JP2009100586A - 電力ケーブル接続装置及びその構成方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コフィンボックスを用いずにケーブル接続部を保護する保護外装部を構成して、しかも地下に直接埋設することができる電力ケーブル接続装置を提供する。
【解決手段】電力ケーブルどうしを接続したケーブル接続部の外周に、樹脂を含浸し得る性質を有する絶縁性の補強材5を巻付けて補強用被覆体6を構成し、この補強用被覆体6に樹脂を含浸させる。補強用被覆体6と補強用被覆体に含浸されて硬化された絶縁樹脂とにより保護外装部を構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、電力ケーブルどうしを接続したケーブル接続部と、このケーブル接続部を覆う保護外装部とを備えた電力ケーブル接続装置及びこの電力ケーブル接続装置の構成方法に関するものである。
高電圧または超高電圧が印加される電力ケーブルどうしを接続するケーブル接続部は、電力ケーブルの導体どうしを接続金具を介して接続した導体接続部、電界を緩和するように導体接続部の周辺の電界分布を制御する電界制御構造の補強絶縁層、遮蔽層及び遮水層などにより構成される。補強絶縁層は、ゴムブロック絶縁体(RBJ)、エポキシ・プレモールド絶縁体コンポジット(PJ)、テープ巻き(TJ)等により構成される。
通常上記ケーブル接続部の最外層には機械的な保護層が設けられるが、電力ケーブルを直接地下に埋設する場合など、ケーブルに大きな外力が作用することがある場合には、ケーブル接続部の外側に更に堅牢な保護外装部を設けることが必要とされる。
本明細書においては、電力ケーブルどうしの接続部の電気的特性の確保と、従来と同等程度の外力が作用する環境下で必要とされる機械的な保護とを図ることを目的として構成されたケーブル接続部と、このケーブル接続部を保護するためにその外側に更に設けられる保護外装部とにより構成される部分の全体を電力ケーブル接続装置と呼ぶ。
従来の電力ケーブル接続装置としては、特許文献1や特許文献2に示されているように、FRPなどの機械的に強固な材料により二つ割り構造に構成されコフィンボックスと呼ばれるボックス内にケーブル接続部を収容して、このコフィンボックス内にウレタン樹脂などの防水コンパウンドを注入することにより保護層を形成したものが知られている。
特開2005−253122号公報 特開2003−087920号公報
従来の電力ケーブル接続装置に用いられていたコフィンボックスは、種々のケーブル接続部に適用し得るようにするために、大きめに成形されていた上に、その機械的な強度を確保するために充分な肉厚を持たせていたため、大形である上に重量が重く、取り扱いが面倒であるという問題を有していた。また従来の電力ケーブル接続装置では、コフィンボックスとその内部のケーブル接続部との間の隙間を埋めるために、コフィンボックス内にウレタン樹脂などの防水コンパウンドを充填する必要があったため、材料費が高くなるだけでなく、装置を組み立てるための作業時間が長くなり、製造コストが高くなるという問題があった。
本発明の目的は、コフィンボックスを用いずにケーブル接続部を保護する保護外装部を構成することができるようにした電力ケーブル接続装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、コフィンボックスを用いずに、ケーブル接続部を保護する保護外装部を構成することができる電力ケーブル接続装置の構成方法を提案することにある。
本発明は、電力ケーブルの導体どうしを接続した導体接続部及び該導体接続部を覆う補強絶縁層を有するケーブル接続部と、ケーブル接続部を覆う保護外装部とを備えた電力ケーブル接続装置を対象とする。
本発明においては、上記保護外装部が、樹脂を含浸し得る性質を有する絶縁性の補強材をケーブル接続部に巻付けるかまたは被せることにより形成された補強用被覆体と、この補強用被覆体に含浸され所定の条件で硬化する絶縁樹脂とにより構成される。
上記のように構成すると、ケーブル接続部を絶縁性の補強材で覆って補強用被覆体を形成する工程と、補強用被覆体に樹脂を含浸させる工程とにより、保護外装部を構成することができ、保護外装部を構成するために、金型を必要としないため、コフィンボックスを用いないことと相俟って、保護外装部を低コストで構成することができる。またコフィンボックスを用いないため、保護外装部を小形に構成することができる。
なお樹脂中に細かく裁断されたい繊維片を散在させることにより強化したFRPにより保護外装部を構成することが考えられるが、繊維片が混在したFRPにより保護外装部を構成した場合には、その大部分が樹脂により構成されるため、冷熱サイクルの繰り返しや、外力の印加により保護外装部にひび割れが生じ、保護外装部の機械的強度が低下するおそれがある。
これに対し、本発明のように、保護外装部の大部分を繊維や布などからなる連続した補強用被覆体により構成して、該補強用被覆体を樹脂で固めた状態にすると、FRP以外の樹脂、または樹脂中に細かく裁断された繊維片を混在させたFRPにより保護外装部を構成した場合に比べて、保護外装部の機械的強度を格段に高めることができ、コフィンボックスを用いなくても、地中に直接埋設することができる電力ケーブルの接続装置を得ることができる。またFRP以外の樹脂または樹脂中に細かい繊維が混在した(樹脂の部分が大部分を占める)FRPにより保護外装部を構成する場合には、保護外装部を成形するために、ケーブル接続部を金型内にインサートして、該金型内に樹脂を注入する必要があるため、高価な金型が必要になるが、本発明によれば、金型は必要としない。
上記絶縁性の補強材としては、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1つの絶縁素材または複数の絶縁素材を組み合わせたものを用いることができる。このような絶縁性の補強材を用いる場合、補強用被覆体は、絶縁性の補強材をケーブル接続部の上に直接巻付けることにより構成することができる。
上記のように、絶縁性の補強材として、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1つの絶縁素材または複数の絶縁素材を組み合わせたものを用いて、この絶縁素材をケーブル接続部の上に直接巻付けることにより補強用被覆体を構成するようにすると、絶縁素材を連続巻きする単純な作業により補強用被覆体を構成することができるため、補強用被覆体の形成を簡単に行うことができる。また絶縁性の補強材が連続しているので、保護用外装の強度を高めることができる。特に絶縁性の補強材として長繊維状のものを用いると、補強用被覆体内への樹脂の含浸性を高くすることができるため、補強用被覆体内にまんべんなく樹脂を含浸させて、内部にボイドが生じ難く、絶縁性及び機械的強度が高い保護外装部を容易に得ることができる。
