JP2009113779A - 多機能飛行体及び多機能飛行体の自動操縦方法と自動操縦装置 - Google Patents

多機能飛行体及び多機能飛行体の自動操縦方法と自動操縦装置 Download PDF

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Abstract

【課題】胴体に主ローターと制御翼と尾翼と操縦室とを備え安定した操縦飛行と大きな浮揚力が得られるように改良された新規な多機能飛行体を提供するものである。
【解決手段】胴体1の上部1Aには浮揚力F及び推進力F3を得る主ローター10と胴体の旋回抑制及び浮揚力Fを得る制御翼11とを備え、上記制御翼は、加速度計Kからの加速度K0の有無により傾斜角を調節するサーボ制御系S0を備え、胴体の中腹部1Bには操縦室3を備え、上記操縦室は、垂直姿勢制御系SSを備え胴体の垂直姿勢又は水平姿勢に係りなく常に垂直姿勢を維持させ、胴体の下部1Cには水平尾翼12Aと垂直尾13A,13Bからなる尾翼14を備えた多機能飛行体100である。
【選択図】図1

Description

本発明は、テールローターレスのヘリコプターや垂直離着陸できる飛行体の機能を備えた多機能飛行体に関し、特に、胴体に主ローターと制御翼と尾翼と操縦室とを備え安定した操縦飛行と大きな浮揚力が得られるように改良された新規な多機能飛行体に係るものである。
近年、テールローターレスのヘリコプターや垂直離着陸できる飛行体が離着陸用の広い滑走路を持たなくても良いことから、その需要が高まっている。
特に、最近は、テールローターレスの小型・簡易型の1人乗りヘリコプターが提案されている。これは、テールローター動力無しで反動トルクと方向転換のコントロール及び従来テールローターで使っていた動力分の効率向上を図ったものである。その構成は、可変整流翼(1)をシングルローター・ヘリコプターのメインローター(2)の中心を軸にしてメインローター(2)の下に付けたもので、従来のシングルローター・ヘリコプターとメインローター(2)や胴体(3)は同じだが、テールローターが無く、反動トルクのコントロールと方向転換にはメインローター(2)下の可変整流翼(1)で行うものである。これにより、従来のシングルローター・ヘリコプターのテールローターに使われていた動力分の高効率化が達成できる他、テールローターへの動力伝達や可変ピンチなどの機構が無くなり簡素化できるヘリコプターである(例えば、特許文献1参照。)。
また、別のヘリコプターは、運転席以下に複数のモーターをおき、その複数のモーターの軸の内側と外側に、複数のプロペラを取り付けた輪状回転軸を取り付けたものである。またハンドルバーの先端にバッテリーを取り付けたものである。上記の複数のモーターは、同重量、同馬力のものが好ましく、また、上部と下部のプロペラの数も同数個で、大きさも重量も同じものが好ましい。そして、2本のハンドルバーの先端にバッテリーを取り付けたものは、動力部カバーボディーの直径の端から前後にスライド式となっている。プロペラ部を囲む動力部カバーボディーはどの様なかたちでも良いが、軽くて丈夫な材質が良いとしたものである(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−70898号 特開2007−91187号
上記従来の特開平11−70898号のヘリコプターは、可変整流翼をシングルローター・ヘリコプターのメインローターの中心を軸にしてメインローターの下に付けたもので、従来のシングルローター・ヘリコプターとメインローターや胴体は同じだが、テールローターが無く、反動トルクのコントロールと方向転換にはメインローター下の可変整流翼で行うものであり、テールローターを省略することが可能である。しかしながら、その操縦方法とその機構は、従来のシングルローター・ヘリコプターと同じだとして開示されていない。従って、どの様な操縦機構と操縦方法に依存しているのかの新規なヘリコプターとして完成していないと言う問題点が指摘できる。
