JP2009111672A - 携帯無線機 - Google Patents

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善宏 金崎
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Abstract

【課題】下筐体の回路基板と上筐体の回路基板を電気的に接続する同軸ケーブルの小径化が図れるとともにアンテナ性能の向上が図れる携帯無線機を提供する。
【解決手段】下筐体11内の回路基板103のグランドパターンと上筐体12内の回路基板104のグランドパターンとを外付けアンテナ108と反対側の長手方向端部37において第1係合部15と第2係合部46とで電気的に接続する。これにより、グランドパターン同士に流れるアンテナ電流の位相が下筐体11と上筐体12とで同位相になり、アンテナ性能の向上が図れる。また、第1係合部15と第2係合部46で下筐体11内の回路基板103のグランドパターンと上筐体12内の回路基板104のグランドパターンを電気的に接続することから、連結部13を通るケーブルの本数を減らすことができ、連結部13の構成の簡略化が図れ、デザイン性の向上及び小型化が図れる。
【選択図】図4

Description

本発明は、携帯電話やPHS(Personal Handy-Phone System)等の携帯無線機に関し、特に筐体が折り畳み可能な構造を持つ携帯無線機に関する。
従来、上述した折り畳み可能な構造を持つ携帯無線機は、一般に上筐体と下筐体をヒンジ部で連結して開閉自在とする機構を有しており、開いた状態と閉じた状態の2つの状態をとることができる。このような構造を持つ携帯無線機として、例えば特許文献1や特許文献2で開示されたものがある。これらの特許文献で開示されたものは、長手方向(縦方向)と短手方向(横方向)の2方向に開閉自在としている。また、これらの特許文献で開示されたものは、外付けアンテナ(所謂ホイップアンテナ)構造を採っている。
図5は、従来の携帯無線機の一構成例を示す模式図である。同図に示すように、下筐体100と上筐体101がヒンジ部102で回動自在に連結され、短手方向に開閉自在になっている。また、下筐体100内に設けられた回路基板103と上筐体101内に設けられた回路基板104とが同軸ケーブル105によって電気的に接続され、両基板103、104間での信号の伝送が可能になっている。同軸ケーブル105には、その両端にコネクタ106、107が取り付けられており、一方が回路基板103に、他方が回路基板104にそれぞれ接続されている。また、同軸ケーブル105はヒンジ部102を通して両基板103、104に接続される。上筐体101には外付けアンテナ(ホイップアンテナ)108が取り付けられており、上筐体101の回路基板104に設けられた給電部109から給電が行われる。
特開2003−060759号公報 特開2003−110673号公報
しかしながら、従来の折り畳み構造の携帯無線機においては、下筐体の回路基板と上筐体の回路基板を電気的に接続する同軸ケーブルが様々な信号を伝送することから、多芯化による径の極太化で、ヒンジ部の構成が大掛かりになって、デザイン性が悪く、また小型化が図れないという問題があった。
また、図6は、従来の携帯無線機の他の構成例を示す模式図である。同図に示すように、外付けアンテナ108を通信に関わる無線部や信号処理部(ここでは、図示を省略する)の一部または全てが設けられた下筐体に設けることで、ヒンジ部102を通る同軸ケーブル105の本数を減らすことができる。外付けアンテナ108を下筐体100に設ける場合、携帯無線機本体の操作性やデザイン上の観点から、一般的にヒンジ部102の近傍に配置される。この場合には、図6中の矢印A,Bで示すように、グランドパターンに流れるアンテナ電流の位相が下筐体と上筐体とで逆位相となってしまい、アンテナ性能が損なわれてしまうという問題があった。
