JP2009116956A - 光ピックアップ装置及びこれを備えた光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】小型化、低コスト化を向上した光ピックアップ装置及びこれを備えた光ディスク装置を提供する。
【解決手段】第1及び第2の光ディスクに光を照射する青紫色レーザ光源5から照射された光の直線偏光の方向を、第1の方向から第2の方向に変換する偏光方向変換素子1、偏光方向変換素子1を透過した光の直線偏光の方向に応じて該光を透過または反射し、該光の光路を切替える偏光方向分離素子2、偏光方向分離素子2を透過した光を第1の光ディスク上に集光する第1の対物レンズ7、偏光方向分離素子2を反射した光を第2の光ディスク上に集光する第2の対物レンズ6、偏光方向分離素子2を透過した光の光量を検出し、光の光量を制御するフロントモニタ4を備え、偏光方向変換素子1は、光の直線偏光の方向を第2の方向に変換する際に、該光の一部の直線偏光の方向を変換せずに偏光方向分離素子2に入射させる。
【選択図】図1
【解決手段】第1及び第2の光ディスクに光を照射する青紫色レーザ光源5から照射された光の直線偏光の方向を、第1の方向から第2の方向に変換する偏光方向変換素子1、偏光方向変換素子1を透過した光の直線偏光の方向に応じて該光を透過または反射し、該光の光路を切替える偏光方向分離素子2、偏光方向分離素子2を透過した光を第1の光ディスク上に集光する第1の対物レンズ7、偏光方向分離素子2を反射した光を第2の光ディスク上に集光する第2の対物レンズ6、偏光方向分離素子2を透過した光の光量を検出し、光の光量を制御するフロントモニタ4を備え、偏光方向変換素子1は、光の直線偏光の方向を第2の方向に変換する際に、該光の一部の直線偏光の方向を変換せずに偏光方向分離素子2に入射させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、BD(Blue-ray Disc)、HD DVD(High Definition Digital Versatile Disc)、DVD、CD等の光学的情報記録媒体(以下、「光ディスク」という)に情報の記録を行う及び/または光ディスクに記録された情報の再生を行う光ピックアップ装置及びこれを備えた光ディスク装置に関する。
従来から、BD、DVD及びCDの3種類の光ディスクに対して情報の記録を行う及び/または記録された情報の再生を行う光ディスク装置が紹介されている。このような光ディスク装置では、BD専用の光ピックアップ装置と、CD及びDVD兼用の光ピックアップ装置の2つの光ピックアップ装置を搭載するか、BD、DVD及びCDの3種類に対して情報の記録/再生を行う1つの光ピックアップ装置を搭載したものがあるが、小型化、低コスト化等の観点から、BD、DVD及びCD兼用の1つの光ピックアップ装置を用いるものが主流となっている。
また、近年では、使用光の波長が同一であり、厚さ及び対物レンズのNAが異なる2つの相異なる規格のBD及びHD DVDのような光ディスクと、DVD及びCDのような光ディスクの両方に対して情報の記録/再生を1つの光ピックアップ装置を用いて行うことができる光ディスク装置も紹介されている。(例えば、特許文献1〜3参照)。
近年、光ディスク装置では、さらなる小型化が要求されており、この要求を達成するため、当該光ディスク装置に搭載される光ピックアップ装置を小型化、低コスト化することが必須となってきている。
しかしながら、引用文献1〜3に記載された光ピックアップ装置は、BD及びHD DVDのような光ディスクと、DVD及びCDのような光ディスクの両方に対して情報の記録/再生を行うために、BD及びHD DVDに適した光を出射する光源と、DVDに適した光を出射する光源と、CDに適した光を出射する光源を配設する必要があり、これらを収容するためのスペースが必要である。したがって、光ピックアップ装置及びこれを備えた光ディスク装置の小型化、低コスト化の向上に限界があるのが実状である。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、部品の配置スペースを有効に使用することを可能にした光ピックアップ装置、及びこの光ピックアップ装置を備えた光ディスク装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は、光ディスクの情報記録面に対し情報を記録する、当該情報記録面に記録された情報を再生する、の少なくとも一方を行う光ピックアップ装置であって、種別の異なる第1の光ディスクと第2の光ディスクに光を照射する第1の光源と、前記第1の光源から照射された光の直線偏光の方向を、第1の方向から第2の方向に変換する偏光方向変換素子と、前記偏光方向変換素子を透過した光が入射され、当該光の直線偏光の方向に応じて該光を透過または反射することにより当該光の光路を切替える偏光方向分離素子と、前記偏光方向分離素子を透過した光の光量を検出するフロントモニタと、を備え、前記偏光方向変換素子は、前記光の直線偏光の方向を前記第2の方向に変換する際に、当該光の一部の直線偏光の方向を変換せずに第1の方向のまま偏光方向分離素子に入射させる光ピックアップ装置を提供するものである。
また、本発明は、光ピックアップ装置により、光ディスクの情報記録面に対し情報を記録する、当該情報記録面に記録された情報を再生する、の少なくとも一方を行う光ディスク装置であって、本発明にかかる光ピックアップ装置と、前記光ピックアップ装置を前記光ディスクの径方向に移動させる光ピックアップ装置移動部と、前記光ディスクを装着して回転駆動するディスクモータと、前記光ピックアップ装置、光ピックアップ装置移動部及びディスクモータが取付けられる筐体と、信号処理系および制御系を有する電気回路と、を備えた光ディスク装置を提供するものである。
