JP2009100541A - 過電流保護回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流検出器を追加することなく過電流から回路を保護する。
【解決手段】負荷12あるいは該負荷を駆動操作するスイッチング素子13,14が一定電圧の端子10,11に接続された負荷駆動回路1における、スイッチング素子13,14がオン状態のときの抵抗に基づく物理量を検出する物理量検出手段21と、物理量検出手段21の検出結果により負荷駆動回路1の過電流状態を検出する過電流検出手段2,3と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、過電流保護を行う過電流保護回路に関するものである。
モータに流れる過電流を電流検出器で検出し、別モードのPWM制御を実行することにより過電流から回路を保護するものが知られている(特許文献1)。
しかしながら、従来の過電流保護回路は過電流を検出する電流検出器が必要であった。
特開2005−94938号公報
本発明が解決しようとする課題は、電流検出器を追加することなく過電流から回路を保護できる過電流保護回路を提供することである。
本発明は、以下の解決手段によって上記課題を解決する。なお、本発明の実施形態を示す図面に対応する符号を付して説明するが、この符号は本発明の理解を容易にするためだけのものであって本発明を限定する趣旨ではない。
[1]本発明に係る過電流保護回路は、負荷(12)と該負荷を駆動操作するスイッチング素子(13,14)一定電圧の端子(10,11)に接続された負荷駆動回路(1)における、スイッチング素子(13,14)がオン状態のときの抵抗に基づく物理量を検出する物理量検出手段(21,31)と、物理量検出手段の検出結果により負荷駆動回路(1)の過電流状態を検出する過電流検出手段(2,3)を備えたことを特徴とする。
上記発明に係る過電流保護回路において、
物理量検出手段(21,31)が検出する物理量は、スイッチング素子がオン状態のときの抵抗による電圧降下であるように構成することができる。
また、物理量検出手段(21,31)は、
スイッチング素子(13,14)がオン状態のときの抵抗による電圧降下が検出できる位置(P1,P2)に接続され、この位置の電圧を検出し、
過電流検出手段(2,3)は、物理量検出手段で検出された電圧値と所定の閾値との比較により負荷駆動回路(1)の過電流状態を検出するように構成することができる。
また、上記発明に係る過電流保護回路において、
過電流検出手段(2,3)は、
負荷駆動回路(1)の過電流を監視する期間を検出する監視期間検出手段(22,32)をさらに備え、
監視期間検出手段で検出された期間において過電流状態を検出するように構成することができる。
また、上記発明に係る過電流保護回路において、
監視期間検出手段(22,32)は、スイッチング素子(13,14)に入力される駆動信号を検出することにより、スイッチング素子のオン状態あるいはオフ状態を検出するように構成することができる。
また、上記発明に係る過電流保護回路において、
物理量検出手段(21,31)は、負荷駆動回路(1)に接続された複数のスイッチング素子(13,14)のそれぞれのオン状態のときの抵抗に基づく物理量を検出するように構成することができる。
[2]本発明に係るモータ駆動回路は、一定電圧の端子(10,11)に接続され、負荷(12)あるいは該負荷を駆動操作するスイッチング素子(13,14)と、上記いずれかの過電流保護回路とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、電流検出器を追加することなく過電流から回路を保護することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る過電流保護回路を含むモータ駆動回路を示す回路図である。