また、別の特開2007−91187号の円盤状飛行機は、運転席以下に複数のモーターをおき、その複数のモーターの軸の内側と外側に、複数のプロペラを取り付けた輪状回転軸を取り付けたものであり、特開平11−70898号と同じく、テールローターを省略することが可能である。しかしながら、その操縦方法とその機構は、全く開示されていないから、どの様な操縦機構と操縦方法に依存しているのかの新規な円盤状飛行機として完成していないと言う問題点が指摘される。
更には、上記ヘリコプターや円盤状飛行機においては、浮揚力の分力(胴体を進行方向へ傾斜させて得られる推力)によって飛行させるものである。これにより、飛行速度が遅くしかも操縦室が飛行方向に傾斜して下方に傾き低くなり、飛行時に必要以上の不安感を与える。そして、垂直離着陸飛行機においては、飛行機の機体は水平姿勢のままで離着陸するから、大型機では広い離着陸基地が必要であるし、小型機でも狭い敷地内で離着陸ができない事となる。他方、近年、自動車による都市の交通渋滞による大気汚染や経済的損失も大きな社会問題、国際問題にもなっている。
本発明は、上記ヘリコプターや円盤状飛行機や垂直離着陸機及び自動車の廃棄ガスや渋滞に見られる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、胴体に主ローターと制御翼と尾翼と操縦室とを備え安定した操縦飛行と大きな浮揚力が得られるように改良された新規な多機能飛行体を提供するものである。更には、実際の空飛ぶ自家用車としての自動操縦を実現させるインフラの新規技術を提供するものである。
上記目的を達成するべく本発明の請求項1による多機能飛行体は、胴体の上部には浮揚力及び推進力を得る主ローターと胴体の旋回抑制力及び浮揚力を得る制御翼とを備え、上記制御翼は、胴体に備えた加速度計からの加速度の有無により傾斜角を調節するサーボ制御系を備え、胴体の中腹部には操縦桿を備えた操縦室を備え、上記操縦室は、胴体の垂直姿勢又は水平姿勢に係りなく常に垂直姿勢を維持させる垂直姿勢制御系を備え、胴体の下部には胴体の姿勢及び推力方向を制御する水平尾翼と垂直尾からなる尾翼を備えたことを特徴とするものである。
本発明の請求項2の多機能飛行体の自動操縦方法は、衛星からの位置座標データGPSにより、現在位置を確認するとともに、目的地の設定により、道路地図に基づく現実の道路上空を所定の高度を保持しつつ目的地まで上記衛星からの位置座表データGPSにより誘導されて飛行することを特徴とするものである。
本発明の請求項3の多機能飛行体の自動操縦方法は、請求項2記載の多機能飛行体の自動操縦方法において、各多機能飛行体は、各々異なる所定の高度に登録されていることを特徴とするものである。
本発明の請求項4の多機能飛行体の自動操縦方法は、請求項2記載の多機能飛行体の自動操縦方法において、各多機能飛行体は、同一高度の他の多機能飛行体と遭遇した時は、衝突回避の為に所定の間隔距離を維持して飛行制御されていることを特徴とするものである。
本発明の請求項5の多機能飛行体の自動操縦装置は、請求項1の多機能飛行体において、操縦室に備えた操縦桿は、衛星からの位置座標データGPSを受信し、現在位置を確認するとともに、目的地の設定により、道路地図に基づく現実の道路上空を所定の高度を保持しつつ目的地まで上記衛星からの現在位置座表データGPSにより誘導されて飛行するように制御することを特徴とするものである。
すなわち、本発明の請求項1の多機能飛行体は、胴体の上部に浮揚力及び推進力を得る主ローターと胴体の旋回抑制力及び浮揚力を得る制御翼を備え、上記制御翼は、胴体に備えた加速度計からの加速度の有無(大・小)により傾斜角を調節するサーボ制御系を備え、胴体の中腹部には操縦桿を備えた操縦室を備え、上記操縦室は、垂直姿勢制御系を備えて胴体の垂直姿勢又は水平姿勢に係りなく常に垂直姿勢を維持させることができ、胴体の下部には胴体の姿勢及び推力方向を制御する水平尾翼と垂直尾からなる尾翼を備えたものである。
