JP2009107007A - パイプ接合における誘導加熱方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】インサート材を挟んでパイプ部材同士の接合部を誘導加熱して圧接する際、接合部及びインサート材における昇温のばらつきをなくし、圧接時における接合部の温度を基準温度範囲に容易に収めることができるパイプ接合における誘導加熱方法を提供する。
【解決手段】昇温区間で均熱時間(t≦t≦t)の投入電力Pを、昇温開始から立ち上がり初期時まで(0≦t≦t)における投入電力Pの1/3〜2/3とすることで、基準温度範囲より低い温度で一定時間、例えば3秒〜15秒保持し接合部の温度を安定化させることができる。その後昇温開始と同程度の電力を投入する。
【選択図】図2

Description

本発明は、インサート材を挟んだパイプ部材同士の接合部の温度を制御することでパイプ接合の品質を向上させる、パイプ接合における誘導加熱方法に関するものである。
直管同士の間にインサート材を挟んで接合部を加熱コイルで誘導加熱することで、パイプを接合する方法がある(特許文献1)。その際、昇温した接合部を一定の温度範囲に維持するため、加熱コイルに加える電力を変化させている。また、チーズやエルボなどの継ぎ手を直管のパイプに接合することが行われているが、パイプ部材の形状や寸法に応じて投入電力は異なる。そこで、加熱コイルへの電力を段階的に制御する簡易なマスクパターンを設定し、パイプ部材の形状や寸法に応じて誘導加熱温度を容易に制御する方法がある(特許文献2)。
特開昭62−97784号公報 特開2004−249324号公報 熱処理技術入門 金属熱処理技術士・受験テキスト、社団法人日本熱処理技術協会・日本金属熱処理工業会編集 2004年8月発行
前述のように、パイプ部材同士を接合する際には、先ず加熱コイルに一定の電力を加えて接合部を昇温し、その後接合部における温度が一定になるよう制御してパイプ部材同士を圧接する必要がある。ここで、圧接の際、接合部の温度が一定になるよう設定される温度範囲を、「基準温度範囲」と定義する。
しかしながら、加熱コイルに一定の電力を加えて接合部を昇温すると、昇温開始時から所定の時間経過した時の接合部の温度にはバラつきがあり、パイプ部材同士を圧接するタイミングを決めることや接合部を基準温度範囲内に維持することが難しくなる。そのため、パイプ部材へ圧力を加え始めるタイミングや接合部の温度が圧接作業毎に異なり、品質を一定に保つことが難しくなる。
上記課題に鑑み、インサート材を挟んでパイプ部材同士の接合部を誘導加熱して圧接する際、誘導加熱による接合部の昇温のバラつきをなくし、圧接の際における接合部の温度を基準温度範囲に容易に収めることができる、パイプ接合における誘導加熱方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、パイプ部材の接合部近傍の温度を測定することで、昇温開始時から基準温度範囲までの昇温時間に一定の電力を投入すると、接合部近傍の温度がある温度前後(炭素を約0.05〜0.06%含んだ炭素鋼でなるSGP管の場合800℃〜900℃前後)で温度上昇割合が低下し、昇温開始時から一定時間経過した時の接合部の温度が昇温毎に異なるという現象を見出した。一方、昇温時間のうち接合部の温度がある温度前後(炭素を約0.05〜0.06%含んだ炭素鋼でなるSGP管の場合800℃〜900℃前後)で一定時間電力を低下させると、投入電力を低下させた間温度はほぼ一定になるが、その後電力を元に戻すと接合部の温度は常に安定して上昇しバラつきが少なくなる現象を見出し、本発明を完成させるに至った。
上記目的を達成するために、本発明は、第1及び第2のパイプ部材でインサート材を挟み第1及び第2のパイプ部材の接合部とインサート材とを加熱コイルで基準温度範囲まで誘導加熱することで、第1のパイプ部材と第2のパイプ部材とを接合するパイプ接合における誘導加熱方法において、接合部及びインサート材が基準温度範囲に昇温するまでの昇温時間内で一定時間基準温度範囲よりも低い加熱温度に維持することを特徴とする。ここで、基準温度範囲より低い加熱温度は、第1及び第2のパイプ部材における相変態点及び/又は磁気変態点近傍の温度である。
