JP2009119764A - 液体噴射装置 - Google Patents

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寿宏 林
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Abstract

【課題】ノズルユニットの傾きにより画像に色ムラや白筋が発生するのを防止する液体噴射装置を提供する。
【解決手段】ノズルユニット29を搭載して移動するキャリッジ23と、キャリッジ23の移動を所定方向に沿ってガイドするガイド部と、キャリッジ23と所定方向に直交する方向において対向し、所定方向に対する姿勢を保持する姿勢保持部と、姿勢保持部に対するキャリッジ23の相対的な傾き状態を検出する傾き検出部と、傾き検出部の検出結果に基づいて、ノズルユニット29の傾きを補正する。
【選択図】図3

Description

本発明は、液体噴射装置に関する。
紙などの記録媒体に、副走査方向のノズル列が形成されたノズルユニットを用いて液滴としてのインクを噴射させて画像を形成するインクジェットプリンタでは、ノズルユニットが傾くと、形成された画像に色ムラや白筋が生じる場合がある。これは、ノズルユニットが傾くと、副走査方向のノズルピッチが小さくなるので、1回の主走査によって形成される副走査方向のドット間距離も小さくなる。しかし、ノズル列方向のノズルピッチに基づいて設定された送り量で副走査を行うので、ノズルユニットが傾いたまま主走査と副走査を交互に繰り返してドットを形成すると、ドット間距離にばらつきが生じるために色ムラや白筋が発生する。
また、例えば、用紙サイズがA1などの大判の記録媒体に、液滴を噴射して画像を形成するインクジェットプリンタでは、印刷速度を高速化するため、副走査方向に長いノズル列を形成したノズルユニットを用いている。この副走査方向に長いノズル列を形成したノズルユニットを、主走査方向に移動させようとすると、ノズルユニットの傾きが生じやすいので、ドット間距離がばらついてしまう。
そこで、例えば、特許文献1では、テストパターンを印刷してノズルユニットの傾きを検出し、ノズルユニットの傾きを調整する方法が提案されている。
特開2002−19097号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、所望する画像を印刷して形成する前に、予め、使用者がテストパターンを印刷し、印刷された結果から使用者がノズルユニットの傾き度合いを判断し、ノズルユニットの傾きを調整しなくてはならない。そのため、画像を印刷中に、ノズルユニットの傾きを検出して調整することができない。また、所望する画像を印刷する前に、画像を形成しようとする印刷用紙とは別の印刷用紙を用意し、テストパターンを使用者が印刷する作業時間と、さらに、印刷されたテストパターンの結果から、ノズルユニットの傾き度合いを使用者が判断する作業時間とを要するという課題がある。
本発明は、上記課題の一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]ノズルユニットを搭載して移動するキャリッジと、前記キャリッジの移動を所定方向に沿ってガイドするガイド部と、前記キャリッジと前記所定方向に直交する方向において対向し、前記所定方向に対する姿勢を保持する姿勢保持部と、前記姿勢保持部に対する前記キャリッジの相対的な傾き状態を検出する傾き検出部と、前記傾き検出部の検出結果に基づいて、前記ノズルユニットの傾きを補正する傾き補正部と、を備えることを特徴とする液体噴射装置。
このような構成によれば、ノズルユニットを搭載したキャリッジの相対的な傾き状態を検出する傾き検出部と、傾き検出部の検出結果に基づいて、ノズルユニットの傾きを補正する傾き補正部と、を備える。これにより、キャリッジが移動するとき、キャリッジの傾き状態を検出してノズルユニットの傾きを補正できるので、ノズルユニットから液体が噴射して記録媒体に形成された画像において、ドット間距離のばらつきが抑制され、形成される画像に色ムラや白筋が発生することを抑制できる。従って、画像を印刷中に、キャリッジの傾きを検出して調整することができるので、所望する画像を印刷する前に、画像を形成しようとする印刷用紙とは別の印刷用紙を用意し、テストパターンを使用者が印刷する作業時間と、さらに、印刷されたテストパターンの結果から、キャリッジの傾き度合いを使用者が判断する作業時間とを不用とすることが可能となる。
