JP2009102775A - ワイヤ、避難路表示装置、車両用防護柵、手摺り及びガラス棚 - Google Patents
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Abstract
【課題】 付設作業の時間短縮を図れるとともに、カーペット等のデザインを損なうことをなくし、かつ、耐久性に優れたワイヤ及び避難路表示装置を提供する。
【解決手段】 非常時に人を避難口まで誘導する避難路表示装置20であって、避難口に通じる通路Aの壁面Bに、誘導方向に沿って設けられたワイヤ10を有し、このワイヤ10の最外層又は内層が、蓄光材料を含有した。
【選択図】 図1
【解決手段】 非常時に人を避難口まで誘導する避難路表示装置20であって、避難口に通じる通路Aの壁面Bに、誘導方向に沿って設けられたワイヤ10を有し、このワイヤ10の最外層又は内層が、蓄光材料を含有した。
【選択図】 図1
Description
本発明は、一層又は複数の層を有するワイヤ、このワイヤを用いた避難路表示装置、車両用防護柵、手摺り及びガラス棚に関し、特に、複数の層を有した電線を含むワイヤ、このワイヤを用いた避難路表示装置、車両用防護柵、手摺り及びガラス棚に関する。
ホテルやデパート、駅、映画館など、人が往来する施設等においては、停電や火災などの非常事態に備えて、非常口表示灯や誘導表示灯などが付設されている。
これらのうち、非常口表示灯は、この非常口表示灯が取り付けられている場所又はごく近い場所に非常口があることを示す指示灯である。また、誘導表示灯は、非常口までの距離や避難経路の方向などを示す指示灯である。
これら指示灯が付設されることで、非常事態に遭遇した人は、それら指示灯の表示内容にしたがい、避難経路を通って非常口にたどり着き、外に避難することができる。
これらのうち、非常口表示灯は、この非常口表示灯が取り付けられている場所又はごく近い場所に非常口があることを示す指示灯である。また、誘導表示灯は、非常口までの距離や避難経路の方向などを示す指示灯である。
これら指示灯が付設されることで、非常事態に遭遇した人は、それら指示灯の表示内容にしたがい、避難経路を通って非常口にたどり着き、外に避難することができる。
ところが、それら指示灯は、通常、壁面上方や天井に付設されているため、火災発生時に煙が充満すると、見付け出すのが困難であった。
また、それら指示灯は、LED等の発光器具を内蔵し発光表示していた。このため、その発光器具点灯用の電気設備や電気配線が必要となり、災害が発生して停電になったときには機能しなくなるという問題があった。
また、それら指示灯は、LED等の発光器具を内蔵し発光表示していた。このため、その発光器具点灯用の電気設備や電気配線が必要となり、災害が発生して停電になったときには機能しなくなるという問題があった。
そこで、煙が充満した中でも容易に表示内容を確認することができ、また、停電時でも指示灯として機能し得る改良技術が提案されている。
例えば、廊下の床面に敷かれたカーペットや塩化ビニールタイルなどの上面に、線や矢印などの形状で、蓄光材を塗布したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この技術によれば、上方で充満する煙に遮られることなく、表示内容を確認することができる。また、蓄光材で形成されているため、電気設備等を必要とせず、停電になったときでも自ら発光し、指示灯として機能し得る。
特開平9−108368号公報
例えば、廊下の床面に敷かれたカーペットや塩化ビニールタイルなどの上面に、線や矢印などの形状で、蓄光材を塗布したものがある(例えば、特許文献1参照。)。
この技術によれば、上方で充満する煙に遮られることなく、表示内容を確認することができる。また、蓄光材で形成されているため、電気設備等を必要とせず、停電になったときでも自ら発光し、指示灯として機能し得る。
しかしながら、上述した特許文献1に記載の技術は、カーペットの繊維素材上や、塩化ビニールタイルの表面上などに、平面に蓄光材を塗っただけのものであった。このため、人の往来によってその蓄光材が剥がれるなど、耐久性に乏しいものとなっていた。
また、当該技術は、線状や矢印状に形をつくりながら塗布していくものであった。このため、その塗布の作業に時間がかかっていた。
また、当該技術は、線状や矢印状に形をつくりながら塗布していくものであった。このため、その塗布の作業に時間がかかっていた。
さらに、特許文献1の図13に示すように、通路の床面のほぼ全域にわたって蓄光材が塗布されることで、カーペットや塩化ビニールタイルにもともと描かれていたデザインが損なわれることがあった。これにより、例えば、ホテルでは、廊下の床面のデザインから醸し出される落ち着いた雰囲気が損なわれるという問題も生じていた。
本発明は、上記の事情にかんがみなされたものであり、付設作業の時間短縮を図れるとともに、カーペット等のデザインを損なうことをなくし、かつ、耐久性に優れたワイヤ、避難路表示装置、さらには、車両用防護柵、手摺り及びガラス棚の提供を目的とする。
この目的を達成するため、本発明のワイヤは、一層又は複数の層で形成されたワイヤであって、最外層又は内層に蓄光材料を含有した構成としてある。
また、本発明の避難路表示装置は、非常時に人を避難口まで誘導する避難路表示装置であって、避難口に通じる通路の壁面に、誘導方向に沿って設けられたワイヤを有し、このワイヤが、上記のワイヤを含む構成としてある。
また、本発明の車両用防護柵は、車両が道路から逸脱するのを阻止するための車両用防護柵であって、道路の延びる方向に所定の間隔で立設された複数の支柱と、これら支柱を繋ぐように設けられた一又は二以上の線部材とを備え、この線部材が、上記のワイヤからなる構成としてある。
