JP2009107384A - ハイブリッド自動車 - Google Patents

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Abstract

【課題】予め用意された制御パターンに依らず様々な運転者の癖や使用環境に対応してエンジンと電動機とのトルク配分を最適に制御する。
【解決手段】所定時間内における、運転者の要求トルクと、エンジンの回転速度と、電動機に電源を供給するバッテリへの回生電流と、当該バッテリの充電状態を示す値とに関する情報をそれぞれ取得する手段と、この取得した情報に基づき燃料噴射量およびバッテリ電流に関するシミュレーションを実施する手段と、このシミュレーション結果に基づきエンジンの燃料消費量およびバッテリの充電状態を示す値が最適値になるようにアシストマップを作成するアシストマップ作成手段とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンと電動機とを併せて備えたハイブリッド自動車に関する。
低燃費を実現するためにエンジンと電動機とを併せて備えたハイブリッド自動車が普及しつつある。一般的に、ハイブリッド自動車は、発車時のように一時的に大きなエンジントルクが必要な状況下では電動機によって駆動することによりエンジンの負荷を軽減し、高速走行中のように低いトルクが継続する状況下ではエンジンによって駆動することにより、電動機用バッテリに充電を行っている(例えば、特許文献1参照)。
エンジンと電動機とを最適に制御するためには、自動車メーカ側が予め実験を行って得た結果に基づくアシストマップを複数搭載しており、その時点における運転者の要求トルクと自動車の走行状態とに基づき複数のアシストマップの中から最適なアシストマップを選択して使用する。
特開平11−32442号公報
乗用車では、オートマチック車が広く普及しており、運転者の運転上の癖が反映される部分も比較的少なくなっているが、トラックやバスなどの大型自動車では、マニュアルトランスミッションが主流であるため、運転者の運転上の癖が反映される部分は多い。例えば、急発進や急加速を頻繁に行う運転者もいれば、そのような行為を行わない運転者もいる。
また、長時間高速道路を走行する長距離トラック便または高速バスや頻繁に発車、停車を繰り返す宅配便または路線バスなどのように、トラックやバスなどの大型自動車は、その使用環境が様々である。
したがって、乗用車のように、予めメーカ側で用意されたアシストマップを用いるハイブリッド制御を行った場合に、様々な運転者の癖や使用環境に対応できない場合も有り得るという問題がある。
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、予め用意されたアシストマップに依らず様々な運転者の癖や使用環境に対応してエンジンと電動機とのトルク配分を最適に制御することができるハイブリッド自動車を提供することを目的とする。
本発明は、エンジンと、電動機と、運転者の要求トルクと車両の走行状態とに基づき上記エンジンおよび電動機に配分するトルクをそれぞれ算出する算出手段とを備えたハイブリッド自動車である。
ここで、本発明の特徴とするところは、上記算出手段は、所定時間内における、運転者の要求トルクと、上記エンジンの回転速度と、上記電動機に電源を供給するバッテリへの回生電流と、当該バッテリの充電状態を示す値とに関する情報をそれぞれ取得する手段と、この取得した情報に基づき燃料噴射量およびバッテリ電流に関するシミュレーションを実施する手段と、このシミュレーション結果に基づき上記エンジンの燃料消費量および上記バッテリの充電状態を示す値が最適値になるようにアシストマップを作成するアシストマップ作成手段とを備えたところにある。
例えば、最適値とは、燃料消費量についてみれば従来と比較して改善がみられる値であり、SOCについてみれば高い値で一定を保つような値である。これら双方の値が同時に最適値となるようにアシストマップを作成する。
