JP2009108994A - ヒンジ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1、第2ヒンジ部材が所定の第1の位置以外の位置においては円滑に回動することができるヒンジ装置を提供する。
【解決手段】可動部材の固定部材60との対向面を回動軸線Lと直交する区分直線によって第1の領域と第2の領域とに区分したとき、第1の領域には第1及び第2の係合凸部81,82を形成し、第2の領域には第3及び第4係合凸部83,84を形成する。固定部材60の可動部材との対向面62には、第1〜第4係合凹部91〜94を形成する。第1〜第4係合凹部91〜94は、可動部材が第1の位置に位置したときに、第1〜第4係合凸部81〜84とそれぞれ係合し、可動部材が第1の位置以外の位置に位置したときには、第1及び第2の係合凸部81,82の少なくとも一方が係合不能で、かつ第3及び第4係合凸部83,84の少なくとも一方が係合不能であるように配置する。
【選択図】図9

Description

この発明は、携帯電話機の送話部と受話部とのような相対回動する二つの部材を所定の回動位置においてクリック感をもって停止させることができるヒンジ装置に関する。
一般に、この種のヒンジ装置は、下記特許文献1に記載されているように、第1、第2ヒンジ部材を備えている。第1、第2ヒンジ部材は、相対回動可能に連結されており、例えば携帯電話機の送話部(本体部)と受話部(ディスプレイ部)とにそれぞれ回動不能に取り付けられる。この結果、送話部と受話部とがヒンジ装置を介して相対回動可能に連結される。
第1、第2ヒンジ部材は、互いに接近、離間するように、回動軸線方向へ相対移動可能に連結されており、コイルばね等の付勢手段によって互いに接近するように付勢されている。第1ヒンジ部材の第2ヒンジ部材との対向面には、第1、第2の二つの係合凸部が形成されている。第1、第2の係合凸部は、周方向に180°離れて配置されており、第1係合凸部の周方向の長さが第2係合凸部の周方向の長さより長くなっている。第2ヒンジ部材の第1ヒンジ部材との対向面には、第1、第2係合凹部が形成されている。この第1、第2係合凹部は、それぞれ第1、第2係合凸部に対応した形状をなしており、受話部が送話部の前面に突き当たった折畳位置に位置すると、第1、第2係合凸部がそれぞれ係合するように配置されている。したがって、受話部が折畳位置に回動すると、第1、第2係合凸部と第1、第2係合凹部とが付勢手段の付勢力によってそれぞれ係合させられ、受話部が所定の力で折畳位置に維持される。
第1、第2係合凸部と第1、第2係合凹部とは、折畳位置以外の位置では係合することがない。例えば、受話部が折畳位置から180°回動すると、第1、第2係合凸部が第2、第1係合凹部とそれぞれ対向する。しかし、第1係合凸部は、その周方向の長さが第2係合凹部の周方向の長さより長いから、その一部が第2ヒンジ部材の対向面と当接した状態を維持し、第2係合凹部と係合することがない。一方、第2係合凸部は、その周方向の長さが第1係合凹部の周方向の長さより短いので第1係合凹部と係合可能である。しかし、第1係合凸部が第2ヒンジ部材の対向面に当接しているので、第1ヒンジ部材が第2ヒンジ部材側へ移動することができない。したがって、第2係合凸部は、第1係合凹部内に入り込むことができない。このように、第1、第2係合凸部は、折畳位置以外では第1、第2係合凹部に係合することがない。よって、受話部は、理論上、折畳位置以外の位置では円滑に回動することができる。
特開2004−190785
しかしながら、現実のヒンジ装置には不可避のガタがあるため、そのガタの分だけ第1ヒンジ部材は回動軸線に対して傾斜可能である。しかも、第2係合凸部が第1係合凹部に係合可能になった状態では、第1係合凸部が第2ヒンジ部材の対向面と当接しているだけである。つまり、第1ヒンジ部材は、第2ヒンジ部材と周方向の一点で当接しているだけである。このため、第1ヒンジ部材が傾斜して第2係合凸部が第1係合凹部内に僅かに入り込むことがあり、そのような状態では、受話部の回動中に第2係合凸部の周方向の側面が第1係合凹部の周方向の側面に当接するため、受話部の円滑な回動が阻害されるという問題があった。
上記の問題を解決するために、この発明の第1の態様は、回動軸線を中心として相対回動可能に、かつ回動軸線方向へ相対移動可能に連結された第1及び第2ヒンジ部材と、この第1及び第2ヒンジ部材が互いに接近するように、少なくとも一方のヒンジ部材を他方のヒンジ部材に向かって付勢する付勢手段とを備え、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材との対向面には、上記付勢手段によって上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面に押し付けられる係合凸部が形成され、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が所定の第1の回動位置に位置したときに上記係合凸部と係合する係合凹部が形成されたヒンジ装置において、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材との対向面を上記回動軸線と直交する区分直線によって第1の領域と第2の領域とに区分したとき、上記第1及び第2の各領域に上記係合凸部が複数ずつ互いに離間して設けられ、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置に位置しているときに、上記複数の係合凸部がそれぞれ係合する複数の係合凹部が互いに離間して形成され、上記第1の領域に設けられた複数の係合凸部と上記第2の領域に設けられた複数の係合凸部とが上記回動軸線に関して非対称に配置され、しかも上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置以外の位置に位置しているときには、各領域の係合凸部のうちの少なくとも一つの係合凸部が、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置に位置したときに上記係合凸部が係合する係合凹部に対して係合不能な位置に位置するように、上記係合凸部及び上記係合凹部が配置されていることを特徴としている。
この場合、上記第1の領域に上記係合凸部として第1、第2係合凸部が形成され、上記第2の領域に上記係合凸部として第3、第4係合凸部が形成され、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置に位置したときに上記第1〜第4係合凸部とそれぞれ係合する上記係合凹部としての第1〜第4係合凹部が形成されていることが望ましい。
上記第1〜第4係合凸部が上記回動軸線を中心とする周方向へ互いに離間して配置されていることが望ましく、上記第1〜第4係合凸部が上記回動軸線を中心とする一つの円周上に配置されていることが望ましい。
第4係合凸部が、上記第3係合凸部に対し上記回動軸線を中心とする円の径方向内側に離間して配置されていてもよい。その場合には、上記第1係合凸部、第2係合凸部及び上記第3係合凸部が上記回動軸線を中心とする一つの円周上に配置されていることが望ましい。
上記区分直線が、上記第1係合凸部と上記第2係合凸部との間の周方向における中央と、上記第3係合凸部と上記第4係合凸部との間の周方向における中央とを通る直線と直交するように配置されていることが望ましい。
上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1及び第2ヒンジ部材が所定の第2の回動位置に位置しているときに上記第1〜第4係合凸部がそれぞれ係合する第5〜第8係合凹部が形成され、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置及び上記第2の回動位置以外の位置に位置しているときに、上記第1及び第2係合凸部のうちの少なくとも一方が上記第1〜第8係合凹部に対して係合不能な位置に位置し、かつ上記第3及び第4係合凸部のうちの少なくとも一方が上記第1〜第8係合凹部に対して係合不能な位置に位置するように、上記第1〜第4係合凸部及び上記第1〜第8係合凹部が配置されていることが望ましい。