本発明においてはまた、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブをケーブル接続部の上に被せることにより補強用被覆体を構成することもできる。
樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブをケーブル接続部の上に被せることにより補強用被覆体を構成すると、ケーブル接続部の上に長繊維やテープを巻付ける場合に比べて、補強用被覆体を形成する作業を簡単にすることができる。
樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブとして、リブ編み(ゴム編み)のような、引っ張ると収縮性を示す編み方で繊維を編んだものを用い、これをケーブル接続部に被せた状態で両端を引っ張って収縮させた後、両端をケーブルに紐等で縛り付けておくようにすると、ケーブル接続部への装着をしっかりとフィットした形で行なうことができる。
ケーブル接続部の上に被せるスリーブの材料としてガラス繊維を用いる場合には、ガラス繊維をパイル編みした布を用いるのが好ましい。ガラス繊維をパイル編みした布を用いると、作業者の手を傷つけることなく補強用被覆体を形成する作業を容易に行なうことができる。
本発明においてはまた、上記補強用被覆体が、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1以上の絶縁素材をケーブル接続部の上に直接巻き付けることにより構成された第1の被覆体と、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブを第1の被覆体の上に被せることにより構成された第2の被覆体とを備えた複合構造をもつように構成することもできる。
上記補強用被覆体はまた、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブを前記ケーブル接続部の上に被せることにより構成された第1の被覆体と、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1以上の絶縁素材を第1の被覆体の上に巻き付けることにより構成された第2の被覆体とを備えた複合構造を持つように構成することもできる。
上記補強用被覆体は、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1以上の絶縁素材をケーブル接続部の回りに巻回することにより構成された第1の被覆体と、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなっていて前記ケーブルを囲むように配置されたスリーブにより構成された第2の被覆体とをケーブル接続部の上に交互に重ねた複合構造を有するように構成することもできる。
絶縁性の補強材としてテープ状の絶縁素材を用いて、該絶縁素材を複数の層をなすように巻回する場合、テープ状の絶縁素材は、一部をラップさせた状態でケーブル接続部の回りに巻回するのが好ましい。即ち、内側の層を構成する絶縁性の補強材の巻回体の各ターンと、内側の層を構成する絶縁性の補強材の巻回体の各ターンの上に重なる外側の層の巻回体の各ターンとが整合しないように(軸線方向に相対的にずれた位置に配置されるように)絶縁性の補強材を巻くのが好ましい。
絶縁性の補強材としてテープ状の絶縁素材を用いる場合、本発明の好ましい態様では、内側の層をなす絶縁素材(テープ)の巻回体の各ターンと外側の層をなす絶縁素材の巻回体の各ターンとの幅方向の重なり代を、絶縁素材の幅の1/5以上、2/3以下とするようにして、絶縁素材を複数層に巻回する。
上記のように、内側の層の絶縁素材の巻回体の各ターンとその上に配置される外側の層の絶縁素材の巻回体の各ターンとを一部だけオーバラップさせるようにすると、補強用被覆体に連続した隙間が形成されるのを防ぐことができるため、保護外装部の機械的強度を高めることができる。
上記絶縁素材としては、ガラス繊維、ケプラ繊維、及びポリアミド繊維からなる材料群から選択した1つの繊維または2以上の繊維の複合体からなる複合繊維を用いることができる。
上記スリーブは、ガラス繊維、ケプラ繊維、及びポリアミド繊維からなる材料群から選択した1つの繊維または2以上の繊維の複合体からなる複合繊維により形成することができる。
上記補強用被覆体に含浸させる樹脂としては、熱及び/または光に反応して硬化する樹脂、特に熱及び/または光の照射により硬化速度をコントロールすることができるものを用いるのが好ましい。
本発明によればまた、上記の電力ケーブル接続装置を構成する方法が提案される。本発明に係わる電力ケーブル接続装置の構成方法の好ましい一態様では、補強用被覆体を形成した後、液密性を有するシートを2つ折りにして折り返し部を最下部に位置させたカバーの内側に補強用被覆体で覆われたケーブル接続部を収容する工程と、カバーの折り返し部の内側にケーブル接続部の補強用被覆体で覆われた部分を配置した状態で、カバーの上部に形成した開口部から該カバー内に補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して補強用被覆体に含浸させる工程と、補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程とを行なう。
上記のような方法により保護用外装部を構成すると、コフィンボックスを用いることなく、また高価な金型を用いることなく、地中に直接埋設することが可能な電力ケーブル接続装置を低コストで得ることができる。
本発明に係わる方法の他の好ましい態様では、補強用被覆体を形成した後、ケーブル接続部の補強用被覆体で覆われた部分を液密性を有するシートで覆って少なくとも1つの開口部を有するが該開口部以外の部分は閉じられたカバーを構成する工程と、カバーに設けられた開口部を通してカバー内に補強用被覆体に含浸させる樹脂(流動性の樹脂)を注入して補強用被覆体に含浸させる工程と、補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程とを行なう。
上記のように、ケーブル接続部の補強用被覆体で覆われた部分を液密性を有するシートで覆って少なくとも1つの開口部を有するが該開口部以外の部分は閉じられたカバーを構成して、カバーに設けられた開口部を通してカバー内に補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して補強用被覆体に含浸させるようにすると、カバーから樹脂が漏れるのを防ぎつつ補強用被覆体に樹脂を含浸させることができるため、樹脂が無駄に使われるのを防ぐことがでる。
