JP2009111789A - 無線通信システム、無線通信装置、及び無線通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】無線通信端末が高速移動する場合でも通信を継続することを可能とする。
【解決手段】無線通信端末100は、無線通信端末100の移動速度を検出する移動速度検出部103と、検出された移動速度に基づき、同一の上りユーザデータを無線基地局に繰り返し送信する回数である上り繰り返し回数を決定する繰り返し回数決定部104と、決定された上り繰り返し回数に従って、上りユーザデータを無線基地局に送信する。
【選択図】図3
【解決手段】無線通信端末100は、無線通信端末100の移動速度を検出する移動速度検出部103と、検出された移動速度に基づき、同一の上りユーザデータを無線基地局に繰り返し送信する回数である上り繰り返し回数を決定する繰り返し回数決定部104と、決定された上り繰り返し回数に従って、上りユーザデータを無線基地局に送信する。
【選択図】図3
Description
本発明は、誤りが発生した場合であっても通信を継続可能とする無線通信システム、無線通信装置、及び無線通信方法に関する。
無線通信システムにおいては、無線伝搬路の特性(以下、「伝搬路特性」)が劣化し易く、無線基地局と無線通信端末との通信において送信データと受信データとが一致しないこと(以下、「誤り」)が頻繁に発生する。
誤りが発生した場合であっても通信を継続可能とするために、受信側において、誤りを訂正する誤り訂正や、誤りが検出された受信データの再送を送信側に要求する自動再送制御が広く用いられている。
また、受信データに連続した誤り(バースト誤り)が含まれる場合には、誤りの検出や訂正が困難となる。このため、送信側において、送信データの送信順序を並び替え、送信データを時間方向に分散させるインタリーブ技術が知られている。
インタリーブ技術が適用される無線通信システムにおいて、送信側が伝搬路特性を検出し、送信データを時間方向に分散させる度合いであるインタリーブサイズを伝搬路特性に応じて変更する手法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2003−273842号公報([請求項1]、[0009]段落)
ところで、無線通信端末が高速移動(例えば、100km/h〜)する場合には、伝搬路特性が高速に変動し、誤り率が上昇する。
しかしながら、特許文献1に記載の手法では、無線通信端末が高速移動することによって誤り率が上昇した場合には、誤りの検出や訂正が不可能になり、無線基地局(第1無線通信装置)と無線通信端末(第2無線通信装置)との通信が継続困難となる問題があった。
そこで、本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、無線通信装置が高速移動する場合でも通信を継続することが可能な無線通信システム、無線通信装置、及び無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、第1無線通信装置(無線基地局200)と、前記第1無線通信装置に第1ユーザデータ(上りユーザデータUD)を送信する第2無線通信装置(無線通信端末100)とを備える無線通信システム(無線通信システム10)であって、前記第2無線通信装置は、前記第2無線通信装置の移動速度(移動速度V)を検出する移動速度検出部(移動速度検出部103)と、前記移動速度検出部によって検出された前記移動速度に基づき、同一の前記第1ユーザデータを前記第1無線通信装置に繰り返し送信する回数である第1繰り返し回数(上り繰り返し回数UN)を決定する第1繰り返し回数決定部(繰り返し回数決定部104)と、前記第1繰り返し回数決定部によって決定された前記第1繰り返し回数に従って、前記第1ユーザデータを前記第1無線通信装置に送信する第1データ送信部(ユーザデータ生成部106、送信処理部109)とを備えることを要旨とする。
このような特徴によれば、第2無線通信装置の移動速度に基づいて第1繰り返し回数が決定される。第2無線通信装置の移動速度が上昇すると、第1無線通信装置における誤り率も上昇するため、第2無線通信装置の移動速度に応じて第1繰り返し回数を決定することによって、適切な第1繰り返し回数を用いることが可能となる。
そして、第2無線通信装置は、決定した第1繰り返し回数に従って同一の第1ユーザデータを第1無線通信装置に繰り返し送信する。したがって、第1無線通信装置は、受信した複数個の同一の第1ユーザデータの少なくとも1つが復号可能であれば良いため、第2無線通信装置が高速移動する場合でも通信を継続することが可能な無線通信システムを提供することができる。
本発明の第2の特徴は、本発明の第1の特徴に係り、前記第1繰り返し回数決定部は、前記移動速度の上昇に応じて前記第1繰り返し回数を増加させることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、本発明の第1又は第2の特徴に係り、前記第2無線通信装置は、前記移動速度検出部によって検出された前記移動速度、又は前記第1繰り返し回数決定部によって決定された前記第1繰り返し回数のいずれかの情報を含む制御データ(制御データCD)を生成する制御データ生成部(制御データ生成部105)をさらに備え、前記第1データ送信部は、前記第1ユーザデータに加え、前記制御データ生成部によって生成された前記制御データを前記第1無線通信装置に送信することを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、前記第2無線通信装置は、前記第1ユーザデータ及び前記制御データに加え、前記第1無線通信装置において既知のデータ系列である既知データ(トレーニングシンボルTS)を前記第1無線通信装置に送信しており、前記第1データ送信部は、前記既知データの送信と連続して前記制御データを送信することを要旨とする。
本発明の第5の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、前記制御データ生成部は、前記第1繰り返し回数決定部によって決定された前記第1繰り返し回数に対応する個数の前記制御データを生成し、前記第1データ送信部は、複数個の同一の第1ユーザデータのそれぞれを、前記制御データとともに送信することを要旨とする。