[適用例2]前記傾き検出部は、受光位置の変化を検出する受光部を備えることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、受光部は、受光位置の変化を検出することができる。これにより、キャリッジの傾き状態を検出することができる。
[適用例3]前記傾き検出部は、光線を照射する照射部と、前記所定方向の鏡面によって、前記照射部から照射される前記光線を前記受光部に対して反射する反射部と、を備えることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、照射部から照射された光線が、反射部の鏡面によって反射され、受光部に入射される。これにより、鏡面における入射角と反射角の合計からなる角度に対応する受光位置の変化を検出することができる。従って、傾き状態として検出する角度を増幅することができる。
[適用例4]前記受光部と前記照射部とは、前記キャリッジに備えられることを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、キャリッジが傾くと、受光部の受光位置が変化するので、キャリッジの傾き状態を検出することができる。
[適用例5]前記受光部と前記照射部とは、前記ノズルユニットに備えられることを特徴とする液体噴射装置。
この構成によれば、傾き補正部によってノズルユニットの傾きを補正すると、受光部の受光位置が変化する。そのため、ノズルユニットの傾き状態を最適な位置に設定することができるので、ノズルユニットに形成されたノズル列を副走査方向に設定することができる。
[適用例6]前記反射部は、前記姿勢保持部に備えられることを特徴とする上記記載液体噴射装置。
この構成によれば、キャリッジが主走査方向に移動するとき、反射部の鏡面を主走査方向に保持することができる。
[適用例7]前記反射部は、筐体に備えることを特徴とする液体噴射装置。
この構成によれば、キャリッジが移動しているときの振動によって、光線の経路が変化することを抑制できる。
[適用例8]前記傾き補正部は、ピエゾアクチュエータによって、前記傾きを補正することを特徴とする上記液体噴射装置。
この構成によれば、記録媒体に形成される画像において、ドット間距離のばらつきを抑制することができる。
以下、本実施例について図面に従って説明する。
<第1実施例>
図1は、本実施例における液体噴射装置としてのインクジェットプリンタ1の外観斜視図である。インクジェットプリンタ1には、上部カバー2に覆われた記録媒体としてのロール紙5が備えられ、用紙ガイド6からは、記録媒体としてのカット紙(不図示)を給紙することができる。インクジェットプリンタ1の下部に設けられた開口部からは、ロール紙5またはカット紙である用紙Sを、搬送方向D1の方向に排出することができる。
インクジェットプリンタ1の側面には、インク(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)が充填された脱着可能なインクカートリッジ4を備え、チューブによって、インクが、本体カバー3の内部に備えられたノズルユニット(不図示)に供給される。
図2は、上部カバー2と本体カバー3を取り除いた内部の外観を説明する図である。キャリッジ23は、キャリッジ駆動モータ(不図示)の回転に伴って回転するタイミングベルト(不図示)に連結され、平行に備えられたガイドレール22,26に沿って、主走査方向に往復移動する。用紙Sの搬送方向に対して直角方向を主走査方向と称し、用紙Sの搬送方向を副走査方向と称する。ノズルユニット29は、キャリッジ23に支持されているので、キャリッジ23の主走査方向の往復移動とともに、ノズルユニット29も主走査方向に往復移動する。