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、上下2つの筐体から成る折り畳み可能な構造を持つ携帯無線機において、下筐体の回路基板と上筐体の回路基板を電気的に接続する同軸ケーブルの小径化が図れるとともに、アンテナ性能の向上が図れる携帯無線機を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明の携帯無線機は、第1の筐体と、第2の筐体と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とを2つの軸で回動自在に連結するヒンジ部と、前記第1の筐体から突出して配置され、前記第1の筐体の前記ヒンジ部側の短手方向端部に設けられたアンテナ素子と、を備え、前記アンテナ素子は、前記第1の筐体を短手方向に平行に回転する回転軸側に位置し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが短手方向に平行に回動した際、前記第1の筐体内のグランドパターンと前記第2の筐体内のグランドパターンとが前記アンテナ素子と反対側の長手方向端部で電気的に接続する。
この構成によれば、第1の筐体内のグランドパターンと第2の筐体内のグランドパターンとをアンテナ素子と反対側の長手方向端部で電気的に接続するので、グランドパターンに流れるアンテナ電流の位相が下筐体と上筐体とで同位相になり、アンテナ性能の向上が図れる。また、アンテナを下筐体に配置することによりヒンジ部を通るケーブルの本数を減らすことができるので、同軸ケーブルの小径化が図れ、その分、ヒンジ部の構成を簡素化でき、デザイン性の向上並びに小型化が図れる。
また、上記構成において、前記第1の筐体内の回路基板と、前記回路基板から前記アンテナ素子に給電する給電部と、前記第1の筐体内のグランドパターンと前記第2の筐体内のグランドパターンとが前記アンテナ素子と反対側の長手方向端部で電気的に接続する接続部と、を備え、前記給電部と前記接続部とが動作周波数に対応する波長の1/20以上離れている。
この構成によれば、給電部と接続部との間を動作周波数に対応する波長の1/20以上離したので、アンテナ素子に対して良好に給電を行うことができる。すなわち、給電部と接続点との間が短ければアンテナ素子への給電を良好に行えないが、動作周波数に対応する波長の1/20以上離すことでこの問題を回避できる。例えば、ワンセグ放送を受信する場合、給電部と接続部との間の距離を40mm以上にする。
また、上記構成において、前記接続部は、接点が設けられた第1の係合部と、磁石が設けられた第2の係合部とを有し、前記接点は、前記磁石によって吸引されることによって電気的に接続される。
この構成によれば、第1の係合部と第2の係合部との接続を、第1の係合部に設けた接点を第2の係合部に設けた磁石によって吸引することで行うので、自動的且つ確実に第1の係合部と第2の係合部を電気的に接続させることができる。
また、上記構成において、前記第1の筐体内のグランドパターンに接続される第1の板金と、を備え、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが短手方向に平行に回動した際に、前記第1の板金と前記第2の筐体内のグランドパターンとが近接し高周波的に接続させた。
この構成によれば、第1の筐体と第2の筐体とが短手方向に平行に回動した際に、第1の板金と第2の筐体内のグランドパターンとが近接するので、両者を高周波的に接続させることができる。
また、上記構成において、前記第2の筐体内のグランドパターンに接続される第2の板金と、を備え、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが短手方向に平行に回動した際に、前記第2の板金と前記第1の筐体内のグランドパターンとが近接し高周波的に接続させた。
この構成によれば、第1の筐体と第2の筐体とが短手方向に平行に回動した際に、第2の板金と第1の筐体内のグランドパターンとが近接するので、両者を高周波的に接続させることができる。
また、上記構成において、前記第1の筐体内のグランドパターンに接続される第1の板金と、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが短手方向に平行に回動した際に、前記第1の板金と対向配置され、前記第2の筐体内のグランドパターンに接続される第2の板金と、を備え、前記第1の板金と前記第2の板金とを高周波的に接続させた。
この構成によれば、第1の筐体と第2の筐体とが短手方向に平行に回動した際に、第1の板金と第2の板金が近接するので、両者を高周波的に接続させることができる。
また、上記構成において、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが長手方向に平行に回動した際、前記第1の筐体内のグランドパターンと前記第2の筐体内のグランドパターンとが前記アンテナ素子と反対側の短手方向端部で電気的に接続する。
