JP2009109674A - 情報処理装置および音響装置にオーディオ信号を供給する方法 - Google Patents

情報処理装置および音響装置にオーディオ信号を供給する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】音響装置に供給するオーディオ信号のフォーマットを好適に設定する技術を提供する。
【解決手段】出力フォーマット保持部120は、出力装置12に出力可能な1以上のオーディオフォーマットを特定する情報を保持する。出力フォーマット決定部156は、出力フォーマット保持部120に保持されている出力フォーマット特定情報と、オーディオフォーマット特定部154により特定されたフォーマット情報から、フォーマット変換部212によるフォーマット変換処理を実行するか決定する。出力フォーマット決定部156は、出力フォーマット特定情報が第1のオーディオフォーマットを含む場合に、オーディオフォーマット特定部154により特定された第2のオーディオフォーマット情報が出力フォーマット特定情報に含まれていても、オーディオ信号のフォーマットを第1のオーディオフォーマットに変換させることを決定する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ゲーム装置などで実行される情報処理技術に関し、特にオーディオ信号を処理する技術に関する。
近年、DVDなどの大容量記録メディアの普及や、地上波デジタル放送の実現に伴って、様々なコーデックが実用化されている。このような事情から、家庭用ゲーム装置は、複数種類のコーデック機能を有して、ゲームアプリケーションのみならず、AVストリームの処理にも対応できることが求められるようになっている。
米国特許第6563999号明細書
ゲーム装置やパーソナルコンピュータなどの情報処理装置は、アンプを備えた音響装置に接続して、アプリケーションから供給されるオーディオ信号を出力する。このとき、情報処理装置は、オーディオ信号のフォーマットを、音響装置が処理できるオーディオフォーマットに変換する必要がある。最近の音響装置は、複数種類のコーデックに対応できるものが増えており、情報処理装置は、音響装置に供給するオーディオ信号のフォーマットを好適に設定できることが好ましい。
そこで本発明は、音響装置に供給するオーディオ信号のフォーマットを好適に設定する技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の情報処理装置は、音響装置にオーディオ信号を供給する情報処理装置であって、音響装置に対して出力可能な1以上のオーディオフォーマットを特定する情報を保持する出力フォーマット保持部と、オーディオ信号のフォーマット情報を特定するフォーマット特定部と、オーディオ信号のフォーマットを変換可能なフォーマット変換部と、出力フォーマット保持部に保持されている出力フォーマット特定情報と、フォーマット特定部により特定されたオーディオ信号のフォーマット情報から、フォーマット変換部によるフォーマット変換処理を実行するか決定する決定部とを備える。決定部は、出力フォーマット特定情報が所定のオーディオフォーマットを含む場合に、フォーマット特定部により特定されたフォーマット情報が出力フォーマット特定情報に含まれていても、オーディオ信号のフォーマットを所定のオーディオフォーマットに変換することを決定する。
本発明の別の態様は、音響装置にオーディオ信号を供給する方法であって、音響装置に対して出力可能な1以上のオーディオフォーマットを特定する情報を保持するステップと、オーディオ信号のフォーマット情報を特定するステップと、保持されている出力フォーマット特定情報と特定されたオーディオ信号のフォーマット情報から、オーディオ信号のフォーマットの変換処理を実行するか決定するステップとを備える。決定ステップは、出力フォーマット特定情報が所定のオーディオフォーマットを含む場合に、特定されたフォーマット情報が出力フォーマット特定情報に含まれていても、オーディオ信号のフォーマットを所定のオーディオフォーマットに変換することを決定する。
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明の情報処理技術によると、音響装置に供給するオーディオ信号のフォーマットを好適に設定する技術を提供することが可能となる。
図1は、本発明の実施例にかかるゲームシステムの使用環境を示す。ゲームシステム1は、ゲームアプリケーションを実行するゲーム装置10と、ゲーム装置10における処理結果を出力する出力装置12とを備える。出力装置12は、音声を出力する音響装置を含んで構成され、図示されるようにテレビであってよい。出力装置12は、ゲーム装置10に有線ケーブルで接続されてよく、また無線LAN(Local Area Network)などにより無線接続されてもよい。
ゲーム装置10は、ゲームアプリケーションを処理して、ゲームアプリケーションの処理結果を示す画像信号および音声信号を生成する情報処理装置である。ゲーム装置10は、少なくとも1つの出力装置12に接続して、出力装置12から音声を出力する。また本実施例のゲーム装置10は、ゲームアプリケーションを実行できるだけでなく、DVDなどの記録メディアに記録されている動画ファイルを再生する機能も有する。
図2は、ゲーム装置10の機能ブロック図を示す。ゲーム装置10は、電源ボタン20、LED22、システムコントローラ24、デバイスコントローラ30、メディアドライブ32、ハードディスクドライブ34、スイッチ36、無線インタフェース38、メインコントローラ100、メインメモリ102および出力処理部200を有して構成される。