これにより、上記多機能飛行体は、垂直姿勢の状態での離着陸ができるとともに、制御翼は胴体に備えた加速度計からの加速度の有無(大・小)により傾斜角を調節するサーボ制御系により胴体の旋回抑制力ができるとともに大きな浮揚力が得られて安定した離着陸が可能である。更に、上記操縦室は、垂直姿勢制御系を備えているから、胴体の垂直姿勢又は水平姿勢に係りなく常に垂直姿勢に維持させることができ、操縦室に乗る人の姿勢を安定した垂直姿勢に保持させられる。そして、胴体の下部に備える尾翼は、水平尾翼と垂直尾翼からなり、胴体を垂直姿勢と水平姿勢に制御させられるとともに、水平姿勢にした状態での安定した飛行姿勢と飛行方向の制御が行える。
本発明の多機能飛行体の自動操縦方法によると、上記多機能飛行体の操縦室に備える操縦桿を自動操作すべく、衛星からの位置座標データGPSにより、現在位置を確認するとともに、目的地の設定により、道路地図に基づく現実の道路上空を所定の高度を保持しつつ目的地まで上記衛星からの位置座表データGPSにより誘導されて飛行することができる。また、本発明の多機能飛行体の自動操縦装置によると、各多機能飛行体には、各々異なる所定の高度で飛行されるように予め登録されたプログラムにより飛行されるから、複数の多機能飛行体が衝突することがない。更に、本発明の多機能飛行体の自動操縦装置によると、各多機能飛行体には、同一高度の他の多機能飛行体と遭遇した時は、衝突回避の為に所定の間隔距離を維持して飛行制御されるように予め登録されたプログラムにより飛行されるから、複数の多機能飛行体が衝突することがない。
本発明の多機能飛行体の自動操縦装置によると、操縦室に備えた操縦桿は、衛星からの位置座標データGPSを受信し、現在位置を確認するとともに、目的地の設定により、道路地図に基づく現実の道路上空を所定の高度を保持しつつ目的地まで上記衛星からの現在位置座表データGPSにより誘導・制御されて飛行する。
本発明の多機能飛行体によると、操縦桿を備えた操縦室に乗る人の操作により、狭い敷地での垂直姿勢による離着陸ができるとともに、一旦離陸するとホバリングや垂直飛行ができるとともに、胴体を水平姿勢として通常の飛行機のように、制御翼を主翼とし水平尾翼と垂直尾翼による安定した高速飛行ができる。また、上記操縦室は、垂直姿勢制御系を備えているから、胴体の垂直姿勢又は水平姿勢に係りなく常に垂直姿勢に維持させることができ、操縦室に乗る人の姿勢を安定した垂直姿勢に保持できる。
本発明の多機能飛行体の自動操縦方法によると、上記多機能飛行体に備える操縦桿の自動操作を、衛星からの位置座標データGPSにより、現在位置を確認するとともに、目的地の設定により、道路地図に基づく現実の道路上空を所定の高度を保持しつつ目的地まで上記衛星からの位置座表データGPSにより誘導されて飛行できる。また、複数の多機能飛行体と遭遇しても衝突しない。
本発明の多機能飛行体の自動操縦装置によると、上記多機能飛行体の自動操縦方法を正確に遂行させられ、目的地まで自動操縦で安全に飛行できる。
以下、図1乃至図4を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は多機能飛行体の垂直姿勢時の斜視図、図2は多機能飛行体の垂直飛行時の正面図、図3は垂直姿勢での水平飛行時の正面図、図4は水平飛行時の正面図である。
