JP2009108839A - 動力作業機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】刈払機において、スロットルレバー23に板バネ27が設けられ、ケース20aには板バネ27に対向するようにコ字部材21が設けられている。スロットルレバー23がアイドリング位置から所定の中間位置に達したとき、板バネ27の先端部27c、27cがコ字部材21の縁部21b、21bに当接する。これにより、スロットルレバー23の回動が止められ、作業者は中間位置で安定した状態でスロットルレバー23を保持できる。また、スロットルレバー23から手を離せば、リターンスプリング26の付勢力によりすぐにアイドリング位置に戻り、刈刃7の回転を停止させることができる。
【選択図】図2
Description
このような動力作業機として、主杆の一端部にエンジン、他端部に刈刃が取り付けられ、主杆に取り付けられたハンドルのグリップを握って、草等の刈払い作業を行う刈払機が挙げられる。図17には刈払機のハンドルのグリップ部分を示した。このハンドル71のグリップ72には、スロットルレバー73が設けられ、グリップ72を手で握った状態で、スロットルレバー73を指で操作するようになっている。
一方、中間位置でスロットルレバーをロックする構造を採用することは、安全上好ましくない。
そこで、通常の作業中はスロットルレバーから指を離しても一定の位置に保たれ、その状態からスロットルレバーをフルスロットル状態に操作することができ、さらに、ハンドルから手を離せばすぐにアイドリング状態に戻る刈払機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
アイドリング状態からフルスロットル状態までの範囲で回転速度を可変に制御されるエンジン(2)と、
一端部において前記エンジン(2)に接続されているスロットルワイヤ(18)と、
前記スロットルワイヤ(18)の他端部に接続され、前記エンジン(2)の回転速度を制御するために操作され、前記アイドリング状態に対応するアイドリング位置と前記フルスロットル状態に対応するフルスロットル位置との範囲を往復移動可能であるスロットルレバー(23、43、53、63)と、
前記スロットルレバー(23、43、53、63)を前記往復移動可能に支持する支持手段(20、30、40、50、60)と、
前記スロットルレバー(23、43、53、63)が前記アイドリング位置をとるように付勢する付勢手段(26)とを備え、
前記スロットルレバー(23、43、53、63)を前記アイドリング位置と前記フルスロットル位置の範囲で操作することによって、前記スロットルワイヤ(18)を介して前記エンジン(2)の回転速度を制御しながら所定の作業を行う動力作業機において、
前記支持手段(20、30、40、50、60)に対して位置がほぼ固定された固定体(21、20b、55、19)と、前記スロットルレバー(23、43、53、63)に連動して移動し、かつ、前記スロットルレバー(23、43、53、63)が、前記アイドリング位置から前記フルスロットル位置に移動する際に前記固定体(21、20b、55、19)に近づく方向に移動する移動体(23、43、51、63)と、
前記規制部材(27、31、41、52、61)は、前記スロットルレバー(23、43、53、63)が所定の力より大きな力で前記中間位置からフルスロットル位置に向けて操作された際に、変形および/または移動することにより前記スロットルレバー(23、43、53、63)の前記中間位置から前記フルスロットル位置への移動を可能とすることを特徴とする。
また、規制部材(61)を移動体(63)と固定体(19)の間に配置することで、スロットルレバー(63)が中間位置に保持される場合もある。
この際に、例えば、規制部材(27、31、41、52)が変形したり、移動したりすることになるが、それまでは、操作者の操作力が、規制部材(27、31、41、52)の移動や変形に要する力(所定の力)と同じか弱い状態となっているので、例えば、スロットルレバー(23、43、53)をグリップ(19)と共に軽く握っている状態を保持することで、中間位置に保持することができる。すなわち、スロットルレバー(23、43、53)は、機械的に固定された状態に保持されるわけではないが、作業者の簡単な操作で容易に保持された状態となる。
前記スロットルレバー(23)が前記アイドリング位置から前記中間位置に移動した際に前記固定体(21)と前記移動体(23)との間に前記規制部材(27)が挟まれることにより、前記中間位置から前記フルスロットル位置への前記スロットルレバー(23)の移動が規制され、
前記スロットルレバー(23)が前記所定の力より大きな力で前記中間位置からフルスロットル位置に向けて操作された際に、前記規制部材(27)が前記固定体(21)と前記移動体(23)との間から外に出るように弾性変形することで、前記中間位置から前記フルスロットル位置への前記スロットルレバー(23)の移動を可能とすることを特徴とする。