本発明に係わる方法の他の好ましい態様では、補強用被覆体を形成した後、ケーブル接続部の補強用被覆体で覆われた部分を液密性を有するシートで覆って2以上の開口部を有するが該開口部以外の部分は閉じられたカバーを構成する工程と、カバーの少なくとも1つの開口部を通して余分な樹脂を回収しながら他の開口部からカバー内に補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して、補強用被覆体に含浸させる工程と、補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程とを行なう。
上記のように、補強用被覆体を液密性を有するシートで覆って2以上の開口部を有するが該開口部以外の部分は閉じられたカバーを構成する工程と、カバーの少なくとも1つの開口部を通して余分な樹脂を回収しながら他の開口部からカバー内に補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して補強用被覆体に含浸させる工程とを行うようにした場合には、カバーから樹脂が漏れるのを防ぎ、余分な樹脂を回収しながら補強用被覆体に樹脂を含浸させることができるため、樹脂が無駄に使われるのを防ぐことがでる。
本発明に係わる方法の更に他の好ましい態様では、補強用被覆体を形成した後、ケーブル接続部の補強用被覆体で覆われた部分を液密性を有するシートで覆って2以上の開口部を有するが該開口部以外の部分は閉じられたカバーを構成する工程と、カバーの少なくとも1つの開口部を通してカバー内のガスを抜きながら他の開口部からカバー内に補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して、補強用被覆体に含浸させる工程と、補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程とを行なう。
上記のように、カバー内のガスを抜きながら他の開口部からカバー内に樹脂を注入して、樹脂を補強用被覆体に含浸させる工程を行なうと、樹脂中に気泡が残るのが防止される。
上記カバーを構成するシートとしては、透明または半透明の材料からなるシートを用いるのが好ましい。
上記のように、ケーブルの補強用被覆体を覆うカバーを透明または半透明の材料からなるシートにより構成すると、カバーの内側に存在する樹脂の量を容易に確認することができるため、樹脂の注入作業を容易にすることができる。またカバーを透明または半透明の材料からなるシートにより構成すると、樹脂として光硬化性のものを用いる場合に、光の照射を容易にすることができる。
本発明の好ましい態様では、補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程を行うのに先立って、カバーの上から樹脂が含浸された補強用被覆体に加圧テープを巻き付けて補強用被覆体を加圧し、加圧テープにより補強用被覆体を加圧した状態で補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程を行う。
上記のように、補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程で、カバーの上から樹脂が含浸された補強用被覆体にテープを巻き付けて補強用被覆体を加圧するようにすると、補強用被覆体全体に樹脂を均一に含浸させることができ、補強用被覆体に樹脂が含浸されない部分が生じるのを防ぐことができる。
上記のように、本発明によれば、樹脂を含浸し得る性質を有する絶縁性の補強材をケーブル接続部に巻付けるかまたは被せることにより形成された補強用被覆体と、この補強用被覆体に含浸されて硬化された絶縁樹脂とにより保護外装部を構成したので、ケーブル接続部を絶縁性の補強材で覆って補強用被覆体を形成する工程と、補強用被覆体に樹脂を含浸させる工程とにより、保護外装部を構成することができ、保護外装部を構成するために、金型を必要としないため、コフィンボックスを用いないことと相俟って、保護外装部を低コストで構成することができる。またコフィンボックスを用いないため、保護外装部を小形に構成することができる。
本発明において、絶縁性の補強材として、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1つの絶縁素材または複数の絶縁素材を組み合わせたものを用いて、この絶縁素材をケーブル接続部の上に直接巻付けることにより補強用被覆体を構成するようにした場合には、絶縁素材を連続巻きする単純な作業により補強用被覆体を構成することができるため、補強用被覆体の形成を簡単に行うことができる。またこの場合、絶縁性の補強材が連続しているので、保護用外装の強度を高めることができる。特に絶縁性の補強材として長繊維状のものを用いた場合には、補強用被覆体内への樹脂の含浸性を高くすることができるため、補強用被覆体内にまんべんなく樹脂を含浸させて、内部にボイドがなく、絶縁性及び機械的強度が高い保護外装部を容易に得ることができる。
また本発明において、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなっていて前記ケーブルを囲むように配置されたスリーブをケーブル接続部の上に被せることにより補強用被覆体を構成するようにした場合には、ケーブル接続部の上に長繊維やテープを巻付ける場合に比べて、補強用被覆体を形成する作業を更に簡単にすることができる。
本発明において、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1以上の絶縁素材をケーブル接続部の回りに巻回することにより構成された被覆体と、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなっていてケーブルを囲むように配置されたスリーブにより構成された被覆体とを組み合わせて補強用被覆体を構成した場合には、それぞれの被覆体が有する特性を活かして、所望の機械的強度と、絶縁性能とを有する保護外装部を容易に得ることができる。
また本発明に係わる電力ケーブル接続装置の構成方法において、補強用被覆体を形成した後、液密性を有するシートを2つ折りにして折り返し部を最下部に位置させたカバーの内側にケーブルの補強用被覆体が形成された部分を収容する工程と、カバーの折り返し部の内側にケーブルの補強用被覆体が形成された部分を配置した状態で、カバーの上部に形成した開口部から該カバー内に補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して補強用被覆体に含浸させる工程と、補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程とを行わせるようにした場合には、コフィンボックスを用いることなく、また高価な金型を用いることなく、地中に直接埋設することが可能な電力デーブル接続装置を低コストで得ることができる。
本発明に係わる電力ケーブル接続装置の構成方法において、補強用被覆体を液密性を有するシートで覆って少なくとも1つの開口部を有するが該開口部以外の部分は閉じられたカバーを構成して、カバーに設けられた開口部を通してカバー内に補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して補強用被覆体に含浸させるようにする場合には、カバーから樹脂が漏れるのを防ぎつつ補強用被覆体に樹脂を含浸させることができるため、樹脂が無駄に使われるのを防ぐことがでる。