上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1及び第2ヒンジ部材が所定の第3の回動位置に位置しているときに上記第1〜第4係合凸部がそれぞれ係合する第9〜第12係合凹部が形成され、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置、上記第2の回動位置及び上記第3の回動位置以外の位置に位置しているときに、上記第1及び第2係合凸部のうちの少なくとも一方が上記第1〜第12係合凹部に対して係合不能な位置に位置し、かつ上記第3及び第4係合凸部のうちの少なくとも一方が上記第1〜第12係合凹部に対して係合不能な位置に位置するように、上記第1〜第4係合凸部及び上記第1〜第12係合凹部が配置されていることが望ましい。
上記の問題を解決するために、この発明の第2の態様は、回動軸線を中心として相対回動可能に、かつ回動軸線方向へ相対移動可能に連結された第1及び第2ヒンジ部材と、この第1及び第2ヒンジ部材が互い接近するように、少なくとも一方のヒンジ部材を他方のヒンジ部材に向かって付勢する付勢手段とを備え、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材との対向面には、上記付勢手段によって上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面に押し付けられる係合凸部が形成され、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が所定の第1の回動位置に位置したときに上記係合凸部と係合する係合凹部が形成されたヒンジ装置において、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材との対向面を上記回動軸線と直交する区分直線によって第1の領域と第2の領域とに区分したとき、上記第1及び第2の各領域に上記係合凸部が複数ずつ互い離間して設けられ、上記第1の領域に設けられた複数の係合凸部と上記第2の領域に設けられた複数の係合凸部とが上記回動軸線に関して非対称に配置され、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置に位置したときに、上記複数の係合凸部がそれぞれ係合する複数の係合凹部が形成されるとともに、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の位置から所定の角度だけ回動して第2の位置に位置したときに、上記複数の係合凸部がそれぞれ係合する複数の係合凹部が形成され、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の位置と上記第2の位置との間においてそれらの位置と異なる位置に位置し、かつ上記第1及び第2の領域の各係合凸部のうちの一部の係合凸部が上記複数の係合凹部のいずれかに対して係合可能な位置に位置したときに、上記第1及び第2の各領域の少なくとも一つの係合凸部が上記係合凹部に対して係合不能な位置に位置するように、上記複数の係合凸部及び上記複数の係合凹部が配置されていることを特徴としている。
この場合、上記第1の領域に上記係合凸部として第1、第2係合凸部が形成され、上記第2の領域に上記係合凸部として第3、第4係合凸部が形成され、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置に位置したときに上記第1〜第4係合凸部とそれぞれ係合する上記係合凹部としての第1〜第4係合凹部が形成されおり、上記第2の位置が上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の位置から360°回動したときの位置であってもよい。
上記第1〜第4係合凸部が上記回動軸線を中心とする周方向へ互いに離間して配置されていることが望ましい。
上記第1〜第4係合凸部が上記回動軸線を中心とする一つの円周上に配置されていることが望ましい。
第4係合凸部は、上記第3係合凸部に対し上記回動軸線を中心とする円の径方向内側に離間して配置されていてもよい。この場合には、上記第1係合凸部、第2係合凸部及び上記第3係合凸部が上記回動軸線を中心とする一つの円周上に配置されていることが望ましい。
上記区分直線が、上記第1係合凸部と上記第2係合凸部との間の周方向における中央と、上記第3係合凸部と上記第4係合凸部との間の周方向における中央とを通る直線と直交するように配置されていることが望ましい。
上記第2の回動位置が上記第1の回動位置と異なる位置に定められており、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第2の回動位置に位置しているときに上記第1〜第4係合凸部がそれぞれ係合する第5〜第8係合凹部が形成され、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置と上記第2の回動位置との間においてそれらと異なる位置に位置し、かつ上記第1及び第2係合凸部のうちの一方並びに上記第3及び第4係合凸部の一方が上記第1〜第8係合凹部のいずれかに対して係合可能な位置に位置しているときに、上記第1及び第2係合凸部のうちの他方並びに上記第3及び第4係合凸部の他方が上記第1〜第8係合凹部のいずれかに対しても係合不能な位置に位置するように、上記第1〜第4係合凸部及び上記第1〜第8係合凹部が配置されていることが望ましい。
上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1及び第2の回動位置と異なる所定の第3回動位置に位置しているときに上記第1〜第4係合凸部がそれぞれ係合する第9〜第12係合凹部が形成され、
上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置から上記第2の回動位置を経て上記第3の回動位置に至るまでの間においてそれらと異なる位置に位置し、かつ上記第1及び第2係合凸部のうちの一方並びに上記第3及び第4係合凸部の一方が上記第1〜第12係合凹部のいずれかに対して係合可能な位置に位置しているときに、上記第1及び第2係合凸部のうちの他方並びに上記第3及び第4係合凸部の他方が上記第1〜第12係合凹部のいずれかに対しても係合不能な位置に位置するように、上記第1〜第4係合凸部及び上記第1〜第12係合凹部が配置されていることが望ましい。
上記特徴構成を有するこの発明の第1の態様によれば、第1及び第2ヒンジ部材が第1の回動位置以外の位置に位置しているときには、第1及び第2領域の各係合凸部のうちの少なくとも一つの係合凸部が、第1、第2ヒンジ部材が第1の回動位置に位置したときに係合凸部が係合する係合凹部に対して係合不能な位置に位置するから、第1ヒンジ部材は少なくとも周方向に離れた二箇所において第2ヒンジ部材に当接する。したがって、第1ヒンジ部材が傾斜することを防止することができ、それによって第1、第2領域の他の係合凸部が係合凹部に入り込むことを防止することができる。よって、第1、第2ヒンジ部材は、第1の位置以外の位置では円滑に回動することができる。
上記特徴構成を有するこの発明の第2の態様によれば、第1、第2ヒンジ部材が第1の位置と第2の位置との間においてそれらと異なる位置に位置しているときには、第1及び第2の各領域の一部の係合凸部が係合凹部に対して係合可能な位置に位置したとしても、各領域の少なくとも一つの係合凸部が各係合凹部に対して係合不能な位置に位置するから、第1ヒンジ部材は少なくとも周方向に離れた二箇所において第2ヒンジ部材に当接する。したがって、第1ヒンジ部材が傾斜することを防止することができ、それによって第1、第2領域の他の係合凸部が係合凹部に入り込むことを防止することができる。よって、第1、第2ヒンジ部材は、第1の位置以外の位置では円滑に回動することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1〜図4は、この発明に係るヒンジ装置10が用いられた携帯電話機1を示す。この携帯電話機1は、送話部2及び受話部3(相対回動する一方の部材及び他方の部材)を有している。送話部2の一端部の中央部には、連結筒部2aが形成されている。受話部3の一端部の両側部には、軸線を連結筒部2aの軸線と一致させた連結筒部3a,3aがそれぞれ形成されている。一方の連結筒部3a(この実施の形態では図1において右側の連結筒部3a)は、連結筒部2aの一端部にこの発明に係るヒンジ装置10を介して回動可能に連結されている。他方の連結筒部3aは、連結筒部2aの他端部に周知構造のヒンジ装置を介して回動可能に連結されている。これにより、送話部2と受話部3とが連結筒部2a,3aの軸線、つまり回動軸線Lを中心として回動可能に連結されている。なお、以下においては説明便宜上、送話部2が位置固定され、受話部3が送話部2に対して回動するものとする。