電源ボタン20は、ユーザからの操作入力が行われる入力部であって、ゲーム装置10への電源供給をオンまたはオフするために操作される。LED22は、電源のオンまたはオフの状態を点灯表示する。システムコントローラ24は、電源ボタン20の押下状態または非押下状態を検出し、電源オフの状態から押下状態への状態遷移を検出すると、メインコントローラ100を起動して、オペレーティングシステムのブートシーケンスを立ち上げるとともに、LED22を点灯制御する。ゲーム装置10に電源ケーブルが差し込まれている場合、システムコントローラ24は、電源オフの状態であってもスタンバイモードを維持して、電源ボタン20の押下を監視する。
デバイスコントローラ30は、サウスブリッジのようにデバイス間の情報の受け渡しを実行するLSI(Large-Scale Integrated Circuit)として構成される。図示のように、デバイスコントローラ30には、システムコントローラ24、メディアドライブ32、ハードディスクドライブ34、スイッチ36およびメインコントローラ100などのデバイスが接続される。デバイスコントローラ30は、それぞれのデバイスの電気特性の違いやデータ転送速度の差を吸収し、データ転送のタイミングを制御する。
メディアドライブ32は、アプリケーションプログラムであるゲームプログラムを記録したメディア50を駆動して、メディア50からゲームプログラムを読み出すドライブ装置である。またメディアドライブ32は、動画ファイルを記録したメディア50を挿入されて、メディア50から動画ファイルを読み出してもよい。ゲーム装置10は、複数種類のオーディオフォーマットに対応でき、メディア50から供給されるオーディオ信号を必要に応じて変換し、出力装置12に供給する。
ハードディスクドライブ34は、内蔵ハードディスクを駆動して、データの書込/読出を行うドライブ装置である。スイッチ36は、イーサネットスイッチ(イーサネットは登録商標)であって、外部の機器と有線または無線で接続して、情報の送受信を行うデバイスである。スイッチ36は無線インタフェース38に接続し、無線インタフェース38は、Bluetooth(登録商標)プロトコルやIEEE802.11プロトコルなどの通信プロトコルで無線通信機能をもつゲームコントローラ40と接続する。ゲームコントローラ40は、ユーザからの操作入力が行われる入力部として機能する。
メインコントローラ100は、ゲーム装置10を効率よく使用するための機能、環境を提供して、装置全体を統括的に制御するオペレーティングシステムを実行する。メインコントローラ100は、メインメモリ102に接続するメモリコントローラを備える。
出力処理部200は、出力装置12に接続されて、アプリケーションの処理結果である映像信号および音声信号を出力する。出力処理部200は、以下のオーディオフォーマットをサポートする。
DD(Dolby(登録商標) Digital Interactive Encoding)5.1ch
DTS(Digital Theater Systems)5.1ch
AAC(Advanced Audio Coding)
LPCM(Linear Pulse Code Modulation)7.1ch
LPCM5.1ch
LPCM2ch
このうち、3チャンネル以上のLPCM7.1ch、LPCM5.1chを、マルチチャンネルLPCMとも呼ぶ。なお出力処理部200は、上記したデジタルオーディオ信号を出力装置12に供給するが、他にもアナログオーディオ信号を供給してもよい。
図3は、メインコントローラ100および出力処理部200の内部構成を示す。メインコントローラ100は、入力受付部104、HDMI制御部110、オーディオフォーマット情報取得部116、出力フォーマット保持部120および実行処理部150を備える。出力処理部200は、音声出力部240および画像出力部250を備える。画像出力部250はGPUとして構成される。
図3において、さまざまな処理を行う機能ブロックとして記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、その他のLSIで構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたOSプログラムやゲームプログラムなどのプログラムによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
メインコントローラ100は、デバイスコントローラ30との間で制御情報を送受する手段として入力受付部104を有し、出力処理部200との間で制御情報を送受する手段としてHDMI制御部110を有する。入力受付部104は、ユーザのゲームコントローラ40からの操作入力を受け付ける。ゲームシステム1において、ユーザはゲームコントローラ40を用いて、出力装置12の画面に表示されるGUIをみながら、音声出力設定などの各種設定操作を行う。
図4は、音声出力の設定画面を示す。この設定画面でユーザは、ゲームコントローラ40を操作して、出力装置12が出力可能なオーディオフォーマットのチェックボックスを選択する。なお出力装置12は、LPCM2chのオーディオフォーマットの出力に必ず対応している。そのため、LPCM2chのオーディオフォーマットのチェックボックスにはデフォルト設定でチェックが入っており、ユーザは外せないようになっている。ユーザは、ゲーム装置10の最初の電源投入時に、この音声出力設定を初期設定の一つとして実行するが、出力装置12として新たにAVアンプを接続するような場合には、図4に示す設定画面から、音声の出力フォーマットを再設定する。
図5は、音声出力設定の確認画面を示す。この確認画面で決定ボタンを押すと、選択したオーディオフォーマットが確定する。入力受付部104は、ユーザから音声設定画面で選択された情報を受け付けると、オーディオフォーマット情報取得部116に供給する。オーディオフォーマット情報取得部116は、接続している出力装置12に対して出力可能な1以上のオーディオフォーマットを特定する情報を取得する。オーディオフォーマット情報取得部116は、このオーディオフォーマット情報を、出力フォーマット特定情報として出力フォーマット保持部120に格納する。出力フォーマット保持部120の格納領域は、フラッシュメモリに構成されてもよい。
