JP2009111663A - スピーカシステムの消費電力低減方法およびスピーカシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】電池駆動のスピーカの無駄な駆動を抑え、消費電力を低減し、電源電池の寿命を長くする。
【解決手段】電源電池3から供給される電力により動作し、入力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプ5と、このスピーカ駆動用アンプ5の出力により駆動されるスピーカ6とを備えたスピーカシステムにおいて、入力されたオーディオ信号をバンドバス・フイルタ4へ入力して、オーディオ信号からスピーカが再生可能な周波数帯域外のオーディオ信号をカットし、スピーカ6の再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電池駆動されるアクティブ・スピーカシステムやワイヤレス・スピーカシステム等のスピーカシステムにおける消費電力低減方法およびスピーカシステムに関する。
一般に、スピーカの物理的な特性(構造・材質など)から、そのスピーカが再生可能な周波数帯域が決まる。このように、スピーカ自体は、実際には、再生可能な周波数帯域に制限があるにもかかわらず、ソース機器側からスピーカへ入力されるオーディオ信号は、特に、意図的に制限されることなく、そのまま、スピーカへ入力している。
特に、電池駆動されるアクティブ・スピーカシステムやワイヤレス・スピーカシステムなどのスピーカシステムには、アンプを内蔵しているものが多いが、スピーカが再生可能な周波数帯域に合わせてアンプ側で再生周波数帯域の制限を行なうようなことは、実施されていない。
また、これとは別に、電池駆動による携帯電話や音響機器において、消費電力を抑制しつつ、電池の残量を認識することができるようにした技術手段が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に開示されている電池駆動による携帯電話や音響機器は、従来、電池の残量をユーザーに認識させるために、警告音やバイブレータによる振動等を発生させる手段がとられていたため、消費電力が大きいという問題があり、この課題を解消するために、電源電池の残り容量の減少に応じて、スピーカから再生される再生音の品質を段階的に低下していく処理(再生音を歪ませる処理やノイズを付加する処理等)を施し、消費電力を抑制しつつ、ユーザーへ電池容量の残量低下を知らせ、電池の使用状態を認識できるように構成している。
特開平11−261982号公報
上述したように、スピーカの物理的特性などによって、スピーカ自体に再生可能な周波数帯に制限があるにもかかわらず、従来は、ソース機器側からスピーカ駆動用アンプへ入力されたオーディオ信号をそのままスピーカへ出力しており、再生不可能な周波数帯域のオーディオ信号は、スピーカ内部で損失になっている。このようなスピーカ内部における損失の発生は、特に、電池駆動されるアクティブ・スピーカシステムやワイヤレス・スピーカシステムなどのスピーカシステムでは、電源電池の持続時間低下につながる問題があった。
本発明は、このような従来の構成が有していた問題を解決しようとするものであり、その目的とするところは、スピーカが再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプへ入力することで、スピーカの無駄な駆動を抑え、消費電力を低減し、ひいては、電源電池の寿命を長くすることができるスピーカシステムの消費電力低減方法およびスピーカシステムを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、電源電池から供給される電力により動作し、入力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプと、前記スピーカ駆動用アンプの出力により駆動されるスピーカとを備えたスピーカシステムの消費電力低減方法であって、オーディオ信号を入力するオーディオ信号入力ステップと、前記入力されたオーディオ信号から前記スピーカが再生可能な周波数帯域外のオーディオ信号をカットする再生周波数帯域制限ステップと、前記再生周波数帯域制限ステップによって得た前記スピーカが再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号を入力し増幅するオーディオ信号増幅ステップと、前記オーディオ信号増幅ステップによって増幅された前記スピーカが再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号を前記スピーカへ供給し再生するオーディオ信号再生ステップとからなることを特徴としている。
また、本発明は、電源電池から供給される電力により動作し、入力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプと、前記スピーカ駆動用アンプの出力により駆動されるスピーカとを備えたスピーカシステムにおいて、前記入力されたオーディオ信号から前記スピーカが再生可能な周波数帯域外のオーディオ信号をカットし、前記スピーカの再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号を前記スピーカ駆動用アンプへ入力するように構成したことを特徴としている。
