JP2009118984A - 病院搬送用ストレッチャー等の寝台装置 - Google Patents

病院搬送用ストレッチャー等の寝台装置 Download PDF

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JP2009118984A JP2007294971A JP2007294971A JP2009118984A JP 2009118984 A JP2009118984 A JP 2009118984A JP 2007294971 A JP2007294971 A JP 2007294971A JP 2007294971 A JP2007294971 A JP 2007294971A JP 2009118984 A JP2009118984 A JP 2009118984A
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Yoshifumi Ito
良文 伊藤
Masaru Suzuki
優 鈴木
Masakazu Harada
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Abstract

【課題】背ボトムの傾斜角度を容易に認識することができる病院搬送用ストレッチャー等の寝台装置を提供する。
【解決手段】病院搬送用ストレッチャー等の寝台装置は、寝床部の背ボトム51がフレーム50に対して回動して背上げを行う背上げ機構を備えた病院搬送用ストレッチャー等の寝台装置である。そして、フレーム50に対して固定され、背ボトム51の縁部により前記背ボトムの傾斜角度を読み取る位置に、背ボトム51の傾斜角度が表示された柵本体21が設けられている。
【選択図】図4

Description

本発明は、病院等の医療施設及び介護施設等で使用する患者搬送用のストレッチャー又はベッド等に設けられる落下防止用の柵を利用して背ボトムの傾斜角度を認識することができる寝台装置に関する。
病院及び介護施設等において使用されるストレッチャーの柵は、ストレッチャーの寝床部上に横たわる患者が、寝床部から落下することを防止するために、寝床部の側縁に、この寝床部の側縁から起立するように設置されている。
また、この柵は、ストレッチャーの寝床部の側縁に起立した状態では、患者がストレッチャーから車椅子その他の椅子に移乗する際に、その動作を妨げるため、柵を寝床部から取り外すか、又は柵をベッドの長手方向に折り畳むか(特許文献1)、又は寝床部の側縁に平行の方向を回転軸として柵を回転させ、柵を寝床面より下方に垂れ下がらせることにより、寝床部の側縁から退避させる必要がある。
特許文献1においては、柵を構成する横枠を複数の支柱の上端部で支持するようにし、横枠と支柱の上端部とは回動可能であり、全ての支柱が倒れることにより、横枠が水平状態のまま降下するようになっている。そして、柵を起立状態に保持する場合には、横枠に上下動可能に設けたストッパの下端部に弾性支持されたピン部材を、支柱の上端部に設けた受け部材の嵌合孔内に上方から挿入して、横枠のストッパを支柱の受け部材で拘束し、横枠と支柱とが相対的に回動しないようにこれらを係止して、支柱が倒れないようにしている。ストッパは、横枠に対して水平に移動可能に設けられたダブルストッパの下面に設けた突起部を、ストッパの上面に設けた突起部に整合させることにより、上方に移動しないように拘束されており、これにより、ストッパと受け部材との相互拘束状態が解除されないようになっている。また、作業者がダブルストッパを水平に移動させた場合には、ダブルストッパによるストッパの拘束(突起部同士の接触)が外れて、ストッパが上方に移動可能となり、従って、ストッパのピン部材が、受け部材の嵌合孔から離脱し、横枠が支柱に対して相対的に回動可能になる。これにより、支柱は倒れることができ、全ての支柱が倒れることにより、横枠が水平に下降し、柵が折り畳まれる。
しかしながら、この特許文献1に記載されたストレッチャーの柵は、複数個の支柱を倒すことにより、横枠を下降させて、支柱を折り畳むタイプのものであるため、折り畳んだ状態でも、ストレッチャーの側縁に若干の高さをもって残存し、患者がストレッチャーから移乗する際に、邪魔となる。
一方、柵をストレッチャーの側縁に平行の回転軸の回りに回転させて、移乗時に回転軸から垂れ下がるようにした場合は、患者がストレッチャーから車椅子等に移乗する際に、柵が邪魔になることはない。
図6及び図7は、回転するタイプの柵を示す図であり、図6が柵がストレッチャー側縁で起立して柵としての使用状態、図7が柵を回転させようとする動作状態を示す。ストレッチャーの寝床部1の側縁に、回転軸支持部3がその姿勢を水平にして固定配置されている。柵2の右端部には、回転軸4がその長手方向を水平にして柵2から突出するようにして設けられており、この回転軸4が回転軸支持部3の水平孔に挿入されて、柵2が水平軸の回りに回転可能に回転軸支持部3に支持されている。回転軸支持部3には、凹部6が形成され、柵2の右端部には突起5が設けられている。そして、柵2は、この回転軸支持部3の反対側の端部(左端部)が、同様の回転軸支持部により水平軸の回りに回転可能に支持されており、更に圧縮バネ(図示せず)により、柵2は右方に向けて付勢されている。