また、本発明の車両用防護柵は、車両が道路から逸脱するのを阻止するための車両用防護柵であって、複数の枠を形成する枠組部材と、各枠に嵌合された網状部材とを備え、この網状部材を構成する複数のワイヤが、上記のワイヤからなる構成としてある。
また、本発明の手摺りは、非常用の階段又はスロープに取り付けられた手摺りであって、階段又はスロープの昇降方向に所定の間隔で立設された複数の手摺り柱と、これら手摺り柱の各間に設けられた桟部材とを有し、この桟部材の一部又は全部が、上記のワイヤにより形成された構成としてある。
また、本発明のガラス棚は、物が載置されるガラス板と、このガラス板を水平の状態に保持したままで吊り下げるワイヤとを備えたガラス棚であって、ワイヤが、上記のワイヤを含む構成としてある。
以上のように、本発明によれば、避難路表示装置がワイヤ状に形成されているため、通路の壁面の所定箇所にそのまま付設すればよい。このため、蓄光材を一つ一つ塗布する作業に比べて、付設作業の時間短縮を図ることができる。
また、ワイヤは、壁面に設けられるとともに、線形状であることから、カーペット等のデザインを損なうことがない。
さらに、避難路表示装置がワイヤ状に形成されているので、人が往来しただけでは剥がれることがない。
また、ワイヤは、壁面に設けられるとともに、線形状であることから、カーペット等のデザインを損なうことがない。
さらに、避難路表示装置がワイヤ状に形成されているので、人が往来しただけでは剥がれることがない。
以下、本発明に係るワイヤ、避難路表示装置、車両用防護柵、手摺り及びガラス棚の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
[ワイヤ]
まず、本発明のワイヤの実施形態について、図1(i)〜(v)を参照して説明する。
同図(i)〜(v)は、本実施形態の各種ワイヤの構造を示す断面斜視図である。
まず、本発明のワイヤの実施形態について、図1(i)〜(v)を参照して説明する。
同図(i)〜(v)は、本実施形態の各種ワイヤの構造を示す断面斜視図である。
本実施形態のワイヤは、複数の層で形成されている。例えば、同図(i)に示すように、内層11aと、外層12aにより形成することができる。
ここで、外層12aには、蓄光材料を含有してある。
蓄光材料は、例えば、M Al2O4で表され、Mはカルシウム、ストロンチウム、バリウムからなる群から選ばれた金属元素からなる化合物で、長時間の蓄光特性を有するものである。
蓄光とは、蓄光材料を含有した物質(蓄光体)が光源からのエネルギー(例えば、紫外線エネルギー)を蓄積し、その光源からの光の入射時だけでなく光源が断たれた後も、その蓄積したエネルギーにより発光することをいう。
ここで、外層12aには、蓄光材料を含有してある。
蓄光材料は、例えば、M Al2O4で表され、Mはカルシウム、ストロンチウム、バリウムからなる群から選ばれた金属元素からなる化合物で、長時間の蓄光特性を有するものである。
蓄光とは、蓄光材料を含有した物質(蓄光体)が光源からのエネルギー(例えば、紫外線エネルギー)を蓄積し、その光源からの光の入射時だけでなく光源が断たれた後も、その蓄積したエネルギーにより発光することをいう。
このように、外層12aが蓄光材料を含有しているワイヤ10aに紫外線を照射したときは、照射中だけでなく照射後も、外層12aが発光する。この外層12aの発光は、人が直接視認可能である。
また、ワイヤ10は、図1(ii)に示すように、導体11b及び絶縁体12bにより形成することができる。つまり、ワイヤ10は、絶縁電線を含む。
導体11bは、電気が通る金属部分である。この導体11bは、例えば、銅,鉄,ステンレス,アルミニウムなどの金属で形成することができる。
絶縁体12bは、絶縁を目的として導体11bの周辺に形成された層である。この絶縁体12bは、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル混合物)やPE(ポリエチレン)などで形成できる。
また、絶縁体12bは、蓄光材料を含有する。このため、このワイヤ10bに紫外線を照射したときは、照射中及び照射後に絶縁体12bが発光する。
なお、ワイヤ10bにおいては、導体11bが内層を構成し、絶縁体12bが外層を構成する。
導体11bは、電気が通る金属部分である。この導体11bは、例えば、銅,鉄,ステンレス,アルミニウムなどの金属で形成することができる。
絶縁体12bは、絶縁を目的として導体11bの周辺に形成された層である。この絶縁体12bは、例えば、PVC(ポリ塩化ビニル混合物)やPE(ポリエチレン)などで形成できる。
また、絶縁体12bは、蓄光材料を含有する。このため、このワイヤ10bに紫外線を照射したときは、照射中及び照射後に絶縁体12bが発光する。
なお、ワイヤ10bにおいては、導体11bが内層を構成し、絶縁体12bが外層を構成する。
さらに、ワイヤ10は、図1(iii)に示すように、導体11cと、絶縁体12cと、被覆(シース)13cにより形成することができる。つまり、ワイヤ10は、ケーブルを含む。
導体11cは、前述の導体11bと同様である。また、絶縁体12cは、前述の絶縁体12bと同様である。
導体11cは、前述の導体11bと同様である。また、絶縁体12cは、前述の絶縁体12bと同様である。
被覆13cは、絶縁体12cの機械的保護を目的として絶縁体12cの外方に形成された層である。
この被覆13cは、蓄光材料を含有する。このため、このワイヤ10cに紫外線を照射したときは、照射中及び照射後に被覆13cが発光する。
なお、ワイヤ10cにおいては、導体11cと絶縁体12cが内層を構成し、被覆13cが外層を構成する。