本発明にかかる光ピックアップ装置は、第1の光ディスクに照射される光の光量と、第2の光ディスクに照射される光の光量の両者を、1つのフロントモニタによって検出し、第1の光源にフィードバックして、当該光の光量を所望の値に制御することができる。
次に、本発明の好適な実施の形態にかかる光ピックアップ装置及びこの光ピックアップ装置を備えた光ディスク装置について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施の形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる光ピックアップ装置の構成を簡略化して示す平面図、図2は、図1に示すBD光学系の構成を簡略化して示す側面図、図3は、図1に示すHD DVD、DVD及びCD光学系の構成を簡略化して示す側面図、図4は、図1に示すBD光学系の一部を拡大して示す斜視図、図5は、光ディスクに光を集光させる対物レンズが配設された対物レンズ駆動ユニットの平面図、図6は、図5に示すVI−VI線に沿った断面図である。
なお、前記各図では、説明を判り易くするため、各部材の厚さやサイズ、形状、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。また、図中に示すX方向は光ディスクの接線方向を示し、矢印方向を+X方向とし、これと反対の方向を−X方向とする。そしてまた、図中に示すY方向は、光ディスクの径方向を示しており、矢印方向が光ディスクの内周側に相当し、この矢印方向を+Y方向とし、これと反対の方向が光ディスクの外周側に相当し、この方向を−Y方向とする。
図1〜図6に示すように、本実施の形態にかかる光ピックアップ装置100は、ケース101を備え、このケース101内には、後述するBD光学系部品、HD DVD、DVD及びCD光学系部品、機構部品が収容されている。なお、BD光学系部品は、BDの情報記録面に情報を記録する及び/またはBDの情報記録面に記録された情報を再生するための部品であるが、以下に説明する青紫色レーザ光源5、偏光方向変換素子1、偏光方向分離素子2、ミラー3及びフロントモニタ4は、HD DVDの情報記録面に情報を記録する及び/またはBDの情報記録面に記録された情報を再生する際にも使用される。
BD光学系は、青紫色レーザ光源5(第1の光源)を有し、この青紫色レーザ光源5から出射された光ビームは、BD及びHD DVDに情報を記録する及び/またはBDに記録された情報を再生するために用いられる。また、BD光学系は、青紫色レーザ光源5を基準として+X方向に向けて所定の間隔をおいて順に、偏光方向変換素子1と、偏光方向分離素子2と、ミラー3と、第1のコリメートレンズ9と、多分割偏光性格子21と、凹レンズ17と、凸レンズ18と、光路変更光学素子19が配設されており、光路変更光学素子19によって光路が反対方向(図7に示す光路C)に変更された光を円偏光に変換する1/4波長板22を有している。
また、BD光学系は、後に詳述する対物レンズ駆動ユニット50内に配設され、1/4波長板22で円偏光に変換された光ビームを、後に詳述するBD上に集光させる第1の対物レンズ7と、第1の対物レンズ7に入射する光ビームの光路を変更する立上げミラー35(図3参照)をさらに有している。
そしてまた、BD光学系は、偏光方向分離素子2を基準として+Y方向に向けて所定の間隔をおいて順に、偏光方向分離素子2で反射された光ビームが入射されるHD補助プリズム23と、HD補助プリズム23を通過した光ビームが入射されるHD回折格子24が配設され、偏光方向分離素子2を基準として−Y方向に、BD上で反射した光ビームの検出を行うBD用光検出器8が配設されている。また、ミラー3を基準として+Y方向には、ミラー3で反射された光ビームを受光し、この光ビームの光量を検出するフロントモニタ4が配設されている。フロントモニタ4で検出された検出光量は、青紫色レーザ光源5の図示しない制御回路にフィードバックされ、光ビームの光量が所望の値になるように制御される。
さらにまた、BD光学系は、凹レンズ17を基準位置から±X方向に移動させ、凸レンズ18からの出射光ビームを平行光から弱発散光あるいは弱収束光に変更するエキスパンダ駆動機構20を備えている。なお、凹レンズ17と、凸レンズ18とによりビームエキスパンダ素子31が構成される。
このBD光学系では、図7に一点鎖線で示す光路Aのように、青紫色レーザ光源5から波長λ1=405nm帯で、偏光方向が大部分±Y方向である直線偏光(P偏光)の発散光ビームが出射され、偏光方向変換素子1に入射される。偏光方向変換素子1は、例えば、図4に示すように、液晶を板ガラスで挟み込み透明電極を設けた液晶素子で構成され、所定の制御電圧が印加された際に、前記光ビームの直線偏光の方向を第2の方向に変換して透過させる変換部71と、所定の制御電圧が印加された際であっても前記光ビームの直線偏光の方向を変換せずに第1の方向のまま透過させる非変換部72を有している。
具体的には、変換部71は、以下の2つの機能を持つ。(1)図示しない駆動回路から所定の制御電圧が印加された際に、入射光ビームの直線偏光の方向を±Y方向(p偏光)から±Y方向と直交する±Z方向(S偏光)に変換し、偏光方向変換素子1を透過させる。(2)図示しない駆動回路から制御電圧が印加されない際には、入射光ビームの直線偏光の方向を変えずにそのまま偏光方向変換素子1を透過させる。非変換部72は、前記制御電圧の印加の有無にかかわらず、入射光ビームの直線偏光の方向を変えずにそのまま偏光方向変換素子1を透過させる。なお、変換部71は、入射光ビームのうち、BDに情報の記録を行う及び/またはBDに記録された情報を再生するために使用される光ビームが入射する位置に配設されており、非変換部72は、入射光ビームのうち、BDに情報の記録を行う及び/またはBDに記録された情報を再生するために使用されない光ビームが入射する位置に配設され、非変換部72に入射された光ビームは、後に詳述するフロントモニタ4に入射する。
