JP2009101468A - 高さ調整機構及びそれを備えたレベリング装置 - Google Patents

高さ調整機構及びそれを備えたレベリング装置 Download PDF

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Abstract

【課題】各々側面視で楔状をなす上型2、中型3及び下型4を互い違いに重ね合わせて、中型3の前後移動により高さを調整するようにしたレベリング装置1において、徒な寸法増大を招くことなく、アンカーボルト等を上下に貫通可能な構造とし、且つ、容易に持ち運べるようにもする。
【解決手段】上型2の左右両側面に各々下面の傾斜面2aに平行な係合溝2gを形成し、下型4の左右両側面にも各々上面の傾斜面4aに平行な係合溝4fを形成する。中型3の左右両側面に各々スライド連結金具7を取り付け、その上下両端の折曲部7a(係合部)をそれぞれ上型2及び下型4の各係合溝2g,4fにスライド自在に係合させて、3つの型2〜4を連結する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば工作機械等の据え付けに用いられるレベリング装置に関し、特にその高さを調整する機構の構造に係る。
従来より、工作機械や半導体関連の製造装置等、重量の大きな装置類を水平状態に据え付けるために、高さ調整機構を備えたレベリング装置が使用されている。レべリング装置は通常3〜4個が使用されて、工作機械等の各脚部を支持するように配置される。例えば特許文献1、2には、各々楔状の上型、中型、下型の3つを互い違いに3段重ねにしてなり、調整ボルトにより中型を前後方向に移動させることで、その高さを調整するようにしたものが記載されている。
特許文献1のものは、上型を下型側に付勢しながら連結するためのピンを設けて3つの型を一体化し、その持ち運びをしやすくしており、その付勢ピンが収容される上型のボス部との干渉を避けるために、中型には凹陥部(同文献には飲み込み溝Gと記載)を設けている。
一方、特許文献2のものでは、上型及び下型のそれぞれに上下に対向するように貫通孔を設けて、上型を貫通させた固定用ボルトを下型の貫通孔(ボルト穴)にねじ込むようにしたり、或いはその下型も貫通させて、アンカーボルトとして床に固定できるようにしている。
特開2006−224230号公報 特許第3192861号公報
ところで、前者の従来例(特許文献1)のものでは、工作機械の脚部等に締結するためのボルトは、上型の上面に開口するねじ孔にねじ込むようにしているが、このボルトを後者の従来例(特許文献2)のように下型まで貫通させたり、或いはその下型も貫通させて床に固定するようにすれば、これにより3つの型を共締めして全体の剛性を高めることができる。
しかしながら、そうして上下に貫通するアンカーボルト等を設けようとすると、同様に上下に延びる付勢ピンとのスペースの取り合いが問題になり、それら両方との干渉を避け得るような大きな空間を内部に設けるとすれば、中型の剛性、強度が不足するか、或いは装置全体を大型化せざるを得ないという実状がある。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、各々楔状の上型、中型及び下型を互い違いに重ね合わせてなる高さ調整機構において、徒な大型化を招くことなく、固定用のボルトが上下に貫通可能な構造としながら、それを容易に持ち運べるようにもすることにある。
前記の目的を達成するために本発明では、従来例(特許文献1)の付勢ピンに代えて、上型及び下型をその側面において連結する連結部材を設け、この連結部材を上型及び下型の側面に開口させた溝に沿ってスライドさせる構成とした。
すなわち、請求項1の発明は、各々側面視で楔状をなす上型、中型及び下型を上下に重ね合わせてなり、その中型に螺合されて前後方向に延びる調整ボルトと、この調整ボルトを軸支しながらその前後方向への移動を規制する支柱と、を備えて、該調整ボルトの回転によって中型を前後方向に移動させることにより上型の高さを調整する高さ調整機構を対象とする。
