JP2009111581A - 表示装置、表示方法及び撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画像の表示に必要な電力を節約するとともに、リアルタイムで被写体を視認することが可能な表示装置、表示方法及び撮影装置を提供する。
【解決手段】 撮影装置10は、撮影モード時に表示部14をファインダとして用いる場合に、被写体光を表示部14に透過させて、透過画像O10’を画角確認に使用する透過モードと、レンズユニット18を介して取り込んだライブビュー画像を表示部14に表示するライブビュー画像撮影モードの2つのライブビューモードを有している。撮影装置10は、デフォルトのズーム位置(例えば、撮影装置10の起動時のズーム位置。具体的には、ワイド端)の場合に透過モードとなり、ズーミング操作によってズーム位置がデフォルトのズーム位置から移動した場合、又は被写体の画像上にユーザの操作内容を示す画像(例えば、メニュー設定画面、グリッドライン表示又は顔検出モードの顔検出枠)を重畳して表示する操作が検出された場合にライブビュー画像表示モードとなる。
【選択図】 図2
【解決手段】 撮影装置10は、撮影モード時に表示部14をファインダとして用いる場合に、被写体光を表示部14に透過させて、透過画像O10’を画角確認に使用する透過モードと、レンズユニット18を介して取り込んだライブビュー画像を表示部14に表示するライブビュー画像撮影モードの2つのライブビューモードを有している。撮影装置10は、デフォルトのズーム位置(例えば、撮影装置10の起動時のズーム位置。具体的には、ワイド端)の場合に透過モードとなり、ズーミング操作によってズーム位置がデフォルトのズーム位置から移動した場合、又は被写体の画像上にユーザの操作内容を示す画像(例えば、メニュー設定画面、グリッドライン表示又は顔検出モードの顔検出枠)を重畳して表示する操作が検出された場合にライブビュー画像表示モードとなる。
【選択図】 図2
Description
本発明は表示装置、表示方法及び撮影装置に係り、特に表示画面を通して被写体を視認するときに当該表示画面に画像を表示する表示装置等に関する。
特許文献1には、ヘッドマウントディスプレイ装置において、表示手段による表示の濃度を外界からのシースルー光の光量に応じて調整することが開示されている。
特許文献2には、一方の側から反射型として視認を行い、もう一方の側から透過型として視認を行うことが可能な両面ディスプレイが開示されている。
特開2002−244077号公報
再公表特許WO2004/036300号公報
従来の表示装置は、表示画像の照明又は発光のために大きな消費電力を必要とする。例えば、液晶ディスプレイ(LCD)の場合、バックライトを用いるため消費電力が大きくなる。また、有機EL又は無機ELディスプレイを用いる場合も自発光のための消費電力を必要とする。従って、上記のような表示装置を小型の電子機器に設けると、バッテリが早く消費されてしまうという問題がある。
また、表示装置を備えた電子カメラにおいてライブビュー画像(スルー画)表示を行う場合、画像の取り込み→画像処理→表示の一連の処理に時間がかかるため、表示装置に表示される被写体の画像と実際の被写体の動きにタイムラグが生じ、リアルタイムのライブビュー画像表示が困難であるという問題があった。
上記特許文献1に記載の技術では、外界からの光を光路分離手段(ハーフミラー)により分割するため、撮影光学系及びユーザに届く被写体光の光量が少なくなるという問題があった。また、上記特許文献2に記載の技術は、ライブビュー画像表示時の省電力化とリアルタイム性の向上を図るものではなかった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、画像の表示に必要な電力を節約するとともに、リアルタイムで被写体を視認することが可能な表示装置、表示方法及び撮影装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る表示装置は、被写体からの被写体光を透過する透明な部材により構成された第1の表示手段と、前記被写体光を透過する透明な部材により構成されており、前記第1の表示手段の被写体側の面に重ね合わされた第2の表示手段と、前記第1の表示手段の画像を表示する領域の全部又は一部に設けられた第1の領域に画像を表示する場合に、前記第2の表示手段を制御して、前記第2の表示手段の前記第1の領域と重なり合う第2の領域に前記被写体光を遮光するための表示を行わせる制御手段とを備えることを特徴とする。
上記第1の態様によれば、被写体を透過して視認可能な透明な第1及び第2の表示手段をファインダとして用いることにより、ユーザはリアルタイムの被写体の透過画像を視認することができ、被写体の画像の撮影に要する電力を節約することができる。
本発明の第2の態様に係る表示装置は、上記第1の態様において、前記第1の表示手段は、液晶ディスプレイであり、前記液晶ディスプレイに表示された画像を照明するための照明手段を更に備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様に係る表示装置は、上記第1の態様において、前記第1の表示手段は、有機ELディスプレイ又は無機ELディスプレイであることを特徴とする。
なお、上記第1から第3の態様に係る表示装置は、撮影装置(電子カメラ)及びカメラ付き携帯電話機のほか、例えば、顕微鏡や望遠鏡の視野内に倍率等のメニューを表示するための表示装置に適用することができる。
本発明の第4の態様に係る撮影装置は、前記被写体の画像を撮影するための撮影手段と、上記第1から3の態様に係る表示装置と、前記第1及び第2の表示手段に当たる被写体光を透過させる第1のライブビューモードと、前記第2の表示手段により前記第1の表示手段の全面に当たる前記被写体光を遮光し、前記撮影手段によって撮影されたライブビュー画像を前記第1の表示手段に表示する第2のライブビューモードとを切り替えるライブビューモード切替手段とを備えることを特徴とする。
上記第4の態様によれば、第1及び第2のライブビューモードを切り替え可能にすることにより、本発明に係る表示装置を撮影装置(電子カメラ)のビューファインダとして使用するときの電力を節約することができる。
本発明の第5の態様に係る撮影装置は、上記第4の態様において、前記制御手段は、前記第1のライブビューモード時に、前記第1の表示手段の画像を表示する領域の一部に設けられた第1の領域に画像を表示する場合に、前記第2の表示手段を制御して、前記第2の表示手段の前記第1の領域と重なり合う第2の領域に前記被写体光を遮光するための表示を行わせることを特徴とする。
