JP2009114176A - 化粧料 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来、ウコン根茎の乾燥粉末をキャリヤーオイルに溶いて使用するターメリックマッサージや化粧品がある、美肌効果の良さからアジアではよく使用されているが、肌が黄色に染まるため日本では普及していない。これはウコンの脂溶性成分クルクミンが肌を黄色に染めるためである。さらにウコンに加えて更なる美肌機能が求められていた。
【解決手段】
ウコンの根茎に含有される脂溶性成分を有機溶剤で抽出した後、脱色剤でクルクミンを除去する。クルクミンが除去された抽出液にクルクミンの体内代謝物質である無色のテトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物を加える。得られた液をキャリヤーオイルに加えてマッサージオイルを又は複層深層水から成る水系基材に加えて化粧品を製造する。さらに抗炎症、抗痒効果、抗老化効果など美肌機能を高めるため、月桃及びツボクサの脂溶性成分を加えた。
【選択図】 なし
従来、ウコン根茎の乾燥粉末をキャリヤーオイルに溶いて使用するターメリックマッサージや化粧品がある、美肌効果の良さからアジアではよく使用されているが、肌が黄色に染まるため日本では普及していない。これはウコンの脂溶性成分クルクミンが肌を黄色に染めるためである。さらにウコンに加えて更なる美肌機能が求められていた。
【解決手段】
ウコンの根茎に含有される脂溶性成分を有機溶剤で抽出した後、脱色剤でクルクミンを除去する。クルクミンが除去された抽出液にクルクミンの体内代謝物質である無色のテトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物を加える。得られた液をキャリヤーオイルに加えてマッサージオイルを又は複層深層水から成る水系基材に加えて化粧品を製造する。さらに抗炎症、抗痒効果、抗老化効果など美肌機能を高めるため、月桃及びツボクサの脂溶性成分を加えた。
【選択図】 なし
Description
本発明は、ウコン成分を含有するが肌を黄色に染めないマッサージオイル、洗顔料、美容液、化粧水、ジェル、乳液、クリーム、石鹸、ピーリング、パックなどの化粧料とその製造方法に関する。
マッサージは、顔、身体、足に物理的刺激を与えることにより、生体の生理的、心理的な機能を高める目的で古来より行われており、その効果については多くの人に認知されている。現代では代替医療、統合医療、抗老化医療の手段としてその認知度は高まると共に期待も大きい。最近では世界的なエステ・スパの認知とともに観光と結びつけたマッサージ業界の発展が著しい。
従来、マッサージオイルは種々のキャリヤーオイル(又はベースオイルとも言う)を組み合わせると同時に、種々の精油(アロマオイル)を添加して鎮静作用・血行促進作用・殺菌作用・殺虫作用・抗炎症作用・消化促進作用・鎮痛作用・保湿作用・抗痒作用・エモリエント作用などの機能性を与えている。マッサージの一つの方法として、インド・アジアで有名なターメリックマッサージがある。これは秋ウコン(学名curcuma longa)の根茎粉末をキャリヤーオイルに溶かして肌にすり込むマッサージ方法であり、皮膚の殺菌作用・殺虫作用・角質軟化作用(エモリエント作用)・抗光効果・抗老化作用・シワの抑制すなわち皮膚のコラーゲン再生など特に美肌効果が著しい。ターメリックマッサージは、その美肌効果のよさから日本でも一部で使用されているが、ウコンの有効成分クルクミンは強力な染料であり肌が黄色に染まるため、着色が嫌われ普及していない。
ウコンの精油、クルクミンを食用油に溶かした油が健康食品として提供されている。例えば特許文献1、2に記載されている。
又、クルクミンが小腸で還元され産生される体内代謝物質であるテトラヒドロクルクミンを利用した紫外線障害防御外用剤については、例えば特許文献3に記載されている。
クルクミンは強力な抗酸化物質であり、抗酸化作用によって皮膚細胞のマトリックス成分の分解を防止して、皮膚の老化を予防・防止・改善することが出来る抗老化用化粧品が提供されている。例えば特許文献4に記載されている。
又、クルクミンは皮膚細胞のゼラチナーゼ活性阻害剤として配合された老化防止、肌荒れ改善用皮膚外用剤が提供されている。例えば特許文献5に記載されている。