なお、図4で示す音声出力の設定画面の前に、ユーザに対して出力装置12の端子を選択させる接続設定選択画面が提示されてもよい。この接続設定選択画面では、接続端子がHDMI端子であるのか、または光デジタル端子であるのかを選択させる。HDMI端子が選択された場合には、HDMI制御部110が、ゲーム装置10に接続されているHDMI機器との間で機器認証を自動で実行してもよい。属性要求部112は、接続されている機器に対して、EDID(Extended Display Identification Data)の返信を要求する。EDIDは、モニタの機器IDや設定値などの属性値をホストに伝えるモニタ独自のIDである。たとえば、ブート時、コネクタの再接続時またはモニタの電源投入時に、HDMI制御部110がHDMI機器の接続を認識すると、属性要求部112がEDIDの返信を要求し、属性取得部114が、返信されたEDIDを取得し、オーディオフォーマット情報取得部116に供給する。
本実施例において、オーディオフォーマット情報取得部116は、ユーザによる音声出力設定画面からの選択入力以外にも、出力装置12より通知されるEDIDから、出力装置12が出力可能なオーディオフォーマットを特定する情報を取得してもよい。この場合、オーディオフォーマット情報取得部116は、EDIDから出力可能なオーディオフォーマットを特定する情報を抽出して取得する。オーディオフォーマット情報取得部116は、このオーディオフォーマット情報を、出力フォーマット特定情報として出力フォーマット保持部120に格納する。
オーディオフォーマット情報取得部116は、ユーザによる選択入力とHDMI機器からのEDIDの情報とに優先順位を設定し、両方の入力があった場合には、その優先順位にしたがって出力フォーマット特定情報を取得してもよい。また、オーディオフォーマット情報取得部116は、両方の入力の論理積をとって出力フォーマット特定情報を取得してもよく、また論理和をとってもよい。なお、HDMI機器からのEDIDは、ゲーム装置10の電源投入時などに取得されるものであり、オーディオフォーマット情報取得部116は、EDIDを、ユーザによる選択入力よりも時間的に早いタイミングで受け取る。そこで、オーディオフォーマット情報取得部116は、まずEDIDから出力可能なオーディオフォーマット特定情報を取得し、出力フォーマット保持部120に保持させて、その後、ユーザからの選択入力を取得したときに、出力フォーマット保持部120の保持内容を上書きしてもよい。
図3に戻って、実行処理部150は、アプリケーション処理部152、オーディオフォーマット特定部154および出力フォーマット決定部156を備える。アプリケーション処理部152は、アプリケーションを実行する。本実施例のゲーム装置10において、実行できるアプリケーションは、ゲームに限らず、動画ファイルの再生も含まれる。ゲーム装置10は、メディア50やハードディスクドライブ34に記録された動画ファイルを再生することができ、また外部ネットワークから動画ファイルをストリーミング処理して再生することもできる。
音声出力部240は、変換処理部210、マルチチャンネルLPCM出力部220、2チャンネルLPCM出力部230、パススルー出力部232およびエンコード出力部234を備える。変換処理部210は、フォーマット変換部212およびヘッダ情報付加部214を有する。フォーマット変換部212は、オーディオ信号のフォーマットを変換可能なコーデックモジュールであり、具体的にはオーディオ信号のフォーマットをLPCM形式に変換する。後述するようにフォーマット変換部212は、3チャンネル以上のマルチチャンネルLPCM信号と、2チャンネルのLPCM信号を生成する機能をもつ。なおフォーマット変換部212は、必要に応じてオーディオ信号のフォーマットをLPCM以外の他の形式に変換することもできる。ヘッダ情報付加部214は、動画ファイルのファイルフォーマットとストリームのヘッダ情報に記録されているオーディオフォーマット情報をもとに、適切なヘッダ情報をストリームに付加する。マルチチャンネルLPCM出力部220は、3チャンネル以上(たとえば5.1チャンネル、7.1チャンネル)のLPCM信号を出力し、2チャンネルLPCM出力部230は、2チャンネルのLPCM信号を出力する。パススルー出力部232は、ヘッダ情報付加部214によりヘッダ情報を付加されたストリーム信号を出力する。エンコード出力部234は、フォーマット変換部212によりエンコードされたストリーム信号を出力する。
オーディオフォーマット特定部154は、出力装置12に供給するためのオーディオ信号のフォーマット情報を特定する。メディア50を利用して動画再生する場合、オーディオフォーマット特定部154は、メディア50の所定の記録領域に保持されているオーディオフォーマット情報を読み出して、オーディオフォーマットを特定してもよい。また動画ファイルがストリーミング配信される場合、オーディオフォーマット特定部154は、そのオーディオ信号のヘッダ情報を参照して、オーディオフォーマットを特定してもよい。なおこのとき、オーディオ信号を解析することで、オーディオフォーマットを特定することも可能である。
出力フォーマット決定部156は、出力フォーマット保持部120に保持されている出力フォーマット特定情報と、オーディオフォーマット特定部154により特定されたフォーマット情報から、フォーマット変換部212によるフォーマット変換処理を実行するか決定する。本実施例において、出力フォーマット決定部156は、出力フォーマット特定情報が所定のオーディオフォーマットを含む場合に、オーディオフォーマット特定部154により特定されたオーディオ信号のフォーマット情報が出力フォーマット特定情報に含まれていても、オーディオ信号のフォーマットを所定のオーディオフォーマットに変換するように決定する。具体的に、出力フォーマット決定部156は、出力フォーマット特定情報がマルチチャンネルLPCMを含んでいる場合に、オーディオ信号のフォーマット情報が出力フォーマット特定情報に含まれていても、オーディオ信号をマルチチャンネルLPCMに変換するように決定する。