ここで、本実施の形態では、青紫色レーザ光源5から出射される発散光ビームとして、±Z方向が垂直方向であり、±Y方向が水平方向であると共に、垂直方向のビーム拡がり角度が、水平方向の拡がり角度よりも大きい発散光ビームを採用している。したがって、入射光ビームのうち、BDに情報の記録を行う及び/またはBDに記録された情報を再生するために使用されない光ビームを入射させるために、変換部71の+Z方向の外周側に非変換部72を配設した。(図4参照)。
なお、本実施の形態では、BDに情報の記録/再生を行う際には、偏光方向変換素子1に制御電圧を印加しないため、±Y方向の直線偏光(P偏光)のまま偏光方向変換素子1から発散光ビームが出射し、偏光方向分離素子2に入射される。一方、HD DVDに情報の記録/再生を行う際には、偏光方向変換素子1に制御電圧を印加するため、変換部71に入射された光ビームの直線偏光の方向が±Y方向(p偏光)から±Y方向と直交する±Z方向(S偏光)に変換され、非変換部72に入射された光ビームは、±Y方向の直線偏光(P偏光)のまま偏光方向変換素子1を透過する。
偏光方向分離素子2は、±Y方向の直線偏光(P偏光)の光ビームをほぼ全透過させ、±Y方向と直交する±Z方向(S偏光)の光ビームをほぼ全反射させる機能を持つ。本実施の形態では、BDに情報の記録/再生を行う際には、偏光方向分離素子2をほぼ全透過した±Y方向の直線偏光(P偏光)の発散光ビームの大部分は、第1のコリメートレンズ9に入射する。一方、発散光ビームのうち、BDに情報の記録を行う及び/または記録された情報を再生するために使用されない光ビームは、ミラー3によって+Y方向に反射されて光路Eとなり、フロントモニタ4に入射する。
また、HD DVDに情報の記録/再生を行う際は、図8に一点鎖線で示す光路のように、偏光方向分離素子2において光ビームがほぼ全反射され(光路F)、HD補助プリズム23に入射される。一方、非変換部72に入射された光ビームは、±Y方向の直線偏光(P偏光)のままであるため、偏光方向分離素子2をほぼ全透過してミラー3に入射し、ここで+Y方向に反射されて光路Eとなり、フロントモニタ4に入射される。
フロントモニタ4では、受光した光ビームに基づいて、青紫色レーザ光源5から出射された光ビームの光量を検出する。フロントモニタ4で検出された検出光量は、青紫色レーザ光源5の図示しない制御回路にフィードバックされ、BDあるいはHD DVDに照射される光ビームの光量が所望の値に制御される。
このように、本願では、BD用のフロントモニタと、HD DVD用のフロントモニタを個別に設けるのではなく、共通のフロントモニタ4によって、BD及びHD DVDに照射される光ビームの光量を検出することができるため、部品点数を削減することができる。また、偏光方向変換素子1に変換部71と非変換部72を形成し、HD DVDに照射される光ビームの一部をフロントモニタ4に到達させる構成を有しているため、フロントモニタ4の設置場所に自由度を持たせることができ、小型化に適したレイアウトを実現することができる。
第1のコリメートレンズ9に入射した光ビームは、ここで平行光ビームに変換され、多分割偏光性格子21に入射する。多分割偏光性格子21は、±Y方向の直線偏光(P偏光)の光ビームを回折することなく透過させ、±Z方向(S偏光)の光ビームを回折させ複数の光ビームに分岐する機能を持つ。平行光ビームは、±Y方向の直線偏光(P偏光)であるため、回折することなく多分割偏光性格子21を透過する。
次に、多分割偏光性格子21を透過した光ビームは、凹レンズ17と凸レンズ18から構成されたビームエキスパンダ素子31により光束径が1.1〜1.5倍程度に拡大された平行光ビームに変換され、凸レンズ18から出射する。凸レンズ18の出射面には、後に詳述する第1の対物レンズ7の色収差を打ち消すために回折溝(輪帯)が形成されている。ビームエキスパンダ素子31は、エキスパンダ駆動機構20により凹レンズ17を基準位置から光路Aの±X方向に並進駆動させ、凸レンズ18からの出射光ビームを平行光から弱発散光あるいは弱収束光に変更する機能を持つ。このビームエキスパンダ素子31によりBDのデータ保護層の厚み誤差で発生する球面収差がキャンセルされ、BDの情報記録面における光スポットが最良の状態に保たれる。ここで、最良の状態とは、光スポット径が最小あるいは光スポットの波面収差が最小の状態をいう。このエキスパンダ駆動機構20は、図示しないFPCと電気的に接続され、このFPCは、図示しないエキスパンダ駆動回路と電気的に接続されている。このエキスパンダ駆動機構20は、ピックアップケース101において最も外周側に配置されており、凸レンズ18から出射した平行光ビームは、光路変更光学素子19に入射する。
なお、エキスパンダ駆動機構20として、例えば、ステッピングモータと、凹レンズ17の位置を検出する光学センサを用いた機構、あるいは、圧電素子と、凹レンズ17の位置の検出するホール素子センサを用いた機構等を用いることが可能である。
光路変更光学素子19は、台形状の一体プリズムで形成され、2つの内部反射面32及び33を有し、それらが略直交するように形成されている。凸レンズ18から出射した平行光ビームは、内部反射面32により光路Aから光路B(図7参照)へと90度曲げられる。さらに、内部反射面33により光路Bが光路Cへと90度曲げられる。すなわち、光路変更光学素子19によって凸レンズ18から出射した平行光ビームは、光路Aから光路Cへと180度変更される。内部反射面33で反射された平行光ビームは、1/4波長板22により円偏光に変換され、光路Cの+X方向から−X方向へと進行し、後に詳述する対物レンズ駆動ユニット50内を通過する。