上記第5の態様によれば、例えば、ユーザの設定内容を示すアイコンのような画像を第1の表示手段に表示させ、該画像に当たる被写体光を遮光することにより、被写体の透過画像を視認可能にするとともに、視認性の高い画像表示を同時に実現することができる。
本発明の第6の態様に係る撮影装置は、上記第4又は5の態様において、前記撮影手段によって撮影される被写体の画像のズーミングを行うためのズームレンズを含むズーム光学系を更に備え、前記ライブビューモード切替手段は、ズーミングが行われた場合に、前記ライブビューモードを第2のライブビューモードに設定し、前記制御手段は、前記ズーミングされたライブビュー画像を前記第1の表示手段に表示させることを特徴とする。
上記第6の態様によれば、ズーミング操作によってズーム位置がデフォルトのズーム位置から移動した場合にのみライブビュー画像の撮影及び表示を行うようにしたので、本発明に係る表示装置を撮影装置(電子カメラ)のビューファインダとして使用するときの電力を節約することができる。
本発明の第7の態様に係る撮影装置は、上記第6の態様において、前記ライブビュー画像切替手段は、前記ズームレンズの位置が前記所定の位置の場合に、前記第1のライブビューモードに切り替える一方、ズーミングによって前記ズームレンズの位置が前記所定の位置以外の位置に移動した場合に、前記第2のライブビューモードに切り替えることを特徴とする。
本発明の第8の態様に係る撮影装置は、上記第7の態様において、前記所定の位置は、ワイド端であることを特徴とする。
本発明の第9の態様に係る撮影装置は、上記第4から8の態様において、前記被写体の画像に所定の操作部材を重畳して表示するかどうかを設定する設定手段を更に備え、前記ライブビューモード切替手段は、前記被写体の画像に前記操作部材が重畳されて表示される場合に、前記ライブビューモードを第2のモードに切り替え、前記第1の表示手段は、前記撮影手段によって撮影された被写体の画像に前記操作部材を重畳して表示させることを特徴とする。
上記第9の態様によれば、被写体の画像上にユーザの操作内容を示す操作部材(例えば、メニュー設定画面、グリッドライン表示又は顔検出モードの顔検出枠)を重畳して表示する操作が検出された場合にのみライブビュー画像の撮影及び表示を行うようにしたので、本発明に係る表示装置を撮影装置(電子カメラ)のビューファインダとして使用するときの電力を節約することができる。
本発明の第10の態様に係る撮影装置は、上記第9の態様において、前記設定手段は、前記被写体の画像にグリッドラインを表示するかどうかを切り替える手段であることを特徴とする。
本発明の第11の態様に係る撮影装置は、上記第9又は10の態様において、前記設定手段は、前記撮影装置によって撮影された画像から被写体の顔を検出し、検出した顔を含む領域を示す顔検出枠を付す顔検出モードの設定を行う手段であることを特徴とする。
本発明の第12の態様に係る撮影装置は、上記第4から11の態様において、前記第1のライブビューモード時に、前記撮影手段への電源の供給を制限する電源制御手段を更に備えることを特徴とする。
本発明の第13の態様に係る撮影装置は、上記第12の態様において、前記撮影手段によって前記被写体の画像を撮影して、前記画像記録手段に記録する撮影指示の入力を受け付ける撮影指示手段を更に備え、前記電源制御手段は、前記撮影指示の入力を受け付けた場合に、前記撮影手段への電源の供給を開始することを特徴とする。
上記第13の態様によれば、第1のライブビューモード時には、撮影指示入力(S1オン)に応じて撮影部に電力を供給するようにしたので、撮影装置の省電力化を図ることができる。
本発明の第14の態様に係る撮影装置は、上記第4から13の態様において、前記撮影手段によって撮影された画像を記録するための画像記録手段と、前記撮影手段によって被写体の画像を撮影するための撮影モードと、前記画像記録手段に記録された画像を前記第1の表示手段に再生表示するための再生モードとの間で動作モードを切り替える動作モード切替手段とを更に備え、前記制御手段は、前記再生モード時に、前記第2の表示手段により前記第1の表示手段の全面に当たる前記被写体光を遮光し、前記画像記録手段に記録された画像を前記第1の表示手段に表示することを特徴とする。
上記第14の態様によれば、撮影モード時に本発明に係る表示装置を撮影装置(電子カメラ)のビューファインダとして使用するときの電力を節約するとともに、当該表示装置における画像の再生表示とを両立させることができる。
本発明の第15の態様に係る撮影装置は、上記第4から14の態様において、前記撮影手段によって撮影される被写体の画像と、前記第1及び第2の表示手段を透過する被写体の透過画像との間で生じるパララックスを補正する補正手段を更に備えることを特徴とする。
上記第15の態様によれば、第1及び第2の表示手段を透過する被写体の透過画像と、撮影手段によって撮影されるライブビュー画像とを一致させることができるので、よりリアルタイム性が高い被写体透過画像を視認することが可能になる。
本発明の第16の態様に係る表示方法は、透明な部材により構成された第1及び第2の表示手段に当たる被写体からの被写体光を透過させるとともに、前記第1の表示手段の画像を表示する領域の全部又は一部に設けられた第1の領域に画像を表示する工程と、前記第2の表示手段の前記第1の領域と重なり合う第2の領域に前記被写体光を遮光するための表示を行う工程とを備えることを特徴とする。
本発明の第17の態様に係る表示方法は、透明な部材により構成された第1及び第2の表示手段に当たる被写体からの被写体光を透過させるとともに、前記第1の表示手段の画像を表示する領域の全部又は一部に設けられた第1の領域に画像を表示するとともに、前記第2の表示手段の前記第1の領域と重なり合う第2の領域に前記被写体光を遮光するための表示を行う表示工程と、前記表示工程の実行中に、画像を撮影するための撮影手段への電源の供給を制限する第1の電源制御工程と、画像を撮影するための撮影手段によって前記被写体の画像を撮影して、画像記録手段に記録する撮影指示の入力を受け付ける撮影指示工程と、前記撮影指示の入力を受け付けた場合に、前記撮影手段への電源の供給を開始する第2の電源制御工程とを備えることを特徴とする。
本発明の第18の態様に係る表示方法は、上記第16又は17の態様において、前記被写体の画像を撮影するための撮影手段によって画像を撮影する工程と、前記撮影手段のズームレンズを駆動してズーミングを行う工程と、前記ズーミングが行われた場合に、前記第2の表示手段により前記第1の表示手段の全面に当たる前記被写体光を遮光するとともに、前記撮影手段によって撮影されたライブビュー画像を前記第1の表示手段に表示する工程とを更に備えることを特徴とする。