近年、6チャンネル(5.1チャンネル)、8チャンネル(7.1チャンネル)のLPCM出力に対応するAVアンプが数多く流通しているが、そのデコード能力には差が大きく、価格に依存する傾向は否定できない。そのため、LPCMへのデコード処理を出力装置12で実行すると、折角HDTVによる高品質の画像が提供されても、音声品質が貧弱になることがあり、ユーザ満足度を高められないことがある。そのような事情のもと、本実施例のゲーム装置10は、高いデコード能力を備えたフォーマット変換部212を搭載し、LPCMへのデコード処理をフォーマット変換部212に実行させることで、ユーザに高品質な音声出力を提供できるようにしている。
図6は、ゲーム装置10における音声出力処理のフローを示す。この音声出力処理フローは、実行処理部150および音声出力部240により実現される。音声出力処理フローでは、オーディオフォーマット特定部154がオーディオ信号のフォーマット情報を特定し、出力フォーマット決定部156が、特定されたフォーマットのままで出力装置12に出力してよいか判定する。オーディオ信号のフォーマットを変換せずに出力してよい場合には、IEC61937形式となるようにオーディオ信号のヘッダ情報のみが変換される。以下、ヘッダ情報のみを変換してビットストリーム出力されることを、「パススルー出力」と呼ぶ。なおオーディオフォーマット特定部154は、動画ファイルのヘッダ情報を参照して、オーディオフォーマット情報に加えて、サンプリング周期、チャンネル数も特定する。
出力フォーマット決定部156が、AAC HDMIパススルー出力をしてよいか判定する(S10)。
図7は、S10の処理フローの詳細を示す。出力フォーマット決定部156は、オーディオフォーマット特定部154により特定されたオーディオフォーマットがAACであるか判定する(S12)。AACである場合(S12のY)、オーディオフォーマット特定部154により特定されたサンプリング周波数が所定値(たとえば48kHz)であるか判定する(S14)。サンプリング周波数が所定値である場合(S14のY)、出力フォーマット決定部156は、オーディオフォーマット特定部154により特定されたオーディオ信号のチャンネル数が3チャンネル以上であるか判定する(S16)。3チャンネル以上である場合(S16のY)、ユーザによりHDMI出力設定がなされているか判定し(S18)、HDMI出力設定がなされていれば(S18のY)、出力フォーマット保持部120に保持される出力フォーマット特定情報にAACが含まれているか判定する(S20)。オーディオフォーマットがAACでない場合(S12のN)、サンプリング周波数が所定値以外である場合(S14のN)、チャンネル数が2チャンネル以下の場合(S16のN)、HDMI出力設定がなされていない場合(S18のN)、出力フォーマット特定情報にAACが含まれていない場合(S20のN)、S10のNに移行する(図6参照)。
出力フォーマット特定情報にAACが含まれている場合(S20のY)、出力フォーマット決定部156は、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれているか判定する(S22)。ここで、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば(S22のN)、フローはS10のNに移行する。すなわち、オーディオ信号のフォーマットがAACであって、出力フォーマット特定情報にAACが含まれている場合であっても、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば、AAC信号をパススルー出力させない。一方、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていなければ(S22のY)、S10のYに移行する。
図6に戻って、出力フォーマット決定部156が、AAC HDMIパススルー出力を許可しない場合(S10のN)、続いてAC3 HDMIパススルー出力をしてよいか判定する(S30)。なおAC3(Audio Code number 3)は、ドルビーデジタル出力に相当する。
図8は、S30の処理フローの詳細を示す。この処理フローにおいて、オーディオフォーマット、サンプリング周波数およびオーディオ信号のチャンネル数は、オーディオフォーマット特定部154がオーディオ信号のヘッダ情報を解析して既に特定した結果が使用される。出力フォーマット決定部156は、オーディオフォーマット特定部154により特定されたオーディオフォーマットがAC3であるか判定する(S32)。AC3である場合(S32のY)、サンプリング周波数が所定値であるか判定する(S34)。サンプリング周波数が所定値である場合(S34のY)、出力フォーマット決定部156は、オーディオ信号のチャンネル数が3チャンネル以上であるか判定する(S36)。3チャンネル以上である場合(S36のY)、ユーザによりHDMI出力設定がなされているか判定し(S38)、HDMI出力設定がなされていれば(S38のY)、出力フォーマット保持部120に保持される出力フォーマット特定情報にAC3が含まれているか判定する(S40)。オーディオフォーマットがAC3でない場合(S32のN)、サンプリング周波数が所定値以外である場合(S34のN)、チャンネル数が2チャンネル以下の場合(S36のN)、HDMI出力設定がなされていない場合(S38のN)、出力フォーマット特定情報にAC3が含まれていない場合(S40のN)、S30のNに移行する(図6参照)。