本例のモータ駆動回路1は、当該回路に電圧VDDの定電圧を印加する定電圧電源10と、当該定電圧電源10と接地(GND)11との間の回路に直列に設けられた2つのスイッチング素子13,14と、当該交流回路が有する抵抗と、モータが有する容量とのバランスを調整するためのコイル15と、接地側のスイッチング素子14に対して並列に設けられたモータ12と、2つのスイッチング素子13,14のON/OFF駆動を制御するためのゲートドライバ16とを備える。
電源10側に接続されたスイッチング素子13はpチャネル型FETから構成され、これに還流ダイオード17が逆並列接続されている。これに対して、接地11側に接続されたスイッチング素子14はnチャネル型FETから構成され、これに還流ダイオード18が逆並列接続されている。また、それぞれのスイッチング素子13,14のゲートには、ゲートドライバ16からの高周波スイッチング信号が入力され、これによりそれぞれのスイッチング素子13,14のON/OFF動作が制御される。
上記2つのスイッチング素子13,14は、飽和領域で使用しているとき(ON状態という)は所定の抵抗値(ON抵抗という)を持ち、この抵抗を流れる電流はオームの法則によりON抵抗両端に生じる電位差に比例する。これにより、後述する第1及び第2コンパレータ21,31で検出された電圧により検出される電圧値が所定値以上になった時に過電流が流れたと判断でき、即座に保護措置を採ることができる。
本実施形態の駆動対象の負荷であるモータ12は、接地11側のスイッチング素子14に並列接続されている。本例のモータ12はたとえばスチルカメラやビデオカメラのレンズ鏡筒に設けられるオートフォーカス用の超音波モータ等の容量性負荷である。ただし、本実施形態の駆動対象たる負荷は、超音波モータ以外にも、たとえばコイルモータ駆動回路、カメラのストロボ回路、スイッチング電源回路などの負荷に適用することができる。
図3は、本実施形態におけるゲートドライバ16から出力される信号レベルと、2つのスイッチング素子13,14のON/OFF状態と、モータ12の動作状態との関係を示す図である。ここでゲートドライバ16からp型FET13へ出力される駆動信号をS1,ゲートドライバ16からn型FET14へ出力される駆動信号をS2とする。
同図において、ゲートドライバ16からの駆動信号S1,S2がともにHi(High)レベルであるときは、スイッチング素子13はOFF、スイッチング素子14はONになり、点P2の電位が接地側へショートするのでモータ12の回転子(不図示)にはトルクが発生せず、モータ12は制動してから停止状態となる。
また、ゲートドライバ16からの駆動信号S1,S2がともにLo(Low)レベルであるときは、スイッチング素子13がON、スイッチング素子14がOFFになり、交流電源10からの電力は全てモータ12へ供給され、モータ12に電圧が印加されることによりモータ12は駆動状態となる。
また、ゲートドライバ16からの駆動信号S1がLoレベル、S2がHiレベルであるときは、スイッチング素子13,14ともにONになり、所定の短時間内であれば、定電圧電源10からの電力はコイル15に供給される。したがって、モータ12にはL,C,Rによる過渡応答による電流が流れるので、モータ12は駆動状態となる。
なお、スイッチング素子13をONにした状態でスイッチング素子14のON/OFFデューティ比やタイミングを制御することでモータ12へ供給する電力値を制御することもできる。
ところで、上記モータ駆動回路1に定格電流以上の過電流が流れると構成回路部品が破損したりするので、何らかの過電流保護手段が必要となる。従来、モータ駆動回路1にヒューズ管やポリマー系サーミスタを設けて回路を遮断することが行われているが、こうしたジュール熱を利用した回路遮断手法は応答性が悪く、また部品交換も必要であった。
また、モータ駆動回路1に電流検出計を設け、当該電流検出計により検出された電流値が所定の閾値を超えたときにモータ駆動回路の電源を遮断することも行われているが、過電流を検出するために専用の電流検出計が必要となり、また電流検出回路と電源遮断回路を構成する回路全体が複雑かつ非汎用性のものとなる。
そこで本実施形態では、モータ駆動回路1を構成する部品を利用し、過電流を検出するための電流検出計を追加することなく、また過電流を検出したら瞬時に電源回路を遮断できる過電流保護回路を提供する。