このため、図6に示すように、突起5が凹部6に嵌合している状態では、柵2は回動せず、起立状態を保持している。一方、柵2を回動させて退避させる場合は、図7に示すように、圧縮バネの付勢力に抗して、柵2をその他端部(左端部)側にスライド移動させ、突起5を凹部6から離脱させる。この状態で、柵2を手前に回動させて回転軸支持部3から下方に垂れ下がるようにすることにより、柵2が寝床部1より下方に移動し、患者の移乗が可能になる。
ところで、このストレッチャー及び介護ベッドにおいては、寝床部が、通常、回動可能の背上げボトム、及び固定された脚ボトムから構成され、背上げボトムが回動して背上げすることにより、寝床部上に横たわる患者がその上半身を起こすことができるようになっている。
この場合に、この背ボトムの背上げ角度がどの程度であるかは、寝床部上に横たわる患者の快適さ及び搬送時の安全にとって、重要な要素となる。従来、この背ボトムの傾斜角度(背上げ角度)を知るために、電装品により背ボトムの位置を検出し、検出結果に基づいて表示装置にその検出角度を表示させるか、又は、背上げボトムに柵を取付け、若しくは背上げボトムに柵が連動し、背上げボトムが回動すると、柵も回動する機構を設けることにより、柵に搭載された角度計により、角度を表示させるものがあった。
特許第3029026号
しかしながら、上述の背上げ角度の検出装置及び表示装置を設け、背ボトムの傾斜角度を検出して表示する方法は、製造コストが高いという問題点がある。また、背ボトムに柵を取り付けたり、背上げボトムと柵とが連動するようにしても、構造自体が複雑になり、製造コストが上昇するという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、背ボトムの傾斜角度を容易に認識することができる病院搬送用ストレッチャー等の寝台装置を提供することを目的とする。
本発明に係る病院搬送用ストレッチャー等の寝台装置は、寝床部の背ボトムがフレームに対して回動して背上げを行う背上げ機構を備えた病院搬送用ストレッチャー等の寝台装置において、前記フレームに対して固定され、前記背ボトムの縁部により前記背ボトムの傾斜角度を読み取る位置に、前記背ボトムの傾斜角度が表示された柵が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、フレームに対して固定された柵に、背ボトムの傾斜角度を表示し、背ボトムが水平状態から回動して傾斜したときに、柵に設けた角度表示から、その背ボトムの傾斜角度、即ち、背上げ角度を読み取る。これにより、極めて簡便に背上げ角度を認識することができる。また、背ボトムが回動する領域に正面視で重なるように柵を設け、この柵に角度を表示するだけでよいので、製造コストが低いという利点がある。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照して具体的に説明する。図1乃至図3は本発明の実施形態に係る柵を備えたストレッチャーを示す斜視図である。ストレッチャー10は、水平の寝床部11が昇降装置15により昇降可能に設置されており、また、寝床部11の4隅部に配置された車輪14により、任意の方向に移動することができるようになっている。このストレッチャー10の寝床部11の側縁には、柵20が設置されている。この柵20は、両端部に夫々長手方向に延びる回転軸22,23が設けられた柵本体21と、ストレッチャー10の寝床部11の側縁の近傍に設置され、回転軸22,23を軸支して柵本体21を回転可能に支持する回転支持部12,13とを有する。そして、柵本体21の一方の端部の回転軸22,回転支持部12側に、第1係合部及び第2係合部からなるロック機構30が設置されている。また、図4に示すように、柵本体21の他方の端部の回転軸23は、回転支持部13に設けた寝床部長手方向に平行の水平孔内に挿入されており、回転軸23が回転支持部13内でその軸方向(長手方向)に移動することができるようになっており、これにより、柵本体21は寝床部11の長手方向に若干スライドすることができるようになっている。なお、後述するように一方の端部側の回転軸22も回転支持部12内の水平孔内に挿入され、回転支持部12内で回転軸22の長手方向に移動することができるようになっている。そして、他方の端部側の回転軸23には、圧縮バネ16が外嵌されており、この圧縮バネ16により、柵本体21が一方の端部側(回転支持部12側)に付勢されるようになっている。