この被覆13cは、蓄光材料を含有する。このため、このワイヤ10cに紫外線を照射したときは、照射中及び照射後に被覆13cが発光する。
なお、ワイヤ10cにおいては、導体11cと絶縁体12cが内層を構成し、被覆13cが外層を構成する。
また、ワイヤ10は、図1(iv)に示すように、複数の線心11d−1〜11d−3と、被覆(シース)12dにより形成することができる。
線心11dは、導体13dと、絶縁体14dとを有している。ここで、導体13dは、前述の導体11bと同様である。また、絶縁体14dは、前述の絶縁体12bと同様である。
被覆12dは、前述の被覆13cと同様であり、蓄光材料を含有する。このため、このワイヤ10dに紫外線を照射したときは、照射中及び照射後に被覆12dが発光する。
線心11dは、導体13dと、絶縁体14dとを有している。ここで、導体13dは、前述の導体11bと同様である。また、絶縁体14dは、前述の絶縁体12bと同様である。
被覆12dは、前述の被覆13cと同様であり、蓄光材料を含有する。このため、このワイヤ10dに紫外線を照射したときは、照射中及び照射後に被覆12dが発光する。
さらに、ワイヤ10は、図1(v)に示すように、内層11eをパイプ状に形成し、このパイプ状の内部を中空12eにすることができる。これにより、ワイヤ10eの軽量化を図ることができる。
なお、同図(v)においては、ワイヤ10eが内層11eと外層13eの二層で形成されているが、二層に限るものではなく、三層以上で形成することもできる。この場合、最も内側の層がパイプ状に形成され、その内部が中空となる。
なお、同図(v)においては、ワイヤ10eが内層11eと外層13eの二層で形成されているが、二層に限るものではなく、三層以上で形成することもできる。この場合、最も内側の層がパイプ状に形成され、その内部が中空となる。
また、ワイヤ10は、同図(vi)に示すように、蓄光材料を含有した蓄光体11fのみで形成することができる。つまり、ワイヤ10fは、1層のみで形成されている。
以上のように、ワイヤを図1(i)〜(vi)に示すような構造とすることで、最も外側の層(最外層)が蓄光材料を含有するときには、紫外線の照射によりその最外層を発光させることができる。
なお、これらワイヤ10a〜10fは、押出機で押出形成することにより押出製品として製造できる。これにより、連続して数百m〜数千m単位で製品化できる。
また、ワイヤ10の直径は、例えば、1mm〜30mmなど、任意に形成できる。
また、ワイヤ10の直径は、例えば、1mm〜30mmなど、任意に形成できる。
さらに、ワイヤは線状に形成されることから、以下の様々な用途に使用可能である。
例えば、避難路表示装置、車両用防護柵、手摺り、ガラス棚などが挙げられる。これら使用例について、以下順次説明する。
例えば、避難路表示装置、車両用防護柵、手摺り、ガラス棚などが挙げられる。これら使用例について、以下順次説明する。
[避難路表示装置]
次に、本実施形態の避難路表示装置について、図2を参照して説明する。
同図は、建物内の通路Aに避難路表示装置20aが使用された状態を示す透視図である。
本実施形態の避難路表示装置20aは、建物内で火災や停電などが発生したとき(非常時)において、人を避難口(非常口や通常の出入口を含む)まで誘導するための装置である。
次に、本実施形態の避難路表示装置について、図2を参照して説明する。
同図は、建物内の通路Aに避難路表示装置20aが使用された状態を示す透視図である。
本実施形態の避難路表示装置20aは、建物内で火災や停電などが発生したとき(非常時)において、人を避難口(非常口や通常の出入口を含む)まで誘導するための装置である。
この避難路表示装置20aは、図1に示すワイヤ10を用いることができる。そして、図2に示すように、避難口に通じる通路Aの壁面Bや床面Cに、誘導方向に沿って設けられている。
このように、避難路表示装置20aとしてワイヤ10を用いることで、例えば停電時でも発光することができる。このため、人は、停電中でも避難路表示装置20aを見付け出すことができ、この避難路表示装置20aを頼りに進んでいって避難口までたどり着くことができる。
しかも、その発光は蓄光であるため、電気設備や電気配線を必要としない。これにより、低コストの避難路表示装置20aを実現できる。
なお、蓄光材料は、紫外線に反応して発光するため、通路Aの任意の箇所に紫外線発光器具を設置しておくことが望ましい。
このように、避難路表示装置20aとしてワイヤ10を用いることで、例えば停電時でも発光することができる。このため、人は、停電中でも避難路表示装置20aを見付け出すことができ、この避難路表示装置20aを頼りに進んでいって避難口までたどり着くことができる。
しかも、その発光は蓄光であるため、電気設備や電気配線を必要としない。これにより、低コストの避難路表示装置20aを実現できる。
なお、蓄光材料は、紫外線に反応して発光するため、通路Aの任意の箇所に紫外線発光器具を設置しておくことが望ましい。
さらに、避難路表示装置20aは、図3、図4に示すように、壁面Bから盛り上がるように設けられている。
例えば、図3に示すように、避難路表示装置20aは、その一部が壁面Bの切り欠き部に嵌め込まれ、他の一部が露出するように設けられる。
また、図4に示すように、避難路表示装置20aは、断面外周の一部が直線になるように形成されており、この直線部分が壁面Bとの接合面となって、壁面Bに接合される。
例えば、図3に示すように、避難路表示装置20aは、その一部が壁面Bの切り欠き部に嵌め込まれ、他の一部が露出するように設けられる。
また、図4に示すように、避難路表示装置20aは、断面外周の一部が直線になるように形成されており、この直線部分が壁面Bとの接合面となって、壁面Bに接合される。