本発明の第6の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、前記第1無線通信装置は、前記第1ユーザデータと前記制御データとを前記第2無線通信装置から受信するデータ受信部(受信処理部203)と、前記データ受信部が受信した前記制御データに応じて、前記第2無線通信装置において決定された前記第1繰り返し回数を特定する繰り返し回数特定部(制御部204)と、前記繰り返し回数特定部によって特定された前記第1繰り返し回数に従って、前記第1ユーザデータを復号するデータ復号部(誤り訂正復号部205)とを備えることを要旨とする。
本発明の第7の特徴は、本発明の第3の特徴に係り、前記第1無線通信装置は、前記第1ユーザデータと前記制御データとを前記第2無線通信装置から受信するデータ受信部(受信処理部203)と、前記データ受信部が受信した前記制御データに応じて、同一の第2ユーザデータ(下りユーザデータUD)を前記第2無線通信装置に繰り返し送信する回数である第2繰り返し回数(下り繰り返し回数DN)を決定する第2繰り返し回数決定部(繰り返し回数決定部209)と、前記第2繰り返し回数決定部によって決定された前記第2繰り返し回数に従って、前記第2ユーザデータを前記第2無線通信装置に送信する第2データ送信部(ユーザデータ生成部210、送信処理部214)とを備えることを要旨とする。
本発明の第8の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記第2繰り返し回数決定部は、前記制御データに前記第1繰り返し回数の情報が含まれる場合に、前記第2繰り返し回数を前記第1繰り返し回数と一致させることを要旨とする。
本発明の第9の特徴は、本発明の第7の特徴に係り、前記第2繰り返し回数決定部は、前記制御データに前記移動速度の情報が含まれる場合に、前記移動速度の上昇に応じて前記第2繰り返し回数を増加させることを要旨とする。
本発明の第10の特徴は、通信先装置にユーザデータを送信する無線通信装置であって、前記無線通信装置の移動速度を検出する移動速度検出部と、前記移動速度検出部によって検出された前記移動速度に基づき、同一の前記ユーザデータを前記通信先装置に繰り返し送信する回数である繰り返し回数を決定する繰り返し回数決定部と、前記繰り返し回数決定部によって決定された前記繰り返し回数に従って、前記ユーザデータを前記通信先装置に送信するデータ送信部とを備えることを要旨とする。
本発明の第11の特徴は、通信先装置からユーザデータを受信する無線通信装置であって、前記通信先装置の移動速度、又は前記通信先装置が同一の前記ユーザデータを繰り返し送信する回数である繰り返し回数の情報を含む制御データを、前記通信先装置から受信するデータ受信部と、前記データ受信部が受信した前記制御データに応じて、前記繰り返し回数を特定する繰り返し回数特定部と、前記繰り返し回数特定部によって特定された前記繰り返し回数に従って、前記ユーザデータを復号するデータ復号部とを備えることを要旨とする。
本発明の第12の特徴は、通信先装置から第1ユーザデータを受信すると共に、前記通信先装置に第2ユーザデータを送信する無線通信装置であって、前記通信先装置の移動速度、又は前記通信先装置が同一の前記第1ユーザデータを繰り返し送信する回数である第1繰り返し回数の情報を含む制御データを、前記通信先装置から受信するデータ受信部と、前記制御データに応じて、同一の前記第2ユーザデータを前記通信先装置に繰り返し送信する回数である第2繰り返し回数を決定する繰り返し回数決定部と、前記繰り返し回数決定部によって決定された前記第2繰り返し回数に従って、前記第2ユーザデータを前記通信先装置に送信するデータ送信部とを備えることを要旨とする。
本発明の第13の特徴は、第1無線通信装置にユーザデータを送信する第2無線通信装置に用いられる無線通信方法であって、前記第2無線通信装置の移動速度を検出するステップ(ステップS101又はステップS301)と、前記検出するステップによって検出された前記移動速度に基づき、同一の前記ユーザデータを前記第1無線通信装置に繰り返し送信する回数である繰り返し回数を決定するステップ(ステップS102又はステップS302)と、前記決定するステップによって決定された前記繰り返し回数に従って、前記ユーザデータを前記第1無線通信装置に送信するステップ(ステップS102又はステップS302)とを備えることを要旨とする。
本発明によれば、無線通信装置が高速移動する場合でも通信を継続することが可能な無線通信システム、無線通信装置、及び無線通信方法を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。以下の実施形態における図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。
以下においては、(1)無線通信システムの概略構成、(2)無線通信システムの詳細構成、(3)繰り返し送信処理、(4)無線通信システムの動作、(5)作用・効果、(6)その他の実施形態について説明する。
(1)無線通信システムの概略構成
まず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成について説明する。
まず、図1及び図2を用いて、本実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成について説明する。
(1.1)全体概略構成
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
図1は、本実施形態に係る無線通信システム10の全体概略構成図である。
図1に示すように、無線通信システム10は、無線通信端末(第2無線通信装置)100及び無線基地局(第1無線通信装置)200を有する。図1の例では、無線通信端末100は、新幹線や自動車などの車両VE内に位置しており、0km/h〜200km/h程度の範囲内で移動している。
本実施形態では、無線通信端末100及び無線基地局200は、時分割多元接続−時分割複信(TDMA−TDD)方式を用いた無線通信(例えば、iBurst(登録商標)規格に基づく無線通信)を実行する。
すなわち、無線通信端末100から無線基地局200の方向の通信(以下、「上りリンクUL」)と、無線基地局200から無線通信端末100の方向の通信(以下、「下りリンクDL」)とが、交互に実行される。