左右の筐体8,10に備えられた回転軸9によってロール紙5が回転自由に支持される。キャリッジ23の副走査方向における上流側には、紙送りモータ(不図示)によって駆動される給紙ローラー(不図示)と、回転自由な従動ローラー(不図示)が用紙Sを挟むように設けられ、用紙Sが給紙される。キャリッジ23の副走査方向における下流側には、紙送りモータの駆動と連動して回転する排紙ローラー(不図示)と、回転自由な従動ローラーが用紙Sを挟むように設けられ、用紙Sが排紙される。
キャリッジ23には、主走査方向の移動量に応じたパルス信号を出力するリニアエンコーダ(不図示)が備えられ、キャリッジ23の主走査方向の位置を制御することができる。紙送りモータには、回転量に応じたパルス信号を出力するロータリーエンコーダ(不図示)が備えられる。ロータリーエンコーダによって、副走査における用紙Sの搬送方向の送り量を制御することができる。
図面右側の筐体10には、前述したように、インクカートリッジ4が備えられ、ノズルユニット29にインクが供給される。ノズルユニット29には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックのインクをそれぞれ噴射する複数のノズルからなるノズル列が、副走査方向に形成されている。インクジェットプリンタ1は、用紙Sを副走査方向へ移動する副走査と、主走査方向にノズルユニット29を移動させる主走査とを繰り返しながら、ノズルからインクを噴射して画像を形成することができる。
図3は、ノズルユニット29を支持するキャリッジ23の詳細図である。図3は、図2のインクジェットプリンタ1の正面方向から見た図である。キャリッジ23には、ガイドローラー20a,20b,20c,20dが設けられ、キャリッジ23は、ガイドレール22,26に沿って主走査方向に移動することができる。キャリッジ23は、キャリッジ駆動モータ(不図示)の回転に伴って回転するタイミングベルト(不図示)に連結され、ガイドレール22,26に沿って主走査方向に往復移動する。
ノズルユニット29は、ノズルユニット29とキャリッジ23とを連結するゴムなどの弾性支持部材24,28,30を介してキャリッジ23に支持される。
ノズルユニット29とキャリッジ23に接続されたピエゾアクチュエータ25に電圧を印加することによって、ピエゾアクチュエータ25を伸縮させ、ノズルユニット29の副走査方向における傾斜角度を調整することができる。
図4は、ノズルユニット29にノズルが形成されている面を説明する図である。図4は、図3の図面裏側から見た図である。ノズルユニット29には、副走査方向の複数のノズル列NLがそれぞれ形成されたヘッドa,b,c,dが備えられている。このように複数のヘッドを配置することにより、ノズルユニット29における副走査方向のノズル列の長さを長くすることができる。
図3の姿勢保持部材34は、ガイドレール22に沿って回転しながら主走査方向に移動する姿勢保持用ローラー33a,33b,33c,33dを備えている。姿勢保持部材34は、主走査方向の側面にゴムなどの弾性支持部材21,32によって、キャリッジ23の凹部の内側の両側面に接続されているので、キャリッジ23が主走査方向に移動すると、姿勢保持部材34も、主走査方向に移動する。姿勢保持部材34は、静止しているときや、主走査方向に移動しているときに、姿勢保持用ローラー33a,33b,33c,33dによって、姿勢を保持することができる。
姿勢保持部材34には、レーザー光線を照射する照射部300が備えられ、照射部300は、レーザー光線を副走査方向における下流側に向かって照射する。
図3に示すように、キャリッジ23の副走査方向における下流側には、受光部としてのフォトセンサアレイ27が設けられている。照射部300とフォトセンサアレイ27は、副走査方向に並ぶように配置され、照射部300は、フォトセンサアレイ27に対してレーザー光線を照射する。照射部300は、姿勢保持部材34に備えられているので、キャリッジ23が主走査方向に移動するときも、照射部300は、副走査方向にレーザー光線を照射することができる。
図5は、インクジェットプリンタ1の電気的な構成を示すブロック図である。インクジェットプリンタ1は、プリンタコントローラ44と、プリントエンジン46と、傾き検出部49と、傾き補正部50とで概略構成されている。