また、本発明は、電源電池と、前記電源電池から供給される電力により動作し、入力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプと、前記スピーカ駆動用アンプの出力により駆動されるスピーカとを備えたスピーカシステムにおいて、前記入力されたオーディオ信号から前記スピーカが再生可能な周波数帯域外のオーディオ信号をカットする再生周波数帯域制限手段を前記スピーカ駆動用アンプより前段に備えたことを特徴としている。
さらに、本発明は、上記スピーカシステムにおいて、以下の態様の発明をも提供するものである。
すなわち、前記再生周波数帯域制限手段を介して得た前記スピーカが再生可能な周波数帯域に制限したオーディオ信号と、全周波数帯域を含むオーディオ信号とを切り換えて前記スピーカ駆動用アンプへ入力する切り換え手段を前記スピーカ駆動用アンプの前段に設けたことを特徴としている。
また、前記切り換え手段は、前記電源電池の残り容量を監視する電源監視手段と、前記電源監視手段の監視により前記電源電池の残り容量が所定値以下となったことが検出されたときに、前記再生周波数帯域制限手段を介して得た前記スピーカが再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号を前記スピーカ駆動用アンプへ入力するように切り換え制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
さらに、本発明は、電源電池と、前記電源電池から供給される電力により動作し、入力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプと、前記スピーカ駆動用アンプの出力により駆動されるスピーカとを備えたスピーカシステムにおいて、前記スピーカ駆動用アンプの入力側に設けたハイパス・フィルタと、前記スピーカ駆動用アンプに組み込まれている発振防止用のローパス・フィルタとにより、前記入力されたオーディオ信号から前記スピーカが再生可能な周波数帯域外の低域と高域のオーディオ信号成分をカットし、前記スピーカ駆動用アンプへ入力するように構成したことを特徴としている。
本発明のスピーカシステムの消費電力低減方法およびスピーカシステムは、スピーカが再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプへ入力することで、スピーカの無駄な駆動を抑えることが可能となり、消費電力を低減することができ、電源電池の寿命を長くすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。なお、本発明は、以下に述べる実施の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施することができる。また、図2〜図4では、図1に示す実施の形態において示した構成と同一ないしは、対応する構成には、同一符号を付して説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る電池駆動のスピーカシステムの構成を示すブロック図である。
この図1に示す第1の実施の形態における電池駆動のスピーカシステムは、電池駆動のアクティブ・スピーカシステム1に本発明を実施した場合の一例を示している。
図1に示すアクティブ・スピーカシステム1の特長とするところは、スピーカ駆動用アンプ5より前段において、スピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域と高域のオーディオ信号成分をカットし、スピーカ6の再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力するように構成した点にある。
この図1に示すアクティブ・スピーカシステム1は、外部のソース機器(図示しない)等からのオーディオ信号を入力する入力端子2と、電源電池3と、この電源電池3から供給される電力により動作し、入力端子2へ入力されたオーディオ信号から特定の周波数のみを通過させるバンドパス・フィルタ4と、電源電池3から供給される電力により動作し、バンドパス・フィルタ4から出力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプ5と、スピーカ駆動用アンプ5において増幅されたオーディオ信号に基づき駆動されるスピーカ6とを備えている。
上記のバンドパス・フィルタ4は、入力端子2へ入力されたオーディオ信号からスピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域および高域のオーディオ信号成分をカットする再生周波数帯域制限手段としての機能を有している。
このように構成した、バンドパス・フィルタ4をスピーカ駆動用アンプ5より前段に設けることによって、入力端子2へ入力されたオーディオ信号からスピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力することができる。
この結果、図1に示す第1の実施の形態におけるアクティブ・スピーカシステム1は、スピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力することで、スピーカの無駄な駆動を抑えることが可能となり、消費電力を低減することができ、電源電池3の寿命を長くすることができる。