本発明の第19の態様に係る表示方法は、上記第16から18の態様において、前記被写体の画像に所定の操作部材を重畳して表示するかどうかを設定する工程と、前記被写体の画像に前記操作部材が重畳されて表示する設定が行われた場合に、前記第2の表示手段により前記第1の表示手段の全面に当たる前記被写体光を遮光するとともに、前記撮影手段によって撮影されたライブビュー画像に前記操作部材を重畳して前記第1の表示手段に表示する工程とを更に備えることを特徴とする。
本発明の第20の態様に係る表示方法は、上記第16から19の態様において、画像を撮影するための撮影手段によって撮影された画像を画像記録手段に記録する工程と、前記撮影手段によって被写体の画像を撮影するための撮影モードと、前記画像記録手段に記録された画像を前記第1の表示手段に再生表示するための再生モードとの間で動作モードを切り替える動作モード切替工程と、前記再生モード時に、前記第2の表示手段により前記第1の表示手段の全面に当たる前記被写体光を遮光し、前記画像記録手段に記録された画像を前記第1の表示手段に表示する工程とを更に備えることを特徴とする。
本発明によれば、被写体を透過して視認可能な透明な第1及び第2の表示手段をファインダとして用いることにより、ユーザはリアルタイムの被写体の透過画像を視認することができ、被写体の画像の撮影に要する電力を節約することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る表示装置、表示方法及び撮影装置の好ましい実施の形態について説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置を備えた撮影装置の外観を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る撮影装置10は、静止画や動画の記録及び再生機能を備えた電子カメラであり、操作部12、表示部14及びカメラ本体部16を備えている。操作部12には、レリーズスイッチSW10を含む各種の操作スイッチが設けられている。カメラ本体部16には、レンズユニット18を含む撮影部及び各種の処理回路が設けられている。撮影装置10は、画像を撮影するための撮影モードと、画像を再生するための再生モードの2つの動作モードを備えている。表示部14は、撮影モード時に画角確認用の電子ファインダとして機能するとともに、再生モード時に記録済み画像を再生表示する表示手段として機能する。また、表示部14は、メニュー情報や選択項目、設定内容等の情報を表示するためのユーザインターフェース用の表示手段としても機能する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る表示装置を備えた撮影装置の外観を示す斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る撮影装置10は、静止画や動画の記録及び再生機能を備えた電子カメラであり、操作部12、表示部14及びカメラ本体部16を備えている。操作部12には、レリーズスイッチSW10を含む各種の操作スイッチが設けられている。カメラ本体部16には、レンズユニット18を含む撮影部及び各種の処理回路が設けられている。撮影装置10は、画像を撮影するための撮影モードと、画像を再生するための再生モードの2つの動作モードを備えている。表示部14は、撮影モード時に画角確認用の電子ファインダとして機能するとともに、再生モード時に記録済み画像を再生表示する表示手段として機能する。また、表示部14は、メニュー情報や選択項目、設定内容等の情報を表示するためのユーザインターフェース用の表示手段としても機能する。
図2は、表示部14とユーザU10及び被写体O10の位置関係を模式的に示す図であり、図3は、表示部14を分解して示す斜視図である。図2に示すように、表示部14は、表示部140、照明部142、被写体光制御部144及び補正光学系146がユーザU10側から被写体O10側に順番に重ね合わされて構成されている。表示部140、照明部142、被写体光制御部144及び補正光学系146はいずれもほぼ同じ大きさの透明な板状である。ユーザU10は、表示部14を通して被写体O10の透過画像O10’を視認可能になっている。
撮影装置10は、撮影モード時に表示部14をファインダとして用いる場合に、被写体光を表示部14に透過させて、透過画像O10’を画角確認に使用する透過モードと、レンズユニット18を介して取り込んだライブビュー画像(スルー画)を表示部14に表示するライブビュー画像表示モードの2つのライブビューモードを有している。撮影装置10は、例えば、デフォルトのズーム位置(例えば、撮影装置10の起動時のズーム位置。具体的には、ワイド端)の場合に透過モードとなり、例えば、ズーミング操作によってズーム位置がデフォルトのズーム位置から移動した場合、又は被写体の画像上にユーザの操作内容を示す画像(例えば、メニュー設定画面、グリッドライン表示又は顔検出モードの顔検出枠)を重畳して表示する操作が検出された場合にライブビュー画像表示モードとなる。
表示部(LCD)140は、透過モード時において、例えば、撮影モード(例えば、オートモード又はマクロモード)、フラッシュ発光モード/非発光モード、顔検出モード又は撮影可能枚数のような各種設定内容情報を示すアイコン(例えば、図形、文字)I10を所定の表示領域A10に表示する。表示領域A10は、例えば、表示部140の周辺部に設けられる。
照明部142は、例えば、有機EL又は無機ELにより構成されており、表示部140に表示されたアイコンI10を照明するバックライトとして機能する。照明部142は、透過モード時において、表示部140の表示領域A10と重なり合う領域A12のみを発光させる。
なお、本実施形態では、照明部142を有機EL又は無機ELとしたが、照明部142の構成例はこれに限定されるものではない。例えば、照明部142は、発光手段(例えば、発光ダイオード)と、当該発光手段からの光を表示部140に導く導光手段(例えば、プリズム)により構成されるようにしてもよい。また、表示部140の代わりに自発光機能を有する有機EL又は無機ELディスプレイを用いて、照明部142を設けない構成としてもよい。ここで、透明電極が用いられた画像を表示する部分が透明な有機EL又は無機ELディスプレイは公知である。
被写体光制御部144は、例えば、液晶部、有機EL又は無機ELにより構成されており、例えば、黒色又は灰色等の遮光用の表示を行うことにより、表示部140及び照明部142側への被写体光を遮光する。被写体光制御部144は、透過モード時において、表示部140のアイコンI10が表示されている表示領域A10と重なり合う領域A14を通る被写体O10からの被写体光を遮光する。なお、被写体光制御部144により被写体光の一部を透過させて、アイコンI10を半透明に表示することも可能である。