例えば、予め定められた複数のパラメータの組合せのそれぞれについて仮のトルク配分パターンを複数設定し、仮のエンジントルクおよび仮の電動機トルクをそれぞれ出力して前記シミュレーションを実施する手段に与えるトルク配分試行手段を備え、さらに、前記シミュレーションを実施する手段は、前記取得した情報のエンジンの回転速度と前記仮のエンジントルクとを入力し、燃料噴射量を出力する第一の演算手段と、前記取得した情報のエンジンの回転速度と前記仮の電動機トルクと前記取得した情報のバッテリの充電状態を示す値とを入力し、バッテリ電流を出力する第二の演算手段とを備える。
予め定められた複数のパラメータの組合せのそれぞれについて設定された複数の仮のトルク配分パターン毎に、燃料消費量およびバッテリ電流のシミュレーションを実施することができ、複数のシミュレーション結果を得ることができる。
前記アシストマップ作成手段は、これら2つの演算手段の出力に基づく複数のシミュレーション結果の中から上記エンジンの燃料消費量および上記バッテリの充電状態を示す値が最適値になるようなシミュレーション結果を選び、そのシミュレーション結果が得られたときのトルク配分パターンに基づき最適なアシストマップを作成することができる。
例えば、前記第一の演算手段は、前記取得した情報のエンジンの回転速度と前記仮のエンジントルクとを入力し、燃料噴射量を出力するように予め学習が施されたニューラルネットワークを備え、前記第二の演算手段は、前記取得した情報のエンジンの回転速度と前記仮の電動機トルクと前記取得した情報のバッテリの充電状態を示す値とを入力し、バッテリ電流を出力するように予め学習が施されたニューラルネットワークを備えるようにすれば、これらの演算手段を簡単な構成により実現することができる。
本発明によれば、様々な運転者の癖や使用環境に対応してエンジンと電動機とのトルク配分を最適に制御することができる。
(本発明の概要)
本発明の概要を図1を参照して説明する。図1は、本発明の概要を説明するための図である。
本発明は、図1に示すように、時間T1において取得した情報に基づきシミュレーションを行って最適なアシストマップを作成し、このアシストマップを時間T2の走行において使用する。さらに、時間T2において取得した情報に基づきシミュレーションを行って最適なアシストマップを作成し、このアシストマップを時間T3の走行において使用する。
すなわち、時間T(N−1)において取得した情報に基づきシミュレーションを行って最適なアシストマップを作成し、このアシストマップを時間TNの走行において使用する。
このようにして逐次、最適なアシストマップを作成しながら走行を行うことができるため、様々な運転者の癖や使用環境に対応してエンジンと電動機とのトルク配分を最適に制御することができる。
(本発明の実施形態)
本発明の実施形態のハイブリッド自動車を図2から図13を参照して説明する。図2は、本発明の実施形態のハイブリッド自動車の要部構成を示す図である。図3は、ハイブリッド制御部3のブロック構成図である。
本発明の実施形態のハイブリッド自動車は、図2に示すように、エンジン1と、電動機2と、運転者の要求トルクと車両の走行状態とに基づきエンジン1および電動機2に配分するトルクをそれぞれ算出する算出手段であるハイブリッド制御部3とを備える。当該車両は、マニュアル操作によるクラッチ6およびトランスミッション7を備えている車両を想定しているが、本発明の適用範囲をマニュアル車に限定するものではない。
ここで、特徴とするところは、図3に示すように、ハイブリッド制御部3は、所定時間内における、運転者の要求トルクと、エンジン1の回転速度と、電動機2に電源を供給するバッテリ5への回生電流と、当該バッテリ5の充電状態(以下では、SOC(state of charge)という)を示す値とに関する情報をそれぞれ取得する手段である情報取得部10と、この取得した情報に基づき燃料噴射量およびバッテリ電流に関するシミュレーションを実施する手段である燃料噴射計算モデル部12およびバッテリ電流計算モデル部13と、このシミュレーション結果に基づきエンジン1の燃料消費量およびバッテリ5のSOCを示す値が最適値になるようにアシストマップを作成するアシストマップ作成手段であるアシストマップ作成部15とを備えたところにある。