また、前記スロットルレバー(23)が前記所定の力より大きな力で前記中間位置からフルスロットル位置に向けて操作された際に、前記規制部材(27)が前記固定体(21)と前記移動体(23)との間から外に出るように弾性変形することで、前記中間位置から前記フルスロットル位置に前記スロットルレバー(23)を移動できる。
したがって、スロットルレバー(23)の動作を利用して移動体(23)と固定体(21)との間に規制部材(27)を挟むだけで中間位置でスロットルレバー(23)の移動を止められ、さらにスロットルレバー(23)を強く操作することで、当該スロットルレバー(23)を中間位置からフルスロットル位置に移動できるよう構成しているので、簡単な構造でスロットルレバーを中間位置に保持する操作を可能としている。
前記スロットルレバー(23、43、53)が前記アイドリング位置から前記中間位置に移動した際に前記固定体(21、20b、55)と前記移動体(23、43、51)との間に前記規制部材(31、41、52)が挟まれることにより、前記中間位置から前記フルスロットル位置への前記スロットルレバー(23、43、53)の移動が規制され、
前記スロットルレバー(23、43、53)が前記所定の力より大きな力で前記中間位置からフルスロットル位置に向けて操作された際に、前記規制部材(31、41、52)が前記固定体(21、20b、55)と前記移動体(23、43、51)との間の距離が縮む方向に弾性変形することで、前記中間位置から前記フルスロットル位置への前記スロットルレバー(23、43、53)の移動を可能とすることを特徴とする。
また、前記スロットルレバー(23、43、53)が前記所定の力より大きな力で前記中間位置からフルスロットル位置に向けて操作された際に、前記規制部材(31、41、52)が前記固定体(21、20b、55)と前記移動体(23、43、51)との間の距離が縮む方向に弾性変形することで、前記中間位置から前記フルスロットル位置に前記スロットルレバー(23、43、53)を移動できる。
したがって、スロットルレバー(23、43、53)の動作を利用して移動体(23、43、51)と固定体(21、20b、55)との間に規制部材(31、41、52)を挟むだけで中間位置でスロットルレバー(23、43、53)の移動を止められ、さらにスロットルレバー(23、43、53)を強く操作することで、当該スロットルレバー(23、43、53)を中間位置からフルスロットル位置に移動できるよう構成しているので、簡単な構造でスロットルレバー(23、43、53)を中間位置に保持する操作を可能としている。
前記固定体(55)は、前記スロットルワイヤ(18)の周囲で前記支持手段(50)に対してほぼ位置を固定され、
前記移動体(51)は、前記固定体(55)より前記エンジン(2)に近い位置で前記スロットルワイヤ(18)と一体に移動可能に当該スロットワイヤ(18)に固定され、
前記規制部材(52)は、前記固定体(55)と前記移動体(51)との間で前記スロットルワイヤ(18)の周囲に配置されたコイルバネ(52)からなり、
前記スロットルレバー(53)が前記アイドリング位置から前記中間位置に達した際に前記コイルバネ(52)が前記固定体(55)と前記移動体(51)とに挟まれ、
前記コイルバネ(52)を前記所定の力より大きな力で圧縮方向に弾性変形させることで前記スロットルレバー(53)の前記中間位置から前記フルスロットル位置への移動を可能とすることを特徴とする。
さらに、スロットルレバー(53)を中間位置で容易に保持するように操作でき、かつ、フルスロットル位置まで動作させることができる構造を、スロットルワイヤ(18)の周囲にコイルバネとストッパを設けることで構成しているので、比較的簡単な構造であり、また従来のスロットルレバー(53)自体の構造を変更する必要がなく、製造コストを低く抑えることができる。加えて、コイルバネ(52)の自由長や固定体(55)および/または移動体(51)の位置を変更するなどにより、スロットルレバー(53)を所望の位置に保持することができ、汎用性が高い。
前記固定体(19)は、先端部に前記支持手段(60)に取り付けられるとともに操作者がスロットルレバー(63)の操作時に握ることが可能なグリップ(19)からなり、
前記移動体(63)は、スロットルレバー(63)からなり、
前記規制部材は、前記スロットルレバー(63)に回転可能に連結されたサブレバー(61)からなり
前記スロットルレバー(63)と前記サブレバー(61)とには、それぞれ、互いに係合することにより当該スロットルレバー(63)と当該サブレバー(61)との連結角度を所定角度以上となるように規制する角度規制手段(63bと61b)を備え、
前記角度規制手段(63bと61b)により前記スロットルレバー(63)と前記サブレバー(61)との連結角度が所定角度以上に規制された状態で、前記サブレバー(61)が前記スロットルレバー(63)との連結角度が小さくなる方向で、かつ、前記グリップに近づく方向に操作されることにより、前記スロットルレバー(63)と前記グリップ(19)との連結角度が前記所定角度となるとともに前記サブレバー(61)が前記グリップ(19)に接触した際に前記スロットルレバー(63)が前記中間位置に配置され、