この構成によれば、第1の筐体と第2の筐体のグランドパターン同士の接続部分と給電部との間の距離を動作周波数に対応する波長の1/20以上離すことができるので、アンテナ素子への給電を良好に行える。
本発明によれば、上下2つの筐体から成る折り畳み可能な構造を持つ携帯無線機において、下筐体の回路基板と上筐体の回路基板を電気的に接続する同軸ケーブルの小径化が図れるとともに、アンテナ性能の向上が図れる。
以下、本発明を実施するための好適な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る携帯無線機の外観を示す斜視図である。同図において、本実施の形態に係る携帯無線機10は、下筐体(第1の筐体)11と、上筐体(第2の筐体)12と、下筐体11と上筐体12を連結する連結部(ヒンジ部)13と、下筐体11と上筐体12の相対位置を維持する第1係合部15を備えている。この携帯無線機10では、下筐体11と上筐体12が互いに重なり合う閉じ状態と、閉じ状態から第1回動軸31を中心として下筐体11に対して上筐体12及び連結部13が一体的に回動することによる縦開き状態と、閉じ状態から第2回動軸32を中心として下筐体11及び連結部13に対して上筐体12が回動することによる横開き状態とが得られる。
下筐体11には、閉じ状態において上筐体12と対向する表面11Aに、入力キー24及び機能キー25を多数備えた操作部23が設けられている。また、上筐体12には、閉じ状態において下筐体11と対向する表面12Aに表示部(LCD:Liquid Crystal Display)28が設けられている。
連結部13は、連結部本体13Aと、第1回動部材33と、第2回動部材34とからなる。第1回動部材33は、下筐体11と連結部本体13Aとを連結するとともに、下筐体11に対して連結部本体13Aが回動するための支軸部材である。この第1回動部材33は、その軸線が前述した第1回動軸31に沿って配置され、下筐体11の厚み方向に対して直交するとともに、下筐体11の短辺方向(幅方向)に沿って設けられている。第2回動部材34は、上筐体12と連結部本体13Aとを連結するとともに、下筐体11及び連結部本体13Aに対して上筐体12が回動するための支軸部材である。この第2回動部材34は、その軸線が前述した第2回動軸32に沿って配置され、上筐体12の厚み方向に対して直交するとともに、上筐体12の長辺方向(長手方向)に沿って設けられている。このような第2回動部材34は、一端部が連結部本体13Aに連結され、他端部が上筐体12に連結されている。このように、上筐体12は、第2回動部材34により片持ち支持されている。
第1回動軸31及び第2回動軸32は、携帯無線機10が閉じ状態から縦開き状態あるいは横開き状態に移行する際の下筐体11及び上筐体12の回転中心線の方向を向く軸である。具体的には、第1回動軸31は、下筐体11の厚み方向に対して直交するとともに下筐体11の短辺方向(幅方向)に沿う方向に向く軸である。また、第2回動軸32は、上筐体12の厚み方向に対して直交するとともに、上筐体12の長辺方向(長手方向)に沿う方向に向く軸である。これらの第1回動軸31及び第2回動軸32は、互いに直交している。第1回動部材33は、下筐体11に対する上筐体12及び連結部13の回動に伴って、第1回動軸31を中心に回動する。第2回動部材34は、下筐体11及び連結部13に対する上筐体12の回動に伴って、第2回動軸32を中心に回動する。
なお、本実施の形態において、下筐体11に対して上筐体12が第2回動軸32を中心に回動する状態とは、閉じ状態から完全な横開き状態に至るまでの間を指し、下筐体11に対して上筐体12が回動中の下筐体11と上筐体12との間の挟み角度は問わない。
また、本実施の形態において、厳密には携帯無線機10が閉じ状態から縦開き状態となる際には下筐体11に対して上筐体12及び連結部13が一体的に回動し、携帯無線機10が閉じ状態から横開き状態となる際には下筐体11及び連結部13に対して上筐体12が回動すると説明すべきであるが、以下の説明において縦開き状態あるいは横開き状態とは単に下筐体11に対して上筐体12が回動すると説明し、連結部13についての記載を簡略化する場合がある。