なお、最適値とは、燃料消費量についてみれば従来のハイブリッド車ではない同型車両と比較して改善がみられる値であり、SOCについてみれば高い値で一定を保つような値である。これら双方の値が同時に最適値となるようにアシストマップを作成する。
また、予め定められた複数のパラメータの組合せのそれぞれについて仮のトルク配分パターンを複数設定し、仮のエンジントルクおよび仮の電動機トルクをそれぞれ出力して燃料噴射計算モデル部12およびバッテリ電流計算モデル部13に与えるトルク配分試行部11を備える。
なお、燃料噴射計算モデル部12は、情報取得部10が取得した情報のエンジン1の回転速度と仮のエンジントルクとを入力し、燃料噴射量を出力する第一の演算手段を備え、バッテリ電流計算モデル部13は、情報取得部10が取得した情報のエンジン1の回転速度と仮の電動機トルクと情報取得部10が取得した情報のバッテリ5のSOCを示す値とを入力し、バッテリ電流を出力する第二の演算手段を備える。
これにより、アシストマップ作成部15は、これら2つの演算手段の出力に基づきエンジン1の燃料消費量およびバッテリ5のSOCを示す値が最適値になるような仮のトルク配分パターンを選択してアシストマップを作成し、このアシストマップに従って、エンジン1にはエンジン制御情報を送出し、電動機2のインバータ4には電動機制御情報を送出する。
なお、第一の演算手段は、情報取得部10が取得した情報のエンジン1の回転速度と仮のエンジントルクとを入力し、燃料噴射量を出力するように予め学習が施されたニューラルネットワークを備え、第二の演算手段は、情報取得部10が取得した情報のエンジン1の回転速度と仮の電動機トルクと情報取得部10が取得した情報のバッテリ5のSOCを示す値とを入力し、バッテリ電流を出力するように予め学習が施されたニューラルネットワークを備える。
このようにニューラルネットワークを用いることにより、簡単な構成により演算手段を実現することができるが、本発明に適用される演算手段をニューラルネットワークに限定するものではない。
次に、ハイブリッド制御部3の処理手順を図4のフローチャートを参照して説明する。図4は、ハイブリッド制御部3の処理手順を示すフローチャートである。図4に示すように、情報取得部10は、CAN(Control Area Network)8を介し、バッテリ制御部5Cからの回生電流情報およびSOC情報、エンジン制御部1Cからのエンジン回転速度情報および運転者の要求トルク情報をそれぞれ取得する(ステップS1)。
これらの情報は、それぞれ回生電流情報バッファ10−1、エンジン回転速度情報バッファ10−2、運転者の要求トルク情報バッファ10−3、SOC情報バッファ10−4に蓄積される。
また、情報取得部10には、タイマ10−5が設けられており、タイマ10−5には外部から所定時間が設定される。この所定時間は、情報取得部10が情報を取得する時間であり、本実施形態では50秒間とした。
この所定時間は、情報取得部10が情報を取得する期間であり、所定時間内に取得した情報に基づき以降のシミュレーションが実施される。取得した情報の処理手法としては、例えば、期間内に取得した情報から得られた値を平均化して用いたり、あるいは、期間内に取得した情報から最も特徴的な挙動(最大値、最小値など)を抽出して用いるなどの処理手法が考えられるが、これは従来から用いられている処理手法を用いればよいので詳細な説明は省略する。いずれの処理手法であっても、所定時間が長ければ長い程、シミュレーションに用いることができる情報量は多くなり、シミュレーションの精度が高くなるが、その代わり、シミュレーション結果のリアルタイム性が失われるので、車両の使用状況に基づき適宜設定する。
例えば、主に高速道路を走行する車両であれば、道路の環境の変化は少ないため、所定時間は長めであってもよいが、主に市街地を走行する車両であれば、道路の環境の変化が大きいため、所定時間は短めであることが望ましい。
