３４の形状の表示を提供する。製品が完全に使い尽くされる前に、そして、使用量が、次回のサービス間隔前に、製品の詰め替えが必要になることを示す場合にのみ、表示を生成する。ＬＥＤ３４は、ブザー、バルブ、またはディスペンサの詰め替え品の交換が必要であることをサービス会杜にはっきりと示すことができる、いずれのその他のデバイス等の、いかなる警告方法ででも置き換えることができる。ＬＥＤ３４は、必ずディスペンサ１０上に設置しなければいけないわけではなく、遠く離れて配置してもよいことに留意されたい。

また表示回路２１は、持続時間ダイヤル２２、ＲＦＩＤタグリーダ２８、および起動スイッチ３２からデータを受信する、コントローラ３６も含む。コントローラ３６は、制御回路の機能を実現し、ディスペンサ１０を適切に操作するために必要なハードウェア、ソフトウェア、およびメモリを提供する。好ましい実施形態では、コントローラ３６は、サービス間隔の電位差計２４によって提供される異なる電圧設定を６つまで読み込むことができ、ＲＦＩＤタグリーダ２８によって提供される初期起動カウントを調節することができる。コントローラ３６は、上記に記載の入力から提供される情報を処理し、ＬＥＤ３４に電圧を供給するかどうかを判断する。当該の好ましい実施形態では、コントローラは、２秒毎にＬＥＤ３４を点滅するための信号を生成する。

図２に示されるように、コントローラ３６は、Zilogによって製造されるもの等のマイクロコントローラであってもよい。もちろん、他によって製造されるコントローラを使用してもよい。またコントローラ３６は、とりわけ、複数の発振器３６Ａおよびアナログデジタル変換器３６Ｂを含んでもよい。一般に、複数の発振器３６Ａの１つは、適切に有効化された場合、継続的に実行することができる、内部発振器であってもよい。他の機能に他の発振器を使用してもよい。コントローラ３６は、起動スイッチが起動されるのを待機する際、および計算を実行していない場合、低電カモードで動作することを当業者は理解するであろう。また当業者は、外部の時計結晶を使用することによって、またはコントローラの内部発振器３６Ａを外部の時計結晶にたいして較正することによって、正確な時間の計測を維持できることを理解するであろう。一実施形態によると、変換器３６Ｂは、持続時間ダイヤル２２によって生成されるアナログ電圧信号を受信するために、コントローラによって利用される。変換器３６Ｂは、比較器またはアナログデジタル変換器の形状であってもよい。コントローラは、バッテリー交換中のデータ損失を防ぐために、１日に１回、週毎の使用量および起動カウントを不揮発性記憶装置に保管する。同時に、コントローラは、日毎のカウントを週平均に平均する。ディスペンサ補修した後、起動カウントは、手動リセットスイッチ、ＲＦＩＤタグ上の固有のシリアル番号等を含む、数多くの方法により、初期値にリセットされてもよい。

表示のためにコントローラによって実行される動作プロセスは、図３に示されるように、数表示３８で示される。プロセス３８は、ステップ４０で、開始シーケンスを有する。ステップ４２で、コントローラは、ＲＦＩＤタグリーダ２８によって提供される起動カウントを記憶する。起動カウントは、カートリッジ１４に残存するディスペンスの総数を示す。ステップ４４で、コントローラ３６は、持続時間ダイヤルから入力されるサービス間隔の週数を保管する。ステップ４６で、コントローラ３６は、起動スイッチ３２を監視し、ディスペンサが起動されたかどうかを判断する。コントローラ３６が、ディスペンサが起動されたことを検出する際、コントローラ３６は、ステップ４８に示されるように、日毎カウントを増加し、次いでステップ４６に戻る。日毎カウントは最初ゼロに設定されるが、以下でさらに記載される週平均計算のためにメモリに残存することに留意されたい。

コントローラ３６が起動スイッチ３２から信号を受信しない場合、コントローラ３６は、ステップ５０に進み、１日の終わりであるかどうかを判断する。コントローラ３６が１日の終わりであることを検出しない場合、コントローラ３６は、ステップ５２で、詰め替え品が交換されたかどうかを判断する。ステップ５２で、コントローラ３６は、製品交換を示す信号を検出する場合に、ステップ４２に戻るか、または交換がまだ行われていない場合は、ステップ４６に戻る。