前記スロットルレバー(63)が前記付勢手段(26)の付勢力より大きな力で前記フルスロットル位置に向けて操作された際に、前記スロットルレバー(63)と前記サブレバー(61)とが所定角度以上に開くことで前記スロットルレバー(63)が前記フルスロットル位置に移動可能とされていることを特徴とする。
また、スロットルレバー(63)が前記付勢手段(26)の付勢力より大きな力(所定の力より大きな力)で前記フルスロットル位置に向けて操作された際に、前記スロットルレバー(63)と前記サブレバー(61)とが所定角度以上に開くこと(移動体(61)と固定体(19)の間から外に移動すること)で前記スロットルレバー(63)が前記フルスロットル位置に移動することになる。
(第1の実施の形態)
図1〜図4は本発明の第1の実施の形態の刈払機(動力作業機)を示す図であって、図1は全体の側面図であり、図2〜図4は、この刈払機に設けられるスロットル制御装置等を示す図である。なお、図1において、一方のハンドルは図示を省略している。
このように構成された刈払機においては、エンジン2を駆動すると、動力が伝動軸4を介して刈刃7に伝わり、草刈作業等を行うことができる
さらに、主杆1には、吊り下げバンドを取り付けるための吊り金具10、および刈払機を持ち運ぶための主杆グリップ11が設けられている。
2つのハンドル15には、グリップ19が設けられている。グリップ19は、ハンドル15の先端側に設けられたグリップパイプ(図示せず)の周囲に軟質合成樹脂等からなる円筒形の部材を嵌め込んだものである。
このスロットルワイヤ18の一端部は、エンジン2のスロットル弁(図示せず)に接続され、主杆グリップ11の内側を通りながら主杆1に沿って、ハンドル15に達し、さらにグリップ19の内側を通って、他端部がスロットル制御装置20のスロットルレバー23に取り付けられている。この刈払機においては、スロットルワイヤ18をスロットルレバー23によって引っ張ることで、前記スロットル弁が開く程度(開度)を調節できるようになっている。そして、スロットルワイヤ18がスロットルレバー23によって引っ張られるほど、スロットル弁の開度が大きくなりエンジン2の回転速度が高くなるようになっている。
なお、スロットルワイヤ18は、アウタ17などによって覆われ保護されている(図11〜図13参照)。
スロットル制御装置20は、ケース20aとこのケース20aに取り付けられたスロットルレバー23とを備える。
ケース20aは、硬質樹脂等により所定形状に形成された箱体であり、内側に、スロットルレバー23の基端部23aなどが収納されている。ケース20aのスロットルレバー23寄りの下部には、硬質樹脂等からなり、スロットルレバー23に向かうように開口を有し、横断面形状がコ字状に形成されたコ字部材(固定体)21が設けられている。このコ字部材21は、前から(図2(a)の左側から)見るとケース20aの側部20cよりも幅が狭く形成され、側部20cとコ字部材21との境には、段差20bが形成されている(図8(a)参照)
また、屈曲部23bからケース20a奥に向かうように基端部23aが形成されている。この基端部23aの側面には、所定の厚みを有する円環状に形成された円環部材24が基端部23aと一体に設けられ、この円環部材24の内側に形成された円形のくぼみに収まるようにして、前記スロットルワイヤ18の他端部が取り付けられている。さらに、円環部材24の一部から屈曲部23bに向かって細長く延出する延出部24bが形成され、この延出部24bに連続して、前記レバー取付軸25の周囲を取り囲むように3分の2程度の円環状に形成された円環部24aが形成されている。
このように、スロットルレバー23は、アイドリング位置から所定の中間位置を経てフルスロットル位置の範囲を回動することで、エンジンの回転速度を制御するようになっている。
エンジン2がアイドリング状態にあるとき、スロットルレバー23は、図2(a)および(b)に示すアイドリング位置にある。ここから、刈刃7を回転駆動するため、スロットルレバー23を握りグリップ19側へ引き寄せ、リターンスプリング26の付勢力より大きな力で、かつ上述のように板バネ27を弾性変形させる所定の力よりは小さな力で反時計方向に回動させる。所定角度回動すると、スロットルレバー23は、図3に示す中間位置に達し、板バネ27の先端部27c、27cがそれぞれ、コ字部材21の縁部21b、21bに当接し、スロットルレバー23の動きが止められ保持される。このとき、エンジン2は、刈払い作業に適した所望の回転速度で駆動される。
さらに、以上のような効果を得られるにもかかわらず、板バネ27を用いた簡単な構成であり、製造コストを低く抑えることができる。
図5〜図7は、本発明の第2の実施の形態の刈払機(動力作業機)に設けられるスロットル制御装置30を示す図である。この実施の形態の刈払機は、スロットル制御装置30の板バネの構造以外は第1の実施の形態の刈払機とほぼ同様であることから、以下では異なる構成を中心に説明する。
