JP2009110859A - 自発光反射体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 指向性の強い発光ダイオードによる発光体を利用した歩行者ならびに自転車の安全ライトの放射する発光は特定の狭い角度方向への光強度を有しており、多方向からの視認性が得られておらず、より等方化した拡散発光を生じることと、外部の照射光を効率的に、発光と同時に反射できる自発光反射体が必要とされている。
【解決手段】 透明な外囲体と発光ダイオードを埋め込んだ光拡散性の高い樹脂により形成された内部光拡散発光体を空間的に間隙をへだてて設けた構成とすることにより、等方性の高い発光と反射性のすぐれた自発光反射体を提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】 透明な外囲体と発光ダイオードを埋め込んだ光拡散性の高い樹脂により形成された内部光拡散発光体を空間的に間隙をへだてて設けた構成とすることにより、等方性の高い発光と反射性のすぐれた自発光反射体を提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は歩行者ならびに自転車用ライトに好適な、特にコストダウンの可能かつ認識性が大幅に拡大した自発光反射体立体発光装置に関する。
従来、歩行者および自転車の安全ライトは、反射式、発光式ペダル、反射器や点滅式ライトが市販されている。
例えば、特許文献1に記載したものは、自転車用ペダルに組み込まれたLEDであって、ペダルの回転時にペダルの側面で発光する。
また、特許文献2に記載したものは、ランプをレンズ付カバーで覆った自発光式レフレクターである。発光はリフレクター内部の内面を乱反射面としたケース内で生じる。後方の自動車方向へはランプカバーの中心にあるレンズをとおして小角度で一方向に集中した光が認識される。
さらに、特許文献3に記載したものは、指向性を持つ発光ダイオードの発光をプリズムを使って屈折させ分散路に導いて自転車の左右を中心に分散させようとするものである。
さらにまた、特許文献4に記載したものは、LEDの高輝度発光をLED本体の周囲に配置した複雑な配光部とその形状を工夫してドイツにおける輝度基準の規制値を確保するための方法として、後方への光強度の確保を図ったテールライトが開示されている。
なお、さらに特許文献5に記載したものは、標示面内に発光体を埋設し、レンズ付発光部と再帰性光反射部を分割して併設し視線誘導器を開示している。
特開2006−107859号公報
特開2004−37634号公報
特開2004−71442号公報
特許第3411964号公報
特許第3250010号公報
しかしながら、特許文献1に記載した自転車用発光ペダルはLEDを組み込んだものであって、回転移動に伴って発光するため視認性において確実でなく、自転車が移動中もペダルにかけた足が止まった場合は消光するという不具合がある。
また、特許文献2に記載したランプをレンズ付カバーで覆った自発光式レフレクターにおいては、発光はリフレクター内部の内面を乱反射面化したケース内で生るが、ケースが曲面からなる表面を持つ外囲体のため後方の自動車方向への反射面積が小さく、またランプからの発光がカバー中央のレンズ付近に限定され後方を向いた中心部分だけの固定面に垂直に集中しその方向への発光のみが強調されるため、周囲とくに側面からの視認性が低い。
さらに、特許文献3に記載したものは指向性を持つ発光ダイオードの発光がプリズムを使って屈折され分散路に導かれて分散されるとするものであるが、プリズムのもつ配向性から左右の側面以外の多方向に配光分散させることは困難である。
さらにまた、特許文献4に記載したテールランプは、LEDの高輝度発光をLED本体の周囲に配置した複雑な配光部とその形状を工夫してドイツ基準の規制値を確保するための方法を示したが、後方への光強度の確保を図ったテールライトであり、全方位性は低くまた反射性能は考慮されていない。