特開2001-086931
特開2003-137799
特開平6-128133
特開2001-139466
特開2002-80338
又、クルクミンが小腸で還元され産生される体内代謝物質であるテトラヒドロクルクミンを利用した紫外線障害防御外用剤については、例えば特許文献3に記載されている。
クルクミンは強力な抗酸化物質であり、抗酸化作用によって皮膚細胞のマトリックス成分の分解を防止して、皮膚の老化を予防・防止・改善することが出来る抗老化用化粧品が提供されている。例えば特許文献4に記載されている。
又、クルクミンは皮膚細胞のゼラチナーゼ活性阻害剤として配合された老化防止、肌荒れ改善用皮膚外用剤が提供されている。例えば特許文献5に記載されている。
従来、ウコン根茎粉末をキャリヤーオイルに溶いてマッサージオイルとして利用するターメリックマッサージは、美肌効果が高いにも関わらず、クルクミン(英名:curcumin)が強力な黄色染料であり、マッサージによって皮膚が黄色に着色し、洗剤によってもなかなか取れない欠点があった。
本発明は、ウコンの脂溶性成分からクルクミンを除去した後、クルクミンの体内代謝物質で無色のテトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物(テトラヒドロクルクミン類混合物)を添加することによって、ターメリックマッサージと同等若しくはそれ以上の美肌効果を実現するともに、肌が黄色に着色しない無色のマッサージオイルを提供することを目的としている。
まず、ウコンについて述べる。ウコンはショウガ科ウコン属の植物で、主にインドからインドネシアにいたる熱帯地方、沖縄県・奄美大島などの亜熱帯地方に分布栽培されていて、約50種が知られているが、日本では秋ウコン(学名Curcuma Longa)・春ウコン(学名Curcuma Aromatica)・ガジュツ(紫ウコン)(学名Curcuma Zedoania Roscoe)がカレーなどの食品や健康食品として利用されている。ウコン根茎に含有される脂溶性成分にはクルクミンと精油があり、クルクミンの含有量は種によってかなり異なり、ガジュツ(紫ウコン)は0%(乾物中)、春ウコンはおおよそ0.1〜0.5%、秋ウコンはおおよそ1%〜5%である。又、精油成分はガジュツには約3%、春ウコンには3〜5%、秋ウコンには2〜5%含有される。本発明において、秋ウコン、春ウコン、ガジュツ、他のウコンなどウコン属を総称して単にウコンと称する。
本発明の上記課題を解決するための手段を説明する。
第一の解決手段は、ウコン根茎に含有される脂溶性成分を抽出することである。
第二の解決手段は、第一解決手段によって抽出された脂溶性成分からクルクミンを除去することである。
第三の解決手段は除去されたクルクミンの代わりにテトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物を添加することである。
第一の解決手段は、ウコン根茎に含有される脂溶性成分を抽出することである。
第二の解決手段は、第一解決手段によって抽出された脂溶性成分からクルクミンを除去することである。
第三の解決手段は除去されたクルクミンの代わりにテトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物を添加することである。
原料のウコンについて述べる。ウコンからクルクミンを含有しない脂溶性成分のみを含有する抽出液を得るには精油成分は多いがクルクミンの少ない原料が好ましい。
前記したようにガジュツにはクルクミンは含有されていないのでガジュツ粉末を原料とすることによってクルクミンを含有しない抽出液を直接得ることができる。ただ、ガジュツは精油成分が少ない欠点がある。秋ウコンは精油成分の含有量も多いがクルクミンの含有量も多く、除去工程が複雑で経済的でない。一方、春ウコンは精油成分の含有量も多いがクルクミンの含有量は秋ウコンに比べて十分の一と少なく、除去処理が比較的容易であり、原料として最も好ましい。
前記したようにガジュツにはクルクミンは含有されていないのでガジュツ粉末を原料とすることによってクルクミンを含有しない抽出液を直接得ることができる。ただ、ガジュツは精油成分が少ない欠点がある。秋ウコンは精油成分の含有量も多いがクルクミンの含有量も多く、除去工程が複雑で経済的でない。一方、春ウコンは精油成分の含有量も多いがクルクミンの含有量は秋ウコンに比べて十分の一と少なく、除去処理が比較的容易であり、原料として最も好ましい。