そして、前記上型の左右少なくとも一方の側面には、その下面と平行に延びる係合溝を開口形成する一方、下型の少なくとも前記一方の側面には、その上面と平行に延びる係合溝を開口形成し、その上で、上下両端に各々設けられた係合部が、それぞれ前記上型及び下型の各係合溝にスライド自在に係合されて、当該上型及び下型を連結するスライド連結部材を備える構成とした。
前記構成の高さ調整機構では、調整ボルトの回転により中型を前後方向に移動させると、この中型が下型の上面に沿って前後に摺動しながら上下にも変位するようになり、同時に、その中型の上面に沿って相対的に前後に移動する上型も上下に変位するようになる。よって、仮に工作機械等の大荷重を受けている状態でも、上型上面の高さ、即ち全体の高さ位置をスムーズに変更することができる。
そうして上型の高さが変化すると、この上型の側面に開口する係合溝の高さ位置も変化し、その分、下型の係合溝との間隔(全体的な間隔)も変化することになるが、これら上下の係合溝は各々、側面視楔状をなす中型の上面及び下面に平行に延びていて、それ自体楔状をなすように配置されているから、両溝同士の全体的な間隔が変化しても、そこには所定の間隔となる部位が常に存在する。すなわち、上下の係合溝同士が離れれば、両者間における所定間隔の部位は楔の小端側に移動し、一方、係合溝同士が近づけば大端側に移動するのである。
そこで、前記上型及び下型を連結する連結部材を設け、その上端及び下端の各係合部をそれぞれ上下の各係合溝にスライド自在に係合させれば、この連結部材(スライド連結部材)が前後にスライド移動することによって、前記のように上型の高さ、即ち調整機構の高さが変化しても、それらの連結状態が維持されるようになる。そうしてスライド連結部材によって3つの型を一体的に連結すれば、その持ち運びが容易になる。
前記スライド連結部材は、上型の高さが高くなり、上下の係合溝同士が離れるに連れてその係合溝の構成する楔の小端側に移動する。それが楔の小端に位置してそれ以上、スライド移動できなくなるときが、上型の最高位置であり、反対にスライド連結部材が楔の大端に位置するときが上型の最低位置である。つまり、スライド連結部材は、高さ調整機構の最高位置、最低位置をそれぞれ規定するストッパとしても機能する。
また、前記スライド連結部材を設ければ、従来例(特許文献1)のような付勢ピンは不用になるので、これとのスペースの取り合いを気にすることなく、上型及び下型の平面視で中央部寄りの部位には、互いに上下に対向する位置にそれぞれ固定用ボルトの貫通孔を形成することができる(請求項2)。中型には、それが前後に移動する際に前記ボルトとの干渉を避けるように溝部や凹陥部等を設ける必要があるが、これはあまり大きくしなくてもよいので、剛性や強度不足の心配は少なく、機構が徒に大型化することもない。
好ましいのはスライド連結部材を中型の側面に固定することであり(請求項3)、こうすれば、中型の前後への移動に同期してスライド連結部材の上下の各係合部が、上型及び下型の各係合溝内を前後に移動することになり、それが引っ掛かったりすることなくスムーズで安定した動作が可能になる。また、スライド連結部材を左右両側に備えれば、これにより3つの型をしっかりと一体化でき、より好ましい(請求項4)。
前記のような高さ調整機構は、例えば工作機械等の据え付けに用いるレベリング装置に好適であり(請求項5)、その場合に好ましいのは、凹球面からなる円環状の座面を上型の上面にボルト貫通孔を囲むように形成し、その座面上に、据え付ける装置の荷重を受ける円環状の荷重受け部材を摺動自在に載置することである(請求項6)。こうすれば、装置を据え付ける床に傾斜があっても荷重受け部材の揺動によって吸収できる。