なお、また特許文献5に記載した自発光式視線誘導標は、車両用の道路際に設置されるものであり、発光が中央のレンズ部分に限られかつ収束光であることから視認性が側方におよび難いという欠点があった。
このように、さまざまな発光を周囲から視認性よく自動車やほかの移動体から認識させるための工夫がなされているが、従来の歩行者や自転車安全ライトは、発光源として点発光性で指向性のある発光ダイオードを放射形光源としてそのまま設置し利用するため、視認できる角度が狭く、自転車用反射器が、移動または停止中の自転車に接近する際自動車がそのヘッドライトから発射した光の反射光により自転車の存在を発見、認識する場合に認識できる角度が狭く等方的な視認性が低いという欠点が残されており、その結果として主として後方からまたは側方からの接近など反射板と発光方向の限られた位置にある場合にのみ有効な視認ができる。そのため、従来の反射器、発光器は直進する光にたいして再帰性反射光体を利用した場合においてもその性質から自転車真後ろ方向または真横方向など限られた位置にある自動車に対する効果があり、斜めの位置にある場合または斜めの位置からの接近に対しては歩行者や自転車を認識する能力が低く、現在においても巻き込み事故が絶えないという問題点がある。また、従来の自転車用ライトは、高輝度のLEDの発光を利用しても後方の限られた角度内の自動車に対する視認性を上げる工夫やプリズムによる光出射器の配光構造の改良がなされていても、LEDの発光の特徴として有する強い指向性から生じる出射角度が狭いという欠点を解決しておらず、歩行者や自転車走行に本来的に伴う進行方向のドリフトが相乗することに起因して空間的に等方的でありなおかつ時間的に持続して確実な視認性が得られないという問題点があった。なおさらに、自転車用反射器に要求される反射性能は、再帰性反射板を用いて厳密に保障されよう規定されているため、内部に発光ダイオードを組み込むなどの場合、再帰反射性能への要求から反射器内部での点状発光以外の効果的発光構造の構成法がなかった。
そこで本発明は、光反射機能と拡散性の高い等方的発光を実現する発光機能を具備した立体発光装置およびそれを用いた歩行者携帯用および自転車用ライトを提供することを目的とする。
本発明は、光を透過する透明物質からなる外囲体にリードフレーム貫通孔が設けられ、該貫通孔が発光ダイオードが貫入できる口径を有し、前記リードフレーム取り付けした発光ダイオードが該貫通孔を介して外囲体外部に接続され、外囲体内部は光拡散性の高い高分子物質で充填され、該内部の光拡散物質が外囲体の形状で決まる包囲形体の立体形状を有し、該内部に配置される発光ダイオードが高分子中に埋設されて発光を拡散し発光領域を拡大するよう構成される立体発光体において、該立体発光体が、光を反射させかつ光透過能を有する再帰性反射板あるいは平行平面板からなる頂部および側筒部を有し、前記の内部に設けられ高輝度のLED本体を埋め込んだ光拡散性高分子からなる発光体が空間を隔てて設けられていることを特徴とするものである。
またより好ましくは前記外囲体が自転車の後方ならびに側方への反射配光部を有するように取り付けられるような固定部を有するものであり、更には前記立体発光体の内部の光拡散立体を形成する高分子がエチレンと酢酸ビニルの重合によって合成されたエチレン酢酸ビニル重合熱可塑性樹脂(EVA)であり、エチレンと酢酸ビニルの成分比が0.1から0.9の範囲にあり、該エチレン酢酸ビニル重合熱可塑性樹脂が直接半導体発光ダイオードチップあるいはエポキシ樹脂封入発光ダイオードチップを充填したものであることを特徴とするものである。
またより好ましくは前記外囲体が自転車の後方ならびに側方への反射配光部を有するように取り付けられるような固定部を有するものであり、更には前記立体発光体の内部の光拡散立体を形成する高分子がエチレンと酢酸ビニルの重合によって合成されたエチレン酢酸ビニル重合熱可塑性樹脂(EVA)であり、エチレンと酢酸ビニルの成分比が0.1から0.9の範囲にあり、該エチレン酢酸ビニル重合熱可塑性樹脂が直接半導体発光ダイオードチップあるいはエポキシ樹脂封入発光ダイオードチップを充填したものであることを特徴とするものである。