これで、昇温時間内で一定時間接合部近傍の温度を均一化するので、一定時間経過した後接合部近傍を安定して基準温度範囲まで昇温することができる。
具体的には、第1及び第2のパイプ部材でインサート材を挟み第1及び第2のパイプ部材の接合部とインサート材とを加熱コイルで基準温度範囲まで誘導加熱することで第1のパイプ部材と第2のパイプ部材とを接合するパイプ接合における誘導加熱方法において、接合部及びインサート材が基準温度範囲に昇温するまでの昇温時間内で一定時間加熱コイルに投入する電力を低下させることを特徴とする。これで、投入電力の低下開始時における接合部の温度前後で接合部近傍の温度が均一化し、一定時間経過した後再度電力を増加させても、安定して所定の温度範囲まで昇温することができる。
一定時間に加熱コイルに投入する電力は、昇温開始時における投入電力の1/3〜2/3の範囲とすることが好ましい。好ましい範囲未満では、基準温度に達しないか又は達したとしても温度バラつきが多くなる。ここでいう基準温度とは、パイプ部材を構成する原子結合が安定して組み変わるために必要な温度をいう。逆に好ましい範囲より大きいと、接合部が昇温しすぎるので好ましくない。
一定時間は、3秒以上15秒以下の範囲であることが好ましい。一定時間が好ましい範囲未満では、基準温度に達しないか又は達したとしても温度バラつきが多くなる。
加熱コイルは、第1のパイプ部材と第2のパイプ部材との肉厚差に応じて第1のパイプ部材と第2のパイプ部材との突き合せ位置から肉厚の厚い部材の方へずらすことが好ましい。第1のパイプ部材と第2のパイプ部材とに肉厚差があっても、加熱コイルをずらすことで誘導加熱のバランスがとられ、第1及び第2のパイプ部材の接合部が均等に加熱される。
接合部及びインサート材が基準温度範囲に昇温した後、加熱コイルに投入する電力を段階的に低下させることが好ましい。接合部の温度が一定の範囲内に収まり、接合品質を一定に保つことができる。
本発明によれば、第1及び第2のパイプ部材における接合部近傍を基準温度範囲まで昇温させる際、一定時間接合部近傍が一様に加熱されて温度が均一化されるので、その後基準温度範囲まで安定して昇温する。よって、接合部の温度を基準温度範囲に容易に確実に収めることができ、パイプ部材へ圧力を加え始めるタイミングや接合部の温度が圧接作業毎に異なることはなく、品質を一定に保つことができる。
以下、図面に基づいて本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態で使用するパイプ圧接装置の一例を模式的に示す図である。パイプ圧接装置10は、図1に示すように、第1のパイプ部材1を保持する第1の保持機構11と第2のパイプ部材2を二方向又は三方向から保持する第2の保持機構12とがテーブル装置(図示せず)に構築されてなり、第1のパイプ部材1と第2のパイプ部材2とこれらのパイプ部材1、2で挟み込まれたインサート材3とを誘導加熱するため、電源部13からの電流が整合部を介して加熱コイル15に流れるよう配線接続されている。なお、第1の保持機構11及び第2の保持機構12は一部を模式的に図示しており、油圧制御によりパイプ部材1,2を押圧し、パイプ部材1,2を圧接する。
整合部は移動機構を備えたケース14に内蔵され、ケース14に加熱コイル15が取り付けられているので、移動機構で加熱コイル15の位置をパイプ圧接の方向に移動させて位置調整を行うことができる。電源部13には制御部13Aが設けられ、誘導加熱コイル15に出力される電力を制御することができる。
図示の場合では、第1のパイプ部材1が直管で、第2のパイプ部材2がエルボである場合を示しているが、保持機構12を適宜変更することで、直管同士を接合したり、直管とエルボやチーズの管継ぎ手とを接合したりすることもできる。