出力フォーマット特定情報にAC3が含まれている場合(S40のY)、出力フォーマット決定部156は、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれているか判定する(S42)。ここで、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば(S42のN)、フローはS30のNに移行する。すなわち、オーディオ信号のフォーマットがAC3であって、出力フォーマット特定情報にAC3が含まれている場合であっても、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば、AC3信号をパススルー出力させない。一方、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていなければ(S42のY)、S30のYに移行する。
図6に戻って、出力フォーマット決定部156が、AC3 HDMIパススルー出力を許可しない場合(S30のN)、続いてAAC SPDIFパススルー出力をしてよいか判定する(S50)。
図9は、S50の処理フローの詳細を示す。この処理フローにおいて、オーディオフォーマット、サンプリング周波数およびオーディオ信号のチャンネル数は、オーディオフォーマット特定部154がオーディオ信号のヘッダ情報を解析して既に特定した結果が使用される。出力フォーマット決定部156は、オーディオフォーマット特定部154により特定されたオーディオフォーマットがAACであるか判定する(S52)。AACである場合(S52のY)、サンプリング周波数が所定値であるか判定する(S54)。サンプリング周波数が所定値である場合(S54のY)、出力フォーマット決定部156は、オーディオ信号のチャンネル数が3チャンネル以上であるか判定する(S56)。3チャンネル以上である場合(S56のY)、ユーザにより光デジタル出力設定がなされているか判定し(S58)、光デジタル出力設定がなされていれば(S58のY)、出力フォーマット保持部120に保持される出力フォーマット特定情報にAACが含まれているか判定する(S60)。オーディオフォーマットがAACでない場合(S52のN)、サンプリング周波数が所定値以外である場合(S54のN)、チャンネル数が2チャンネル以下の場合(S56のN)、光デジタル出力設定がなされていない場合(S58のN)、出力フォーマット特定情報にAACが含まれていない場合(S60のN)、S50のNに移行する(図6参照)。
出力フォーマット特定情報にAACが含まれている場合(S60のY)、出力フォーマット決定部156は、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれているか判定する(S62)。ここで、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば(S62のN)、フローはS50のNに移行する。すなわち、オーディオ信号のフォーマットがAACであって、出力フォーマット特定情報にAACが含まれている場合であっても、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば、AAC信号をパススルー出力させない。一方、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていなければ(S62のY)、S50のYに移行する。
図6に戻って、出力フォーマット決定部156が、AAC SPDIFパススルー出力を許可しない場合(S50のN)、続いてAC3 SPDIFパススルー出力をしてよいか判定する(S70)。
図10は、S70の処理フローの詳細を示す。この処理フローにおいて、オーディオフォーマット、サンプリング周波数およびオーディオ信号のチャンネル数は、オーディオフォーマット特定部154がオーディオ信号のヘッダ情報を解析して既に特定した結果が使用される。出力フォーマット決定部156は、オーディオフォーマット特定部154により特定されたオーディオフォーマットがAC3であるか判定する(S72)。AC3である場合(S72のY)、サンプリング周波数が所定値であるか判定する(S74)。サンプリング周波数が所定値である場合(S74のY)、出力フォーマット決定部156は、オーディオ信号のチャンネル数が3チャンネル以上であるか判定する(S76)。3チャンネル以上である場合(S76のY)、ユーザにより光デジタル出力設定がなされているか判定し(S78)、光デジタル出力設定がなされていれば(S78のY)、出力フォーマット保持部120に保持される出力フォーマット特定情報にAC3が含まれているか判定する(S80)。オーディオフォーマットがAC3でない場合(S72のN)、サンプリング周波数が所定値以外である場合(S74のN)、チャンネル数が2チャンネル以下の場合(S76のN)、光デジタル出力設定がなされていない場合(S78のN)、出力フォーマット特定情報にAC3が含まれていない場合(S80のN)、S70のNに移行する(図6参照)。
出力フォーマット特定情報にAC3が含まれている場合(S80のY)、出力フォーマット決定部156は、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれているか判定する(S82)。ここで、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば(S82のN)、フローはS70のNに移行する。すなわち、オーディオ信号のフォーマットがAC3であって、出力フォーマット特定情報にAC3が含まれている場合であっても、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば、AC3信号をパススルー出力させない。一方、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていなければ(S82のY)、S70のYに移行する。