プリンタコントローラ44は、外部装置であるホストコンピュータ200からの印刷データなどが入力される外部インターフェース(I/F)53と、各種データなどを記憶するRAM40と、各種データ処理のための制御用プログラムなどを記憶したROM41と、データの書き換えが可能で電源を落としても記憶が保持されるフラッシュメモリ42と、CPUなどからなる制御部51と、発振回路43と、ノズルユニット29へ供給する駆動信号を発生させる駆動信号発生回路52と、印刷データをドットごとに展開することで得られた印字データや駆動信号などをプリントエンジン46に出力するための内部インターフェース(I/F)45とを備えている。
プリントエンジン46は、ノズルユニット29、キャリッジ移動部47、搬送部48とから構成される。キャリッジ移動部47は、キャリッジ駆動モータ、タイミングべルト、リニアエンコーダなどから構成され、プリンタコントローラ44からの制御によってキャリッジ23を主走査方向に移動させる機能を有する。搬送部48は、紙送りモータ、給紙ローラー、排紙ローラー、従動ローラー、ロータリーエンコーダなどから構成され、プリンタコントローラ44からの制御によって用紙Sを副走査方向に移動させる機能を有する。
傾き補正部50は、図3のピエゾアクチュエータ25から構成され、プリンタコントローラ44の制御部51がROM41から制御プログラムを読み出して実行することによって、傾き補正部50として機能する。プリンタコントローラ44は、ピエゾアクチュエータ25に印加する電圧値を制御することによって、ピエゾアクチュエータ25が伸縮する長さを調整し、ノズルユニット29の副走査方向における傾斜角度を調整することができる。
傾き検出部49は、図3のフォトセンサアレイ27から構成され、プリンタコントローラ44の制御部51がROM41から制御プログラムを読み出して実行することによって、傾き検出部49として機能する。フォトセンサアレイ27は、主走査方向に並ぶ複数の受光素子(不図示)によって構成されている。
フォトセンサアレイ27によって、ノズル列NLの副走査方向に対する傾斜角度を検出する方法について説明する。図6(a)は、キャリッジ23が主走査方向における方向D1に移動するときのノズルユニット29の副走査方向における傾きを説明する図である。Pはキャリッジ23の中心線を示す。キャリッジ23の副走査方向における上流側はタイミングベルトに連結され、下流側はタイミングベルトに連結されていないので、キャリッジ23が主走査方向における図面右側方向に移動するときは、キャリッジ23は図面右側に傾く。キャリッジ23に支持されたノズルユニット29も図面右側に傾く。
図6(b)は、キャリッジ23が主走査方向における方向D2に移動するときのノズルユニット29の副走査方向における傾きを説明する図である。キャリッジ23が主走査方向における図面左側方向に移動するときは、キャリッジ23は図面左側に傾く。キャリッジ23に支持されたノズルユニット29も図面左側に傾く。
図7(a)は、ノズルユニット29が傾いていないときのフォトセンサアレイ27を示す図である。フォトセンサアレイ27には、複数の受光素子60が主走査方向に並んで形成されている。ここで、図7(a)に示すように、それぞれの位置によって受光素子#1〜#7とする。図7(a)のように、ノズルユニット29が傾いていないとき、照射部300から副走査方向に照射されたレーザー光線は、キャリッジ23の中心線Pに重なる経路でのレーザー光線L1となって受光素子#4に受光される。
図7(b)は、ノズルユニット29が図面右側に傾いているときのフォトセンサアレイ27を示す図である。図7(b)のように、ノズルユニット29が図面右側に傾いているとき、照射部300から照射されたレーザー光線は、中心線Pより図面右側の経路を通るレーザー光線L1として受光素子#7に受光される。
図7(c)は、ノズルユニット29が図面左側に傾いているときのフォトセンサアレイ27を示す図である。図7(c)のように、ノズルユニット29が図面左側に傾いているとき、照射部300から照射されたレーザー光線は、中心線Pより図面左側の経路を通るレーザー光線L1として受光素子#1に受光される。