次に、上記第一の解決手段のウコン根茎に含有される脂溶性成分を抽出する方法について述べる。春ウコン根茎粉末をキャリヤーオイルに混ぜて40℃〜120℃で加熱抽出する。精油は容易に抽出できるがクルクミンは抽出しにくい温度として60〜70℃が好ましい。抽出時間は30分から数時間である。あるいは常温で数時間から数ヶ月静置する方法もある。一方、超臨界炭酸ガス抽出法によってクルクミンを除いた脂溶性成分のみを抽出することが出来る。クルクミンは超臨界炭酸ガス抽出によっては抽出できないので、クルクミンを除いた脂溶性成分のみが抽出できて都合が良い。得られた抽出液は精油成分100%なのでキャリヤーオイルで薄めて使用する。また、メタノール、エタノールで抽出後メタノール、エタノールを除去した粉末をキャリヤーオイルに溶かす方法がある。
なお、ここで言うキャリヤーオイルとは、アプリコットカーネルオイル、アボガドオイル、アロエオイル、オリーブオイル、グレープシードオイル、カロフィラムイノフィラムオイル、ココナッツオイル、小麦胚芽オイル、スイートアーモンドオイル、セサミオイル、月見草油、ピーナッツオイル、ヒマワリオイル、ヘーゼルナッツオイル、ホホバオイル、ポリジオイル、マカダミアナッツオイル、ローズヒップオイル、カレンデュラオイル、キャロットオイル、スクワランオイル、ジアシルグリセロール、ひまし油、大豆油、ゴマ油、菜種油、コーン油、落花生油、胚芽油、シソ油、紅花油、米油、綿実油などの植物油、もしくは牛脂、ラード、魚油、卵油、烏骨鶏卵油、蛇油、EPA,DHAなどの動物油、の一種又は二種以上から選ばれたものである。
又、有機溶剤には上記キャリヤーオイルのほかメタノール、エタノール、1,3BGなどを含む。
又、有機溶剤には上記キャリヤーオイルのほかメタノール、エタノール、1,3BGなどを含む。
次に、上記第一の解決手段によって抽出された脂溶性成分からクルクミンを除去する第二の解決手段について述べる。春ウコンを原料としてキャリヤーオイルで抽出した抽出液からクルクミンを除去するには、活性白土、活性炭素などの色素吸着剤が有効である。その他クルクミン除去に有効であれば他の吸着剤を使用してもよい。一方、前記したように超臨界炭酸ガス抽出法によれば、クルクミンを除いた脂溶性成分のみを抽出することが出来る。
次に、上記第三の解決手段は、除去されたクルクミンの代わりにテトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物を添加することについて述べる。
テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物とは、一般名テトラヒドロクルクミン類混合物のことであり、ウコンを摂取した場合、クルクミンが小腸の上皮細胞から吸収される際、クルクミンの2つのベンゼン核をつなぐ直鎖部分の2箇所の二重結合が開いて水素が4個添加した構造をしており、クルクミン同様に脂溶性成分であり、キャリヤーオイルに良く溶け、無色である。抗酸化作用はクルクミンに比べて大きく抗老化作用もそれに比例して大きい。又、本成分は日本化粧品工業連合会の成分表示名称リストの成分である。したがって、クルクミンを除去した後、テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物を添加することでターメリックマッサージオイル同等の効果を有する無色のオイルを作ることができる。
テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物とは、テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン(学名:Tetrahydrodemethoxydiferuloylmethane)、テトラヒドロビスデメトキシジフェルロイルメタン(Tetrahydrobismethoxydiferuloylmethane)、テトラヒドロジフェルロイルメタン(Tetrahydrodiferuloylmethane)の混合物である。天然にはクルクミン類混合物(クルクミノイド(curcuminoids)とも言う)、すなわちクルクミン、デメトキシクルクミン、ビスデメトキシクルクミンの混合物が存在しており、天然のクルクミン類混合物を還元することによってテトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物を製造する。
テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物とは、一般名テトラヒドロクルクミン類混合物のことであり、ウコンを摂取した場合、クルクミンが小腸の上皮細胞から吸収される際、クルクミンの2つのベンゼン核をつなぐ直鎖部分の2箇所の二重結合が開いて水素が4個添加した構造をしており、クルクミン同様に脂溶性成分であり、キャリヤーオイルに良く溶け、無色である。抗酸化作用はクルクミンに比べて大きく抗老化作用もそれに比例して大きい。又、本成分は日本化粧品工業連合会の成分表示名称リストの成分である。したがって、クルクミンを除去した後、テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物を添加することでターメリックマッサージオイル同等の効果を有する無色のオイルを作ることができる。
テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物とは、テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン(学名:Tetrahydrodemethoxydiferuloylmethane)、テトラヒドロビスデメトキシジフェルロイルメタン(Tetrahydrobismethoxydiferuloylmethane)、テトラヒドロジフェルロイルメタン(Tetrahydrodiferuloylmethane)の混合物である。天然にはクルクミン類混合物(クルクミノイド(curcuminoids)とも言う)、すなわちクルクミン、デメトキシクルクミン、ビスデメトキシクルクミンの混合物が存在しており、天然のクルクミン類混合物を還元することによってテトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物を製造する。
テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物は秋ウコンに大量に含有されるクルクミノイドを出発物質として、化学的に還元して製造する方法と、微生物の還元発酵によって製造する方法がある。テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物は体内代謝物質であるが故にきわめて安全である。ただ、テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物から各成分を単体で分離することは工程が複雑で経済的でない。したがってテトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物を使用することによって本発明を経済的に製造することができる。キャリヤーオイルを溶媒として製造された高濃度の抽出液を油系原液と称する。
このようにして製造された油系原液を好みのキャリヤーオイルに所要量添加すればウコンの成分が含有されているにも関わらず肌を黄色に染めないマッサージオイルを製造することができる。これまで、油系の化粧料マッサージオイルについて述べた。ここで使用されるキャリヤーオイルを本発明において油系基材と称する。
一方、化粧料には油系のマッサージオイルの他、水系の化粧品すなわち化粧水、洗顔料、美容液、ジェル、乳液、クリーム、石鹸、ピーリング、パックなどがある。これら水系の化粧品を製造するにはウコンの脂溶性成分、テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物が水に溶けなくてはならない。そこで上記成分を油性のキャリヤーオイルではなく、エタノール、メタノール、1,3BGなどの水性の有機溶剤に溶かすことによって水に溶かすことができる。また、クルクミンの除去については活性白土や活性炭の脱色剤を使用することによって除去できる。上記方法で製造された高濃度の抽出液を水系原液と称する。