対物レンズ駆動ユニット50は、特に図5及び図6に示すように、第1の対物レンズ7と、後に詳述するHD DVD、DVD及びCD光学系部品である第2の対物レンズ6を光ディスクの接線方向(±X方向)に並べて配置する共通のホルダ301を備えている。ホルダ301には、図示しないフォーカス駆動コイル、トラッキング駆動コイル、チルト駆動コイルが設けられており、複数のサスペンション303を介して基板304、サスペンションホルダ302と結合されている。基板304は、例えば、後に詳述する光ディスク装置500(図10参照)に取付けられているFPC524と電気的に接続され、このFPC524は図示しない対物レンズ駆動ユニット駆動回路と電気的に接続されている。ホルダ301の±X方向側には、複数のマグネット305がそれぞれ対向して配置されており、これらのマグネット305は、ヨーク306に固定されている。
第1の対物レンズ7及び第2の対物レンズ6は、図示しないフォーカス駆動コイルに通電することにより図の±Z方向に並進駆動(フォーカス動作)し、図示しないトラッキング駆動コイルに通電することにより±Y方向に並進駆動(トラッキング動作)し、図示しないチルト駆動コイル通電することにより図のX軸回りに回転駆動(チルト動作)する。
また、図6に示すように、サスペンションホルダ302、基板304、ヨーク306には、光路変更光学素子19の内部反射面33で反射された平行光ビーム309が−X方向に通過可能な光ビーム通過空間310、311及び312が設けられている。また、ヨーク306には、後に詳述する光ビーム通過空間308が設けられている。この構造により、ホルダ301、複数のサスペンション303、複数のマグネット305の配置に影響を及ぼすことなく、対物レンズ駆動ユニット50の性能を確保することができる。このように、光ビーム通過空間310、311、312及び308を設けたことにより、対物レンズ駆動ユニット50を平行光ビーム309の上方(+Z方向)に持上げて配置する必要がないので、光ピックアップ装置100の薄型化が可能になるという効果がある。
光ビーム通過空間310及び311内を通過した平行光ビーム309は、立上げミラー35(図3及び図6参照)により、+Z方向に光路を曲げられ、第1の対物レンズ7に入射して集光され、BDの情報記録面のトラックに光スポットが照射される。ここで、第1の対物レンズ7は、BD専用対物レンズであり、開口数0.85のガラス製単レンズで形成されている。情報記録面のトラックで反射した光ビームは、第1の対物レンズ7を透過して平行光ビームとなり、立上げミラー35で反射されて光ビーム通過空間312、311、310内を+X方向に通過する。この平行光ビームは、1/4波長板22により±Z方向の直線偏光(S偏光)に変換され、光路変更光学素子19に入射する。
光路変更光学素子19に入射した平行光ビーム光路は、内部反射面33及び32により180度曲げられ、図7に示す光路Aとは逆方向の光路に変更され、−X方向に進行する。その後、ビームエキスパンダ素子31の凸レンズ18及び凹レンズ17を透過し、光束径が縮小された平行光ビームが多分割偏光性格子21に入射する。平行光ビームは、±Z方向の直線偏光(S偏光)なので、多分割偏光性格子21の格子面で±1次光に回折され、複数の光ビームに分岐される。なお、+1次光と−1次光の分光比は、必要に応じて任意に設定される。
次に、多分割偏光性格子21を透過した光ビームは、さらに第1のコリメートレンズ9を透過して収束光となり、偏光方向分離素子2でほぼ全反射され、その光路が、図7に示す光路Dに変更され、BD用光検出器8に入射する。このBD用光検出器8には、複数に分岐された光ビームを受光するため、複数の光検出面が設けられている。複数の光検出面は、フォーカス誤差信号検出面、トラッキング誤差信号検出面、情報信号(RF)検出面で構成され、フォーカス誤差信号検出面とトラッキング誤差信号検出面は別々に設けられている。なお、本実施の形態にかかるBD光学系は、1ビーム方式としており、サーボ信号の検出方式としてフォーカス誤差信号の検出にはダブルナイフエッジ法あるいはスポットサイズ法(SSD)を、トラッキング誤差信号の検出にはプッシュプル法、DPD法を用いることが可能である。
一方、HD DVD、DVD及びCD光学系は、2波長マルチレーザ光源25(第2の光源)を有し、2波長マルチレーザ光源25から出射された光ビームは、DVD及びCDの情報記録面に情報を記録する及び/またはDVD及びCDの情報記録面に記録された情報を再生するために用いられる。また、HD DVD、DVD及びCD光学系は、2波長マルチレーザ光源25を基準として−Y方向に向けて所定の間隔をおいて順に、ミラー12と、DVD/CD回折格子36と、第1の3波長プリズム13が配設されている。さらにまた、第1の3波長プリズム13を基準として+X方向に向けて所定の間隔をおいて順に、第2の3波長プリズム10と、第2のコリメートレンズ11と、3波長液晶収差補正素子37と、3波長1/4波長板16と、HD DVD、DVD及びCD上に光りビームを集光させる第2の対物レンズ6を有している。第2の対物レンズ6の−Z方向には、図3に示すように、第2の対物レンズ6に入射する光ビームの光路を変更する立上げミラー38をさらに有している。
