JP2009109324A - 角度検出装置及び歩数計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 各加速度センサ101a、101bは感度軸が相互に直交するように配置されると共に少なくとも動的加速度を検出して対応する検出信号を出力し、CPU108は加速度センサ101a、101bからの検出信号に基づいて、歩数計の筐体の傾きを算出する。CPU108は、前記傾きに応じて歩数計数に利用する増幅手段106a又は106bを決定して該増幅手段からの検出信号に基づいて歩数計数を行い、前記傾きに応じて歩数計数に利用する増幅手段106a又は106bのゲインを最適化し、利用しない増幅手段106a又は106bのゲインを小さくしてSN比及び歩数演算の精度向上を図る。
【選択図】 図1
Description
例えば、感度軸が直交するように配置された複数の加速度センサを用いて歩数を測定する歩数計において、加速度センサの選択制御等のために、歩数計筐体の傾きを検出する角度検出装置を利用した発明が開発されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1記載の発明のように角度検出装置を用いて筐体の傾きを検出し、当該傾きに適した加速度センサを歩数測定用のセンサとして選択することにより、歩数測定精度を向上させることが可能である。
しかしながら、特許文献1における角度検出装置は、複数の導電性ピンと前記ピンを囲む導電性リングとから構成されており、機械的に動く部分があるため構造的に複雑で信頼性に乏しい、小型化困難等の問題がある。
また、前記角度検出装置を歩数計に利用した場合、専用の角度検出装置として用いられるため、前述した角度検出装置の構造的な問題や、歩数計が高価になる等の問題がある。
また本発明は、歩数計において、専用の角度検出装置を用いることなく歩行検出用の加速度センサを用いて、傾きを検出して正確な歩数測定を可能にすることを課題としている。
感度軸が相互に交差するように配置された複数の加速度センサは、少なくとも動的加速度を検出して対応する検出信号を出力する。算出手段は、前記複数の加速度センサからの検出信号に基づいて、前記複数の加速度センサを収容する筐体の傾きを算出する。
また、前記算出手段は、前記第1検出信号又は第2検出信号の周期、及び、前記第1検出信号と第2検出信号の検出時間差に基づいて前記傾きを算出するように構成してもよい。
また、前記第1、第2加速度センサは動的加速度センサであってもよい。
制御手段は、第1、第2増幅手段のうち、角度検出装置が算出した筐体の傾きに応じて片方または両方の増幅手段のゲインを小さくする。
また、本発明の歩数計によれば、専用の角度検出装置を用いることなく傾き検出が可能で、正確な歩数測定が可能になる。
図1において、歩数計は、被測定者の歩行動作を検出して前記歩行動作毎に対応する検出信号を出力する複数の検出手段(図1では第1検出手段100a、第2検出手段100bの2つ)を備えている。
尚、第1、第2検出手段100a、100b、CPU108は、歩数計の構成要素であると共に、角度検出装置を構成している。
算出手段は、感度軸が相互に交差するように配置されると共に少なくとも動的加速度を検出して対応する検出信号を出力する複数の加速度センサからの検出信号に基づいて、前記複数の加速度センサを収容する筐体の傾きを算出することができる。
また、複数の加速度センサは、感度軸が相互に直交配置されると共に少なくとも動的加速度を検出して対応する第1、第2検出信号を出力する第1、第2加速度センサの場合、算出手段は、前記第1、第2検出信号に基づいて前記傾きを算出することができる。
また、感度軸が相互に交差するように配置されると共に歩行に対応する動的加速度を検出して対応する第1、第2検出信号を出力する第1、第2加速度センサと、前記第1、第2加速度センサを収容する筐体と、前記第1、第2検出信号を増幅する第1、第2の増幅手段と、前記増幅手段の出力信号に基づいて歩数を計数する計数手段とを有する歩数計において、制御手段は、前記第1、第2増幅手段のうち、本実施の形態に係る角度検出装置が算出した筐体の傾きに応じて片方又は両方の増幅手段のゲインが小さくなるように制御することができる。
計時手段は、発振手段112からの信号に基づいて計時動作を行うことができる。
使用者の歩行に応じ歩行時間および歩数が計測および計数され、設定歩幅、時、分、秒、1/100秒および歩数が記憶される。平均ピッチは歩行時間と歩数から算出されて記憶され、歩行距離は歩数と歩幅から算出されて記憶手段113に記憶され又表示手段110に表示される。
本歩数計を自己の腕等に装着した使用者が入力手段109によって開始操作を行うことで、歩数の測定が開始され、同時に、CPU108が入力手段109の開始操作に応答して図2の処理を開始する。
図2において、CPU108は、先ず計時手段のタイマをリセットし(ステップS201)、歩数計筐体の傾きを算出するための角度検出処理(処理の詳細は後述する。)を行う(ステップS202)。
この状態でCPU108は、歩数検出処理を行う(ステップS204)。CPU108は、処理ステップS204の歩数検出処理では、選択した加速度センサ101a又は101bを含む検出手段100a又は100bからの検出信号に基づいて歩数計数処理を行い、選択した加速度センサ101a又は10bが歩行検出する毎に累積歩数を計数処理する。
図3は、本実施の形態に係る角度検出装置の角度検出処理を示すフローチャートで、主としてCPU108が行う処理を示している。
図4は、歩数計の筐体401に収容された加速度センサ101a、101bの感度軸と歩数計に与えられる振動方向を示す説明図である。
図4において、x方向、y方向は、各々、加速度センサ101a、101bの感度軸であり、相互に直交するように配置される。歩行によって歩数計に与えられる振動の方向(腕歩数計であれば振り方向)を、振動方向1〜9として22.5度間隔で示している。