すなわち、図1に示すモータ駆動回路1に過電流が流れたとき、当該過電流経路の中で最初に絶対定格電流を越える素子はスイッチング素子13,14である。本例ではこのスイッチング素子13,14に過電流が流れるか否かを監視し、当該スイッチング素子13,14のON抵抗による電圧降下を検出することにより過電流の有無を判定する。
スイッチング素子13,14は電界効果トランジスタFETから構成され、ドレイン−ソース間のON抵抗RdsONを有する。そこで、p型FET13ではドレイン側の電圧値V-p、n型FET14ではドレイン側の電圧値V+nを監視し、当該ON抵抗RdsONを流れた駆動電流による電圧降下の絶対電位を検出する。そして、この絶対電位が所定の閾値を越えたか否かにより、最初に破壊されるおそれがある当該スイッチング素子13,14を保護し、ひいてはモータ駆動回路1を保護する。
このため、本実施形態では、電源10側のスイッチング素子13のドレイン側の電圧を検出するための第1コンパレータ21を備えている。この第1コンパレータ21の入力マイナス端子は、スイッチング素子13のドレイン側の点P1に接続され、入力プラス端子には閾値電圧Vth-pとなる閾値電源が接続されている。
そして、入力マイナス端子に入力される点P1の電圧値V-pが閾値電圧Vth-p以上のときはコンパレータ21の出力端子からLoレベル(FALSE)の信号が出力され、点P1の電圧値V-pが閾値電圧Vth-p未満のときは出力端子からHiレベル(TRUE)の信号が出力される。
この閾値電圧Vth-pは、スイッチング素子13の絶対定格電流を超えない範囲で、当該スイッチング素子13のON抵抗RdsONに過電流が流れたと仮定したときの当該ON抵抗RdsONによる電圧降下を考慮した値であって、これにノイズマージンなどの値を含めた電圧値である。
同様に、本実施形態では、接地11側のスイッチング素子14のドレイン側の電圧を検出するための第2コンパレータ31を備えている。この第2コンパレータ31の入力プラス端子は、スイッチング素子14のドレイン側の点P2に接続され、入力マイナス端子には閾値電圧Vth+nとなる閾値電源が接続されている。
そして、入力プラス端子に入力される点P2の電圧値V-nが閾値電圧Vth+n以下のときはコンパレータ31の出力端子からLoレベル(FALSE)の信号が出力され、点P2の電圧値V-nが閾値電圧Vth+nを超えるときは出力端子からHiレベル(TRUE)の信号が出力される。
この閾値電圧Vth+nは、スイッチング素子14の絶対定格電流を超えない範囲で、当該スイッチング素子14のON抵抗RdsONに過電流が流れたと仮定したときの当該ON抵抗RdsONによる電圧降下を考慮した値であって、これにノイズマージンなどの値を含めた電圧値である。
ここで、第1コンパレータ21の出力信号がLoレベル信号になるケースとHiレベル信号になるケースについて考察する。
図3に示す状態関係図において、スイッチング素子13,14がともにONであってモータ12が正常駆動している場合、スイッチング素子13のドレイン−ソース間を流れる電流I13DSは最大値となり、点P1の監視電圧V-pはモータ12とスイッチング素子13,14のON抵抗値RdsONにより一義的に決まる電圧値となる。この場合、第1コンパレータ21の出力信号はHiレベルとなる。
また、スイッチング素子13がOFF、スイッチング素子14がONであってモータ12が停止状態にある場合、スイッチング素子13のドレイン−ソース間を流れる電流I13DSは殆どゼロとなり、点P1の監視電圧V-pも殆どゼロである。したがって、V-p<Vth-pであるから、第1コンパレータ21の出力信号はHiレベルとなる。
これに対して、スイッチング素子13がON、スイッチング素子14がOFFの場合には以下の2つの状態が考えられる。すなわち、モータ駆動回路1の何らか(たとえばモータ12)がショートするなどしてスイッチング素子13に過電流が流れ、当該スイッチング素子13のON抵抗RdsONの電圧降下により監視電圧V-pが閾値電圧Vth-p未満になるケースと、スイッチング素子13のドレイン−ソース間に流れる電流I13DSはゼロであってスイッチング素子13のゲート−ソース間の電圧がONし、監視電圧V-pが電源電圧VDDに殆ど等しくなるケースである。