第1係合部15は、携帯無線機10が閉じ状態から横開き状態を開始してから完全な横開き状態が得られるまでの間及び横開き状態から閉じ状態に復帰するまで間、下筐体11の長手方向端部37及び上筐体12の長手方向端部38同士、すなわち下筐体11及び上筐体12における連結部13とは反対側の端部同士を係合させることにより、上筐体12を片持ち支持する第2回動部材34を補助するものである。この第1係合部15により、閉じ状態、閉じ状態と横開き状態との間の状態や、完全な横開き状態において、落下や衝撃等による外力が携帯無線機10に加わっても上筐体12、連結部13、第2回動部材34等における特定部位に負荷が集中せず、破損の虞が少ないという効果が得られる。
図2は、第1係合部15の構成を示す斜視図である。同図において、係合ピン45は、下筐体11の厚み方向に沿って突出する略角柱形状の第1突出部51と、第1突出部51に接続されて第1突出部51の連続方向に対して交差する方向に延びる略円柱形状の第2突出部52とを有する。このように、係合ピン45は、第1突出部51及び第2突出部52が略L字状に連結された形状となっている。この係合ピン45は、磁性体により形成されている。係合ピン45は、第2突出部52の先端(開放端)が連結部13とは反対側、すなわち下筐体11の長手方向端部37側を向くように配向され、第2突出部52の軸線が第2回動軸32に沿う位置まで下筐体11から突出可能となっている。
保持部49は、下筐体11の内部に収容されて固定されている。保持部49には、係合ピン45の第1突出部51が挿通されている。係合ピン45は、第1突出部51が略角柱形状であるため、保持部49に対して軸回転する虞がなく、第2突出部52の先端が下筐体11の長手方向端部37側に向けて維持される。係合ピン45の第1突出部51の基端部(すなわち第1突出部51における第2突出部52との接続箇所とは反対側の端部)にはストッパ50が設けられている。ストッパ50は、導電性を有する金属部材で円筒形に形成され、第1突出部51の基端部に挿通されて固定されている。また、ストッパ50は、下筐体11内に設けられた回路基板(図示略)のグランドパターンに電気的に接続されている。このストッパ50は係合ピン45に電気的に接続されるので、当然ながら係合ピン45も当該グランドパターンに電気的に接続された状態にある。
係合ピン45は、保持部49の上面49Aに第2突出部52が接触する位置から、保持部49の下面49Bにストッパ50が接触する位置までの範囲で、第1突出部51の軸方向に沿って保持部49に対して摺動可能となっている。そして、係合ピン45は、第2突出部52が保持部49の上面49Aに接触する位置にあるときは第1突出部51の頂部及び第2突出部52が下筐体11の表面11Aから突出せず、ストッパ50が保持部49の下面49Bに接触する位置にあるときは第2突出部52の軸線が第2回動軸32に沿うように配置される。
下筐体磁石48は、下筐体11の内部において第1突出部51の軸方向に沿った係合ピン45の直下に配置されている。この下筐体磁石48は、保持部49の上面49Aに第2突出部52が接触する位置にあるとき、すなわち係合ピン45が下筐体11に収容されているとき、ストッパ50に対して所定間隔を介して接触しない位置に配置されている。このような下筐体磁石48は、表面に板金48Aが積層されているため、板金48Aの材質、厚み、面積等を適宜選択することにより係合ピン45に対する当該下筐体磁石48の磁力を任意に設定できる。
第2係合部46(図1参照)は、携帯無線機10が閉じ状態にあるとき、前述した第1係合部15の係合ピン45と対面する位置において、下筐体11から突出した係合ピン45の第1突出部51を挿入可能な第1収容部55と、下筐体11から突出した係合ピン45の第2突出部52を挿入する第2収容部56(図3参照)とを有する。第2係合部46は、図3に示すように、第1収容部55及び第2収容部56が上筐体12の長手方向に沿って配置されている。この場合、第1収容部55が連結部13側に位置する。
第1収容部55は、所定厚みを有する扇状の肉抜部55Bにより略矩形状の開口58Aと略V字状の開口58Bとを有するブロック体とされ、開口58Aが上筐体12の表面12A(図1参照)に沿うように設けられている。第1収容部55は、導電性を有する金属部材で形成されており、上筐体12内に設けられた回路基板(図示略)のグランドパターンに電気的に接続されている。開口58Bと反対側に形成された軸部59は、その軸線が開口58Bの円弧中心を通過するように配置されている。肉抜部55Bの内面58は平滑面となっている。肉抜部55Bの周囲に上筐体磁石(磁石)63がインサート成型により埋設されているとともに、開口の周囲に円弧状の案内溝55Aが形成されている。