無線通信端末100は、単位時間当たりの無線通信端末100の移動量である移動速度Vを検出する機能を有する。無線通信端末100は、上りリンクULにおいて同一の上りユーザデータUDを繰り返し送信する。ユーザデータUDとは、無線通信端末100において実行される上位アプリケーション(例えばVoIPなど)によって生成されるデータである。
そして、無線通信端末100は、移動速度Vに基づいて、同一の上りユーザデータUDを繰り返し送信する回数(以下、「上り繰り返し回数UN」)を決定する。また、無線通信端末100は、移動速度V又は上り繰り返し回数UNを無線基地局200に通知する。
無線基地局200は、下りリンクDLにおいて同一の下りユーザデータUDを繰り返し送信する。具体的には、無線基地局200は、無線通信端末100によって通知された移動速度V又は上り繰り返し回数UNに基づいて、同一の下りユーザデータUDを繰り返し送信する回数(以下、「下り繰り返し回数DN」)を決定する。
(1.2)フレーム構成例
図2は、無線通信システム10において用いられる送信フレームのフレーム構成図である。
図2は、無線通信システム10において用いられる送信フレームのフレーム構成図である。
図2に示すように、送信フレームは、トレーニングシンボル区間T1及び情報シンボル区間T2を有する。トレーニングシンボル区間T1では、無線通信端末100及び無線基地局200において既知のシンボル系列が伝送される。情報シンボル区間T2では、無線通信端末100及び無線基地局200において未知のシンボル系列が伝送される。
さらに、情報シンボル区間T2は、制御データCDを伝送する制御データ区間と、CRC符号CCを伝送するCRC符号区間と、ユーザデータUDを伝送するユーザデータ区間とを有する。
制御データCDには、移動速度V、上り繰り返し回数UN又は下り繰り返し回数DNを示す情報や、シーケンス番号などが含まれる。CRC符号CCは、ユーザデータUDをCRC演算して得られる誤り検出符号である。
ここで、制御データCDは、移動速度V、上り繰り返し回数UN又は下り繰り返し回数DNの情報を含むため、重要な情報要素である。よって、制御データCDは、トレーニングシンボルTSの直後に配置されている。
無線通信システム10では、図2(a)〜図2(c)に示すように、上り繰り返し回数UN又は下り繰り返し回数DNに応じて異なるフォーマットの送信フレームが用いられる。
図2(a)は、繰り返し無しの場合に用いられるフォーマットを示している。
図2(b)は、ユーザデータUDを2回繰り返して送信する場合に用いられるフォーマットを示している。図2(b)に示すフォーマットでは、ユーザデータ区間において、2個の同一のユーザデータ#1,#2が含まれている。また、図2(b)に示すフォーマットでは、CRC符号CCは、ユーザデータ#1,#2のいずれか一方から生成される。
図2(c)は、ユーザデータUDを3回繰り返して送信する場合に用いられるフォーマットを示している。図2(c)に示すフォーマットでは、ユーザデータ区間において、3個の同一のユーザデータ#1〜#3が含まれている。また、図2(c)に示すフォーマットでは、CRC符号CCは、ユーザデータ#1〜#3のいずれか1個から生成される。
(2)無線通信システムの詳細構成
次に、図3及び図4を用いて、無線通信端末100の構成及び無線基地局200の構成について説明する。なお、以下においては、本発明に関連する点について主に説明する。
次に、図3及び図4を用いて、無線通信端末100の構成及び無線基地局200の構成について説明する。なお、以下においては、本発明に関連する点について主に説明する。
(2.1)無線通信端末の構成
図3は、無線通信端末100の機能ブロック構成図である。図3に示すように、無線通信端末100は、上位レイヤ処理部101、送受信バッファ部102、移動速度検出部103、繰り返し回数決定部104、制御データ生成部105、ユーザデータ生成部106、CRC符号生成部107、誤り訂正符号化部108、送信処理部109、RF部110、アンテナ111、受信処理部112、制御部113、誤り訂正復号部114、及びCRC符号照合部115を有する。
図3は、無線通信端末100の機能ブロック構成図である。図3に示すように、無線通信端末100は、上位レイヤ処理部101、送受信バッファ部102、移動速度検出部103、繰り返し回数決定部104、制御データ生成部105、ユーザデータ生成部106、CRC符号生成部107、誤り訂正符号化部108、送信処理部109、RF部110、アンテナ111、受信処理部112、制御部113、誤り訂正復号部114、及びCRC符号照合部115を有する。
上位レイヤ処理部101は、上位レイヤを処理する機能を有し、アプリケーションを実行する。送受信バッファ部102は、上位レイヤ処理部101からのユーザデータUDを一時的に保持する。また、送受信バッファ部102は、上位レイヤ処理部101に渡すユーザデータUDも一時的に保持する。
移動速度検出部103は、無線通信端末100の移動速度Vを検出する。本実施形態では、移動速度検出部103は、GPS受信機能を有し、位置情報を周期的に取得することによって移動速度Vを検出する。
繰り返し回数決定部104は、移動速度Vと上り繰り返し回数UNとを対応付けたテーブル(図5(a)参照)を有し、当該テーブルに基づいて、移動速度検出部103によって検出された移動速度Vに対応する上り繰り返し回数UNを決定する。
制御データ生成部105は、移動速度V又は上り繰り返し回数UNの情報を含む制御データCDを生成する。
ユーザデータ生成部106は、上り繰り返し回数UN分のユーザデータUDを送受信バッファ部102から読み出す。ここで、ユーザデータ生成部106は、上り繰り返し回数UNに対応するフレームフォーマットに適合するサイズのユーザデータUDを送受信バッファ部102から読み出す。
CRC符号生成部107は、ユーザデータ生成部106が読み出したユーザデータUDにCRC演算を施し、演算結果をCRC符号CCとして生成する。
誤り訂正符号化部108は、ユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを符号化する。ここで、誤り訂正符号化部108は、繰り返し符号に対応するアルゴリズムを用いてユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを符号化しても良い。ここで、「繰り返し符号に対応するアルゴリズム」とは、単純な繰り返し符号(反復符号;Repetition Code)と、多数決論理による復号法(Majority Logic Decoding)とを意味する(以下同様)。