受話部3は、送話部2に対して図2に示す折畳位置(第1の位置)から図3に示す通話位置(第2の位置)を経て図4に示す展開位置(第3の位置)までの間を回動可能である。受話部3の折畳位置は、その前面3bが送話部2の前面2bに当接することによって定められている。受話部3の通話位置は、この発明の第1実施の形態たるヒンジ装置10を用いた場合には一定の位置に定まらないが、後述する第2、第3実施の形態たる各ヒンジ装置を用いた場合には、折畳位置から所定の角度、例えば160°だけ離れた位置に決定される。受話部3の展開位置は、その端面3cが送話部2の端面2cに当接することによって定められている。
受話部3は、折畳位置とそこから展開位置側へ向かって所定の角度(この実施の形態ではほぼ5°)だけ離れた位置との間の第1角度範囲に位置すると、ヒンジ装置10によって折畳位置まで強制的に回動させられ、その後折畳位置に維持される。受話部3は、第1角度範囲から外れた位置に位置しているときには、ヒンジ装置10内に発生する摩擦抵抗によって任意の位置で停止することができる。しかも、摩擦抵抗に抗して円滑に回動することができる。
受話部3を送話部2に対して上記のように回動可能に連結するヒンジ装置10について説明すると、ヒンジ装置10について説明すると、図5〜図7に示すように、ヒンジ装置10は、第1取付部材20、第2取付部材30、ヒンジ軸40、可動部材(第1ヒンジ部材)50、固定部材(第2ヒンジ部材)60及びコイルばね(付勢手段)70を有している。
第1取付部材20は、一端部に底部21を有し、他端部が開口した有底筒状をなしており、その軸線を回動軸線Lと一致させた状態で受話部3の連結筒部3aに回動不能に嵌合されている。したがって、第1取付部材20は、受話部3と一体に回動する。そこで、第1取付部材20の回動位置については、受話部3についての折畳位置、通話位置、展開位置等の回動位置をそのまま用いるものとする。なお、第1取付部材20は、この実施の形態では、連結筒部3aに対して回動軸線L方向へ移動することもない。そこで、第1取付部材20については、受話部3と一体に形成してもよい。
第2取付部材30は、送話部2の連結筒部2aに回動不能に嵌合されている。したがって、第2取付部材30は、送話部2と一体に回動する。ただし、ここでは、送話部2が位置固定されているものと仮定しているので、第2取付部材30も回動することがない。第2取付部材30は、送話部2に対して回動不能であるのみならず、移動不能である。そこで、第2取付部材30については、送話部2と一体に形成してもよい。
第1取付部材20と第2取付部材30とは、軸線を回動軸線Lと一致させたヒンジ軸40によって回動可能に連結されている。すなわち、ヒンジ軸40は、第1取付部材20の底部21に形成された貫通孔22に回動可能に嵌合される一方、第2取付部材30の中央部に形成された貫通孔31に回動不能に嵌合されている。これにより、第1、第2取付部材20,30がヒンジ軸40を介して回動可能に連結されている。したがって、連結筒部2a,3aが第1取付部材20、ヒンジ軸40及び第2取付部材30を介して回動可能に連結され、ひいては送話部2と受話部3とが回動軸線Lを中心として相対回動可能に連結されている。
第1取付部材20の開口側の端部の内部、つまり第2取付部材30側の端部の内部には、可動部材50が挿入されている。可動部材50の外周面には、一対のガイド部51,51が形成されている。この一対のガイド部51,51は、第1取付部材20の開口部側の端面に形成された一対のガイド溝23,23に回動軸線L方向へ摺動可能に挿入されている。これにより、可動部材50が第1取付部材20の開口部側の端部に回動軸線L方向へ移動可能に、かつ回動不能に連結に挿入されている。したがって、可動部材50は、第1取付部材20及び受話部3と一体に回動する。そこで、可動部材50の回動位置についても受話部3の回動位置をそのまま用いるものとする。可動部材50の中央部には、貫通孔52が形成されており、この貫通孔52には、ヒンジ軸40が回動可能に、かつ摺動可能に挿通されている。
第2取付部材30の可動部材50と対向する端面には、装着凹部32が形成されている。この装着凹部32には、固定部材60が回動不能に嵌め込まれている。したがって、固定部材60は、回動することがない。しかも、固定部材60は、第2取付部材30に対して回動軸線L方向へ実質的に移動することもない。そこで、固定部材60については、第2取付部材30と一体に形成してもよい。なお、固定部材60の中央部には、貫通孔61が形成されており、この貫通孔61には、ヒンジ軸40が圧入固定されている。
第1取付部材20の内周面とヒンジ軸40の外周面との間の環状の空間には、コイルばね70が回動軸線Lと同芯に配置されている。このコイルばね70は、その一端が第1取付部材20の底部に突き当たり、他端が可動部材50に突き当たることにより、可動部材50を固定部材60に接近するように、回動軸線Lに沿って付勢している。
図7及び図8に示すように、可動部材50の固定部材60との対向面53は、回動軸線Lと直交する平面によって構成されている。この対向面53には、第1〜第4係合凸部81〜84が形成されている。この第1〜第4係合凸部81〜84は、同一形状、同一寸法を有している。特にこの実施の形態では、第1〜第4係合凸部81〜84が、いずれも半球状に形成されており、同一の半径を有している。第1〜第4係合凸部81〜84は、回動軸線Lを中心とする一つの円周上に時計方向へ向かって順次配置されている。しかも、第1〜第4係合凸部81〜84は、周方向へ互いに離間して配置されている。この場合、第1、第2係合凸部81,82の間の周方向の距離及び第3、第4係合凸部83,84間の周方向の距離は比較的短いが、第1、第4係合凸部81,84間の距離及び第2、第3係合凸部82,83間の距離は、いずれも第1、第2係合凸部81,82の間の周方向の距離及び第3、第4係合凸部83,84間の周方向の距離よりも大きく設定されている。しかも、第1、第2係合凸部81,82の間の周方向の距離と、第3、第4係合凸部83,84間の周方向の距離とは、異なる長さに設定されている。特に、この実施の形態では、第1、第2係合凸部81,82の間の周方向の距離が、第3、第4係合凸部83,84間の周方向の距離より短く設定されている。
第1〜第4係合凸部81〜84は、さらに次の条件を満たすように配置されている。すなわち、図8に示すように、第1及び第2係合凸部81,82の周方向における中央と、第3及び第4係合凸部83,84の周方向における中央とを通る直線をL1とし、この直線L1及び回動軸線Lと直交する線を区分直線L2とすると、この区分直線L2によって可動部材50の対向面53が、第1の領域54と第2の領域55とに二等分される。第1の領域54の周方向における中央部に第1及び第2係合凸部81,82の中央部が位置し、第2の領域55の周方向における中央部には第3及び第4係合凸部83,84の中央部が位置するように、第1〜第4係合凸部81〜84が配置されている。しかも、第1及び第2係合凸部81,82と第3及び第4係合凸部83,84とは、回動軸線Lに関して非対称に配置されている。つまり、第1及び第2係合凸部81,82を回動軸線Lを中心として180°回動させたとき、第1、第2係合凸部81,82が第3、第4係合凸部83,84と重ならないように配置されている。
図9に示すように、固定部材60の可動部材50との対向面62は、回動軸線Lと直交する平面によって構成されている。この対向面62には、第1〜第4係合凹部91〜94が形成されている。この第1〜第4係合凹部91〜94を区画する底面は、第1〜第4係合凸部81〜84の外面を構成する球体と同一の仮想球体の表面によって構成されている。しかも、第1〜第4係合凹部91〜94は、受話部3(可動部材50)が折畳位置に位置すると、第1〜第4係合凸部81〜84がそれぞれ隙間無く嵌り込むように配置されている。
