JP2009105840A - 半導体回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
本発明は、入力信号の信号振幅の広い範囲で、所定の入力感度を維持することができる増幅回路を提供することを目的とする。
【解決手段】
上記の課題を解決するため、本発明により提供される、半導体回路装置は、第1電流経路を有し、前記第1電流経路に流れ込む電流により、入力信号を検出する第1電流電圧変換回路と、第2電流経路を有し、前記第2電流経路に流れ込む電流により、前記入力信号を検出する第2電流電圧変換回路と、前記入力信号の電流値が第1電流値より小さいときは、前記第1電流電圧変換回路により前記入力信号を検出し、前記入力信号の電流値が前記第1電流値より大きいときは、前記第2電流電圧変換回路により前記入力信号を検出するように、前記第1電流電圧変換回路及び前記第2電流電圧変換回路の動作を制御する制御回路と、を備えることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電流信号を電圧信号に変換する変換回路を含む半導体装置に関する。
電流信号を電圧信号に変換する増幅回路は、例えば光−電気のインターフェイスに用いられている。この増幅回路を構成するデバイスには、化合物デバイス又はバイポーラデバイスが用いられてきた。化合物デバイス又はバイポーラデバイスは低雑音性及び高速性において、CMOSデバイスよりも有利だからである。しかし、その後のCMOSデバイスの高速性能の向上によって、CMOSデバイスによっても、増幅回路を構成できる可能性が出てきた。
CMOSデバイスによって、増幅回路を構成する利点は、光−電気のインターフェイス以外の回路を構成するCMOSデバイスとともに、光−電気のインターフェイスを構成するCMOSデバイスを1チップの半導体チップに搭載できる点にある。その結果、光−電気のインターフェイス及びその関連回路を搭載した半導体チップの総面積を削減できる。また、半導体チップを製造するプロセスを一つにできることから、大幅に製造コストが減少する。さらに、半導体チップの消費電力が削減される。
電流信号を電圧信号に変換する増幅回路では、大電流を伴う入力信号が入力された場合、増幅回路の出力信号の振幅が飽和することを回避することが求められる。すなわち、微小な電流を伴う入力信号も正しく受信できるような高感度な増幅回路においては、大電流を伴う入力信号を受信すると、出力信号の振幅が飽和してしまい、その増幅回路が誤動作をする。一方、大電流を伴う入力信号を受信できるように増幅回路を設計すると、素子の雑音を小さくすることができず、増幅回路は微小な電流を伴う入力信号を受信できない。
例えば、光−電気のインターフェイスに用いられ、光信号を電気信号に変換するフォトダイオードからの信号電流の一部について、増幅回路をバイパスするようにして、大電流を伴う入力信号が入力された場合、増幅回路の出力信号の振幅が飽和することを回避する提案がなされている(例えば、特許文献1)。
しかし、特許文献1に提案されている増幅回路においても、素子そのものの雑音を小さくすることはできず、増幅回路は微小な電流を伴う入力信号を受信できない。すなわち、受けることが可能な入力信号が伴う信号電流の大きさの上限を広げることはできるが、下限を引き下げることは困難である。そうすると、上記の増幅回路においては、望ましい入力信号が伴う信号電流の範囲で、信頼性のある出力信号を出力できない。
特開平11−340745号公報
本発明は、入力信号の信号振幅の広い範囲で、信頼性のある出力信号を出力できる増幅回路を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明により提供される、半導体回路装置は、第1電流経路を有し、前記第1電流経路に流れ込む電流により、入力信号を検出する第1電流電圧変換回路と、第2電流経路を有し、前記第2電流経路に流れ込む電流により、前記入力信号を検出する第2電流電圧変換回路と、前記入力信号の電流値が第1電流値より小さいときは、前記第1電流電圧変換回路により前記入力信号を検出し、前記入力信号の電流値が前記第1電流値より大きいときは、前記第2電流電圧変換回路により前記入力信号を検出するように、前記第1電流電圧変換回路及び前記第2電流電圧変換回路の動作を制御する制御回路と、を備えることを特徴とする。
上記の半導体回路装置が、信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲の下限は、第1電流電圧変換回路が、信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲の下限となる。一方、その上限は第2電流電圧回路が、信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲の上限となる。その結果、上記の半導体回路装置は、広い、信頼性のある出力信号を出力できる入力信号の電流範囲を有することになる。
以下、本発明の実施例1、実施例2、実施例3、実施例4、実施例5、実施例6、及び、実施例7について説明する。なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではない。
実施例1は、CMOS回路からなり、入力感度に対応する、入力信号の電流範囲が異なる第1及び第2のTIA(trance impedance amplifier)回路を組み合わせて構成されたTIA回路に関する。そして、入力信号の電流に応じて、第1及び第2のTIA回路の選択が行われる。但し本発明がMOSトランジスタで形成された増幅回路に限られるものではなく、化合物デバイス又はバイポーラデバイスにも適用しうるものである。
なお、TIA回路は電流を電圧にする変換回路でもある。
図1に、実施例1のTIA回路100を示す。実施例1のTIA回路100は、バイアス回路10、バイアス回路20、バイアス回路30、バイアス回路40、切り替え回路50、容量56、TIA回路60、TIA回路70、出力端子90、高電位電源91、及び、低電位電源92(例えば、グランド電源)から構成されている。そして、TIA回路100は受光素子部80からの入力信号を増幅し、出力端子90へ信号を出力する。
バイアス回路10、20は、後に説明するN型MOSトランジスタ63、73のゲート端子に対するバイアス電圧を供給する回路である。なお、後に、図2A及び図2Bを用いてバイアス回路10、20について詳細に説明する。
バイアス回路30、40は、後に説明するN型MOSトランジスタ64、74のゲート端子に対するバイアス電圧を供給する回路である。なお、後に、図2C及び図2Dを用いてバイアス回路30、40について詳細に説明する。
切り替え回路50は差動増幅器51及び反転増幅器52により構成されている。差動増幅器51の一方の入力端子は、フォトダイオード81及び抵抗82が接続する中間ノードに接続されている。差動増幅器51の他方の入力端子は、抵抗82、容量84、及び、インダクタンス83が接続する中間ノードに接続されている。そして、差動増幅器51は抵抗82の両端の電圧差が所定より大きいときに論理"L"の信号53を出力する。また、差動増幅器51は抵抗82の両端の電圧差が所定より小さいときに論理"H"の信号53を出力する。反転増幅器52は、信号54を入力端子に受け、その論理を反転させた信号53を出力する。従って、切り替え回路50は、論理"L"の信号54をP型トランジスタ71のゲート端子へ出力しているときには、論理"H"の信号53をP型トランジスタ61のゲート端子へ出力する。また、切り替え回路50は、論理"H"の信号54をP型トランジスタ71のゲート端子へ出力しているときには、論理"L"の信号53をP型トランジスタ61のゲート端子へ出力する。そうすると、P型トランジスタ71がオンするときは、P型トランジスタ61はオフする。また、P型トランジスタ71がオフするときは、P型トランジスタ61はオンする。
TIA回路60は、P型MOSトランジスタ61、抵抗62、N型MOSトランジスタ63、及び、N型MOSトランジスタ64から構成されている。P型MOSトランジスタ61のソースは高電位電源91に接続し、ドレインは抵抗62の一方の端と接続している。抵抗62の他方の端は、端子90及びN型MOSトランジスタ63のドレインと接続している。N型MOSトランジスタ63のソースはN型MOSトランジスタ64のドレイン及び中間ノード55に接続している。N型MOSトランジスタ64のソースは低電位電源92に接続している。そこで、中間ノード55を介して、N型MOSトランジスタ63とN型MOSトランジスタ64とが接続する中間ノードに、受光素子部80からの入力信号に伴う電流が注入されると、抵抗62を流れる電流が増減するため、抵抗62とN型MOSトランジスタ63とが接続する中間ノードに表れる電圧が上下する。N型MOSトランジスタ64を流れる電流はバイアス回路30により、一定となるように制御されているため、抵抗62を流れる電流と受光素子部80からの電流との和が一定となるように制御されるからである。なお、上記のようにN型MOSトランジスタ64に流れる電流が一定となるのは、N型MOSトランジスタ64の電流駆動能力が一定となるように、バイアス回路30が、N型MOSトランジスタ64のゲートに印加する電圧を、後述するように制御するからである。
