JP2009118560A - 営巣落下物防止装置 - Google Patents

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好文 岩本
Atsushi Kondo
篤史 近藤
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敦史 篠原
Akira Sonoyama
亮 園山
Katsumi Ueda
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Abstract

【課題】巣の下方位置に巣からの落下物を受ける受け部を設けて、巣からの落下物が地面に落下することを防止するとともに、受け部に入った液体を排出できるようにする。
【解決手段】巣Xから落下する落下物を巣Xの下方位置で受ける受け部4と、この受け部4を電柱2等の取付対象物に固定して支持する支持部5とを備えた営巣落下物防止装置1であって、前記受け部4は、底部10と、この底部10の周囲を囲んで突出する側壁部11とを有し、しかも、受け部4には、この受け部4に入った液体を所定の排出位置に排出する排出手段6が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、電柱等に作られた鳥類等の動物の巣から落下する落下物が地面に落下しないようにする営巣落下防止装置に関する。
従来、例えば電柱、鉄塔の上部には、電線等を支持する腕金等の支持金物が設けられており、このような支持金物には、例えばカラス等の鳥によって巣が作られる場合がある。このような鳥の巣は、地絡、短絡等の障害の原因となるおそれがある場合には、撤去することが望ましい。
通常、巣を撤去すると、その営巣場所には、再び巣が作られる場合が多い。したがって、その営巣場所を監視して、定期的に巣の撤去を行う必要があるが、この巣が作られている最中や、巣が撤去されるまでの間は、この巣から、巣の破片や、鳥の糞等の落下物が地面に落下することになる。
このように、巣からの落下物が地面に落下し続けると、その場所の美観を損なうとともに、この場所を通行する場合や、電気工事作業を行う場合などに支障を来すおそれがある。
これを防止するには、例えば、巣の下方位置に落下物を受ける受け部を設け、この受け部を電柱、鉄塔の所定位置で支持することが考えられる。
しかしながら、この場合には、例えば、雨水等の液体が受け部に入り、これが溜まることによって、受け部の重量が大きくなり、この受け部を支持する支持部に過大な荷重が作用して、破損の原因となるおそれがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、巣の下方位置に巣からの落下物を受ける受け部を設けて、落下物が地面に落下することを防止するとともに、受け部に入った液体を排出できるようにした営巣落下物防止装置を提供することを課題とする。
本発明に係る営巣落下物防止装置は、上記の課題を解決するためのものであって、巣から落下する落下物を巣の下方位置で受ける受け部と、この受け部を電柱等の取付対象物に固定して支持する支持部とを備えた営巣落下物防止装置であって、受け部は、底部と、この底部の周囲を囲んで突出する側壁部とを有し、しかも、受け部には、この受け部に入った液体を所定の排出位置に排出する排出手段が設けられることを特徴とする。
かかる構成によれば、支持部を介して電柱に固定される受け部を巣の下方位置に設けることによって、巣からの落下物をこの受け部で受けることで、落下物が地面に落下するのを防止できるようになる。しかも、受け部に排出手段が設けられていることから、例えば、雨水等の液体が受け部に入った場合であっても、これを受け部外の所定位置に排出することで、受け部の重量が極端に大きくなるのを防止して、受け部を支持する支持部に過大な荷重がかからないようにすることができる。
また、本発明に係る営巣落下物防止装置は、受け部に、巣からの落下物を受ける受け部材が着脱自在に設けられる構成を採用できる。
