JP2009119894A - 車両の操舵装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステアリングホイールへの反力伝達経路からセンタ部を除外してセンタ部を非回転化することが可能な車両の操舵装置を提供する。
【解決手段】ステアリングホイール2の回転操作を検出し、その検出結果に基づいて車輪の舵角を制御する車両の操舵装置1Aは、ステアリングホイール2の内周に配置されたセンタ部3と、センタ部3に対して背面側から相対回転不能に接続されてセンタ部3と車体とを相対回転不能に連結する連結シャフト4と、連結シャフト4外周に相対回転可能に配置され、かつステアリングホイール2と一体回転可能に接続される外筒5と、連結シャフト4と外筒5との間に設けられた反力モータ7とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】ステアリングホイール2の回転操作を検出し、その検出結果に基づいて車輪の舵角を制御する車両の操舵装置1Aは、ステアリングホイール2の内周に配置されたセンタ部3と、センタ部3に対して背面側から相対回転不能に接続されてセンタ部3と車体とを相対回転不能に連結する連結シャフト4と、連結シャフト4外周に相対回転可能に配置され、かつステアリングホイール2と一体回転可能に接続される外筒5と、連結シャフト4と外筒5との間に設けられた反力モータ7とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、操舵部材の回転操作を検出してその検出結果に基づき車輪の舵角を制御する車両の操舵装置に関する。
操舵部材と車輪との間の機械的な連結を解除したいわゆるバイワイヤ式の操舵装置においては、車輪を操舵する際の反力を操舵部材に付加することができない。そのため、反力付与手段としての電動モータを操舵部材に接続し、その電動モータのトルクを制御して擬似的な操舵反力を操舵部材に付与している(例えば特許文献1参照)。その他に、本願発明に関連する先行技術文献として特許文献2〜4が存在する。
従来のバイワイヤ式操舵装置では、操舵部材とその内周に配置されるセンタ部とが一体回転可能であり、そのセンタ部の背後からシャフトを延ばしてそのシャフトと反力付与手段のモータの出力軸とを連結している。よって、センタ部が反力伝達経路の一部に取り込まれ、センタ部と操舵部材とが不可避的に一体回転する。
そこで、本発明は、反力付与手段から操舵部材への反力伝達経路からセンタ部を除外してセンタ部を非回転化することが可能な車両の操舵装置を提供することを目的とする。
本発明は、操舵部材の回転操作を検出し、その検出結果に基づいて車輪の舵角を制御する車両の操舵装置において、前記操舵部材とは別部品として構成され、前記操舵部材の内周に配置されたセンタ部と、前記センタ部に対して背面側から相対回転不能に接続される軸状部を有し、該軸状部を介して前記センタ部と車体とを相対回転不能に連結する固定手段と、前記固定手段の前記軸状部の外周に相対回転可能に配置され、かつ前記操舵部材と一体回転可能に接続される筒状部材と、前記固定手段の前記軸状部と前記筒状部材との間に設けられ、前記筒状部材の回転に対して反力トルクを付与する反力付与手段と、を備えるものである(請求項1)。
本発明の操舵装置によれば、固定手段の軸状部の外周に相対回転可能に配置された筒状部材と操舵部材とを一体回転可能に接続し、かつ固定手段の軸状部と筒状部材との間の反力付与手段にて筒状部材に反力トルクを付与しているので、固定手段の軸状部とセンタ部とを相対回転不能に接続することにより、センタ部を操舵部材に対する反力伝達経路から除外して非回転化することができる。
本発明の操舵装置の一形態においては、前記反力付与手段として、前記軸状部に設けられたステータと、前記筒状部材に設けられたロータとの間でトルクを発生する反力モータが設けられてもよい(請求項2)。これによれば、反力モータにて発生したトルクが筒状部材に加えられることにより、操舵部材に操舵反力が付与される。
