JP2009101443A - 油穴付き切削工具 - Google Patents

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JP2009101443A JP2007273791A JP2007273791A JP2009101443A JP 2009101443 A JP2009101443 A JP 2009101443A JP 2007273791 A JP2007273791 A JP 2007273791A JP 2007273791 A JP2007273791 A JP 2007273791A JP 2009101443 A JP2009101443 A JP 2009101443A
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Yasuo Imai
康夫 今井
Manabu Kamitori
学 神取
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Omi Kogyo Co Ltd
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Abstract

【解決手段】切欠部10の底面11の全体がその底面11と逃げ面8との間の段差壁面12と第二端縁と切削端部の外周部との間で囲まれて逃げ面8を含む面Pに対し隙間Sを有し、その隙間Sが主切屑排出溝へ第二端縁を介して開放されるばかりでなく切削端部の外周部の外側にも開放される。そのため、ワーク切削時に、シャンク側から油穴13に流入した油は、油穴13の開口13aから各切削端部の切欠部10の底面11の全体で隙間Sに流出し、その隙間Sから主切屑排出溝と各切削端部の外周部の外側及び各副切屑排出溝とに直接的に広がる。
【効果】油穴13の開口13aからの油の流出抵抗を小さくして切削効率を向上させることができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば油穴付きドリルや油穴付きリーマなどの油穴付き切削工具に関するものである。
従来、下記特許文献1にかかる油穴付きドリルにおいては、工具本体の先端部で工具本体の回転中心線上に形成されたチゼルの外周に、所定の先端切刃角を有する一対の逃げ面と、この逃げ面に隣接して開放した一対の切屑排出溝とが工具本体の回転方向へ交互に並られ、この各逃げ面における回転方向両側の端縁のうち回転向き側の端縁に前記チゼルから逃げ面の外周部側へ延びる切刃が形成され、この各逃げ面に油穴の開口が形成されている。
特開2003−340626号公報
上記特許文献1では、ワーク切削時にシャンク側から油穴に流入した油が油穴の開口から各逃げ面に流出してその各逃げ面から各切屑排出溝や各逃げ面の外周部外側に広がる。しかし、ワークと各逃げ面との間には極僅かな隙間しか生じないため、油穴の開口から流出した油は、その極小隙間で生じる流出抵抗により、各逃げ面から各切屑排出溝や各逃げ面の外周部外側に広がりにくくなり、切削効率を低下させる原因になっていた。
この発明は、各種油穴付き切削工具において油穴の開口における周辺形状を改良して油穴の開口からの油の流出抵抗を小さくすることを目的としている。
後記実施形態の図面(図1〜6)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかる油穴付き切削工具は、下記のように構成されている。
工具本体1の先端部で工具本体1の回転中心線1a上に形成したチゼル2の外周に、切刃7を有する複数の切削端部3と、この切削端部3に隣接して開放した複数の主切屑排出溝4とを工具本体1の回転方向Xへ交互に並べている。この各切削端部3における回転方向Xの両側の端縁5a,5bのうち回転向きXF側の第一端縁5aに前記チゼル2から切削端部3の外周部6側へ延びる前記切刃7を形成している。この各切削端部3には、所定の先端切刃角θを有する逃げ面8をこの切刃7からこの回転向きXFに対する反対向きXR側へ形成しいている。この各切削端部3における回転方向Xの両側の端縁5a,5bのうち回転向きXFに対する反対向きXR側の第二端縁5bとこの逃げ面8との間で油穴13の開口13aを形成した底面11を有する切欠部10を形成している。この切欠部10の底面11と前記逃げ面8との間で段差壁面12を形成している。この切欠部10の底面11の全体は、この段差壁面12と前記第二端縁5bと前記切削端部3の外周部6との間で囲まれて、前記逃げ面8を含む面Pに対し隙間Sを有し、前記主切屑排出溝4へ第二端縁5bを介して開放されるばかりでなく、切削端部3の外周部6の外側にも開放される。
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明においては、前記切削端部3の外周部6に副切屑排出溝9を設けてその外周部6の副切屑排出溝9に切欠部10の底面11を開放している。
請求項1または請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記切削端部3と主切屑排出溝4とはそれぞれ一対設けられている。
本発明においては、ワーク切削時に、油穴13に流入した油が、油穴13の開口13aから各切削端部3の切欠部10の底面11の全体で前記隙間Sに流出し、その隙間Sから主切屑排出溝4と各切削端部3の外周部6の外側とに直接的に広がり、油穴13の開口13aからの油の流出抵抗を小さくすることができる。
以下、本発明の実施形態にかかる油穴付きドリルについて図面を参照して説明する。
図1,2に示す工具本体としてのドリル本体1の先端部で、ドリル本体1の回転中心線1a上にチゼル2が形成され、そのチゼル2の外周には一対の切削端部3と一対の主切屑排出溝4とがドリル本体1の回転方向Xへ交互に並べられている。この各主切屑排出溝4については、螺旋状に形成されているが、回転中心線1aに沿って直線状に形成してもよい。この各切削端部3における回転方向Xの両側の端縁5a,5bのうち回転向きXF側の第一端縁5aには前記チゼル2から切削端部3の外周部6側へ延びる切刃7が形成されている。この各主切屑排出溝4はこれらの端縁5a,5b間で開放されている。この各切削端部3には逃げ面8がこの切刃7からこの回転向きXFに対する反対向きXR側へ形成され、これらの逃げ面8は互いに所定の先端切刃角θをなしている。この各切削端部3の外周部6には一対の副切屑排出溝9が回転方向Xへ並設されている。この各副切屑排出溝9については、螺旋状に形成されているが、回転中心線1aに沿って直線状に形成してもよい。なお、この各副切屑排出溝9を省略してもよい。
この各切削端部3における回転方向Xの両側の端縁5a,5bのうち回転向きXFに対する反対向きXR側の第二端縁5bと前記逃げ面8との間で切欠部10が形成されている。この切欠部10の底面11とこの逃げ面8との間で段差壁面12が形成されている。前記各副切屑排出溝9はこの底面11に開放されている。この切欠部10の底面11の全体は、この段差壁面12と前記第二端縁5bと前記切削端部3の外周部6及びその各副切屑排出溝9との間で囲まれて、この逃げ面8を含む面Pに対し隙間Sを有し、前記主切屑排出溝4へ第二端縁5bを介して開放されるばかりでなく、切削端部3の外周部6及びその各副切屑排出溝9の外側にも開放される。前記ドリル本体1内には図示しないシャンクの基端部から各切削端部3まで断面円形状の油穴13が回転中心線1aに沿って貫設されて各切削端部3の切欠部10の底面11で開口13aにより開放されている。
図3,4,5に示す各別例では前記段差壁面12の形状を変更している。また、図6に示す別例では前記切欠部10の形状を変更している。
本実施形態では、切欠部10の底面11の全体がその底面11と逃げ面8との間の段差壁面12と第二端縁5bと切削端部3の外周部6との間で囲まれて逃げ面8を含む面Pに対し隙間Sを有し、その隙間Sが主切屑排出溝4へ第二端縁5bを介して開放されるばかりでなく切削端部3の外周部6の外側にも開放される。そのため、ワーク切削時に、シャンク側から油穴13に流入した油は、油穴13の開口13aから各切削端部3の切欠部10の底面11の全体で隙間Sに流出し、その隙間Sから主切屑排出溝4と各切削端部3の外周部6の外側及び各副切屑排出溝9とに直接的に広がる。従って、油穴13の開口13aからの油の流出抵抗を小さくして切削効率を向上させることができる。
なお、前記切削端部3と主切屑排出溝4とをそれぞれ三以上交互に設けてもよい。
本実施形態にかかる油穴付き切削工具において先端部を示す平面図である。 同じく先端部を示す正面図である。 同じく先端部の別例1を示す正面図である。 同じく先端部の別例2を示す正面図である。 同じく先端部の別例3を示す正面図である。 同じく先端部の別例4を示す正面図である。
符号の説明
1…工具本体としてのドリル本体、1a…ドリル本体の回転中心線、2…チゼル、3…切削端部、4…主切屑排出溝、5a,5b…切削端部の端縁、6…切削端部の外周部、7…切刃、8…逃げ面、9…副切屑排出溝、10…切欠部、11…切欠部の底面、12…段差壁面、13…油穴、13a…油穴の開口、X…ドリル本体の回転方向、XF…ドリル本体の回転向き、XR…回転向きに対する反対向き、θ…逃げ面の先端切刃角、P…逃げ面を含む面、S…隙間。