図3に示すように、第2収容部56は、略U字状の肉抜部56Bにより略矩形形状の開口56Cを有するブロック状に形成されている。この第2収容部56は、第1収容部55に隣接して配置され、開口56Cが上筐体12の表面12Aに沿うように上筐体12に固定されている。第2係合部46は、第1収容部55の開口58Aがリターンスプリング47により上筐体12の表面12Aに沿うように維持されるため、通常、第1収容部55の開口58Aと第2収容部56の開口56Cとが上筐体12の表面12Aに沿って連続するように配向される。
上筐体磁石63としては、前述した下筐体磁石48よりも磁力が大きい磁石が採用されている。案内溝55Aは、その円弧中心が軸部59の軸線に沿うように配置されている。このような第1収容部55は、軸部59の軸線が第2回動軸32に沿うように配置されているとともに、軸部59に軸通される捻りばねであるリターンスプリング47により、開口58Aが常に上筐体12の表面12Aに沿うように維持される。
第2係合部46は、携帯無線機10が閉じ状態及び縦開き状態において、上筐体12が第2回動軸32を中心として回動しないように、連結部13の連結部本体13Aに対する上筐体12の回動を規制する。この第2係合部46により、携帯無線機10が閉じ状態及び縦開き状態において、使用者が意図せずに上筐体12が第2回動軸32を中心として回動せず、これにより上筐体12、連結部13、第2回動部材34等における特定部位に負荷が集中して破損することを防止できるという効果が得られる。
第2係合部46の第1収容部55と第2収容部56は、ともに導電性を有する金属部材で形成されており、上筐体12内に設けられた回路基板(図示略)のグランドパターンに電気的に接続されている。第2係合部46と前述した第1係合部15とが係合することで(すなわち第1係合部15の係合ピン45の第1突出部51及び第2突出部52と第2係合部46の第1収容部55及び第2収容部56とが接触することで)、下筐体11内に設けられた回路基板のグランドパターンと上筐体12内に設けられた回路基板のグランドパターンとが電気的に接続されることになる。
その様子を図4の模式図に示す。なお、図4において前述した図5と共通する部分には同一の符号を付けている。同図に示すように、携帯無線機10を横開き状態にして、第1係合部15と第2係合部46とを係合させることで、下筐体11内の回路基板103のグランドパターンと上筐体12内の回路基板104のグランドパターンとが電気的に接続される。このように、下筐体11内の回路基板103と上筐体12内の回路基板104のグランドパターン同士を電気的に接続することにより、従来の同軸ケーブル105からアース用の編組を省くことができ、小径の同軸ケーブル110を使用することができる。そして、小径の同軸ケーブル110を使用できることで、連結部(ヒンジ部)13の構成の簡略化が図れ、それによってデザイン性の向上及び小型化が図れる。
また、第1係合部15及び第2係合部46は、給電部109から、動作周波数に対応する波長の1/20以上離す必要がある。その理由は、それらの間が短ければ良好に給電を行えなくなるからである。このようなことからも第1係合部15及び第2係合部46で下筐体11内の回路基板103と上筐体12内の回路基板104のグランドパターン同士を電気的に接続するのが最良の方法である。そして、そのようにすることにより、下筐体11内の回路基板103と上筐体12内の回路基板104は1枚の回路基板と看做せるので、図4中の矢印C、Dで示すように、アンテナ電流の位相が下筐体11と上筐体12で同位相になり、アンテナ性能を向上できる。なお、外付けアンテナ(アンテナ素子)108は、下筐体11から突出して配置され、下筐体11の連結部13側の短手方向端部に設けられている。
次に、本実施形態の携帯無線機10の動作を説明する。携帯無線機10が閉じ状態にあるとき、すなわち下筐体11と上筐体12が互いに重なり合う状態にあるとき、第1係合部15の係合ピン45の第1突出部51の頂部及び第2突出部52と、第2係合部46の第1収容部55及び第2収容部56とが対面する。この際、係合ピン45に対する上筐体磁石63の磁力の影響が下筐体磁石48の磁力の影響よりも大きいため、上筐体磁石63の磁力により係合ピン45が下筐体11の表面11Aから引き出されて確実に突出し、第1突出部51の頂部及び第2突出部52が開口58A、56Cから第1収容部55及び第2収容部56に挿入される。この際、リターンスプリング47により第1収容部55の開口58Aと第2収容部56の開口56Cとが上筐体12の表面12Aに沿って連続しているため、第1収容部55及び第2収容部56に対して第1突出部51の頂部及び第2突出部52が円滑に挿入される。