補正光学系146は、撮影装置10によって撮影される画像と、表示部14を透過する被写体の透過画像I10’との間で生じるパララックスを補正する。また、補正光学系146は、撮影装置10が所定の姿勢(例えば、ユーザU10の顔の正面の所定の位置)で把持された場合に、ユーザU10に視認される透過画像I10’がデフォルトのズーム位置(例えば、撮影装置10の起動時のズーム位置。具体的には、ワイド端)の場合の撮影装置10の撮影画角と略一致するように被写体光を補正する。これにより、ユーザU10は、表示部14を通して撮影画角を確認することができ、且つ、各種設定内容の情報を示すアイコンI10を確実に視認することができる。
一方、ライブビュー画像表示モード時には、表示部140は、レンズユニット18を介して取り込まれた被写体O10の画像を表示し、照明部142は、表示部140の全面を照明する。また、被写体光制御部144は、ライブビュー画像表示モード時において、その全面に当たる被写体光を遮光する。これにより、表示部14にライブビュー画像が表示される。
また、再生モード時には、表示部140は、後述する記録メディア38から再生画像を読み出して再生表示し、照明部142は、表示部140の全面を照明する。また、被写体光制御部144は、再生モード時において、その全面に当たる被写体光を遮光する。これにより、表示部14に再生画像が再生表示される。
図4は、撮影装置10の内部構成を示すブロック図である。中央処理装置(CPU)22は、所定のプログラムに従って本カメラシステムを制御する制御手段として機能するとともに、自動露出(AE)演算、自動合焦制御(AF)演算、ホワイトバランス(WB)調整演算等、各種演算を実施する演算手段として機能する。CPU22は、A/D変換器(ADC)26、D/A変換器(DAC)28、PIO30、表示制御部32及びメディア制御部34とともに同一の集積回路(ASIC20)上に設けられている。
電源回路50は、撮影装置10の各ブロックに電源を供給する。電源制御スイッチ52は、電源回路50から信号処理部46等への電源の供給を制御する。
CPU22には、バス24を介してROM40及びRAM42が接続されている。ROM40は、CPU22が実行するプログラム及び制御に必要な各種データ等を格納するための記憶手段として機能する。RAM42は、プログラムの展開領域及びCPU22の演算作業用領域、及び画像データや音声データの一時記憶領域として機能する。
撮影装置10の操作部12には、電源ボタン(Power)、レリーズスイッチSW10(S1/S2)、ズームボタン(W、T)、再生ボタン、ファンクションボタン(F)、OK/MENUキー、十字キー(U、B、L、R)等の操作スイッチが設けられている。操作部12からの信号はCPU22に入力され、CPU22は操作部12からの入力信号に基づいて撮影装置10の各回路を制御し、例えば、レンズ駆動制御、撮影動作制御、画像処理制御、画像データの記録/再生制御、表示部14の表示制御等を行う。
電源スイッチ(Power)は、撮影装置10の電源のオン・オフを切り替えるための操作手段である。
レリーズスイッチSW10は、撮影開始の指示を入力する操作手段であり、半押し時にオンするS1スイッチと、全押し時にオンするS2スイッチとを有する2段ストローク式のスイッチで構成されている。
ズームボタン(W、T)は、撮影モード時にズーミングを行うとともに、再生モード時に再生画像のズーミングを行うための操作手段である。
再生ボタンは、撮影装置10の動作モードを再生モードに切り替えるための操作手段である。電源オン時に再生ボタンが押下されると、撮影装置10の動作モードが再生モードに切り替わる。また、電源オフ時に再生ボタンが所定時間(例えば、数秒)押下されると、撮影装置10が再生モードで起動する。再生モード時にレリーズスイッチが押下されると、動作モードが再生モードから撮影モードに切り替わる。
フォトモードボタン(F)は、撮影モード時に、撮影感度(ISO感度)、画像のサイズ(ピクセル数)及び色調等の各種の設定を行い、再生モード時に、赤外線通信による画像の送受信、スライドショーの設定及びプリント予約(DPOF)の設定を行うための操作手段である。
OK/MENUキーは、表示部14の画面上にメニューを表示させる指令を行うためのメニューボタンとしての機能と、選択内容の確定及び実行等を指令するOKボタンとしての機能とを兼備した操作キーである。
十字キーは、上下左右の4方向の指示を入力する操作部であり、メニュー画面から項目を選択したり、各メニューから各種設定項目の選択を指示したりする操作手段(カーソル移動操作手段)である。OK/MENUキー及び十字キーにより、フラッシュ発光モード/非発光モードの切り替え、及び顔検出モードのオン・オフを設定することができる。
撮影装置10は、メディアスロット36を有し、メディアスロット36には記録メディア38を着脱可能に装着することができる。記録メディア38の形態は特に限定されず、xDピクチャカード(登録商標)、スマートメディア(登録商標)に代表される半導体メモリカード、可搬型小型ハードディスク、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク等、種々の媒体を用いることができる。メディア制御部34は、メディアスロット36に装着される記録メディア38に適した入出力信号の受渡しを行うために所要の信号変換を行う。
また、撮影装置10は、図示せぬ外部接続インターフェース(例えば、USB、IEEE1394又はBluetooth(登録商標))を介してパーソナルコンピュータその他の外部機器と通信可能に接続することができる。
次に、撮影装置10の撮影機能について説明するライブビュー画像を撮影する時には、撮像素子(CCD)44を含む撮影部に電源が供給され、被写体の撮影可能な状態になる。なお、本実施形態では、撮像素子44としてCCDを用いたが、例えば、CMOSのような他の固体撮像素子を用いるようにしてもよい。
レンズユニット18は、フォーカスレンズ、ズームレンズ及び絞りを含む光学ユニットである。CPU22は、モータドライバ56に制御信号を出力してモータ54を制御し、フォーカシング、ズーミング及び絞り値の設定を行う。