そしてまた、HD DVD、DVD及びCD光学系は、第1の3波長プリズム13を基準として−X方向に向けて所定の間隔をおいて順に、検出レンズ39と、HD DVD、DVD及びCD上で反射した光ビームの検出を行うHD DVD/DVD/CD光検出器14が配設されている。また、ミラー12を基準として−X方向には、ミラー12で反射された光ビームを受光し、この光ビームの光量を検出するフロントモニタ15を備えている。フロントモニタ15で検出された検出光量は、2波長マルチレーザ光源25の図示しない制御回路にフィードバックされ、光ビームの光量が所望の値になるように制御される。
HD DVDの情報記録面に対し情報の記録/再生を行う場合は、前述したように、青紫色レーザ光源5から出射された光のうち、偏光方向変換素子1の変換部71に入射した光ビームが、その直線偏光の方向が±Z方向(S偏光)に変換されて偏光方向分離素子2に入射され、偏光方向分離素子2において光ビームが+Y方向にほぼ全反射され、図8に一点鎖線で示す光路Fとなり、HD補助プリズム23に入射される。一方、非変換部72に入射された光ビームは、±Y方向の直線偏光(P偏光)のままであるため、偏光方向分離素子2をほぼ全透過してミラー3に入射し、ここで+Y方向に反射され、フロントモニタ4に入射される。
HD補助プリズム23に入射された光ビームは、発散状態が変更され(平行光に近づく)、HD回折格子24に入射して1本のメイン光ビームと2本のサブ光ビームとに分岐され、第2の3波長プリズム10でほぼ全反射され、光路G(図8参照)に変更される。なお、偏光方向分離素子2と第2の3波長プリズム10は、±Y方向(光ディスクの半径方向)に並べて配置され、偏光方向分離素子2は、第2の3波長プリズム10よりも−Y方向側(光ディスクの外周側)に配置されている。
第2の3波長プリズム10を反射した発散光ビームは、第2のコリメートレンズ11を透過して平行光ビームに変換される。第2のコリメートレンズ11から出射した平行光ビームは、3波長液晶収差補正素子37に入射し、3波長1/4波長板16によって円偏光に変換され、+X方向に進行して対物レンズ駆動ユニット50内を通過する。なお、この3波長1/4波長板16は、HD DVDに照射される光ビーム、DVDに照射される光ビーム、CDに照射される光ビームのいずれに対しても1/4波長板として機能する。
また、図6に示すように、対物レンズ駆動ユニット50のヨーク306には、第2のコリメートレンズ11から出射した平行光ビーム307が+X方向、すなわち、HD DVD(あるいは後に詳述するDVD、CD)の接線方向に通過可能な光ビーム通過空間308が設けられている。この光ビーム通過空間308内を通過した平行光ビーム307は、3波長立上げミラー38により、+Z方向に光路を曲げられ、第2の対物レンズ6に入射して集光され、HD DVDの情報記録面のトラックに光スポットが照射される。
なお、3波長立上げミラー38は、HD DVDに照射される光ビームの他、後に詳述するDVDに照射される光ビーム及びCDに照射される光ビームに対してもほぼ全反射する機能を持つ。また、第2の対物レンズ6は、HD DVD、DVD及びCDのいずれに対しても光ビームを集光可能な互換対物レンズである。この第2の対物レンズ6は、プラスチック製の単レンズで形成され、入射面には互換を実現するために回折溝が設けられている。
また、ホルダ301には、2つの対物レンズ(第1の対物レンズ7と第2の対物レンズ6)を搭載しているが、第1の対物レンズ7に対して第2の対物レンズ6に相対的な取付角度誤差が発生することが避けられない。そのため、第2の対物レンズ6において、光ディスクの半径方向と接線方向で光ディスクに対する角度が最適角度からずれることが避けられない。この角度を最適角度に補正するため、第2のコリメートレンズ11と第2の対物レンズ6との間に、3波長液晶収差補正素子37が設けられている。光ディスクに対する半径方向と接線方向の角度誤差は、コマ収差に相当するので、3波長液晶収差補正素子37は、光ディスクの半径方向と接線方向の2方向で発生するコマ収差を補正する機能を持つ。HD DVD、DVD、CDのうち、HD DVDが最もトラックピッチ、マーク長が小さく且つ波長が短いため、最も角度誤差に厳しく、波長λ1=405nmで最もよくコマ収差が補正されるように3波長液晶収差補正素子37の電極パターンが設定されている。
また、HD DVDと補正量は異なるが、DVD、CDに対しても半径方向と接線方向の2方向で発生するコマ収差が補正されるように3波長液晶収差補正素子37の電極パターンが設定されている。また、HD DVDには、2層の情報記録面を持つ2層媒体が存在するが、今後3層媒体の開発が予想される。3波長液晶収差補正素子37に図示しない球面収差補正光学素子を追加する、あるいは3波長液晶収差補正素子37のうち光ディスクの半径方向のコマ収差補正機能を削除(この場合、前記対物レンズ駆動ユニットのチルト動作の負担が少し増加するものの支障が出るレベルではない)し、球面収差補正光学素子を追加することによりHD DVDの情報記録面のトラックに照射された光スポットの球面収差が減少して光スポットの品質が向上する効果がある。その結果、2層媒体の層間隔誤差が規格よりも大きい媒体に対応する、あるいは3層媒体に対応することが可能となる。
HD DVDの情報記録面のトラックで反射した光ビームは、第2の対物レンズ6を透過して平行光ビームとなり、3波長立上げミラー38で反射されて光ビーム通過空間308内を−X方向に通過する。この平行光ビームは、3波長1/4波長板16により±Y方向の直線偏光(P偏光)に変換され、3波長液晶収差補正素子37を透過し、第2のコリメートレンズ11を透過して収束光ビームとなり、第2の3波長プリズム10に入射する。この収束光ビームは、第2の3波長プリズム10を透過しして光路Hとなり、第1の3波長プリズム13を透過し、検出レンズ39を透過してHD DVD/DVD/CD光検出器14に集光されて入射する。検出レンズ39は、所望の非点収差量を設定し、非点収差の方向を任意に回転させると共に、光検出器14上での集光スポットの大きさを決める機能を持つ。