そして、回転支持部12側には、ロック機構30が設けられており、このロック機構30により、柵本体21は、図1に示す起立状態、図2に示す水平状態、図3に示す回転軸から垂れ下がった退避状態を保持することができる。この図1に示す起立状態は、病院、医療施設及び介護施設等で使用する患者搬送用のストレッチャーの患者落下防止用の側柵として機能する。また、図2に示す水平状態は、診察台及び搬送用ストレッチャー等において、点滴輸液及び処置等に使用する上肢台として機能する。更に、図3に示す退避状態は、寝床部上の患者が車椅子等に移乗する際に柵が邪魔にならないように退避させるモードである。このような3種の状態は、ロック機構30により、その状態に固定される。ロック機構30は柵本体21に設けられた第1係合部31と、回転支持部12に設けられた第2係合部32とを有する。この第1係合部31と第2係合部32とが、柵が垂直状態のときと、柵が水平状態のときに、相互に係合し、柵をこの垂直状態又は水平状態に保持する。
寝床部は、患者の背の部分がのる背ボトム51と、腰及び脚の部分がのる脚ボトム52とから構成され(図3参照)、これらの背ボトム51及び脚ボトム52はストレッチャーの水平なフレーム50に設置されている。背ボトム51は、図4に示すように、駆動装置53により、脚ボトム側の端部を中心として回動するようになっている。脚ボトム52はフレーム50に固定されていて、水平状態を保持する。なお、このフレーム50に回転支持部12,13が設置されている。
そして、図4に示すように、この背ボトム51の回動領域と正面視で重なる位置における柵20の柵本体21に、角度表示の目盛り40が刻印又は印刷等により表示されている。このため、この柵本体21の目盛り40が表示された部分を正面からみると、図4に示すように、背ボトム51の表面を正面からみたときの線分が水平に対して傾斜する角度を、目盛り40により認識することができる。
次に、上述の如く構成された本実施形態のストレッチャー等の寝台装置の動作について説明する。図5に示すように、ストレッチャーを正面から見たときに、柵本体21の背ボトム51の近傍に、目盛り40が刻印又は印刷等により表示されている。このため、駆動装置53より背ボトム51が背上げされ、背ボトム51の傾斜角度が大きくなったときには、図4に示すように、その背ボトム51の表面をストレッチャー正面(背ボトム側面)から見たときの線分が、特定の目盛り40と重なり、背ボトム51の傾斜角度(背ボトムの背上げ角度)を目盛り40から読み取ることができる。このようにして、極めて簡便に背ボトム51の傾斜角度(背上げ角度)を認識することができる。
また、この目盛り40を柵本体21に刻印又は印刷等により表示するだけで、背ボトム51の傾斜角度を知ることができるので、格別、電送品及び表示装置を設ける必要はなく、製造コストが低く抑えることができる。
本発明の実施形態に係る柵を備えたストレッチャーを示す斜視図であり、柵が起立した状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る柵を備えたストレッチャーを示す斜視図であり、柵が水平状態にある状態を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る柵を備えたストレッチャーを示す斜視図であり、柵が下方に退避した状態を示す斜視図である。 同じく本発明の実施形態を示す正面図であり、背ボトムの傾斜角度を認識する動作を示す正面図である。 柵が起立状態にあるときのストレッチャーを示す正面図である。 従来のロック機構(ロック状態)を示す斜視図である。 従来のロック機構(ロック解除状態)を示す斜視図である。
符号の説明
1 寝床部
2 柵
3 支持部
4 回転軸
5 突起
6 凹部
10 ストレッチャー
11 寝床部
12、13 回転支持部
14 車輪
15 昇降装置
16 圧縮コイルバネ
20 柵
21 柵本体
22、23 回転軸
24 取付部
30 ロック機構
31 第1係合部
32 第2係合部
40 目盛り
50 フレーム
51 背ボトム
52 脚ボトム
53 駆動装置

Claims (1)

  1. 寝床部の背ボトムがフレームに対して回動して背上げを行う背上げ機構を備えた病院搬送用ストレッチャー等の寝台装置において、前記フレームに対して固定され、前記背ボトムの縁部により前記背ボトムの傾斜角度を読み取る位置に、前記背ボトムの傾斜角度が表示された柵が設けられていることを特徴とする病院搬送用ストレッチャー等の寝台装置。
JP2007294971A 2007-11-13 2007-11-13 病院搬送用ストレッチャー等の寝台装置 Pending JP2009118984A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113367910A (zh) * 2021-06-10 2021-09-10 深圳云净之信息技术有限公司 一种基于物联网可数据分析及安全监护的轮椅秤

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