以上のように、本発明に係る高さ調整機構及びレベリング装置によると、楔状の上型、中型及び下型を互い違いに重ね合わせ、その上型及び下型を側面にて連結するスライド連結部材を設けたことで、持ち運びが容易になるとともに、従来までの付勢ピンが不用になるので、これとのスペースの取り合いを気にすることなく、固定用のボルトが上下に貫通可能な構造として、全体の剛性を高めることができる。また、そのボルトとの干渉を避けるために内部に設ける空間はあまり大きくしなくてもよいので、中型の剛性、強度不足を生じる心配はなく、装置全体が徒に大型化することもない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1〜3は、本発明に係る高さ調整機構を備えたレベリング装置1を示す。図1は装置外観を示す斜視図であり、図2はそのII−II線における断面図、図3は分解斜視図である。このレベリング装置1は、各々側面視で楔状をなす上型2、中型3及び下型4を互い違いに3段重ねしたもので、中型3に螺合されて後方(図1、3では右奥方)に延びる調整ボルト5と、この調整ボルト5を軸支しながらその前後方向への移動を規制する支柱6と、を備えている。
詳細は以下に述べるが、支柱6は、その上下両端部をそれぞれ上型2及び下型4の案内孔2b、4bに摺動自在に嵌挿されており、この支柱6によって前後への移動を規制されている調整ボルト5が回転すると、中型3が上型2及び下型4に対して相対的に前後方向に移動し、これによって上型2の上面の高さ、即ちレベリング装置1の高さ位置が変更されるようになる。
また、本発明の特徴として、レベリング装置1の左右両側にはそれぞれスライド連結金具7,7が配設されており、前記のような中型3の上型2及び下型4に対する前後移動を許容し、且つそれに伴い高さが変化しても、それら3つの型2〜4を一体的に連結するようになっている。こうして3つの型2〜4を一体化すれば、レベリング装置1の持ち運びが比較的容易に行える。以下、下型4から順に詳しく説明する。
−下型−
下型4は、上面に一対の傾斜面4a,4aを有するブロックであり、図の例では傾斜面4a,4aは、下型4の上面における左右両側寄りにそれぞれ帯状に設けられて、前端部(図1、3では左手前側の端部)から後端側にかけて上り傾斜となっている。下型4の後部は、傾斜面4aの後端から段状に低くなっており、その中間部位には支柱6の下端部が嵌挿される断面円形の案内孔4bが開口している。
この案内孔4bの左右両側から上方に立ち上がる立壁部4c,4cが形成される一方、案内孔4bの前側には調整ボルト5のカラー51との干渉を避けるように凹部4dが形成されている。また、その凹部4dの前側に隣接して断面円形の孔部4e,4eが開口している。この孔部4eの一方は、内周面にねじが螺刻されたねじ孔であって、図示しない固定用ボルトの下端がねじ込まれる。他方の孔部4eは貫通孔であり、図示しないアンカーボルトが挿入される。
さらに、下型4の左右両側面には、それぞれ、上面の傾斜面4aに平行な係合溝4fが概ねその傾斜面4aの前端部から後端部に亘って形成されていて、そこにはスライド連結金具7(スライド連結部材)の下端の折曲部7a(係合部)がスライド自在に係合されるようになっている。
−中型−
中型3は、その上下両面にそれぞれ傾斜面3a,3bを有し、それらは、前記した下型4上面の傾斜面4aや後述する上型2下面の傾斜面2aに対応して、上下各面における左右両側寄りに設けられている。中型3の上面の傾斜面3a,3aは、図示の如く前端部から後端部にかけて下り傾斜となっており、一方、下面の傾斜面3b(図5も参照)は、前端部から後端部にかけて上り傾斜となっている。
また、中型3は、そうして傾斜面3a,3bの形成されている左右両側寄りの部位を除いた中央部の後半部分が欠落しており(換言すれば凹陥部が形成されており)、それら左右両側の部分が前部において連結された平面視コ字状になっている。その連結部の左右方向の中央部位には、調整ボルト5の軸部が螺合されるねじ孔3cが前後方向に貫通形成されている。また、ねじ孔3cの左右両側には、それぞれ、図示しないアンカーボルト等との干渉を回避するように、連結部の後面から前方に向かって凹陥するU字断面の凹部3d,3dが形成されている。
前記中型3の下面の傾斜面3b,3bは、下型4上面の傾斜面4a,4aに摺動自在に重ね合わされており、前記のように調整ボルト5の回転によって前後に移動するときに、中型3は下型4の傾斜面4aに沿って上下方向にも変位するようになる。すなわち、中型3は、前進するのに連れて下型4の傾斜面4aを登ることになり、後退するのに連れて傾斜面4aを下ることになる。