本発明の実施形態では、事前に、第1のパイプ部材1、第2のパイプ部材2を例えば加熱コイル15で誘導加熱して温度曲線を求め、温度曲線が滑らかな上昇カーブであるか否かを判断する。具体的には、第1のパイプ部材1又は第2のパイプ部材2の何れかを試験用パイプ部材として用い、例えば図1に示すパイプ圧接装置10の第1の保持機構11又は第2の保持機構12で保持した状態で、一定の電力を加熱コイル15に投入して試験用パイプ部材を誘導加熱する。誘導加熱の際、試験用パイプ部材で加熱された領域の温度を熱電対などの温度センサーで測定する。その後、測定して得られた温度曲線が滑らかな上昇カーブであるか否かを判断する。ここでいう温度曲線は、加熱時間に対する測定温度のグラフであり、パイプ圧接時におけるパイプ部材の温度まで昇温時間に対応する(詳細は後述)。また、上昇カーブが滑らかであるとは、温度曲線に屈曲点が存在しない、すなわち、温度勾配が連続的であることを意味する。
事前に求めた温度曲線が滑らかでない場合、すなわち、温度曲線に屈曲点がある場合には、第1のパイプ部材1と第2のパイプ部材2とをパイプ圧接する際の、加熱コイル15に投入する電力を次のように制御する。制御部13Aを用いて電源部13から整合部を介して加熱コイル15に投入する電力を制御する際、加熱コイル15に電流を流し始め所定の温度近傍まで接合部近傍が加熱されると投入電力を低下させて一定時間維持し、再度もとの電力に戻して接合部近傍を基準温度範囲まで昇温させる。ただし、一定時間後の投入電力はもとの電力と同じでなくても良い。これで、接合部近傍が基準温度範囲に昇温するまでの昇温時間内で一定時間、基準温度範囲よりも低い加熱温度に維持させることができる。ここで、基準温度範囲とは、第1及び第2のパイプ部材1,2を圧接する際の接合部近傍の温度であり、第1及び第2のパイプ部材1,2が炭素鋼でなるSGP管である場合例えば約1270℃±50℃である。所定の温度とは、第1及び第2のパイプ部材1,2の相変態点及び/又は磁気変態点であり、SGP管の場合例えば800℃〜900℃である。
逆に、事前に求めた温度曲線が滑らかである場合、すなわち、温度曲線に屈曲点がない場合には、第1のパイプ部材1と第2のパイプ部材2とをパイプ圧接する際、加熱コイル15に投入する電力は、基準温度範囲まで特に変化させずに一定としてもよいし、基準温度範囲近くまで昇温した後に加熱コイル15に投入する電力を低下させるようにしてもよい。
本発明では、以上のように、パイプ圧接するパイプ部材と実質的に同質の範囲でなる試験用パイプ部材を誘導加熱して温度曲線を求め、温度曲線が滑らかであるか否か判断し、温度曲線が滑らかでない場合、接合部及びインサート材が基準温度範囲に昇温するまでの内一定時間だけ基準温度範囲よりも低い加熱温度に維持させた後に、基準温度範囲まで昇温させる。ここで、接合する第1のパイプ部材1及び第2のパイプ部材2それ自体の温度曲線を求める必要は必ずしもなく、同様の材質でなるパイプ部材の温度曲線を求めてもよい。また、ルーティンワーク的に圧接作業を連続して行う場合、初回のみ温度曲線を求める必要はあるが、二回目以降で圧接するパイプ部材が一回目で行ったパイプ部材とほぼ同質である場合や、実際に圧接するパイプ部材の温度曲線が分かっている場合には、その度に温度曲線を求める試験を敢えて行う必要はない。
以下、事前に求めた温度曲線が滑らかでない場合について、具体的に説明する。
図2(A)は図1に示すパイプ圧接装置10において電源部13から加熱コイル15に対して出力する電力のタイムチャートで、(B)はパイプ部材1,2の接合部近傍の温度変化を模式的に示す図である。(A)の縦軸は電源部13から誘導加熱により投入される電力、(B)の縦軸はパイプ部材1,2の接合部近傍の温度であり、横軸は(A)及び(B)の何れも時間tである。ここで、昇温時間とは、パイプ部材1,2にインサート材3を挟んでパイプ部材1,2同士を突き合せて加熱コイル15に電流を流し始める所謂昇温開始時からパイプ部材1,2の接合部が基準温度範囲まで昇温するまでの時間(0≦t≦T)と定義する。温度保持時間とは、昇温時間経過後基準温度範囲内で略一定の温度に保つ間の時間(T≦t≦T)と定義する。