以上のように本発明によれば、透明な外囲体と内部の発光ダイオードを埋め込み光を拡散させる立体発光体により、また内部の発光体と外囲体との間に間隙を設けることにより外部から照射される光に対する反射能は間隙がない場合に対して増強され、またLEDからの光は光拡散体中から出射し間隙の空間部分を通じて任意の方向へひろがることにより、外部の後方、前方および側方あるいは後方または側方から自動車により照射される高強度の光を強く反射させることができるとともに、発光ダイオードからの光が外囲体としての光透過性反射体から外部に発散し任意の方向に等方的に出射され、自転車の進行方向の後方ならびに前方あるいは側方または後方部ならびに外部の側面部方向に等方的に配光されることにより歩行者または自転車の任意の外部方向からの視認性が向上できるという効果がある。
本発明によって、外囲器を光透過性反射体として内部の高輝度LED埋め込み光拡散性高分子発光体または両者を空間を隔てて配置することにより構成した反射器と等方性すなわち無指向性拡散発光ライトを共存させることにより、従来の高強度光用の反射器と全方位からの視認性を有する等方性拡散発光器を一体化して構成出来る。そのため、従来のように、反射器と安全ライトを別々に取り付けることなく、また、夜間の安全基準としてより高度なフロントリフレクター、リヤリフレクター、サイドリフレクター、ペダルリフレクターの各機能を要求するBAA安全基準における前後方向ならびに左右方向からの視認性が本発明の反射と拡散発光を一体化した自発光反射体により歩行者および自転車ライトとして反射および発光の等方的な視認性の確保の向上を実現できる。その結果、歩行者および自転車の安全性を向上させつつコストダウンの可能な歩行者および自転車用ライトが提供できる。
本願の第1の発明は、光を透過する透明物質からなる外囲体にリードフレーム貫通孔が設けられ、該貫通孔が発光ダイオードが貫入できる口径を有し、前記リードフレーム取り付けした発光ダイオードが該貫通孔を介して外囲体外部に接続され、外囲体内部は光拡散性の高い高分子物質で充填され、該内部の光拡散物質が外囲体の形状で決まる包囲形体の立体形状を有し、該内部に配置される発光ダイオードが高分子中に埋設されて発光を拡散し発光領域を拡大するよう構成される立体発光体において、該立体発光体が、光を反射させかつ光透過能を有する再帰性反射板あるいは平行平面板からなる頂部および側筒部を有し、前記の内部に設けられ高輝度のLED本体を埋め込んだ光拡散性高分子からなる発光体が空間を隔てて設けられていることを特徴とする自発光反射体を構成することにより、外部からの照射光を効果的に反射させる作用とともに、内部で発生させる光を拡散発光とすることにより外部光として有効に取り出すという作用を有する。
本願の第2の発明は、前記外囲体が自転車の後方ならびに側方への配光部を有するように取り付けられるような固定部を有するものであり、外部光の水平の照射方向に対して効果的な向きに固定する作用を有し、外部からの高強度の光が照射された場合の照射光が強度高く反射される作用を有する。
本願の第3の発明は、立体発光体の内部の光拡散立体を形成する高分子が重合によって合成されたエチレンビニール酢酸熱可塑性樹脂(EVA)であり、エチレンと酢酸ビニルの成分比が0.1から0.9の範囲にあり、該エチレン酢酸ビニル重合熱可塑性樹脂が直接半導体発光ダイオードチップあるいはエポキシ樹脂封入発光ダイオードチップを充填したものであることを特徴とすることにより、光に対する屈折率が1.46から1.53の範囲にあることならびに熱可塑性により拡散発光体用の任意の形状体の形成に有効に作用し、LEDから発した光が光拡散体中から出射し間隙の空間部分を通じて、前記の光透過性再帰性反射部あるいは平行平面板から外部に効率よく放射する作用を有し、なおかつ、拡散光であることにより、設置した歩行者あるいは自転車の進行方向あるいは側方または後方部ならびに外部の側面部方向に有効に配光する作用および自転車後方または前方および側方から内部拡散光を等方的に広げる作用を有する自発光反射体として作用する。