このように、ノズルユニット29の副走査方向に対する傾斜角度の違いによって、フォトセンサアレイ27に形成された受光素子のうち、レーザー光線を受光する受光素子の位置が異なる。そこで、プリンタコントローラ44は、受光した受光素子の位置によって、ノズルユニット29の副走査方向に対する傾斜角度を検出する。例えば、図7(b)の受光素子#7が受光したときは、傾斜角度B1を検出し、図7(c)の受光素子#1が受光したときは、傾斜角度B2を検出する。従って、ノズルユニット29が主走査方向に移動するとき、ノズルユニット29のヘッドa,b,c,dに形成されたノズル列NLの副走査方向に対する傾斜角度を検出することができる。そして、プリンタコントローラ44は、検出した傾斜角度をフラッシュメモリ42に記憶させる。本実施例における検出部は、プリンタコントローラ44から構成される。
プリンタコントローラ44は、フラッシュメモリ42から傾斜角度を読み出し、読み出した傾斜角度に基づく電圧値を、ピエゾアクチュエータ25に印加し、ピエゾアクチュエータ25を伸縮させ、ノズルユニット29の傾斜角度を調整する。
本実施例のガイド部は、ガイドレール22,26、ガイドローラー20a,20b,20c,20dによって構成される。また、検出部は、受光位置の変化を検出する受光部としてのフォトセンサアレイ27によって構成される。
本実施例の姿勢保持部は、姿勢保持部材34、姿勢保持用ローラー33a,33b,33c,33d、弾性支持部材21,32によって構成される。
以上説明したように、第1実施例のインクジェットプリンタ1では、ノズルユニット29を搭載して移動するキャリッジ23と、キャリッジ23の移動を主走査方向に沿ってガイドするガイド部としてのガイドレール22,26と、キャリッジ23と副走査方向において対向し、主走査方向に対する姿勢を保持する姿勢保持部と、姿勢保持部に対するキャリッジ23の相対的な傾き状態を検出する傾き検出部49と、傾き検出部49の検出結果に基づいて、ノズルユニット29の傾きを補正する傾き補正部50と、を備える。
このような構成によれば、ノズルユニット29を搭載したキャリッジ23の相対的な傾き状態を検出する傾き検出部と、傾き検出部49の検出結果に基づいて、キャリッジ23の傾きを補正する傾き補正部50と、を備える。これにより、キャリッジ23が移動するとき、キャリッジ23の傾き状態を検出してノズルユニット29の傾きを補正できるので、ノズルユニット29から液体としてのインクが噴射して記録媒体としての用紙Sに形成された画像において、ドット間距離のばらつきが抑制され、形成される画像に色ムラや白筋が発生することを抑制できる。従って、画像を印刷中に、キャリッジ23の傾きを検出して調整することができる。また、所望する画像を印刷する前に、画像を形成しようとする印刷用紙とは別の印刷用紙を用意し、テストパターンを使用者が印刷する作業時間と、さらに、印刷されたテストパターンの結果から、キャリッジ23の傾き度合いを使用者が判断する作業時間とを不用とすることが可能となる。
また、傾き検出部49は、主走査方向に直交する方向すなわち副走査方向から照射されるレーザー光線を受光する受光部としてのフォトセンサアレイ27を、キャリッジ23に備え、フォトセンサアレイ27は、受光位置の変化を検出する。
この構成によれば、フォトセンサアレイ27は、受光位置の変化を検出することができる。これにより、キャリッジ23の傾き状態を検出することができる。
また、傾き補正部50は、ピエゾアクチュエータによって、傾き状態を調整する。
この構成によれば、用紙Sに形成される画像において、ドット間距離のばらつきを抑制することができる。
<第2実施例>
第2実施例では、インクジェットプリンタ1に反射部を備えた場合について説明する。図8は、インクジェットプリンタ1に反射部31を備えた図である。本実施例のインクジェットプリンタの姿勢保持部材34には、反射部31が備えられる。
第1実施例では、照射部300をキャリッジ23の副走査方向の上流側に備えたが、第2実施例では、照射部300をキャリッジ23の副走査方向の下流側に備える。照射部300、反射部31、フォトセンサアレイ27は、副走査方向に並ぶ位置に備えられ、照射部300から照射されたレーザー光線Lは、反射部31によって反射され、フォトセンサアレイ27に照射される。