本発明に係わる電力ケーブル接続装置の構成方法において、補強用被覆体を液密性を有するシートで覆って2以上の開口部を有するが該開口部以外の部分は閉じられたカバーを構成する工程と、カバーの少なくとも1つの開口部を通して余分な樹脂を回収しながら他の開口部からカバー内に補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して補強用被覆体に含浸させる工程とを行うようにした場合には、カバーから樹脂が漏れるのを防ぎ、余分な樹脂を回収しながら補強用被覆体に樹脂を含浸させることができるため、樹脂が無駄に使われるのを防ぐことがでる。
本発明に係わる電力ケーブル接続装置の構成方法において、補強用被覆体を形成した後、該補強用被覆体を液密性を有するシートで覆って2以上の開口部を有するが該開口部以外の部分は閉じられたカバーを構成する工程と、カバーの少なくとも1つの開口部を通してカバー内のガスを抜きながら他の開口部からカバー内に補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して、補強用被覆体に含浸させる工程と、補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程とを行なうようにした場合には、カバー内を負圧にしながら補強用被覆体内への樹脂の含浸を行うことができるため、保護外装部内に気泡が残留して、その部分が絶縁の弱点となるのを防ぐことができる。
また本発明に係わる電力ケーブル接続装置の構成方法において、補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程で、カバーの上から樹脂が含浸された補強用被覆体にテープを巻き付けて補強用被覆体を加圧するようにした場合には、補強用被覆体全体に樹脂を均一に含浸させることができ、補強用被覆体に樹脂が含浸されない部分が生じるのを防ぐことができる。
以下図面を参照して本発明の好ましい実施形態を詳細に説明する。
図1ないし図6は本発明の第1の実施形態を示したものである。図1において、1は、電力ケーブル2,2′どうしを接続したケーブル接続部を示している。ケーブル接続部1は、電力ケーブル2,2′の導体どうしを接続金具を介して接続した導体接続部と、電界を緩和するように導体接続部の周辺の電界分布を制御する電界制御構造の補強絶縁層と、遮蔽層及び遮水層とを備え、遮蔽層から接地線3が引き出されている。接地線3はバンド等の適宜の緊締具4により、一方の電力ケーブル2に固定されている。ケーブル接続部1に設けられる補強絶縁層は、ゴムブロック絶縁体(RBJ)、エポキシ・プレモールド絶縁体コンポジット(PJ)、テープ巻き(TJ)等により構成されるが、本発明においては、いかなる構成の補強絶縁層が用いられていてもよい。
図1に示されたケーブル接続部1は、そのままでは、地中に埋設された場合にかかる土圧に耐えられないため、地中に埋設されることを想定した従来の電力ケーブル接続装置においては、図に示されたケーブル接続部1を機械的に強固な2つ割り構造のコフィンボックス内に収容して、該コフィンボックス内の空所に防水コンパウンドを充填し、該コフィンボックスと防水コンパウンドとにより保護外装部を構成していた。
本発明においては、コフィンボックス及びその内部に充填される防水コンパウンドを廃止するため、樹脂を含浸し得る性質を有する絶縁性の補強材をケーブル接続部に巻付けるか、または樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブをケーブル接続部に被せることにより形成した補強用被覆体と、この補強用被覆体に含浸されて硬化された絶縁樹脂とにより保護外装部を構成する。
本実施形態では、図2に示したように、樹脂を含浸し得る性質を有する絶縁性の補強材5をケーブル接続部1に巻付けることにより、補強用被覆体6を構成している。絶縁性の補強材5としては、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1つの絶縁素材または複数の絶縁素材を組み合わせたものを用いることができるが、本実施形態では、ガラス繊維からなるテープ状の絶縁素材を絶縁性の補強材5として用いている。図示の例では、この絶縁性の補強材5をケーブル接続部1の上に直接、一部ラップさせた状態で螺旋状に巻回することにより巻回体を構成し、この巻回体を複数層重ねて形成することにより、補強用被覆体6を構成している。
絶縁性の補強材5を構成する絶縁素材としては、機械的強度が高く、かつ樹脂の含浸性が良好な材料からなるものを用いる。このような材料としては、例えば、ガラス繊維、ケプラ繊維、及びポリアミド繊維からなる材料群から選択した1つの繊維、または2以上の繊維の複合体からなる複合繊維が好適である。
ケーブル接続部に巻付ける布及びスリーブを構成する布の材料としてガラス繊維を用いる場合には、ガラス繊維をパイル編みした布を用いるのが好ましい。更に好ましくは、ガラス繊維が長繊維であるものを用いて編んだ布を用いる。ガラス繊維をパイル編みした布を用いると、切断部に繊維の切れ端が飛び出し難く、作業者の手を傷つける恐れを少なくして補強用被覆体を形成する作業を行なうことができる。
本実施形態では、図2に示されたように、ケーブル接続部の上に補強用被覆体6を構成した後、補強用被覆体6に熱硬化性樹脂または光硬化性樹脂などを含浸させて保護用外装を構成する。
本実施形態では、補強用被覆体6に樹脂を含浸させる際に、図3及び図4に示すように、液密性を有するシート7を2つ折りにして、折り返し部8aを最下部に位置させたカバー8を構成し、このカバー8の内側にケーブル接続部の補強用被覆体6で覆われた部分を、ケーブル接続部1の両端から引き出されているケーブル2,2′の一部とともに収容する。そして、カバー8を適宜の手段により吊り下げ保持することにより、ケーブル接続部の補強用被覆体6で覆われた部分を、その軸線を水平方向に向けた状態に保持する。図示の例では、カバー8の両端に形成した突出部8bに孔8cが形成されていて、図示しない支持フレームに固定されたフックを孔8cに引っかけることにより、カバー8と、ケーブル接続部の補強用被覆体6で覆われた部分とを、ケーブル接続部の軸線を水平方向に向けた状態で保持するようにしている。
上記のようにして、カバー8の折り返し部の内側にケーブル接続部の補強用被覆体6が形成された部分を配置した状態で、図4に矢印で示したように、カバー8の上部に形成された開口部8dから該カバー内に補強用被覆体6に含浸させる樹脂を注入して、該樹脂を補強用被覆体6に含浸させる。