本発明の多機能飛行体100は、下記のように構成されている。まず、図1に示すように、全体構成は、胴体1の上部(前部)1Aには浮揚力F及び推進力F1を得る大径の主ローター10と胴体1の旋回抑制力F2及び浮揚力Fを得る二枚の制御翼11とを備えている。上記制御翼11は、右可変翼11Aと左可変翼11Bとからなり、その断面形状は効率の良い浮揚力を発生させる航空機の主翼断面と同一形状になっている。上記右可変翼11Aと左可変翼11Bとは、胴体1に備えた加速度計Kからの加速度K0の有無(大・小)により傾斜角αを調節して胴体の振れまわしを防止するとともに、水平姿勢に飛行させるために右可変翼11Aと左可変翼11Bとを航空機の主翼姿勢にするとともに同一断面形状にするためのサーボ制御系S0を備えている。上記胴体1の中腹部1Bには操縦桿SKを備えた操縦室3を備えている。上記操縦室3は、垂直姿勢制御系SSを備え胴体1の垂直姿勢又は水平姿勢に係りなく常に垂直姿勢を維持させる。上記胴体1の下部1Cには胴体1の姿勢及び推力方向F1を制御する水平尾翼12Aと垂直尾翼13A,13Bからなる尾翼14とを、備えたものからなる。
続いて、上記多機能飛行体100の各構成を詳細に説明する。主ローター10は、胴体1の上部(前部)1Aに装備した駆動源(エンジン又は電動モータ)Dの回転軸5の先端に取付けられている。図示では、上記主ローター10は、2枚羽根構成であるが、3枚羽根構成や4枚羽根構成とすることができる。しかして、上記主ローター10は、この浮揚力Fを発生させる回転方向(矢印の左回転のトルクTa)によって回転駆動される。この時に、胴体1に回転反力F1が発生する。尚、上記駆動源(電動モータ又はエンジン)Dの蓄電池又は燃料収納室は、操縦室3の床下に配置されている。
上記主ローター10の下側となる胴体1には、二枚構成の制御翼11を備えている。図示に見るように、制御翼11の各右可変翼11Aと左可変翼11Bは、その下端側が主ローター10の傾斜角と同方向側に傾けられている。その傾斜角は、実際に多機能飛行体100を飛行させた時に、胴体1が旋回しない静止姿勢を維持するように微調節されて使用される。その原理は、主ローター10の回転により発生する回転反力F1を、制御翼11に当たる気流Eで発生するトルクTbの反力F2を逆向きとして打ち消すようにするものである。上記右可変翼11Aと左可変翼11Bの構成について、胴体1から左右に突出させた作動棒20,21に右可変翼11Aと左可変翼11Bとの中腹部が支持されている。上記作動棒20,21は、この軸幹に取付けたベベルギアBG1,BG2と右可変翼駆動サーボモータSM1のベベルギアBG3と左可変翼駆動サーボモータSM2のベベルギアBG4とが噛み合わされていて、上記右可変翼駆動サーボモータSM1と左可変翼駆動サーボモータSM2との回転制御により上記右可変翼11Aと上記左可変翼11Bとが、繊細に旋回されてその傾斜角αを微調節して胴体の振れまわし防止と水平飛行とを司る。なお、上記右可変翼駆動サーボモータSM1と左可変翼駆動サーボモータSM2は、加速度計Kからの加速度K0と操縦桿SKからの情報を入力するサーボ制御系S0によって制御される。
上記胴体1の中腹部1Bに設けた操縦室3は、胴体1に球状の外壁体3Aを付設しており、この外壁体3A内で自由に揺動できるように支持部材(複数の球体支持部材等からなる)30で支持されていて、操縦室3の外壁に付設したラック棒3Bにパイロットルーム姿勢制御サーボモータSM3のピニオン3Cが噛合っている。また、上記操縦室3には、水平姿勢探知手段31を備え、胴体1の垂直姿勢・水平姿勢に係らず操縦室3を常に垂直姿勢を維持させるべく、垂直姿勢制御系SSが水平姿勢探知手段31からの傾き情報を入力し、傾きを零に補正すべくパイロットルーム姿勢制御サーボモータSM3を正逆回転する。