避難路表示装置をこのような構成とすると、避難路表示装置20aの視認が容易になる。
例えば、避難路表示装置20aは、火災時を想定して、煙が充満する上方を避け、壁面Bの下方に設けられる。これに対し、人の目の高さは、歩行時で、通常床面より1m以上高い位置にある。
ここで、避難路表示装置20aが壁面Bより埋没した位置にあると、人がその避難路表示装置20aを見ても、壁面Bに阻まれて、ごく一部しか確認できない。しかも、非常時は、人が冷静さを失いやすいため、避難路表示装置20aを見落とす可能性が高い。
これに対して、本実施形態の避難路表示装置20aは、壁面Bから盛り上がるように立体的に設けられている。これにより、視認角度が広がることから、人が視認しやすくなり、非常時でも見落とす可能性が低くなる。したがって、その人を確実に避難口まで誘導できる。
例えば、避難路表示装置20aは、火災時を想定して、煙が充満する上方を避け、壁面Bの下方に設けられる。これに対し、人の目の高さは、歩行時で、通常床面より1m以上高い位置にある。
ここで、避難路表示装置20aが壁面Bより埋没した位置にあると、人がその避難路表示装置20aを見ても、壁面Bに阻まれて、ごく一部しか確認できない。しかも、非常時は、人が冷静さを失いやすいため、避難路表示装置20aを見落とす可能性が高い。
これに対して、本実施形態の避難路表示装置20aは、壁面Bから盛り上がるように立体的に設けられている。これにより、視認角度が広がることから、人が視認しやすくなり、非常時でも見落とす可能性が低くなる。したがって、その人を確実に避難口まで誘導できる。
また、従来の避難路表示装置としてテープ状のものが市販されているが、これと比較した場合でも、本実施形態の避難路表示装置20aは種々の効果を奏する。
例えば、テープ状の場合には粘着性が必要なため、繰り返し使用することができない。これに対し、避難路表示装置20aは、線状に形成されているため反復して何度も使用できる。
また、テープ状のものを貼り付ける被接着面は、極力乾いていることが望まれる。これに対し、避難路表示装置20aは、線状に形成されており、壁面の溝に嵌合したり、屋内外の空中に浮かして使用したりすることができる。このため、乾いた場所だけでなく、湿気のある場所でも使用できる(付設場所を選ばない)。
さらに、テープ状のものは二次曲線までは変形可能であるが、避難路表示装置20aは、線状であるため、三次曲線に変形可能である。
加えて、テープ状のものはビニル製のものが大半であるが、避難路表示装置20aは、防炎素材の樹脂製造も可能である。
例えば、テープ状の場合には粘着性が必要なため、繰り返し使用することができない。これに対し、避難路表示装置20aは、線状に形成されているため反復して何度も使用できる。
また、テープ状のものを貼り付ける被接着面は、極力乾いていることが望まれる。これに対し、避難路表示装置20aは、線状に形成されており、壁面の溝に嵌合したり、屋内外の空中に浮かして使用したりすることができる。このため、乾いた場所だけでなく、湿気のある場所でも使用できる(付設場所を選ばない)。
さらに、テープ状のものは二次曲線までは変形可能であるが、避難路表示装置20aは、線状であるため、三次曲線に変形可能である。
加えて、テープ状のものはビニル製のものが大半であるが、避難路表示装置20aは、防炎素材の樹脂製造も可能である。
ところで、図2に示す避難路表示装置20aは、建物内に設けるものであるが、避難路表示装置は建物内に設けることに限るものではなく、例えば、図5に示すように、トンネル内に設けることもできる。
このトンネルD内に設けられた避難路表示装置20bは、トンネルD内で車両事故などが発生したとき(非常時)において、人を避難口(非常口やトンネルの出口を含む)まで誘導するための装置である。
この避難路表示装置20bは、図1に示すワイヤ10を用いることができる。そして、図5に示すように、トンネル内の壁面Eに、避難口に向かう方向に沿って設けられている。
このトンネルD内に設けられた避難路表示装置20bは、トンネルD内で車両事故などが発生したとき(非常時)において、人を避難口(非常口やトンネルの出口を含む)まで誘導するための装置である。
この避難路表示装置20bは、図1に示すワイヤ10を用いることができる。そして、図5に示すように、トンネル内の壁面Eに、避難口に向かう方向に沿って設けられている。
このように、避難路表示装置20bとしてワイヤ10を用いることで、例えばトンネル内でも発光することができる。このため、人は、トンネルD内で事故に遭遇しても、避難路表示装置20bを見付け出すことができ、この避難路表示装置20bを頼りに進んでいって避難口までたどり着くことができる。
なお、トンネル内に設けられる避難路表示装置20bは、建物内に設けられる避難路表示装置20aと同様、図3、図4に示すように、壁面Eから盛り上がるように立体的に設けられている。これにより、避難路表示装置20を確実に視認でき、人を避難口まで誘導できる。
なお、蓄光材料は、紫外線に反応して発光するため、トンネル内の任意の箇所に紫外線発光器具を設置しておくことが望ましい。
なお、トンネル内に設けられる避難路表示装置20bは、建物内に設けられる避難路表示装置20aと同様、図3、図4に示すように、壁面Eから盛り上がるように立体的に設けられている。これにより、避難路表示装置20を確実に視認でき、人を避難口まで誘導できる。
なお、蓄光材料は、紫外線に反応して発光するため、トンネル内の任意の箇所に紫外線発光器具を設置しておくことが望ましい。
[車両用防護柵]
次に、本実施形態の車両用防護柵について説明する。
車両用防護柵とは、車両が道路から逸脱することを阻止するための柵をいう。
この車両用防護柵には、例えば、ガードレール,ガードパイプ,ガードケーブル,複合型防護柵などがある。