なお、本明細書中においては、リードフレームには、金属製の線状、棒状、板状フレームの他、絶縁基板に電極パターンを印刷したプリント配線基板を含むものとする。拡散とは不透明または半透明の高分子を用いて分子的に光を分散することを意味し、フィラーなどの埋め物を利用したものは意味しない。また、等方的とはどの方向へも均一に光が出ていくことを意味する。
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1(A)は本発明の第1の実施の形態の自発光反射体の側面図、(B)は同発光体の正面からの断面図を示す。図1に示すように自発光反射体は、リードフレーム18に搭載された発光ダイオード11を埋設した内部光拡散性発光体10の高分子樹脂からなる内部発光体と外囲体1からなる透光性の樹脂パッケージを備えている。内部光拡散発光体10と外囲体1の間には間隙12が設けられている。リードフレームは電源に接続されている。電源は、通常使用される所要のDC電源または電池などからなるため、省略する。
図1(A)は本発明の第1の実施の形態の自発光反射体の側面図、(B)は同発光体の正面からの断面図を示す。図1に示すように自発光反射体は、リードフレーム18に搭載された発光ダイオード11を埋設した内部光拡散性発光体10の高分子樹脂からなる内部発光体と外囲体1からなる透光性の樹脂パッケージを備えている。内部光拡散発光体10と外囲体1の間には間隙12が設けられている。リードフレームは電源に接続されている。電源は、通常使用される所要のDC電源または電池などからなるため、省略する。
リードフレーム18は、Cu合金などにNi/Cu/Agめっき処理などを行った線材、棒材、板材などにより形成されたもので、エポキシでモールドされた発光ダイオードの電極線を構成する。また、基板をリードフレームとして直接に基板上にボンディングされた発光ダイオードチップをマウントして構成することも同様である。
内部光拡散用発光体10の高分子樹脂は、透明プラスチック樹脂材ポリスチレン、酢酸ビニル、酢酸セルロース、ニトロセルロース、ポリメチル・メタクリレート、ポリカーボネート、ポリエチレン、ポリプロピレン、エポキシ樹脂などの成分を有する重合体などが使用され、光透過性の外囲体1の樹脂パッケージ材料はエポキシ樹脂、ポリカーボネート、アクリル樹脂、非晶質ポリオレフィンなどが使用される。なかでも、良好な組み合わせとして、外囲体1、内部光拡散用発光体10の高分子樹脂は、それぞれポリカーボネート、エチレンビニール酢酸重合体を用いた場合、それぞれ熱変形温度(軟化点)が120℃、80℃であり任意の立体形状を形成する際により好適である。
自光反射体は、光透過性透明パッケージである外囲体1の前面2、背面8、側面5´において外部からの高輝度照射光を反射する。その際、内部光拡散用発光体10との間に設けられる間隙により反射の状態が依存し変化するが、界面の両側の空間を充填する物質それぞれの屈折率をn1とn2とすると、界面での光の反射は入射光1の大きさに対して理想的には4n1n2/(n1 2+n2 2)2の程度となる。そこで、間隙物質が空気である、すなはち本発明の場合では、外囲体1と内部光拡散発光体10が接触している場合、すなはち間隙が無い場合と比較すると、上記のように照射光の反射強度は屈折率を考慮することにより、光学的に十分に注意して作製された平行平面板の場合で20〜100倍までの反射光性能を有するものとされる。
自発光反射体は、内部光拡散用発光体10の高分子樹脂からなる発光体中に埋設され発光ダイオードから発光した光を樹脂内部で等方的に拡散させ、透明な外囲体1を通して外部のどの方向からも無指向の光として等方的に視認される。
次に、立体発光体の製造方法について説明する。