タイマ10−5が所定時間を計時するまで情報を取得したら(ステップS2のYes)、アシストパラメータの選択手順に移行する(ステップS3)。図5は、パラメータの種類とその値を説明するための図である。パラメータは、図5に示すように、要求トルクTreqに対する電動機2のトルクTa_peak、トルクTa_peakに対応するエンジン1の回転速度ωe_peak、係数γ、アシストウェイトEtrqからなる。
電動機2のトルクTa_peakは、50Nmから300Nmまでの範囲を50Nmステップずつ区切った値を使用する。回転速度ωe_peakは、500RPMから2000RPMまでの範囲を250RPMずつ区切った値を使用する。係数γは、2.5×10-4から5.5×10-4までの範囲を1.0×10-4ずつ区切った値を使用する。アシストウェイトEtrqは、0から1.0までの範囲を0.2ずつ区切った値を使用する。
これらのパラメータを用いることにより、エンジン回転速度がωeであるときのアシストトルクTass(ωe)は、
ass(ωe)=γ(ωe−ωe_peak2+Ta_peak
と表すことができるので、この式に、図5のパラメータの値の組合せを順次代入する。図6は、アシストマップを示す図であり、横軸にエンジン回転速度をとり、縦軸にトルクをとる。図6に示すように、アシストマップ中に破線で示したアシストトルクTass(ωe)を示すトルク配分パターンが全てのパラメータの値の組合せの分だけ生成される。この組合せは1008通りになる。これを仮のトルク配分パターンと呼ぶことにする。
さらに、アシストトルクTass(ωe)に基づき電動機トルクTmおよびエンジントルクTe
m={Ttrq−Tass(ωe)}×Etrq
e=Ttrq−Tm
と表される。
エンジントルクTeおよび電動機トルクTmは、図3に示すように、それぞれ燃料噴射計算モデル部12およびバッテリ電流計算モデル部13に入力され、シミュレーションが実行される(ステップS4)。なお、これらのエンジントルクTeおよび電動機トルクTmは、仮のトルク配分パターンから導出された値であるので、これを仮のTeおよび仮の電動機トルクTmと呼ぶことにする。
図7は、エンジン回転速度ωeと仮のエンジントルクTeとを入力し、燃料噴射量を出力するニューラルネットワークを示す図である。図8は、エンジン回転速度ωeと仮の電動機トルクTmとSOC情報とを入力し、バッテリ電流を出力するニューラルネットワークを示す図である。
図7に示すニューラルネットワークは、燃料噴射計算モデル部12に設定されており、図8に示すニューラルネットワークは、バッテリ電流計算モデル部13に設定されている。これらのニューラルネットワークは、予めそれぞれの入力に対して適切な出力を行うように学習が施されている。
燃料噴射計算モデル部12は、図7に示すニューラルネットワークを用い、トルク配分試行部11から出力された仮のトルク配分パターンに基づく仮のエンジントルクTe計算結果と情報取得部10から出力されたエンジン回転速度ωe情報とを入力し、これらの入力に対する燃料噴射量を出力する。
バッテリ電流計算モデル部13は、図8に示すニューラルネットワークを用い、トルク配分試行部11から出力された仮のトルク配分パターンに基づく仮の電動機トルクTm計算結果と情報取得部10から出力されたエンジン回転速度ωe情報およびSOC情報とを入力し、これらの入力に対する適切なバッテリ電流を出力する。
ステップS3およびS4を1008通りの全てのパラメータの組合せについて実行したら(ステップS5のYes)、評価部14は、そのシミュレーション結果に基づいて評価を実施する(ステップS6)。評価は、燃料消費量についてみれば従来と比較して改善がみられる値をとり、SOCについてみれば高い値で一定を保つような値をとるパラメータの値の組合せを最適なアシストを実現し得るパラメータの組合せとして評価する。
評価部14の評価手順について図9を参照して説明する。図9は、評価部14の評価手順を示すフローチャートである。評価部14は、図9に示すように、燃料噴射計算モデル部12およびバッテリ電流計算モデル13から燃料噴射量およびバッテリ電流のシミュレーション結果を取得し(ステップS6−1)、燃料消費量改善度が所定値以上であり、バッテリ電流が所定の範囲内となるシミュレーション結果が有るか否かを判定する(ステップS6−2)。そのようなシミュレーション結果があれば(ステップS6−2のYes)、これを最適なシミュレーション結果として抽出する(ステップS6−3)。