上記胴体2の下部に備える尾翼14は、一枚の三角形の水平尾翼12Aと上下二枚の三角形の垂直尾翼13A,13Bからなり、胴体1の下端部1Cに設けたギヤ列G1,G2からなるボールジョイントJ1,J2に吊り下げられている。上記ギヤ列G1,G2は、水平尾翼12Aと二枚の垂直尾翼13A,13Bを揺動させる水平尾翼駆動サーボモータSM4と垂直尾翼駆動サーボモータSM5の回転軸D1,D2に連結されている。上記水平尾翼駆動サーボモータSM4と垂直尾翼駆動サーボモータSM5は、上記操縦室3内に備える操縦桿SKにより回転駆動され、機体(胴体)1を垂直姿勢と水平姿勢とすべく、姿勢制御する。また、飛行方向や上昇・下降飛行・ホバリングも制御する。更に、水平飛行時は、上記制御翼11が二枚の主翼となるように、操縦桿SKによりその傾きが制御される。しかして、胴体が垂直姿勢時には、主ローター10から吹き下げられる気流Eにより傾けられた尾翼14の水平尾翼12Aの側面12Bを押して胴体1を傾け、これにより浮揚力Fの一部で作られる推進力F3を発生させ水平方向へ移動する飛行力を作り出す。また、上記尾翼14により、胴体を垂直姿勢として上昇又は下降又はホバリング状態に制御される。更には、水平尾翼12Aの側面12Bを押して胴体1を水平姿勢にまですれば、ヘリコプターの斜め推進力F3による飛行から、完全に水平飛行の推進力F4が得られる。
本発明の多機能飛行体100は、上記のように構成され、以下のように作用する。まず、図1〜図3に示すように、主ローター10の駆動力(トルクTa)により、主ローター10は左回転(反時計方向回転)して空気流Eを下方へ吹き降ろす気流で浮揚力Fが発生するとともに、主ローター10の左回転に対向する右回転の回転反力F1が胴体1に発生する。他方、主ローター10から吹き降ろす気流Eが下側に備えた制御翼11の傾斜面11Cに当たって流れ方向を変え胴体1に対して上記主ローター10の回転反力F1を打ち消す方向(反時計方向)に胴体1に起きるトルクTbで回転力F2を発生させる。上記固定翼11の回転力F2は、上記主ローター10の回転反力F1に均等(F1=F2)するように、制御翼11の傾斜面11Cの傾斜角度を可変させることで行われる。また、その僅かな不均等(プラス側又はマイナス側)を作り出すことにより、胴体をゆっくり右旋回(F1>F2)又は左旋回(F1<F2)させられる。勿論、胴体1の旋回防止は、サーボ制御系S0に繋がる胴体1に備えた加速度計Kからの加速度K0より右可変翼11Aと左可変翼11Bの傾斜角αを微調節して胴体の振れまわしを防止する。
更に、図2に示すように、上記胴体2の下部に備えた尾翼14は、その方向を垂直真下とすれば、胴体1を垂直姿勢として上昇又は下降又はホバリング状態に制御される。上記各状態は、主ローター10の回転数による浮揚力Fの制御により行われる。また、図3に示すように、胴体1を任意な方向に傾けて水平方向に進める推進力F3を発生させるには、水平方向に進めたい方向側へ尾翼14における水平尾翼12Aを水平尾翼駆動サーボモータSM4により、根元部12Cで旋回(傾斜角θ)させて折り曲げれば、この傾斜面12Bに上記主ローター10からの気流Eが当たりここで作り出され水平尾翼12Aを押し込む力F4が胴体2の下端側を傾けた側とは反対側へ傾かせる。その結果として、主ローター10が作り出す浮揚力Fの一部が胴体1を傾かせた側への推進力F3(F3=F/tanθ)となり、この推進力F3で多機能飛行体100を水平方向へ進めることが出来る。従って、上記水平尾翼12Aの方向制御により、水平方向への推進力F3が調節できる。また、多機能飛行体100の推進方向を変えるには、垂直尾翼13A,13Bを左右に振ることで行われる。上記右可変翼11Aと上記左可変翼11Bの傾斜角度の調節でも行われる。