第1〜第4係合凹部91〜94の対向面62上における半径は、互いに同一であり、回動軸線Lを中心とする中心角度にしてほぼ5°の角度に相当する大きさに設定されている。したがって、受話部3が折畳位置とそこから周方向へ5°だけ離れた位置との間の角度範囲、つまり上記第1角度範囲内に位置すると、ヒンジ装置10を回動軸線L方向から見たとき、第1〜第4係合凸部81〜84の各中心が第1〜第4係合凹部91〜94の内側に入り込む(以下、第1〜第4係合凸部81〜84のいずれかの中心が第1係合凹部91〜94のうちのいずれかの内側に入り込んだときの第1〜第4係合凸部81〜84の位置を係合可能位置という)。すると、第1〜第4係合凸部81〜84の回動軸線Lに対して傾斜した外面が第1〜第4係合凹部91〜94の対向面62上における端縁に接触する。この結果、コイルばね70の付勢力が回動付勢力に変換される。この回動付勢力により、受話部3が可動部材50及び第1取付部材20を介して回動付勢され、折畳位置まで回動させられるとともに、折畳位置に維持される。
受話部3が第1角度範囲外に位置しているとき(この実施の形態では、受話部3が第1折畳位置から5°だけ離れた位置と展開位置との間に位置しているとき)には、第1領域53に配置された第1及び第2係合凸部81,82の少なくとも一方の中心が、周方向において第1〜第4係合凹部91〜91のいずれに対してしてもその外側に位置し、それによって第1及び第2係合凸部81,82の少なくとも一方が第1〜第4係合凹部91〜94のいずれとも係合することができない位置(以下、係合不能位置と称する。)に位置し、かつ第2領域54に配置された第3及び第4係合凸部83,84の少なくとも一方の中心が、周方向において第1〜第4係合凹部91〜91のいずれに対してもその外側に位置し、それによって第3及び第4係合凸部83,84の少なくとも一方が第1〜第4係合凹部91〜94のいずれとも係合することができない位置(以下、この位置も係合不能位置という。)に位置するように、第1〜第4係合凸部81〜84及び第1〜第4係合凹部91〜94が配置されている。したがって、第1角度範囲外では、第1の領域54に配置された第1及び第2係合凸部81,82の両者が第1〜第4係合凹部81〜84のいずれかの二つに同時に係合することがなく、少なくとも一方は、対向面62に当接している。これは、第2の領域55に配置された第3及び第4係合凸部83,84についても同様であり、それらの少なくとも一方は、対向面62に当接している。このように、第1、第2領域53,54に配置された二つの係合突出部81,82;83,84のうちの少なくとも一方が対向面62に当接するから、換言すれば可動部材50が固定部材60に対し第1、第2領域53,54の少なくとも2箇所で当接するから、他方の係合突出部が第1〜第4係合凹部91〜94のいずれかに入り込むように、可動部材50が傾斜することが阻止される。したがって、第1〜第4係合凸部81〜84は、第1角度範囲外では第1〜第4係合凹部91〜94に入り込むことがなく、第1〜第4係合凹部91〜94に引っ掛かることがない。よって、受話部3は、第1角度範囲外では円滑に回動することができる。
上記の内容をより具体的に述べると、受話部3が折畳位置から展開位置に向かって所定角度だけ回動すると、図10に示すように、まず第1の領域54に配置された第2係合凸部82が第1係合凹部91に対して係合可能位置に位置する。このときには、第1、第3及び第4係合凸部81,83,84が第2〜第4係合凹部92〜94に対して係合不能位置に位置しており、各係合凸部81,83,84が対向面62に当接している。これにより、第2係合凸部82が第1係合凹部91に入り込むように可動部材50が傾くことが阻止される。よって、第2係合凸部82が第1係合凹部91上を通過するとき、第2係合凸部82が第1係合凹部91に引っ掛かることがない。したがって、受話部3が円滑に回動することができる。
受話部3がさらに展開位置に向かって回動すると、図11に示すように、第4係合凸部84が第3係合凹部93に対して係合可能位置に位置する。しかし、このときには第1〜第3係合凸部81〜83が第1、第2及び第4係合凹部91,92,94に対して係合不能位置に位置する。次に、図12に示すように、第1係合凸部81が第4係合凹部94に対して係合可能位置に位置する。このときには、第2〜第4係合凸部82〜84が第1〜第3係合凹部91〜93に対して係合不能位置に位置する。次に、図13に示すように、第2係合凸部82が第4係合凹部84に対して係合可能位置に位置するとともに、第3係合凸部83第1係合凹部91に対して係合可能位置に位置する。しかし、第1及び第4係合凸部81,84が第3及び第2係合凹部83,82に対して係合不能位置に位置する。受話部3が展開位置に位置すると、図14に示すように、第1〜第4係合凸部81〜84が第1〜第4係合凹部91〜94に対して係合不能位置に位置する。したがって、受話部3が第1角度範囲外に位置しているときには、第1〜第4係合凸部81〜84が第1〜第4係合凹部91〜94に引っ掛かるようなことがなく、受話部3は円滑に回転することができる。
なお、第1〜第4係合凸部81〜84が第1〜第4係合凹部91〜94に対して係合不能位置に位置しているときには、第1〜第4係合凸部81〜84が対向面62にコイルばね70の付勢力によって当接され、それらの間に摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗によって、受話部3が第1角度範囲外では任意の位置、例えば通話位置において停止させられる。
また、仮に可動部材50が固定部材60に対して360°回動することができるものとすると、可動部材50が折畳位置(第1の回動位置)から360°回動して再び折畳位置(第2の回動位置)まで回動すると、第1〜第4係合凸部81〜84は、第1〜第4係合凹部91〜94にそれぞれ再び係合する。しかし、折畳位置から再度折畳位置に達するまでの間には、第1及び第2係合凸部81,82の少なくとも一方と、第3及び第4係合凸部83,84の少なくとも一方とが、第1〜第4係合凹部91〜94に対して係合不能位置に位置する。
次に、この発明に係るヒンジ装置の第2実施の形態を説明する。このヒンジ装置は、上記携帯電話機1に対し上記ヒンジ装置10に代えて用いられるものであり、受話部3が折畳位置に位置したときには、受話部3の前面3bを送話部2の前面2bに所定の大きさの付勢力で当接させ、受話部3が展開位置に位置したときには、受話部3の端面3cを送話部2の端面2cに所定の大きさの付勢力で当接させるようになっている。しかも、受話部3が折畳位置から所定角度(この実施の形態では160°)だけ離れた通話位置においては、所定の大きさの力で停止させるようになっている。
折畳位置(第1の回動位置)において受話部3の前面3bを送話部2の前面2bに所定の大きさの回動付勢力によって当接させるために、この実施の形態のヒンジ装置においては、図15及び図18(A)に示すように、受話部3が折畳位置に位置したときに、第1〜第4係合凸部81〜84の中心が第1〜第4係合凹部91〜94の中心とそれぞれ一致することなく、それらに対して所定の微小な距離(回動軸線Lを中心とする中心角度にして1〜2°程度)だけ周方向にずれるように配置されている。したがって、受話部3が折畳位置に位置しているときにも、コイルばね70の付勢力が回動付勢力に変換され、この回動付勢力によって受話部3の前面3bが送話部2の前面2bに突き当たった状態に維持される。
勿論、受話部3が折畳位置から3〜4°だけ外れた位置との間の角度範囲(以下、この範囲も第1角度範囲と称する。)に位置しているときには、第1〜第4係合凸部81〜84が第1〜第4係合凹部91〜94に対して係合可能位置に位置する。したがって、コイルばね70の付勢力が回動付勢力に変換され、この回動付勢力によって受話部3が折畳位置まで回動させられる。