なお、所定値とは、例えば、従来のハイブリッド車ではない同型車両における燃料消費量である。また、所定の範囲内とは、SOCをほぼ一定に保つことができるという条件を満たすバッテリ電流の値がとり得る範囲である。
このときに、最適なシミュレーション結果が複数有る場合には(ステップS6−4のYes)、その中から燃料噴射量およびバッテリ電流が共に最小となるシミュレーション結果を選択し(ステップS6−5)、当該シミュレーション結果を得たパラメータの組合せを最適なアシストを実現し得るパラメータの組合せとして評価する(ステップS6−6)。
図10は、最適なアシストを示す図であり、横軸にシミュレーションを行ったパラメータの値の組合せの通し番号をとり、縦軸に燃料消費量改善度をとる。図10に示す曲線のうち、燃料消費量改善度が最大となる点を最適なアシストとする。なお、図10の燃料消費量改善度は、バッテリ電流が前述した所定の範囲内にあることが前提である。
アシストマップ作成部15は、評価部14により評価された最適なアシストを実現し得るパラメータの値の組合せを、シミュレーションを行ったパラメータの値の組合せの通し番号により認識し、当該パラメータの値の組合せによる仮のトルク配分パターンをトルク配分試行部11から選択し、この仮のトルク配分パターン含むアシストマップを最適なアシストマップとして決定する。アシストマップの形態は、図6に示すとおりである。
このアシストマップは、アシストマップ作成部15に保持され、さらに、このアシストマップに従ってエンジン制御情報および電動機制御情報が生成されてエンジン1および電動機2のインバータ4に伝達される。エンジン1および電動機2は、このエンジン制御情報および電動機制御情報に基づいてハイブリッド制御を実施する。
(効果の説明)
図11は、従来の固定的なパラメータの種類とその値を説明するための図であるが、従来の固定的なパラメータは、図11に示すように、電動機2のトルクTa_peakは、80Nmを使用する。回転速度ωe_peakは、500RPMを使用する。係数γは、2.5×10-4を使用する。アシストウェイトEtrqは、1.0を使用する。例えば、図9のステップS6−2における所定値は、図11に示すパラメータを用いたシミュレーション結果を用いることができる。
図12および図13は、従来の固定的なパラメータによるシミュレーション結果(実線:fixed)と本発明による最適なシミュレーション結果(破線)とを併せて示す図であり、図12は燃料消費量について示し、図13はSOCバランスについて示す。
図14は、効果を検証するために行ったテスト走行における車速、エンジン回転速度、運転者の要求トルクを示す図である。図14に示したパターンによる走行を13回行った際の燃料消費量とSOCバランスとを比較した。なお、バッテリ保護のため、SOCがあるレベルを下回った場合は規定値に回復するまで走行発電を行うものとし、その際のアシストレートは0.5に固定とした。
図12および図13に示す従来の固定的なパラメータによるシミュレーション結果(実線:fixed)と本発明による最適なシミュレーション結果(破線)とを比較すると、本発明によれば、図14に示すパターンを1回走行するとアシスト制御が最適化され、SOCバランスが保たれているのに対し、従来は、SOCが低下し続け、走行発電が開始されている。燃料消費量については、アシスト最適化と、ハイブリッドシステムに対して非効率な走行発電を行わない効果によって従来よりも7%が向上した。
本発明によれば、バスやトラックなどの大型商用車においても最適なハイブリッド制御が可能となり、燃料消費量の節約に寄与することができる。