図2の(a)は、本発明の第2の実施の形態に係るワイヤレス・スピーカシステム7の構成を示すブロック図である。この図2の(a)に示す第2の実施の形態は、ワイヤレス・スピーカシステム7に本発明を実施した場合の一例を示している。
図2の(a)に示すワイヤレス・スピーカシステム7の特長とするところは、電池駆動の受信ユニット72側において、スピーカ駆動用アンプ5より前段で、スピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域と高域のオーディオ信号成分をカットし、スピーカ6の再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力するように構成した点にある。
図2の(a)に示すワイヤレス・スピーカシステム7は、送信ユニット71および受信ユニット72によって構成されている。
送信ユニット71は、オーディオ信号が入力される入力端子2と、AC電源または電池電源からなる電源部8と、送信アンテナを含む送信回路9とを備えている。
一方、受信ユニット72は、電源電池3と、この電源電池3から供給される電力により動作し、送信ユニット71側から送信されてくる電波を受信する受信アンテナを含む受信回路10と、電源電池3から供給される電力により動作し、受信回路10で受信されたオーディオ信号出力から特定な周波数のみを通過させるバンドパス・フィルタ4と、電源電池3から供給される電力により動作し、バンドパス・フィルタ4から出力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプ5と、スピーカ駆動用アンプ5において増幅されたオーディオ信号に基づき駆動されるスピーカ6とを備えている。
上記のバンドパス・フィルタ4は、受信回路10において受信し、出力されたオーディオ信号からスピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域および高域のオーディオ信号成分をカットするように構成されている。
このように構成したバンドパス・フィルタ4をスピーカ駆動用アンプ5より前段に設けることによって、受信回路10で受信されたオーディオ信号出力からスピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力することができる。
この結果、図2の(a)に示す第2の実施の形態におけるワイヤレス・スピーカシステム7は、スピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力することで、スピーカの無駄な駆動を抑えることが可能となり、消費電力を低減することができ、電源電池3の寿命を長くすることができる。
図2の(b)は、本発明の第3の実施の形態に係るワイヤレス・スピーカシステム7の構成を示すブロック図である。
この図2の(b)に示すワイヤレス・スピーカシステム7の特長とするところは、送信ユニット71側の送信回路9より前段において、入力されたオーディオ信号から受信ユニット72側のスピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域と高域のオーディオ信号成分をカットし、受信ユニット72側のスピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号を送信回路9へ入力するように構成した点にある。
図2の(b)に示す送信ユニット71に設けたバンドパス・フィルタ4は、入力端子2に入力されたオーディオ信号から受信ユニット72側のスピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域および高域のオーディオ信号成分をカットするように構成されている。
このように、バンドパス・フィルタ4を送信ユニット71の送信回路9より前段に設けることによって、送信ユニット71側において、受信ユニット72側のスピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号を送信することができる。
一方、受信ユニット72側では、送信ユニット71側であらかじめスピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号が受信され、その受信出力をスピーカ駆動用アンプ5へ入力することができる。
この結果、図2の(b)に示す第3の実施の形態におけるワイヤレス・スピーカシステム7は、受信ユニット72側において、スピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号が受信され、その受信されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力することで、スピーカの無駄な駆動を抑えることが可能となり、消費電力を低減することができ、電源電池3の寿命を長くすることができる。
図3の(a)は、本発明の第4の実施の形態に係る電池駆動のスピーカシステムの構成を示すブロック図である。この図3の(a)に示すスピーカシステムは、電池駆動のアクティブ・スピーカシステム1に、本発明を実施した場合の一例を示している。
図3の(a)に示す電池駆動のアクティブ・スピーカシステム1の特長とするところは、スピーカ駆動用アンプ5より前段においてスピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域と高域のオーディオ信号成分をカットし、スピーカ6の再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力するように構成した点にある。