補強用被覆体6に含浸させる樹脂としては、常温硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、光硬化型樹脂、熱硬化型と光硬化型との複合型の樹脂などを用いることができる。補強用被覆体6に含浸させるのに好適な樹脂としては、低粘度エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂等を挙げることができる。
カバー内に樹脂を注入する際には、補強用被覆体への樹脂の含浸性を考慮して、樹脂の粘度を適正な範囲に調整しておく。補強用被覆体6に含浸させる樹脂の粘度が低すぎると、補強用被覆体6内に樹脂が浸透しやすいが、補強用被覆体内に樹脂が滞留している時間が短くなるため、せっかく補強用被覆体に浸透した樹脂が抜けてしまう。これに対し、補強用被覆体6に含浸させる樹脂の粘度が高すぎると、樹脂の流動性が悪くなり、補強用被覆体内に浸透しにくくなる。また補強用被覆体内への樹脂の含浸性は、補強用被覆体の材質や編み方、巻き方、厚さなどの構造によっても相違する。従って、カバー8内に樹脂を注入する際には、補強用被覆体を構成している材料や、補強用被覆体の構造に応じて、注入する樹脂の粘度を最適な範囲に調整しておく。樹脂の粘度が高すぎる場合(硬ぎる場合)には、樹脂を溶剤で希釈することにより粘度を調整することができる。
カバー8の内側に樹脂を注入した際には、補強用被覆体6に含浸されなかった樹脂がカバー8の両端の開口部から下方に滴下する。従って、カバー8内に樹脂を注入する際には、カバー8の下方に、滴下した樹脂を受ける容器を配置しておく。
上記のようにして、補強用被覆体6に樹脂を含浸させた後、図5に示すように、カバー8の上から樹脂が含浸された補強用被覆6の周りに加圧テープ10を螺旋状に堅く巻き付けて、補強用被覆体6を加圧する。このようにして加圧テープ10により樹脂が含浸された補強用被覆体6を加圧した状態で、補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程を行う。
補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程では、補強用被覆体に含浸させた樹脂の特性に適合した処理を行う。含浸させる樹脂が熱硬化型の樹脂である場合には、例えば、加圧テープ10の上から補強用被覆体に含浸された樹脂に赤外線、太陽光等を照射するなどの方法により、補強用被覆体を加熱して、含浸させた樹脂を硬化させる。補強用被覆体を加熱する方法としては、電気的ヒータやランプなどを用いる電気的な方法を用いることもできる。また、化学的な発熱を利用して補強用被覆体の加熱を行うこともできる。例えば、酸化や水分吸収により発熱する物質を封入した袋体、あるいは混合することにより発熱する2種以上の物質を封入した袋体を補強用被覆体に接触させて取付けることにより、補強用被覆体を加熱して、該補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させることができる。また発熱物質を封入した帯状の袋を補強用被覆体に巻き付けることにより、補強用被覆体を加熱するようにしてもよい。
また補強用被覆体に含浸させた樹脂が紫外線に反応して硬化する光硬化型の樹脂である場合には、カバー8及び加圧テープ10として紫外線を透過させる性質を有するものを用いて、加圧テープ10の上から補強用被覆体に含浸された樹脂に紫外線を照射することにより、補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる。光硬化型であっても、加熱することにより硬化時間が短縮するのであれば、光の照射と加熱との両方を実施してもよい。紫外線の照射は、ランプ照射によってもよく、太陽光を照射することにより行ってもよい。また太陽光からプリズム等により紫外線を多く含む光を選別して、選別した光を補強用被覆体に含浸された樹脂に照射するようにしてもよい。
補強用被覆体に含浸させた樹脂が常温硬化型の樹脂である場合には、補強用被覆体を加圧テープ10で加圧した状態で、樹脂の硬化に必要な時間放置して、含浸させた樹脂を硬化させる。
なお常温硬化型の樹脂を用いる場合でも、加熱することにより硬化時間が短縮されるので、加圧テープ10の上から補強用被覆体を加熱して、含浸させた樹脂を硬化させるようにしてもよい。
上記のようにして、補強用被覆体6に含浸させた樹脂を硬化させた後、加圧テープ10を外し、カバー8を外すことにより、図6に示すように、補強用被覆体6と該補強用被覆体に含浸されて硬化された樹脂とからなる保護外装部11を得ることができる。この保護外装部11と、その内部に配置されたケーブル接続部とにより、本発明に係わるケーブル接続装置が構成される。
上記のようにして得られた保護外装部11は、その大部分が連続した繊維や布などからなる補強用被覆体6により構成され、この補強用被覆体が樹脂で固められた状態にあるため、高い機械的強度を有し、大きい土圧に十分耐えることができる。従って、上記のようにしてケーブル接続部を覆う保護外装部を構成すると、コフィンボックスを用いなくても、ケーブルを地中に直接埋設することができる。
また上記のように構成すると、ケーブル接続部を絶縁性の補強材で覆って補強用被覆体を形成する工程と、補強用被覆体に樹脂を含浸させる工程とにより、保護外装部を構成することができ、保護外装部を構成するために、金型を必要としないため、コフィンボックスを用いないことと相俟って、保護外装部を低コストで構成することができる。またコフィンボックスを用いないため、保護外装部を小形に構成することができる。
コフィンボックスを用いる場合には、その横断面形状が非円形であるため、ケーブルの布設時にケーブル接続部の向きを適正な向きに保つ必要があるが、本発明に係わる電力ケーブル接続装置では、保護外装部の断面形状を円形またはほぼ円形とすることができるため、ケーブルの布設時にケーブル接続部の向きに配慮する必要がなく、ケーブルの布設作業を容易にすることができる。
上記の説明では、補強用被覆体6に含浸させた樹脂を硬化させた後、加圧テープ10とカバー8とを除去するとしたが、ケーブルを地下に直接埋設する場合には、ケーブル接続部の体裁に特に配慮する必要がないため、図5に示したように、カバー及び加圧テープが取り付けられたままの状態にして、樹脂が含浸された補強用被覆体6とカバー及び加圧テープ10とからなる部分を保護外装部11′としてもよい。
上記に実施形態では、カバー8の中間部に設けた孔8cにフックを引っかけて、カバー8をその中間部で保持することにより、カバー8をケーブル接続部とともに吊り下げるとしたが、図7に示すように、カバー8の両端の上部に孔8c,8cを設けて、これらの孔にフックを引っかけてカバー8をケーブル接続部とともに吊り下げるようにすることもできる。このようにした場合には、カバー8の両端が持ち上げられるため、図1に示したように、ケーブル接続部1が、その長手方向の中央部で径が最も大きく、長手方向の両端に向かって径が次第に小さくなっていくように構成されていて、ケーブル接続部1の外形に沿う形で補強用被覆体6が構成される場合に、カバー8の折り返し部(底部)8aが補強用被覆体6の形状に沿って湾曲する。このように、ケーブル接続部のカバー8の折り返し部(底部)8aを湾曲させておくと、カバー8の両端の開口部8e,8eの高さを中央部の高さよりも高くすることができるため、カバー8内に樹脂を注入する際にカバー8から樹脂が漏れにくくすることができる。