次に水系化粧料の製造方法を述べる。
1.化粧水の場合は、得られた水系原液を原料水、すなわち次に述べるに二層深層水、若しくは蒸留水、精製水、水道水、海洋深層水、湧水、井戸水、山水などに所要量加えて得ることができる。
2.美容液の場合は、得られた水系原液を上記原料水に高濃度に加えて得ることができる。
3.ジェルの場合は、得られた水系原液を上記原料水とキサンタンガム、カルボマー、アロエ、モズク、コラーゲンなどから成るジェル基材に所要量加えて得ることができる。
4.乳液の場合は、得られた水系原液を上記原料水から成る乳液基材に所要量加えて得ることができる。
5.クリームの場合は、得られた水系原液を上記原料水から成るクリーム基材に所要量加えて得ることができる。
6.石鹸の場合は、得られた抽出液を上記原料水から成る石鹸基材に所要量加えて得ることができる。
同じようにその他の水系化粧品を製造することができる。又、ここで使用される上記原料水を使用した化粧水、美容水、ジェル基材、乳液基材、クリーム基材、石鹸基材、ピーリング基材、パック基材などを総称して水系基材と称する。
1.化粧水の場合は、得られた水系原液を原料水、すなわち次に述べるに二層深層水、若しくは蒸留水、精製水、水道水、海洋深層水、湧水、井戸水、山水などに所要量加えて得ることができる。
2.美容液の場合は、得られた水系原液を上記原料水に高濃度に加えて得ることができる。
3.ジェルの場合は、得られた水系原液を上記原料水とキサンタンガム、カルボマー、アロエ、モズク、コラーゲンなどから成るジェル基材に所要量加えて得ることができる。
4.乳液の場合は、得られた水系原液を上記原料水から成る乳液基材に所要量加えて得ることができる。
5.クリームの場合は、得られた水系原液を上記原料水から成るクリーム基材に所要量加えて得ることができる。
6.石鹸の場合は、得られた抽出液を上記原料水から成る石鹸基材に所要量加えて得ることができる。
同じようにその他の水系化粧品を製造することができる。又、ここで使用される上記原料水を使用した化粧水、美容水、ジェル基材、乳液基材、クリーム基材、石鹸基材、ピーリング基材、パック基材などを総称して水系基材と称する。
次に、本発明の水系化粧品に使用する二層深層水及び複層深層水について述べる。通常、海洋深層水は200mより深い海水を取水したもので、逆浸透膜によって得られる精製水が化粧品に使用されている。ただ、海洋深層水は、ある一定の深さ、すなわち一層のみから取水したものだけでは生物にとって毒性があるとの研究があり、化粧料原料水として好ましくない。一方、200m〜1000mと1000m以深の二層の深さより取水した海洋深層水を所要比に混ぜた上100倍以上、好ましくは1000〜2000倍に希釈すると海洋深層水の毒性は消滅し、換わって火傷、あるいは日焼けの皮膚の再生、アトピーを改善するなどの好ましい機能性があることが判明した。本発明では400m〜800m、好ましくは600mからくみ上げた海洋深層水と1000m〜2000m、好ましくは1400mの二層の深さからからくみ上げた2種の海洋深層水を所要比に混ぜた上、蒸留水、精製水、湧水、井戸水、山水などに1000倍〜2000倍に希釈した水を水系化粧品の原料水として使用する。本発明では、二層の深層水を使用した原料水を二層深層水と言う。又、取水する深さは上記二層に限らず、異なる深さの複数の層で取水した深層水を使用してもよい。本発明では二層以上(二層を含む)の複数の深層水を混ぜた上、蒸留水、精製水、湧水、井戸水、山水などに100倍以上に希釈した原料水を複層深層水と言う。ちなみに海洋深層水の取水地点を特定すれば、沖縄県糸満市南方30km周辺である。
以上ウコンを原料とした化粧料の製造方法を述べた。ウコンの他に美肌効果をもたらす成分を加えて相乗効果で更なる美肌効果すなわち、抗炎症作用、抗痒作用、アトピー改善作用、保湿作用、抗老化作用などをもたらす成分について述べる。
まず、月桃の脂溶性成分について述べる。月桃はウコンと同じショウガ科のハナミョウガ属の多年生常緑草木で、沖縄、台湾などに自生している。月桃の仲間には沖縄月桃(沖縄に自生する)(学名Alpinia Speciosa)、大輪月桃(学名Alpinia Uraiensis)などがある。