後者のケースでは、点Pの電流ゼロでの静的電位である監視電圧V-pは電源電圧VDDに殆ど等しいのでV-p>Vth-pとなって、第1コンパレータ21の出力信号はLoレベルとなるが、前者のケースでは監視電圧V-pが閾値電圧Vth-p未満となるので、第1コンパレータ21の出力信号はHiレベルとなる。
したがって、モータ駆動回路1に過電流が流れるのは、第1コンパレータ21の出力信号がHiレベルであって、スイッチング素子13がON、スイッチング素子14がOFFのときだけである。
同様に、第2コンパレータ31の出力信号がLoレベル信号になるケースとHiレベル信号になるケースについて考察する。
図3に示す状態関係図において、スイッチング素子13,14がともにONであってモータ12が正常駆動している場合、スイッチング素子14のドレイン−ソース間を流れる電流I14DSは最大値となり、点P2の監視電圧V+nはモータ12とスイッチング素子13,14のON抵抗値RdsONにより一義的に決まる電圧値となる。この場合、第2コンパレータ31の出力信号はHiレベルとなる。
また、スイッチング素子13がOFF、スイッチング素子14がONであってモータ12が停止状態にある場合、スイッチング素子14のドレイン−ソース間を流れる電流I14DSは殆どゼロとなり、点P2の監視電圧V+nも殆どゼロである。したがって、V+n<Vth+nであるから、第2コンパレータ31の出力信号はLoレベルとなる。
これに対して、スイッチング素子13がOFF、スイッチング素子14がONの場合には、さらに以下の2つの状態が考えられる。すなわち、モータ駆動回路1の何らか(たとえばモータ12)がショートするなどしてスイッチング素子14に過電流が流れ、当該スイッチング素子14のON抵抗RdsONの電圧降下(接地11側から電源10側に対する電圧降下)により監視電圧V+nが閾値電圧Vth+nを超えるケースと、スイッチング素子14のドレイン−ソース間に流れる電流I14DSはゼロであってスイッチング素子14のゲート−ソース間の電圧がONし、監視電圧V+nが接地電圧に殆ど等しくなるケースである。
後者のケースでは、監視電圧V+nは接地電圧(=0)に殆ど等しいのでV+n<Vth+nとなって、第2コンパレータ31の出力信号はLoレベルとなるが、前者のケースでは監視電圧V+nが閾値電圧Vth+nを超えるので、第2コンパレータ31の出力信号はHiレベルとなる。
したがって、モータ駆動回路1に過電流が流れるのは、第2コンパレータ31の出力信号がHiレベルであって、スイッチング素子13がOFF、スイッチング素子14がONのときだけである。この状態を図4のマトリックス図に示す。
上述したとおり、第1コンパレータ21の出力信号がHiレベルであるときは、モータ駆動回路1に過電流が流れる異常時以外にも、モータ12が正常駆動している場合や停止状態にある場合があるので、第1コンパレータ21の出力信号のみによって過電流を特定することはできない。第2コンパレータ31についても、第2コンパレータ31の出力信号がHiレベルであるときは、モータ駆動回路1に過電流が流れる異常時以外にも、モータ12が正常駆動している場合があるので、第2コンパレータ31の出力信号のみによって過電流を特定することはできない。
そこで、スイッチング素子13,14のゲートに対してゲートドライバ16から出力される駆動信号S1,S2を用いて過電流が流れている場合を抽出する。
このため、本実施形態の過電流保護回路2,3は、図1に示すように、ロジック回路で構成される第1監視期間検出部22及び第2監視期間検出部32をそれぞれ備える。第1監視期間検出部22は、ゲートドライバ16からスイッチング素子13のゲートに出力されるゲート信号とクロック信号を読み込み、スイッチング素子13がON、スイッチング素子14がOFFとなるタイミング(時間的間隔)を検出する。