スロットル制御装置30においては、板バネ27の代わりに、板バネ(規制部材)31が設けられている。
板バネ31は、金属や樹脂などの弾性を有する材料からなり、長方形の平板である基部31aと、この基部31aの下辺の両端部から延びている細長い板を折り返して形成された弾性片31b、31bとから構成される。これら弾性片31b、31bは、基部31aに向かって反るように弧状に曲げられ、上端部(先端部)31c、31cは全体の湾曲の径より小径となるように内側に丸められている。
板バネ31は、図5(a)に示すように、基部31aをスロットルレバー23の切欠23dに固定することで、スロットルレバー23に取り付けられる。
すなわち、スロットルレバー(移動体)23が反時計方向に所定角度回動し、図6で示す所定の中間位置に達すると、板バネ31の先端部31c、31cが、コ字部材21の縁部21b、21bに当接するようになっている。これにより、規制部材としての板バネ31は、スロットルレバー23がアイドリング位置から当該アイドリング位置とフルスロットル位置との途中となる所定の中間位置に達した際に、固定体としてのコ字部材21および前記移動体としてのスロットルレバー23の両方に接触し、スロットルレバー23の子コ字部材体21に近づく移動を規制することにより、中間位置からフルスロットル位置へのスロットルレバー23の移動を規制することになる。
また、スロットルレバー23とコ字部材21との間に板バネ31が挟まれることで、スロットルレバー23を中間位置に保持するように操作可能としている。
よって、作業者がスロットルレバー23を前記中間位置に保持しやすくなる。
エンジン2がアイドリング状態にあるとき、スロットルレバー23は、図5(a)および(b)に示すアイドリング位置にある。ここから、刈刃7を回転駆動するため、リターンスプリング26の付勢力より大きな力で、かつ上述のように板バネ31を弾性変形させる所定の力よりは小さな力でスロットルレバー23を握りグリップ19側へ引き寄せ、反時計方向に所定角度回動すると、図6に示すように中間位置に達し、板バネ31の上端部31c、31cがそれぞれ、コ字部材21の縁部21b、21bに当接し、スロットルレバー23の動きが止められる。このとき、エンジン2は、刈払い作業に適した所望の回転速度で駆動される。
さらに、作業中エンジン2の回転速度を上げる必要が生じたときは、スロットルレバー23を前記所定の力より大きな力で強く握り、反時計方向に回動させると、コ字部材21に押されながら板バネ31の弾性片31b、31bは基部31aに向かって折りたたまれるように弾性変形し、最終的には基部31aにほとんど重なる(図7)。これにより、スロットルレバー23は阻止されずに、フルスロットル位置まで回動する。
しかも、ある程度以上の力(前記所定の力より大きな力)でスロットルレバー23を握れば、板バネ31が弾性変形することでフルスロットル位置まで回動し、エンジン2をフルスロットル状態にできる。
また、スロットルレバー23が中間位置にあるときはリターンスプリング26の付勢力により、フルスロットル位置にあるときはリターンスプリング26の付勢力と板ばね31の復帰力により、手を離せばスロットルレバー23はすぐにアイドリング位置に戻り、刈刃7の回転を停止させることができ、高い安全性を有する。
さらに、以上のような効果を得られるにもかかわらず、板バネ31を用いた簡単な構成であり、製造コストを低く抑えることができる。
図8〜図10は、本発明の第3の実施の形態の刈払機(動力作業機)に設けられるスロットル制御装置40を示す図である。この実施の形態の刈払機は、スロットル制御装置40にねじりコイルバネ41が設けられている以外は第1の実施の形態の刈払機とほぼ同様であることから、以下では異なる構成を中心に説明する。
スロットル制御装置40に設けられているスロットルレバー43は、前記スロットルレバー23とほぼ同様に構成されているが、切欠は設けられていない。
また、ケース20aに設けられているレバー取付軸25に対して、同軸にバネ取付軸42が外方に突出するように嵌め込まれている(図8(a))。
このバネ取付軸42の周面に、ねじりコイルバネ(規制部材)41が取り付けられている。ねじりコイルバネ41の一端部41aは、ケース20aとコ字部材21との境に形成された段差(固定体)20bに突き当てられている。一方、ねじりコイルバネ41の他端部41bは、鉤型に曲げられ、その先に形成されたストッパピン41cが、スロットルレバー(移動体)43の後部43aに相対するように延びている。
すなわち、スロットルレバー43が図8のアイドリング位置から反時計方向に所定角度回動し、図9で示すように所定の中間位置に達すると、スロットルレバー43の後部43aが、ねじりコイルバネ41のストッパピン41cに当接するようになっている。