図3(A)に示すように、携帯無線機10は、閉じ状態において、第1係合部15の係合ピン45が第2係合部46の第1収容部55及び第2収容部56に挿入されるが、第1収容部55の開口58A及び第2収容部56の開口56Cはどちらも下筐体11の表面11Aに対面しているため、係合ピン45が第1収容部55及び第2収容部56に対して挿脱自在であり、所謂第1係合部15がロックされない状態、換言すればロック解除状態となっている。
続いて、携帯無線機10が閉じ状態から横開き状態に移行するとき、すなわち下筐体11に対して上筐体12が第2回動軸32を中心として回動を開始し、下筐体11の表面11Aと上筐体12の表面12Aとが離反すると、上筐体12に追従して第2収容部56が第2突出部52を巻き込むように回動するものの、開口58Aの縁部が第1突出部51の側面に接触することにより第1収容部55の回転が規制され、リターンスプリング47を巻き方向に圧縮させながら上筐体12に対して相対的に回動して、下筐体11の表面11Aに対して開口58Aを対面させた状態を維持する。
一方、携帯無線機10は、閉じ状態で、第1係合部15と第2係合部46を電気的に接続させた場合、又は、横開き状態にして第1係合部15と第2係合部46とを係合させて電気的に接続させた場合、下筐体11内の回路基板103のグランドパターンと上筐体12内の回路基板104のグランドパターンとが電気的に接続される。これにより、下筐体11内の回路基板103と上筐体12内の回路基板104におけるアンテナ電流の位相が同位相になり、アンテナ性能の劣化が生じない。
以上のような実施の形態の携帯無線機10によれば、下筐体11内の回路基板103のグランドパターンと上筐体12内の回路基板104のグランドパターンとを外付けアンテナ108と反対側の長手方向端部37において第1係合部15と第2係合部46とで電気的に接続するので、グランドパターン同士に流れるアンテナ電流の位相が下筐体11と上筐体12とで同位相になり、アンテナ性能の向上が図れる。また、第1係合部15と第2係合部46で下筐体11内の回路基板103のグランドパターンと上筐体12内の回路基板104のグランドパターンを電気的に接続することから、アース用の編組の厚みの薄い小径の同軸ケーブル110を使用することができ、連結部13の構成の簡略化が図れ、デザイン性の向上及び小型化が図れる。
また、第1係合部15及び第2係合部46で下筐体11内の回路基板103と上筐体12内の回路基板104のグランドパターン同士を電気的に接続するので、該グランドパターンの接続点を給電部109から、動作周波数に対応する波長の1/20以上離すことができ、これにより良好に給電が行え、アンテナ性能の向上が図れる。
また、第1係合部15と第2係合部46との接続を、第1係合部に設けた第1突出部51の頂部及び第2突出部52を第2係合部46に設けた上筐体磁石63によって吸引することで行うので、自動的且つ確実に第1係合部15と第2係合部46を接続させることができる。
なお、上記実施の形態では、第1係合部15と第2係合部46によって下筐体11内の回路基板103と上筐体12内の回路基板104のグランドパターン同士を電気的に接続するようにしたが、下筐体11内の回路基板103のグランドパターンに第1の板金を接続し、この第1の板金と対向配置するように上筐体12内の回路基板104のグランドパターンに第2の板金を接続して、下筐体11内の回路基板103のグランドパターンと上筐体12内の回路基板104のグランドパターンとを高周波的に接続させるようにしても良い。この場合も第1、第2の板金を給電部109から、動作周波数に対応する波長の1/20以上離すようにする。ここで、高周波的に接続とは、第1、第2の板金が所定の間隔をもって近接することでコンデンサの役割を果たし、直流成分は絶縁された状態であっても高周波成分が電気的に接続されることを示す。
本発明は、下筐体の回路基板と上筐体の回路基板を電気的に接続する同軸ケーブルの小径化が図れるとともに、アンテナ性能の向上が図れるといった効果を有し、筐体が折り畳み可能な構造を持つ携帯電話やPHS等の携帯無線機への適用が可能である。
本発明の一実施の形態に係る携帯無線機を横開きした状態を示す斜視図 本発明の上記実施の形態に係る携帯無線機の第1係合部を示す斜視図 本発明の上記実施の形態に係る携帯無線機を閉じた状態と横方向に開いたときに第1係合部と第2係合部との接続状態を示す図 本発明の上記実施の形態に係る携帯無線機の構成を示す模式図 従来の携帯無線機の一構成例を示す模式図 従来の携帯無線機の他の構成例を示す模式図