かかる構成によれば、巣からの落下物を受ける受け部材を受け部に対して着脱自在に設けることによって、受け部に溜まった落下物を取り除くときに、落下物を受けた受け部材を受け部から取り外すだけで、この落下物を受け部から容易に取り除くことができる。
また、本発明に係る営巣落下物防止装置は、前記排出手段が、電柱等の取付対象物に沿って液体を排出可能とされる構成を採用できる。
かかる構成によれば、受け部に入った液体を取付対象物に沿って排出することで、受け部の下方の地面にこの液体が飛散しながら落下することを防止できる。
また、本発明に係る営巣落下物防止装置は、前記支持部に、電柱に作られた巣の位置に対応して受け部の位置を変更可能とする位置変更手段が設けられる構成を採用できる。
かかる構成によれば、電柱に設けられる巣の位置に応じて受け部の位置を変更できるため、電柱上に作られる巣の位置(営巣位置)が変わった場合であっても、容易に対応できるようになる。また、巣の位置に応じて受け部の位置を変更可能な構成とすることで、受け部の大きさを必要以上に大きくすることなく、この受け部の小型化および軽量化を実現できるようになる。
本発明によれば、巣の下方位置に巣からの落下物を受ける受け部を設けて、巣からの落下物が地面に落下することを防止するとともに、受け部内に入った液体を排出できるようになる。
以下、本発明に係る営巣落下物防止装置を実施するための最良の形態を、図面に基づき説明する。図1、図2は、営巣落下物防止装置の第1実施形態を示している。
図1、図2に示すように、営巣落下物防止装置1は、例えば電柱2に設けられた腕金等の支持金物3上に作られた鳥類等の動物の巣Xの下方位置で、この巣Xからの落下する巣Xの破片や糞等の落下物を受けるためのものである。
この営巣落下物防止装置1は、巣Xからの落下物を受ける受け部4と、営巣落下物防止装置1の取付対象物である電柱2に受け部4を固定して支持する支持部5と、この受け部4に入った雨水等の液体を受け部4外の所定の排出位置に排出するための排出手段6とを有する。
受け部4は、図1に示すように、平面視四角形状で、上部に開口を有する箱形状となっている。この受け部4は、底部10と、底部10のまわりに設けられた側壁部11を有する。本実施形態では、底部10は、四角形の板形状とされており、側壁部11は、底部10の各辺(四辺)に設けられ、底部10を囲んだ状態で突出して形成されている。本実施形態では、この底部10と側壁部11は、合成樹脂により一体に形成されている。
この受け部4には、巣Xから落下する落下物を受ける受け部材12を着脱自在に設けることができる。本実施形態では、受け部材12として、底部10よりも若干大きさが小さく、金属製で平面視四角形状の網体が用いられている。なお、この受け部材12は、全体に絶縁材がコーティングされている。
側壁部11には、この受け部材12を支持するための複数の突起部13が設けられている。この突起部13は、側壁部11内面の中途部から突出して形成され、底部10から所定間隔離れて位置している。したがって、受け部材12は、受け部4に入れられると、底部10から離れた位置で、この突起部13に支持される。
支持部5は、受け部4の側壁部11の外面から突出して形成された腕部15と、営巣落下物防止装置1の取付対象物である電柱2に腕部15を固定するための固定バンド16とを有する。腕部15は、受け部4の側壁部11の外面の2箇所に設けられている。2つの腕部15,15のそれぞれには、1対の固定バンド16,16が設けられている。また、各固定バンド16,16の一端部には、ボルト17を挿通可能な貫通孔(図示略)が形成されている。
図2に示すように、排出手段6は、側壁部11と底部10の境界位置に形成された液体の排出孔21と、排出孔21に対応する位置で側壁部11の外面から突出して形成された排出口部22と、側壁部11の外面側で排出口部22に接続された排出ホース23とを有する。前記排出孔21は、側壁部11を貫通して形成されており、排出口部22は、筒状に構成されて、排出孔21と連通して形成されている。