受話部3が第1角度範囲外に位置しているときには、図19(A)〜(C)に示すように、第1の領域54に配置された第1及び第2係合凸部81,82の少なくとも一方が第1〜第4係合凹部91〜94に対して係合不能位置に位置して、対向面62に当接するとともに、第2の領域55に配置された第3及び第4係合凸部83,84の少なくとも一方が第1〜第4係合凹部91〜94に対して係合不能位置に位置して、対向面62に当接するように、第1〜第4係合凸部81〜84及び第1〜第4係合凹部91〜94が配置されている。したがって、受話部3が第1角度範囲外に位置しているときには、第1〜第4係合凸部81〜84及び第1〜第4係合凹部91〜94によって受話部3の円滑な回動が阻害されることがない。
受話部3を通話位置(第2の回動位置)において停止させるために、固定部材6の対向面62には、上記第1〜第4係合凹部91〜94に加え、第5及び第8係合凹部95,98が形成されている。第5及び第8係合凹部95,98は、第1〜第4係合凹部91〜94と同一の寸法を有しており、それらと同一の円周上に配置されている。しかも、第5及び第8係合凹部95,98は、受話部3が折畳位置からほぼ160°回動して通話位置に達し、それによって図16及び図18(B)に示すように、第2及び第3係合凸部82,83の中心が第4及び第1係合凹部94,91の中心と周方向においてそれぞれ一致すると、第5及び第8係合凹部95,98の中心が第1及び第4係合凸部81,84の中心と周方向において一致するように配置されている。換言すれば、第5係合凹部95は、第4係合凹部94に対し第1、第2係合凹部91,92間の距離と同一距離だけ周方向へ離間して配置されおり、第8係合凹部98は、第1係合凹部91に対し第3、第4係合凹部93,94間の距離と同一距離だけ周方向へ離間して配置されている。したがって、受話部3が通話位置に位置すると、第1〜第4係合凸部81〜84が、第5係合凹部95、第4係合凹部94、第1係合凹部91及び第8係合凹部98にそれぞれ隙間なく係合する。この結果、受話部3が所定の大きさの力で通話位置に維持される。これから明らかなように、この実施の形態では、第4係合部94が第6係合凹部として兼用され、第1係合凹部91が第7係合凹部として兼用されている。
受話部3が通話位置とそこから5°だけ離れた位置との間の第2角度範囲内に位置すると、第1〜第4係合凸部81〜84が第5係合凹部95、第4係合凹部94、第1係合凹部91及び第8係合凹部98に対して係合可能位置に位置することになり、コイルばね70の付勢力が回動付勢力に変換され、この回動付勢力によって可動部材50及び受話部3が通話位置まで回動させられる。これは、受話部3が折畳位置側から通話位置側へ回動する場合であっても、展開位置側から通話位置側へ回動する場合であっても同様である。
第5係合凹部95、第6係合凹部たる第4係合凹部94、第7係合凹部たる第1係合凹部91及び第8係合凹部98は、受話部3が通話位置から展開位置側へ向かって回動して第2角度範囲から外れると、図19(A)〜(C)に示すように、第1の領域54に配置された第1及び第2係合凸部81,82の少なくとも一方が、第5、第4、第1及び第8係合凹部95,94,91,98に対して係合不能位置に位置して対向面62に当接するとともに、第2の領域に配置された第3及び第4係合凸部83,84の少なくとも一方が、第5、第4、第1及び第8係合凹部95,94,91,98に対して係合不能位置に位置して対向面62に当接する。したがって、受話部3は、第2角度範囲から外れた位置では、第1〜第4係合凸部81〜84及び第5、第4、第1及び第8係合凹部95,94,91,98によって円滑な回動を阻害されることがない。
展開位置(第3の回動位置)において受話部3の端面3cを送話部2の端面2cに所定の大きさの付勢力で当接させるために、固定部材6の対向面62には、第10及び第11係合凹部100,101がさらに形成されている。第10及び第11係合凹部100,101は、第1〜第4係合凹部91〜94と同一の寸法を有しており、それらと同一の円周上に配置されている。しかも、第10及び第11係合凹部100,101は、受話部3が折畳位置からほぼ180°回動して展開位置に達し、それによって図17及び図18(C)に示すように、第1及び第4係合凸部81,84が第3及び第2係合凹部93,92と係合すると、第2及び第3係合凸部82,83と係合するように配置されている。換言すれば、第10係合凹部100は、第3係合凹部93に対し第1、第2係合凹部91,92間の距離と同一距離だけ周方向へ離間して配置されており、第11係合凹部101は、第2係合凹部92に対し第3、第4係合凹部93,94間の距離と同一距離だけ周方向へ離間して配置されている。したがって、受話部3が展開位置に位置すると、第1〜第4係合凸部81〜84が、第3係合凹部93、第10係合凹部100、第11係合凹部101及び第2係合凹部92にそれぞれ係合する。これから明らかなように、この実施の形態では、第3係合部93が第9係合凹部として兼用され、第2係合凹部92が第12係合凹部として兼用されている。
受話部3が展開位置に位置しているとき、第1〜第4係合凸部81〜84と、第3係合凹部93、第10係合凹部100、第11係合凹部101及び第2係合凹部92とは、それぞれの中心が周方向に所定の小さな角度(例えば、回動軸線Lを中心とする中心角度で1〜2°程度)だけずれた状態で係合している。この結果、コイルばね70の付勢力が回動付勢力に変換され、この回動付勢力によって受話部3の端面3cが送話部2の端面2cに突き当てられ、受話部3が展開位置に維持される。
なお、受話部3が展開位置とそこから通話位置側へ向かって3〜4°だけ離れた位置との間の第3角度範囲内に位置すると、第1〜第4係合凸部81〜84が第5係合凹部95、第4係合凹部94、第1係合凹部91及び第8係合凹部98に対して係合可能位置に位置することになり、コイルばね70の付勢力が回動付勢力に変換され、この回動付勢力によって可動部材5及び受話部3が通話位置側から展開位置まで回動させられる。
第9係合凹部たる第3係合凹部93、第10係合凹部100、第11係合凹部101及び第12係合凹部たる第2係合凹部92は、受話部3が第3角度範囲から通話位置側へ向かって離れると、図19(A)〜(C)に示すように、受話部3の回動位置に拘わらず、第1の領域54に配置された第1及び第2係合凸部81,82の少なくとも一方が、第3(第5)、第10、第11及び第2(第12)係合凹部93,100,101、92に対して係合不能位置に位置して対向面62に当接するとともに、第2の領域55に配置された第3及び第4係合凸部93,94の少なくとも一方が、第3、第10、第11及び第2係合凹部93,100,101、92に対して係合不能位置に位置して対向面62に当接する。したがって、受話部3は、第3角度範囲外の位置では、第1〜第4係合凸部81〜84並びに第3、第10、第11及び第2係合凹部93,100,101、92によって円滑な回動を阻害されることがない。
図20〜図28は、この発明の第3実施の形態を示す。この実施の形態においても、図20に示すように、可動部材50の固定部材60に対する対向面53には、第1〜第4係合凸部81〜84が形成されている。ただし、第1〜第3係合凸部81〜83は、回動軸線Lを中心とする一つの円周上に配置されているが、第4係合凸部84だけは、第1〜第3係合凸部81〜83が配置された円周より小径の円周上に配置されている。第1〜第3係合凸部81〜83が配置された円周と第4係合凸部84が配置された円周との半径の差は、第1〜第4係合凹部91〜94の対向面62上における半径より大きく設定されている。
なお、第4係合凸部84は、第1〜第3係合凸部81〜83が配置された円周より大径の円周上に配置してもよい。また、第4係合凸部84に代えて、第1〜第3係合凸部81〜83のいずれか一つを他の係合凸部が配置された円より小径又は大径の円周上に配置してもよい。さらに、第1及び第3係合凸部81,83の一つの円周上に配置し、第2及び第4係合凸部82,84を他の円周上に配置してもよい。
図21〜図28に示すように、固定部材60の可動部材50との対向面62には、第1〜第4係合凹部91〜94が形成されている。第1〜第4係合凹部91〜94は、受話部3が第1角度範囲内に位置しているときに、コイルばね70の付勢力を回動付勢力に変換するためのものであり、受話部3が第1角度範囲内に入ると、第1〜第4係合凸部81〜84とそれぞれ係合することができるように配置されている。したがって、第1〜第3係合凹部91〜93は同一円周上に配置されているが、第4係合凹部94は、第1〜第3係合凹部91〜93が配置された円周より小径の円周、つまり第4係合凸部84が配置された円周と同一直径を有する円周上に配置されている。