レンズユニット18を通過した被写体光は、撮像素子44の受光面に結像される。撮像素子44の受光面には多数の受光素子が2次元的に配列されており、各受光素子には赤(R)、緑(G)、青(B)の原色カラーフィルタが所定の配列構造で配置されている。なお、3原色のカラーフィルタの代わりに補色系のカラーフィルタを用いてもよい。撮像素子44は、各受光素子の電荷蓄積時間(シャッタスピード)を制御する電子シャッタ機能を有している。CPU22は、信号処理部(AFE/TG)46に設けられたタイミングジェネレータ(TG)を介して撮像素子44における電荷蓄積時間を制御する。
撮像素子44の受光面に結像された被写体像は、各受光素子によって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。各受光素子に蓄積された信号電荷は、CPU22の指令に従ってTGから与えられる駆動パルスに基づいて信号電荷に応じたアナログの電圧信号(R、G、B信号)として順次読み出されて、信号処理部46に送られる。この画素ごとのR、G、B信号は、信号処理部46においてサンプリングホールド(相関2重サンプリング処理)されて増幅された後、A/D変換器(ADC)26によってデジタルのR、G、B信号に変換される。なお、信号処理部46におけるR、G、B信号の増幅ゲインは、撮影感度(ISO感度)に相当する。CPU22は、操作部12からの撮影感度の設定指示に応じて、信号処理部46における増幅ゲインを調整して撮影感度の設定を行う。
上記のデジタルのR、G、B信号は、CPU22によって、同時化処理(単板CCDのカラーフィルタ配列に伴う色信号の空間的なズレを補間して色信号を同時式に変換する処理)、ホワイトバランス調整、階調変換(例えば、ガンマ補正)、輪郭補正、輝度・色差信号生成等の処理が施されて、輝度信号及び色差信号(Y/C信号)としてRAM42に記憶される。
ライブビュー画像表示モード時には、撮像素子44によって取り込まれたY/C信号がRAM42に2コマ分保持される。そして、RAM42に保持されたY/C信号のうちの1コマ分が読み出され、D/A変換器(DAC)28によってアナログ信号に変換された後、バス24を介して表示制御部32に送られる。表示制御部32は、入力された画像データを表示用の所定方式のビデオ信号(例えば、NTSC方式のカラー複合画像信号)に変換して表示部14に出力する。一方、表示制御部32に既に送られた別の1コマ分のY/C信号は、新たに撮像素子44によって取り込まれたY/C信号によって上書きされる。上記のように、RAM42に保持された最新のコマを表示制御部32に送り、表示制御部32に既に送られたコマを更新することを繰り返すことで、表示部14にライブビュー画像が出力される。そして、表示部14において、表示部140にライブビュー画像が表示され、被写体光制御部144によって被写体光が遮光されて表示部140が照明部142によって照明される。
レリーズスイッチSW10が半押しされ、S1がオンすると、撮影装置10はAE及びAF処理が行われる。
CPU22は、1画面を複数の分割エリア(例えば、8×8又は16×16)に分割してこの分割エリアごとにR、G、B信号を積算する。そして、CPU22は、積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。CPU22は、上記露出値と所定のプログラム線図に基づいて絞り値とシャッタースピードを決定し、これに従い撮像素子44の電子シャッタ及びアイリスを制御して適正な露光量を得る。また、CPU22は、オート撮影時に、上記露出値及び所定のプログラム線図に基づいて、フラッシュ発光の要否を判定し、フラッシュ発光モード/非発光モードの設定を行う。
CPU22は、フラッシュ発光モードに設定された場合にフラッシュ発光部48にコマンドを送って動作させる。フラッシュ発光部48は、放電管と放電管を発光させるための電流を供給するためのメインコンデンサを含んでおり、CPU22からのフラッシュ発光指令に従ってメインコンデンサの充電制御、放電管への放電(発光)のタイミング及び放電時間(発光時間)の制御等を行う。なお、フラッシュ発光部48としては、放電管に代えて発光ダイオード(LED)を用いることも可能である。
また、CPU22は、自動ホワイトバランス調整時に、分割エリアごとにR、G、B信号の色別の平均積算値を算出し、分割エリアごとのR/G及びB/Gの比を求め、これらR/G、B/Gの値のR/G、B/G軸座標の色空間における分布等に基づいて光源種判別を行う。そして、CPU22は、判別した光源種に応じてホワイトバランス調整回路のR、G、B信号に対するゲイン値(ホワイトバランスゲイン)を制御し、各色チャンネルの信号に補正をかける。
撮影装置10におけるAF制御は、例えば、画像信号のG信号の高周波成分が極大になるようにフォーカスレンズを移動させるコントラストAFが適用される。CPU22は、モータドライバ56を制御してフォーカスレンズを移動させながら、複数のAF検出ポイントで焦点評価値(AF評価値)を演算し、演算した焦点評価値が極大となるレンズ位置を合焦位置として決定し、求めた合焦位置にフォーカスレンズを移動させる。
なお、被写体の顔を検出する顔検出モードの場合には、検出された顔を示す顔検出枠が表示部14に表示されるとともに、検出された顔に露出が最適化されるようにAE制御が行われるとともに、検出された顔に合焦するようにAF制御が行われる。
レリーズスイッチが半押しされ、S1オンによってAE処理及びAF処理が行われ、レリーズスイッチが全押しされ、S2オンによって記録用の撮影動作がスタートする。S2オンに応動して取得されたR、G、B信号は、CPU22によってY/C信号に変換され、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、RAM42に格納される。
RAM42に格納されたY/C信号は、CPU22によって所定のフォーマットに従って圧縮された後、メディア制御部34を介して記録メディア38に記録される。例えば、静止画についてはJPEG(Joint Photographic Experts Group)形式、動画についてはAVI(Audio Video Interleaving)形式の画像ファイルとして記録される。
再生モード時には、記録メディア38に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録された画像ファイル)の圧縮データが読み出される。最後の記録に係る画像ファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像圧縮データは、CPU22によって非圧縮のY/C信号に伸張され、表示制御部32によって表示用の信号に変換された後、表示部14に出力される。そして、表示部14において、表示部140に画像が表示され、被写体光制御部144によって被写体光が遮光されて表示部140が照明部142によって照明される。