排出ホース23は、可撓性を有しており、その一端部が排出口部22に連結されるとともに、その他端部に、液体を排出する排出口23aが設けられている。排出ホース23は、排出口部22に連結された状態で、少なくとも電柱2の表面に到達できる程度の長さとされるのが望ましい。
また、この排出ホース23は、電柱2に沿ってこの電柱2の基部にまで到達するような長さとされていてもよい。排出ホース23の排出口23aは、電柱2の表面に近接するように設けられることが望ましい。図2に示すように、排出ホース23は、排出口23a寄りの部分が結束線、バンド等の固定手段26によって電柱2に固定されている。
以下、本実施形態に係る営巣落下物防止装置1の使用方法について説明する。
電柱2に鳥等の動物によって巣Xが作られていることが確認された場合、その巣Xが作られている最中、または、この巣Xが作られた後に、受け部4が巣Xの下方に位置するように、営巣落下物防止装置1を電柱2に取り付ける。
営巣落下物防止装置1を電柱2に取り付けるには、支持部5の1対の固定バンド16,16で電柱2を挟むようにし、1対の固定バンド16,16の貫通孔同士を一致させ、この貫通孔にボルト17の軸部を挿通し、ナット27で締結する。
これにより、営巣落下物防止装置1は、支持部5の腕部15が電柱2の表面に当接し、受け部4が動かないように支持された状態で、電柱2に取り付けられる。なお、受け部4内には、受け部材12を事前または事後的に設けておく。
次に、受け部4に設けられている排出手段6の排出ホース23を、結束線、バンド等の固定手段26を介して電柱2に固定する。このとき、排出ホース23の排出口23aが下向きとなるようにし、さらに、この排出口23aから排出される液体が電柱2の表面を伝って流れるように、この排出口23aをできるだけ電柱2表面に近接させて固定する。
以上により、営巣落下物防止装置1は、所定期間、この状態のままで、巣Xからの落下物が地面に落下しないように受け部4で受け続ける。この後、定期的に受け部4に入った落下物を撤去することが望ましい。
落下物を撤去する際は、受け部材12を受け部4から取り外し、受け部材12に付着した落下物を取り除くようにする。受け部材12を取り外した後は、新たな受け部材12を受け部4に設けてもよいし、受け部材12に付着した落下物を取り除いた後、この受け部材12を再び受け部4に設けてもよい。
そして、この巣Xが鳥等の動物によって使われなくなった場合等、巣Xの撤去に適した時期に、この巣Xの撤去作業を行う。この巣Xの撤去の際に、営巣落下物防止装置1を電柱2から取り外してもよいが、再び巣Xが作られる可能性もあることから、この営巣落下物防止装置1をそのまま残しておいてもよい。
また、巣Xが地絡、短絡等の障害となるおそれが全くない場所に作られている場合には、巣Xをそのまま残し、営巣落下物防止装置1によって、巣Xからの落下物を受け続けるようにしてもよい。このようにすることで、巣Xの撤去作業にかかる費用を低減できるようになる。
以上説明した営巣落下物防止装置1によれば、巣Xの下方位置で、巣Xからの落下物を受け部4によって受けることにより、この落下物が地面に落下するのを防止できる。また、落下物が変圧器等の部品に落下して地絡等の障害が発生するということも防止できるようになる。
また、この受け部4には、落下物を受けるための受け部材12が、受け部4に対して着脱自在に設けられていることから、受け部4内に入った落下物を取り除く場合には、この受け部材12を受け部4から取り外せば、受け部4内の落下物を容易に取り除くことができるようになる。
また、受け部4に排出手段6を設けることによって、受け部4に入った雨水等の液体は、この排出手段6を介して所定の排出位置で排出され、これによって、受け部4内に液体が溜まって受け部4の重量が極端に大きくなることを防ぎ、支持部5に過大な荷重が作用して破損するのを防止できる。