しかも、図21に示すように、第1〜第4係合凸部81〜84と第1〜第4係合凹部91〜94とは、受話部3が折畳位置に位置したときに、互いの中心が周方向に若干離間した状態で係合する。この結果、第1〜第4係合凸部81〜84及び第1〜第4係合凹部91〜94によって、コイルばね70の付勢力が回動付勢力に変換され、この回動付勢力によって受話部3の前面3bが送話部2の前面2bに当接させられ、受話部3が折畳位置に維持される。
図24〜図29に示すように、受話部3が折畳位置から通話位置側へ向かって第1角度範囲から外れているときには、第1の領域54に配置された第1及び第2係合凸部81,82のうちの少なくとも一方が、第1〜第4係合凹部91〜94に対して係合不能位置に位置して対向面62に当接するとともに、第2の領域55に配置された第3及び第4係合凸部93,94のうちの少なくとも一方が、第1〜第4係合凹部91〜94に対して係合不能位置に位置して対向面62に当接する。したがって、受話部3は、第1角度範囲外においては、第1〜第4係合凸部81〜84及び第1〜第4係合凹部91〜94によって円滑な回動を阻害されることがない。
受話部3が通話位置に位置すると、図22に示すように、第1係合凸部81の中心が第3係合凹部93の中心と周方向において一致する。しかも、対向面62には、第6〜第8係合凹部96,97,98が形成されている。第6〜第8係合凹部96〜98は、受話部3が通話位置に位置すると、第2〜第4係合凸部82〜84の各中心が第8係合凹部96〜98の各中心と周方向においてそれぞれ一致するように配置されている。したがって、受話部3が通話位置に位置すると、第1〜第4係合凸部81〜84が第3係合凹部93及び第6〜第8係合凹部96〜98にそれぞれ隙間無く係合する。この結果、受話部3が所定の大きさの力で通話位置に停止させられる。これから明らかなように、この実施の形態では、第3係合凹部93が第5係合凹部として兼用されている。勿論、受話部3が第2角度範囲内に位置すると、コイルばね70の付勢力が回動付勢力に変換され、この回動付勢力によって受話部3が通話位置まで回動させられる。
受話部3が第2角度範囲から外れて位置した状態では、図24〜図28に示すように、受話部3の回動位置に拘わらず、第1の領域54に配置された第1及び第2係合凸部81,82のうちの少なくとも一方が、第3係合凹部93及び第6〜第8係合凹部96〜98に対して係合不能位置に位置して対向面62に当接するとともに、第2の領域55に配置された第3及び第4係合凸部83,84のうちの少なくとも一方が、第3係合凹部93及び第6〜第8係合凹部96〜98に対して係合不能位置に位置して対向面62に当接する。したがって、受話部3は、第2角度範囲外においては、第1〜第4係合凸部81〜84並びに第3係合凹部93及び第6〜第8係合凹部96〜98によって円滑な回動を阻害されることがない。
受話部3が展開位置に位置すると、図23に示すように、第3係合突出部83が第1係合凹部91と係合可能な位置に位置する。しかも、対向面62には、第9、第10及び第12係合凹部99,100,102が形成されている。第9、第10及び第12係合凹部99,100,102は、受話部3が展開位置に位置すると、第1、第2及び第4係合凸部81,82,84がそれぞれ係合するように配置されている。したがって、受話部3が展開位置に位置すると、第1〜第4係合凸部81〜84が第9係合凹部99、第10係合凹部100、第1係合凹部91及び第12係合凹部102にそれぞれ係合する。これから明らかなように、この実施の形態では、第1係合凹部91が第11係合凹部として兼用されている。
受話部3が展開位置に位置したとき、第1〜第4係合凸部81〜84の中心が第9係合凹部99、第10係合凹部100、第1係合凹部91及び第12係合凹部102の各中心に対して所定の角度(この実施の形態では、回動軸線Lを中心とする中心角度で1〜2°程度)だけ周方向に離間している。したがって、コイルばね70の付勢力が回動付勢力に変換され、この回動付勢力によって受話部3が折畳位置から展開位置に向かう方向へ付勢される。そして、受話部3の端面3cが送話部2の端面2cに突き当たり、受話部3が展開位置に維持される。勿論、受話部3が第3角度範囲内に位置すると、コイルばね70の付勢力が回動付勢力に変換され、この回動付勢力によって受話部3が展開位置側へ回動させられる。
受話部3が第3角度範囲から外れて位置した状態では、図24〜図28に示すように、受話部3の回動位置に拘わらず、第1の領域54に配置された第1及び第2係合凸部81,82のうちの少なくとも一方が、第1、第9、第10及び第12係合凹部91,99,100,102に対して係合不能位置に位置して対向面62に当接するとともに、第2の領域55に配置された第3及び第4係合凸部83,84のうちの少なくとも一方が、第1、第9、第10及び第12係合凹部91,99,100,102に対して係合不能位置に位置して対向面62に当接する。したがって、受話部3は、第3角度範囲外においては、第1〜第4係合凸部81〜84並びに第1、第9、第10及び第12係合凹部91,99,100,102によって円滑な回動を阻害されることがない。
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、可動部材50に係合凸部81〜84を形成し、固定部材60に係合凹部91〜102を形成しているが、可動部材50に係合凹部91〜102を形成し、固定部材60に係合凸部81〜84を形成してもよい。
また、係合凸部81〜84に代えて、球体をその一部が対向面53から突出するようにして可動部材50に埋設し、各球体の対向面53から突出した一部を係合凸部としてもよい。
さらに、係合凸部81〜84の表面及び係合凹部91〜102の底面を、球面によって形成する代わりに、台形状に形成してもよい。
図1は、この発明に係るヒンジ装置が用いられた携帯電話機、受話部を展開位置に位置させた状態で示す平面図である。 同形態電話機を、受話部を折畳位置に位置させた状態で示す側面図である。 同形態電話機を、受話部を通話位置に位置させた状態で示す側面図である。 同形態電話機を、受話部を展開位置に位置させた状態で示す側面図である。 この発明に係るヒンジ装置の第1実施の形態を示す側面図である。 同ヒンジ装置を図1〜図4に示す携帯電話機に用いた状態で示す図5のX−X線に沿う断面図である。 同ヒンジ装置の分解斜視図である。 同ヒンジ装置に用いられている可動部材を示す平面図である。 同ヒンジ装置に用いられている固定部材を示す平面図であって、可動部材が折畳位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部との関係を示している。 同固定部材を示す平面図であって、第2係合凸部が第1係合凹部と係合可能な位置に位置したときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部との関係を示している。 同固定部材を示す平面図であって、第4係合凸部が第3係合凹部と係合可能な位置に位置したときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部との関係を示している。 同固定部材を示す平面図であって、第1係合凸部が第4係合凹部と係合可能な位置に位置したときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部との関係を示している。 同固定部材を示す平面図であって、第2係合凸部が第4係合凹部と係合可能な位置に位置したときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部との関係を示している。 同固定部材を示す平面図であって、可動部材が展開位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部との関係を示している。 この発明に係るヒンジ装置の第2実施の形態に用いられている固定部材を示す平面図であって、可動部材が折畳位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4、第5、第8、第10及び第11係合凹部との関係を示している。 