ステップ５０で、コントローラが１日の終わりを示す信号を受信する場合、コントローラ３６は、ステップ５４に進み、起動カウントから日毎カウントを差し引く。ステップ５６で、コントローラ３６は、現在の日毎カウントおよび過去６日間の日毎カウントを評価し、週平均を計算する。週平均は、上記に記載されるように、日毎カウントがサービス間隔後にもメモリ内に残存し、起動カウントはリセットされているため、カートリッジ交換後にも計算することができる。ステップ５８で、コントローラ３６は、週平均とサービス間隔との積を、起動カウントと比較する。週平均とサービス間隔との積が起動カウント未満の場合、コントローラ３６は、ステップに示されるように、発光ダイオード３４に電力を供給しない。しかしながら、週平均とサービス間隔との積が起動カウントを上回る場合、コントローラ３６は、ステップ６２に示されるように、ディスペンシング物質が、次回の予定されたサービスの前に使い尽くされることを示すために、ＬＥＤ３４を閃光する信号を送信する。コントローラ３６は、ステップ６２の後、次いでステップ４６に戻る。

従って、上記に記載される使用のための構造およびその方法により、本発明の目的が満足されていることが分かる。特許法に従い、最良の形態および好ましい実施形態のみが提示され、詳細に記載される一方、本発明は、それに、またはそれによって制限されないことが理解されよう。従って、本発明の真の範囲および幅を理解するために、以下の特許請求の範囲が参照されるべきである。

本発明の概念による、ディスペンサの概略図である。 本発明による、コントローラ、ＲＦＩＤタグリーダ、電位差計、およびＬＥＤが示される、ディスペンサの詳細な概略図である。 本発明の表示を誘発する動作ステップのフローチャートである。

Claims (14)

1. ディスペンサ内の物質を、いつ交換するべきかを示すための方法であって、
   起動カウントを、残存するディスペンス量を示す数に設定するステップと、
   前記ディスペンサに単位時間数に渡るサービス間隔を設定するステップと、
   前記ディスペンサの起動毎に、前記起動カウントを減少するステップと、
   一単位時間当りの物質使用量の流出平均を計算するステップと、
   前記起動カウントを、前記流出平均と前記サービス間隔との積と比較するステップと、
   前記積が前記起動カウントを上回る場合に、前記ディスペンサの補給が必要であることを示すステップと、
   を含む、方法。
2. 前記単位時間は、週である、請求項１に記載の方法。
3. 製品をディスペンスするためのディスペンサであって、
   起動カウントを設定するための起動カウント設定手段と、
   次回のサービスまでの単位時間数を示すサービス間隔を入力できるようにする、サービス間隔を設定するための手段と、
   ディスペンシング機構と、
   表示手段と、
   コントローラと、
   物質のディスペンス数に関連する起動カウントを減少する、前記コントローラによって受信される電圧を生成する、前記ディスペンシング機構に関連するスイッチと、
   を備え、前記コントローラは、前記起動カウントを、前記サービス間隔と一単位時間当りの物質使用量の平均との積と比較し、前記コントローラは、前記積が前記起動カウントを上回る場合に、前記表示手段に信号を送信する、ディスペンサ。
4. 前記サービス間隔を設定するための手段は、電位差計と、次回のサービスまでの単位時間数を示すラベルを備えるダイヤルと、を備えるセレクタを含む、請求項３に記載のディスペンサ。
5. 前記起動カウント設定手段は、電位差計と、次回のサービスまでの製品のユニット数を示すラベルを備えるダイヤルと、を備える、請求項３に記載のディスペンサ。
6. 補給カートリッジをさらに備えるディスペンサであって、
   前記起動カウント設定手段は、前記補給カートリッジ上に設置されるＲＦＩＤタグを備える、請求項３に記載のディスペンサ。
7. 前記単位時間は、週である、請求項３に記載のディスペンサ。
8. 前記単位時間数は、６つの異なる設定を有する、請求項３に記載のディスペンサ。
9. 前記平均使用量および起動カウントは、１日に１回、不揮発性記憶装置に配置される、請求項７に記載のディスペンサ。
10. 前記サービス間隔は、前記コントローラ内に事前にプログラムされる、請求項３に記載のディスペンサ。
11. 補給カートリッジをさらに備えるディスペンサであって、
    前記サービス間隔を設定するための手段は、前記補給カートリッジ上に設置されるＲＦＩＤタグを備える、請求項３に記載のディスペンサ。
12. 前記起動カウントは、前記コントローラ内に事前にプログラムされる、請求項３に記載のディスペンサ。
13. 前記起動カウントは、詰め替え品が交換される際、手動で初期値にリセットされる、請求項３に記載のディスペンサ。
14. 前記起動カウントは、前記ＲＦＩＤ上の固有のシリアル番号が認識される際、初期値にリセットされる、請求項１１に記載のディスペンサ。

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