さらに、排出手段6の排出ホース23の排出口23aを電柱2の表面に沿った位置(排出位置)に設けることで、排出口23aから排出された液体は、電柱2の表面を伝って地面に到達することになり、これによって、営巣落下物防止装置1は、液体を受け部4の下方に飛散しながら落下させることなく、電柱2の基部近傍の地面に到達させることができる。
図3〜図5は、営巣落下物防止装置1の第2実施形態を示している。
この第2実施形態では、受け部4に受け部材12が着脱自在に設けられる点、および受け部4に排出手段6が設けられる点は、第1実施形態と同様の構成であるが、支持部5の構成が第1実施形態と異なる。
図3に示すように、受け部4を支持する支持部5は、受け部4を支持する第1支持部材5aと、この第1支持部材5aを支持する第2支持部材5bとを有する。
第1支持部材5aは、角柱状に構成されており、その一端部に、第2支持部材5bに連結される連結部(以下「第1連結部」という)31を有する。第1連結部31の上面には、第2支持部材5bに連結される連結孔(以下「第1連結孔」という)31aが形成されている。この第1連結孔31aの内面には、雌ねじが形成されている。
また、この第1支持部材5aの中途部には、この第1支持部材5aの長手方向に間隔をおいて複数の貫通孔34,34…が形成されている。この貫通孔34,34…の内面には雌ねじが形成されている。
第2支持部材5bは、第1支持部材5aに連結されるとともに、営巣落下物防止装置1の取付対象物である電柱2に固定されて、この第1支持部材5aを支持するようになっている。この第2支持部材5bは、第1支持部材5aが連結される連結部(以下「第2連結部」という)36と、この第2連結部36を電柱2に固定するための1対の固定バンド37,37とを有する。この第2連結部36は、円弧状の板部材とされており、この第2連結部36の各端部に、固定バンド37,37が設けられている。
この第2連結部36には、第1支持部材5aの第1連結部31に連結される複数の連結孔(以下「第2連結孔」という)36a,36a…が、その円周方向(円弧の方向)に間隔をおいて貫通形成されている。
この第2連結孔36aは、第1支持部材5aと第2支持部材5bを連結する連結ボルト38を挿通可能に構成されている。第2支持部材5bは、この第2連結孔36aと、第1支持部材5aの第1連結孔31aとを一致させた状態で、連結ボルト38を第1連結孔31aに螺合させることにより、第1支持部材5aと連結される。
また、第2支持部材5bに複数の第2連結孔36aが形成されていることから、第1支持部材5aは、その第1連結部31の第1連結孔31aと一致させる第2連結部36の第2連結孔36aを変えることによって、第2支持部材36aに対する連結位置、換言すれば、電柱2に対する取付位置を変更できるようになっている。
受け部4の底部10外面には、第1支持部材5aに取り付けられる取付部41が設けられている。この取付部41は、第1支持部材5aを挿通可能な四角筒状に構成されている(図5参照)。この取付部41の下部には、取付部41の筒壁を貫通する貫通孔41aが形成されている。この貫通孔41aには、取付部41を支持部5に固定するボルト43を挿通できるようになっている。なお、本実施形態では、受け部4には、第1実施形態で示した腕部15は設けられていない。
図3に示すように、受け部4は、取付部41の内側に第1支持部材5aが挿通された状態で、取付部41の貫通孔41aと第1支持部材5aの貫通孔34とを一致させ、第1支持部材5aの貫通孔34にボルト43を螺合させて締結することによって、第1支持部材5aに固定される。
また、本実施形態に係る営巣落下物防止装置1は、第1支持部材5aの長手方向に沿って複数の貫通孔34、34…が形成されていることから、取付部41の貫通孔41aと一致させる第1支持部材5aの貫通孔34を変えることで、受け部4の支持位置(固定位置)を変更できるようになっている。