さらに、中型3の左右両側面には、それぞれ、前後方向の中央付近(図の例ではやや前より)にスライド連結金具7を締結するための2つのねじ孔3e,3eが前後に並んで開口しており、該スライド連結金具7の上下の略中央に形成された取付部7bが重ね合わされてねじ止めされるようになっている。
−上型−
上型2は概ね前記下型4を上下に反転させた構造であり、その下面に一対の傾斜面2aを有する(図5も参照)。この傾斜面2a,2aは、中型3上面の傾斜面3a,3aに対応して上型2の下面における左右両側寄りの部位にそれぞれ前端部から後端部にかけて下り傾斜となるように設けられている。これらの傾斜面2a,2aが中型3上面の傾斜面3a,3aに沿って前後に相対移動すると、上型2は、中型3に対して上下方向にも変位するようになる。
また、上型2の後部は前記傾斜面2aの後端から段状に高くなっていて、その中央部位に支柱6上端の嵌挿される案内孔2bが開口している。この案内孔2bの左右両側には立壁部2c,2cが、また前側には凹陥部2dがそれぞれ形成され、さらにその凹陥部2dの前側には下型4の孔部4e,4eの上方に対向するように、ボルトの貫通孔2e,2eが形成されている。この貫通孔2e,2eは、いずれも内周面にねじの螺刻されていないものである。
それらの貫通孔2e,2eが開口する上型3の上面には、円環状の受け座21(荷重受け部材)の載置される座面2fがやや上方に突出して形成されている。この座面2fは、前記貫通孔2e,2eの開口部を囲んで円環状に形成されるとともに、凹球面からなるもので、これに対応して受け座21の下部に形成されている凸球面と摺動自在に接している。この受け座21の揺動によって、レベリング装置1を据え付ける床面の傾斜を吸収することができる。
さらに、上型2の左右両側面には、それぞれ、下面の傾斜面2aに平行な係合溝2gが概ねその傾斜面2aの前端部から後端部に亘って形成されていて、そこにはスライド連結金具7(スライド連結部材)の上端の折曲部7a(係合部)がスライド自在に係合されるようになっている。
−調整ボルト及び支柱−
調整ボルト5は、その基端に設けられた頭部5aから先端側へ向かう所定範囲に亘って軸部5bにねじが螺刻されておらず、この範囲が支柱6の軸受孔6aによって軸支されることで、スムーズに回転するようになっている。そうしてねじが螺刻されていない範囲とその先のねじが螺刻された範囲との境界には環状溝5cが形成されていて、この環状溝5cにはカラー51を貫通する留めねじ(図示せず)の先端が係止されている。
これによりカラー51は、ボルト5の軸部5bに対しその軸方向に移動不能に取り付けられ、ワッシャ52を介して支柱6の前部に接している。一方、支柱6の後部にはワッシャ53を介してボルト5の頭部5aが接しており、支柱6はカラー51と調整ボルト5の頭部5aとの間に挟まれてボルト軸方向には移動不能になっている。このことで、調整ボルト5がその前後方向への移動を支柱6によって規制されることになる。
−スライド連結金具−
スライド連結金具7は例えば薄板のプレス成形品であり、図4に拡大して断面で示すように、上端及び下端にそれぞれ裏側へ折り曲げられた折曲部7a,7aが形成されて、上型2及び下型4の各係合溝2g,4fに係合されるとともに、スライド連結金具7の中央部には裏側へ突出するように折り曲げられて土手状の取付部7bが形成され、そこには2つの丸穴7c,7cが並んで設けられている。この2つの丸穴7c,7cは、中型3の側面に開口する2つのねじ孔3e,3eに重ね合わされ、それぞれにねじ71、71が挿入されて締結される。
そうして中央の取付部7bが中型3の側面に重ね合わされて締結されると、スライド連結金具7の上下両端の折曲部7a,7aが、それぞれ、上型2及び下型4の各係合溝2g、4fにスライド自在に係合される。ここで、図5のように側方から視ると、上型2及び下型4の各係合溝2g、4fは、レベリング装置1の後側から前側に向かって徐々に間隔が拡大する楔状に配置されているから、スライド連結金具7の上下の折曲部7a,7aも前記と同じ楔状をなすように傾斜状態で設けられている。
−レベリング装置の動作−