上記の実施形態では、シートを折り返しただけでカバー8を構成しているため、カバー8はその上部及び長手方向の両端が開口した状態にある。このようなカバーを用いれば、ケーブル布設の作業現場で、保護用外装部11を構成する際に、カバー8の構成を簡単に行うことができる。しかしながら本発明はこのようなカバーを用いる場合に限定されるものではない。例えば図8に示すように、液密性を有するシート7を二つ折りにした後、シートの互いに重なり合う縁部7aを熱融着等によりシールし、更にシートの長手方向の両端を緊締テープ12,12′などにより電力ケーブル2,2′に緊密に縛りつけて、シート7の重ね合わせ部及びシートとケーブル2,2′との間を密封構造としたカバー8を用いることもできる。図示の例では、カバー8の上部に少なくとも2つの開口部8h,8iが設けられて、これら開口部8h,8iの部分でのみカバー8が開口させられている。
図8に示すようなカバー8を用いる場合には、カバー8の1つの開口部8iを通してカバー8内の余分な樹脂を回収しながら、他の開口部8hからカバー8内に補強用被覆体6に含浸させる樹脂を注入して、補強用被覆体に含浸させる。
このように構成すると、回収した樹脂を再利用することができるため、樹脂が無駄になるのを防ぐことができる。
図8に示すようなカバーを用いる場合、カバー8の1つの開口部8iを真空ポンプに接続して、カバー8内のガス(空気)を抜きながら他の開口部8hから補強用被覆体に含浸させる樹脂をカバー8内に注入して、補強用被覆体6に含浸させるようにすることもできる。
このようにカバー8内のガスを抜いてカバー内を負圧にしながら樹脂の注入を行わせると、補強用被覆体6内に存在する空気を排出しながら樹脂を含浸することができるため、
補強用被覆体内に気泡(ボイド)が残留した状態で保護用外装部が構成されて、保護用外装部内に電気的及び/または機械的な弱点が生じるのを防ぐことができる。
図8に示した例では、カバー8の上部に2つの開口部8h、8iを設けているが、開口部を3以上設けることもできる。開口部を3以上設けると、例えば、一つの開口部から樹脂を注入し、他の開口部からカバー内の空気を抜いたり、複数の開口部から樹脂を注入し、一つの開口部からカバー内の空気を抜いたりすることができる。
またカバー8の上部に開口部を一つだけ設けて、該開口部からカバー8内に樹脂を注入するようにすることもできる。この場合、補強用被覆体に含浸されなかった余分な樹脂は、カバー8の上から補強用被覆体6に加圧テープを巻き付けて、樹脂が含浸された補強用被覆体を加圧する際に、カバーの開口部から排出される。
上記の実施形態では、ケーブル接続部1を覆う補強用被覆体6を構成する補強用絶縁材5として、テープ状の絶縁素材を用いたが、長繊維状や、布状を呈する絶縁素材を補許容絶縁材5として用いて、この補強用絶縁材をケーブル接続部1の上に巻き付けることにより、補強用被覆体を構成することもできる。
また図9に示したように、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブ20をケーブル接続部の上に、必要枚数被せることにより、補強用被覆体6を構成することもできる。スリーブ20としては、ガラス繊維、ケプラ繊維、及びポリアミド繊維からなる材料群から選択した1つの繊維または2以上の繊維の複合体からなる繊維を布状を呈するように編んでスリーブ状としたものを用いるのが好ましい。この場合、スリーブ20として、リブ編み(ゴム編み)のような、引っ張ると収縮性を示す編み方をしたものを用い、これをケーブル接続部に被せた状態で両端を引っ張って収縮させた後、両端をケーブルに紐等で縛り付けておくようにすると、ケーブル接続部への装着をしっかりとフィットした形で行なうことができる。
図9に示すように、スリーブ20を補強用絶縁材5として用いてこれをケーブル接続部1に被せて補強用被覆体を構成する場合には、ケーブル接続部1を構成する前に予め、補強用被覆体を構成するために必要になる枚数の任意の絶縁素材からなる絶縁体20を、ケーブル接続部により相互に接続される電力ケーブル2,2′の一方または双方に被せておく。
そして、ケーブル接続部1を構成した後、電力ケーブル2,2′の一方または双方に被せておいたスリーブ20をケーブル接続部1の上に移動させて、該ケーブル接続部に被せる。
必要枚数のスリーブ20をケーブル接続部1の上に被せた状態で、スリーブ20に弛みがある場合には、図10に示すように、ケーブル接続部の上に被されたスリーブ20の上に緊締テープ21、例えばガラス繊維からなる紐状体を螺旋状に巻き付けて、スリーブ20を縛り付けることにより、補強用被覆体6を構成する。
緊締テープ21により任意の絶縁素材からなる絶縁体を縛り付ける作業を省略するため、スリーブ20としては、ケーブル接続部1の外周にフィットして被さるように編まれたもの(例えば靴下やサポータのようにゴム編みされたもの)を用いることが好ましい。
図10に示すように、補強用被覆体6を構成した後、例えば図11に示すようにカバー8の内側に補強用被覆体6が構成されたケーブル接続部を収容して、前記と同様にして補強用被覆体への樹脂の含浸を行い、その後カバー8の上から補強用被覆体に加圧テープを巻いて、樹脂を硬化させる工程を行う。
図1ないし図6に示した実施形態のように、テープ状の補強絶縁材5をケーブル接続部1の外周に巻いて補強用被覆体6を構成する場合に、図14に示すように、補強用被覆体6の内側の層を構成する補強用絶縁材5の巻回体の各ターンと、その外側の層を構成する補強用絶縁材5の巻回体の各ターンとが整合していると、ターン間に形成される隙間gが径方向に連続してしまうため、保護用外装部の機械的強度が低下するおそれがある。保護用外装部の機械的強度を高めるためには、図12または図13に示すように、補強用被覆体6の内側の層を構成する絶縁性の補強材5の巻回体の各ターンと、内側の層を構成する絶縁性の補強材の巻回体の各ターンの上に重なる外側の層の巻回体の各ターンとが整合しないように、すなわち内側の層を構成する絶縁性の補強材の巻回体の各ターンと、外側の層の巻回体の各ターンとが軸線方向に相対的にずれた位置に配置されるように、絶縁性の補強材5を巻くのが好ましい。このように補強用絶縁材5を巻回すると、巻回体のターン間の隙間が径方向に連続しないため、保護用外装部の機械的強度を高めることができる。
絶縁性の補強材5としてテープ状の絶縁素材を用いる場合、内側の層をなす絶縁素材(テープ)の巻回体の各ターンと外側の層をなす絶縁素材の巻回体の各ターンとの幅方向の重なり代は、絶縁素材の幅wの1/5以上、2/3以下とするのが好ましい。内側の層をなす絶縁素材(テープ)の巻回体の各ターンと外側の層をなす絶縁素材の巻回体の各ターンとの重なり代を絶縁素材の幅wの1/2とした場合に最も好結果が得られる。