本実施形態では、昇温時間において電源部13から加熱コイル15に投入する電力を一定とせず、立ち上がり初期時間(0≦t≦t)経過後電力を低下させて保持し、その後また昇温開始と同程度の電力を投入する。ただし、一定時間後の投入電力はもとの電力と同じでなくても良い。図2に模式的に示すように、加熱コイル15に投入する電力を、0≦t≦tで電力Pとすると、t≦t≦tではP(<P)とし、t≦t≦TではPとする。この電力を低下させた時間(t≦t≦t)は後述するように接合部近傍の温度が略一定になることから、均熱時間と呼ぶことにする。ここで、時間tは、接合部近傍が基準温度範囲より低い加熱温度前後まで昇温するために必要な時間である。tからtまでの間では投入電力を減少させたので、接合部の温度が幾分低下しほぼ一定になる。
本発明では、接合部を所定の温度、例えばSGP管の場合800℃〜900℃前後まで加熱した後一定温度に維持し、その後さらに加熱することで、作業毎の温度曲線は略一致する。一方、後述する比較例1及び2では、800℃〜900℃前後で一定の温度に維持しないで昇温するため、接合部における温度曲線が作業毎に異なる。作業毎に温度曲線が異なる原因として、パイプ部材1,2の接合部近傍が収縮することでインサート材3及びパイプ部材1,2の外周が加熱コイル15から離れて誘導加熱が生じ難くなること、パイプ部材1,2の急激な温度上昇で、材質の相変化や磁気変態点を安定に通過できていないことが考えられる。炭素鋼の相図(非特許文献1)によれば、例えば炭素含有量が約0.05〜0.06%前後の場合、約650℃以下ではパーライト及びセメンタイトの状態であるが、昇温に伴いフェライト(α鉄)の状態、フェライト及びオーステナイトの状態、オーステナイトの状態と変化する。そこで、本発明では、昇温時間のうち立ち上がり初期経過後一定時間、即ち均熱時間(t≦t≦t)電力をP(<P)まで低下させることで、相変化点や磁気変態点となる温度近傍において急激な温度上昇をさせないで、原子結合が安定して組み変わると考えられる。
温度保持時間では段階的に電力を低下させ、パイプ部材1,2における接合部の温度が一定の範囲内に収まるようにする。例えば上記SGP管の場合には1270℃±50℃の基準温度範囲でバラツキが少なくなるように制御する。時間t〜tでの投入電力は時間T〜tの間での投入電力より低下させ、時間t〜tでの投入電力は時間t〜tの間での投入電力より低下させ、時間t〜Tでの投入電力は時間t〜tの間での投入電力より低下させる。
ここで、均熱時間(t≦t≦t)での投入電力Pは、昇温開始時(t=0)から立ち上がり初期時(t=t)までの投入電力Pの1/3〜2/3の範囲とするのが好ましい。この範囲で、接合部近傍の温度が均一となり形状が安定化するからである。ここで、接合部近傍とは、加熱コイル15で加熱される範囲に相当し、具体的には第1及び第2のパイプ部材1,2の接合面から等距離離れた距離までの範囲であって加熱コイル15幅に相当する。また、この均熱時間は、3秒〜15秒が好ましい。この時間より短いと、接合部近傍の温度が均一とならず形状が安定しないためであり、この好ましい時間で接合部近傍が十分均熱されるからである。
ところで、同じ規格寸法のパイプ部材1,2では肉厚差は無視できる程度であるため、加熱コイル15は、加熱コイル15の芯を第1及び第2のパイプ部材1,2の突き合せ位置に沿うように配置される。しかしながら、一方が直管で他方が継ぎ手である場合には同じ規格寸法であっても肉厚差を無視できない。例えば、エルボと直管の寸法を比較すると外径はほぼ同一寸法であるが、肉厚はエルボの方が大きい傾向にある。このような場合、加熱コイル15の芯がエルボと直管との突き合せ位置に沿うよう加熱コイル15を配置すると、肉厚の薄い直管側の接合部が誘導加熱により昇温され易く、所謂目違いが生じる。以下具体的に説明する。