送信処理部109は、符号化されたユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを変調する。また、送信処理部109は、変調したユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを図2に示した送信フレームに挿入する。
RF部110は、アンテナ111を介して無線基地局200に対して無線信号の送信及び受信を行う。RF部110には、LNA、パワーアンプ、アップコンバータ及びダウンコンバータなどが含まれる。。
受信処理部112は、受信した送信フレームからユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを復調する。制御部113は、無線通信端末100の全体を制御すると共に、自動再生制御(ARQ)を実行する。
誤り訂正復号部114は、ユーザデータUDを誤り訂正復号する。ここで、誤り訂正符号化部108は、繰り返し符号に対応するアルゴリズムを用いてユーザデータUDを復号しても良い。
CRC符号照合部115は、誤り訂正復号後のユーザデータUDとCRC符号CCとを照合する。
(2.2)無線基地局の構成
図4は、無線基地局200の機能ブロック構成図である。なお、無線通信端末100と同様の構成については、重複する説明を省略する。
図4は、無線基地局200の機能ブロック構成図である。なお、無線通信端末100と同様の構成については、重複する説明を省略する。
図4に示すように、無線基地局200は、アンテナ201、RF部202、受信処理部203、制御部204、誤り訂正復号部205、及びCRC符号照合部206、送受信バッファ部207、通信I/F部208、繰り返し回数決定部209、ユーザデータ生成部210、制御データ生成部211、CRC符号生成部212、誤り訂正符号化部213、送信処理部214を有する。
RF部202は、アンテナ111を介して無線基地局200に対して無線信号の送信及び受信を行う。制御部204は、無線基地局200の全体を制御すると共に、自動再生制御(ARQ)を実行する。
通信I/F部208は、IP網などの通信網とのインタフェースとして機能する。送受信バッファ部207は、通信I/F部208からのユーザデータUDを一時的に保持する。また、送受信バッファ部207は、通信I/F部208に渡すユーザデータUDも一時的に保持する。
繰り返し回数決定部209は、無線通信端末100から受信した制御データCDに基づいて、次の(a)又は(b)の方法によって下り繰り返し回数DNを決定する。
(a)制御データCDに上り繰り返し回数UNの情報が含まれる場合、繰り返し回数決定部209は、下り繰り返し回数DNを上り繰り返し回数UNと一致させる。
(b)制御データCDに移動速度Vの情報が含まれる場合、繰り返し回数決定部209は、移動速度Vと下り繰り返し回数DNとを対応付けたテーブルに基づいて、無線通信端末100の移動速度Vに対応する下り繰り返し回数DNを決定する。ここで、繰り返し回数決定部209は、無線通信端末100に設けられたテーブルと異なるテーブルを用いて下り繰り返し回数DNを決定する。
ユーザデータ生成部210は、下り繰り返し回数DN分のユーザデータUDを送受信バッファ部207から読み出す。
(3)繰り返し送信処理
次に、図5及び図6を用いて、無線通信端末100及び無線基地局200によって実行される繰り返し送信処理について説明する。
次に、図5及び図6を用いて、無線通信端末100及び無線基地局200によって実行される繰り返し送信処理について説明する。
無線通信端末100は、図5(a)に示すようなテーブルを予め保持しており、当該テーブルを用いて上り繰り返し回数UNを決定する。具体的には、無線通信端末100の繰り返し回数決定部104は、移動速度検出部103によって検出された移動速度Vを閾値(ここでは、50km/h、100km/h、200km/h)と比較し、比較結果に応じて上り繰り返し回数UNを決定する。
上り繰り返し回数UNと下り繰り返し回数DNとを非対称にする場合には、無線基地局200は、図5(a)に変更を加えたテーブルを用いて、下り繰り返し回数DNを決定する。
図5(b)に示すように、上り繰り返し回数UN及び下り繰り返し回数DNは、無線通信端末100の移動速度Vが上昇するのに伴って、段階的に増加する。また、無線通信端末100の静止時及び低速移動時においては、繰り返し無しになるように設定されている。
図6は、繰り返し回数が3回である場合のユーザデータ生成例を示している。繰り返し回数が3回である場合、繰り返し無しの場合のユーザデータUDを3分割した分割データが、3送信フレームに渡って送信される。
この結果、繰り返し回数が3回である場合、繰り返し無しの場合と比較して実効伝送速度が1/3になるが、ユーザデータUDが復号可能となる機会を3倍にすることができる。
したがって、図5(a)のテーブルの例では、無線通信端末100の移動速度Vが100km/h〜200km/hである場合、無線通信端末100は、ユーザデータUDを3回繰り返して送信することによって、無線基地局200がユーザデータUDをより確実に復号可能とすることができる。
(4)無線通信システムの動作
次に、図7〜図10を用いて、無線通信システム10の動作について説明する。
次に、図7〜図10を用いて、無線通信システム10の動作について説明する。
具体的には、制御データCDに繰り返し回数情報が含まれる場合の動作(以下、「動作パターン1」)、制御データCDに移動速度情報が含まれる場合の動作(以下、「動作パターン2」)について説明する。
(4.1)動作パターン1
以下において、無線通信システム10の動作パターン1について、上りリンクULにおける動作、下りリンクDLにおける動作、の順で説明する。
以下において、無線通信システム10の動作パターン1について、上りリンクULにおける動作、下りリンクDLにおける動作、の順で説明する。
(4.1.1)上りリンクULにおける動作
図7は、動作パターン1の場合の上りリンクULにおける動作を示すフローチャートである。
図7は、動作パターン1の場合の上りリンクULにおける動作を示すフローチャートである。