言い換えれば、移動体としてのスロットルレバー43をアイドリング位置からフルスロットル位置側に移動すると、スロットルレバー43が固定体としての段差20bに近づき、規制部材としてのねじりコイルバネ41がスロットルレバー43と、段差20bとに接触し、かつ、スロットルレバー43と、段差20bとに挟まれた状態となる。
さらに、当接状態を保持する力(所定の力)を超える力が加えられると、スロットルレバー43によりねじりコイルバネ41の付勢力に抗してストッパピン41cが押され、フルスロットル位置まで回動可能となる。すなわち、ねじりコイルバネ41およびリターンスプリング26が弾性変形する所定の力より大きな力で操作されると、スロットルレバー43を中間位置からフルスロットル位置に移動可能となる。
なお、スロットルレバー43がフルスロットル位置にあるとき、手を離せばスロットルレバー43は、ねじりコイルバネ41とリターンスプリング26の付勢力により、すぐにアイドリング位置に戻るようになっている。
エンジン2がアイドリング状態にあるとき、スロットルレバー43は、図8に示すアイドリング位置にある。ここから、刈刃7を回転駆動するため、リターンスプリング26の付勢力より大きな力で、かつ上述のようにねじりコイルバネ41を弾性変形させる所定の力よりは小さな力でスロットルレバー43を握りグリップ19側へ引き寄せ、反時計方向に所定角度回動すると、スロットルレバー43は図9に示すように中間位置に達し、ねじりコイルバネ41のストッパピン41cに当接し、スロットルレバー43の動きが止められる。このとき、エンジン2は、刈払い作業に適した所望の回転速度で駆動される。
さらに、作業中エンジン2の回転速度を上げる必要が生じたときは、スロットルレバー43を前記所定の力以上に強く握り、反時計方向に回動させると、スロットルレバー43がねじりコイルバネ41の付勢力(所定の力)に抗して、グリップ19に接するフルスロットル位置まで回動する(図10)。
しかも、前記所定の力より大きな力でスロットルレバー43を握れば、ねじりコイルバネ41が弾性変形することで、フルスロットル位置まで回動し、エンジン2をフルスロットル状態にできる。
また、スロットルレバー43が中間位置にあるときは前記リターンスプリング26により、フルスロットル位置にあるときはリターンスプリング26とねじりコイルバネ41の付勢力により、手を離せば瞬時にアイドリング位置に戻り、刈刃7の回転を停止させることができ、高い安全性を有する。
さらに、以上のような効果を得られるにもかかわらず、ねじりコイルバネ41を用いた簡単な構成であり、製造コストを低く抑えることができる。
図11〜図13は、本発明の第4の実施の形態の刈払機(動力作業機)に設けられるスロットル制御装置50を示す図である。この実施の形態の刈払機の全体の構成は、第1の実施の形態の刈払機とほぼ同様であるので以下では異なる構成を中心に説明する。
スロットル制御装置50に設けられているスロットルレバー53は、第1の実施の形態のスロットルレバー23と同様に、屈曲部53bおよび基端部53aを有し、基端部53aには円環部材24が設けられている。ただし、スロットルレバー53には、切欠は設けられていない。なお、第1の実施の形態同様にスロットルレバー53にはリターンスプリング26が設けられているが、図11〜図13では省略している。
ハンドル15の脇において、第1アウタ16と第2アウタ17との間には所定長さ間隔が空けられ、そこに円筒形状に形成されたバネケーシング(固定体)55が設けられている。第1アウタ16の下端部16bと第2アウタ17の上端部17aはそれぞれ、バネケーシング55の上下に嵌め込まれている。
さらに圧縮コイルバネ52の下方には円筒形状に形成されているストッパ(移動体)51が、スロットルワイヤ18と共に上下にスライド移動するように取り付けられている。
前述のように一端においてエンジン2に接続されているスロットルワイヤ18は、第2アウタ17、バネケーシング55、第1アウタ16を順に通り、第1アウタ16の上端部16aから出て、スロットルレバー53の基端部53aに設けられた円環部材24に接続されている。
すなわち、スロットルレバー53が図11に示すアイドリング位置にあるとき、ストッパ51は圧縮コイルバネ52から離れている。この状態で、スロットルレバー53を反時計方向に回動させると、スロットルワイヤ18も上方向にスライド移動し、ストッパ51も共に上昇する。やがて図12に示すように、ストッパ51が圧縮コイルバネ52の下端部に当接する。このときのスロットルレバー53の回動位置が、前記中間位置となっている。
これにより、作業者がスロットルレバー53を前記中間位置に保持しやすくなる。
さらに、圧縮コイルバネ52の付勢力およびリターンスプリング26の付勢力(所定の力)に抗する力(所定の力より大きな力)が加えられると、圧縮コイルバネ52は縮み、スロットルレバー53は図13に示すフルスロットル位置まで回動可能となる。
なお、フルスロットル位置にあるときスロットルレバー53の手を離せば、圧縮コイルバネ52とリターンスプリング26の付勢力により、すぐにアイドリング位置に戻るようになっている。