なお、上記の抵抗62とN型MOSトランジスタ63とが接続する中間ノードは端子90に接続している。すなわち、後述するTIA回路70の抵抗72とN型MOSトランジスタ73とが接続する中間ノードと、上記の中間ノードは、端子90に対してワイヤードオアされている。
TIA回路70は、P型MOSトランジスタ71、抵抗72、N型MOSトランジスタ73、及び、N型MOSトランジスタ74から構成されている。P型MOSトランジスタ71のソースは高電位電源91に接続し、ドレインは抵抗72の一方の端と接続している。抵抗72の他方の端は、端子90及びN型MOSトランジスタ73のドレインと接続している。N型MOSトランジスタ73のソースはN型MOSトランジスタ74のドレイン及び中間ノード55に接続している。N型MOSトランジスタ74のソースは低電位電源92に接続している。そして、TIA回路60と同様な理由により、抵抗72とN型MOSトランジスタ73とが接続する中間ノードに表れる電圧は上下する。
なお、N型MOSトランジスタ74のソースとドレイン間を流れる電流が、N型MOSトランジスタ64のソースとドレイン間を流れる電流の2倍程度となるように、N型MOSトランジスタ74のオン抵抗(電流駆動能力)が設定されている。バイアス回路40が、N型MOSトランジスタ74のゲートに印加する電圧を、後述するように制御するからである。なお、TIA回路60における、P型MOSトランジスタ61、抵抗62、N型MOSトランジスタ63、及び、TIA回路70における、P型MOSトランジスタ71、抵抗72、N型MOSトランジスタ73、の抵抗値又はオン抵抗は、上記の関係を維持するように設定されている。
ここで、例えば、N型MOSトランジスタ64のソースとドレイン間を流れる電流は1.6mA、N型MOSトランジスタ74のソースとドレイン間を流れる電流は3.2mA程度とするのが望ましい。
中間ノード55は、さらに、容量56の一方の端及びインダクタンス83の一方の端に接続している。容量56の他方の端は低電位電源92と接続している。
受光素子部80はフォトダイオード81、抵抗82、容量84、及び、インダクタンス83から構成されている。
フォトダイオード81の一方の端は高電位電源91と接続し、他方の端は抵抗82の一方の端と接続している。抵抗82の他方の端はインダクタンス83の一方の端及び容量84の一方の端に接続されている。容量84の他方の端は低電位電源92に接続している。
インダクタンス83の他方の端は、中間ノード55及び容量56の一方の端に接続している。容量56の他方の端は低電位電源92に接続している。なお、インダクタンス83は、受光素子部80とTIA回路60、70を接続する配線又はリードフレームのインダクタンスを等価的に表したものである。容量56は、受光素子部80とTIA回路60、70を接続する配線又はリードフレームの容量を等価的に表したものである。
受光素子部80において、フォトダイオード81に光があたると、抵抗82及びインダクタンス83を介して中間ノード55に、高電位電源91から電流が流れ込む。
その結果、切り替え回路50は、上記の電流が所定値より小さいときには、TIA回路60を選択し、上記の電流が所定値より大きいときには、TIA回路70を選択する。選択された、TIA回路60またはTIA回路70は上記の電流値に応じた電圧を端子90に出力する。
図2によって、バイアス回路10、20、30、40の例を示す。図2A及び図2Bにより、バイアス回路10又は20を示す。バイアス回路10又は20は、一定のバイアス電圧を発生する回路である。そして、図2Aに示す一定のバイアス電圧を発生する回路は、N型トランジスタのゲートに接続する高電位電源91そのものである。また、図2Bに示す一定のバイアス電圧を発生する回路は、高電位電源91と低電位電源92との間に直列に接続された抵抗11及び抵抗12からなる。そして、N型トランジスタのゲートに対して、抵抗11と抵抗12とに挟まれた中間ノードから、電圧を出力する回路である。なお、図2A及び図2Bに示されているバイアス回路10または20以外のN型トランジスタは、TIA回路60のN型トランジスタ63またはTIA回路70のN型トランジスタ73である。
図2C及び図2Dにより、バイアス回路30又は40を示す。バイアス回路30又は40は、バイアス回路30又は40が与えるバイアス電圧をゲートに受けたN型トランジスタが一定電流を流すような、バイアス電圧を発生する回路である。
図2Cに示すバイアス回路は、高電位電源91、低電位電源92、抵抗31、抵抗32、差動増幅器33、抵抗34、N型MOSトランジスタ35、36、46a、46b、P型MOSトランジスタ37、38、及び、N型MOSトランジスタ39から構成されている。抵抗31及び抵抗32は直列に接続され、一方の端は高電位電源91と、他方の端は低電位電源92に接続されている。N型MOSトランジスタ35のソースは低電位電源92と、N型MOSトランジスタ35のドレインは抵抗34の一方の端と接続している。抵抗34の他方の端は高電位電源91と接続している。N型MOSトランジスタ35のゲートはN型MOSトランジスタ36のゲート及び差動増幅器33に接続している。差動増幅器33の一方の入力端子は抵抗31と抵抗32に挟まれた中間ノードに接続している。差動増幅器33の他方の入力端子は、抵抗34の一方の端と、N型MOSトランジスタ35のドレインとが接続する中間ノードと接続している。
N型MOSトランジスタ36のソースは低電位電源92と、N型MOSトランジスタ36のドレインは、P型MOSトランジスタ37のドレイン及びゲート、P型MOSトランジスタ38のゲートに接続している。P型MOSトランジスタ37のソースは高電位電源91に接続している。P型MOSトランジスタ38のソースは高電位電源91と接続している。P型MOSトランジスタ38のドレインはN型MOSトランジスタ39のドレインに接続し、N型MOSトランジスタ46aのドレインと接続する。N型MOSトランジスタ46aのゲートは信号Bに接続している。N型MOSトランジスタ46aのソースはN型MOSトランジスタ39のゲート電極と、N型MOSトランジスタ46bのドレイン電極に接続している、中間ノードに接続している。N型MOSトランジスタ46bのソース電極は低電位電源92に接続している。そして、N型MOSトランジスタ46bのゲート電極は信号/Bに接続している。そして、図2Cに示すバイアス回路は上記の中間ノードより、制御の対象となるN型MOSトランジスタのゲートに対してバイアス電圧を出力する。
なお、信号Bと信号/Bは相補信号である。そして、図2Cのバイアス回路をバイアス回路30及びバイアス回路40に採用する場合、バイアス回路30の信号Bとして図1の信号54を採用し、信号/Bとして図1の信号53を採用する。一方、バイアス回路40の信号Bとして図1の信号53を採用し、バイアス回路40の信号/Bとして図1の信号54を採用する。
すなわち、図1のP型MOSトランジスタ61がオフするときには、N型MOSトランジスタ64もオフする。同様に、図1のP型MOSトランジスタ71がオフするときには、N型MOSトランジスタ74もオフする。
抵抗31と抵抗32に挟まれた中間ノードが有するバイアス電圧がN型MOSトランジスタ36に与えられると、N型MOSトランジスタ36は一定の電流を流す定電流回路として動作する。そうすると、P型MOSトランジスタ37及びP型MOSトランジスタ38からなるカレントミラー回路によってN型MOSトランジスタ39にも、同様な定電流が流れる。そうすると、N型MOSトランジスタ39と制御の対象となるN型MOSトランジスタからなるカレントミラー回路によって、制御の対象となるN型MOSトランジスタにも同様な定電流が流れる。
図2Dに示すバイアス回路は、高電位電源91、低電位電源92、抵抗41、N型MOSトランジスタ42、43から構成されている。高電位電源91と抵抗41の一方の端とは接続している。N型MOSトランジスタ42のドレインは抵抗41の他方の端に接続している。N型MOSトランジスタ42のゲートはバイアス回路44に接続している。バイアス回路44はバイアス回路10、20と同様な回路である。
N型MOSトランジスタ42のソースはN型MOSトランジスタ43のドレインと接続し、N型MOSトランジスタ45aのドレインと接続する。N型MOSトランジスタ45aのゲートは信号Bと接続する。N型MOSトランジスタ45aのソースは、N型MOSトランジスタ43のゲートと、N型MOSトランジスタ45bのドレインとに接続する中間ノードに接続する。N型MOSトランジスタ43のドレインは低電位電源92と接続する。N型MOSトランジスタ45bのゲート電極は信号/Bと接続する。N型MOSトランジスタ45bのソースは低電位電源92と接続する。図2Dに示すバイアス回路は上記の中間ノードより、制御の対象となるN型MOSトランジスタのゲートに対してバイアス電圧を出力する。直列に接続されている、抵抗41、及び、N型MOSトランジスタ42、43を流れる定電流と同様な電流が、N型MOSトランジスタ43と制御の対象となるN型MOSトランジスタからなるカレントミラー回路の作用によって、制御の対象となるN型MOSトランジスタのソース及びドレイン間を流れる。