図6において、横軸と縦軸は、各々、任意単位で表した時間、振幅であり、破線xは加速度センサ101aから出力される検出信号、実線yは加速度センサ101bから出力される検出信号を表している。
振幅=1×sin(t×2π/T)×sin(Θ×π/180)
で表すことができる。
これにより、仮に二値化手段107a及び107bが二値化する際の閾値を同一のVthと設定した場合、検出信号x、yが閾値Vthと交差する時点間の時間差t4は、
t4=〔T/(2π)〕×asin〔Vth/sin(22.5×π/180)〕
−〔T/(2π)〕×asin〔Vth/sin(67.5×π/180)〕
となる。更にt2は、
t2=T−t4
で表すことができる。この関係を用い、t6、t7、t8は各々、
t6=T/2+t4
t7=T/2
t8=T/2−t4
で表すことができる。
このようにして、筐体401の傾きを、振動周期T及び検出時間差tに基づいて求めることができる。
以下、図1〜図7を参照して本実施の形態に係る角度検出装置の角度検出処理を説明する。
CPU108は、処理ステップS305においてエッジを検出できなかったと判断した場合(ステップS306)、所定のタイムアウト時間経過前であれば処理ステップS305に戻る(ステップS309)。CPU108は、処理ステップS309において、所定のタイムアウト時間が経過したと判断した場合は、検出手段100bからは検出信号が出力されず検出手段100aのみから検出信号が出力される状態(振動方向が5方向)であり、加速度センサ101aの感度軸(第1軸)の方向xが振動方向であると判断する(ステップS310)。
次に、CPU108は、算出した検出時間差tがt1〜t4、t6〜t9のどれに最も近いをかを判断し、例えば、t4に最も近かった場合には、筐体401の傾きは、図4の方向4(67.5度)に略等しいと判断する(ステップS308)。
このようにして、CPU108は、振動周期Tとエッジ間の検出時間差tとに基づいて、筐体401の傾きを算出する。
筐体401の傾き角度は、入力手段109による表示切り換え操作に応答して、表示手段110に表示される。
その後CPU108は、前述した図2の処理ステップS204以下の処理を行うことにより、歩数測定等の処理を行う。
また、本実施の形態に係る歩数計によれば、角度検出装置の構成要素としても機能する加速度センサ101a、101b等の構成要素は歩数計の構成要素であるため、傾き検出等の専用の角度検出装置を使用する必要はなく、したがって、部品点数が少なくて済み、簡単な構成で傾き検出が可能で又、正確な歩数測定が可能になる。
また、歩数計は、第1、第2検出手段100a、100bからの一方の検出信号に基づいて歩数を計数するように構成したが、第1、第2検出手段100a、100bの双方の検出信号に基づいて歩数を計数するように構成してもよい。この場合、筐体401の傾きに応じて、増幅手段106a、106bのゲインを、同一値であり且つ適切な値に変更制御するようにしてもよい。
また、腕に装着して使用する方式の歩数計、腰に装着して使用する方式の歩数計、バッグ等に収納して保持した状態で使用する方式の歩数計、時計機能を内蔵する歩数計等、各種の歩数計に適用可能である。
101a、101b・・・加速度センサ
102a、102b・・・電荷−電圧変換手段
105a、105b・・・フィルタ手段
106a、106b・・・増幅手段
107a、107b・・・二値化手段
108・・・CPU
109・・・入力手段
110・・・表示手段
111・・・報音手段
112・・・発振手段
113・・・記憶手段
Claims (6)
- 感度軸が相互に交差するように配置されると共に少なくとも動的加速度を検出して対応する検出信号を出力する複数の加速度センサと、前記複数の加速度センサを収容する筐体と、前記複数の加速度センサからの検出信号に基づいて、前記筐体の傾きを算出する算出手段とを備えて成ることを特徴とする角度検出装置。
- 前記複数の加速度センサは、感度軸が相互に直交配置されると共に少なくとも動的加速度を検出して対応する第1、第2検出信号を出力する第1、第2加速度センサであり、
前記算出手段は、前記第1、第2検出信号に基づいて前記傾きを算出することを特徴とする請求項1記載の角度検出装置。 - 前記算出手段は、前記第1検出信号又は第2検出信号の周期、及び、前記第1検出信号と第2検出信号の検出時間差に基づいて前記傾きを算出することを特徴とする請求項2記載の角度検出装置。
- 前記第1、第2加速度センサは動的加速度センサであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載の角度検出装置。
- 感度軸が相互に交差するように配置されると共に歩行に対応する動的加速度を検出して対応する第1、第2検出信号を出力する第1、第2加速度センサと、前記第1、第2加速度センサを収容する筐体と、前記第1、第2検出信号を増幅する第1、第2の増幅手段と、前記増幅手段の出力信号に基づいて歩数を計数する計数手段とを有する歩数計において、
請求項1乃至4のいずれか一に記載の角度検出装置と、前記角度検出装置が算出した前記筐体の傾きに応じて前記第1、第2増幅手段のうち、片方又は両方のゲインを小さくする制御手段とを備えて成ることを特徴とする歩数計。 - 前記制御手段は、所定時間毎に、前記第1、第2増幅手段のゲインを最大にした後、前記筐体の傾きを算出するように前記角度検出装置を制御すると共に、前記角度検出装置が算出した前記筐体の傾きに応じて前記第1、第2増幅手段のうち、片方又は両方のゲインを小さくすることを特徴とする請求項5記載の歩数計。
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