上述のように、本実施形態に係る営巣落下物防止装置1は、第2支持部材5bに対する第1支持部材5aの連結位置を変更できるように構成されているので、この連結位置を変更することで、第1支持部材5aが支持する受け部4の位置を変更できるようになっている。すなわち、本実施形態に係る営巣落下物防止装置1の支持部5には、この支持部5と受け部4の間、より具体的には、第1支持部材5aと第2支持部材5bとの間に、受け部4の位置を変更可能とする位置変更手段(第1位置変更手段)が設けられているということができる。
また、上述の如く、第1支持部材5aに対する受け部4の取付位置(支持位置)を変更できるので、本実施形態に係る営巣落下物防止装置1の支持部5には、この支持部5と受け部4の間、より具体的には、受け部4と第1支持部材5aとの間に、受け部4の位置を変更可能とする位置変更手段(第2位置変更手段)が設けられているということができる。
以下、本実施形態に係る営巣落下物防止装置1の使用方法について説明する。
営巣落下物防止装置1を電柱2に取り付けて使用するには、まず、支持部5の第2支持部材5bを電柱2に取り付ける。第2支持部材5bを電柱2に取り付けるには、この第2支持部材5bの第2連結部36と1対の固定バンド37,37とで電柱2を取り囲むようにし、各固定バンド37、37の端部の貫通孔を一致させ、これらの貫通孔にボルト45の軸部を挿通し、ナット46を嵌めて締結する。これにより、第2支持部材5bは電柱2に取り付けられる。
次に、第1支持部材5aを第2支持部材5bに連結する。すなわち、第1支持部材5aの第1連結部31の端面を電柱2の表面に当接させるとともに、第1連結孔31aを第2支持部材5bの第2連結部36の第2連結孔36aと一致させ、連結ボルト38を第1連結孔31aに螺合させて締結する。これにより、第1支持部材5aは第2支持部材5bに連結され、電柱2に固定される。
なお、第1支持部材5aには、予め受け部4を取り付けておくことが望ましいが、第1支持部材5aを第2支持部材5bに連結した後で、受け部4を第1支持部材5aに取り付けるようにしてもよい。
第1支持部材5aに受け部4が取り付けられた状態において、この受け部4が巣Xの下方位置にない場合、または巣Xの位置(営巣場所)が移動した場合には、位置変更手段(第1位置変更手段、第2位置変更手段)によって、受け部4が巣Xの下方に位置するように移動させる。
このようにして受け部4の位置を決めた後、結束線、バンド等の固定手段26によって、排出手段6の排出ホース23を電柱2に固定する。このとき、排出ホース23の排出口23aから排出される液体が電柱2を伝って流れるように、この排出口23aを下方に向けるとともに、できるだけ電柱2の表面に近接させて固定する。
以上によって、営巣落下物防止装置1は、電柱2の取り付けられることになり、所定期間、巣Xからの落下物を受け部4で受け続ける。そして、一定期間ごとに受け部4に溜まった落下物を取り除くようにする。なお、この営巣落下物防止装置1は、巣Xの撤去と同時に取り外してもよいし、再び巣Xが作られることに備えて、または、巣Xを撤去する必要がない場合には、電柱2に取り付けたままで残してもよい。
以上説明した第2実施形態に係る営巣落下物防止装置1によれば、第1実施形態と同様に、巣Xからの落下物が地面に落下しないように受け部4によって受けるとともに、受け部4に入った雨水等の液体を排出手段6によって所定の排出位置で排出できる。また、受け部材12を受け部4に対して着脱自在に設けることで、受け部4に入った落下物を容易に取り除くことができるようになる。
さらに、営巣落下物防止装置1には、受け部4の位置を変更可能とする位置変更手段が設けられていることから、巣Xの位置が変わった場合等に対応でき、この点で有用である。また、この受け部4の位置を巣Xの位置に応じて変更可能に構成で、受け部4の大きさを可及的に小さく構成することができるようになり、これによって、受け部4の小型化および軽量化を実現できる。