エンジン2がアイドリング状態にあるとき、スロットルレバー53は、図11に示すアイドリング位置にある。ここから、刈刃7を回転駆動するため、リターンスプリング26の付勢力より大きな力で、かつ上述のように圧縮コイルバネ52を弾性変形させる所定の力よりは小さな力でスロットルレバー53を握りグリップ19側へ引き寄せ反時計方向に所定角度回動すると、図12に示すように中間位置に達し、ストッパ51が圧縮コイルバネ52の下端部に当接し、スロットルレバー53の動きが止められる。このとき、エンジン2は、刈払い作業に適した所望の回転速度で駆動される。
さらに、作業中エンジン2の回転速度を上げる必要が生じたときは、スロットルレバー53を所定の力以上となる力で強く握り、圧縮コイルバネ52の付勢力(所定の力)に抗して反時計方向に回動させると、フルスロットル位置まで回動する(図13)。
しかも、ある程度以上の力でスロットルレバー53を握れば、圧縮コイルバネ52が弾性変形することで、フルスロットル位置まで回動させ、エンジン2をフルスロットル状態にできる。
また、手を離せば、スロットルレバー53は中間位置にあるときはリターンスプリング26の付勢力により、フルスロットル位置にあるときはリターンスプリング26と圧縮コイルバネ52の付勢力により、瞬時にアイドリング位置に戻り、刈刃7の回転を停止させることができ、高い安全性を有する。
さらに、以上のような効果を得られるにもかかわらず、圧縮コイルバネ52を用いた簡単な構成であり、また従来のスロットルレバー自体の構造を変更する必要もなく、製造コストを低く抑えることができる。
加えて、圧縮コイルバネ52の自由長やストッパ51の位置を変更するなどにより、スロットルレバー53を所望の回動位置に保持することができ、汎用性が高い。
なお、圧縮コイルバネ52をバネケーシング55ではなく、ストッパ51に取り付けるものとしてもよく、スロットルレバー53を中間位置としたときに、圧縮コイルバネ52がバネケーシング55の天井面とストッパ51との両方に接触してこれらに挟まれた状態となれば、圧縮コイルバネ52をどの部材で支持するものとしてもよい。
図14〜図16は、本発明の第5の実施の形態の刈払機(動力作業機)に設けられるスロットル制御装置60を示す図である。この実施の形態の刈払機は、スロットル制御装置60のスロットルレバー63にサブレバー61が連結されている点以外は第1の実施の形態の刈払機とほぼ同様であることから、以下では異なる構成を中心に説明する。
スロットル制御装置60に設けられているスロットルレバー63の下端部63aには、サブレバー61を連結するため、取付ピン62が挿通するピン穴(図示せず)が設けられている。
連結部61aには、直径方向外方に突出するように係止爪(係合部材)61bが設けられている。この係止爪61bは、スロットルレバー63とサブレバー61が所定の角度関係(連結角度)になったときに、スロットルレバー63の下端部63aの内壁部63b(係合部材)によって係止されるように(当接するように)なっている。これにより、サブレバー61とスロットルレバー63との角度関係は所定角度より小さくならないように規制され、一定の角度関係を保ちながら共に回動可能になる。なお、この際には、サブレバー61をグリップ(固定体)19に近づける方向で、スロットルレバー63とサブレバー61との連結角度が小さくなる方向に移動させる必要がある。すなわち、スロットルレバー63の回転移動方向がリターンスプリング26の付勢力に抗してグリップ19に近づく方向で、かつ、サブレバー61の回転移動方向が同じくグリップに近づく方向となっている必要がある。
サブレバー61は、グリップ19に当接可能であり、このグリップ19が本発明の固定体となる。また、係止爪61bと、内壁部(係合部材)63bとが、スロットルレバー63とサブレバー61との連結角度を所定角度以上に規制する角度規制手段となる。
すなわち、スロットルレバー63がアイドリング位置(図14)にあるとき、サブレバー61はスロットルレバー63に対して回動自在な状態である。この状態で、サブレバー61を握りグリップ19側に引き寄せると、スロットルレバー63に対して反時計方向に回動し、やがて係止爪61bが内壁部63bに係止され、サブレバー61はそれ以上スロットルレバー63に対して回動できず、スロットルレバー63とサブレバー61との角度関係が規制された状態(所定の連結角度より小さくならない状態)になる。この規制された状態で、さらにサブレバー61をグリップ側に引き寄せると、スロットルレバー63は、サブレバー61と一体になって、グリップ19側に回転する。そして、サブレバー61の後部61cがグリップ19に当接し、サブレバー61とスロットルレバー63の回動が止まる。このときのスロットルレバー63の回動位置が、前記中間位置となっている(図15)。
すなわち、規制部材としてのサブレバー61が移動体としてのスロットルレバー63と、固定体としてのグリップ19との両方に接触した状態で、スロットルレバー63が中間位置に配置される。