ここでは、その代表例として、ガードケーブルと、ガードレール(ケーブル付き)と、複合型防護柵について、説明する。
次に、本実施形態の車両用防護柵について説明する。
車両用防護柵とは、車両が道路から逸脱することを阻止するための柵をいう。
この車両用防護柵には、例えば、ガードレール,ガードパイプ,ガードケーブル,複合型防護柵などがある。
ここでは、その代表例として、ガードケーブルと、ガードレール(ケーブル付き)と、複合型防護柵について、説明する。
(ガードケーブル)
ガードケーブルの構成について、図6を参照して説明する。
同図に示すように、ガードケーブル30は、支柱31と、線部材32とを有している。
支柱31は、道路の延びる方向に沿って所定間隔で複数立設された柱状部材である。
線部材32は、道路面から所定の高さのところで、各支柱31を繋ぐように水平方向に取り付けられている。
ガードケーブルの構成について、図6を参照して説明する。
同図に示すように、ガードケーブル30は、支柱31と、線部材32とを有している。
支柱31は、道路の延びる方向に沿って所定間隔で複数立設された柱状部材である。
線部材32は、道路面から所定の高さのところで、各支柱31を繋ぐように水平方向に取り付けられている。
この線部材32は、図1に示すワイヤ10を用いることができる。これにより、この線部材32自体が発光するため、夜間に走行する車両の誘導が可能となり、夜間走行の安全性を確保できる。
特に、山間部や、地方の交通量が少ない場所、山あいの曲がりくねった道路などでは、蓄光材料の有する残光性能が、後から来る車両に「線」として安全性確保の道しるべとすることができる。
しかも、電気設備を用いる必要がないため、低コスト化を実現できる。
なお、線部材32は、同図においては3本設けてあるが、3本に限るものではなく、例えば、1本、2本又は4本以上であってもよい。
特に、山間部や、地方の交通量が少ない場所、山あいの曲がりくねった道路などでは、蓄光材料の有する残光性能が、後から来る車両に「線」として安全性確保の道しるべとすることができる。
しかも、電気設備を用いる必要がないため、低コスト化を実現できる。
なお、線部材32は、同図においては3本設けてあるが、3本に限るものではなく、例えば、1本、2本又は4本以上であってもよい。
(ケーブル付きガードレール)
ケーブル付きガードレールの構成について、図7を参照して説明する。
同図に示すように、ケーブル付きガードレール40は、支柱41と、レール42と、線部材43とを有している。
支柱41は、道路の延びる方向に沿って所定間隔で複数立設された柱状部材である。
レール42は、長い板状の部材であって、各支柱41を繋ぐように、長手方向が水平方向になるように取り付けられている。このレール42は、車両が衝突したときの衝撃を和らげるために、幅方向の断面形状が波状に形成されている。
ケーブル付きガードレールの構成について、図7を参照して説明する。
同図に示すように、ケーブル付きガードレール40は、支柱41と、レール42と、線部材43とを有している。
支柱41は、道路の延びる方向に沿って所定間隔で複数立設された柱状部材である。
レール42は、長い板状の部材であって、各支柱41を繋ぐように、長手方向が水平方向になるように取り付けられている。このレール42は、車両が衝突したときの衝撃を和らげるために、幅方向の断面形状が波状に形成されている。
線部材43は、道路面から所定の高さのところで、各支柱41を繋ぐように水平方向に取り付けられた線状の部材である。
この線部材43は、図1に示すワイヤ10を用いることができる。これにより、この線部材43自体が発光するため、夜間に走行する車両の誘導が可能となり、夜間走行の安全性を確保できる。
特に、山間部や、地方の交通量が少ない場所、山あいの曲がりくねった道路などでは、蓄光材料の有する残光性能が、後から来る車両に「線」として安全性確保の道しるべとすることができる。
しかも、電気設備を用いる必要がないため、低コスト化を実現できる。
なお、線部材43は、同図においては1本設けてあるが、1本に限るものではなく、例えば、2本以上設けることができる。
この線部材43は、図1に示すワイヤ10を用いることができる。これにより、この線部材43自体が発光するため、夜間に走行する車両の誘導が可能となり、夜間走行の安全性を確保できる。
特に、山間部や、地方の交通量が少ない場所、山あいの曲がりくねった道路などでは、蓄光材料の有する残光性能が、後から来る車両に「線」として安全性確保の道しるべとすることができる。
しかも、電気設備を用いる必要がないため、低コスト化を実現できる。
なお、線部材43は、同図においては1本設けてあるが、1本に限るものではなく、例えば、2本以上設けることができる。
(複合型防護柵)
複合型防護柵の構成について、図8を参照して説明する。
同図に示すように、複合型防護柵50は、防護柵部51と、フェンス部52とを含む複合型の防護柵である。
複合型防護柵の構成について、図8を参照して説明する。
同図に示すように、複合型防護柵50は、防護柵部51と、フェンス部52とを含む複合型の防護柵である。
防護柵部51は、コンクリート壁51−1と、鋼製防護柵51−2とを有している。
コンクリート壁51−1は、道路の路肩又は中央分離帯に沿って、連続的に配置された障壁である。
鋼製防護柵51−2は、コンクリート壁51−1の上方に立設された鋼製の柵である。
コンクリート壁51−1は、道路の路肩又は中央分離帯に沿って、連続的に配置された障壁である。
鋼製防護柵51−2は、コンクリート壁51−1の上方に立設された鋼製の柵である。
フェンス部52は、枠組部材52−1と、網状部材52−2とを有している。