なお、信号Bと信号/Bは相補信号である。そして、図2Dのバイアス回路をバイアス回路30及びバイアス回路40に採用する場合、バイアス回路30の信号Bとして図1の信号54を採用し、信号/Bとして図1の信号53を採用する。一方、バイアス回路40の信号Bとして図1の信号53を採用し、バイアス回路40の信号/Bとして図1の信号54を採用する。
すなわち、図1のP型MOSトランジスタ61とN型MOSトランジスタ64は同時にオン/オフする。同様に、図1のP型MOSトランジスタ71とN型MOSトランジスタ74とは同時にオン/オフする。
さらに、図2C及び図2Dに示されている、制御の対象となるN型MOSトランジスタは、TIA回路60のN型トランジスタ64またはTIA回路70のN型MOSトランジスタ74である。
図3に、TIA回路60及びTIA回路70の特徴を表した表を示す。
電流の欄においては、TIA回路60を構成するN型MOSトランジスタ64に流れる電流が、TIA回路70を構成するN型MOSトランジスタ74に流れる電流に比較し小さいことを示す。抵抗の欄においては、TIA回路60を構成する抵抗62の値が、TIA回路70を構成する抵抗72の値より大きいことを示す。
上記の抵抗値が大きくなるに従って、各TIA回路の雑音の大きさは小さくなる。そこで、雑音の欄においては、TIA回路60における雑音の大きさが、TIA回路70における雑音の大きさより小さいことを示す。
ここで、一般的に、1E−12以下のビット誤り率を達成するために必要な入力信号電力Pと、入力換算雑音電流スペクトル密度Inとの関係は、下記の式により表される。
P=K×Sq(In・f)
なお、Kは定数、Sq(X)はルート関数を表す。また、fは雑音帯域を示す。入力換算雑音電流ペクトル密度Inは、TIAの出力雑音電力スペクトル密度を、TIAのトランスインピーダンスの自乗で割り、これの平方根をとることで求まる。
上記の式より、入力換算雑音電流スペクトル密度Inが小さい場合、すなわち、各周波数において雑音の大きさが小さくなると、TIA回路への入力信号電力は小さくてよい。そうすると、雑音が小さいTIA回路は、入力感度が大きいことになる。そこで、入力感度の欄においては、TIA回路60の入力感度が、TIA回路70の入力感度より大きいことを示す。
一方、一般に、TIA回路60、70を流れる電流を上回る入力電流を伴う入力信号が、TIA回路60、70に入力された場合、TIA回路60、70は反応することができない。従って、入力電流の欄においては、TIA回路60が対応できる入力電流が、TIA回路70が対応できる入力電流より小さいことを示す。
図4に、TIA回路60及びTIA回路70が有する入力感度についてのグラフを示す。上記のグラフの縦軸は、入力感度(dbm)を示す。また、横軸はTIA回路の別を示す。
ここで、フォトダイオードとTIA回路からなるインターフェイスの入力感度Xは、次の式で与えられる。
X=10log10(Pin/1mW)
ここで、Pinはフォトダイオードの入力する光信号のパワーを示す。例えば、フォトダイオードに1μWのパワーをもつ光信号を入力したときに、1E−12以下のビット誤り率を達成する出力信号がTIA回路から出力されたときは、フォトダイオードとTIA回路からなるインターフェイスの入力感度は−20dbmとなる。
そして、上記の場合に、TIA回路が受けた入力信号の電流は、フォトダイオードのパワーと電流の変換効率を1A/Wとすると、1μAとなる。
図4のグラフによれば、フォトダイオードとTIA回路60からなるインターフェイスの入力感度の範囲は、−6dbmから−17dbmまでの範囲である。すなわち、TIA回路60が受けられる入力信号の電流の上限は、−6dbmに対応する電流値を伴う電流である。ここで、上記の電流値を伴う電流は、フォトダイオードが有する変換効率によって、入力される光信号のパワーに対応して、フォトダイオードから発生される信号電流である。そして、TIA回路60が1E−12以下のビット誤り率を達成するために必要な入力信号の下限の電流値は、入力感度が−17dbmに対応する電流値であることを示す。
また、フォトダイオードとTIA回路70からなるインターフェイスの入力感度の範囲は、0dbmから−15dbmまでの範囲である。すなわち、TIA回路60が受けられる入力信号の電流の上限は、0dbmに対応する電流値を伴う電流である。一方、TIA回路60が1E−12以下のビット誤り率を達成するために必要な、入力信号の電流の下限は、−15dbmに対応する電流値を伴う電流である。
なお、グラフ中、Wで示す範囲(入力信号電流の範囲)においては、TIA回路60及びTIA回路70ともに反応可能な範囲を示す。
上記より、切り替え回路50は、上記の電流の電流値が所定値より小さいときには、TIA回路60を選択し、上記の電流の電流値が所定値より大きいときには、TIA回路70を選択する。選択された、TIA回路60またはTIA回路70は入力信号の電流値に応じた電圧を端子90に出力する。そして、TIA回路60が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲、及び、TIA回路70が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲には、重なる範囲が存在する。従って、TIA回路60及びTIA回路70から構成されるTIA回路100が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲は、連続したものとなり、TIA回路60が有する入力信号の電流範囲の下限及びTIA回路70の入力信号の電流範囲の上限となる。従って、TIA回路100は、バイポーラデバイスにより構成されるTIA回路と同様な信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲を、有することになる。そして、TIA回路100は、入力感度の範囲に対応する、入力信号の電流の範囲に対応する出力信号を出力することができる。
そして、TIA回路100を構成するMOSトランジスタ、容量、抵抗はMOSトランジスタを製造する技術によって製造することができる。従って、TIA回路100を他のLSIを構成する回路と伴に、同一の半導体チップ上に形成することができる。
実施例2は、CMOS回路からなり、入力感度の異なる第1及び第2のTIA回路を組み合わせて構成されたTIA回路に関する。そして、実施例2のTIA回路の出力信号の振幅に応じて、第1及び第2のTIA回路の選択が行われる。
図5に、実施例2のTIA回路200及び受光素子部210を示す。実施例2のTIA回路200は、バイアス回路10、バイアス回路20、バイアス回路30、バイアス回路40、切り替え回路220、容量56、TIA回路60、TIA回路70、出力端子90、高電位電源91、及び、低電位電源92(例えば、グランド電源)から構成されている。なお、バイアス回路10、バイアス回路20、バイアス回路30、バイアス回路40、TIA回路60、TIA回路70、出力端子90、高電位電源91、及び、低電位電源92(例えば、グランド電源)については、TIA回路100を構成するものと同様なものである。従って、それらの説明は省略する。
切り替え回路220は振幅検出回路221、反転増幅器222、及び、反転増幅器223により構成されている。インバータ222の入力端子は、抵抗62とN型MOSトランジスタ63とが接続する中間ノード、及び、抵抗72とN型MOSトランジスタ73とが接続する中間ノードに接続している。反転増幅器222の出力端子は反転増幅器223の入力端子に接続している。インバータ223の出力端子は振幅検出回路221及び端子90に接続している。振幅検出回路221は、インバータ223から出力される信号の振幅を検出する。そして、切り替え回路220は、インバータ223からの出力信号の振幅が所定の値より小さいときは、論理"L"の信号X及び論理"H"の信号/Xを出力する回路である。一方、切り替え回路220は、インバータ223からの出力信号の振幅が所定の値より大きいときは、論理"H"の信号X及び論理"L"の信号/Xを出力する回路である。反転増幅器222及び223は、入力端子で受信した信号の反転信号を、出力端子から出力する。
なお、上記の振幅検出回路221は、例えば、出力振幅を基準電圧と比較するコンパレータとセット−リセットラッチ回路(SRラッチ回路)とアンド回路の組合せによって構成することができる(特許文献:特開2006−50145参照に示されている公知例)。また、ヒステレシスコンパレータを利用することにより実現できる(特許文献:特開2006−50145参照)。
そして、上記の信号Xが伝播する信号線はP型MOSトランジスタ71のゲートに接続されている。また、上記の信号/Xが伝播する信号線はP型MOSトランジスタ61のゲートに接続されている。従って、P型MOSトランジスタ71がオンするように駆動されるときには、P型MOSトランジスタ61がオフするように駆動される。また、P型MOSトランジスタ71がオフするように駆動されるときには、P型MOSトランジスタ61がオンするように駆動される。