符号の説明
10 携帯無線機
11 下筐体
11A 表面
12 上筐体
12A 表面
13 連結部
13A 連結部本体
15 第1係合部
23 操作部
25 操作キー
28 表示部
31 第1回動軸
32 第2回動軸
33 第1回動部材
34 第2回動部材
37、38 長手方向端部
45 係合ピン
46 第2係合部
47 リターンスプリング
48 下筐体磁石
48A 板金
49 保持部
49A 上面
49B 下面
50 ストッパ
51 第1突出部
52 第2突出部
55 第1収容部
55A 案内溝
55B 肉抜部
56 第2収容部
56C 開口
58 内面
58A、58B 開口
56C 第2収容部の開口
59 軸部
63 上筐体磁石
103、104 回路基板
106、107 コネクタ
108 外付けアンテナ
109 給電部
110 同軸ケーブル

Claims (7)

  1. 第1の筐体と、
    第2の筐体と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とを2つの軸で回動自在に連結するヒンジ部と、
    前記第1の筐体から突出して配置され、前記第1の筐体の前記ヒンジ部側の短手方向端部に設けられたアンテナ素子と、を備え、
    前記アンテナ素子は、前記第1の筐体を短手方向に平行に回転する回転軸側に位置し、前記第1の筐体と前記第2の筐体とが短手方向に平行に回動した際、前記第1の筐体内のグランドパターンと前記第2の筐体内のグランドパターンとが前記アンテナ素子と反対側の長手方向端部で電気的に接続する携帯無線機。
  2. 前記第1の筐体内の回路基板と、
    前記回路基板から前記アンテナ素子に給電する給電部と、
    前記第1の筐体内のグランドパターンと前記第2の筐体内のグランドパターンとが前記アンテナ素子と反対側の長手方向端部で電気的に接続する接続部と、を備え、
    前記給電部と前記接続部とが動作周波数に対応する波長の1/20以上離れている請求項1に記載の携帯無線機。
  3. 前記接続部は、接点が設けられた第1の係合部と、磁石が設けられた第2の係合部とを有し、前記接点は、前記磁石によって吸引されることによって電気的に接続される請求項1又は請求項2に記載の携帯無線機。
  4. 前記第1の筐体内のグランドパターンに接続される第1の板金と、を備え、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とが短手方向に平行に回動した際に、前記第1の板金と前記第2の筐体内のグランドパターンとが近接し高周波的に接続させた請求項1乃至3のいずれかに記載の携帯無線機。
  5. 前記第2の筐体内のグランドパターンに接続される第2の板金と、を備え、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とが短手方向に平行に回動した際に、前記第2の板金と前記第1の筐体内のグランドパターンとが近接し高周波的に接続させた請求項1乃至3のいずれかに記載の携帯無線機。
  6. 前記第1の筐体内のグランドパターンに接続される第1の板金と、
    前記第1の筐体と前記第2の筐体とが短手方向に平行に回動した際に、前記第1の板金と対向配置され、前記第2の筐体内のグランドパターンに接続される第2の板金と、を備え、
    前記第1の板金と前記第2の板金とを高周波的に接続させた請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の携帯無線機。
  7. 前記第1の筐体と前記第2の筐体とが長手方向に平行に回動した際、前記第1の筐体内のグランドパターンと前記第2の筐体内のグランドパターンとが前記アンテナ素子と反対側の短手方向端部で電気的に接続する請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の携帯無線機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012182603A (ja) * 2011-02-28 2012-09-20 Mitsubishi Materials Corp アンテナ装置

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