枠組部材52−1は、複数の枠を形成した部材である。
網状部材52−2は、枠組部材52−1が形成する複数の枠のそれぞれに嵌め込まれた網状の部材である。
この網状部材52−2は、複数本のワイヤが網状に組まれて形成されている。これら複数本のワイヤには、図1に示すワイヤ10を用いることができる。
これにより、網状のワイヤが発光するため、夜間に走行する車両の誘導が可能となり、夜間走行の安全性を確保できる。
なお、網状部材52−2は、その全部又は一部をワイヤ10で構成することもできる。そして、一部の場合は、枠ごとに、文字や絵柄などを、ワイヤ10により形成することができる。
枠組部材52−1は、複数の枠を形成した部材である。
網状部材52−2は、枠組部材52−1が形成する複数の枠のそれぞれに嵌め込まれた網状の部材である。
この網状部材52−2は、複数本のワイヤが網状に組まれて形成されている。これら複数本のワイヤには、図1に示すワイヤ10を用いることができる。
これにより、網状のワイヤが発光するため、夜間に走行する車両の誘導が可能となり、夜間走行の安全性を確保できる。
なお、網状部材52−2は、その全部又は一部をワイヤ10で構成することもできる。そして、一部の場合は、枠ごとに、文字や絵柄などを、ワイヤ10により形成することができる。
[手摺り]
次に、本実施形態の手摺りについて、図9を参照して説明する。
同図は、手摺りの全体構造を示す外観図である。
手摺りは、例えば非常用の階段やスロープなどで、歩行を補助するために取り付けられた器具であって、同図に示すように、手摺り柱61と、笠木62と、組子63と、手摺り子64とを有している。
次に、本実施形態の手摺りについて、図9を参照して説明する。
同図は、手摺りの全体構造を示す外観図である。
手摺りは、例えば非常用の階段やスロープなどで、歩行を補助するために取り付けられた器具であって、同図に示すように、手摺り柱61と、笠木62と、組子63と、手摺り子64とを有している。
手摺り柱61は、階段などの両脇又は片脇に、その階段等の昇降方向に沿って所定間隔で複数立設された棒状部材である。
笠木62は、手摺り60のうち歩行者の手がかかる最上部の仕上げ材である。
組子63は、手摺り柱61の下方同士を繋ぐ部材であって、笠木62とほぼ平行に取り付けられる。
手摺り子64は、笠木62と組子63との間に、垂直、又は、笠木62と平行に取り付けられた部材である。
なお、本実施形態においては、これら笠木62,組子63,手摺り子64を総称して「桟部材」という。つまり、桟部材とは、複数本の手摺り柱61の各間に設けられた部材をいう。
笠木62は、手摺り60のうち歩行者の手がかかる最上部の仕上げ材である。
組子63は、手摺り柱61の下方同士を繋ぐ部材であって、笠木62とほぼ平行に取り付けられる。
手摺り子64は、笠木62と組子63との間に、垂直、又は、笠木62と平行に取り付けられた部材である。
なお、本実施形態においては、これら笠木62,組子63,手摺り子64を総称して「桟部材」という。つまり、桟部材とは、複数本の手摺り柱61の各間に設けられた部材をいう。
これら手摺り柱61,笠木62,組子63,手摺り子64は、図1に示すワイヤ10を用いて形成できる。
手摺り60をこのような構成とすれば、手摺り柱61等が発光するため、暗い場所でも容易に手摺り60の位置を見つけることができる。そして、この発光している手摺り60を頼りに階段等を昇降することができる。
また、夜間には手摺り柱61等が発光するため、あたかもライトアップされたかのように光らせることができる。これにより、装飾効果を高めることができる。
手摺り60をこのような構成とすれば、手摺り柱61等が発光するため、暗い場所でも容易に手摺り60の位置を見つけることができる。そして、この発光している手摺り60を頼りに階段等を昇降することができる。
また、夜間には手摺り柱61等が発光するため、あたかもライトアップされたかのように光らせることができる。これにより、装飾効果を高めることができる。
さらに、桟部材の全部をワイヤ10で形成することにより、手摺り60の全体を光らせることができる。一方、桟部材の一部をワイヤ10で形成することで、何らかの図形や文字などの形で光らせることができる。
なお、図9においては、手摺り60が、手摺り柱61,笠木62,組子63,手摺り子64により構成されているが、この構成に限るものではなく、例えば、組子63や手摺り子64が無い構成とすることもできる。
なお、図9においては、手摺り60が、手摺り柱61,笠木62,組子63,手摺り子64により構成されているが、この構成に限るものではなく、例えば、組子63や手摺り子64が無い構成とすることもできる。
[ガラス棚]
次に、本実施形態のガラス棚について、図10,図11を参照して説明する。
図10は、縦長のガラス筐体の内部に、水平状態のガラス板を複数段設けて、物を収納可能にしたガラス棚の構成を示す全体斜視図、図11は、柱などに取り付けられて、水平状態のガラス板の上面に物を載置可能にしたガラス棚の構成を示す全体斜視図である。
上述した避難路表示装置,車両用防護柵,手摺りは、主に安全面の強化を目的として蓄光ワイヤを用いたものである。
これに対し、以下に説明するガラス棚は、主に装飾の強調を目的として蓄光ワイヤを用いるものである。
次に、本実施形態のガラス棚について、図10,図11を参照して説明する。
図10は、縦長のガラス筐体の内部に、水平状態のガラス板を複数段設けて、物を収納可能にしたガラス棚の構成を示す全体斜視図、図11は、柱などに取り付けられて、水平状態のガラス板の上面に物を載置可能にしたガラス棚の構成を示す全体斜視図である。
上述した避難路表示装置,車両用防護柵,手摺りは、主に安全面の強化を目的として蓄光ワイヤを用いたものである。