上記に実施形態では、長繊維状やテープ状(帯状)の絶縁性の補強材5をケーブル接続部1に巻付けるか、または任意の絶縁素材からなる絶縁体からなる絶縁性の補強材をケーブル接続部に被せることにより補強用被覆体6を構成するとしたが、補強用被覆体6の構成はこれらに限定されるものではなく、補強用被覆体6を、長繊維状やテープ状の絶縁性の補強材5の巻回体と、任意の絶縁素材からなる絶縁体との複合構造とすることもできる。
本発明で用いることができる補強用被覆体6の種々の態様を挙げると下記の通りである。
(1)長繊維状、紐状、テープ状(帯状)及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1つの絶縁素材または複数の絶縁素材を組み合わせたものからなる絶縁性の補強材5を、ケーブル接続部1の上に直接巻付けることにより補強用被覆体6を構成する。
(2)絶縁性の補強材5として樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブ20を用い、このスリーブをケーブル接続部1の上に被せることにより補強用被覆体6を構成する。
(3)長繊維状、紐状、テープ状(帯状)及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1以上の絶縁素材をケーブル接続部1の上に直接巻き付けることにより構成された第1の被覆体と、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブ20を第1の被覆体の上に被せることにより構成された第2の被覆体とからなる複合構造を有するように補強用被覆体6を構成する。
(4)樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブ20をケーブル接続部1の上に被せることにより構成された第1の被覆体と、長繊維状、紐状、テープ状(帯状)及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1以上の絶縁素材を上記第1の被覆体の上に巻き付けることにより構成された第2の被覆体とを備えた複合構造を有するように補強用被覆体6を構成する。
(5)長繊維状、紐状、テープ状(帯状)及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1以上の絶縁素材をケーブル接続部1の回りに巻回することにより構成された第1の被覆体と、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなっていてケーブル接続部を囲むように配置されたスリーブにより構成された第2の被覆体とをケーブル接続部の上に交互に重ねた複合構造を有するように補強用被覆体6を構成する。
上記の各実施形態のように、補強用被覆体に樹脂を含浸させた後、カバーの上から補強用被覆体に加圧テープ10を巻き付けて、樹脂が含浸された補強用被覆体を加圧すると、補強用被覆体への樹脂の含浸を良好に行わせることができるだけでなく、保護用外装部の仕上がりをよくすることができるが、本発明において、カバーの上から樹脂が含浸された補強用被覆体6に加圧テープ10を巻き付けることは必須ではなく、カバー内に樹脂を注入するだけで保護用被覆体6内への樹脂の含浸を良好に行わせることができる場合には、加圧テープ10を巻き付ける工程を省略することもできる。
なお、絶縁性の補強材5として、ケーブル接続部1の上に巻き付ける前の状態で樹脂を含浸させたものを用いてもよい。また、スリーブ20として、ケーブル接続部1に被せる前の状態で樹脂を含浸させたものを用いてもよい。
以上、本発明を電力ケーブルの接続部に適用する場合について説明したが、何らかの理由によりケーブル被覆が損傷した場合に、その損傷部位の補修に本発明を適用することができる。
また、ケーブルの増設などにより、任意の位置で接地線を取り出す必要が生じた場合にも、本発明を適用することができる。
本発明の実施形態において、電力ケーブルがケーブル接続部を介して接続された状態を示した正面図である。 本発明の実施形態において、図1に示したケーブル接続部の周りに補強絶縁材を巻き付けて補強用被覆体を構成した状態を示した正面図である。 本発明の実施形態において、図2に示す補強用被覆体に樹脂を含浸させる際の状態を示した正面図である。 図3の右側面図である。 本発明の実施形態において、補強用被覆体の周りに加圧テープを巻いた状態を示した正面図である。 本発明の実施形態において、ケーブル接続部を覆う保護用外装部が形成された状態を示した正面図である。 本発明の他の実施形態において、補強用被覆体に樹脂を含浸させる際の状態を示した正面図である。 本発明の更に他の実施形態において、補強用被覆体に樹脂を含浸させる際の状態を示した正面図である。 本発明の更に他の実施形態において、ケーブル接続部の上に任意の絶縁素材からなる絶縁体を用いて補強用被覆体を構成する際の状態を示した正面図である。 図9の実施形態において、補強用被覆体が構成された状態を示した正面図である。 図9の実施形態において、補強用被覆体に樹脂を含浸させる際の状態を示した正面図である。 補強用被覆体をテープ状の絶縁素材の巻回体により構成する場合の補強用被覆体の好ましい構造の一例を模式的に示した要部の断面図である。 補強用被覆体をテープ状の絶縁素材の巻回体により構成する場合の補強用被覆体の好ましい構造の他の例を模式的に示した要部の断面図である。 補強用被覆体をテープ状の絶縁素材の巻回体により構成する場合の補強用被覆体の好ましくない構造の一例を模式的に示した要部の断面図である。
符号の説明
1 ケーブル接続部
2,2′ 電力ケーブル
3 接地線
5 補強絶縁材
6 補強用被覆体
8 カバー
10 加圧テープ
11 保護用外装部
20 任意の絶縁素材からなる絶縁体

Claims (16)

  1. 電力ケーブルの導体どうしを接続した導体接続部及び該導体接続部を覆う絶縁層を有するケーブル接続部と、前記ケーブル接続部を覆う保護外装部とを備えた電力ケーブル接続装置であって、
    前記保護外装部は、
    樹脂を含浸し得る性質を有する絶縁性の補強材を前記ケーブル接続部に巻付けるかまたは被せることにより形成された補強用被覆体と、
    前記補強用被覆体に含浸され所定の条件で硬化する絶縁樹脂と、
    により構成されている電力ケーブル接続装置。
  2. 前記絶縁性の補強材は、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1つの絶縁素材または複数の絶縁素材を組み合わせたものからなっていて、前記絶縁性の補強材が前記ケーブル接続部の上に直接巻付けることにより前記補強用被覆体が構成されている請求項1に記載の電力ケーブル接続装置。