なお、本発明は上記の実施形態に限らず、種々の変更・変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、受け部4を平面視四角形状の箱形状とした例を示したが、これに限らず、受け部4の平面視における形状は、円形、楕円形、多角形、異形形状その他の種々の形状を採用できる。
また、上記の実施形態では、受け部4を合成樹脂によって箱形状に形成した例を示したが、これに限らず、例えば、受け部4の底部10、側壁部11の厚さを薄く形成することにより、この受け部4を折り畳み可能な袋形状に構成してもよい。このようにすることで、営巣落下物防止装置1の不使用時には、受け部4を折り畳んで小さくすることができ、例えば営巣落下物防止装置1を保管する場合等に非常に便利になる。
上記の実施形態では、受け部4として合成樹脂製のものを用いた例を示したが、これに限らず、受け部4として、金属製、木製その他の種々の材質のものを採用できる。なお、受け部4の材質として導電体を用いる場合には、受け部4全体に絶縁コーティングを施すことが望ましい。
上記の実施形態では、受け部材12として金属製の網体を用いた例を示したが、これに限らず、受け部材12には、金属製、木製、合成樹脂製の板部材その他種々の形状のものを使用できる。
上記の実施形態では受け部4内に受け部材12を設けて落下物を受ける例を示したが、これに限らず、受け部4内に受け部材12を設けずに、底部10で落下物を受けるようにしてもよい。また、受け部4内に受け部材12を設けずに、受け部4に袋を設けてこの袋内に落下物が落下するようにすれば、落下物を取り除く際に、この袋ごと撤去することで、落下物の排除作業が容易になる。
上記の実施形態では、受け部4に形成された液体の排出孔21に排出ホース23を連結した例を示したが、これに限らず、排出ホース23に代えて樋その他の手段を用いるようにしてもよい。
上記の実施形態では、営巣落下物防止装置1を電柱2に取り付けて使用する例を示したが、この営巣落下物防止装置1が取り付けられる取付対象物としては、電柱2のみに限定されず、電柱2に設けられた支持金物3や鉄塔その他の構造物が対象となる。
上記実施形態では、第1支持部材5aを四角柱状に構成するとともに、受け部4の取付部41をこの第1支持部材5aを挿通できるように四角筒状に構成した例を示したが、これに限らず、第1支持部材5aを円柱状、断面が楕円状の柱状、四角柱以外の多角柱状、長板状その他の種々の形状にするとともに、受け部4の取付部41を、この第1支持部材5aが挿通できるような形状に構成してもよい。
上記実施形態では、受け部4の位置を変更する2つの位置変更手段(第1位置変更手段、第2位置変更手段)が設けられた営巣落下物防止装置1を例示したが、2つの位置変更手段の一方が営巣落下物防止装置に設けられている構成も採用可能である。
上記実施形態では、第1支持部材5aの中途部に、複数の貫通孔34,34…を形成した例を示したが、これに限らず、この孔が、第1支持部材5aの下側から形成され、そしてボルト43によって受け部4の取付部41を固定可能な深さを有していれば、第1支持部材5aを貫通していなくてもよい。また、第1支持部材5aを板状に構成するとともに、この支持部材5aに複数の貫通孔を形成し、この貫通孔を介して受け部4を取付可能に構成すれば、受け部4を支持部材5aの長手方向のみならず、多方向に位置変更(移動)可能になる。
上記実施形態では、第1支持部材5aの長手方向に複数の貫通孔34,34…を形成して受け部4を支持する位置を変更する例を示したが、これに限らず、例えば、第1支持部材5aを伸縮自在に構成して、第1支持部材5aの長さを変更することによって、第1支持部材5aが支持する受け部4の位置を変更可能とし、これを位置変更手段として利用してもよい。