受光素子部210はフォトダイオード81、容量84、及び、インダクタンス83から構成されている。
フォトダイトード81の一方の端は高電位電源91と接続し、他方の端はインダクタンス83の一方の端及び容量84の一方の端に接続されている。容量84の他方の端は低電位電源92に接続している。
インダクタンス83の他方の端は、中間ノード55及び容量56の一方の端に接続している。容量56の他方の端は低電位電源92に接続している。なお、フォトダイオード81、インダクタンス83、及び、容量84は、受光素子部80を構成するものと同様なものである。従って、それらの素子の説明は省略する。
上記より、切り替え回路220は、TIA回路200の出力信号の振幅が所定値より小さいときには、TIA回路60を選択し、上記の電流の電流値が所定値より大きいときには、TIA回路70を選択する。選択された、TIA回路60またはTIA回路70は入力信号の電流値に応じた電圧を端子90に出力する。そして、TIA回路60が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲、及び、TIA回路70が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲には、重なる範囲が存在する。従って、TIA回路60及びTIA回路70から構成されるTIA回路200が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲は、連続したものとなる。そして、TIA回路200が有する上記の入力信号の電流範囲の下限は、TIA回路60が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲の下限となる。また、TIA回路200が有する上記の入力信号の電流範囲の上限は、TIA回路70の上記の入力信号の電流範囲の上限となる。従って、TIA回路200は、バイポーラデバイスにより構成されるTIA回路と同様な信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲を、有することになる。そして、TIA回路200は、入力感度の範囲に対応する、入力信号の電流の範囲に対応する出力信号を出力することができる。
そして、TIA回路200を構成するMOSトランジスタ、容量、抵抗はMOSトランジスタを製造する技術によって製造することができる。従って、TIA回路200を他のLSIを構成する回路と伴に、同一の半導体チップ上に形成することができる。
実施例3のTIA回路300又は400は、実施例1のTIA回路又は実施例2のTIA回路に対してインダクタンスを組み込んだTIA回路である。その結果、実施例3のTIA回路300又は400において、実施例1のTIA回路100又は実施例2のTIA回路200よりも、入力感度が大きくなる。
図6に、実施例3のTIA回路300及びTIA回路400を示す。
図6Aに、TIA回路300を示す。TIA回路300は、バイアス回路10、バイアス回路20、バイアス回路30、バイアス回路40、切り替え回路320、容量56、インダクタンス57、TIA回路310、TIA回路70、出力端子90、高電位電源91、及び、低電位電源92(例えば、グランド電源)から構成されている。なお、バイアス回路10、バイアス回路20、バイアス回路30、バイアス回路40、TIA回路70、出力端子90、高電位電源91、及び、低電位電源92(例えば、グランド電源)については、TIA回路100を構成するものと同様なものである。従って、それらの説明は省略する。
TIA回路310は、P型MOSトランジスタ61、抵抗62、N型MOSトランジスタ63、N型MOSトランジスタ64、及び、インダクタンス65から構成されている。P型MOSトランジスタ61、抵抗62、N型MOSトランジスタ63、及び、N型MOSトランジスタ64は、TIA回路60を構成するものと同様なものである。
P型MOSトランジスタ61のソースは高電位電源91に接続し、ドレインはインダクタンス65の一方の端子に接続する。インダクタンス65の他方の端子に抵抗62の一方の端と接続している。抵抗62の他方の端は、端子90及びN型MOSトランジスタ63のドレインと接続している。N型MOSトランジスタ63のソースはN型MOSトランジスタ64のドレイン及び中間ノード55に接続している。N型MOSトランジスタ64のソースは低電位電源92に接続している。また、抵抗62とN型MOSトランジスタ63とが接続する中間ノードは端子90と接続している。さらに、中間ノード55は、N型MOSトランジスタ63とN型MOSトランジスタ64が接続する中間ノードを接続している。インダクタンス65がP型MOSトランジスタ65と抵抗62との間に挿入されることにより、抵抗62とN型MOSトランジスタ63とが接続する中間ノードに表れる交流信号に対してピーキング現象が発生する。その結果、TIA回路310の入力感度が向上する。
インダクタンス57の一方の端は中間ノード55に接続し、インダクタンス57の他方の端はTIA回路70を構成するN型MOSトランジスタ73とN型MOSトランジスタ74とが接続する中間ノードに接続している。インダクタンス57が、中間ノード55と、N型MOSトランジスタ73とN型MOSトランジスタ74とが接続する中間ノードとの間に接続されることにより、N型MOSトランジスタ73とN型MOSトランジスタ73とが接続する中間ノードに表れる交流信号に対してピーキング現象が発生する。その結果、TIA回路70の入力感度が向上する。
図6Bに、TIA回路400を示す。TIA回路400は、バイアス回路10、バイアス回路20、バイアス回路30、バイアス回路40、切り替え回路320、容量56、インダクタンス58、TIA回路310、TIA回路70、出力端子90、高電位電源91、及び、低電位電源92(例えば、グランド電源)から構成されている。なお、バイアス回路10、バイアス回路20、バイアス回路30、バイアス回路40、TIA回路70、出力端子90、高電位電源91、及び、低電位電源92(例えば、グランド電源)については、TIA回路100を構成するものと同様なものである。従って、それらの説明は省略する。
TIA回路310は、TIA回路300を構成するものと同様なものである。従って、TIA回路310の説明を省略する。
インダクタンス58の一方の端は端子90、及び、抵抗62とN型MOSトランジスタ63に接続する中間ノードと接続する。インダクタンス58の他方の端はTIA回路70を構成する抵抗72とN型MOSトランジスタ73とが接続する中間ノードに接続している。インダクタンス58が、上記のように接続されることにより、抵抗72とN型MOSトランジスタ73とが接続する中間ノードに表れる交流信号に対してピーキング現象が発生する。その結果、TIA回路70からの出力信号の振幅が大きくなる。その結果、TIA回路70の入力感度が増加する。
以上より、インダクタンス65により、TIA回路310の入力感度は増加する。また、インダクタンス57又はインダクタンス58により、TIA回路70の入力感度は増加する。そして、TIA回路310とTIA回路70は、受光素子部80からの入力信号の電流の電流値に応じて、又は、端子90に表れる出力信号の振幅の大きさに応じて、切り換わる。そうすると、TIA回路300又はTIA回路400は、入力信号に伴う入力電流の広い範囲において、反応できるようになる。
そして、TIA回路300及びTIA回路400を構成するMOSトランジスタ、容量、抵抗はMOSトランジスタを製造する技術によって製造することができる。従って、TIA回路300又は400を他のLSIを構成する回路と伴に、同一の半導体チップ上に形成することができる。
実施例1のTIA回路100又は実施例2のTIA回路200を構成する、TIA回路60及びTIA回路70は、切り替え回路からの切り替え信号を受け、TIA回路60又は70の電流経路のオン・オフを行うP型MOSトランジスタを有している。
そうすると、P型MOSトランジスタが雑音を拾う原因となり、TIA回路60又は70の入力感度が落ちることが考えられる。
ここで、実施例5のTIA回路500は、低ノイズのTIA回路と高ノイズのTIA回路を組み合わせて構成されていることは実施例1のTIA回路100又は実施例2のTIA回路200と同様である。しかし、TIA回路500において、組み合わせたTIA回路の出力信号を切り替え回路220で切り替える回路を採用している。その結果、組み合わせて使用するTIA回路の電流経路にP型MOSトランジスタが入っていないため、それぞれのTIA回路の入力感度が上昇する。
図7に、実施例4のTIA回路500及び受光素子部210を示す。TIA回路500は、低ノイズTIA回路530、高ノイズTIA回路540、増幅器510、増幅器520、及び、切り替え回路220、容量56、及び、端子90から構成されている。
低ノイズTIA回路530は、抵抗62、N型MOSトランジスタ63、バイアス回路10、N型MOSトランジスタ64、及び、バイアス回路30から構成されている。