さらに、反力付与手段として反力モータを設けた形態においては、前記筒状部材の回転に対して摩擦に基づく反力を付加する摩擦付加手段をさらに備えてもよい(請求項3)。この場合、反力モータが発生させたトルクに加えて、筒状部材に作用する摩擦力によっても操舵部材に操舵反力を付加することができる。よって、反力トルクが発生させるべき操舵反力を低減し、それにより、反力モータの負荷を軽減してモータの小型化、ひいては操舵装置の小型化を図ることができる。
また、前記ステータとして電磁コイルが、前記ロータとして永久磁石がそれぞれ設けられ、前記固定手段の前記軸状部が中空であり、前記電磁コイルに対する配線が前記軸状部の内部を経由していてもよい(請求項4)。この形態によれば、電磁コイルを固定手段の軸状部に設けることにより、電磁コイル及びそれに対する配線も非回転化される。よって、電磁コイルに対する配線処理が容易に行える。
あるいは、前記ステータとして永久磁石が、前記ロータとして電磁コイルがそれぞれ設けられてもよい(請求項5)。この形態によれば、電磁コイルの設置スペースを周方向に大きく確保することができる。
本発明の操舵装置の一形態においては、前記筒状部材が前記軸状部に軸受手段を介して回転可能に取り付けられてもよい(請求項6)。これによれば、軸状部と筒状部材との間に反力付与手段及び軸受手段を集約して、操舵装置のさらなる小型化を図ることができる。
以上に説明したように、本発明の操舵装置においては、固定手段の軸状部とその外周に相対回転可能に配置された筒状部材との間に反力付与手段を設けて筒状部材から操舵部材へと操舵反力を付与しているので、センタ部を固定手段の軸状部を介して車体と回転不能に連結することにより、センタ部を操舵部材に対する反力伝達経路から除外して非回転化することができる。これにより、センタ部に配置される各種の装備品も回転せず、それらの操作、あるいは視認が容易になる利点がある。エアバックの展開形状を乗員保護のための最適形状に設定することもできる。
[第1の形態]
図1は本発明の第1の形態に係る操舵装置1Aの軸線方向断面図、図2は操舵装置1Aを軸線方向の正面側(図1の矢印印II方向)から見た状態を示す図である。なお、図2は半周側(左側)のみの構成を示している。図1は図2のI−I線に沿った断面図に相当する。本形態の操舵装置1Aは、自動車の車輪を操舵するためのものであって、車室に配置される操舵部材としてのステアリングホイール2の回転角を検出し、その回転角に基づいて車輪の操舵角を制御するいわゆるバイワイヤ式の操舵装置として構成されている。ステアリングホイール2の内周にはセンタ部3が配置されている。
図1は本発明の第1の形態に係る操舵装置1Aの軸線方向断面図、図2は操舵装置1Aを軸線方向の正面側(図1の矢印印II方向)から見た状態を示す図である。なお、図2は半周側(左側)のみの構成を示している。図1は図2のI−I線に沿った断面図に相当する。本形態の操舵装置1Aは、自動車の車輪を操舵するためのものであって、車室に配置される操舵部材としてのステアリングホイール2の回転角を検出し、その回転角に基づいて車輪の操舵角を制御するいわゆるバイワイヤ式の操舵装置として構成されている。ステアリングホイール2の内周にはセンタ部3が配置されている。
センタ部3には、ホーンボタン、エアバックモジュール、空調あるいはオーディオ類のコントローラ、ディスプレイ装置(例えばLCD)といった各種の装備品が取り付けられる。センタ部3は、ステアリングホイール2から物理的に切り離された別部品として構成されており、ステアリングホイール2と一体には回転しない。すなわち、操舵装置1Aにおいては、ステアリングホイール2がセンタ部3に対して相対回転する。センタ部3の背面側(図1において左側)には連結シャフト4の一端部が接続されている。連結シャフト4は中空であり、その他端部は不図示の車体構造部材(一例として、インストルメントパネルリインフォースメント)に接続されている。これにより、センタ部3は車体に対して回転不能に連結されている。