月桃の脂溶性成分は、含有量の差はあるが葉、茎、根の全てに含有されていて何れの部位も原料となるが、経済性の面から葉、茎の部位が最も好ましい。また原料としては収穫の多い大輪月桃が好ましいが沖縄月桃のいずれの種類でもよい。
月桃には水蒸気蒸留で抽出できる揮発性の高い精油成分には、β―ピネン、シネオール、ケイ皮酸メチル、イソチモールなど殺虫・殺菌防臭成分、香料成分など数十種の成分が含まれ、月桃エキスとして化粧用香料、食品香料、殺菌剤、消臭剤などに使用されている。
一方、水蒸気蒸留では抽出できない分子量の大きな重い非揮発性成分には、カワイン(ジヒドロー5,6−デヒドロカワイン)が含まれていて、皮膚のコラーゲンの合成促進作用、コラーゲンの分解抑制作用があり皮膚のハリと弾力維持に有効であるとの研究がある。
まず、月桃の脂溶性成分について述べる。月桃はウコンと同じショウガ科のハナミョウガ属の多年生常緑草木で、沖縄、台湾などに自生している。月桃の仲間には沖縄月桃(沖縄に自生する)(学名Alpinia Speciosa)、大輪月桃(学名Alpinia Uraiensis)などがある。
月桃の脂溶性成分は、含有量の差はあるが葉、茎、根の全てに含有されていて何れの部位も原料となるが、経済性の面から葉、茎の部位が最も好ましい。また原料としては収穫の多い大輪月桃が好ましいが沖縄月桃のいずれの種類でもよい。
月桃には水蒸気蒸留で抽出できる揮発性の高い精油成分には、β―ピネン、シネオール、ケイ皮酸メチル、イソチモールなど殺虫・殺菌防臭成分、香料成分など数十種の成分が含まれ、月桃エキスとして化粧用香料、食品香料、殺菌剤、消臭剤などに使用されている。
一方、水蒸気蒸留では抽出できない分子量の大きな重い非揮発性成分には、カワイン(ジヒドロー5,6−デヒドロカワイン)が含まれていて、皮膚のコラーゲンの合成促進作用、コラーゲンの分解抑制作用があり皮膚のハリと弾力維持に有効であるとの研究がある。
次に、月桃の脂溶性成分の抽出方法について述べる。月桃もウコン同様に超臨界炭酸ガス抽出法によって抽出する他、メタノール、エタノール、プロパノール、1,3ブチレングリコール、プロピレングリコール、キャリヤーオイルなどの有機溶剤で脂溶性成分を抽出後、抽出液をキャリヤーオイルに添加する。あるいは又、圧搾抽出によって搾られた油水混合液から水分を分離して脂溶性成分を得る方法がある。月桃を有機溶剤で抽出することにより、水蒸気蒸留で得られる成分の他水蒸気蒸留では得られないカワインも抽出できる。月桃の抽出液もウコンの抽出液と同様着色しているので、活性白土、活性炭等の色素吸着剤で脱色すると透明な月桃成分含有オイルを得ることができる。
この場合、キャリヤーオイルで抽出した油系原液はマッサージオイルに使用できるし、メタノール。エタノール、1,3BGで抽出した水系原液は水系化粧品に使用できる。
この場合、キャリヤーオイルで抽出した油系原液はマッサージオイルに使用できるし、メタノール。エタノール、1,3BGで抽出した水系原液は水系化粧品に使用できる。
次に、ツボクサについて述べる。ツボクサ(学名:Centella asiatica)(英名:Gotu Kola)
は元々インドのハーブで、アーユルヴェーダの中では最も重要な若返りのハーブとされ、経口接収によって主に神経と脳細胞を活性化する。肌に対しては経口摂取若しくは肌に塗布することによって保湿性、抗老化効果(若返り効果)が高まることが実験の結果判明した。ツボクサは現在ではアーユルヴェーダ以外でも使用されていてタイでは飲み物として、他のアジア諸国では野菜として常食されている。
活性成分としてはアルカロイド、配糖体(サンクニサイドアジアティック酸、アジアティコサイドなど)、ステロール、タンニン、アミノ酸、無機質、サポニン、トリテルペンなどが含有されていて、主要な成分は脂溶性のアジアティコサイドが知られている。ツボクサから活性成分を抽出するには、前記月桃同様に有機溶剤で抽出することができる。ツボクサの使用部位は葉、茎または全草である。
この場合、キャリヤーオイルで抽出した油系原液はマッサージオイルに使用できるし、メタノール。エタノール、1,3BGで抽出した水系原液は水系化粧品に使用できる。
は元々インドのハーブで、アーユルヴェーダの中では最も重要な若返りのハーブとされ、経口接収によって主に神経と脳細胞を活性化する。肌に対しては経口摂取若しくは肌に塗布することによって保湿性、抗老化効果(若返り効果)が高まることが実験の結果判明した。ツボクサは現在ではアーユルヴェーダ以外でも使用されていてタイでは飲み物として、他のアジア諸国では野菜として常食されている。