出力フォーマット決定部156は、オーディオ信号のフォーマットを変換しないことを決定すると、すなわちパススルー出力を許可すると(S10のY、S30のY、S50のY、S70のY)、パススルー出力を許可した旨を示す出力フォーマット決定情報を変換処理部210に供給する。変換処理部210において、ヘッダ情報付加部214は、オーディオ信号のヘッダ情報に記録されているオーディオフォーマット情報をもとに、データ転送用の適切なヘッダ情報をオーディオ信号に付加する(S150)。付加するヘッダ情報は、オーディオ信号のフォーマットを特定する情報を少なくとも含む。
(1)多重化フォーマットがISO/IEC13818−1に規定されているMPEG2−PSまたはMPEG2−TSで、オーディオストリームのフォーマットがAC3であった場合、ヘッダ情報付加部214は、IEC61937に規定されたバーストプリアンブルワード(Burst-preamble words)をヘッダに付加する。これにより出力装置12は、供給されるオーディオストリームがAC3フォーマットで構成されていることを認識できる。
(2)多重化フォーマットがISO/IEC13818−1に規定されているMPEG2−TSで、オーディオストリームのフォーマットがAACであった場合、ヘッダ情報付加部214は、IEC61937に規定されたバーストプリアンブルワードをヘッダに付加する。これにより出力装置12は、供給されるオーディオストリームがAACフォーマットで構成されていることを認識できる。
(3)多重化フォーマットがISO/IEC14496−10に規定されているMP4で、オーディオストリームのフォーマットがAACであった場合、ヘッダ情報付加部214は、ISO/IEC13818−7に規定されている2つのヘッダ情報(adts_fixed_header, adts_variable_header)と、IEC61937に規定されたバーストプリアンブルワードをヘッダに付加する。これにより出力装置12は、供給されるオーディオストリームがAACフォーマットで構成されていることを認識できる。
ヘッダ情報付加部214がヘッダ情報をストリームに付加すると、パススルー出力部232が、そのストリームを出力装置12に出力する(S190)。
出力フォーマット決定部156が、AC3 SPDIFパススルー出力を許可しない場合(S70のN)、続いてDTSエンコード出力をしてよいか判定する(S90)。
図11は、S90の処理フローの詳細を示す。この処理フローにおいて、オーディオフォーマットおよびオーディオ信号のチャンネル数は、オーディオフォーマット特定部154がオーディオ信号のヘッダ情報を解析して既に特定した結果が使用される。出力フォーマット決定部156は、オーディオフォーマット特定部154により特定されたオーディオフォーマットがAC3であるか、またAACであるか判定する(S92、S94)。AC3である場合(S92のY)、またAACである場合(S94のY)、DTSエンコード出力は行わない(S90のN)。たとえばオーディオフォーマットがLPCM、μLaw、MPEG Audio、MP3である場合(S92のN、S94のN)、出力フォーマット決定部156は、オーディオ信号のチャンネル数が3チャンネル以上であるか判定する(S96)。3チャンネル以上である場合(S96のY)、出力フォーマット保持部120に保持される出力フォーマット特定情報にDTSが含まれているか判定する(S98)。チャンネル数が2チャンネル以下の場合(S96のN)、出力フォーマット特定情報にDTSが含まれていない場合(S98のN)、S90のNに移行する(図6参照)。
出力フォーマット特定情報にDTSが含まれている場合(S98のY)、出力フォーマット決定部156は、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれているか判定する(S100)。ここで、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば(S100のN)、フローはS90のNに移行する。すなわち、DTSエンコード出力が可能であっても、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば、DTSエンコードを行わない。一方、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていなければ(S100のY)、S90のYに移行する。
図6に戻って、出力フォーマット決定部156が、DTSエンコード出力を許可しない場合(S90のN)、続いてAC3エンコード出力をしてよいか判定する(S110)。
図12は、S110の処理フローの詳細を示す。この処理フローにおいて、オーディオフォーマットおよびオーディオ信号のチャンネル数は、オーディオフォーマット特定部154がオーディオ信号のヘッダ情報を解析して既に特定した結果が使用される。出力フォーマット決定部156は、オーディオフォーマット特定部154により特定されたオーディオフォーマットがAC3であるか、またAACであるか判定する(S112、S114)。AC3である場合(S112のY)、またAACである場合(S114のY)、AC3エンコード出力は行わない(S110のN)。たとえばオーディオフォーマットがLPCM、μLaw、MPEG Audio、MP3である場合(S112のN、S114のN)、出力フォーマット決定部156は、オーディオ信号のチャンネル数が3チャンネル以上であるか判定する(S116)。3チャンネル以上である場合(S116のY)、出力フォーマット保持部120に保持される出力フォーマット特定情報にAC3が含まれているか判定する(S118)。チャンネル数が2チャンネル以下の場合(S116のN)、出力フォーマット特定情報にAC3が含まれていない場合(S118のN)、S110のNに移行する(図6参照)。