さらに、上記の特長に加えて、スピーカ駆動用アンプ5の入力側に切り換えスイッチ11を設け、電池電源3の電池容量が所定値を超えている間は、全周波数帯域を含むオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力し、また、電池電源3の電池容量が所定値以下となったときは、スピーカ6の再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ自動的に切り換えて入力するように構成した点にある。
図3の(a)に示すアクティブ・スピーカシステム1は、外部のソース機器(図示しない)等からのオーディオ信号を入力する入力端子2と、電源電池3と、この電源電池3から供給される電力により動作し、入力端子2へ入力されたオーディオ信号からスピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域および高域のオーディオ信号成分をカットするバンドパス・フィルタ4と、電源電池3から供給される電力により動作し、バンドパス・フィルタ4から出力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプ5と、スピーカ駆動用アンプ5において増幅されたオーディオ信号に基づき駆動されるスピーカ6とを備えている。
さらに、このアクティブ・スピーカシステム1は、スピーカ駆動アンプ5の入力側に自動的に切り換え動作する切り換えスイッチ11を設けている。この切り換えスイッチ11を切り換え動作することによって、入力端子2へ入力されたオーディオ信号がバンドパス・フィルタ4をスルーする経路を経てスピーカ駆動アンプ5へ入力、または、バンドパス・フィルタ4を経てスピーカ駆動用アンプ5へ入力するように構成されている。
したがって、切り換えスイッチ11の切り換え動作に基づき、スピーカ駆動用アンプ5は、入力端子2へ入力された全周波数帯域を含むオーディオ信号、または、バンドパス・フィルタ4を介して得たスピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号のいずれか一方のオーディオ信号が入力される。
この切り換えスイッチ11は、例えば、マイクロコンピュータ(図示しない)において電源電池3の残り容量を監視し、その監視に電源電池3の容量が所定値を超えていると検出されている間は、入力端子2へ入力された全周波数帯域を含むオーディオ信号を直接スピーカ駆動用アンプ5へ入力するように構成されている。
一方、電源電池3の容量が所定値以下となったことが検出されたときは、バンドパス・フィルタ4を介して得たスピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号のみをスピーカ駆動用アンプ5へ入力するように自動的に切り換え動作するように構成されている。
このように、スピーカ駆動用アンプ5の入力側に、電池残量に応じて自動的に切り換える切り換えスイッチ11を設けたことによって、電源電池の容量が所定値を超えた状態の電池容量に余裕がある間は、入力端子2へ入力された全周波数帯域のオーディオ信号を直接スピーカ駆動用アンプ5へ入力し、音質の良い再生音を聴取することができる。
一方、電源電池が所定値以下となったときは、スピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力し、スピーカ6の無駄な駆動を抑えることが可能となり、消費電力を低減することができ、電源電池3の寿命を長くすることができる。
図3の(b)は、本発明の第5の実施の形態に係る電池駆動のスピーカシステムの構成を示すブロック図である。この図3の(b)に示すスピーカシステムは、電池駆動のアクティブ・スピーカシステム1に、本発明を実施した場合の一例を示している。
図3の(b)に示す電池駆動のアクティブ・スピーカシステム1の特長とするところは、スピーカ駆動用アンプ5より前段においてスピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域と高域のオーディオ信号成分をカットし、スピーカ6の再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力するように構成した点にある。
さらに、上記の特長に加えて、スピーカ駆動用アンプ5の入力側に手動の切り換えスイッチ12を設け、全周波数帯域を含むオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力、または、スピーカ6の再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力するように構成した点にある。
図3の(b)に示すアクティブ・スピーカシステム1は、外部のソース機器(図示しない)等からのオーディオ信号を入力する入力端子2と、電源電池3と、この電源電池3から供給される電力により動作し、入力端子2へ入力されたオーディオ信号からスピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域および高域のオーディオ信号成分をカットするバンドパス・フィルタ4と、電源電池3から供給される電力により動作し、バンドパス・フィルタ4から出力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプ5と、スピーカ駆動用アンプ5において増幅されたオーディオ信号に基づき駆動されるスピーカ6とを備えている。