高ノイズTIA回路540は、抵抗72、N型MOSトランジスタ73、バイアス回路20、N型MOSトランジスタ74、及び、バイアス回路40から構成されている。
上記の構成要素において、実施例1又は実施例2で説明したものと同一なものは同一の番号を付し、説明を省略する。
増幅器510は、ファンアウトの小さな増幅器511、ファンアウトの大きい増幅器512、N型MOSトランジスタ513から構成されている。増幅器511の入力端子は、TIA回路530からの出力信号を受け、その増幅信号を出力する。増幅器512の入力端子は、増幅器511からの出力信号を受け、切り替え回路220の入力端子に接続する。N型MOSトランジスタ513のドレインは、増幅器512の低電位(グランド電位)を受ける電源端子に接続する。N型MOSトランジスタ513のソースは低電位電源92と接続する。N型MOSトランジスタ523のゲートは切り替え回路からのX信号を伝播する信号線と接続する。
増幅器520は、ファンアウトの小さい増幅器521、ファンアウトの大きい増幅器522、N型MOSトランジスタ523から構成されている。増幅器521の入力端子は、TIA回路540からの出力信号を受け、その増幅信号を出力する。増幅器522の入力端子は、増幅器521からの出力信号を受け、切り替え回路220の入力端子に接続する。N型MOSトランジスタ523のドレインは、増幅器522の低電位(グランド電位)を受ける電源端子に接続する。N型MOSトランジスタ523のソースは低電位電源92と接続する。N型MOSトランジスタ523のゲートは切り替え回路からの/X信号を伝播する信号線と接続する。ここで、/X信号の論理は、X信号の論理を反転させたものである。従って、N型MOSトランジスタ513がオンするときには、N型MOSトランジスタはオフする。N型MOSトランジスタ513がオフするときには、N型MOSトランジスタはオンする。
受光素子部210は、中間ノード55及び容量56に、フォトダイオード81が受け取った光信号に応じた電流を伴う信号を出力する。
中間ノード55は、低ノイズTIA回路530の入力端子及び高ノイズ回路540の入力端子に接続している。低ノイズTIA回路530の出力端子は、増幅器510を介して切り替え回路220に接続している。高ノイズTIA回路540の出力端子は、増幅器520を介して切り替え回路220に接続している。
上記より、切り替え回路220は、TIA回路500の出力信号の振幅が所定値より小さいときには、低ノイズTIA回路530を選択し、上記の電流の電流値が所定値より大きいときには、TIA回路540を選択する。選択された、TIA回路530またはTIA回路540は入力信号の電流値に応じた電圧を端子90に出力する。そして、TIA回路530が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲、及び、TIA回路540が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲には、重なる範囲が存在する。従って、TIA回路530及びTIA回路540から構成されるTIA回路500が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲は、連続したものとなる。そして、TIA回路500が有する上記の入力信号の電流範囲の下限はTIA回路530が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲の下限となる。また、TIA回路500が有する上記の入力信号の電流範囲の上限はTIA回路540の上記の入力信号の電流範囲の上限となる。従って、TIA回路500は、バイポーラデバイスにより構成されるTIA回路と同様な信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲を、有することになる。そして、そして、TIA回路500は、入力感度の範囲に対応する、入力信号の電流の範囲に対応する出力信号を出力することができる。
そして、TIA回路500を構成するMOSトランジスタ、容量、抵抗はMOSトランジスタを製造する技術によって製造することができる。従って、TIA回路500を他のLSIを構成する回路と伴に、同一の半導体チップ上に形成することができる。
また、TIA回路500において、組み合わせたTIA回路の出力信号を切り替え回路220で切り替える回路を採用している。その結果、組み合わせて使用するTIA回路の電流経路にP型MOSトランジスタが入っていないため、それぞれのTIA回路530、540の入力感度の範囲が広がる。そうすると、TIA回路500において、信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲を、広げることができる。
実施例1のTIA回路100又は実施例2のTIA回路200は、電流経路が独立するTIA回路60及びTIA回路70から構成されている。そうすると、TIA回路100又はTIA回路200回路を構成する部品の数が多い。そこで、実施例4のTIA回路500は、TIA回路60及びTIA回路70の電流経路に共通部分をもたせて、TIA回路60及びTIA回路70を構成する部品の数を減少させたものである。
図8に、実施例5のTIA回路600及び受光素子部210を示す。TIA回路600は、バイアス回路10、バイアス回路30、40、切り替え回路220、容量56、抵抗611、613、P型MOSトランジスタ612、N型MOSトランジスタ614、615、616、スイッチ617、618、619、端子90、高電位電源91、及び、低電位電源92から構成されている。受光素子部210、切り替え回路220、バイアス回路10、30、40、及び、容量56は図5において同一符号を付したものと同一であり、その説明を省略する。
抵抗611の一方の端は高電位電源91に接続し、抵抗611の他方の端はN型MOSトランジスタ614、615のドレイン、抵抗613の他方の端、及び、切り替え回路220に接続する。抵抗613の一方の端はP型MOSトランジスタ612のドレインと接続する。P型MOSトランジスタ612のソースは高電位電源91に接続する。P型MOSトランジスタ612のゲートは、信号/Xを伝える、切り替え回路220の出力端子に接続する。
そうすると、信号/Xが"L"であるときには、P型MOSトランジスタ612はオンし、TIA600の負荷抵抗値は抵抗611と抵抗613とが並列接続された値となる。一方、信号/Xが"H"であるときには、P型MOSトランジスタ612はオフし、TIA600の負荷抵抗値は抵抗611の抵抗値となる。
N型MOSトランジスタ614、615のソースは中間ノード620と接続している。N型MOSトランジスタ616のドレインは中間ノード620と接続し、N型MOSトランジスタ616のソースは低電位電源92と接続している。N型MOSトランジスタ614のゲートは、バイアス回路10及びスイッチ619の一方の端と接続する。スイッチ619の他方の端はN型MOSトランジスタ615のゲートに接続する。スイッチ619は切り替え回路220からの信号/Xの論理に応じて、スイッチ619の両端の接続及び分離を行う。
N型MOSトランジスタ616のゲートは、スイッチ617の一方の端及びスイッチ618の一方の端に接続する。スイッチ617の他方の端はバイアス回路30に接続する。スイッチ618の他方の端はバイアス回路40に接続する。スイッチ617は切り替え回路220からの信号Xの論理に応じて、スイッチ617の両端の接続及び分離を行う。スイッチ618は切り替え回路220からの信号/Xの論理に応じて、スイッチ618の両端の接続及び分離を行う。
中間ノード620は容量56が接続し、また、受光素子部210が接続する。
切り替え回路220の出力端子は端子90に接続している。
以上より、TIA回路600は、抵抗611と、N型MOSトランジスタ614と、616とからなる第1のTIA回路、及び、P型MOSトランジスタ612と、抵抗613と、N型MOSトランジスタ615と、N型MOSトランジスタ616とからなる第2のTIA回路を含む。そして、切り替え回路220からの信号Xと信号/Xとは、信号の論理において、相補関係にある。すなわち、一方の論理が"H"なら、他方の論理は"L"であり、他方の論理が"L"なら、他方の論理は"H"である。
そうすると、第1のTIA回路と第2のTIA回路とは、振幅の大小に応じて、切り換わる。切り替え回路220からの信号X及び信号/Xの論理が、振幅の大小に応じて切り換わるからである。すなわち、実施例2のTIA回路200と実施例5のTIA回路600とは同様な動作をする。そうすると、TIA回路600が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲は、第1のTIA回路が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲及び第2のTIA回路が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲との和になる。すなわち、TIA回路600が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲は、広い範囲となる。