Claims (3)

  1. 工具本体の先端部で工具本体の回転中心線上に形成したチゼルの外周に、切刃を有する複数の切削端部と、この切削端部に隣接して開放した複数の主切屑排出溝とを工具本体の回転方向へ交互に並べ、この各切削端部における回転方向両側の端縁のうち回転向き側の第一端縁に前記チゼルから切削端部の外周部側へ延びる前記切刃を形成した油穴付き切削工具において、
    この各切削端部には、所定の先端切刃角を有する逃げ面をこの切刃からこの回転向きに対する反対向き側へ形成するとともに、この各切削端部における回転方向両側の端縁のうち回転向きに対する反対向き側の第二端縁とこの逃げ面との間で油穴の開口を形成した底面を有する切欠部を形成し、
    この切欠部の底面と前記逃げ面との間で段差壁面を形成し、この切欠部の底面全体は、この段差壁面と前記第二端縁と前記切削端部の外周部との間で囲まれて、前記逃げ面を含む面に対し隙間を有し、前記主切屑排出溝へ第二端縁を介して開放されるばかりでなく、切削端部の外周部外側にも開放される
    ことを特徴とする油穴付き切削工具。
  2. 前記切削端部の外周部に副切屑排出溝を設けてその外周部の副切屑排出溝に切欠部の底面を開放したことを特徴とする請求項1に記載の油穴付き切削工具。
  3. 前記切削端部と主切屑排出溝とはそれぞれ一対設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の油穴付き切削工具。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63110310U (ja) * 1987-01-12 1988-07-15
JP2003340626A (ja) * 2002-05-22 2003-12-02 Omi Kogyo Co Ltd 油穴付き切削工具

Patent Citations (2)

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