反射部31は姿勢保持部材34に備えられているので、キャリッジ23が主走査方向に移動するときも、反射部31が有する鏡面は、常に主走査方向に保つことができる。そして、キャリッジ23が静止しているときや主走査方向に移動しているとき、反射部31は、照射部300から照射されたレーザー光線を、フォトセンサアレイ27に対して反射させることができる。
図9は、照射部300から照射されたレーザー光線の経路を説明する図である。図9は、図3の図面右側から見た図である。フォトセンサアレイ27の図面上側に備えられた照射部300から照射されたレーザー光線が、姿勢保持部材34に備えられた反射部31の鏡面によって、フォトセンサアレイ27に対して反射する。
このような構成において、照射部300から照射されたレーザー光線をフォトセンサアレイ27が受光する位置について説明する。例えば、キャリッジ23が図6(a)のD1の方向に傾いているときについて説明する。図10は、第2実施例における傾き状態としての傾斜角度を検出する様子を説明する図である。第2実施例では、13個の受光素子が主走査方向に並んで形成されたフォトセンサアレイ27を用いて説明する。フォトセンサアレイ27には、主走査方向の位置によって識別できる受光素子#1〜#13が配置される。反射部31は鏡面を主走査方向にして姿勢保持部材34に設けられている。一点鎖線Kは、鏡面への垂線を示す。フォトセンサアレイ27の上部に備えられた照射部300からはレーザー光線L2が、反射部31の鏡面に対する入射角度B3で入射し、入射角度B3と同じ反射角度B3で反射されたレーザー光線L3が受光素子#11に受光される。
このときのノズルユニット29の副走査方向における傾斜角度は、入射角度B3であるので、フォトセンサアレイ27が検出する受光位置の変化に対応する角度を、入射角度B3の2倍の角度として検出することができる。従って、受光位置の変化に対応する角度を増幅して検出できるので、傾き検出部49が検出する検出精度を向上させることができる。
以上説明したように、本実施例のインクジェットプリンタ1の傾き検出部49は、光線を照射する照射部300と、主走査方向の鏡面によって、照射部300から照射される光線を受光部としてのフォトセンサアレイ27に対して反射する反射部31と、を備える。
この構成によれば、キャリッジ23に備えられた照射部300から照射された光線が、反射部31の鏡面によって反射され、受光部としてのフォトセンサアレイ27に入射される。これにより、鏡面における入射角と反射角の合計からなる角度を検出することができるので、検出する角度を増幅することができる。
また、フォトセンサアレイ27と照射部300とは、キャリッジ23に備えられる。この構成によれば、キャリッジ23が傾くと、フォトセンサアレイ27の受光位置が変化するので、キャリッジの傾き状態を検出することができる。
<第3実施例>
第3実施例では、照射部と受光部をノズルユニット29に備えた場合について説明する
図11は、照射部と受光部をノズルユニット29に備えた図である。受光部としてのフォトセンサアレイ27をノズルユニット29の、副走査方向における下流側の端部に備える。照射部300は、ノズルユニット29に固定され、フォトセンサアレイ27の図1の正面側に備えられる。
照射部300から反射部31に向かって照射されたレーザー光線Lは、反射部31によって反射され、フォトセンサアレイ27に受光される。ノズルユニット29が静止しているとき、レーザー光線Lは、副走査方向に照射することができる。
キャリッジ23が図面左右方向に移動すると、キャリッジ23が傾斜する。すると、キャリッジ23に支持されたノズルユニット29も傾斜する。従って、フォトセンサアレイ27が受光する受光位置が変化する。
傾き検出部49は、受光位置の変化からキャリッジ23の傾き状態を検出する。傾き補正部は、ピエゾアクチュエータ25へ印加する電圧値を変化させて、ノズルユニット29の傾きを補正する。
照射部はノズルユニット29に備えられているので、ノズルユニット29の傾きが補正