更に、図4に示すように、多機能飛行体100を垂直姿勢の離陸姿勢から、高速飛行が可能な水平姿勢の飛行に移行するには、パイロットが操縦室3内に備える操縦桿SKにより行われる。その操作方法は、操縦桿SKで水平尾翼12Aを水平尾翼駆動サーボモータSM4により、根元部12Cで大きく旋回(傾斜角θ)させる。これで、尾翼14側の胴体が浮揚力Fを得て水平姿勢にまで姿勢制御されたところで、水平尾翼12Aの旋回(傾斜角θ)を緩めて水平飛行が維持できる状態とする。これと同時に、サーボ制御系S0が右可変翼11Aと左可変翼11Bとを多機能飛行体100の主翼姿勢にするとともに同一断面形状(膨らみ側を上にして)に制御させて安定した水平姿勢に飛行させる。更に、上記操縦室3は、垂直姿勢制御系SSが水平姿勢探知手段31からの傾き情報を入力し、傾きを零に補正すべくパイロットルーム姿勢制御サーボモータSM3を正逆回転させ、胴体1の垂直姿勢又は水平姿勢に係りなく常に垂直姿勢を維持させる。
本発明の多機能飛行体100の実施の形態によると、下記の効果が奏せられる。まず、操縦桿SKを備えた操縦室3に乗る人の操作により、狭い敷地での垂直姿勢による離着陸ができるとともに、一旦離陸するとホバリングや垂直飛行ができるとともに、胴体を水平姿勢として通常の飛行機のように、制御翼を主翼とし水平尾翼と垂直尾翼による安定した高速飛行ができる。また、上記操縦室は、垂直姿勢制御系を備えているから、胴体の垂直姿勢又は水平姿勢に係りなく常に垂直姿勢に維持させることができ、操縦室に乗る人の姿勢を安定した垂直姿勢に保持できる。
尚、本発明の多機能飛行体100は、上記第1の実施の形態における構成に限定されず、その発明の要旨内での設計変更が自由にできる。例えば、図5に示す第2の実施の形態は、多機能飛行体100に自動操縦装置200を備えたものである。その構成は操縦室3に備える操縦桿SKを自動操作するもので、衛星50からの位置座標データGPSを受信する受信部201と、受信した位置座標データにより現在位置確認部202と、多機能飛行体100の地表からの高度検出部203と、地図情報記憶部204と、目的地入力部205と、現在位置E0から目的位置E1への飛行実行プログラム部206と、上記各部からの情報により操縦桿SKを自動操縦する自動操縦部207とからなる。
これにより、図6に示すように、衛星50からの位置座標データGPSを受信し、現在位置E0を確認するとともに、目的地E1の設定により、道路地図Mに基づく現実の道路上空Sを所定の高度H(H1,H2)を保持しつつ目的地まで上記衛星50からの現在位置座表データGPSにより誘導されて飛行するように構成されている。
上記多機能飛行体100の自動操縦装置200は、上記のように構成され、下記の自動操縦方法のように、衛星からの位置座標データGPSにより、現在位置を確認するとともに、目的地の設定により、道路地図に基づく現実の道路上空を所定の高度を保持しつつ目的地まで上記衛星からの位置座表データGPSにより誘導されて飛行する。また、複数の多機能飛行体は、各々異なる所定の高度に登録されていれば、相互に交差する時も衝突することなく安全に飛行できる。更に、複数の多機能飛行体は、同一高度の他の多機能飛行体と遭遇した時は、衝突回避の為に所定の間隔距離を維持して飛行制御されるから、後続飛行する時にも衝突することなく安全に飛行できる。
本発明の多機能飛行体100の多機能飛行体の自動操縦方法によると、上記多機能飛行体に備える操縦桿の自動操作を、衛星からの位置座標データGPSにより、現在位置を確認するとともに、目的地の設定により、道路地図に基づく現実の道路上空を所定の高度を保持しつつ目的地まで上記衛星からの位置座表データGPSにより誘導されて飛行できる。また、複数の多機能飛行体と遭遇しても衝突しない。
本発明の多機能飛行体の自動操縦装置によると、上記多機能飛行体の自動操縦方法を正確に遂行させられ、目的地まで自動操縦で安全に飛行できる。
本発明の多機能飛行体100の多機能飛行体の自動操縦方法は、上記のように、現実の道路上空を所定の高度を保持しつつ目的地まで上記衛星からの位置座表データGPSにより誘導されて飛行することに限定されない。例えば、現在位置から目的地までを、一直線に結ぶ線上を最短距離で飛行するように自動操縦しても良い。これによると、現実に道路の無い山岳地域や海上、湖上を飛行するには無くてはならない飛行方法となる。