静止画の1コマ再生中(動画の先頭フレーム再生中も含む)に、十字キーの右キー又は左キーを操作することによって、再生対象の画像ファイルを切り換えること(順コマ送り/逆コマ送り)ができる。コマ送りされた位置の画像ファイルが記録メディア38から読み出されて表示部14に再生表示される。
図5は、透過モード時における処理の流れを示すフローチャートである。まず、カメラの動作モードが撮影モードに設定されると、フラッシュ発光が必要かどうか判定され、フラッシュ発光モード/非発光モードの設定が行われる(ステップS10)。フラッシュ発光モードに設定された場合には(ステップS10のYes)、フラッシュ発光部48に設けられたメインコンデンサの充電が行われた後(ステップS12、S14)、ステップS16に進む。一方、フラッシュ非発光モードに設定された場合には(ステップS10のNo)、ステップS16に進む。
次に、透過モードの処理が開始し、電源制御スイッチ52がオフになり、撮像素子44、信号処理部(AFE)46及びフラッシュ発光部48を含む撮影部への電源の供給が停止される(ステップS16)。これにより、ユーザは、表示部14を通して被写体O10の透過画像O10’を視認可能になる。そして、撮影装置10の各種設定内容情報が読み出されて、設定内容情報を示すアイコンI10を表示部14に表示するかどうか判定される(ステップS18)。アイコンI10を表示する場合には(ステップS18のYes)、表示部140上においてアイコンI10が表示される表示領域A10の位置を示す情報が読み出されて(ステップS20)、照明部142の表示領域A10と重なり合う領域A12が発光するとともに、被写体光制御部144の表示領域A10及び領域A12と重なり合う領域(背面部)A14に当たる被写体光が遮光される(ステップS22)。これにより、ユーザは、被写体O10の透過画像O10’と、アイコンI10とを視認可能になる。
図6は、再生モードと撮影モードの各動作モード時において、表示部14に画像を表示する処理の流れを示すフローチャートである。まず、動作モードが再生モードに切り替えられると(ステップS30)、被写体光制御部144の全面に当たる被写体光が遮光される(ステップS32)。そして、記録メディア38に格納された画像の中から再生表示ライブビュー画像が選択されて(ステップS34)、表示部140に表示され、照明部142によって表示部140の全面が照明される(ステップS36)。
次に、動作モードが撮影モードに切り替えられると(ステップS30)、ステップS38からS50の処理が行われる。なお、ステップS38からS50の処理は、それぞれ上記図5のステップS10からS24と同様であるため説明を省略する。
図7は、再生モードと撮影モードの各動作モード時において、表示部14に画像を表示する処理の流れの別の態様を示すフローチャートである。まず、動作モードが再生モードに切り替えられると(ステップS60)、被写体光制御部144の全面に当たる被写体光が遮光される(ステップS62)。そして、記録メディア38に格納された画像の中から再生表示ライブビュー画像が選択されて(ステップS64)、表示部140に表示され、照明部142によって表示部140の全面が照明される(ステップS66)。
次に、動作モードが撮影モードに切り替えられると(ステップS60)、フラッシュ発光が必要かどうか判定され、フラッシュ発光モード/非発光モードの設定が行われる(ステップS68)。フラッシュ発光モードに設定された場合には(ステップS68のYes)、フラッシュ発光部48に設けられたメインコンデンサの充電が行われた後(ステップS70、S72)、ステップS74に進む。一方、フラッシュ非発光モードに設定された場合には(ステップS68のNo)、ステップS74に進む。
次に、透過モードの処理が開始し、電源制御スイッチ52がオフになり、撮像素子44、信号処理部(AFE)46及びフラッシュ発光部48を含む撮影部への電源の供給が停止される(ステップS74)。これにより、ユーザは、表示部14を通して被写体O10の透過画像O10’を視認可能になる。そして、撮影装置10の各種設定内容情報が読み出されて、設定内容情報を示すアイコンI10を表示部14に表示するかどうか判定される(ステップS76)。アイコンI10を表示する場合には(ステップS76のYes)、表示部140上におけるアイコンI10の表示領域A10の位置を示す情報が読み出されて(ステップS78)、照明部142の表示領域A10と重なり合う領域A12が発光するとともに、被写体光制御部144の表示領域A10及び領域A12と重なり合う領域(背面部)A14に当たる被写体光が遮光される(ステップS80)。これにより、ユーザは、被写体O10の透過画像O10’と、アイコンI10とを視認可能になる。
次に、ズームボタン(W、T)の押下が検出され、ズーミングが行われると(ステップS82)、透過モードからライブビュー画像表示モードに切り替わる。即ち、被写体光制御部144の全面に当たる被写体光が遮光される(ステップS84)。そして、撮像素子44によりライブビュー画像の取り込みが行われて(ステップS86)、表示部140にライブビュー画像が表示され、照明部142によって表示部140の全面が照明される(ステップS88)。こうして、ライブビュー画像表示が行われると同時に、モータ54が駆動し、ズーミングが行われる(ステップS90)。
次に、モータ54が停止すると、ズーム位置が検出される(ステップS92)。ズーム位置がワイド端(デフォルト位置)の場合には(ステップS92)、ライブビュー画像の取り込みが中断され、透過モードとなって、電源制御スイッチ52がオフになり、撮像素子44、信号処理部(AFE)46及びフラッシュ発光部48を含む撮影部への電源の供給が停止される(ステップS94)。一方、ズーム位置がワイド端ではない場合には(ステップS92)、ステップS84に進み、ライブビュー画像表示モードが継続される。
図8は、再生モードと撮影モードの各動作モード時において、表示部14に画像を表示する処理の流れの別の態様を示すフローチャートである。なお、図8のステップS100からS120の処理は、それぞれ図7のステップS60からS80と同様であるため説明を省略する。
図8の透過モード(ステップS114からS120)時において、被写体の画像上にユーザの操作内容を示す画像(例えば、メニュー設定画面、グリッドライン表示又は顔検出モードの顔検出枠)を重畳して表示する操作が検出された場合(ステップS122のYes)、透過モードからライブビュー画像表示モードに切り替わる。即ち、被写体光制御部144の全面に当たる被写体光が遮光される(ステップS124)。そして、撮像素子44によりライブビュー画像の取り込みが行われて(ステップS126)、表示部140にライブビュー画像が表示されるとともにユーザの操作内容を示す画像がライブビュー画像に重畳されて表示され、照明部142によって表示部140の全面が照明される(ステップS128)。