連結シャフト4の外周には、筒状部材としての外筒5が軸受手段としてのベアリング6を介して回転自在に取り付けられている。外筒5は、車輪を操舵させるためのギアボックスに対して機械的に切り離されている。但し、外筒5とギアボックスとの間にフェールセーフ機構が介在され、緊急時には外筒5とギアボックスとの間が機械的に連結されてもよい。
外筒5の一端部の外周には、ステアリングホイール2のスポーク2aが固定され、それによりステアリングホイール2は外筒5に一体回転可能に取り付けられている。従って、ステアリングホイール2は連結シャフト4の軸線の回りに回転可能である。連結シャフト4と外筒5との間には、反力付与手段としての電動の反力モータ7が設けられている。反力モータ7は、連結シャフト4の外周にステータとして電磁コイル8が固定され、外筒5の内周にロータとして永久磁石9が埋め込まれた構成を備えている。電磁コイル8に供給される電流の向きを交互に切り替えることにより、電磁コイル8と永久磁石9との間でトルクが発生する。その反力モータ7にて生じたトルクが外筒5を介してステアリングホイール2に作用することにより、ステアリングホイール2の回転操作に対して操舵反力が付与される。
さらに、連結シャフト4と外筒5との間にはステアリングホイール2の回転角を検出する角度センサ10が設けられている。角度センサ10は、外筒5の内周に一体回転可能に取り付けられた回転板11と、連結シャフト4の外周に固定された検出部12とを有する非接触式の磁気センサである。回転板11には永久磁石11aが取り付けられている。検出部12は、ステアリングホイール2と一体に回転板11が回転するときの磁界の変化を利用して回転板11の回転角を検出し、その検出結果に対応した信号を出力する。角度センサ10が検出した回転角は車載の制御ユニット(不図示)に与えられる。制御ユニットは、その角度センサ10が検出した回転角に基づいて車輪の操舵角を制御する。なお、磁気センサに代えて、フォトインタラプタ等の光学センサを角度センサ10として利用してもよい。
連結シャフト4の外筒5から突出した部分には、反力モータ7のトルクを検出するトルクセンサ13が設けられている。トルクセンサ13は、反力モータ7から連結シャフト4に伝えられるトルクに応じて弾性的に捩れ変形し、その捩れからトルクを検出してその検出結果を出力する。トルクセンサ13が検出したトルクは車載の制御ユニットに与えられる。制御ユニットは、角度センサ10が検出した回転角とトルクセンサ13が検出したトルクとを参照して、反力モータ7の電磁コイル8に供給する励磁電流を制御する。これにより、ステアリングホイール2の操作に対応した適切な操舵反力がステアリングホイール2に付加される。
連結シャフト4の内部にはワイヤハーネス14が引き込まれている。ワイヤハーネス14は、センタ部3に取り付けられる各種の電装品、反力モータ7の電磁コイル8、角度センサ10の検出部12、トルクセンサ13といった各種の電気部品を車載の制御ユニットと結線するためのものである。そのワイヤハーネス14の先端にはコネクタ15が取り付けられ、そのコネクタ15が車体側の不図示のコネクタと接続される。なお、ワイヤハーネス14は銅線の束に限定されず、光ファイバーケーブルがワイヤハーネス14内に含まれてもよい。
以上のように構成された操舵装置1Aにおいては、ステアリングホイール2を外筒5と一体回転可能に接続し、その外筒5の内部に通される連結シャフト4を車体に固定してそれらの連結シャフト4と外筒5との間に反力モータ7を組み付けているので、連結シャフト4をステアリングホイール2に対する操舵反力の伝達経路から除外してセンタ部3を非回転化することができる。これにより、センタ部3に装着される各種の装備品も回転せず、それらの操作、あるいは視認が容易になる利点がある。エアバックの展開形状を乗員保護のための最適形状に設定することができる。さらに、本形態では、電磁コイル8、角度センサ10の検出部12、トルクセンサ13といった配線が必要な部品をいずれも連結シャフト4上に設けているので、連結シャフト4の中空部に挿通したワイヤハーネス14にてこれらの部品に対して結線をすればよく、回転部品である外筒5には特段の配線を必要としない。従って、配線処理も容易である。