上記実施形態では、第2支持部材5bの第2連結部36を円弧状に構成するとともに、この第2連結部36に複数の第2連結孔36aを形成し、第1支持部材5aを第2支持部材5bに連結する際に、第1支持部材5aを連結する第2連結孔36aの位置を変えることによって、受け部4の位置を変更できるようにした例を示したが(第2位置変更手段)、これに限らず、例えば、第1支持部材5aと、第2支持部材5bとを、ヒンジ等の回動連結手段によって連結し、第2支持部材5bに対して、第1支持部材5aを回動させることによって、第1支持部材5aが支持する受け部4の位置を変更できるようにしてもよい。
上記実施形態では、結束線、バンド等の固定手段26を介して排出手段6の排出ホース23を電柱2に固定した例を示したが、これに限らず、例えば、排出ホース23に十分な長さをもたせて、この排出ホース23を電柱2に巻き付けることによって固定するようにしてもよい。
また、営巣落下物防止装置1の受け部4を支持する支持部5としては、上記実施形態で説明したものの他に、例えば、電柱2に取り付け可能な、いわゆる突き出し金物その他の支持金物を用いることも可能である。
上記の実施形態では、底部10と側壁部11の境界位置に排出孔21を設けた例を示したが、これに限らず、排出孔21を底部10に貫通形成し、底部10の外面に突出口部22を設けるようにしてもよい。また、この営巣落下物防止装置1には、複数の排出手段6が設けられていてもよい。
上記の実施形態では、受け部4の底部10外面に四角筒状の取付部41が設けられた例を示したが、これに限らず、第1支持部材5aに係合可能な固定バンドその他の固定手段を設け、この固定手段を介して受け部4を第1支持部材5aに固定するようにしてもよい。この場合は、第1支持部材5aの貫通孔34を用いることなく、受け部4の位置を変更可能となるが、この第1支持部材5aの端部から受け部4が抜け外れないように、この端部に抜け止め突起を設けておくことが望ましい。
上記実施形態では、排出手段6の排出ホース23を、電柱2に固定して、排出口23aから排出される液体が電柱2の表面を伝って電柱2基部近傍の地面に流れるようにした例を示したが、これに限らず、この液体を貯留する貯留タンクを電柱2に固定し、排出ホース23をこの貯留タンクに接続して、受け部4に入った液体をこの貯留タンクで回収するようにしてもよい。
営巣落下物防止装置の第1実施形態を示す平面図である。 図1のA−A線断面図である。 営巣落下物防止装置の第2実施形態を示す側面図である。 第1支持部材と第2支持部材を連結していない状態における営巣落下物防止装置の平面図である。 第2実施形態における受け部の側面図である。
符号の説明
1…営巣落下物防止装置、2…電柱、3…支持金物、4…受け部、5…支持部、5a…第1支持部材、5b…第2支持部材、6…排出手段、10…底部、11…側壁部、12…受け部材、13…突起部、15…腕部、16…固定バンド、17…ボルト、21…排出孔、22…排出口部、23…排出ホース、23a…排出口、26…固定手段、27…ナット、31…第1連結部、31a…第1連結孔、34…貫通孔、36…第2連結部、36a…第2連結孔、37…固定バンド、38…連結ボルト、41…取付部、41a…貫通孔、43…ボルト、45…ボルト、46…ナット

Claims (4)

  1. 巣から落下する落下物を巣の下方位置で受ける受け部と、この受け部を電柱等の取付対象物に固定して支持する支持部とを備えた営巣落下物防止装置であって、
    受け部は、底部と、この底部の周囲を囲んで突出する側壁部とを有し、しかも、受け部には、この受け部に入った液体を所定の排出位置に排出する排出手段が設けられることを特徴とする営巣落下物防止装置。
  2. 前記受け部には、巣からの落下物を受ける受け部材が着脱自在に設けられる請求項1に記載の営巣落下物防止装置。
  3. 前記排出手段は、電柱等の取付対象物に沿って液体を排出可能に構成されてなる請求項1または2に記載の営巣落下物防止装置。
  4. 前記支持部には、電柱に作られた巣の位置に対応して受け部の位置を変更可能とする位置変更手段が設けられる請求項1から3のいずれか1項に記載の営巣落下物防止装置。
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