JP2009106030A - 機器を収納する箱体の調湿構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】箱体内を密閉状態に保ちながら、当該箱体内外の湿気の流通ができ、長期間にわたって、結露防止が図れる機器を収納する箱体の調湿構造を提供する。
【解決手段】機器を収納設置する箱体の調湿構造において、当該外箱1の側面板3に開口部4を設け、当該開口部4を調湿機能を有する板体6で塞ぎ、当該板体6を通じて、当該外箱1内外の湿気の流通を行い当該外箱1内の湿度の調整を行うこととした。また、前記調湿機能を有する板体6は、湿気を毛管凝縮によって水として取り込んで吸収し、湿度の低い方へ気化して放出する機能を有することとした。
【選択図】図1
【解決手段】機器を収納設置する箱体の調湿構造において、当該外箱1の側面板3に開口部4を設け、当該開口部4を調湿機能を有する板体6で塞ぎ、当該板体6を通じて、当該外箱1内外の湿気の流通を行い当該外箱1内の湿度の調整を行うこととした。また、前記調湿機能を有する板体6は、湿気を毛管凝縮によって水として取り込んで吸収し、湿度の低い方へ気化して放出する機能を有することとした。
【選択図】図1
Description
この発明は、配電機器等を収納して設置する、いわゆる外箱において、当該外箱内の結露の発生を防ぐ、機器を収納する箱体の調湿構造に関するものである。
配電機器等を収納設置した外箱においては、この外箱内で結露が発生すると当該配電機器等の絶縁が破壊されたり、部材が錆びる等の不具合が生じることがあり、その様なことが無いよう、当該外箱内で結露が発生しないように対策が講じられている。
この対策としては、例えば、外箱を密閉し、外箱内への湿気の流入を防ぐ方法、また、特許文献1に示すように、当該外箱に換気孔を設けて外箱の外気と同温度、同湿度状態とする方法などがある。
実公平7−3761号公報
しかしながら、前記前者の方法では、外箱の扉を開放させた際、又はケーブル等の導入口の間隙などから、内部に湿気が流入することがあり、その場合、一旦外箱内部に流入した湿気が逃げ難く、外箱の設置環境によっては、結露した状態が継続する。また、前記後者の方法では、外箱の外気との温度差及び湿度差が無くなり、結露の発生を防ぐことは出来るが、換気孔から、塩分、塵埃、昆虫及び小動物等の侵入により、収納設置機器に不具合を生じさせるおそれがあった。
また、例えば、より完全な結露防止を図るため、前記二つの方法を併用しようとしても、これらは、相反する構成のため、併用することは困難であった。さらに、密閉された外箱内に、吸湿機能を有する部材を備えて結露発生を防止する方法があるが、外箱内に継続的に湿気が流入する場合、前記部材の吸湿許容量が飽和状態となった場合、吸湿機能を失うので、その都度新しい部材との取替えが必要であった。
この発明は、この様な状況に鑑みて行われたもので、箱体内を密閉状態に保ちながら、当該箱体内外の湿気の流通ができ、長期間にわたって、結露防止が図れる機器を収納する箱体の調湿構造を提供して前記課題を解決するものである。
請求項1の発明は、機器を収納設置する箱体の調湿構造において、当該箱体の外面に開口部を設け、当該開口部を調湿機能を有する部材で塞ぎ、当該部材を通じて、当該箱体内外の湿気の流通を行い当該箱体内の湿度の調整を行う機器を収納する箱体の調湿構造とした。
請求項2の発明は、前記調湿機能を有する部材は、湿気を毛管凝縮によって水として取り込んで吸収し、湿度の低い方へ気化して放出する機能を有する前記請求項1に記載の機器を収納する箱体の調湿構造とした。
請求項1の発明によれば、箱体の一側面に開口部を設け、調湿機能を有する部材で前記開口部を塞ぎ、当該部材を通じて、当該箱体内外の湿気の流通を行い当該箱体内の湿度の調整を行うこととしたので、常に、箱体内の湿度を外部とほぼ一定にすることが出来、箱体内の結露の発生を防止できる。
また、湿気を外部に流出させながら箱体内への空気や塩分、塵埃の侵入を防止することが出来るため事実上の密閉構造が確実に実現でき、箱体内部機器の劣化を抑制出来、さらに、箱体内の機器の異常を来たすような危険要因の昆虫や小動物等の箱体内への侵入を防止することが出来る。
これにより、箱体の中に収納設置した機器の長期間にわたる使用が出来、これらの機器の信頼性の向上にも繋がるものである。
これにより、箱体の中に収納設置した機器の長期間にわたる使用が出来、これらの機器の信頼性の向上にも繋がるものである。
請求項2の発明によれば、調湿機能を有する部材は、湿気を毛管凝縮によって水として取り込んで吸収し、湿度の低い方へ気化して放出する機能を有することとしたので、より確実に調湿機能を発揮させることが出来る。
機器を収納設置する箱体の調湿構造において、当該箱体の外面に開口部を設け、当該開口部を調湿機能を有する部材で塞ぎ、当該部材を通じて、当該箱体内外の湿気の流通を行い当該箱体内の湿度の調整を行った。
これにより、常に、箱体内の湿度を外部とほぼ一定にすることが出来、箱体内の結露の発生を防止できる。
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
図1は、この発明の実施例の外箱の調湿構造を設けた状態を示す一部断面図である。図2は、この発明の実施例の調湿機能を有する板体の斜視図である。図3は、この発明の実施例の外箱の開口部に取り付けた板体が湿気のみを流通する様子を示す側面図である。