同固定部材を示す平面図であって、可動部材が通話位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4、第5、第8、第10及び第11係合凹部との関係を示している。 同固定部材を示す平面図であって、可動部材が展開位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4、第5、第8、第10及び第11係合凹部との関係を示している。 第1〜第4係合凸部と第1〜第4、第5、第8、第10及び第11係合凹部との関係を示す展開図であって、図18(A)は受話部が折畳位置に位置しているときの関係を示し、図18(B)は受話部が通話位置に位置しているときの関係を示し、図18(C)は受話部が展開位置に位置しているときの関係を示している。 第1〜第4係合凸部と第1〜第4、第5、第8、第10及び第11係合凹部との関係を示す展開図であって、図19(A)は第1係合凸部が第11係合凹部に対して係合可能位置に位置しているときの関係を示し、図19(B)は、第2係合凸部が第1係合凹部に対して係合可能位置に位置しているときの関係を示し、図19(C)は第1〜第4係合凸部が第1〜第4、第5、第8、第10及び第11係合凹部に対して係合不能位置に位置しているときの関係を示している。 この発明に係るヒンジ装置の第3実施の形態において用いられている可動部材を示す平面図である。 同ヒンジ装置において用いられている固定部材の平面図を示す図であって、可動部材が折畳位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部、第6〜第8、第9、第10及び第12係合凹部との関係を示している。 同ヒンジ装置において用いられている固定部材の平面図を示す図であって、可動部材が通話位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部、第6〜第8、第9、第10及び第12係合凹部との関係を示している。 同ヒンジ装置において用いられている固定部材の平面図を示す図であって、可動部材が展開位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部、第6〜第8、第9、第10及び第12係合凹部との関係を示している。 同ヒンジ装置において用いられている固定部材の平面図を示す図であって、第3係合凸部が第9係合凹部に対して係合可能位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部、第6〜第8、第9、第10及び第12係合凹部との関係を示している。 同ヒンジ装置において用いられている固定部材の平面図を示す図であって、第3係合凸部が第6係合凹部に対して係合可能位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部、第6〜第8、第9、第10及び第12係合凹部との関係を示している。 同ヒンジ装置において用いられている固定部材の平面図を示す図であって、第3係合凸部が第10係合凹部に対して係合可能位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部、第6〜第8、第9、第10及び第12係合凹部との関係を示している。 同ヒンジ装置において用いられている固定部材の平面図を示す図であって、第2係合凸部が第3係合凹部に対して係合可能位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部、第6〜第8、第9、第10及び第12係合凹部との関係を示している。 同ヒンジ装置において用いられている固定部材の平面図を示す図であって、第2係合凸部が第9係合凹部に対して係合可能位置に位置しているときの第1〜第4係合凸部と第1〜第4係合凹部、第6〜第8、第9、第10及び第12係合凹部との関係を示している。
符号の説明
L 回動軸線
L1 直線
L2 区分直線
10 ヒンジ装置
50 可動部材(第1ヒンジ部材)
53 対向面
54 第1の領域
55 第2の領域
60 固定部材(第2ヒンジ部材)
62 対向面
70 コイルばね(付勢手段)
81 第1係合凸部
82 第2係合凸部
83 第3係合凸部
84 第4係合凸部
91 第1係合凹部(第7係合凹部、第11係合凹部)
92 第2係合凹部(第12係合凹部)
93 第3係合凹部(第9係合凹部、第5係合凹部)
94 第4係合凹部
95 第5係合凹部
96 第6係合凹部
98 第8係合凹部
99 第9係合凹部
100 第10係合凹部
101 第11係合凹部
102 第12係合凹部

Claims (18)

  1. 回動軸線を中心として相対回動可能に、かつ回動軸線方向へ相対移動可能に連結された第1及び第2ヒンジ部材と、この第1及び第2ヒンジ部材が互いに接近するように、少なくとも一方のヒンジ部材を他方のヒンジ部材に向かって付勢する付勢手段とを備え、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材との対向面には、上記付勢手段によって上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面に押し付けられる係合凸部が形成され、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が所定の第1の回動位置に位置したときに上記係合凸部と係合する係合凹部が形成されたヒンジ装置において、
    上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材との対向面を上記回動軸線と直交する区分直線によって第1の領域と第2の領域とに区分したとき、上記第1及び第2の各領域に上記係合凸部が複数ずつ互いに離間して設けられ、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置に位置しているときに、上記複数の係合凸部がそれぞれ係合する複数の係合凹部が互いに離間して形成され、上記第1の領域に設けられた複数の係合凸部と上記第2の領域に設けられた複数の係合凸部とが上記回動軸線に関して非対称に配置され、しかも上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置以外の位置に位置しているときには、各領域の係合凸部のうちの少なくとも一つの係合凸部が、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置に位置したときに上記係合凸部が係合する係合凹部に対して係合不能な位置に位置するように、上記係合凸部及び上記係合凹部が配置されていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 上記第1の領域に上記係合凸部として第1、第2係合凸部が形成され、上記第2の領域に上記係合凸部として第3、第4係合凸部が形成され、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置に位置したときに上記第1〜第4係合凸部とそれぞれ係合する上記係合凹部としての第1〜第4係合凹部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ装置。
  3. 上記第1〜第4係合凸部が上記回動軸線を中心とする周方向へ互いに離間して配置されていることを特徴とする請求項2に記載のヒンジ装置。
  4. 上記第1〜第4係合凸部が上記回動軸線を中心とする一つの円周上に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ装置。
  5. 第4係合凸部が、上記第3係合凸部に対し上記回動軸線を中心とする円の径方向内側に離間して配置されていることを特徴とする請求項3に記載のヒンジ装置。
  6. 上記第1係合凸部、第2係合凸部及び上記第3係合凸部が上記回動軸線を中心とする一つの円周上に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のヒンジ装置。