また、第1のTIA回路及び第2のTIA回路を構成するMOSトランジスタ、容量、抵抗はMOSトランジスタを製造する技術によって製造することができる。従って、TIA回路600を他のLSIを構成する回路と伴に、同一の半導体チップ上に形成することができる。
さらに、第1のTIA回路と第2のTIA回路は電流経路を共有しているため、第1のTIA回路と第2のTIA回路が占める回路レイアウト面積は、第1のTIA回路と第2のTIA回路とが独立している場合に比較し、縮小する。そうすると、TIA回路600の回路レイアウト面積を、実施例2のTIA回路200に比較し、小さくすることができる。
実施例6は、CMOS回路からなり、信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲が異なる第1、第2、第3のTIA回路を組み合わせて構成されたTIA回路に関する。そして、入力信号の電流に応じて、第1及び第2のTIA回路の選択が行われる。
図9に、実施例6のTIA回路700及び受光素子部80を示す。TIA回路700はTIA回路710、TIA回路60、TIA回路70、切り替え回路720、容量56、及び、端子90から構成されている。
TIA回路60、TIA回路70、受光素子部80、バイアス回路10、バイアス回路20、バイアス回路30、バイアス回路40、端子90、及び、容量56については、図1において、同一番号を付したものと同様なものであるため、説明を省略する。
TIA回路710は、P型MOSトランジスタ711、インダクタンス715、抵抗712、N型MOSトランジスタ713、N型MOSトランジスタ714から構成されている。P型MOSトランジスタ711のソースは高電位電源91に接続し、P型MOSトランジスタ711のドレインはインダクタンス715の一方の端に接続している。P型MOSトランジスタのゲートは切り替え回路720からの出力端子724と接続している。
インダクタンス715の他方の端は抵抗712の一方の端に接続している。抵抗712の他方の端はN型MOSトランジスタ713のドレイン及び端子90と接続している。N型MOSトランジスタ713のソースはN型MOSトランジスタ714のドレイン及び中間ノード55と接続している。N型MOSトランジスタ713のゲートはバイアス回路716と接続している。N型MOSトランジスタ714のソースは低電位電源92と接続している。N型MOSトランジスタ714のゲートはバイアス回路717と接続している。
バイアス回路716はバイアス回路10又はバイアス回路20と同様な回路である。また、バイアス回路717はバイアス回路30又はバイアス回路40と同様な回路である。
なお、TIA回路710の電流経路(P型MOSトランジスタ711、インダクタンス715、抵抗712、N型MOSトランジスタ713、及び、N型MOSトランジスタ714が直列接続されて形成される電流経路)に流れる電流は、TIA回路60の電流経路に流れる電流よりも小さく、例えば、0.8mA程度である。そうすると、抵抗712の抵抗値を大きくすることができるため、TIA回路710において発生する雑音を小さくできる。従って、TIA回路710が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲の下限をTIA回路60のそれよりも下げることができる。一方、TIA回路710が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲の上限は、TIA回路60のそれよりも上がる。TIA回路710の電流経路に流れる電流が小さくなるため、TIA回路710により受けられる信号電流が小さくなるからである。
切り替え回路720は差動増幅器721、差動増幅器722、ロジック回路723から構成されている。差動増幅器721の第1入力端子及び第3入力端子はダイオード素子81と抵抗82とが接続する中間ノードと接続する。差動増幅器721の第2入力端子は抵抗82と容量84とが接続する中間ノードと接続する。差動増幅器721の第4入力端子には第1基準電位727が入力されている。また、差動増幅器721の出力端子はロジック回路723の第1入力端子に接続する。
差動増幅器722の第1入力端子及び第3入力端子はダイオード素子81と抵抗82とが接続する中間ノードと接続する。差動増幅器722の第2入力端子は抵抗82と容量84とが接続する中間ノードと接続する。差動増幅器722の第4入力端子には第2基準電位728が入力されている。また、差動増幅器722の出力端子はロジック回路723の第2入力端子に接続する。
なお、差動増幅器721及び差動増幅器722は、第1入力端子と第2入力端子間の電圧より、第3入力端子と第4入力端子間の電圧が大きいときに論理"L"、その逆のときには論理"H"の信号を出力する。また、第1基準電圧727は、第2基準電圧728より高い電圧である。
差動増幅器721が論理"L"の信号を出力し、差動増幅器722が論理"L"の信号を出力するときに、ロジック回路723は、出力端子724に論理"H"の信号を、出力端子725に論理"H"の信号を、出力端子726に論理"L"の信号を出力する。
また、差動増幅器721が論理"L"の信号を出力し、差動増幅器722が論理"H"の信号を出力するときに、ロジック回路723は、出力端子724に論理"H"の信号を、出力端子725に論理"L"の信号を、出力端子726に論理"H"の信号を出力する。
また、差動増幅器721が論理"H"の信号を出力し、差動増幅器722が論理"H"の信号を出力するときに、ロジック回路723は、出力端子724に論理"L"の信号を、出力端子725に論理"H"の信号を、出力端子726に論理"H"の信号を出力する。
出力端子724、出力端子725、出力端子726は、それぞれTIA回路710のN型MOSトランジスタ713のゲート、TIA回路60のN型MOSトランジスタ63のゲート、TIA回路70のN型MOSトランジスタ73のゲートと接続している。そうすると、抵抗82の両端の電圧が第2基準電圧727より低い電圧であるとき、すなわち、大電流が抵抗82に流れるときには、TIA回路70のみが動作する。次いで、抵抗82の両端の電圧が第1基準電圧727と第2基準電圧728の間の電圧であるとき、すなわち、中程度の電流が抵抗82に流れるときには、TIA回路60のみが動作する。次いで、抵抗82の両端の電圧が第1基準電圧727より高い電圧であるとき、すなわち、小電流が抵抗82に流れるときには、TIA回路710のみが動作する。
受光素子部80のインダクタンス83に接続する出力端子は中間ノード55及び容量56に接続する。中間ノード55は、N型MOSトランジスタ713とN型MOSトランジスタ714が接続する中間ノード、N型MOSトランジスタ63とN型MOSトランジスタ64が接続する中間ノード、及び、N型MOSトランジスタ73とN型MOSトランジスタ74が接続する中間ノードに接続する。端子90は、抵抗712とN型MOSトランジスタ713が接続する中間ノード、抵抗62とN型MOSトランジスタ63が接続する中間ノード、及び、抵抗72とN型MOSトランジスタ73が接続する中間ノードに接続する。
半導体装置700が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲は、TIA回路710が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲、TIA回路60が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲、及び、TIA回路70が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲との和になる。すなわち、半導体装置700が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲は、広い範囲となる。
また、TIA回路710、TIA回路60、TIA回路70、及び、切り替え回路720を構成するMOSトランジスタ、容量、抵抗はMOSトランジスタを製造する技術によって製造することができる。従って、TIA回路700を他のLSIを構成する回路と伴に、同一の半導体チップ上に形成することができる。
実施例6のTIA回路700は、電流経路が独立するTIA回路710、TIA回路60、及び、TIA回路70から構成されている。そうすると、TIA回路700を構成する部品の数が多い。そこで、実施例8のTIA回路800は、TIA回路710、TIA回路60、及び、TIA回路70の電流経路に共通部分をもたせて、TIA回路710、TIA回路60及びTIA回路70を構成する部品の数を減少させたものである。
図10に、実施例7のTIA回路800及び受光素子部80を示す。
TIA回路800は、切り替え回路720、容量56、端子90、P型MOSトランジスタ811、812、813、抵抗814、815、816、N型MOSトランジスタ817、818、スイッチ819、820、821、822、823、824、バイアス回路717、30、40、端子90、及び、バイアス回路716、10、20から構成されている。