ステップS101において、無線通信端末100の移動速度検出部103は、無線通信端末100の移動速度Vを検出する。
ステップS102において、無線通信端末100の繰り返し回数決定部104は、移動速度Vに対応する上り繰り返し回数UNを決定する。
ステップS103において、無線通信端末100のユーザデータ生成部106は、上り繰り返し回数UN分のユーザデータUDを送受信バッファ部102から読み出す。
ステップS104において、無線通信端末100の制御データ生成部105は、上り繰り返し回数UNを示す繰り返し回数情報を含む制御データCDを生成する。
ステップS105において、無線通信端末100のCRC符号生成部107は、ユーザデータUDからCRC符号を生成する。
ステップS106において、無線通信端末100の誤り訂正符号化部108は、ユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを符号化する。
ステップS107において、無線通信端末100の送信処理部109は、符号化されたユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを変調する。
ステップS108において、無線通信端末100の送信処理部109及びRF部110は、変調されたユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを送信フレームに格納し、当該送信フレームを無線基地局200に送信する。
ステップS111において、無線基地局200のRF部202及び受信処理部203は、無線通信端末100から受信した送信フレームに格納されているユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを復調する。
ステップS112において、無線基地局200の制御部204は、制御データCDに含まれる繰り返し回数情報に基づいて、上り繰り返し回数UNを特定する。また、制御部204は、繰り返し回数情報を記憶する。
ステップS113において、無線基地局200の誤り訂正復号部205は、上り繰り返し回数UNに基づいて、UN個のユーザデータUDを誤り訂正復号する。
ステップS114において、無線基地局200のCRC符号照合部206は、復号後のユーザデータUDに対してCRC演算を実行し、演算結果とCRC符号とが一致するか否か確認する。演算結果とCRC符号とが一致しない場合、ユーザデータUDに誤りが含まれることになる。
ステップS115において、無線基地局200の制御部204は、ユーザデータUDにおいて誤りが検出されたか否かを判定する。
誤りが検出された場合、ステップS116において、制御部204は、誤りが検出されたユーザデータUDの再送を無線通信端末100に要求する。一方、誤りが検出されなかった場合、ユーザデータUDが送受信バッファ部207に格納される。
(4.1.2)下りリンクDLにおける動作
図8は、動作パターン1の場合の下りリンクDLにおける動作を示すフローチャートである。
図8は、動作パターン1の場合の下りリンクDLにおける動作を示すフローチャートである。
ステップS201において、無線基地局200の繰り返し回数決定部209は、図7のステップS112において記憶された繰り返し回数情報を読み出し、下り繰り返し回数DNを決定する。ここでは、繰り返し回数決定部104は、下り繰り返し回数DNを上り繰り返し回数UNに一致させる。
ステップS202において、無線基地局200のユーザデータ生成部210は、繰り返し回数N分のユーザデータUDを送受信バッファ部207から読み出す。ここで、ユーザデータ生成部210は、下り繰り返し回数DNに対応するフレームフォーマットに適合するサイズのユーザデータUDを送受信バッファ部102から読み出す。
なお、下り繰り返し回数DNと上り繰り返し回数UNとが一致しているため、繰り返し回数情報を制御データCDに含めなくても良いことに留意すべきである。
ステップS203において、無線基地局200のCRC符号生成部212は、ユーザデータUDからCRC符号を生成する。
ステップS204において、無線基地局200の誤り訂正符号化部213は、ユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを符号化する。
ステップS205において、無線基地局200の送信処理部214は、符号化されたユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを変調する。
ステップS206において、無線基地局200の送信処理部109及びRF部110は、変調されたユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを送信フレームに格納し、当該送信フレームを無線通信端末100に送信する。
ステップS211において、無線通信端末100のRF部110及び受信処理部112は、無線基地局200から受信した送信フレームに格納されているユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを復調する。
なお、下り繰り返し回数DNと上り繰り返し回数UNとが一致しているため、無線通信端末100の制御部113は、下り繰り返し回数DNを特定する必要がないことに留意すべきである。
ステップS212において、無線通信端末100の誤り訂正復号部114は、下り繰り返し回数DNに基づいて、DN個のユーザデータUDを誤り訂正復号する。
ステップS213において、無線通信端末100のCRC符号照合部115は、復号後のユーザデータUDに対してCRC演算を実行し、演算結果とCRC符号とが一致するか否か確認する。演算結果とCRC符号とが一致しない場合、ユーザデータUDに誤りが含まれることになる。
ステップS214において、無線通信端末100の制御部113は、ユーザデータUDに誤りが検出されたか否かを判定する。
誤りが検出された場合、ステップS215において、制御部113は、誤りが検出されたユーザデータUDの再送を無線基地局200に要求する。一方、誤りが検出されなかった場合、ユーザデータUDが送受信バッファ部102に格納される。
(4.2)動作パターン2
以下において、無線通信システム10の動作パターン2について、上りリンクULにおける動作、下りリンクDLにおける動作、の順で説明する。ただし、動作パターン1と同様の動作については、重複する説明を省略する。