出力フォーマット特定情報にAC3が含まれている場合(S118のY)、出力フォーマット決定部156は、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれているか判定する(S120)。ここで、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば(S120のN)、フローはS110のNに移行する。すなわち、AC3エンコード出力が可能であっても、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば、AC3エンコードを行わない。一方、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていなければ(S120のY)、S110のYに移行する。
出力フォーマット決定部156は、エンコード出力を許可すると(S90のY、S110のY)、エンコード出力を許可した旨を示す出力フォーマット決定情報を変換処理部210に供給する。変換処理部210において、フォーマット変換部212は、出力フォーマット決定情報で特定されるエンコード方式にしたがって、オーディオ信号をエンコード処理する(S160)。フォーマット変換部212がオーディオ信号をエンコードすると、エンコード出力部234が、エンコードされたストリームを出力装置12に出力する(S200)。
出力フォーマット決定部156が、AC3エンコード出力を許可しない場合(S110のN)、続いてマルチチャンネルLPCM出力をしてよいか判定する(S130)。
図13は、S130の処理フローの詳細を示す。出力フォーマット決定部156は、オーディオ信号のチャンネル数が3チャンネル以上であるか判定する(S132)。3チャンネル以上である場合(S132のY)、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれているか判定する(S134)。ここで、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていれば(S134のY)、フローはS130のYに移行する。一方、チャンネル数が2チャンネル以下の場合(S132のN)、出力フォーマット特定情報にマルチチャンネルLPCMが含まれていない場合(S130のN)、S130のNに移行する。
出力フォーマット決定部156は、マルチチャンネルLPCM出力を許可すると(S130のY)、マルチチャンネルLPCM出力を許可した旨を示す出力フォーマット決定情報を変換処理部210に供給する。変換処理部210において、フォーマット変換部212は、オーディオ信号のフォーマットを、マルチチャンネルLPCMフォーマットに変換する(S170)。フォーマット変換部212がオーディオ信号のフォーマットをマルチチャンネルLPCMフォーマットに変換すると、マルチチャンネルLPCM出力部220が、マルチチャンネルLPCM信号を出力装置12に出力する(S210)。
出力フォーマット決定部156は、マルチチャンネルLPCM出力を許可しなければ(S130のN)、マルチチャンネルLPCM出力を許可しない旨を示す出力フォーマット決定情報を変換処理部210に供給する。変換処理部210において、フォーマット変換部212は、オーディオ信号のフォーマットを、2チャンネルLPCMフォーマットに変換する(S180)。なおオーディオ信号が3チャンネル以上の場合、フォーマット変換部212は、2チャンネルにダウンミックスして、2チャンネルLPCMフォーマットに変換する。フォーマット変換部212がオーディオ信号のフォーマットを2チャンネルLPCMフォーマットに変換すると、2チャンネルLPCM出力部230が、2チャンネルLPCM信号を出力装置12に出力する(S220)。
本実施例では、マルチチャンネルLPCMフォーマットが出力装置12に出力可能なフォーマットとして出力フォーマット保持部120に保持されている場合に、フォーマット変換部212がオーディオ信号を優先的にマルチチャンネルLPCMフォーマットに変換することとした。これにより出力装置12は、高品質なマルチチャンネルLPCMオーディオ信号を供給されることができ、ユーザ満足度を高めることが可能となる。
なお、出力装置12のデコード能力が変換処理部210の能力よりも優れている場合には、LPCMへの変換処理を出力装置12で実行することが好ましい。以下、そのような変形例について説明する。
図14は、音響装置IDと、デコード能力とを対応付けた対応表を示す。この対応表は、メインメモリ102などに記憶される。この対応表は、インターネットなどを通じて適宜更新されることが好ましい。音響装置IDは、出力装置12の型番などであってよい。デコード能力値は、たとえば1〜10の段階に分類され、番号が大きくなるほど、デコード能力が高くなるように設定される。このデコード能力値は、オーディオの専門家によって分類されることが好ましい。
ゲーム装置10に接続されている出力装置12がHDMI機器である場合、HDMI制御部110が、機器認証を通じて出力装置12の属性を取得できる。属性取得部114は、出力装置12の機器IDを取得すると、図14に示す対応表を参照して、出力装置12のデコード能力値を抽出し、出力フォーマット決定部156に供給する。
出力フォーマット決定部156は、フォーマット変換部212によるデコード能力値を予め保持しており、たとえば、その能力値が「7」であるとする。出力フォーマット決定部156は、属性取得部114から供給される出力装置12のデコード能力値と、フォーマット変換部212のデコード能力値とを比較する。このとき、出力装置12のデコード能力値の方が高ければ、出力フォーマット決定部156は、マルチチャンネルLPCMフォーマットへの変換処理をフォーマット変換部212で行わないことを決定し、ヘッダ情報付加部214によるヘッダ付加処理を行わせて、パススルー出力部232からオーディオ信号をパススルー出力させる。これにより、音声出力部240でデコード処理するよりも、高品質な音声をユーザに提供できるようになる。一方、フォーマット変換部212のデコード能力値が出力装置12のデコード能力値以上であれば、既述したように、図6に示した音声出力処理が実行される。このように、出力装置12のデコード能力値を把握することで、ユーザに対して、より高品質な音声を提供することが可能となる。