次に、被写体の画像上にユーザの操作内容を示す画像を重畳して表示しないようにする操作が検出された場合(ステップS130のYes)、透過モードとなって、電源制御スイッチ52がオフになり、撮像素子44、信号処理部(AFE)46及びフラッシュ発光部48を含む撮影部への電源の供給が停止される(ステップS132)。一方、被写体の画像上にユーザの操作内容を示す画像の重畳表示が継続している場合には、(ステップS130のNo)、ステップS124に進み、ライブビュー画像表示モードが継続される。
図9は、撮影モード時における電源制御の流れを示すフローチャートである。まず、撮影モード時において(ステップS140)、ライブビューモードが透過モードの場合には(ステップS142のYes)、電源制御スイッチ52がオフになり、撮像素子44、信号処理部(AFE)46及びフラッシュ発光部48を含む撮影部への電源の供給が停止されスタンバイ状態(省電力状態)となる(ステップS144)。
次に、S1オンが検出されると(ステップS146)、電源制御スイッチ52がオンになり、撮像素子44、信号処理部46及びフラッシュ発光部48を含む撮影部への電源の供給が開始され(ステップS148)、被写体の画像が取り込まれる(ステップS150)。
本実施形態によれば、被写体O10を透過して視認可能な透明な表示部14をファインダとして用いることにより、ユーザはリアルタイムの被写体の透過画像を視認することができ、ライブビュー画像の取り込みに要する電力を節約することができる。更に、本実施形態によれば、ズーミング操作によってズーム位置がデフォルトのズーム位置から移動した場合、被写体の画像上にユーザの操作内容を示す画像(例えば、メニュー設定画面、グリッドライン表示又は顔検出モードの顔検出枠)を重畳して表示する操作が検出された場合、S1オン時のような必要な場合にのみ、撮影部に電力を供給するようにしたので、操作性を損なうことなく、撮影装置10の省電力化を図ることができる。
なお、上記の撮影装置10では、透過モード時に撮影した画像を表示部14に表示して、構図を決定するためのテンプレートとして利用することも可能である。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図10は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置を備えたカメラ付携帯電話機の外観を示す斜視図である。図10に示すように、本実施形態のカメラ付携帯電話機100は、表示部102と操作部104とを備えている。カメラ付携帯電話機100は、上記第1の実施形態と同様に、カメラで撮影を行う撮影モードの場合に、被写体光を表示部102に透過させる透過モードと、ライブビュー画像を取り込んで表示するライブビュー画像表示モードの2つのライブビューモードを備えており、ユーザは、透過モード時において、表示部102を通して被写体O20の透過画像O20’を視認可能となっている。本実施形態においても、画像の表示に必要な電力を節約するとともに、リアルタイムで被写体を視認することができる。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図10は、本発明の第2の実施形態に係る表示装置を備えたカメラ付携帯電話機の外観を示す斜視図である。図10に示すように、本実施形態のカメラ付携帯電話機100は、表示部102と操作部104とを備えている。カメラ付携帯電話機100は、上記第1の実施形態と同様に、カメラで撮影を行う撮影モードの場合に、被写体光を表示部102に透過させる透過モードと、ライブビュー画像を取り込んで表示するライブビュー画像表示モードの2つのライブビューモードを備えており、ユーザは、透過モード時において、表示部102を通して被写体O20の透過画像O20’を視認可能となっている。本実施形態においても、画像の表示に必要な電力を節約するとともに、リアルタイムで被写体を視認することができる。
10…撮影装置、12…操作部、14…表示部、16…カメラ本体部、18…レンズユニット、140…表示部、142…照明部、144…被写体光制御部、146…補正光学系
Claims (20)
- 被写体からの被写体光を透過する透明な部材により構成された第1の表示手段と、
前記被写体光を透過する透明な部材により構成されており、前記第1の表示手段の被写体側の面に重ね合わされた第2の表示手段と、
前記第1の表示手段の画像を表示する領域の全部又は一部に設けられた第1の領域に画像を表示する場合に、前記第2の表示手段を制御して、前記第2の表示手段の前記第1の領域と重なり合う第2の領域に前記被写体光を遮光するための表示を行わせる制御手段と、
を備えることを特徴とする表示装置。 - 前記第1の表示手段は、液晶ディスプレイであり、
前記液晶ディスプレイに表示された画像を照明するための照明手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の表示装置。 - 前記第1の表示手段は、有機ELディスプレイ又は無機ELディスプレイであることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
- 前記被写体の画像を撮影するための撮影手段と、
請求項1から3のいずれか1項記載の表示装置と、
前記第1及び第2の表示手段に当たる被写体光を透過させる第1のライブビューモードと、前記第2の表示手段により前記第1の表示手段の全面に当たる前記被写体光を遮光し、前記撮影手段によって撮影されたライブビュー画像を前記第1の表示手段に表示する第2のライブビューモードとを切り替えるライブビューモード切替手段と、
を備えることを特徴とする撮影装置。 - 前記制御手段は、前記第1のライブビューモード時に、前記第1の表示手段の画像を表示する領域の一部に設けられた第1の領域に画像を表示する場合に、前記第2の表示手段を制御して、前記第2の表示手段の前記第1の領域と重なり合う第2の領域に前記被写体光を遮光するための表示を行わせることを特徴とする請求項4記載の撮影装置。
- 前記撮影手段によって撮影される被写体の画像のズーミングを行うためのズームレンズを含むズーム光学系を更に備え、
前記ライブビューモード切替手段は、ズーミングが行われた場合に、前記ライブビューモードを第2のライブビューモードに設定し、