活性成分としてはアルカロイド、配糖体(サンクニサイドアジアティック酸、アジアティコサイドなど)、ステロール、タンニン、アミノ酸、無機質、サポニン、トリテルペンなどが含有されていて、主要な成分は脂溶性のアジアティコサイドが知られている。ツボクサから活性成分を抽出するには、前記月桃同様に有機溶剤で抽出することができる。ツボクサの使用部位は葉、茎または全草である。
この場合、キャリヤーオイルで抽出した油系原液はマッサージオイルに使用できるし、メタノール。エタノール、1,3BGで抽出した水系原液は水系化粧品に使用できる。
ウコン、月桃、ツボクサから脂溶性成分を抽出するには、各々の薬草の乾燥粉末を溶媒に浸して抽出した後、各成分の所要量を混ぜる方法と全ての薬草を一緒に混ぜて抽出する方法のいずれでもよい。あるいは又、薬草粉末ではなく各薬草をメタノール若しくはエタノール抽出した後、乾燥した粉末でもよい。
以上の知見と本発明品をマッサージ現場・エステサロンなど現場での使用例による美肌効果の確認から本発明に至ったものであり、本発明は、ウコンと月桃とツボクサの脂溶性成分と複層深層水の相乗薬理効果による更なる美肌効果を実現するともに、肌が黄色に着色しない無色のマッサージオイル及び化粧品などの化粧料を提供する。
本発明は、次に述べる表1に示すような効果が確認できたのでマッサージオイル、化粧品だけでなく、皮膚病薬剤として利用することができる。本発明の化粧料には皮膚病薬剤も含まれる。
上述したように本発明の化粧料は、ウコン成分を使用しているにも関わらず肌が黄色に着色せず安心して使用できると共にウコン特有の美肌効果を得ることができる。
さらに、月桃、ツボクサ成分を追加することにより抗炎症効果、抗痒効果、保湿効果、抗老化効果などを有する化粧料を得ることができた。
さらに、月桃、ツボクサ成分を追加することにより抗炎症効果、抗痒効果、保湿効果、抗老化効果などを有する化粧料を得ることができた。
下記に示す実施例のとおりである。
以下本発明の油系化粧料についての実施例1を説明する。
春ウコン根茎乾燥粉末4gをグレープシードオイル100mlに混合し、70〜80℃で30分加熱抽出する。得られた抽出液を固液分離する。分離した液に活性白土2〜3%を加え、70℃で攪拌しながら15分加熱する。クルクミンが除去されたのを確認後、ろ過して透明なオイル(1)を得る。
春ウコン根茎乾燥粉末4gをグレープシードオイル100mlに混合し、70〜80℃で30分加熱抽出する。得られた抽出液を固液分離する。分離した液に活性白土2〜3%を加え、70℃で攪拌しながら15分加熱する。クルクミンが除去されたのを確認後、ろ過して透明なオイル(1)を得る。
次に、テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物1gをグレープシードオイル100mlに混合し、70〜80℃で30分加熱して溶解する。得られた液に活性白土2〜3%を加え70℃で攪拌しながら15分加熱する。脱色されたのを確認後、ろ過して透明なオイル(2)を得る。
月桃の葉の乾燥粉末4gをグレープシードオイル100mlに混合し、70〜80℃で30分加熱抽出する。得られた抽出液を固液分離する。分離した液に活性白土2〜3%を加え、70℃で攪拌しながら15分加熱する。脱色されたのを確認後、ろ過して透明なオイル(3)を得る。
ツボクサの全草の乾燥粉末4gをグレープシードオイル100mlに混合し、70〜80℃で30分加熱抽出する。得られた抽出液を固液分離する。分離した液に活性白土2〜3%を加え、70℃で攪拌しながら15分加熱する。脱色されたのを確認後、ろ過して透明なオイル(4)を得る。
得られたオイル(1)、オイル(2)、オイル(3)、オイル(4)の各々の2〜3%をグレープシードオイル、ホホバ油、スクワランなど好みのキャリヤーオイルに添加してマッサージオイルを製造した。ウコン、月桃、ツボクサの効果を高める場合にはオイル(1)、オイル(3)、オイル(4)を多めに添加する。一方、抗酸化機能を高めるにはオイル(2)を多めに添加する。
次に水系化粧料についての実施例2を説明する。