以上、本発明を実施例をもとに説明した。この実施例は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本発明の実施例にかかるゲームシステムの使用環境を示す図である。 ゲーム装置の機能ブロック図を示す図である。 メインコントローラおよび出力処理部の内部構成を示す図である。 音声出力の設定画面を示す図である。 音声出力設定の確認画面を示す図である。 ゲーム装置における音声出力処理のフローを示す図である。 S10の処理フローの詳細を示す図である。 S30の処理フローの詳細を示す図である。 S50の処理フローの詳細を示す図である。 S70の処理フローの詳細を示す図である。 S90の処理フローの詳細を示す図である。 S110の処理フローの詳細を示す図である。 S130の処理フローの詳細を示す図である。 音響装置IDと、デコード能力とを対応付けた対応表を示す図である。
符号の説明
1・・・ゲームシステム、10・・・ゲーム装置、12・・・出力装置、100・・・メインコントローラ、102・・・メインメモリ、104・・・入力受付部、110・・・HDMI制御部、112・・・属性要求部、114・・・属性取得部、116・・・オーディオフォーマット情報取得部、120・・・出力フォーマット保持部、150・・・実行処理部、152・・・アプリケーション処理部、154・・・オーディオフォーマット特定部、156・・・出力フォーマット決定部、200・・・出力処理部、210・・・変換処理部、212・・・フォーマット変換部、214・・・ヘッダ情報付加部、220・・・マルチチャンネルLPCM出力部、230・・・2チャンネルLPCM出力部、232・・・パススルー出力部、234・・・エンコード出力部、240・・・音声出力部、250・・・画像出力部。

Claims (7)

  1. 音響装置にオーディオ信号を供給する情報処理装置であって、
    音響装置に対して出力可能な1以上のオーディオフォーマットを特定する情報を保持する出力フォーマット保持部と、
    オーディオ信号のフォーマット情報を特定するフォーマット特定部と、
    オーディオ信号のフォーマットを変換可能なフォーマット変換部と、
    前記出力フォーマット保持部に保持されている出力フォーマット特定情報と、前記フォーマット特定部により特定されたオーディオ信号のフォーマット情報から、前記フォーマット変換部によるフォーマット変換処理を実行するか決定する決定部と、を備え、
    前記決定部は、前記出力フォーマット特定情報が所定のオーディオフォーマットを含む場合に、前記フォーマット特定部により特定されたフォーマット情報が前記出力フォーマット特定情報に含まれていても、オーディオ信号のフォーマットを前記所定のオーディオフォーマットに変換することを決定することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記所定のオーディオフォーマットは、マルチチャンネルLPCMフォーマットであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記決定部は、前記出力フォーマット特定情報が前記所定のオーディオフォーマットを含んでいない場合に、前記フォーマット特定部により特定されたフォーマット情報が前記出力フォーマット特定情報に含まれていれば、オーディオ信号のフォーマットを変換しないことを決定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記決定部がオーディオ信号のフォーマットを変換しないことを決定した場合に、オーディオ信号のヘッダ情報に所定の情報を付加するヘッダ情報付加部を備えることを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 音響装置にオーディオ信号を供給する方法であって、
    音響装置に対して出力可能な1以上のオーディオフォーマットを特定する情報を保持するステップと、
    オーディオ信号のフォーマット情報を特定するステップと、
    保持されている出力フォーマット特定情報と、特定されたオーディオ信号のフォーマット情報から、オーディオ信号のフォーマットの変換処理を実行するか決定するステップと、を備え、
    前記決定ステップは、前記出力フォーマット特定情報が所定のオーディオフォーマットを含む場合に、特定されたフォーマット情報が前記出力フォーマット特定情報に含まれていても、オーディオ信号のフォーマットを前記所定のオーディオフォーマットに変換することを決定することを特徴とする方法。
  6. 音響装置にオーディオ信号を供給するコンピュータに、
    オーディオ信号のフォーマット情報を特定する機能と、
    記憶部において音響装置に対して出力可能な1以上のオーディオフォーマットを特定する情報として保持されている出力フォーマット特定情報と、特定されたオーディオ信号のフォーマット情報から、オーディオ信号のフォーマットの変換処理を実行するか決定する機能と、を実現させるためのプログラムであって、
    フォーマット変換処理の実行を決定する機能は、前記出力フォーマット特定情報が所定のオーディオフォーマットを含む場合に、特定されたフォーマット情報が前記出力フォーマット特定情報に含まれていても、オーディオ信号のフォーマットを前記所定のオーディオフォーマットに変換することを決定することを特徴とするプログラム。
  7. 請求項6に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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