外囲体1の製造には、透明エポキシ樹脂またはポリカーボネート樹脂用モールド金型を使用する。このポリカーボネート製の外囲体には、発光ダイオード11のリードフレームNNを貫入孔を通して通過させた貫入状態で、内部発光体としての光拡散用のエチレン酢酸ビニル重合体を溶融しメルト注入で形成する。同時に貫入孔に固定する。特に、外囲体の前後左右の面の全ての面と内部発光体の間隙を形成する際には重合体メルトをシリコンモールド中で溶融形成し同時に貫入形成する。透明エポキシ樹脂またはポリカーボネート樹脂はその軟化点がそれぞれ150℃および120℃以上であり、内部発光体のエチレン酢酸ビニル重合体の形成と接着接合が良好である。
なお、外囲体1と内部光拡散用発光体10の間の一部に空隙を設ける場合には、外囲体1は、樹脂モールド金型を使用して作製し、内部発光体10の樹脂はシリコン樹脂製のモールド型を使用せずエポキシまたはポリカーボネートの貫入部に発光ダイオードならびにリードフレームを通した状態で内部発光体10の形状体としてメルトを注入充填し内部発光体を形成し、外囲体1に接合させる。
次に、自発光反射体の使用状態について図3に示した小形化した反射器の構造と本発明に従って試作した小型自発光反射体の特性を参照して説明する。
まず、発光ダイオードの放射強度は放射角を指定して提供されておりその角内に全強度が集中しているが、放射光であり拡散光でないため直視する視認用途には適さない。本実施例では、内部発光体自体による光拡散の特性例として1発光ダイオードで最適厚さ10mmにおいて半径25mmの視認領域が生成できた。これは自転車用の小形ランプに十分に適用できる拡散発光体となる。
(第2の実施の形態)
(第2の実施の形態)
図2は本発明の第2の実施の形態としての小形自発光反射体の立体発光体の側面図を示す。図2に示すように立体発光体1は、リードフレーム44に搭載された発光ダイオード25を埋設した光拡散性発光体24の高分子樹脂からなる内部発光体と外囲体18からなる透光性の樹脂パッケージを備えている。内部拡散発光体24と外囲体1の間には間隙26、27、27´が設けられている。反射配光を設定するための可動部30を有する固定部31により自転車あるいは移動体等に固定する。リードフレームは電源に接続されている。電源は、同様に通常使用される所要のDC電源または電池および自転車用発電機に接続されるため、省略する。
リードフレーム44は、Cu、Al、Cu合金あるいはAl合金などにNi/Cu/Agめっき処理などを行った線材、棒材、板材などにより形成されたもので、エポキシでモールドされた発光ダイオードの電極線のとして、また表面実装基板としてチップ発光ダイオードをボンディングして外部への接続部を構成する。
内部光拡散用発光体24の高分子樹脂は第1の実施の形態と同様に、透明プラスチック樹脂材としてエチレン酢酸ビニル樹脂などのエチレンと酢酸ビニルの異なる成分割合を含有する重合体を使用し、光透過性の外囲体18の樹脂パッケージ材料はポリカーボネート樹脂を使用した。なかでも、良好な組み合わせとして、外囲体18、光拡散用発光体24の高分子樹脂は、それぞれポリカーボネート、エチレンビニール酢酸重合体を用いた場合、それぞれ熱変形温度(軟化点)が120℃、80℃であり円柱形、円錐台形、平面板形、直方体形ならびにハート形等の各立体形状発光体を有する光拡散発光体を形成して特に好適であった。
本実施例の自発光反射体は、光透過性透明パッケージである外囲体18の再帰性反射面19において外部からの高輝度照射光を反射する。その際、外囲体18と内部光拡散用発光体24との間の間隙26の存在により、その界面の両側の物質それぞれの屈折率をn1とn2とすると、平行平面界面を想定できる場合の光の反射は入射光強度1の大きさに対して理想的には4n1n2/(n1 2+n2 2)2の程度となる。そこで、間隙が空気である場合の屈折率が1であり、外囲体の屈折率がn1、また内部発光体の屈折率がn2であることを考慮することで、計算上の反射率の差異が知られる。すなはち、本実施例の場合では、外囲体18と内部発光体24が接触している場合、すなわち間隙26が無い場合とある場合を比較すると、光学的に十分に注意して作製された平行平面板の場合でエチレン酢酸ビニル熱可塑性樹脂の組成によって20〜100倍の反射光性能をえることができる。