図3は、第1及び第2のパイプ部材1,2に肉厚差がある場合において、(A)は好ましい配置関係を示す概略図、(B)は好ましい配置関係の場合における接合結果を模式的に示す概略図、(C)は不適切な配置関係を示す概略図、(D)は不適切な配置関係の場合における接合結果を模式的に示す図である。
第1のパイプ部材1としての直管に比べ第2のパイプ部材2としてのエルボが肉厚である場合、図3(A)に示すように、加熱コイル15において厚みを二分する仮想面Pを接合面Pと一致させずに、加熱コイル15を第1及び第2のパイプ部材1,2の突き合せ位置より距離Lだけ肉厚のエルボ側にずらして加熱コイル15が配置される。これで、肉薄の直管と肉厚のエルボとの接合部近傍がバランスよく誘導加熱され、図3(B)に示すように、圧接後には直管とエルボとの接合部に段差が生じない。よって、配管後管内の流体に乱れが生じず、見た目にも悪くない。
逆に、図3(C)に示すように、加熱コイル15において厚みを二分する仮想面Pを接合面Pと一致させるよう、即ち第1及び第2のパイプ部材1,2の突き合せ位置に沿うように加熱コイル15が配置されると、肉薄のパイプ部材1の方が誘導加熱により昇温され易く、圧接のため図3(D)に示すように肉薄の直管における接合部外周が拡がり、距離Dの段差、即ち目違いが生じるので好ましくない。
第1のパイプ部材1が第2のパイプ部材2と比べて肉薄の場合で説明したが、第2のパイプ部材2が第1のパイプ部材1と比べて肉薄の場合には加熱コイル15は肉厚の第1のパイプ部材1側に配置される。
以上のように、肉厚差があるパイプ部材1,2同士を誘導加熱する場合には、加熱コイル15の芯を肉厚の厚いパイプ部材側、先の例ではエルボ側に僅かに距離L例えば0.5mm〜2mmずらして配置することが好ましい。これで、規格寸法が同じであっても肉厚差による不均一な誘導加熱が生じず、パイプ部材1,2の接合部を一様に加熱することができ、目違いが生じない。
実施例を示してさらに詳細に説明する。
予め圧接する150Aのエルボ2、直管1の何れかを加熱して温度曲線を求めた。具体的には電源部13の電力の56.5%一定で加熱コイル15に投入した。すると、加熱開始から50秒で約1200℃まで昇温した。加熱開始から800℃辺りまで急激に増加する10秒間とその後の40秒間とは、温度勾配が明らかに異なった。このときの温度曲線は、後述する比較例1(図6)における0秒〜50秒までの温度曲線と同様であった。エルボ、直管の炭素含有量を測定したところ、約0.05〜0.06%であった。他の実施例及び比較例も同質のパイプ部材を用いた。なお、測定には、JIS1211鉄及び鋼−炭素定量方法の高周波誘導加熱炉燃焼−赤外線吸収法を用いた。
そこで、次のように、150Aのエルボ2と直管1とを誘導加熱して圧接した。それぞれ150Aのエルボ2と直管1との間にインサート材3を挿入し、直管1、エルボ2同士を突き合せ、フラックスシートで接合部近傍を包み込み加熱コイル15で接合部を加熱し直管1、エルボ2を圧接して接合した。幅25mmの加熱コイルを用いた。何れも炭素鋼素材のSGP管を用い、インサート材としてMS150A(ナイス社製、85〜90%メタル成分、アクリル系樹脂10〜15%で、メタルの主成分がFeで、Cr12〜14%、B2.5〜3.5%、Si及びMo0.5〜1.5%、Mn0.05〜0.15、C0.1以下、P0.03以下、S0.01以下。融点1220℃)を用いた。
電源部13からの加熱コイル15への電力投入のタイムチャートは次の通りである。0≦t≦10では電源部13の電力の57%、10≦t≦20では電源部13の電力の35%、20≦t≦55では電源部13の電力の57%、55≦t≦90では電源部13の電力の48%、90≦t≦120では電源部13の電力の46%、120≦t≦150では電源部13の電力の44%、150≦t≦240では電源部13の電力の43%とした。なお電源部13の電力は150kWであり、時間tの単位は(秒)である。
直管1,エルボ2の接合部近傍の温度を、フラックスシートと直管1,エルボ2との間に熱電対を挿入して接触させて測定した。