なお、HD DVD/DVD/CD光検出器14には、前記3本の光ビームを受光するため、田状の光検出面が±Z方向(上下方向)に3つ並べて配置されている。本実施の形態にかかるHD DVD光学系では、サーボ信号の検出方式としてフォーカス誤差信号の検出に非点収差法あるいは差動非点収差法を、トラッキング誤差信号の検出にDPP法、DPD法を用いることが可能である。
DVD及びCDの情報記録面に情報の記録/再生を行う際は、2波長マルチレーザ光源25から光ビームを出射する。この2波長マルチレーザ光源25には、波長λ2=660nm帯の光ビームを出射する図示しないDVDレーザチップと、波長λ3=780nm帯の光ビームを出射する図示しないCDレーザチップが搭載されている。
先ず、DVDの情報記録面に情報の記録/再生を行う際は、図9に一点鎖線で示すように、2波長マルチレーザ光源25のDVDレーザチップから波長λ2=660nm帯の発散光ビームが出射される。この発散光ビームのうち、DVDに情報の記録/再生を行うために使用されない光ビームの一部が、ミラー12によって−Z方向に反射され、フロントモニタ15に入射する。フロントモニタ15では、受光した光ビームに基づいて、2波長マルチレーザ光源25のDVDレーザチップから出射された光ビームの光量を検出する。フロントモニタ15にて検出された検出光量は、2波長マルチレーザ光源25の図示しない制御回路にフィードバックされることでDVDに照射される光ビームの光量が所望の値に制御される。
一方、ミラー12によって反射されなかった発散光ビームは、2枚構成でそれぞれに波長選択性を持たせた素子であるDVD/CD回折格子36に入射する。DVD/CD回折格子36に波長λ2=660nm帯のDVD光ビームが入射すると、回折角度θ1で、1本のメイン光ビームと2本のサブ光ビームに分岐される。DVD/CD回折格子36から出射した発散光ビームは、第1の3波長プリズム13でほぼ全反射され、光路が図9に示す光路Iとなる。この光ビームは、第2の3波長プリズム10を透過し、第2のコリメートレンズ11により平行光ビームに変換される。第2のコリメートレンズ11を出射した平行光ビームは、3波長液晶収差補正素子37に入射する。3波長液晶収差補正素子37は、前述したHD DVDに照射される光と補正量は異なるが、DVD及びCDに照射される光に対しても半径方向と接線方向の2方向で発生するコマ収差を補正する機能を持つ。3波長液晶収差補正素子37を透過した平行光ビームは、3波長1/4波長板16によって円偏光に変換され、+X方向へ進行し対物レンズ駆動ユニット50内を通過する。
この対物レンズ駆動ユニット50内を通過する平行光ビームは、前述したHD DVDに照射される光ビームと同様に、光ビーム通過空間308内を通過し、3波長立上げミラー38により、+Z方向に光路を曲げられ、第2の対物レンズ6に入射して集光され、DVDの情報記録面のトラックに光スポットが照射される。
DVDの情報記録面のトラックで反射した光ビームは、前述したHD DVDのトラックで反射した光ビームと同様の光路で、HD DVD/DVD/CD光検出器14に集光されて入射する。なお、本実施の形態では、DVD光学系は、DVD用光検出面を、前述したHD DVD用光検出面と共用化している。そのため、サーボ信号の検出にはHD DVD光学系と同じ方式を使用できる。
CDの情報記録面に情報の記録/再生を行う際は、2波長マルチレーザ光源25のCDレーザチップから波長λ3=780nm帯の発散光ビームが出射される。この発散光ビームのうち、CDに情報の記録/再生を行うために使用されない光ビームの一部が、ミラー12によって−Z方向に反射され、フロントモニタ15に入射し、ミラー12によって反射されなかった発散光ビームは、DVD/CD回折格子36に入射する。DVD/CD回折格子36に波長λ3=780nm帯のCD光ビームが入射すると回折角度θ1とは異なる回折角度θ2で1本のメイン光ビームと2本のサブ光ビームに分岐される。その後、DVD/CD回折格子36から出射した発散光ビームは、DVDに情報の記録/再生を行う際と同様の光路を進行し、第2の対物レンズ6に入射して集光され、CDの情報記録面のトラックに光スポットが照射される。
CDの情報記録面のトラックで反射した光ビームは、DVDとほぼ同じ光路を進行し、HD DVD/DVD/CD光検出器14に集光されて入射する。
なお、HD DVD/DVD/CD光検出器14には、前記3本の光ビームを受光するため、DVD用光検出面の側方(Y方向)に田状の光検出面を±Z方向(上下方向)に3つ並べて配置したCD用光検出面が設けられている。このようにしたのは、2波長マルチレーザ光源25のCDの発光点がDVDの発光点に対してX方向(横方向)に約110μm離れていることによる。