本実施例の自発光反射体は、内部光拡散性発光体24の高分子樹脂からなる発光体中に埋設された発光ダイオードが発光した光を樹脂内部で等方的に拡散させ、透明な外囲体18を通して外部のどの方向からも無指向性の光としてほぼ等方的に視認された。
次に、本実施例の小形の自発光反射体の製造方法について説明する。
外囲体18の製造には、透明エポキシ樹脂用モールド金型を使用する。この透明エポキシ樹脂製の外囲体の非反射面側に、発光ダイオード25のリードフレーム44を貫入孔45を通して通過させた貫入状態で、内部発光体としての光拡散用のエチレン酢酸ビニール熱可塑性樹脂を溶融しメルト注入し貫入孔ともに固定した。外囲体の反射面の前面から内部発光体までの間隙を10mm程度形成するように注入し、注入された高分子の中に発光ダイオードが埋設されるよう設置した。透明エポキシ樹脂からなる透明反射体はその軟化点が150℃以上であり、内部発光体のエチレン酢酸ビニル重合体のメルト注入形成は、実施例1同様に安定的かつ良好にできた。内部発光体のエチレン酢酸ビニル熱可塑性樹脂のメルトを外囲体中へ直接注入し充填して形成する場合も熱的な安定性が高く変形や変質を生じない良好な発光体形状の形成と接着接合が簡易にかつ同時に実現できた。
次に、同様の小形の自発光反射体の使用状態について本発明に従って試作した小型自発光反射体による反射器の構造をもとに、その特性について、図2の実施例とほぼ同様な図3に示した自発光反射体について得られた図4ならびに図5に示した実施データを参照して説明する。
図4は小形の自発光反射体の反射特性の構造への依存性を示すもので、図4(B)に自動車の前方5mの距離でヘッドライトで照らされた小形の自発光反射体(a,b,c)の表面から5cmの位置での反射光強度の測定値の最大値ならびに最小値(相対値)を示した。その数値を図4(A)に示した。また図5に同一規格で性能のそろった高輝度赤色発光ダイオードを使用し作製した小形の自発光反射体(a,b,c)からの発光強度の角度依存性の測定値(相対値)を示した。a2は自発光反射体の表面から2cmの距離で測定した実施データ、またa1、bならびにcは自発光反射体の表面から5cmの距離で測定した実施データであり、図5(A)にその数値を示した。
まず、前記図3の小形の自発光反射体の反射特性を説明する。外囲体として再帰性透明板を用いた場合を検討した。図3に示した自発光反射体の外囲体32の内部に発光ダイオード36を1素子設置した。図4に反射特性の反射強度の構造依存性を示す。まず、発光ダイオード36を外囲体32の内部に空気層37のみがある場合、すなわち、内部光拡散発光体35を全く充填しない場合の実施データを(a)、次に、内部をエチレン酢酸ビニル熱可塑性樹脂からなる高分子発光体で密に充填した場合の実施データを(b)、最後の、内部に間隙空間を設けてエチレン酢酸ビニル熱可塑性樹脂からなる高分子発光体を充填した場合の実施データを(c)と表記した。図4に示したように、反射性能は内部を樹脂で隙間なく充填した場合に低下したが、内部に空間の間隙を設けた場合には、充填したことによる反射性能への変化はなく再帰性反射板の基準を損なうことなく良好な反射性能を示した。
次に、図5に内部光拡散発光体からの発光強度の角度依存性を前記の3種類の異なる構造の自発光反射体について示した。図5に示した発光強度の構造依存性をもとに、前記の小型発光体の自発光反射体としての発光特性を説明する。外囲体は同一構造の再帰性透明板を用いたものである。内部発光体には性能をそろえた赤色発光ダイオードを1素子設置した。前記説明と同様に、発光ダイオードを外囲体の内部に空気層のみがある場合、すなわち、樹脂でなる高分子拡散体を適用しない場合の実施データを(a)、内部をエチレン酢酸ビニル熱可塑性樹脂からなる高分子拡散発光体で密に充填した場合の実施データを(b)、内部に間隙空間を設けてエチレン酢酸ビニル熱可塑性樹脂からなる高分子発光体を充填した場合の実施データを(c)と表記した。発光の強度とその分布測定から、間隙空間を設けた場合の光強度が測定角度の全範囲において高くまた方向性が少ない、すなわち、再帰性反射板を用いた反射器において等方的発光が効果的に生じるという作用がえられた。なお、再帰性反射板による方向依存性のデータの各々について、角度に関しての強度依存性は各測定点の強度を単純に内挿することはできない。