以下において、無線通信システム10の動作パターン2について、上りリンクULにおける動作、下りリンクDLにおける動作、の順で説明する。ただし、動作パターン1と同様の動作については、重複する説明を省略する。
(4.2.1)上りリンクULにおける動作
図9は、動作パターン2の場合の上りリンクULにおける動作を示すフローチャートである。
図9は、動作パターン2の場合の上りリンクULにおける動作を示すフローチャートである。
ステップS301〜ステップS303の処理は、上述したステップS101〜ステップS103の処理と同様である。
ステップS304において、無線通信端末100の制御データ生成部105は、移動速度Vを示す移動速度情報を含む制御データCDを生成する。
ステップS305〜ステップS311の処理は、上述したステップS105〜ステップS111の処理と同様である。
ステップS312において、無線基地局200の制御部204は、制御データCDに含まれる移動速度情報を記憶する。また、制御部204は、移動速度情報に基づいて、上り繰り返し回数UNを特定する。
ステップS314〜ステップS316の処理は、上述したステップS304〜ステップS306の処理と同様である。
(4.2.2)下りリンクDLにおける動作
図10は、動作パターン2の場合の下りリンクDLにおける動作を示すフローチャートである。
図10は、動作パターン2の場合の下りリンクDLにおける動作を示すフローチャートである。
ステップS401において、無線基地局200の繰り返し回数決定部209は、図9のステップS312において記憶された移動速度情報に基づき、下り繰り返し回数DNを決定する。
また、無線基地局200のユーザデータ生成部210は、下り繰り返し回数DNに対応するフレームフォーマットに適合するサイズのユーザデータUDを送受信バッファ部207から読み出す。
ステップS402において、無線基地局200の制御データ生成部211は、下り繰り返し回数DNを示す繰り返し回数情報を含む制御データCDを生成する。
ステップS403〜ステップS406の処理は、上述したステップS203〜ステップS206の処理と同様である。
ステップS411において、無線通信端末100のRF部110及び受信処理部112は、無線基地局200から受信した送信フレームに格納されているユーザデータUD、CRC符号及び制御データCDを復調する。
また、無線通信端末100の制御部113は、制御データCDに含まれる繰り返し回数情報に基づいて、下り繰り返し回数DNを特定する。
ステップS412〜ステップS415の処理は、上述したステップS212〜ステップS215の処理と同様である。
(5)作用・効果
本実施形態によれば、無線通信端末100の移動速度Vに基づいて上り繰り返し回数UNが決定される。無線通信端末100の移動速度Vが上昇すると、上りリンクULにおける誤り率も上昇するため、無線通信端末100の移動速度Vに応じて上り繰り返し回数UNを決定することによって、適切な上り繰り返し回数UNを用いることが可能となる。
本実施形態によれば、無線通信端末100の移動速度Vに基づいて上り繰り返し回数UNが決定される。無線通信端末100の移動速度Vが上昇すると、上りリンクULにおける誤り率も上昇するため、無線通信端末100の移動速度Vに応じて上り繰り返し回数UNを決定することによって、適切な上り繰り返し回数UNを用いることが可能となる。
そして、無線通信端末100は、決定した上り繰り返し回数UNに従って同一の上りユーザデータUDを無線基地局200に繰り返し送信する。この結果、無線基地局200は、受信した複数個の同一の上りユーザデータUDの少なくとも1つが復号可能であれば良く、無線通信端末100が高速移動する場合でも通信を継続することができる。
また、本実施形態によれば、無線通信端末100の移動速度Vの上昇に応じて上り繰り返し回数UNを増加させる。したがって、無線通信端末100の静止時及び低速移動時における実効伝送速度を維持しつつ、無線通信端末100の高速移動時におけるデータ伝送エラーを低減させることができる。
本実施形態によれば、無線通信端末100が、移動速度V又は上り繰り返し回数UNの情報を含む制御データCDを無線基地局200に送信する。これにより、無線基地局200は、上りリンクULにおいて繰り返し送信が行われているか否かを判定でき、あるいは上り繰り返し回数UNを判定できる。
本実施形態によれば、無線通信端末100及び無線基地局200は、トレーニングシンボルTSの送信と連続して制御データCDを送信する。このようなトレーニングシンボルTSは、無線通信端末100及び無線基地局200において主に同期処理に使用される。このため、トレーニングシンボルTSの送信と連続して制御データCDを送信することによって、無線通信端末100及び無線基地局200は、同期ズレが小さい状態で制御データCDを受信可能となるため、制御データCDを安定して伝送可能となる。
本実施形態によれば、無線基地局200は、制御データCDに応じて、無線通信端末100において決定された上り繰り返し回数UNを特定し、特定した上り繰り返し回数UNに従って、上りユーザデータUDを復号する。このため、複数個の同一上りユーザデータUDを適切に復号することが可能となる。
本実施形態によれば、無線基地局200は、制御データCDに応じて下り繰り返し回数DNを決定し、決定した下り繰り返し回数DNに従って、下りユーザデータUDを無線通信端末100に送信する。無線通信端末100は、受信した複数個の同一の下りユーザデータUDの少なくとも1つが復号可能であれば良いため、無線通信端末100が高速移動する場合でも通信を継続することが可能となる。
本実施形態によれば、無線基地局200は、制御データCDに上り繰り返し回数UNの情報が含まれる場合に、下り繰り返し回数DNを上り繰り返し回数UNと一致させる。これにより、無線基地局200は、下り繰り返し回数DNを容易に決定可能となる。
あるいは、無線基地局200は、制御データCDに移動速度Vの情報が含まれる場合に、移動速度Vの上昇に応じて下り繰り返し回数DNを増加させる。すなわち、無線基地局200は、上り繰り返し回数UNと独立して下り繰り返し回数DNを決定するため、上り繰り返し回数UNと下り繰り返し回数DNとを非対称にすることができる。例えば、一般的に、下りリンクDLは、上りリンクULよりも伝送速度が高速であるため、下り繰り返し回数DNを上り繰り返し回数UNよりも多くするようにしても良い。