さらに、このアクティブ・スピーカシステム1は、スピーカ駆動アンプ5の入力側にユーザーが切り換え操作する手動の切り換えスイッチ12を設けている。この切り換えスイッチ12を切り換えることによって、入力端子2へ入力されたオーディオ信号がバンドパス・フィルタ4をスルーする経路を経てスピーカ駆動アンプ5へ入力、または、バンドパス・フィルタ4を経てスピーカ駆動用アンプ5へ入力されるように構成されている。
したがって、ユーザーによる切り換えスイッチ12の切り換え操作に基づき、スピーカ駆動用アンプ5は、入力端子2へ入力された全周波数帯域を含むオーディオ信号、または、バンドパス・フィルタ4を介して得たスピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号のいずれか一方のオーディオ信号が入力される。
このように、スピーカ駆動用アンプ5の入力側に、ユーザーの手動操作により切り換える切り換えスイッチ12を設けたことによって、ユーザーの判断に基づき、入力端子2へ入力された全周波数帯域を含むオーディオ信号を直接スピーカ駆動用アンプ5へ入力し、音質の良い再生音を聴取することができるようにするか、あるいは、消費電力の低減を優先させて、スピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力することで、スピーカ6の無駄な駆動を抑え、消費電力を低減することができ、電源電池3の寿命を長くするかを選択することが可能となる。
図4は本発明の第6の実施の形態に係るスピーカシステムの構成を示すブロック図である。
この図4に示す電池駆動のスピーカシステムの特長とするところは、スピーカ駆動用アンプ5の入力側に設けたハイパス・フィルタ13と、スピーカ駆動用アンプ5に組み込まれている帰還回路(ローパス・フィルタ)51とにより形成されるバンドパス・フィルタ特性によって、入力端子2へ入力されたオーディオ信号からスピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域と高域のオーディオ信号成分をカットし、増幅する点にある。
図4に示す電池駆動のスピーカシステムは、外部のソース機器(図示しない)等からのオーディオ信号を入力する入力端子2と、電源電池(図示しない)から供給される電力により動作し、入力端子2へ入力されたオーディオ信号の中から特定の周波数のみを通過させるハイパス・フィルタ13と、電源電池から供給される電力により動作し、ハイパス・フィルタ13から出力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプ5と、スピーカ駆動用アンプ5において増幅されたオーディオ信号に基づき駆動されるスピーカ6とを備えている。
上記のスピーカ駆動用アンプ5には、ローパス・フィルタとしての特性を有する発振防止用の帰還回路51が組み込まれている。このローパス・フィルタとしての特性を有する発振防止用の帰還回路51と、スピーカ駆動用アンプ5の入力側に設けたハイパス・フィルタ13とにより形成されるバンドパス・フィルタ特性によって、入力端子2へ入力されたオーディオ信号からスピーカ6が再生可能な周波数帯域外の低域および高域のオーディオ信号成分をカットし、スピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力するように構成されている。
このように構成したことによって、図4に示す第6の実施の形態における電池駆動のスピーカシステムは、スピーカ6が再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプ5へ入力することで、スピーカの無駄な駆動を抑えることが可能となり、消費電力を低減することができ、電源電池の寿命を長くすることができる。
なお、実際には、スピーカ駆動用アンプ5の構成上、直流分まで増幅できずにオーディオ信号の低域がカットされるものがそのほとんどである。したがって、この低域がカットされる事象と、発振防止用の帰還回路51が持つローパス・フィルタ特性とを合わせると、結果的に、スピーカ駆動用アンプ5自体がバンドパス・フィルタ特性を持っていることになり、あらためて、バンドパス・フィルタなどをスピーカ駆動用アンプ5の前段に設けることなく、スピーカ駆動用アンプ5を構成する回路内のフィルタ特性を調整し、本発明の目的を達成することは可能である。
ただし、スピーカ駆動用アンプ5が本発明の趣旨に合ったフィルタ特性、すなわち、スピーカ6の再生可能な周波数帯域に合わせたフィルタ設計となっていない場合は、本発明の趣旨に合ったフィルタ設計とする必要がある。
上述の各実施の形態においては、バンドパス・フィルタ等を用いて、入力されたオーディオ信号の低域と高域をカットし、スピーカが再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプへ入力してスピーカの無駄な駆動を抑え、消費電力を低減するように構成しているが、この第7の実施の形態に係る電池駆動のスピーカシステムは、入力されたオーディオ信号の低域のみをカットし、その低域をカットしたオーディオ信号をスピーカ駆動用アンプへ入力するように構成したことを特長としている。