受光素子部80、切り替え回路、容量56、端子90については、実施例6のTIA回路700で説明したものと同一である。
高電位電源91とP型MOSトランジスタ811のソースは接続している。P型MOSトランジスタ811のソースは抵抗814の一方の端に接続している。P型MOSトランジスタ811のゲートは出力端子724に接続する。
高電位電源91とP型MOSトランジスタ812のソースは接続している。P型MOSトランジスタ812のソースは抵抗815の一方の端に接続している。P型MOSトランジスタ812のゲートは出力端子725に接続する。
高電位電源91とP型MOSトランジスタ813のソースは接続している。P型MOSトランジスタ813のソースは抵抗816の一方の端に接続している。P型MOSトランジスタ813のゲートは出力端子726に接続する。
抵抗814、815、816の他方の端は、端子90及びN型MOSトランジスタ817のドレインと接続する。N型MOSトランジスタ817のソースは中間ノード55、容量56、N型MOSトランジスタ818のドレインと接続している。N型MOSトランジスタ817のゲートはスイッチ822、823、824の一方の端に接続している。スイッチ822の他方の端はバイアス回路716と、スイッチ823の他方の端はバイアス回路10と、スイッチ824の他方の端はバイアス回路20と接続している。スイッチ822、823、824は、それぞれ、出力端子724、725、726からの信号の論理に応じてオン/オフする。
N型MOSトランジスタ818のソースは低電位電源92に接続する。N型MOSトランジスタ818のゲートはスイッチ819、820、821の一方の端に接続している。スイッチ819の他方の端はバイアス回路717と、スイッチ820の他方の端はバイアス回路30と、スイッチ821の他方の端はバイアス回路40と接続している。スイッチ819、820、821は、それぞれ、出力端子724、725、726からの信号の論理に応じてオン/オフする。
なお、P型MOSトランジスタ811と、抵抗814、N型MOSトランジスタ817と、N型MOSトランジスタ818とは、出力端子724からの信号の論理が"L"のときに、直列に接続される。そして、上記の素子によって形成される電流経路に流れる電流の電流値は、TIA回路710に流れる電流の電流値と同様である。
また、P型MOSトランジスタ812と、抵抗815、N型MOSトランジスタ817と、N型MOSトランジスタ818とは、出力端子725からの信号の論理が"L"のときに、直列に接続される。そして、上記の素子によって形成される電流経路に流れる電流の電流値は、TIA回路60に流れる電流の電流値と同様である。
また、P型MOSトランジスタ813と、抵抗816、N型MOSトランジスタ817と、N型MOSトランジスタ818とは、出力端子726からの信号の論理が"L"のときに、直列に接続される。そして、上記の素子によって形成される電流経路に流れる電流の電流値は、TIA回路70に流れる電流の電流値と同様である。
受光素子部80の抵抗82の一方の端の電圧と、他方の端の電圧を受けて切り替え回路720は出力端子724、725、726に、実施例6の切り替え回路720と同様な論理信号を出力する。受光素子部80のインダクタンス83に接続する出力端子は、中間ノード及び容量56に接続する。
以上より、TIA回路800が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲は、TIA回路710が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲、TIA回路60が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲、及び、TIA回路70が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲との和になる。すなわち、TIA回路800が信頼性のある出力信号を出力できる、入力信号の電流範囲は、広い範囲となる。
また、TIA回路800を構成するMOSトランジスタ、容量、抵抗はMOSトランジスタを製造する技術によって製造することができる。従って、TIA回路800を他のLSIを構成する回路と伴に、同一の半導体チップ上に形成することができる。
以下に本発明の特徴を付記する。
(付記1)
第1電流経路を有し、前記第1電流経路に流れ込む電流により、入力信号を検出する第1電流電圧変換回路と、
第2電流経路を有し、前記第2電流経路に流れ込む電流により、前記入力信号を検出する第2電流電圧変換回路と、
前記入力信号の電流値が第1電流値より小さいときは、前記第1電流電圧変換回路により前記入力信号を検出し、前記入力信号の電流値が前記第1電流値より大きいときは、前記第2電流電圧変換回路により前記入力信号を検出するように、前記第1電流電圧変換回路及び前記第2電流電圧変換回路の動作を制御する制御回路と、を備える半導体回路装置。
(付記2)
前記第1電流経路に含まれる第1抵抗と、前記第2電流経路に含まれる第2抵抗と、をさらに有し前記第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値より大きいことを特徴とする付記1記載の半導体回路装置。
(付記3)
前記第1電流電圧変換回路の第1出力端及び前記第2電流電圧変換回路の第2出力端が、接続ノードで接続されていることを特徴とする付記1記載の半導体回路装置。
(付記4)
前記第1電流経路に含まれる第1P型MOSトランジスタ及び前記第2電流経路に含まれる第2P型MOSトランジスタと、をさらに有し、前記制御回路は、前記第1P型MOSトランジスタ及び前記第2P型MOSトランジスタの導通状態と非導通状態の切り替えを制御することを特徴とする付記1記載の半導体回路装置。
(付記5)
前記制御回路は、前記入力信号の信号源と直列に接続された抵抗の両端の電圧を検出し、前記両端の電圧が第1電圧値より小さい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1電流より小さいと判断し、前記両端の電圧が前記第1電圧値より大きい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1電流値より大きいと判断することを特徴とする付記1記載の半導体回路装置。
(付記6)
前記第1電流経路に含まれる第1MOSトランジスタと、
前記第2電流経路に含まれる第2MOSトランジスタと、
前記第1MOSトランジスタのゲートに接続された第1バイアス回路と、
前記第2MOSトランジスタのゲートに接続された第2バイアス回路と、
をさらに有し、
前記第1MOSトランジスタを流れる電流は、前記第2MOSトランジスタを流れる電流よりも小さいことを特徴とする付記1記載の半導体回路装置。
(付記7)
前記制御回路は、前記第1出力端及び前記第2出力端が接続された出力信号線の振幅電圧を検出し、前記振幅電圧が第2電圧値より小さい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1電流値より小さいと判断し、前記振幅電圧が前記第2電圧値より大きい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1電流値より大きいと判断することを特徴とする付記1記載の半導体回路装置。
(付記8)
前記第1電流経路にインダクタンスが含まれることを特徴とする付記1記載の半導体回路装置。
(付記9)
前記第1電流電圧変換回路の第1入力線及び前記第2電流電圧変換回路の第2入力線が接続される分岐ノードから前記第2電流電圧変換回路までの前記第2入力線にインダクタンスが含まれることを特徴とする付記7記載の半導体回路装置。(図1、図6A)
(付記10)
前記第2出力端と前記接続ノードとの間において、インダクタンスが含まれることを特徴とする付記8記載の半導体回路装置。
(付記11)
前記第1出力端と接続ノードの間に配置された第1増幅器と、
前記第2出力端と接続ノードの間に配置された第2増幅器と、をさらに有し、前記制御回路は、前記第1増幅器及び前記第2増幅器の活性と非活性の切り替えを制御することを特徴とする付記1記載の半導体回路装置。
(付記12)
前記第1電流電圧変換回路は、前記第1電流経路に、前記第3MOSトランジスタ、前記第3抵抗、及び、第3バイアス回路にゲートが接続する前記第3MOSトランジスタを含み、前記第2電流電圧変換回路は、前記第2電流経路に、前記第4MOSトランジスタ、前記第4抵抗、及び、第4バイアス回路にゲートが接続する前記第3MOSトランジスタを含むことを特徴とする付記1記載の半導体回路装置。
(付記13)
第3電流経路を有し、前記第3電流経路に流れ込む電流により、入力信号を検出する第3電流電圧変換回路と、
第4電流経路を有し、前記第4電流経路に流れ込む電流により、前記入力信号を検出する第4電流電圧変換回路と、
第5電流経路を有し、前記第5電流経路に流れ込む電流により、前記入力信号を検出する第5電流電圧変換回路と、