前記制御手段は、前記ズーミングされたライブビュー画像を前記第1の表示手段に表示させることを特徴とする請求項4又は5記載の撮影装置。 - 前記ライブビュー画像切替手段は、前記ズームレンズの位置が前記所定の位置の場合に、前記第1のライブビューモードに切り替える一方、ズーミングによって前記ズームレンズの位置が前記所定の位置以外の位置に移動した場合に、前記第2のライブビューモードに切り替えることを特徴とする請求項6記載の撮影装置。
- 前記所定の位置は、ワイド端であることを特徴とする請求項7記載の撮影装置。
- 前記被写体の画像に所定の操作部材を重畳して表示するかどうかを設定する設定手段を更に備え、
前記ライブビューモード切替手段は、前記被写体の画像に前記操作部材が重畳されて表示される場合に、前記ライブビューモードを第2のモードに切り替え、
前記第1の表示手段は、前記撮影手段によって撮影された被写体の画像に前記操作部材を重畳して表示させることを特徴とする請求項4から8のいずれか1項記載の撮影装置。 - 前記設定手段は、前記被写体の画像にグリッドラインを表示するかどうかを切り替える手段であることを特徴とする請求項9記載の撮影装置。
- 前記設定手段は、前記撮影装置によって撮影された画像から被写体の顔を検出し、検出した顔を含む領域を示す顔検出枠を付す顔検出モードの設定を行う手段であることを特徴とする請求項9又は10記載の撮影装置。
- 前記第1のライブビューモード時に、前記撮影手段への電源の供給を制限する電源制御手段を更に備えることを特徴とする請求項4から11のいずれか1項記載の撮影装置。
- 前記撮影手段によって前記被写体の画像を撮影して、前記画像記録手段に記録する撮影指示の入力を受け付ける撮影指示手段を更に備え、
前記電源制御手段は、前記撮影指示の入力を受け付けた場合に、前記撮影手段への電源の供給を開始することを特徴とする請求項12記載の撮影装置。 - 前記撮影手段によって撮影された画像を記録するための画像記録手段と、
前記撮影手段によって被写体の画像を撮影するための撮影モードと、前記画像記録手段に記録された画像を前記第1の表示手段に再生表示するための再生モードとの間で動作モードを切り替える動作モード切替手段とを更に備え、
前記制御手段は、前記再生モード時に、前記第2の表示手段により前記第1の表示手段の全面に当たる前記被写体光を遮光し、前記画像記録手段に記録された画像を前記第1の表示手段に表示することを特徴とする請求項4から13のいずれか1項記載の撮影装置。 - 前記撮影手段によって撮影される被写体の画像と、前記第1及び第2の表示手段を透過する被写体の透過画像との間で生じるパララックスを補正する補正手段を更に備えることを特徴とする請求項4から14のいずれか1項記載の撮影装置。
- 透明な部材により構成された第1及び第2の表示手段に当たる被写体からの被写体光を透過させるとともに、前記第1の表示手段の画像を表示する領域の全部又は一部に設けられた第1の領域に画像を表示する工程と、
前記第2の表示手段の前記第1の領域と重なり合う第2の領域に前記被写体光を遮光するための表示を行う工程と、
を備えることを特徴とする表示方法。 - 透明な部材により構成された第1及び第2の表示手段に当たる被写体からの被写体光を透過させるとともに、前記第1の表示手段の画像を表示する領域の全部又は一部に設けられた第1の領域に画像を表示するとともに、前記第2の表示手段の前記第1の領域と重なり合う第2の領域に前記被写体光を遮光するための表示を行う表示工程と、
前記表示工程の実行中に、画像を撮影するための撮影手段への電源の供給を制限する第1の電源制御工程と、
画像を撮影するための撮影手段によって前記被写体の画像を撮影して、画像記録手段に記録する撮影指示の入力を受け付ける撮影指示工程と、
前記撮影指示の入力を受け付けた場合に、前記撮影手段への電源の供給を開始する第2の電源制御工程と、
を備えることを特徴とする表示方法。 - 前記被写体の画像を撮影するための撮影手段によって画像を撮影する工程と、
前記撮影手段のズームレンズを駆動してズーミングを行う工程と、
前記ズーミングが行われた場合に、前記第2の表示手段により前記第1の表示手段の全面に当たる前記被写体光を遮光するとともに、前記撮影手段によって撮影されたライブビュー画像を前記第1の表示手段に表示する工程と、
を更に備えることを特徴とする請求項16又は17記載の表示方法。 - 前記被写体の画像に所定の操作部材を重畳して表示するかどうかを設定する工程と、
前記被写体の画像に前記操作部材が重畳されて表示する設定が行われた場合に、前記第2の表示手段により前記第1の表示手段の全面に当たる前記被写体光を遮光するとともに、前記撮影手段によって撮影されたライブビュー画像に前記操作部材を重畳して前記第1の表示手段に表示する工程と、
を更に備えることを特徴とする請求項16から18のいずれか1項記載の表示方法。 - 画像を撮影するための撮影手段によって撮影された画像を画像記録手段に記録する工程と、
前記撮影手段によって被写体の画像を撮影するための撮影モードと、前記画像記録手段に記録された画像を前記第1の表示手段に再生表示するための再生モードとの間で動作モードを切り替える動作モード切替工程と、
前記再生モード時に、前記第2の表示手段により前記第1の表示手段の全面に当たる前記被写体光を遮光し、前記画像記録手段に記録された画像を前記第1の表示手段に表示する工程と、
を更に備えることを特徴とする請求項16から19のいずれか1項記載の表示方法。
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JP2013128195A (ja) * | 2011-12-19 | 2013-06-27 | Sony Corp | 携帯機器、情報処理方法、およびプログラム |
-
2007
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WO2013094429A1 (ja) * | 2011-12-19 | 2013-06-27 | ソニー株式会社 | 携帯機器、情報処理方法、およびプログラム |
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US9998649B2 (en) | 2011-12-19 | 2018-06-12 | Sony Corporation | Portable device, information processing method, and program |
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