[第2の形態]
図3は本発明の第2の形態に係る操舵装置1Bの軸線方向断面図である。但し、図1の操舵装置1Aと共通する部分には同一符号を付し、説明を省略する。また、操舵装置1Bを軸線方向から見た状態は図2と共通である。図3に示すように、本形態の操舵装置1Bでは、反力モータ7の電磁コイル8が連結シャフト4の外周に固定され、永久磁石9が外筒5の内周に固定されている。これに伴って、電磁コイル8への配線は、連結シャフト4内に引き込まれるワイヤハーネス14とは別のワイヤハーネス16を介して行われる。ワイヤハーネス16は外筒5に引き込まれ、そのワイヤハーネス16の先端にはコネクタ17が取り付けられ、そのコネクタ17が車体側の不図示のコネクタと接続される。なお、外筒5が回転するため、ワイヤハーネス16には適度な弛みを与えておく必要がある。本形態によれば、電磁コイル8を外筒5に設けたので、第1の形態と比較して電磁コイル8の設置スペースを周方向に拡大することができる。
図3は本発明の第2の形態に係る操舵装置1Bの軸線方向断面図である。但し、図1の操舵装置1Aと共通する部分には同一符号を付し、説明を省略する。また、操舵装置1Bを軸線方向から見た状態は図2と共通である。図3に示すように、本形態の操舵装置1Bでは、反力モータ7の電磁コイル8が連結シャフト4の外周に固定され、永久磁石9が外筒5の内周に固定されている。これに伴って、電磁コイル8への配線は、連結シャフト4内に引き込まれるワイヤハーネス14とは別のワイヤハーネス16を介して行われる。ワイヤハーネス16は外筒5に引き込まれ、そのワイヤハーネス16の先端にはコネクタ17が取り付けられ、そのコネクタ17が車体側の不図示のコネクタと接続される。なお、外筒5が回転するため、ワイヤハーネス16には適度な弛みを与えておく必要がある。本形態によれば、電磁コイル8を外筒5に設けたので、第1の形態と比較して電磁コイル8の設置スペースを周方向に拡大することができる。
[第3の形態]
図4は本発明の第3の形態に係る操舵装置1Cの軸線方向断面図である。但し、図1の操舵装置1Aと共通する部分には同一符号を付し、説明を省略する。また、操舵装置1Cを軸線方向から見た状態は図2と共通である。図4に示すように、本形態の操舵装置1Cでは、外筒5の端面とセンタ部3との間に摩擦材21が配置されている。摩擦材21は外筒5又はセンタ部3のいずれか一方に接着剤等を用いて固定されている。ここでは外筒5に摩擦材21が固定されているものとして説明を続ける。この場合、センタ部3と摩擦材21とが摩擦付加手段として機能する。
図4は本発明の第3の形態に係る操舵装置1Cの軸線方向断面図である。但し、図1の操舵装置1Aと共通する部分には同一符号を付し、説明を省略する。また、操舵装置1Cを軸線方向から見た状態は図2と共通である。図4に示すように、本形態の操舵装置1Cでは、外筒5の端面とセンタ部3との間に摩擦材21が配置されている。摩擦材21は外筒5又はセンタ部3のいずれか一方に接着剤等を用いて固定されている。ここでは外筒5に摩擦材21が固定されているものとして説明を続ける。この場合、センタ部3と摩擦材21とが摩擦付加手段として機能する。