(6)その他の実施形態
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
上記のように、本発明は実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
(6.1)制御データ配置の変更例
上述した実施形態では、送信フレームにおいて1個の制御データCDが含まれていたが、図11に示すように、ユーザデータUD毎に制御データCDを設けるフレーム構成でも良い。ユーザデータUDだけでなく制御データCDも冗長化することによって、制御データCDを安定して伝送可能となる。
上述した実施形態では、送信フレームにおいて1個の制御データCDが含まれていたが、図11に示すように、ユーザデータUD毎に制御データCDを設けるフレーム構成でも良い。ユーザデータUDだけでなく制御データCDも冗長化することによって、制御データCDを安定して伝送可能となる。
(6.2)ユーザデータ配置の変更例
上述した実施形態では、ユーザデータUDを繰り返し送信する際、同一のユーザデータUDが連続して送信されていた。すなわち、送信フレームにおいて同一のユーザデータUDが連続して配置されていた。しかしながら、図12に示すように、同一のユーザデータUDを離間して送信しても良い。このような送信法によれば、インタリーブ効果を得ることができ、バースト誤りに対する耐性を高めることができる。
上述した実施形態では、ユーザデータUDを繰り返し送信する際、同一のユーザデータUDが連続して送信されていた。すなわち、送信フレームにおいて同一のユーザデータUDが連続して配置されていた。しかしながら、図12に示すように、同一のユーザデータUDを離間して送信しても良い。このような送信法によれば、インタリーブ効果を得ることができ、バースト誤りに対する耐性を高めることができる。
(6.3)移動速度検出の変更例
上述した実施形態では、無線通信端末100がGPSを利用して移動速度Vを検出していた。しかしながら、GPSに限らず、三角測量により得られた位置情報から移動速度Vを検出する手法を採用可能である。あるいは、無線通信端末100は、受信レベルの変動周期(フェージングピッチ)に基づいてフェージング速度を算出し、フェージング速度から移動速度Vを求めても良い。
上述した実施形態では、無線通信端末100がGPSを利用して移動速度Vを検出していた。しかしながら、GPSに限らず、三角測量により得られた位置情報から移動速度Vを検出する手法を採用可能である。あるいは、無線通信端末100は、受信レベルの変動周期(フェージングピッチ)に基づいてフェージング速度を算出し、フェージング速度から移動速度Vを求めても良い。
(6.4)無線通信システムの変更例
上述した実施形態では、無線通信端末100と無線基地局200とが無線通信を実行する無線通信システム10について説明した。しかしながら、無線通信端末100と無線基地局200との無線通信に限らず、複数の無線通信端末100間で無線通信を実行する動的な無線通信システム(例えば、アドホックネットワーク)に対しても応用可能である。この場合、一の無線通信端末100が第1無線通信装置となり、当該一の無線通信端末100と通信する他の無線通信端末100が第2無線通信装置となる。
上述した実施形態では、無線通信端末100と無線基地局200とが無線通信を実行する無線通信システム10について説明した。しかしながら、無線通信端末100と無線基地局200との無線通信に限らず、複数の無線通信端末100間で無線通信を実行する動的な無線通信システム(例えば、アドホックネットワーク)に対しても応用可能である。この場合、一の無線通信端末100が第1無線通信装置となり、当該一の無線通信端末100と通信する他の無線通信端末100が第2無線通信装置となる。
このように本発明は、ここでは記載していない様々な実施形態等を包含するということを理解すべきである。したがって、本発明はこの開示から妥当な特許請求の範囲の発明特定事項によってのみ限定されるものである。
10…無線通信システム、100…無線通信端末、101…上位レイヤ処理部、102…送受信バッファ部、103…移動速度検出部、104…繰り返し回数決定部、105…制御データ生成部、106…ユーザデータ生成部、107…CRC符号生成部、108…訂正符号化部、109…送信処理部、110…RF部、111…アンテナ、112…受信処理部、113…制御部、114…訂正復号部、115…CRC符号照合部、200…無線基地局、201…アンテナ、202…RF部、203…受信処理部、204…制御部、205…訂正復号部、206…CRC符号照合部、207…送受信バッファ部、208…通信I/F部、209…繰り返し回数決定部、210…ユーザデータ生成部、211…制御データ生成部、212…CRC符号生成部、213…訂正符号化部、214…送信処理部
Claims (13)
- 第1無線通信装置と、
前記第1無線通信装置に第1ユーザデータを送信する第2無線通信装置と
を備える無線通信システムであって、
前記第2無線通信装置は、
前記第2無線通信装置の移動速度を検出する移動速度検出部と、
前記移動速度検出部によって検出された前記移動速度に基づき、同一の前記第1ユーザデータを前記第1無線通信装置に繰り返し送信する回数である第1繰り返し回数を決定する第1繰り返し回数決定部と、
前記第1繰り返し回数決定部によって決定された前記第1繰り返し回数に従って、前記第1ユーザデータを前記第1無線通信装置に送信する第1データ送信部と
を備える無線通信システム。 - 前記第1繰り返し回数決定部は、前記移動速度の上昇に応じて前記第1繰り返し回数を増加させる請求項1に記載の無線通信システム。
- 前記第2無線通信装置は、前記移動速度検出部によって検出された前記移動速度、又は前記第1繰り返し回数決定部によって決定された前記第1繰り返し回数のいずれかの情報を含む制御データを生成する制御データ生成部をさらに備え、
前記第1データ送信部は、前記第1ユーザデータに加え、前記制御データ生成部によって生成された前記制御データを前記第1無線通信装置に送信する請求項1又は2に記載の無線通信システム。 - 前記第2無線通信装置は、前記第1ユーザデータ及び前記制御データに加え、前記第1無線通信装置において既知のデータ系列である既知データを前記第1無線通信装置に送信しており、