中間位置にあるスロットルレバー63を直接操作し反時計方向に回動させると、その動きによって、サブレバー61がスロットルレバー63に対して相対的に時計方向に回動することで係止爪61bと内壁部63bとによる規制(係合)が外れ、スロットルレバー63の回動が阻止されなくなり、フルスロットル位置まで回動可能となる(図16)。
すなわち、スロットルレバー63を中間位置からフルスロットル位置側に移動する際には、スロットルレバー63と先端部がグリップ19に当接したサブレバー61との連結角度が所定角度以上となる方向に移動することになり、上述の角度規制手段により規制される方向と逆になり、角度規制手段に規制されることなく、スロットルレバー63を中間位置からフルスロットル位置に移動することができる。
なお、スロットルレバー63がどの回動位置にあっても、手を離せば、リターンスプリング26の付勢力によりすぐにアイドリング位置に戻るようになっている。
エンジン2がアイドリング状態にあるとき、スロットルレバー63は、図14に示すアイドリング位置にある。ここから、刈刃7を回転駆動するため、リターンスプリング26の付勢力より大きな力で、サブレバー61を握りグリップ19側へ引き寄せると、反時計方向に回動することで、サブレバー61の係止爪61bがスロットルレバー63の内壁部63bによって係止され、サブレバー61とスロットルレバー63との連結角度が所定角度となった際に、それ以上連結角度を小さくできない状態となり、サブレバー61と共にスロットルレバー63も、反時計方向に回動する。スロットルレバー63が所定角度回動したとき、サブレバー61がグリップ19に当接し動きが止められ、図15に示すようにスロットルレバー63は中間位置に達する。これにより、エンジン2は、刈払い作業に適した所望の回転速度で駆動される。そのままサブレバー61を握っていれば、サブレバー61はグリップ19に当接した状態であり、スロットルレバー63もサブレバー61に対して角度が規制されているので、中間位置で保持される。
さらに、作業中エンジン2の回転速度を上げる必要が生じたときは、スロットルレバー63をリターンスプリング26の付勢力より大きな力で強く握って反時計方向に回動させると、サブレバー61は時計方向に回動し前記角度規制手段による角度の規制方向と反対方向、すなわち、スロットルレバー63とサブレバー61との連結角度を所定角度より大きくする方向に回転し、スロットルレバー63はフルスロットル位置まで回動する(図16)。
しかも、フルスロットル位置にしたいときにはスロットルレバー63を直接握って引き寄せるだけで規制手段による規制が外れ、前記中間位置から前記フルスロットル位置まで移動可能になる。
また、サブレバー61およびスロットルレバー63から手を離せば、スロットルレバー63はリターンスプリング26の付勢力により、瞬時にアイドリング位置に戻り、刈刃7の回転を停止させることができ、高い安全性を有する。
さらに、以上のような効果を得られるにもかかわらず、サブレバー61をスロットルレバー63に連結した簡単な構成であり、製造コストを低く抑えることができる。
18 スロットルワイヤ
19 グリップ
20、30、40、50、60 スロットル制御装置
20b 段差
21 コ字部材
23、43、53、63 スロットルレバー
26 リターンスプリング
27、31 板バネ
41 ねじりコイルバネ
51 ストッパ
52 圧縮コイルバネ
61 サブレバー
61b 係止爪
63b 内壁部
Claims (5)
- アイドリング状態からフルスロットル状態までの範囲で回転速度を可変に制御されるエンジン(2)と、
一端部において前記エンジン(2)に接続されているスロットルワイヤ(18)と、
前記スロットルワイヤ(18)の他端部に接続され、前記エンジン(2)の回転速度を制御するために操作され、前記アイドリング状態に対応するアイドリング位置と前記フルスロットル状態に対応するフルスロットル位置との範囲を往復移動可能であるスロットルレバー(23、43、53、63)と、
前記スロットルレバー(23、43、53、63)を前記往復移動可能に支持する支持手段(20、30、40、50、60)と、
前記スロットルレバー(23、43、53、63)が前記アイドリング位置をとるように付勢する付勢手段(26)とを備え、
前記スロットルレバー(23、43、53、63)を前記アイドリング位置と前記フルスロットル位置の範囲で操作することによって、前記スロットルワイヤ(18)を介して前記エンジン(2)の回転速度を制御しながら所定の作業を行う動力作業機において、
前記支持手段(20、30、40、50、60)に対して位置がほぼ固定された固定体(21、20b、55、19)と、前記スロットルレバー(23、43、53、63)に連動して移動し、かつ、前記スロットルレバー(23、43、53、63)が、前記アイドリング位置から前記フルスロットル位置に移動する際に前記固定体(21、20b、55、19)に近づく方向に移動する移動体(23、43、51、63)と、