図4は、実施例1における接合部の温度変化を示す図であり、横軸は時間(秒)、縦軸は温度(℃)である。昇温開始時から10秒で、800℃〜900℃前後まで急激に温度上昇するが、その後10秒間で投入電力を減少させたためやや温度が下がって略一定となり、その後55秒まで再度昇温した。55秒経過すると接合部の温度が一定の基準温度範囲(1220℃〜1320℃)に達し、その後、投入電力を段階的に減らしているため、接合部の温度が一定の温度範囲内に収まっている。
各パイプ部材の寸法をそれぞれ250Aとし、投入電力を全体的に増加させ、昇温時間を55秒から65秒に増加した点を除いて、実施例1とほぼ同様にし、直管1,エルボ2同士を突き合せ、フラックスシートで接合部近傍を包み込み加熱コイル15で接合部を加熱し直管1,エルボ2を圧接して接合した。投入電力のタイムチャートは次の通りである。0≦t≦15では電源部13の電力の76%、15≦t≦25では電源部13の電力の50%、25≦t≦65では電源部13の電力の76%、65≦t≦90では電源部13の電力の65%、90≦t≦120では電源部13の電力の57%、120≦t≦150では電源部13の電力の55%、150≦t≦180では電源部13の電力の54%、180≦t≦240では電源部13の電力の53.5%とした。なお電源部13の基準となる電力は150kWで、時間tの単位は秒である点は実施例1と同じである。
図5は、実施例2におけるパイプ部材の温度変化を示す図であり、横軸は時間(秒)、縦軸は温度(℃)である。昇温開始から15秒で、900℃近辺まで急激に温度が上昇するが、その後10秒間で投入電力を減少させたためやや温度が下がって一定となり、その後25〜65秒で再度昇温する。約65秒経過すると接合部の温度が基準温度範囲に達し、その後投入電力を段階的に減らしているため、接合部の温度が一定の温度範囲内に収まっている。
実施例1及び2では接合するパイプ部材同士の肉厚差が無視できる場合であったが、実施例3では実施例1の場合で肉厚差が無視できない場合である点が実施例1と異なる。
実施例3では、実施例1と同様、それぞれ150Aのエルボ2と直管1を誘導加熱して圧接する点で同一であるが、直管の肉厚は平均約5.0mmであり、エルボの肉厚は平均5.7mmであった。加熱コイル15を肉厚のエルボ側に距離1mmずらした。
接合の結果、接合部に段差が生じず、きれいに接合されていることを確認した。
また、直管及びエルボの各接合部近傍にそれぞれ突き合せ位置から等距離離れた位置に熱電対を設置して温度をそれぞれ測定したところ、大きな温度差は生じなかった。
(比較例1)
実施例1に対する比較例を示す。実施例1と異なる点は、投入される電力のタイムチャートである。0≦t≦50では電源部13の電力の56.5%、50≦t≦80では電源部13の電力の48%、80≦t≦110では電源部13の電力の46%、110≦t≦140では電源部13の電力の44%、140≦t≦230では電源部13の電力の42%とした。なお電源部13の基準となる電力は150kWで、時間tの単位は秒である点は実施例1と同じである。
図6は、比較例1におけるパイプ部材の温度変化を示す図であり、横軸は時間(秒)、縦軸は温度(℃)である。何れのパイプ部材も、昇温開始時から50秒で、1200℃まで上昇するものの、800℃から900℃近辺を境に、即ち昇温開始時から10秒後において温度勾配が減少する。この温度勾配の変わり目において、パイプ部材1,2により温度差が大きくなる。50秒経過すると接合部の温度は安定していないことが分かる。
(比較例2)
実施例2に対する比較例を示す。実施例2と異なる点は、投入される電力のタイムチャートである。0≦t≦50では電源部13の電力の74%、50≦t≦80では電源部13の電力の56%、80≦t≦110では電源部13の電力の53%、110≦t≦140では電源部13の電力の52%、140≦t≦230では電源部13の電力の51%とした。なお電源部13の基準となる電力は150kWで、時間tの単位は秒である点は実施例1と同じである。