  3. 前記補強用被覆体は、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブを前記ケーブル接続部の上に被せることにより構成されている請求項1に記載の電力ケーブル接続装置。
  4. 前記補強用被覆体は、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1以上の絶縁素材を前記ケーブル接続部の上に直接巻き付けることにより構成された第1の被覆体と、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブを前記第1の被覆体の上に被せることにより構成された第2の被覆体とを備えた複合構造を有している請求項1に記載の電力ケーブル接続装置。
  5. 前記補強用被覆体は、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなるスリーブを前記ケーブル接続部の上に被せることにより構成された第1の被覆体と、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1以上の絶縁素材を前記第1の被覆体の上に巻き付けることにより構成された第2の被覆体とを備えた複合構造を有している請求項1に記載の電力ケーブル接続装置。
  6. 前記補強用被覆体は、長繊維状、紐状、テープ状及び布状の形態を有する絶縁素材群の中から選択された1以上の絶縁素材を前記ケーブル接続部の回りに巻回することにより構成された第1の被覆体と、樹脂を含浸し得る性質と絶縁性とを有する材料からなっていて前記ケーブルを囲むように配置されたスリーブにより構成された第2の被覆体とを前記ケーブル接続部の上に交互に重ねた複合構造を有している請求項1に記載の電力ケーブル接続装置。
  7. 前記テープ状の絶縁素材は、一部をラップさせた状態で前記ケーブル接続部の回りに巻回されている請求項2,4,5または6に記載の電力ケーブル接続装置。
  8. 前記絶縁素材は、ガラス繊維、ケプラ繊維、及びポリアミド繊維からなる材料群から選択した1つの繊維または2以上の繊維の複合体からなる複合繊維からなっている請求項2,4,5,6または7に記載の電力ケーブル接続装置。
  9. 前記スリーブは、ガラス繊維、ケプラ繊維、及びポリアミド繊維からなる材料群から選択した1つの繊維または2以上の繊維の複合体からなる複合繊維からなっている請求項3,4,5または6に記載の電力ケーブル接続装置。
  10. 前記補強用被覆体に含浸された樹脂は熱及び/または光に反応して硬化する樹脂である請求項1ないし9のいずれか1つに記載の電力ケーブル接続装置。
  11. 前記請求項1ないし10のいずれか1つに記載の電力ケーブル接続装置を構成する電力ケーブル接続装置の構成方法であって、
    前記補強用被覆体を形成した後、
    液密性を有するシートを2つ折り状にして折り返し部を最下部に位置させたカバーの内側に前記補強用被覆体で覆われたケーブル接続部を収容する工程と、
    前記カバーの折り返し部の内側に前記ケーブル接続部の補強用被覆体で覆われた部分を配置した状態で、前記カバーの上部に形成した開口部から該カバー内に前記補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して前記補強用被覆体に含浸させる工程と、
    前記補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程と、
    を行なう電力ケーブル接続装置の構成方法。
  12. 前記請求項1ないし10のいずれか1つに記載の電力ケーブル接続装置を構成する電力ケーブル接続装置の構成方法であって、
    前記補強用被覆体を形成した後、
    前記ケーブル接続部の補強用被覆体で覆われた部分を液密性を有するシートで覆って少なくとも1つの開口部を有するが該開口部以外の部分は閉じられたカバーを構成する工程と、
    前記カバーに設けられた開口部を通して前記カバー内に前記補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して前記補強用被覆体に含浸させる工程と、
    前記補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程と、
    を行なう電力ケーブル接続装置の構成方法。
  13. 前記請求項1ないし10のいずれか1つに記載の電力ケーブル接続装置を構成する電力ケーブル接続装置の構成方法であって、
    前記補強用被覆体を形成した後、
    前記ケーブル接続部の補強用被覆体で覆われた部分を液密性を有するシートで覆って2以上の開口部を有するが該開口部以外の部分は閉じられたカバーを構成する工程と、
    前記カバーの少なくとも1つの開口部を通して余分な樹脂を回収しながら他の開口部から前記カバー内に前記補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して、前記補強用被覆体に含浸させる工程と、
    前記補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程と、
    を行なう電力ケーブルの接続装置の構成方法。
  14. 前記請求項1ないし10のいずれか1つに記載の電力ケーブル接続装置を構成する電力ケーブル接続装置の構成方法であって、
    前記補強用被覆体を形成した後、
    前記ケーブル接続部の補強用被覆体で覆われた部分を液密性を有するシートで覆って2以上の開口部を有するが該開口部以外の部分は閉じられたカバーを構成する工程と、
    前記カバーの少なくとも1つの開口部を通して前記カバー内のガスを抜きながら他の開口部から前記カバー内に前記補強用被覆体に含浸させる樹脂を注入して、前記補強用被覆体に含浸させる工程と、
    前記補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程と、
    を行なう電力ケーブル接続装置の構成方法。
  15. 前記カバーを構成するシートとして、透明または半透明の材料からなるシートを用いる請求項11ないし14のいずれか1つに記載の電力ケーブル接続装置の構成方法。
  16. 前記補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程を行うのに先立って、前記カバーの上から前記樹脂が含浸された補強用被覆体に加圧テープを巻き付けて前記補強用被覆体を加圧し、前記加圧テープにより前記補強用被覆体を加圧した状態で補強用被覆体に含浸させた樹脂を硬化させる工程を行う請求項11ないし15のいずれか1つに記載の電力ケーブル接続装置の構成方法。
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