前記移動体(23、43、51、63)が前記アイドリング位置から当該アイドリング位置と前記フルスロットル位置との途中となる所定の中間位置に達した際に、前記固定体(21、20b、55、19)および前記移動体(23、43、51、63)の両方に接触し、前記移動体(23、43、51、63)の前記固定体(21、20b、55、19)に近づく移動を規制することにより、前記中間位置から前記フルスロットル位置への前記スロットルレバー(23、43、53、63)の移動を規制する規制部材(27、31、41、52、61)とを備え、
前記規制部材(27、31、41、52、61)は、前記スロットルレバー(23、43、53、63)が所定の力より大きな力で前記中間位置からフルスロットル位置に向けて操作された際に、変形および/または移動することにより前記スロットルレバー(23、43、53、63)の前記中間位置から前記フルスロットル位置への移動を可能とすることを特徴とする動力作業機。 - 前記スロットルレバー(23)が前記アイドリング位置から前記中間位置に移動した際に前記固定体(21)と前記移動体(23)との間に前記規制部材(27)が挟まれることにより、前記中間位置から前記フルスロットル位置への前記スロットルレバー(23)の移動が規制され、
前記スロットルレバー(23)が前記所定の力より大きな力で前記中間位置からフルスロットル位置に向けて操作された際に、前記規制部材(27)が前記固定体(21)と前記移動体(23)との間から外に出るように弾性変形することで、前記中間位置から前記フルスロットル位置への前記スロットルレバー(23)の移動を可能とすることを特徴とする請求項1に記載の動力作業機。 - 前記スロットルレバー(23、43、53)が前記アイドリング位置から前記中間位置に移動した際に前記固定体(21、20b、55)と前記移動体(23、43、51)との間に前記規制部材(31、41、52)が挟まれることにより、前記中間位置から前記フルスロットル位置への前記スロットルレバー(23、43、53)の移動が規制され、
前記スロットルレバー(23、43、53)が前記所定の力より大きな力で前記中間位置からフルスロットル位置に向けて操作された際に、前記規制部材(31、41、52)が前記固定体(21、20b、55)と前記移動体(23、43、51)との間の距離が縮む方向に弾性変形することで、前記中間位置から前記フルスロットル位置への前記スロットルレバー(23、43、53)の移動を可能とすることを特徴とする請求項1に記載の動力作業機。 - 前記固定体(55)は、前記スロットルワイヤ(18)の周囲で前記支持手段(50)に対してほぼ位置を固定され、
前記移動体(51)は、前記固定体(55)より前記エンジン(2)に近い位置で前記スロットルワイヤ(18)と一体に移動可能に当該スロットワイヤ(18)に固定され、
前記規制部材(52)は、前記固定体(55)と前記移動体(51)との間で前記スロットルワイヤ(18)の周囲に配置されたコイルバネ(52)からなり、
前記スロットルレバー(53)が前記アイドリング位置から前記中間位置に達した際に前記コイルバネ(52)が前記固定体(55)と前記移動体(51)とに挟まれ、
前記コイルバネ(52)を前記所定の力より大きな力で圧縮方向に弾性変形させることで前記スロットルレバー(53)の前記中間位置から前記フルスロットル位置への移動を可能とすることを特徴とする請求項3に記載の動力作業機。 - 前記固定体(19)は、先端部に前記支持手段(60)に取り付けられるとともに操作者がスロットルレバー(63)の操作時に握ることが可能なグリップ(19)からなり、
前記移動体(63)は、スロットルレバー(63)からなり、
前記規制部材は、前記スロットルレバー(63)に回転可能に連結されたサブレバー(61)からなり
前記スロットルレバー(63)と前記サブレバー(61)とには、それぞれ、互いに係合することにより当該スロットルレバー(63)と当該サブレバー(61)との連結角度を所定角度以上となるように規制する角度規制手段(63bと61b)を備え、
前記角度規制手段(63bと61b)により前記スロットルレバー(63)と前記サブレバー(61)との連結角度が所定角度以上に規制された状態で、前記サブレバー(61)が前記スロットルレバーとの連結角度が小さくなる方向で、かつ、前記グリップ(19)に近づく方向に操作されることにより、前記スロットルレバー(63)と前記グリップ(19)との連結角度が前記所定角度となるとともに前記サブレバー(61)が前記グリップ(19)に接触した際に前記スロットルレバー(63)が前記中間位置に配置され、
前記スロットルレバー(63)が前記付勢手段(26)の付勢力より大きな力で前記フルスロットル位置に向けて操作された際に、前記スロットルレバー(63)と前記サブレバー(61)とが所定角度以上に開くことで前記スロットルレバー(63)が前記フルスロットル位置に移動可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の動力作業機。
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