本発明の自発光反射体は、外部光を反射する性能と空間的に等方的でありなおかつ時間的に持続して等方的な発光性能を有する拡散光を利用した確実な視認性を提供する自発光反射体として有用である。
1 外囲体
2 反射板表面(前面)
3 再帰性反射面
4 側方反射体
5 底部表面
5’側方反射表面(側面)
6 再帰性反射面
7 光透過性反射板
8 反射板表面(背面)
9 再帰性反射面
10 内部光拡散用発光体
11 発光ダイオード
12 空隙部
13 空隙部
14 空隙部
15 支持部
16 取り付け角度調整部
17 固定部
18 外囲体
19 再帰性反射面
2 反射板表面(前面)
3 再帰性反射面
4 側方反射体
5 底部表面
5’側方反射表面(側面)
6 再帰性反射面
7 光透過性反射板
8 反射板表面(背面)
9 再帰性反射面
10 内部光拡散用発光体
11 発光ダイオード
12 空隙部
13 空隙部
14 空隙部
15 支持部
16 取り付け角度調整部
17 固定部
18 外囲体
19 再帰性反射面
Claims (3)
- 光を透過する透明物質からなる外囲体にリードフレーム貫通孔が設けられ、該貫通孔が発光ダイオードが貫入できる口径を有し、前記リードフレーム取り付けした発光ダイオードが該貫通孔を介して外囲体外部に接続され、外囲体内部は光拡散性の高い高分子物質で充填され、該内部の光拡散物質が外囲体の形状で決まる包囲形体の立体形状を有し、該内部に配置される発光ダイオードが高分子中に埋設されて発光を拡散し発光領域を拡大するよう構成される立体発光体において、該立体発光体が、光を反射させかつ光透過能を有する再帰性反射板あるいは平行平面板からなる頂部および側筒部を有し、前記の内部に設けられ高輝度のLED本体を埋め込んだ光拡散性高分子からなる発光体が空間を隔てて設けられていることを特徴とする自発光反射体。
- 前記外囲体が自転車の後方ならびに側方への反射配光部を有するように取り付けられるような固定部を有することを特徴とする請求項1に記載の自発光反射体。
- 前記自発光反射体の内部の光拡散用発光体を形成する高分子がエチレンと酢酸ビニルの重合によって合成されたエチレン酢酸ビニル重合熱可塑性樹脂(EVA)であり、エチレンと酢酸ビニルの成分比が0.1から0.9の範囲にあり、該エチレン酢酸ビニル重合熱可塑性樹脂が直接半導体発光ダイオードチップあるいはエポキシ樹脂封入発光ダイオードチップを充填したものであることを特徴とする前記請求項1記載の自発光反射体用発光体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007283433A JP2009110859A (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | 自発光反射体 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007283433A JP2009110859A (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | 自発光反射体 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2007
- 2007-10-31 JP JP2007283433A patent/JP2009110859A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020003645A (ja) * | 2018-06-28 | 2020-01-09 | 株式会社ディスコ | 発光体 |
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