図7は、比較例2におけるパイプ部材の温度変化を示す図であり、横軸は時間(秒)、縦軸は温度(℃)である。パイプ部材は、昇温開始時から65秒の間で、約900℃近辺を境に、時間に換算して昇温開始から10秒において温度勾配が平坦となりその後の温度勾配も緩やかになる。65秒経過しても接合部の温度が基準温度範囲内に収まっていないことが分かる。
(比較例3)
実施例3に対する比較例を示す。
実施例3と異なり、加熱コイル15の仮想面Pがエルボと直管との突き合せ位置に沿うよう加熱コイル15を配置した。
接合の結果、接合部に2〜3mmの段差が生じていることを確認した。
次に、実施例1及び実施例2での実験を繰り返し行った結果について説明する。
図8は実施例1の再現性に関し、図9は実施例2の再現性に関し、接合部の温度変化を示す図であり、縦軸及び横軸については図4及び図5と同様である。図8に示す温度曲線は図4に示す温度曲線とほぼ一致し、図9に示す温度曲線は図5に示す温度曲線とほぼ一致しており、再現性が極めてよいことが分かった。
比較例1及び比較例2での実験を繰り返し行った結果について説明する。
図10は比較例1の再現性に関し、図11は比較例2の再現性に関し、接合部の温度変化を示す図であり、縦軸及び横軸については図6及び図7と同様である。図ではそれぞれ再現性の二回の確認結果を示している。図10の何れの温度曲線も図6の温度曲線とは一致せず、900℃近傍で昇温割合が接合作業毎に異なっており、かつ加熱開始から50秒経過後において基準温度範囲から逸脱している時間帯があり、再現性が悪いことが分かった。図11の何れの温度曲線も図7の温度曲線とは一致しておらず、同様に900℃近傍で昇温割合が変化しており、かつ加熱開始から65秒経過後において基準温度範囲から逸脱している時間帯があり、再現性が悪いことが分かった。
以上の結果から、基準温度範囲に昇温するまでの昇温時間において基準温度範囲よりも低い加熱温度で一定時間保持することで、再現性が極めて良く、昇温時間経過後の温度のばらつきは1270℃±25℃という誤差範囲であり、極めて再現性がよいことが判明した。
また実施例3と比較例3とを比較すると、外径略同一寸法であっても肉厚差があるパイプ部材同士を接合する場合には、肉厚のパイプ部材側に加熱コイル15をずらすことで、誘導加熱が均一に行われることが判明した。さらに、同じ寸法規格のパイプ部材であっても、エルボ、直管、チーズにより寸法、即ち、管軸からの距離(半径)や厚みが異なる。例えばJIS規格で決められている150Aの管であっても、直管では内径の平均は77.6mm、肉厚が平均5mmであり、外径は82.6mm±0.08mmであった。エルボでは内径の平均は76.85mm、肉厚が平均5.7mmであり、エルボの外径は82.55±0.15mmであった。チーズでは内径の平均は75.7mm、肉厚が平均7.6mmであり、チーズの外径は83.3±0.07mmであった。以上のことから、同じ寸法規格でも、肉厚は直管、エルボ、チーズの順に厚くなることが分かった、また、実施例3と同様の実験を行い、接合するパイプ部材に肉厚差がある場合、例えば0.5mmの肉厚差では加熱コイル15の位置を1mm、肉厚の厚いパイプ部材側にずらせばよいことが分かった。
また、実施例1及びその再現性によれば、150AのSGP管の場合には800℃〜900℃での乱れが少なく、均熱時間が5秒程度とすることで安定した温度曲線が得られた。さらに100AのSGP管の場合には800℃〜900℃での乱れが150AのSGP管と比べて少なく、均熱時間が3秒程度とすることで安定した温度曲線が得られた。実際に接合するパイプ部材の径や均熱時間を変えても、少なくとも均熱時間を3秒〜15秒あれば安定した温度曲線が得られることが分かった。熱電対で接合部の温度を測定すると、加熱コイル15幅、即ち25mmの範囲に均一に分布していることが分かった。