これに対し、以下に説明するガラス棚は、主に装飾の強調を目的として蓄光ワイヤを用いるものである。
図10,図11に示すように、ガラス棚70(70a,70b)は、ガラス板71(71a,71b)と、ワイヤ72(72a,72b)とを備えている。
ガラス板71は、水平な状態で保たれており、この上に物が載置される。このガラス板71は、一枚であってもよく、また複数枚であってもよい。
ワイヤ72は、ガラス板71を水平な状態で吊り下げる(又は、支持する)線状部材である。
ガラス板71は、水平な状態で保たれており、この上に物が載置される。このガラス板71は、一枚であってもよく、また複数枚であってもよい。
ワイヤ72は、ガラス板71を水平な状態で吊り下げる(又は、支持する)線状部材である。
このワイヤ72は、図1に示すワイヤ10を用いることができる。
これにより、ワイヤ72が発光するため、従来のガラス棚に用いられていた裸ステンレス線に比べて、棚全体の装飾効果を高めることができる。
また、夜間の防犯に役立たせることができる。
これにより、ワイヤ72が発光するため、従来のガラス棚に用いられていた裸ステンレス線に比べて、棚全体の装飾効果を高めることができる。
また、夜間の防犯に役立たせることができる。
[ワイヤの実施例]
出願人は、蓄光材料を最外層に含有したワイヤを、下記の内容で実際に製造した。
(実施例1)
図1(iv)に示すワイヤを、次の条件で製造した。
線心には、昭和船用品株式会社の綿ロープ(φ6.0)を用いた。
被覆は、根本特殊科学のPVC(蓄光材料を含有、PVCLNFF−10P)を用いた。また、リケンテクノスの透明PVC(IG−5549 60−0090)を用いた。
サイズは、線心3本のそれぞれの外径を6.00mm、ワイヤの外径を11.00mm、被覆の肉厚を2.50mm、被覆の表面積を66.73mm2とした。
出願人は、蓄光材料を最外層に含有したワイヤを、下記の内容で実際に製造した。
(実施例1)
図1(iv)に示すワイヤを、次の条件で製造した。
線心には、昭和船用品株式会社の綿ロープ(φ6.0)を用いた。
被覆は、根本特殊科学のPVC(蓄光材料を含有、PVCLNFF−10P)を用いた。また、リケンテクノスの透明PVC(IG−5549 60−0090)を用いた。
サイズは、線心3本のそれぞれの外径を6.00mm、ワイヤの外径を11.00mm、被覆の肉厚を2.50mm、被覆の表面積を66.73mm2とした。
そして、蓄光材料の含有量を1%、3%、5%、10%とするワイヤをそれぞれ1本ずつ計4本製造した。
これら製造した各ワイヤに自然光を30分照射し、その後、暗所に移して、発光の程度を目視により観察した。
その結果、いずれも十分な光度で発光することが確認された。ただし、蓄光材料の含有量により、その発光の程度は相違した。例えば、含有量10%のワイヤが最も光度が強く、1%のものが最も弱かった。このため、用途に応じて蓄光材料の含有量を変えることが望ましい。
これら製造した各ワイヤに自然光を30分照射し、その後、暗所に移して、発光の程度を目視により観察した。
その結果、いずれも十分な光度で発光することが確認された。ただし、蓄光材料の含有量により、その発光の程度は相違した。例えば、含有量10%のワイヤが最も光度が強く、1%のものが最も弱かった。このため、用途に応じて蓄光材料の含有量を変えることが望ましい。
(実施例2)
図1(iv)に示すワイヤを、次の条件で製造した。
線心には、昭和船用品株式会社の綿ロープ(φ6.0)を用いた。
被覆は、根本特殊科学のPVC(蓄光材料を含有、PVCLNFF−10P)を用いた。また、リケンテクノスの透明PVC(IG−5549 60−0090)を用いた。
図1(iv)に示すワイヤを、次の条件で製造した。
線心には、昭和船用品株式会社の綿ロープ(φ6.0)を用いた。
被覆は、根本特殊科学のPVC(蓄光材料を含有、PVCLNFF−10P)を用いた。また、リケンテクノスの透明PVC(IG−5549 60−0090)を用いた。
サイズは、次の3種類を製造した。
(1)線心3本のそれぞれの外径:6.00mm
ワイヤの外径:11.00mm
被覆の肉厚:2.50mm
被覆の表面積:66.73mm2
(2)線心3本のそれぞれの外径:10.00mm
ワイヤの外径:15.00mm
被覆の肉厚:2.50mm
被覆の表面積:98.13mm2
(3)線心3本のそれぞれの外径:12.00mm
ワイヤの外径:17.00mm
被覆の肉厚:2.50mm
被覆の表面積:113.83mm2
なお、蓄光材料の含有量は、いずれも3%とした。
(1)線心3本のそれぞれの外径:6.00mm
ワイヤの外径:11.00mm
被覆の肉厚:2.50mm
被覆の表面積:66.73mm2
(2)線心3本のそれぞれの外径:10.00mm
ワイヤの外径:15.00mm
被覆の肉厚:2.50mm
被覆の表面積:98.13mm2
(3)線心3本のそれぞれの外径:12.00mm
ワイヤの外径:17.00mm
被覆の肉厚:2.50mm
被覆の表面積:113.83mm2
なお、蓄光材料の含有量は、いずれも3%とした。
これら製造した各ワイヤに自然光を30分照射し、その後、暗所に移して、発光の程度を目視により観察した。
その結果、いずれも十分な光度で発光することが確認された。しかも、蓄光材料の含有量がいずれも同じであるため、発光の程度もほぼ同じであった。
その結果、いずれも十分な光度で発光することが確認された。しかも、蓄光材料の含有量がいずれも同じであるため、発光の程度もほぼ同じであった。
以上、本発明のワイヤ、避難路表示装置、車両用防護柵、手摺り及びガラス棚の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係るワイヤ、避難路表示装置、車両用防護柵、手摺り及びガラス棚は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることは言うまでもない。