図1は、この発明の実施例の外箱の調湿構造を設けた状態を示す一部断面図である。図2は、この発明の実施例の調湿機能を有する板体の斜視図である。図3は、この発明の実施例の外箱の開口部に取り付けた板体が湿気のみを流通する様子を示す側面図である。
まず、この発明の実施例において使用する外箱1を説明する。この外箱1は、図1に示すように、一般的に、ビル等の建築物の近くの屋外の歩道上に設置されているもので、平面長方形状の枠体から成るベース2の上に直方体形状の箱体を縦長に設けたものから成る。この外箱1の前面には観音開きの開閉扉を備え(図示省略)、一方の側面板3の上部には四角形状の開口部4を設けている。この外箱1の中には、地中配電用機器として多回路開閉器5が収納されている。
調湿機能を有する部材としては、板体形状とし、湿気のみを流通させるものを使用する。ここでは、積水化学工業株式会社製の商品名「ロバリア」を使用する。この積水化学工業株式会社製商品名「ロバリア」は、特殊炭酸カルシウムから成り、図2に示すように、四角形状で、その表面及び内部に微細な空孔7を無数に設けており、高い吸放湿機能を有している。この板体6を前記開口部4にあてがってこの開口部4を完全に塞ぎ、予めこの外箱1の開閉扉等の端縁に設けたシール材等で固定し、当該外箱1を密閉状態にする。
この時、前記開口部4に取り付けられた板体6の外面は、外箱2の外気に接し、板体6の内面は外箱2内の空気に接している状態に有る。
この様に、板体6で開口部4を塞いだ外箱1内の方が外箱1外より湿度が高い場合、結露する温度に達する前に、毛管凝縮作用により、外箱1内の湿気を板体6の前記微細な空孔7内に水として取り込み、取り込まれた水は、隣接する空孔7へと浸潤して移動し、外箱1の外側に露出した空孔7から外箱1外に放出される。
また、反対に外箱1外の方が内部より湿度が高い場合、毛管凝縮作用により、板体6の空孔7内に水として取り込んだ水は、隣接する空孔7へと浸潤して移動し、外箱1の内側に位置する空孔7から外箱1内に放出される。また、この時、前記外箱2は完全気密ではなく、外箱2の内外では圧力差は生じていないので空気の移動は無い。
この様に、板体6内の微細な空孔7は、湿気にとって、結果的に夫々繋がっていることとなり、図3に示すように、湿気のみが流通することが可能であり、当該外箱1内外の湿気が流通することとなる。これにより、常に、外箱1内外の湿度調整が行われ、外箱1内の湿度を外部とほぼ一定にすることにより、外箱1内の結露の発生、又は一旦発生した結露の継続を防止できる。
この様な結果、外箱1内の湿気を外部に流出させながら空気や塩分、塵埃の侵入を防止できるため事実上の密閉構造が実現でき、外箱1の内部機器の劣化を抑制出来る。また、外箱1を密閉することにより、外箱1内の機器の異常を来たすような危険要因の昆虫や小動物等の外箱1内への侵入を防止することが出来る。その結果、外箱1の中に収納設置した多回路開閉器5の長期間にわたる使用が出来、これらの機器の信頼性の向上にも繋がるものである。
また、調湿機能を有する部材を板体形状としたので、外箱2の開口部4を当該部材で塞いだ際には、当該外箱2内に収納されている多回路開閉器5等の邪魔にならず、さらには、外箱2内の密閉をし易く、使い勝手の良いものである。また、板体6の内外面に凹凸を設けた場合は、その分、内外面の表面積が多くなり、調湿機能はより増加することと成る。
前記実施例では、調湿機能を有する部材を板体形状としているが、調湿機能を有する部材は板体形状に限るものではない。また、調湿機能を有する部材として、積水化学工業株式会社製商品名「ロバリア」を使用しているが、湿気の吸放出を行う調湿機能を有する部材としては、これに限るものではなく、湿気のみ流通させる部材であれば、他のものでも良い。また、板体6を、外箱1の側面板3に設けた開口部4に取り付けているが、板体6を取り付ける開口部4の位置は側面板5に限定するものではなく、天井でもよい。
1 外箱 2 ベース
3 側面板 4 開口部
5 多回路開閉器 6 板体
7 空孔
3 側面板 4 開口部
5 多回路開閉器 6 板体
7 空孔
Claims (2)
- 機器を収納設置する箱体の調湿構造において、
当該箱体の外面に開口部を設け、当該開口部を調湿機能を有する部材で塞ぎ、当該部材を通じて、当該箱体内外の湿気の流通を行い当該箱体内の湿度の調整を行うことを特徴とした、機器を収納する箱体の調湿構造。 - 前記調湿機能を有する部材は、湿気を毛管凝縮によって水として取り込んで吸収し、湿度の低い方へ気化して放出する機能を有することを特徴とする、前記請求項1に記載の機器を収納する箱体の調湿構造。
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JP2007273879A JP2009106030A (ja) | 2007-10-22 | 2007-10-22 | 機器を収納する箱体の調湿構造 |
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- 2007-10-22 JP JP2007273879A patent/JP2009106030A/ja active Pending
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