ポータブルオーディオ機器において使用されているイヤホンやスピーカには、低音域が充分再生出力できないものが多い。したがって、入力されたオーディオ信号の低域をカットしてからスピーカ駆動用アンプへ入力して増幅し、イヤホンあるいはスピーカで再生しても、聴感上大きな変化は感じられない。このように、入力されたオーディオ信号の低域のみをカットすることによって、イヤホンあるいはスピーカの無駄な駆動を抑えることができ、消費電力を低減することができる。
本発明に係る第1の実施形態におけるスピーカシステムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る第2および第3の実施形態におけるスピーカシステムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る第4および第5の実施形態におけるスピーカシステムの構成を示すブロック図である。 本発明に係る第6の実施形態におけるスピーカシステムの構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 アクティブ・スピーカシステム
2 入力端子
3 電源電池
4 バンドパス・フィルタ(再生周波数帯域制限手段)
5 スピーカ駆動用アンプ
51 帰還回路
6 スピーカ
7 ワイヤレス・スピーカシステム
71 送信ユニット
72 受信ユニット
8 電源部
9 送信回路
10 受信回路
11 切り換えスイッチ(自動)
12 切り換えスイッチ(手動)
13 ハイパス・フィルタ

Claims (6)

  1. 電源電池から供給される電力により動作し、入力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプと、前記スピーカ駆動用アンプの出力により駆動されるスピーカとを備えたスピーカシステムの消費電力低減方法であって、
    オーディオ信号を入力するオーディオ信号入力ステップと、
    前記入力されたオーディオ信号から前記スピーカが再生可能な周波数帯域外のオーディオ信号をカットする再生周波数帯域制限ステップと、
    前記再生周波数帯域制限ステップによって得た前記スピーカが再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号を入力し増幅するオーディオ信号増幅ステップと、
    前記オーディオ信号増幅ステップによって増幅された前記スピーカが再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号を前記スピーカへ供給し再生するオーディオ信号再生ステップと、
    からなることを特徴とするスピーカシステムの消費電力低減方法。
  2. 電源電池から供給される電力により動作し、入力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプと、前記スピーカ駆動用アンプの出力により駆動されるスピーカとを備えたスピーカシステムにおいて、
    前記入力されたオーディオ信号から前記スピーカが再生可能な周波数帯域外のオーディオ信号をカットし、前記スピーカの再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号を前記スピーカ駆動用アンプへ入力するように構成したことを特徴とするスピーカシステム。
  3. 電源電池と、
    前記電源電池から供給される電力により動作し、入力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプと、
    前記スピーカ駆動用アンプの出力により駆動されるスピーカと、
    を備えたスピーカシステムにおいて、
    前記入力されたオーディオ信号から前記スピーカが再生可能な周波数帯域外のオーディオ信号をカットする再生周波数帯域制限手段を前記スピーカ駆動用アンプより前段に備えたことを特徴とするスピーカシステム。
  4. 前記再生周波数帯域制限手段を介して得た前記スピーカが再生可能な周波数帯域に制限したオーディオ信号と、全周波数帯域を含むオーディオ信号とを切り換えて前記スピーカ駆動用アンプへ入力する切り換え手段を前記スピーカ駆動用アンプの前段に設けたことを特徴とする請求項3記載のスピーカシステム。
  5. 前記切り換え手段は、前記電源電池の残り容量を監視する電源監視手段と、前記電源監視手段の監視により前記電源電池の残り容量が所定値以下となったことが検出されたときに、前記再生周波数帯域制限手段を介して得た前記スピーカが再生可能な周波数帯域に制限されたオーディオ信号を前記スピーカ駆動用アンプへ入力するように切り換え制御する制御手段とを備えたことを特徴とする請求項4記載のスピーカシステム。
  6. 電源電池と、
    前記電源電池から供給される電力により動作し、入力されたオーディオ信号を増幅するスピーカ駆動用アンプと、
    前記スピーカ駆動用アンプの出力により駆動されるスピーカと、
    を備えたスピーカシステムにおいて、
    前記スピーカ駆動用アンプの入力側に設けたハイパス・フィルタと、前記スピーカ駆動用アンプに組み込まれている発振防止用のローパス・フィルタとにより、前記入力されたオーディオ信号から前記スピーカが再生可能な周波数帯域外の低域と高域のオーディオ信号成分をカットし、前記スピーカ駆動用アンプへ入力するように構成したことを特徴とするスピーカシステム。
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