本発明の概要を説明するための図である。 本発明の実施形態のハイブリッド自動車の要部構成を示す図である。 ハイブリッド制御部のブロック構成図である。 ハイブリッド制御部の処理手順を示すフローチャートである。 パラメータの種類とその値を説明するための図である。 アシストマップを示す図である。 エンジン回転速度ωeと仮のエンジントルクTeとを入力し、燃料噴射量を出力するニューラルネットワークを示す図である。 エンジン回転速度ωeと仮の電動機トルクTmとSOC情報とを入力し、バッテリ電流を出力するニューラルネットワークを示す図である。 評価部の評価手順を示すフローチャートである。 最適なアシストを示す図である。 従来の固定的なパラメータの種類とその値を説明するための図である。 従来の固定的なパラメータによるシミュレーション結果と本発明による最適なシミュレーション結果とを併せて示す図である(燃料消費量)。 従来の固定的なパラメータによるシミュレーション結果と本発明による最適なシミュレーション結果とを併せて示す図である(SOCバランス)。 効果を検証するために行ったテスト走行における車速、エンジン回転速度、運転者の要求トルクを示す図である。
符号の説明
1 エンジン
1C エンジン制御部
2 電動機
3 ハイブリッド制御部(算出手段)
4 インバータ
5 バッテリ
5C バッテリ制御部
6 クラッチ
7 トランスミッション
8 CAN
10 情報取得部(取得する手段)
10−1 回生電流情報バッファ
10−2 エンジン回転速度情報バッファ
10−3 運転者の要求トルク情報バッファ
10−4 SOC情報バッファ
10−5 タイマ
11 トルク配分試行部(トルク配分試行手段)
12 燃料噴射計算モデル部(シミュレーションを実施する手段)
13 バッテリ電流計算モデル部(シミュレーションを実施する手段)
14 評価部(アシストマップ作成手段)
15 アシストマップ作成部(アシストマップ作成手段)

Claims (4)

  1. エンジンと、電動機と、運転者の要求トルクと車両の走行状態とに基づき上記エンジンおよび電動機に配分するトルクをそれぞれ算出する算出手段とを備えたハイブリッド自動車において、
    上記算出手段は、
    所定時間内における、運転者の要求トルクと、上記エンジンの回転速度と、上記電動機に電源を供給するバッテリへの回生電流と、当該バッテリの充電状態を示す値とに関する情報をそれぞれ取得する手段と、
    この取得した情報に基づき燃料噴射量およびバッテリ電流に関するシミュレーションを実施する手段と、
    このシミュレーション結果に基づき上記エンジンの燃料消費量および上記バッテリの充電状態を示す値が最適値になるようにアシストマップを作成するアシストマップ作成手段と
    を備えたことを特徴とするハイブリッド自動車。
  2. 予め定められた複数のパラメータの組合せのそれぞれについて仮のトルク配分パターンを複数設定し、仮のエンジントルクおよび仮の電動機トルクをそれぞれ出力して前記シミュレーションを実施する手段に与えるトルク配分試行手段を備えた請求項1記載のハイブリッド自動車。
  3. 前記シミュレーションを実施する手段は、
    前記取得した情報のエンジンの回転速度と前記仮のエンジントルクとを入力し、燃料噴射量を出力する第一の演算手段と、
    前記取得した情報のエンジンの回転速度と前記仮の電動機トルクと前記取得した情報のバッテリの充電状態を示す値とを入力し、バッテリ電流を出力する第二の演算手段と
    を備え、
    前記アシストマップ作成手段は、これら2つの演算手段の出力に基づき上記エンジンの燃料消費量および上記バッテリの充電状態を示す値が最適値になるような前記仮のトルク配分パターンを選択してアシストマップを作成する
    請求項1または2記載のハイブリッド自動車。
  4. 前記第一の演算手段は、前記取得した情報のエンジンの回転速度と前記仮のエンジントルクとを入力し、燃料噴射量を出力するように予め学習が施されたニューラルネットワークを備え、
    前記第二の演算手段は、前記取得した情報のエンジンの回転速度と前記仮の電動機トルクと前記取得した情報のバッテリの充電状態を示す値とを入力し、バッテリ電流を出力するように予め学習が施されたニューラルネットワークを備えた
    請求項3記載のハイブリッド自動車。
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