  7. 上記区分直線が、上記第1係合凸部と上記第2係合凸部との間の周方向における中央と、上記第3係合凸部と上記第4係合凸部との間の周方向における中央とを通る直線と直交するように配置されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載のヒンジ装置。
  8. 上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1及び第2ヒンジ部材が所定の第2の回動位置に位置しているときに上記第1〜第4係合凸部がそれぞれ係合する第5〜第8係合凹部が形成され、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置及び上記第2の回動位置以外の位置に位置しているときに、上記第1及び第2係合凸部のうちの少なくとも一方が上記第1〜第8係合凹部に対して係合不能な位置に位置し、かつ上記第3及び第4係合凸部のうちの少なくとも一方が上記第1〜第8係合凹部に対して係合不能な位置に位置するように、上記第1〜第4係合凸部及び上記第1〜第8係合凹部が配置されていることを特徴とする請求項2〜7のいずれかに記載のヒンジ装置。
  9. 上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1及び第2ヒンジ部材が所定の第3の回動位置に位置しているときに上記第1〜第4係合凸部がそれぞれ係合する第9〜第12係合凹部が形成され、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置、上記第2の回動位置及び上記第3の回動位置以外の位置に位置しているときに、上記第1及び第2係合凸部のうちの少なくとも一方が上記第1〜第12係合凹部に対して係合不能な位置に位置し、かつ上記第3及び第4係合凸部のうちの少なくとも一方が上記第1〜第12係合凹部に対して係合不能な位置に位置するように、上記第1〜第4係合凸部及び上記第1〜第12係合凹部が配置されていることを特徴とする請求項8に記載のヒンジ装置。
  10. 回動軸線を中心として相対回動可能に、かつ回動軸線方向へ相対移動可能に連結された第1及び第2ヒンジ部材と、この第1及び第2ヒンジ部材が互いに接近するように、少なくとも一方のヒンジ部材を他方のヒンジ部材に向かって付勢する付勢手段とを備え、上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材との対向面には、上記付勢手段によって上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面に押し付けられる係合凸部が形成され、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が所定の第1の回動位置に位置したときに上記係合凸部と係合する係合凹部が形成されたヒンジ装置において、
    上記第1ヒンジ部材の上記第2ヒンジ部材との対向面を上記回動軸線と直交する区分直線によって第1の領域と第2の領域とに区分したとき、上記第1及び第2の各領域に上記係合凸部が複数ずつ互いに離間して設けられ、上記第1の領域に設けられた複数の係合凸部と上記第2の領域に設けられた複数の係合凸部とが上記回動軸線に関して非対称に配置され、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置に位置したときに、上記複数の係合凸部がそれぞれ係合する複数の係合凹部が形成されるとともに、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の位置から所定の角度だけ回動して第2の位置に位置したときに、上記複数の係合凸部がそれぞれ係合する複数の係合凹部が形成され、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の位置と上記第2の位置との間においてそれらの位置と異なる位置に位置し、かつ上記第1及び第2の領域の各係合凸部のうちの一部の係合凸部が上記複数の係合凹部のいずれかに対して係合可能な位置に位置したときに、上記第1及び第2の各領域の少なくとも一つの係合凸部が上記係合凹部に対して係合不能な位置に位置するように、上記複数の係合凸部及び上記複数の係合凹部が配置されていることを特徴とするヒンジ装置。
  11. 上記第1の領域に上記係合凸部として第1、第2係合凸部が形成され、上記第2の領域に上記係合凸部として第3、第4係合凸部が形成され、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1、第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置に位置したときに上記第1〜第4係合凸部とそれぞれ係合する上記係合凹部としての第1〜第4係合凹部が形成されおり、上記第2の位置が上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の位置から360°回動したときの位置であることを特徴とする請求項10に記載のヒンジ装置。
  12. 上記第1〜第4係合凸部が上記回動軸線を中心とする周方向へ互いに離間して配置されていることを特徴とする請求項11に記載のヒンジ装置。
  13. 上記第1〜第4係合凸部が上記回動軸線を中心とする一つの円周上に配置されていることを特徴とする請求項12に記載のヒンジ装置。
  14. 第4係合凸部が、上記第3係合凸部に対し上記回動軸線を中心とする円の径方向内側に離間して配置されていることを特徴とする請求項12に記載のヒンジ装置。
  15. 上記第1係合凸部、第2係合凸部及び上記第3係合凸部が上記回動軸線を中心とする一つの円周上に配置されていることを特徴とする請求項14に記載のヒンジ装置。
  16. 上記区分直線が、上記第1係合凸部と上記第2係合凸部との間の周方向における中央と、上記第3係合凸部と上記第4係合凸部との間の周方向における中央とを通る直線と直交するように配置されていることを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載のヒンジ装置。
  17. 上記第2の回動位置が上記第1の回動位置と異なる位置に定められており、上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第2の回動位置に位置しているときに上記第1〜第4係合凸部がそれぞれ係合する第5〜第8係合凹部が形成され、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置と上記第2の回動位置との間においてそれらと異なる位置に位置し、かつ上記第1及び第2係合凸部のうちの一方並びに上記第3及び第4係合凸部の一方が上記第1〜第8係合凹部のいずれかに対して係合可能な位置に位置しているときに、上記第1及び第2係合凸部のうちの他方並びに上記第3及び第4係合凸部の他方が上記第1〜第8係合凹部のいずれかに対しても係合不能な位置に位置するように、上記第1〜第4係合凸部及び上記第1〜第8係合凹部が配置されていることを特徴とする請求項11〜16のいずれかに記載のヒンジ装置。
  18. 上記第2ヒンジ部材の上記第1ヒンジ部材との対向面には、上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1及び第2の回動位置と異なる所定の第3回動位置に位置しているときに上記第1〜第4係合凸部がそれぞれ係合する第9〜第12係合凹部が形成され、
    上記第1及び第2ヒンジ部材が上記第1の回動位置から上記第2の回動位置を経て上記第3の回動位置に至るまでの間においてそれらと異なる位置に位置し、かつ上記第1及び第2係合凸部のうちの一方並びに上記第3及び第4係合凸部の一方が上記第1〜第12係合凹部のいずれかに対して係合可能な位置に位置しているときに、上記第1及び第2係合凸部のうちの他方並びに上記第3及び第4係合凸部の他方が上記第1〜第12係合凹部のいずれかに対しても係合不能な位置に位置するように、上記第1〜第4係合凸部及び上記第1〜第12係合凹部が配置されていることを特徴とする請求項17に記載のヒンジ装置。
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