春ウコン根茎乾燥粉末4gを1,3BG100mlに混合し抽出する。得られた抽出液を固液分離する。分離した液に活性炭素2〜3%を加え、攪拌しながら30分放置する。クルクミンが除去されたのを確認後、ろ過して透明な液(5)を得る。
春ウコン根茎乾燥粉末4gを1,3BG100mlに混合し抽出する。得られた抽出液を固液分離する。分離した液に活性炭素2〜3%を加え、攪拌しながら30分放置する。クルクミンが除去されたのを確認後、ろ過して透明な液(5)を得る。
次に、テトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物1gを1,3BG100mlに溶解する。得られた液に活性炭素2〜3%を加え攪拌しながら30放置する。脱色されたのを確認後、ろ過して透明な液(6)を得る。
月桃の葉の乾燥粉末4gを1,3BG100mlに混合し抽出する。得られた抽出液を固液分離する。分離した液に活性炭素2〜3%を加え、攪拌しながら30分放置する。脱色されたのを確認後、ろ過して透明な液(7)を得る。
ツボクサ全草の乾燥粉末4gを1,3BG100mlに混合し抽出する。得られた抽出液を固液分離する。分離した液に活性炭素2〜3%を加え、攪拌しながら30分放置する。脱色されたのを確認後、ろ過して透明な液(8)を得る。
得られた液(5)、液(6)、液(7)、液(8)の各々の2〜3%を二層深層水に添加して化粧水を製造した。
実施例2において化粧水の製造方法を述べたが実施例3においては他の水系化粧料の製造方法を述べる。
1.美容液の場合は、液(5)、液(6)、液(7)、液(8)の各々の3〜10%を二層深層水に添加して製造した。
2.ジェルの場合は、液(5)、液(6)、液(7)、液(8)の各々の2〜3%を二層深層水で製造されたジェル基材に添加して製造した。
3.乳液の場合は、液(5)、液(6)、液(7)、液(8)の各々の2〜3%を二層深層水で製造された乳液基材に添加して製造した。
4.クリームの場合は、液(5)、液(6)、液(7)、液(8)の各々の2〜3%を二層深層水で製造されたクリーム基材に添加して製造した。
5.石鹸の場合は、液(5)、液(6)、液(7)、液(8)の各々の2〜3%を二層深層水で製造された石鹸基材に添加して製造した。
1.美容液の場合は、液(5)、液(6)、液(7)、液(8)の各々の3〜10%を二層深層水に添加して製造した。
2.ジェルの場合は、液(5)、液(6)、液(7)、液(8)の各々の2〜3%を二層深層水で製造されたジェル基材に添加して製造した。
3.乳液の場合は、液(5)、液(6)、液(7)、液(8)の各々の2〜3%を二層深層水で製造された乳液基材に添加して製造した。
4.クリームの場合は、液(5)、液(6)、液(7)、液(8)の各々の2〜3%を二層深層水で製造されたクリーム基材に添加して製造した。
5.石鹸の場合は、液(5)、液(6)、液(7)、液(8)の各々の2〜3%を二層深層水で製造された石鹸基材に添加して製造した。
以上のように、本発明はマッサージオイル、化粧品に利用する他、機能性を利用して皮膚薬剤に利用できる。
Claims (5)
- ウコンの根茎に含有される脂溶性成分からクルクミンを除去した脂溶性成分とテトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物とを含有することを特徴とする化粧料。
- さらに、月桃の葉及び又は茎に含有される脂溶性成分及び又はツボクサ全草に含有される脂溶性成分を含有して成ることを特徴とする請求項1記載の化粧料。
- ウコンの根茎に含有される脂溶性成分を抽出する工程と抽出された溶液からクルクミンを除去する工程とテトラヒドロデメトキシジフェルロイルメタン類混合物を加える工程と得られた溶液を油系基材又は水系基材に加えて成ることを特長とする請求項1、2記載の化粧料及びその製造方法。
- さらに、月桃の葉及び又は茎に含有される脂溶性成分及び又はツボクサの全草に含有される脂溶性成分を加えて成ることを特徴とする請求項3記載の化粧料及びその製造方法。
- 油系基材がキャリヤーオイルであり水系基材が複層深層水から成ることを特徴とする請求項1、2、3、4記載の化粧料及びその製造方法。
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