前記第1データ送信部は、前記既知データの送信と連続して前記制御データを送信する請求項3に記載の無線通信システム。 - 前記制御データ生成部は、前記第1繰り返し回数決定部によって決定された前記第1繰り返し回数に対応する個数の前記制御データを生成し、
前記第1データ送信部は、複数個の同一の前記第1ユーザデータのそれぞれを、前記制御データとともに送信する請求項3に記載の無線通信システム。 - 前記第1無線通信装置は、
前記第1ユーザデータと前記制御データとを前記第2無線通信装置から受信するデータ受信部と、
前記データ受信部が受信した前記制御データに応じて、前記第2無線通信装置において決定された前記第1繰り返し回数を特定する繰り返し回数特定部と、
前記繰り返し回数特定部によって特定された前記第1繰り返し回数に従って、前記データ受信部が受信した前記第1ユーザデータを復号するデータ復号部と
を備える請求項3に記載の無線通信システム。 - 前記第1無線通信装置は、
前記第1ユーザデータと前記制御データとを前記第2無線通信装置から受信するデータ受信部と、
前記データ受信部が受信した前記制御データに応じて、同一の第2ユーザデータを前記第2無線通信装置に繰り返し送信する回数である第2繰り返し回数を決定する第2繰り返し回数決定部と、
前記第2繰り返し回数決定部によって決定された前記第2繰り返し回数に従って、前記第2ユーザデータを前記第2無線通信装置に送信する第2データ送信部と
を備える請求項3に記載の無線通信システム。 - 前記第2繰り返し回数決定部は、前記制御データに前記第1繰り返し回数の情報が含まれる場合に、前記第2繰り返し回数を前記第1繰り返し回数に一致させる請求項7に記載の無線通信システム。
- 前記第2繰り返し回数決定部は、前記制御データに前記移動速度の情報が含まれる場合に、前記移動速度の上昇に応じて前記第2繰り返し回数を増加させる請求項7に記載の無線通信システム。
- 通信先装置にユーザデータを送信する無線通信装置であって、
前記無線通信装置の移動速度を検出する移動速度検出部と、
前記移動速度検出部によって検出された前記移動速度に基づき、同一の前記ユーザデータを前記通信先装置に繰り返し送信する回数である繰り返し回数を決定する繰り返し回数決定部と、
前記繰り返し回数決定部によって決定された前記繰り返し回数に従って、前記ユーザデータを前記通信先装置に送信するデータ送信部と
を備える無線通信装置。 - 通信先装置からユーザデータを受信する無線通信装置であって、
前記通信先装置の移動速度、又は前記通信先装置が同一の前記ユーザデータを繰り返し送信する回数である繰り返し回数の情報を含む制御データを、前記通信先装置から受信するデータ受信部と、
前記データ受信部が受信した前記制御データに応じて、前記繰り返し回数を特定する繰り返し回数特定部と、
前記繰り返し回数特定部によって特定された前記繰り返し回数に従って、前記データ受信部が受信した前記ユーザデータを復号するデータ復号部と
を備える無線通信装置。 - 通信先装置から第1ユーザデータを受信すると共に、前記通信先装置に第2ユーザデータを送信する無線通信装置であって、
前記通信先装置の移動速度、又は前記通信先装置が同一の前記第1ユーザデータを繰り返し送信する回数である第1繰り返し回数の情報を含む制御データを、前記通信先装置から受信するデータ受信部と、
前記制御データに応じて、同一の前記第2ユーザデータを前記通信先装置に繰り返し送信する回数である第2繰り返し回数を決定する繰り返し回数決定部と、
前記繰り返し回数決定部によって決定された前記第2繰り返し回数に従って、前記第2ユーザデータを前記通信先装置に送信するデータ送信部と
を備える無線通信装置。 - 第1無線通信装置にユーザデータを送信する第2無線通信装置に用いられる無線通信方法であって、
前記第2無線通信装置の移動速度を検出するステップと、
前記検出するステップによって検出された前記移動速度に基づき、同一の前記ユーザデータを前記第1無線通信装置に繰り返し送信する回数である繰り返し回数を決定するステップと、
前記決定するステップによって決定された前記繰り返し回数に従って、前記ユーザデータを前記第1無線通信装置に送信するステップと
を備える無線通信方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007282502A JP2009111789A (ja) | 2007-10-30 | 2007-10-30 | 無線通信システム、無線通信装置、及び無線通信方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007282502A JP2009111789A (ja) | 2007-10-30 | 2007-10-30 | 無線通信システム、無線通信装置、及び無線通信方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2009111789A true JP2009111789A (ja) | 2009-05-21 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007282502A Withdrawn JP2009111789A (ja) | 2007-10-30 | 2007-10-30 | 無線通信システム、無線通信装置、及び無線通信方法 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2009111789A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010124396A (ja) * | 2008-11-21 | 2010-06-03 | Ntt Docomo Inc | 移動機、通信制御装置、通信制御方法 |
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-
2007
- 2007-10-30 JP JP2007282502A patent/JP2009111789A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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