例えば、上述した実施形態では、ワイヤは断面が円形に形成されていたが、円形に限るものではなく、矩形や楕円など任意の形状に形成できる。
例えば、上述した実施形態では、ワイヤは断面が円形に形成されていたが、円形に限るものではなく、矩形や楕円など任意の形状に形成できる。
本発明は、蓄光材料を含有したワイヤに関する発明であるため、ワイヤを用いた装置や器具に利用可能である。
10a〜10f ワイヤ
11a,11e 内層
12a,13e 外層
11b,11c,13d−1〜13d−3 導体
12b,12c,14d−1〜14d−3 絶縁体
13c,12d 被覆
11d−1〜11d−3 心線
12e 中空
11f 蓄光体
20a,20b 避難路表示装置
30 ガードケーブル
31 支柱
32 線部材
40 ケーブル付きガードレール
41 支柱
42 レール
43 線部材
50 複合型防護柵
51 防護柵部
52 フェンス部
52−1 枠組部材
52−2 網状部材
60 手摺り
61 手摺り柱
62 笠木
63 組子
64 手摺り子
70a,70b ガラス棚
71a,71b ガラス板
72a,72b ワイヤ
11a,11e 内層
12a,13e 外層
11b,11c,13d−1〜13d−3 導体
12b,12c,14d−1〜14d−3 絶縁体
13c,12d 被覆
11d−1〜11d−3 心線
12e 中空
11f 蓄光体
20a,20b 避難路表示装置
30 ガードケーブル
31 支柱
32 線部材
40 ケーブル付きガードレール
41 支柱
42 レール
43 線部材
50 複合型防護柵
51 防護柵部
52 フェンス部
52−1 枠組部材
52−2 網状部材
60 手摺り
61 手摺り柱
62 笠木
63 組子
64 手摺り子
70a,70b ガラス棚
71a,71b ガラス板
72a,72b ワイヤ
Claims (10)
- 一層又は複数の層で形成されたワイヤであって、最外層が蓄光材料を含有した
ことを特徴とするワイヤ。 - 最も内側の層が中空であることを特徴とする請求項1記載のワイヤ。
- 最も内側の層が導体であり、最外層が絶縁層又は被覆層である
ことを特徴とする請求項1又は2記載のワイヤ。 - 非常時に人を避難口まで誘導する避難路表示装置であって、
前記避難口に通じる通路の壁面に、誘導方向に沿って設けられたワイヤを有し、
このワイヤが、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のワイヤを含む
ことを特徴とする避難路表示装置。 - 前記ワイヤの一部又は全部を、前記壁面から盛り上がるように設けた
ことを特徴とする請求項4記載の避難路表示装置。 - 前記ワイヤを、建築物内の壁面又はトンネル内の壁面に設けた
ことを特徴とする請求項4又は5記載の避難路表示装置。 - 車両が道路から逸脱するのを阻止するための車両用防護柵であって、
前記道路の延びる方向に所定の間隔で立設された複数の支柱と、これら支柱を繋ぐように設けられた一又は二以上の線部材とを備え、
この線部材が、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のワイヤを含む
ことを特徴とする車両用防護柵。 - 車両が道路から逸脱するのを阻止するための車両用防護柵であって、
複数の枠を形成する枠組部材と、各前記枠に嵌合された網状部材とを備え、
この網状部材を構成する複数のワイヤが、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のワイヤを含む
ことを特徴とする車両用防護柵。 - 非常用の階段又はスロープに取り付けられた手摺りであって、
前記階段又はスロープの昇降方向に所定の間隔で立設された複数の手摺り柱と、
これら手摺り柱の各間に設けられた桟部材とを有し、
この桟部材の一部又は全部が、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のワイヤにより形成された
ことを特徴とする手摺り。 - 物が載置されるガラス板と、このガラス板を水平の状態に保持したままで吊り下げるワイヤとを備えたガラス棚であって、
前記ワイヤが、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載のワイヤを含む
ことを特徴とするガラス棚。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007276988A JP2009102775A (ja) | 2007-10-24 | 2007-10-24 | ワイヤ、避難路表示装置、車両用防護柵、手摺り及びガラス棚 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=40704742
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JP (1) | JP2009102775A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7374456B2 (ja) | 2019-08-20 | 2023-11-07 | 株式会社大同機械 | 蓄光被覆金属撚線ワイヤ |
-
2007
- 2007-10-24 JP JP2007276988A patent/JP2009102775A/ja active Pending
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