図5にも示したように、連結シャフト4の先端部には、段部4aと雄ねじ部4bとが設けられている。段部4aとセンタ部3の底板3aとの間にはシム22が装着され、雄ねじ部4bは底板3aのシャフト取付孔3bに挿入される。その雄ねじ部4bの先端は取付孔3bを貫いて底板3aの反対側に突出し、その突出部分にナット23が締め付けられる。それにより、センタ部3と連結シャフト4とが軸線方向に相対移動不能に連結され、摩擦材21がセンタ部3の底板3aに押し付けられる。その押し付け力により、摩擦材21とセンタ部3との間に摩擦力が作用する。摩擦力の大きさはシム22の厚さとナット23の締め付け力とによって調整可能である。図6に示したように、連結シャフト4と底板3aとの間にはキー24が設けられ、それにより連結シャフト4とセンタ部3とが周方向に相対回転不能に結合される。
本形態の操舵装置1Cによれば、反力モータ7が発生させるトルクと、摩擦材21とセンタ部3の底板3aとの間に作用する摩擦力とによってステアリングホイール2に操舵反力を付与することができる。このため、図7に示すように、ステアリングホイール2の中立位置からの回転角(舵角)とステアリングホイール2に付与すべき必要操舵反力R0の一部を、摩擦材21とセンタ部3との間に作用する摩擦力に対応した反力R1にて充当することが可能であり、反力モータ7は必要操舵反力R0と摩擦力に対応する反力R1との差(R0−R1)に相当する反力R2を発生させるだけでよい。従って、反力モータ7の負荷を軽減することができる。これにより、反力モータ7を小型化し、ひいては、外筒5及びその周囲の構成の小型化を図ることができる。なお、摩擦材21をセンタ部3に固定した場合には、摩擦材21と外筒5との間で摩擦力が生じる点が異なるのみで、作用効果は同様である。本形態の操舵装置1Cにおいては、図3の操舵装置1Bと同様に、反力モータ7の電磁コイル8が外筒5に、永久磁石9が連結シャフト4にそれぞれ固定されてもよい。
[第4の形態]
図8は本発明の第4の形態に係る操舵装置1Dの軸線方向断面図である。但し、図1の操舵装置1Aと共通する部分には同一符号を付し、説明を省略する。また、操舵装置1Dを軸線方向から見た状態は図2と共通である。図8に示すように、本形態の操舵装置1Dでは、連結シャフト4上に摩擦板31が取り付けられ、その摩擦板31と外筒5の端面との間に摩擦材32が配置されている。摩擦材32は、外筒5又は摩擦板31のいずれか一方に接着剤等を用いて固定されている。ここでは外筒5に摩擦材32が固定されているものとして説明を続ける。この場合、摩擦板31と摩擦材32とが摩擦付加手段として機能する。
図8は本発明の第4の形態に係る操舵装置1Dの軸線方向断面図である。但し、図1の操舵装置1Aと共通する部分には同一符号を付し、説明を省略する。また、操舵装置1Dを軸線方向から見た状態は図2と共通である。図8に示すように、本形態の操舵装置1Dでは、連結シャフト4上に摩擦板31が取り付けられ、その摩擦板31と外筒5の端面との間に摩擦材32が配置されている。摩擦材32は、外筒5又は摩擦板31のいずれか一方に接着剤等を用いて固定されている。ここでは外筒5に摩擦材32が固定されているものとして説明を続ける。この場合、摩擦板31と摩擦材32とが摩擦付加手段として機能する。
図9にも示したように、連結シャフト4の摩擦板31が取り付けられる位置には、段部4cと雄ねじ部4dとが設けられている。段部4cと摩擦板31との間にはシム33が装着され、雄ねじ部4dは摩擦板31の中心孔31aに挿入される。その雄ねじ部4dは中心孔31aを貫いて摩擦板31の反対側に突出し、その突出部分にナット34が締め付けられる。それにより、連結シャフト4と摩擦板31とが軸線方向に相対移動不能に連結され、摩擦材32が摩擦板31に押し付けられる。その押し付け力により、摩擦材32と摩擦板31との間に摩擦力が作用する。摩擦力の大きさはシム33の厚さとナット34の締め付け力とによって調整可能である。図10に示したように、連結シャフト4と摩擦板31との間にはキー35が設けられ、それにより連結シャフト4と摩擦板31とは周方向に相対回転不能に結合される。