次に、この実施形態のレベリング装置1(高さ調整機構)の動作について図5を参照して説明する。同図(a)に示すのは中型3が上型2及び下型4に対して前後にずれていない状態であり、このときの中型3の位置を以下、基準位置と呼ぶ。この基準位置では、スライド連結金具7が上型2及び下型4の各係合溝2g、4fの中央に位置付けられる。また、中型3下面の傾斜面3b全体が下型4の傾斜面4aに重なるとともに、中型3上面の傾斜面3a全体に上型2の傾斜面2aが重なっていて、安定性が非常に高い。
前記の状態から調整ボルト5を左回りに回転させると、これによる推力を受けて中型3が前方に移動する。このとき調整ボルト5は、支柱6によって前後方向への移動を規制されている。中型3は、下型4の傾斜面4aに沿って前方に移動しながら徐々に下降してゆき、これとともに調整ボルト5も下降して、支柱6が上型2及び下型4の案内孔2b,4b内を下降するようになる。
また、そうして中型3が前方に移動すると、この中型3に対し相対的には後退する上型2は、中型3の上面の傾斜面3aに沿って徐々に下降することになり、前記した中型3の下降と合わせて、上型2の上面の高さ、即ちレベリング装置1全体の高さが徐々に低くなってゆく。こうして上型2が下降してゆくとその係合溝2gの高さも低くなって、下型4の係合溝4fとの間隔(全体的な間隔)が狭くなってゆく。
そのように係合溝2g,4fの間隔が全体としては狭くなっていっても、中型3と共に前方へ移動するスライド連結金具7は、楔状に配置された2つの係合溝2g,4fに跨ってその大端側に移動することになるから、当該スライド連結金具7による連結部位においては両係合溝2g,4fの間隔は変化しない。よって、前記のように上型2の高さが変化しても、それと中型3及び下型4との連結状態は維持される。
そして、同図(b)に示すように中型3が最大限、前方に移動すると、スライド連結金具7が上型2及び下型4の各係合溝2g、4fの前端に、即ち、それらの溝の間隔が最も大きな楔の大端に位置して、それ以上、前方には移動できなくなる。このとき、レベリング装置1の高さが最も低くなる(以下、最低位置と呼ぶ)。つまり、スライド連結金具7はレベリング装置1の最低位置を規定するストッパとして機能する。
一方、前記図(a)の基準位置から調整ボルト5を右回りに回転させると、今度は、中型3が下型4の傾斜面4aに沿って後方移動しながら徐々に上昇し、これに伴い調整ボルト5や支柱6も上昇するようになる。また、その中型3に対し相対的には前進する上型2は、中型3上面の傾斜面3aに沿って上昇することになり、前記中型3の上昇と合わせて、上型2の上面、即ちレベリング装置1の高さが徐々に高くなってゆく。
そうして上型2が上昇してゆくときには、その係合溝2gと下型4の係合溝4fとの間隔は全体としては拡がることになるが、これと同期するようにスライド連結金具7が中型3と共に後方に、即ち楔状をなす係合溝2g,4fの小端側に移動することになるから、当該スライド連結金具7による連結部位においては両係合溝2g,4fの間隔は変化せず、上型2、中型3及び下型4の連結状態が維持される。
尚、図示しない固定用ボルトやアンカーボルトが上型2から下型4にかけて上下に貫通している場合、それらは、中型3が後方に移動するに連れて、その連結部の後部に形成された凹部3dに飲み込まれてゆくことになり、中型3と干渉することはない。
そして、同図(c)に示すように中型3が最大限、後方に移動すれば、スライド連結金具7が上型2及び下型4の各係合溝2g、4fの後端に、即ち、それらの溝の間隔が最も小さな楔の小端に位置して、それ以上、後方には移動できなくなる。このとき、レベリング装置1の高さが最も高くなる(以下、最高位置と呼ぶ)。こうしてスライド連結金具7はレベリング装置1の最高位置をも規定する。
したがって、この実施形態1に係るレベリング装置1によると、まず、各々楔状をなす上型2、中型3及び下型4を互い違いに重ね合わせ、中型3を上型2、下型4に対し前後に相対移動させることによって、その高さを変更する構造としたので、工作機械等の大きな荷重を受ける状態でもスムーズな高さ調整が行える。
また、前記3つの型2〜4を左右両側のスライド連結金具7によってしっかりと連結できるので、その持ち運びが容易になる。従来までの付勢ピンが不用になることから、これとのスペースの取り合いを気にすることなく、アンカーボルト等を上下に貫通させて、全体剛性を向上することも可能になる。