されると、レーザー光線Lの反射部31に対する入射角度が変化し、フォトセンサアレイ27が受光する受光位置が変化する。このように、傾き補正部50が、ピエゾアクチュエータ25へ印加する電圧値を変化させて、ノズルユニット29の傾きを補正すると、傾き検出部49によって受光位置の変化を検出して、ノズルユニット29の傾き状態がフィードバックされる。
従って、フィードバックされた受光位置の変化に基づいて、さらに、ノズルユニット29の傾きを補正することができるので、ノズルユニット29に形成されたノズル列を副走査方向に設定することができる。
以上本実施例で説明したように、フォトセンサアレイ27と照射部300とは、ノズルユニット29に備えられる。
この構成によれば、傾き補正部50によってノズルユニットの傾きを補正すると、フォトセンサアレイ27の受光位置が変化する。そのため、ノズルユニット29の傾き状態をさらに補正することができるので、ノズルユニット29に形成されたノズル列を副走査方向に設定することができる。
<第4実施例>
第4実施例では、反射部を筐体に備えた場合について説明する。図12は、反射部を筐体(不図示)に備えた図である。本実施例のインクジェットプリンタは、第2実施例で説明したインクジェットプリンタに備えられていた反射部31、姿勢保持部材34、姿勢保持用ローラー33a,33b,33c,33d、弾性支持部材21,32を取り除き、反射部35を筐体に備えたものである。反射部35は、鏡面をガイドレール22,26に平行にして筐体に備えられる。
ノズルユニット29を主走査方向に移動するとき、照射部300から照射されたレーザー光線を反射部35によって、フォトセンサアレイ27に対して反射させることができる。
以上説明したように、本実施例のインクジェットプリンタは、反射部35を、筐体に備れる。
この構成によれば、反射部35は筐体に固定されているので、キャリッジ23が移動しているときの振動によって、光線の経路が変化することを抑制できる。
また、レーザー光線の経路の範囲だけ開口部を有したカバーを備えることにより、ノズルユニット29からのインクのミストからの影響を抑制できる。
<変形例>
変形例として、圧電素子を用いてキャリッジ23の傾き状態を検出する傾き検出部49を備えたインクジェットプリンタについて説明する。第1実施例から第4実施例では、受動部によって受光した位置を検出し、キャリッジの傾き状態を検出していたが、本変形例では、圧電素子から出力される電圧値を検出し、キャリッジ23の傾き状態を検出する。図13は、キャリッジの傾き状態を検出する圧電素子を備えた図である。
図13のインクジェットプリンタは、第3実施例で説明した図11から照射部300、フォトセンサアレイ27、反射部31を取り除き、圧電素子70を備えたものである。圧電素子70の副走査方向の端面は、姿勢保持部材34とキャリッジ23によって、接着されている。
キャリッジ23が図面右側や左側に傾くと、圧電素子70を押しつぶす力や引っ張る力が作用する。このときの圧電素子70が発生する電圧値を、プリンタコントローラ44が検出する。プリンタコントローラ44は、検出した電圧値によって、キャリッジ23の傾き状態を検出する。
プリンタコントローラ44は、ピエゾアクチュエータ25に電圧値を入力し、検出したキャリッジ23の傾き状態によって、ノズルユニット29の傾きを補正する。
第1実施例から第4実施例で説明した構成は以下のような構成でもよい。
照射部300は、レーザー光線を照射したが、レンズなどを用いて、レーザー光線のような細い棒状の可視光線を照射する照射部を用いてもよい。また、受光部としてフォトセンサアレイ27を用いたが、CCDを用いてもよい。また、ノズルユニット29に複数のヘッドを備えたが、弾性支持部材24,28,30を介してキャリッジ23に支持された一つのヘッドをノズルユニットとして構成し、一つのヘッドの副走査方向における傾きを検出し、ピエゾアクチュエータ25によって、一つのヘッドの副走査方向における傾きを調整する方法でもよい。また、傾き補正部50としてピエゾアクチュエータ25を用いたが、モータを駆動することによって回転するカムを用いてもよい。