本発明の第1の実施の形態を示し、多機能飛行体の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、多機能飛行体の垂直飛行時の正面図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、垂直姿勢状態での水平飛行の正面図である。 本発明の第1の実施の形態を示し、水平飛行時の正面図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、自動操縦装置のブロック線図である。 本発明の第2の実施の形態を示し、道路地上を飛行する飛行経路図である。
符号の説明
1 胴体
1A 上部(前部)
1B 中腹部
1C 下部
3 操縦室
3A 外壁体
3B ラック棒
3C ピニオン
5 回転軸
10 主ローター
11 制御翼
11A 右可変翼
11B 左可変翼
12A 水平尾翼
12B 側面
12C 根元部
13A,13B 垂直尾翼
14 尾翼
20,21 作動棒
30 支持部材(複数の球体支持部材)
31 水平姿勢探知手段
50 衛星
100 多機能飛行体
200 自動操縦装置
201 受信部
202 現在位置確認部
203 高度検出部
204 地図情報記憶部
205 目的地入力部
206 飛行実行プログラム部
207 自動操縦部
BG1,BG2 ベベルギア
BG3 ベベルギア
D 駆動源(エンジン又は電動モータ)
E 気流
E0 現在位置
E1 目的位置
F 浮揚力
F1 推進力
F2 旋回抑制力
F3 推進力
F4 押し込む力
GPS 位置座標データ
H(H1,H2) 所定の高度
K 加速度計
K0 加速度
M 道路地図
SK 操縦桿
S 道路上空
S0 サーボ制御系
SM1 右可変翼駆動サーボモータ
SM2 左可変翼駆動サーボモータ
SM3 パイロットルーム姿勢制御サーボモータ
SM4 水平尾翼駆動サーボモータ
SM5 垂直尾翼駆動サーボモータ
SS 垂直姿勢制御系
Ta,Tb トルク
α 傾斜角
θ 旋回(傾斜角)

Claims (5)

  1. 胴体の上部には浮揚力及び推進力を得る主ローターと胴体の旋回抑制力及び浮揚力を得る制御翼とを備え、上記制御翼は、胴体に備えた加速度計からの加速度の有無により傾斜角を調節するサーボ制御系を備え、胴体の中腹部には操縦桿を備えた操縦室を備え、上記操縦室は、胴体の垂直姿勢又は水平姿勢に係りなく常に垂直姿勢を維持させる垂直姿勢制御系を備え、胴体の下部には胴体の姿勢及び推力方向を制御する水平尾翼と垂直尾からなる尾翼を備えたことを特徴とする多機能飛行体。
  2. 衛星からの位置座標データGPSにより、現在位置を確認するとともに、目的地の設定により、道路地図に基づく現実の道路上空を所定の高度を保持しつつ目的地まで上記衛星からの位置座表データGPSにより誘導されて飛行することを特徴とする多機能飛行体の自動操縦方法。
  3. 請求項2記載の多機能飛行体の自動操縦方法において、各多機能飛行体は、各々異なる所定の高度に登録されていることを特徴とする多機能飛行体の自動操縦方法。
  4. 請求項2記載の多機能飛行体の自動操縦方法において、各多機能飛行体は、同一高度の他の多機能飛行体と遭遇した時は、衝突回避の為に所定の間隔距離を維持して飛行制御されていることを特徴とする多機能飛行体の自動操縦方法。
  5. 請求項1の多機能飛行体において、操縦室に備えた操縦桿は、衛星からの位置座標データGPSを受信し、現在位置を確認するとともに、目的地の設定により、道路地図に基づく現実の道路上空を所定の高度を保持しつつ目的地まで上記衛星からの現在位置座表データGPSにより誘導されて飛行するように制御することを特徴とする多機能飛行体の自動操縦装置。
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