以上のことから、昇温時間で一定の電力を加熱コイル15に投入してパイプ部材1,2を昇温すると温度勾配が加熱時間により変化する場合には、昇温時間において電力を低下させて一定時間保持することで、パイプ部材1,2を圧接する際の接合部の温度を所定の基準温度範囲に収めることができ、再現性がよいことが判明した。これにより、パイプ圧接の品質を保持することができる。ここで、昇温時間における温度勾配の変化があるか否かは、比較例1のように約10秒で傾きが明らかに変化している場合(図6)、比較例2のように一定の電力で誘導加熱しても或る時間昇温しない場合(図7)では、グラフ化することで明確に判断することができるが、温度勾配の変化量の判断値を定めておいて、この定めた判断値を超えたか否かでも求めることができる。
本発明の実施形態で使用するパイプ圧接装置の一例を模式的に示す図である。 (A)は図1に示すパイプ圧接装置において電源部から加熱コイルに対して出力する電力のタイムチャート、(B)はパイプ部材の接合部近傍の温度変化を模式的に示す図である。 第1及び第2のパイプ部材に肉厚差がある場合において、(A)は好ましい配置関係を示す概略図、(B)は好ましい配置関係の場合における接合結果を模式的に示す概略図、(C)は不適切な配置関係を示す概略図、(D)は不適切な配置関係の場合における接合結果を模式的に示す図である。 実施例1における接合部近傍の温度変化を示す図である。 実施例2における接合部近傍の温度変化を示す図である。 比較例1における接合部近傍の温度変化を示す図である。 比較例2における接合部近傍の温度変化を示す図である。 実施例1の再現性に関し、接合部近傍の温度変化を示す図である。 実施例2の再現性に関し、接合部近傍の温度変化を示す図である。 比較例1の再現性に関し、接合部近傍の温度変化を示す図である。 比較例2の再現性に関し、接合部近傍の温度変化を示す図である。
符号の説明
1,2:パイプ部材
3:インサート材
10:パイプ圧接装置
11,12:保持機構
13:電源部
13A:制御部
14:ケース
15:加熱コイル

Claims (7)

  1. 第1及び第2のパイプ部材でインサート材を挟み該第1及び第2のパイプ部材の接合部と該インサート材とを加熱コイルで基準温度範囲まで誘導加熱することで第1のパイプと第2のパイプ部材とを接合する、パイプ接合における誘導加熱方法において、
    上記接合部及び上記インサート材を上記基準温度範囲に昇温するまでの昇温時間内で一定時間上記基準温度範囲よりも低い加熱温度に維持することを特徴とする、パイプ接合における誘導加熱方法。
  2. 前記基準温度範囲より低い加熱温度が、前記第1及び第2のパイプ部材における相変態点及び/又は磁気変態点近傍の温度であることを特徴とする、請求項1に記載のパイプ接合における誘導加熱方法。
  3. 第1及び第2のパイプ部材でインサート材を挟み該第1及び第2のパイプ部材の接合部と該インサート材とを加熱コイルで基準温度範囲まで誘導加熱することで第1のパイプ部材と第2のパイプ部材とを接合する、パイプ接合における誘導加熱方法において、
    上記接合部及び上記インサート材が上記基準温度範囲に昇温するまでの昇温時間内で一定時間上記加熱コイルに投入する電力を低下させることを特徴とする、パイプ接合における誘導加熱方法。
  4. 前記一定時間に前記加熱コイルに投入する電力は、昇温開始時における投入電力の1/3〜2/3の範囲とすることを特徴とする、請求項3に記載のパイプ接合における誘導加熱方法。
  5. 前記一定時間は、3秒以上15秒以下の範囲であることを特徴とする、請求項1又は3に記載のパイプ接合における誘導加熱方法。
  6. 前記加熱コイルは、前記第1のパイプ部材と前記第2のパイプ部材との肉厚差に応じて該第1のパイプ部材と該第2のパイプ部材との突き合せ位置から該加熱コイルを肉厚の厚いパイプ部材の方にずらして配置されることを特徴とする、請求項1又は3に記載のパイプ接合における誘導加熱方法。
  7. 前記接合部及びインサート材が基準温度範囲に昇温した後、前記加熱コイルに投入する電力を段階的に低下させることを特徴とする、請求項3に記載のパイプ接合における誘導加熱方法。
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