以上説明した技術は、発熱体を用いてノズル内に泡を発生させ、その泡によって液体を噴射させる場合にも適用可能である。
また、紙などにインクを噴射して印刷を行う印刷装置以外にも、様々な工業用装置に適用可能である。主なものとしては、カラーフィルター、布地に模様をつけるための捺染装置、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状態装置などが挙げられる。
インクジェットプリンタの外観斜視図。 内部の外観を説明する図。 ノズルユニットを支持するキャリッジの詳細図。 ノズルユニットにノズルが形成されている面を説明する図。 インクジェットプリンタの電気的な構成を示すブロック図。 キャリッジが主走査方向に移動するときのノズルユニットの副走査方向における傾きを説明する図。 (a)は、ノズルユニットが傾いていないときのフォトセンサアレイを示す図、(b)は、ノズルユニットが図面右側に傾いているときのフォトセンサアレイを示す図、(c)は、ノズルユニットが図面左側に傾いているときのフォトセンサアレイを示す図。 インクジェットプリンタに反射部を備えた図。 照射部から照射されたレーザー光線の経路を説明する図。 第2実施例における傾斜角度を検出する様子を説明する図。 照射部と受光部をノズルユニットに備えた図。 反射部を筐体に備えた図。 キャリッジの傾き状態を検出する圧電素子を備えた図。
符号の説明
1…インクジェットプリンタ、23…キャリッジ、20a,20b,20c,20d…ガイドローラー、25…ピエゾアクチュエータ、27…フォトセンサアレイ、29…ノズルユニット、31…反射部、33a,33b,33c,33d…姿勢保持用ローラー、34…姿勢保持部材、49…傾き検出部、50…傾き補正部、L,L1,L2,L3…光線としてのレーザー光線。

Claims (8)

  1. ノズルユニットを搭載して移動するキャリッジと、
    前記キャリッジの移動を所定方向に沿ってガイドするガイド部と、
    前記キャリッジと前記所定方向に直交する方向において対向し、前記所定方向に対する姿勢を保持する姿勢保持部と、
    前記姿勢保持部に対する前記キャリッジの相対的な傾き状態を検出する傾き検出部と、
    前記傾き検出部の検出結果に基づいて、前記ノズルユニットの傾きを補正する傾き補正部と、を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  2. 前記請求項1に記載の液体噴射装置であって、
    前記傾き検出部は、受光位置の変化を検出する受光部を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  3. 前記請求項2の液体噴射装置であって、
    前記傾き検出部は、光線を照射する照射部と、
    前記所定方向の鏡面によって、前記照射部から照射される前記光線を前記受光部に対して反射する反射部と、
    を備えることを特徴とする液体噴射装置。
  4. 前記請求項3の液体噴射装置であって、
    前記受光部と前記照射部とは、前記キャリッジに備えられることを特徴とする液体噴射装置。
  5. 前記請求項3の液体噴射装置であって、
    前記受光部と前記照射部とは、前記ノズルユニットに備えられることを特徴とする液体噴射装置。
  6. 請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記反射部は、前記姿勢保持部に備えられることを特徴とする液体噴射装置。
  7. 請求項3から請求項5までのいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記反射部は、筐体に備えられることを特徴とする液体噴射装置。
  8. 請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の液体噴射装置であって、
    前記傾き補正部は、ピエゾアクチュエータによって、前記傾きを補正することを特徴とする液体噴射装置。
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