本発明にかかる光ピックアップ装置100は、前述したように、偏光方向変換素子1に変換部71と非変換部72を形成し、BDに照射される光ビームの一部と、HD DVDに照射される光ビームの一部の両方をフロントモニタ4に到達させる構成を有しているため、部品点数を削減することができると共に、フロントモニタ4の設置場所に自由度を持たせることができ、小型化に適したレイアウトを実現することができる。これに加え、本実施の形態では、偏光方向変換素子1と、一体型で2面の内部反射面を持つ光路変更光学素子19を設け、BD光学系とHD DVD光学系でほとんど共通光路がなく、平行、直角な光路とした。さらに、対物レンズ駆動ユニット50の性能に影響を及ぼさない構造部品にBD光、HD DVD光の両方の平行光ビームが通過可能な空間を設け、BD光を−X方向から、HD DVD光を+X方向から、すなわち、互いに反対方向から両方の光ビームを別個の対物レンズに入射させるようにした。このため、以下に示す(1)〜(4)の効果も得られる。(1)BD光学系とHD DVD光学系で光学設計、実装設計、ピックアップケースの設計が比較的容易であり、さらに、それぞれの光学系で最適な光学設計が可能となる。(2)BD光学系とHD DVD光学系の組立調整を独立に行うことができるので、生産性の良い光ピックアップ装置を実現できる。(3)最もコストが高い青紫色レーザ光源を1個にしてBDとHD DVDの両方に対応できるため、光ピックアップ装置のコスト上昇を抑えることが可能となる。(4)対物レンズ駆動ユニットと光学系を厚み方向に寸法を増加させずに平面的に配置可能であるため、スリム型ドライブに搭載可能な薄型光ピックアップ装置を実現できる。
次に、本実施の形態にかかる光ピックアップ装置を搭載した光ディスク装置について図面を参照して説明する。
図10は、本実施の形態にかかる光ディスク装置の概略を示す斜視図、図11は、本実施の形態にかかる光ディスク装置の概略を示すブロック図である。本実施の形態にかかる光ディスク装置500は、筐体502と、筐体502に挿抜可能に配設されたトレイ503とを有している。筐体502は、ボトムケース521と、ボトムケース521に配設されるトップケース522から構成された箱形を有し、筐体502の開口から筐体502内にトレイ503が挿入され、且つ筐体502内からトレイ503が引出される構成となっている。
ボトムケース521には、光ディスク装置500を駆動するための信号処理系および制御系を有する電気回路が搭載された回路基板523が配設されている。さらにまた、ボトムケース521には、光ディスク装置500に接続されたFPC524が配設されている。
トレイ503には、光ディスク1005を装着する光ディスク装着部533が形成されており、この光ディスク装着部533には開口536が設けられ、この開口536からは、光ピックアップ装置100の一部が表出している。また、光ディスク装着部533には、トレイ503の挿抜方向の角部537に向けて平行に延出する図示しない2本のガイドレールが設けられており、光ピックアップ装置100は、これらのガイドレールに沿って光ディスク1005の径方向に移動可能となっている。また、光ディスク装着部533のほぼ中心に対応する位置には、光ディスク1005を装着して回転駆動するスピンドルモータ550(ディスクモータ)が設けられている。なお、符号535は、筐体502の開口を塞ぐベセルである。
次に、光ディスク装置500における具体的動作について説明する。先ず、光ディスク装着部533に光ディスク1005(BD、HD DVD、DVD、CDのいずれか)を装着し、このトレイ503を筐体502の所定位置に収納する。この状態で光ピックアップ装置100から検出された信号は、信号処理回路内のサーボ信号生成回路1003及び情報信号再生回路1004に送られる。サーボ信号生成回路1003では、光ピックアップ装置100より検出された信号から光ディスク1005に適したフォーカス制御信号、トラッキング制御信号、球面収差検出信号が生成され、これらをもとに対物駆動ユニット回路1006を経て光ピックアップ装置100内の図示しない対物レンズアクチュエータを駆動し、BDに対し情報の記録/再生を行う場合は、第1の対物レンズ7の位置制御を行い、HD DVD、DVD、CDに対し情報の記録/再生を行う場合は、第2の対物レンズ6の位置制御を行う。
また、サーボ信号生成回路1003では、光ピックアップ装置100より球面収差検出信号が生成され、この信号をもとに球面収差補正駆動回路1008を経て光ピックアップ装置100内の図示しない球面収差補正光学系の補正レンズを駆動する。情報信号再生回路1004では、光ピックアップ装置100から検出された信号から光ディスク1005に記録された情報信号が再生され、その情報信号は、情報信号出力端子1009へ出力される。なお、サーボ信号生成回路1003及び情報信号再生回路1004で得られた信号の一部はシステム制御回路1010に送られる。
システム制御回路1010からは、レーザ駆動用信号が送られ、レーザ光源点灯回路1011を駆動させてフロントモニタ4(光ディスク1005がBD、HD DVDのいずれかの場合)あるいはフロントモニタ15(光ディスク1005がDVD、CDのいずれかの場合)を用いて発光量の制御を行い、光ピックアップ装置100を介して、光ディスク1005に信号を記録する。また、偏光方向変換素子駆動回路1019を駆動させて、光ピックアップ装置100内の図示しない偏光方向変換素子に所定電圧を印加あるいは印加しない制御を行う。なお、このシステム制御回路1010には、アクセス制御回路1012とスピンドルモータ駆動回路1013が接続されており、それぞれ、光ピックアップ装置100のアクセス方向位置制御や光ディスク1005を回転させるスピンドルモータ550(ディスクモータ)の回転制御が行われる。なお、光ディスク装置500をユーザが制御する場合、ユーザ入力装置1018を使用してユーザ入力処理回路1015にユーザが指示することによって制御を行う。その際、光ディスク装置500の処理状態等の表示は表示処理回路1016によって行われ、表示装置1017に表示される。
なお、本実施の形態では、変換部71の+Z方向の外周側に非変換部72を配設した場合について説明したが、これに限らず、非変換部72は、変換部71の−Z方向の外周側に配設してもよい。また、フロントモニタ4に到達される光は、BD及びHD DVDに情報を記録/再生するための光ビームとして使用されない部分の光であることが好ましいため、非変換部72は、記録/再生に使用されない光ビームが入射する領域であれば、任意の位置に配設することができる。