前記入力信号の電流値が第1の値より小さいときは、前記第3電流電圧変換回路により前記入力信号を検出し、前記入力信号の電流値が前記第1の値より大きく、第2の値より小さいときは、前記第4電流電圧変換回路により前記入力信号を検出し、前記入力信号の電流値が前記第2の値より大きいときは、前記第5電流電圧変換回路により前記入力信号を検出するように、前記第3電流電圧変換回路、前記第4電流電圧変換回路、及び、前記第5電流電圧変換回路の動作を制御する制御回路と、を備える半導体回路装置。
(付記14)
前記第3電流経路にインダクタンスが含まれることを特徴とする付記13記載の半導体回路装置。
(付記15)
前記制御回路は、前記入力信号の信号源と直列に接続された抵抗の両端の電圧を検出し、前記両端の電圧が第3の値より小さい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1の値より小さいと判断し、前記両端の電圧が前記第3の値より大きく、第4の値より小さい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1の値より大きく、前記第2の値より小さいと判断し、前記両端の電圧が第4の値より大きい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第2の値より大きいと判断することを特徴とする付記13記載の半導体回路装置。
(付記16)
前記第3電流電圧変換回路は、前記第3電流経路に、前記第5MOSトランジスタ、前記第5抵抗、及び、第5バイアス回路にゲートが接続する前記第5MOSトランジスタを含み、前記第4電流電圧変換回路は、前記第4電流経路に、前記第6MOSトランジスタ、前記第6抵抗、及び、第6バイアス回路にゲートが接続する前記第6MOSトランジスタを含み、前記第5電流電圧変換回路は、前記第5電流経路に、前記第7MOSトランジスタ、前記第7抵抗、及び、第7バイアス回路にゲートが接続する前記第7MOSトランジスタを含むことを特徴とする付記13記載の半導体回路装置。(図8)
本発明によれば、広い、入力感度を維持できる入力信号の電流範囲を有する半導体回路装置を提供することができる。
図1に、実施例1のTIA回路100を示す。 図2によって、バイアス回路10、20、30、40の例を示す。 図3に、TIA回路60及びTIA回路70の特徴を表した表を示す。 図4に、TIA回路60及びTIA回路70が有する入力感度についてのグラフを示す。 図5に、実施例2のTIA回路200及び受光素子部210を示す。 図6に、実施例3のTIA回路300及びTIA回路400を示す。 図7に、実施例4のTIA回路500及び受光素子部210を示す。 図8に、実施例5のTIA回路600及び受光素子部210を示す。 図9に、実施例6のTIA回路700及び受光素子部80を示す。 図10に、実施例7のTIA回路800及び受光素子部80を示す。
符号の説明
100、200、300、400、500、600、700、800 TIA回路
10、20、30、40、716、717 バイアス回路
60、70、310、530、540、710 TIA回路
80、220、720 切り替え回路
90 端子
61、71、85、612、711、811、812、813 P型MOSトランジスタ
11、12、31、32、34、62、72、82、611、613、712、814、815、816 抵抗
33、51、721、722 差動増幅器
53、54 信号
57、58、65、83、715 インダクタンス
55、620 中間ノード
84、56 容量
91 高電位電源
92 低電位電源
52、222、223 反転増幅器
510、511、512、520、521、522 増幅器
81 フォトダイオード
221 振幅検出回路
617、618、619、819、820、821、822、823、824 スイッチ
63、73、64、74、35、36、39、42、43、513、523、614、615、616、713、714、817、818 N型MOSトランジスタ

Claims (10)

  1. 第1電流経路を有し、前記第1電流経路に流れ込む電流により、入力信号を検出する第1電流電圧変換回路と、
    第2電流経路を有し、前記第2電流経路に流れ込む電流により、前記入力信号を検出する第2電流電圧変換回路と、
    前記入力信号の電流値が第1電流値より小さいときは、前記第1電流電圧変換回路により前記入力信号を検出し、前記入力信号の電流値が前記第1電流値より大きいときは、前記第2電流電圧変換回路により前記入力信号を検出するように、前記第1電流電圧変換回路及び前記第2電流電圧変換回路の動作を制御する制御回路と、を備える半導体回路装置。
  2. 前記第1電流経路に含まれる第1抵抗と、前記第2電流経路に含まれる第2抵抗と、をさらに有し前記第1抵抗の抵抗値が前記第2抵抗の抵抗値より大きいことを特徴とする請求項1記載の半導体回路装置。
  3. 前記第1電流経路に含まれる第1P型MOSトランジスタ及び前記第2電流経路に含まれる第2P型MOSトランジスタと、をさらに有し、前記制御回路は、前記第1P型MOSトランジスタ及び前記第2P型MOSトランジスタの導通状態と非導通状態の切り替えを制御することを特徴とする請求項1記載の半導体回路装置。
  4. 前記制御回路は、前記入力信号の信号源と直列に接続された抵抗の両端の電圧を検出し、前記両端の電圧が第1電圧値より小さい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1電流より小さいと判断し、前記両端の電圧が前記第1電圧値より大きい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1電流値より大きいと判断することを特徴とする請求項1記載の半導体回路装置。
  5. 前記第1電流経路に含まれる第1MOSトランジスタと、
    前記第2電流経路に含まれる第2MOSトランジスタと、
    前記第1MOSトランジスタのゲートに接続された第1バイアス回路と、
    前記第2MOSトランジスタのゲートに接続された第2バイアス回路と、
    をさらに有し、
    前記第1MOSトランジスタを流れる電流は、前記第2MOSトランジスタを流れる電流よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の半導体回路装置。
  6. 前記制御回路は、前記第1出力端及び前記第2出力端が接続された出力信号線の振幅電圧を検出し、前記振幅電圧が第2電圧値より小さい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1電流値より小さいと判断し、前記振幅電圧が前記第2電圧値より大きい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1電流値より大きいと判断することを特徴とする請求項1記載の半導体回路装置。
  7. 前記第1電流経路にインダクタンスが含まれることを特徴とする請求項1記載の半導体回路装置。
  8. 前記第1電流電圧変換回路は、前記第1電流経路に、前記第3MOSトランジスタ、前記第3抵抗、及び、第3バイアス回路にゲートが接続する前記第3MOSトランジスタを含み、前記第2電流電圧変換回路は、前記第2電流経路に、前記第4MOSトランジスタ、前記第4抵抗、及び、第4バイアス回路にゲートが接続する前記第3MOSトランジスタを含むことを特徴とする請求項1記載の半導体回路装置。
  9. 第3電流経路を有し、前記第3電流経路に流れ込む電流により、入力信号を検出する第3電流電圧変換回路と、
    第4電流経路を有し、前記第4電流経路に流れ込む電流により、前記入力信号を検出する第4電流電圧変換回路と、
    第5電流経路を有し、前記第5電流経路に流れ込む電流により、前記入力信号を検出する第5電流電圧変換回路と、
    前記入力信号の電流値が第1の値より小さいときは、前記第3電流電圧変換回路により前記入力信号を検出し、前記入力信号の電流値が前記第1の値より大きく、第2の値より小さいときは、前記第4電流電圧変換回路により前記入力信号を検出し、前記入力信号の電流値が前記第2の値より大きいときは、前記第5電流電圧変換回路により前記入力信号を検出するように、前記第3電流電圧変換回路、前記第4電流電圧変換回路、及び、前記第5電流電圧変換回路の動作を制御する制御回路と、を備える半導体回路装置。
  10. 前記制御回路は、前記入力信号の信号源と直列に接続された抵抗の両端の電圧を検出し、前記両端の電圧が第3の値より小さい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1の値より小さいと判断し、前記両端の電圧が前記第3の値より大きく、第4の値より小さい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第1の値より大きく、前記第2の値より小さいと判断し、前記両端の電圧が第4の値より大きい電圧であるときには、前記入力信号の電流値は前記第2の値より大きいと判断することを特徴とする請求項9記載の半導体回路装置。
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