本形態の操舵装置1Dによれば、反力モータ7が発生させるトルクと、摩擦板31と摩擦材32との間に作用する摩擦力とによってステアリングホイール2に操舵反力を付与することができる。それにより、第3の形態と同様に、必要操舵反力の一部を摩擦力に対応する操舵反力で充当し、反力モータ7の小型化等が可能である。なお、摩擦材32を摩擦板31に固定した場合には、摩擦材32と外筒5との間で摩擦力が生じる点が異なるのみで、作用効果は同様である。本形態の操舵装置1Dにおいては、図3の操舵装置1Bと同様に、反力モータ7の電磁コイル8が外筒5に、永久磁石9が連結シャフト4にそれぞれ固定されてもよい。
本発明は上述した形態に限定されず、種々の形態にて実施してよい。例えば、固定手段は、センタ部と接続されかつ筒状部材との間にて反力付与手段を収容できる範囲において軸状部が存在し、かつその軸状部を介してセンタ部と車体とを回転不能に連結できるものであれば足り、筒状部材からの突出部分は必ずしも軸状であることを要しない。例えば、軸状部以外の部分は板材の溶接構造物であってもよい。あるいは、固定手段の一部にテレスコピック構造やチルト機構といった各種の機構が介在してもよい。固定手段の軸状部とセンタ部とは一体に形成されてもよい。筒状部材と操舵部材に関しても一体に形成されてもよい。筒状部材は、固定手段の軸状部に軸受手段を介して回転可能に取り付けられる例に限らない。筒状部材をその外周側あるいは操舵部材に対する反対側の端部にて軸受手段により回転可能に支持してもよい。反力付与手段として、反力モータに代え、又は加えて摩擦に基づく反力発生機構等を設けてもよい。反力モータに追加して設けられる摩擦付加手段は、例えばベアリング6に予圧を加えてその内部摩擦抵抗を利用するといった変形が可能である。
1A、1B、1C、1D 操舵装置
2 ステアリングホイール(操舵部材)
3 センタ部
4 連結シャフト(固定手段、軸状部)
5 外筒(筒状部材)
6 ベアリング(軸受手段)
7 反力モータ(反力付与手段)
8 電磁コイル
9 永久磁石
14 ワイヤハーネス
21 摩擦材
31 摩擦板
2 ステアリングホイール(操舵部材)
3 センタ部
4 連結シャフト(固定手段、軸状部)
5 外筒(筒状部材)
6 ベアリング(軸受手段)
7 反力モータ(反力付与手段)
8 電磁コイル
9 永久磁石
14 ワイヤハーネス
21 摩擦材
31 摩擦板
Claims (6)
- 操舵部材の回転操作を検出し、その検出結果に基づいて車輪の舵角を制御する車両の操舵装置において、
前記操舵部材とは別部品として構成され、前記操舵部材の内周に配置されたセンタ部と、
前記センタ部に対して背面側から相対回転不能に接続される軸状部を有し、該軸状部を介して前記センタ部と車体とを相対回転不能に連結する固定手段と、
前記固定手段の前記軸状部の外周に相対回転可能に配置され、かつ前記操舵部材と一体回転可能に接続される筒状部材と、
前記固定手段の前記軸状部と前記筒状部材との間に設けられ、前記筒状部材の回転に対して反力トルクを付与する反力付与手段と、
を備えた車両の操舵装置。 - 前記反力付与手段として、前記軸状部に設けられたステータと、前記筒状部材に設けられたロータとの間でトルクを発生する反力モータが設けられている請求項1に記載の操舵装置。
- 前記筒状部材の回転に対して摩擦に基づく反力を付加する摩擦付加手段をさらに備えた請求項2に記載の操舵装置。
- 前記ステータとして電磁コイルが、前記ロータとして永久磁石がそれぞれ設けられ、前記固定手段の前記軸状部が中空であり、前記電磁コイルに対する配線が前記軸状部の内部を経由している請求項2又は3に記載の操舵装置。
- 前記ステータとして永久磁石が、前記ロータとして電磁コイルがそれぞれ設けられている請求項2又は3に記載の操舵装置。
- 前記筒状部材が前記軸状部に軸受手段を介して回転可能に取り付けられている請求項1〜5のいずれか一項に記載の操舵装置。
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