その場合、中型3には、それが前後に移動する際にアンカーボルト等との干渉を避けるように凹陥部を設けなくてはならないが、前記の如く付勢ピン等とのスペースの取り合いがないので、凹陥部はあまり大きくしなくてもよく、中型3の剛性や強度が不足する心配は少ない。また、装置全体が徒に大型化することもない。
さらに、スライド連結金具7は中型3の側面に固定されて、これと一体に前後に移動するようになっていて、その中型3の前後の移動に伴い上型2及び下型4の係合溝2g,4f同士の全体的な間隔が変化しても、それらの間で同じ間隔となる部位に常に位置するようになるから、このスライド連結金具7の上下の折曲部7a,7aが係合溝2g,4fに引っ掛かったりすることもなく、スムーズで安定した動作が可能になる。
尚、本発明に係るレベリング装置1の構成は前記実施形態のものに限定されず、その他の種々の構成をも包含する。例えばスライド連結金具7は、レベリング装置1の左右両側ではなく、いずれか一方のみに配設するだけでもよいし、必ずしも中型3の側面に固定しなくてもよい。
また、前記実施形態では上型2及び下型4にそれぞれボルト貫通孔2eや孔部4eを設けているが、これも必須の構成ではないし、上型2上面の座面2fや、これに載置される受け座21も省略可能である。さらに、本発明に係る高さ調整機構は、レベリング装置1に限らず、高さ調整が必要な各種用途に適用可能である。
以上の如く本発明に係る高さ調整機構を備えたレべリング装置は、固定用のボルトが上下に貫通可能な構造としても徒に大型化を招くことがなく、持ち運びも比較的容易であるから、工作機械等の据え付けに用いて好適である。
本発明の実施形態に係るレベリング装置の外観を示す斜視図である。 同レベリング装置の構造を示す分解斜視図である。 同レベリング装置の構造を、調整ボルトの中心軸を含む鉛直断面で示す図である。 スライド連結金具の取付構造を示す拡大断面図である。 レベリング装置の側面図であり、(a)は基準位置を、(b)は最低位置を、そして(c)は最高位置を、それぞれ示す。
符号の説明
1 レベリング装置
2 上型
2a 傾斜面(下面)
2e ボルト貫通孔
2f 座面
2g 係合溝
21 受け座(荷重受け部材)
3 中型
4 下型
4a 傾斜面(上面)
4e 孔部(ボルトの貫通孔)
4f 係合溝
5 調整ボルト
6 支柱
7 スライド連結金具(スライド連結部材)
7a 折曲部(係合部)

Claims (6)

  1. 各々側面視で楔状をなす上型、中型及び下型を上下に重ね合わせてなり、その中型に螺合されて前後方向に延びる調整ボルトと、この調整ボルトを軸支しながらその前後方向への移動を規制する支柱と、を備えて、該調整ボルトの回転によって中型を前後方向に移動させることにより上型の高さを調整する高さ調整機構において、
    前記上型の左右少なくとも一方の側面には、その下面と平行に延びる係合溝が開口形成され、
    前記下型の少なくとも前記一方の側面には、その上面と平行に延びる係合溝が開口形成され、
    上下両端に各々設けられた係合部が、それぞれ前記上型及び下型の各係合溝にスライド自在に係合されて、当該上型及び下型を連結するスライド連結部材を備えている
    ことを特徴とする高さ調整機構。
  2. 上型及び下型には、互いに上下に対向する位置にそれぞれボルトの貫通孔が形成されている、請求項1に記載の高さ調整機構。
  3. スライド連結部材が中型の側面に固定されている、請求項1又は2のいずれかに記載の高さ調整機構。
  4. スライド連結部材が左右両側に備えられている、請求項1〜3のいずれか1つに記載の高さ調整機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の高さ調整機構を備えることを特徴とするレベリング装置。
  6. 上型の上面には、凹球面からなる円環状の座面がボルト貫通孔を囲んで形成され、この座面上に、据え付ける装置の荷重を受ける円環状の荷重受け部材が摺動自在に載置されている、請求項5に記載のレベリング装置。
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