本発明によれば、光ピックアップ装置内に配設する部品数を必要最低限に抑えることができると共に、フロントモニタの配設位置に自由度を持たせることができ、当該部品の配置スペースを有効に使用することができる。この結果、小型化、低コスト化が向上された光ピックアップ装置を提供することができる。
また、本発明にかかる光ディスク装置は、小型化、低コスト化が向上された光ピックアップ装置が搭載されているため、光ディスク装置の小型化、低コスト化を達成することができる。
1…偏光方向変換素子、 2…偏光方向分離素子、 4、15…フロントモニタ、 5…青紫色レーザ光源、 6…第2の対物レンズ、 7…第1の対物レンズ、 8…BD用光検出器、 14…HD DVD/DVD/CD光検出器、 25…2波長マルチレーザ光源、 71…変換部、 72…非変換部、 100…光ピックアップ装置、 500…光ディスク装置
Claims (10)
- 光ディスクの情報記録面に対し情報を記録する、当該情報記録面に記録された情報を再生する、の少なくとも一方を行う光ピックアップ装置であって、
種別の異なる第1の光ディスクと第2の光ディスクに光を照射する第1の光源と、
前記第1の光源から照射された光の直線偏光の方向を、第1の方向から第2の方向に変換する偏光方向変換素子と、
前記偏光方向変換素子を透過した光が入射され、当該光の直線偏光の方向に応じて該光を透過または反射することにより当該光の光路を切替える偏光方向分離素子と、
前記偏光方向分離素子を透過した光の光量を検出するフロントモニタと、
を備え、
前記偏光方向変換素子は、前記光の直線偏光の方向を前記第2の方向に変換する際に、当該光の一部の直線偏光の方向を変換せずに第1の方向のまま偏光方向分離素子に入射させる光ピックアップ装置。 - 前記偏光方向分離素子を透過した光を前記第1の光ディスク上に集光する第1の対物レンズと、
前記偏光方向分離素子を反射した光を前記第2の光ディスク上に集光する第2の対物レンズと、
をさらに備えた請求項1記載の光ピックアップ装置。 - 前記偏光方向変換素子は、前記光の直線偏光の方向を前記第2の方向に変換する際に、前記光ディスクに対する情報の記録及び/または再生に使用されない光の一部の直線偏光の方向を変換せずに第1の方向のまま偏光方向分離素子に入射させる請求項1または請求項2記載の光ピックアップ装置。
- 前記第1の光源は、光軸に垂直で互いに直交する軸に対して異なる拡がり角度で発散する光を照射し、
前記偏光方向変換素子は、前記光の直線偏光の方向を前記第2の方向に変換する際に、前記拡がり角度の大きな光の一部の直線偏光の方向を変換せずに第1の方向のまま偏光方向分離素子に入射させる請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。 - 前記偏光方向変換素子は、前記光の直線偏光の方向を前記第2の方向に変換する際に、当該光のスポットの外径近傍に位置する光の一部の直線偏光の方向を変換せずに第1の方向のまま偏光方向分離素子に入射させる請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
- 前記偏光方向変換素子は、所定の制御電圧が印加された際に、前記光の直線偏光の方向を第1の方向から第2の方向に変換して透過させる変換部と、前記光の直線偏光の方向を変換せずに第1の方向のまま透過させる非変換部と、を備えてなり、前記制御電圧が印加された際に当該非変換部を透過した光が前記偏光方向分離素子に入射する請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。
- 前記非変換部は、前記変換部の外周側に配設されてなる請求項6記載の光ピックアップ装置。
- 前記非変換部は、前記第1の光源が光軸に垂直で互いに直交する軸に対して異なる拡がり角度で発散する光を照射した際に、拡がり角度の大きな光が到達する位置に配設されてなる請求項6または請求項7記載の光ピックアップ装置。
- 種別の異なる第3の光ディスク及び第4の光ディスクに、前記第1の光源から照射される光とは異なる波長の光を照射する第2の光源をさらに備え、
前記第2の対物レンズは、前記第2の光源から照射された光を前記第3の光ディスク及び第4の光ディスク上に集光する請求項2ないし請求項8のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置。 - 光ピックアップ装置により、光ディスクの情報記録面に対し情報を記録する、当該情報記録面に記録された情報を再生する、の少なくとも一方を行う光ディスク装置であって、
請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の光ピックアップ装置と、
前記光ピックアップ装置を前記光ディスクの径方向に移動させる光ピックアップ装置移動部と、
前記光ディスクを装着して回転駆動するディスクモータと、
前記光ピックアップ装置、光ピックアップ装置移動部及びディスクモータが取付けられる筐体と、
信号処理系および制御系を有する電気回路と、
を備えた光ディスク装置。
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JP2009116956A true JP2009116956A (ja) | 2009-05-28 |
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2007
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