また、第2監視期間検出部32は、ゲートドライバ16からスイッチング素子14のゲートに出力されるゲート信号とクロック信号を読み込み、スイッチング素子13がOFF、スイッチング素子14がONとなるタイミング(時間的間隔)を検出する。なお、ゲートドライバ16からクロック遅延信号や専用の出力信号も必要に応じて読み出し、上記タイミングを抽出することもできる。
また、上述した第1コンパレータ21の出力端子と、第1監視期間検出部22の出力端子とがNAND回路23で接続されている。そして、第1監視期間検出部22によりスイッチング素子13がON、スイッチング素子14がOFFとなる期間において(図1及び図4の信号A2がTRUE)、第1コンパレータ21の出力レベルがHiレベルになると(図1及び図4の信号A1がTRUE)、NAND回路23からLoレベル信号が出力される(図1及び図4の信号A3がTRUE)。すなわち、モータ駆動回路1のスイッチング素子13に過電流が流れると、NAND回路23からLoレベル信号が出力されることになる。
同様に、上述した第2コンパレータ31の出力端子と、第2監視期間検出部32の出力端子とがAND回路33で接続されている。そして、第2監視期間検出部32によりスイッチング素子13がOFF、スイッチング素子14がONとなる期間において、第2コンパレータ31の出力レベルがHiレベルになると、NAND回路33からLoレベル信号が出力される。すなわち、モータ駆動回路1のスイッチング素子14に過電流が流れると、NAND回路33からLoレベル信号が出力されることになる。
以上のように、本実施形態の過電流保護回路2,3では、第1及び第2監視期間検出部22,32によって、スイッチング素子13,14にある特定値以上の電流が流れ得ないタイミングを抽出し、さらに第1コンパレータ21及び第2コンパレータ31によって、このうち過電流が流れる場合を特定することができる。
したがって、モータ駆動回路1を構成するスイッチング素子13,14のON抵抗を利用することで、電流検出計などの部品が不要となる。これにより、モータ駆動回路1の特性が変化したり、出力に影響を与えたり、電力ロスが生じたりするといったおそれがない。
また、保護回路自体の構成も簡単なものとなり、部品交換の必要もない。さらに、スイッチング素子13,14のON抵抗による電圧降下を検出するとともにゲートドライバ16の駆動信号を利用するので、スイッチング周期の1周期内で応答させることができ、ジュール熱を利用した従来の保護回路に比べ応答性が向上する。
また、本例の過電流保護回路2,3は、第1及び第2コンパレータ21,31を除き主としてロジック回路で構成されているので、過電流以外で誤動作しないように自由に設定することもできる。
次に、上述した過電流状態の検出結果をモータ駆動回路1にフィードバックして電源遮断する実施形態について説明する。
通常、異常状態における過電流は、当該異常の原因が除去されるまで継続するので、過電流を検出したら当該異常が除去されるまでモータ駆動回路1を強制停止する。このため、過電流保護状態を保持する必要がある。本実施形態では、過電流保護状態を保持するため、D−フリップフロップ回路24,34をNAND回路23,33の出力端子に接続している。このD−FF回路24,34はPRB入力がLoレベルのときQB出力もLoレベルを維持する(。つまり、NAND回路23,33の出力がLoレベル(TRUE,過電流状態)であるとき、CLRB入力にリセット信号が入力されるまで、D−FF回路24,34のQB出力もLoレベル(TRUE,過電流状態)を維持する。この状態マトリックスを図4の駆動ON/OFFと連動する過電流保護解除信号の欄及び過電流保護保持出力の欄に示す。
なお、本実施形態ではD−フリップフロップ回路を使用しているが、これに限らず非同期入力付きフリップフロップ回路であれば他のフリップフロップ回路を用いてもよい。
D−FF回路24,34のQB出力端子からのレベル信号は、AND回路27に入力され、両方のQB出力がLoレベル信号である場合に、モータ駆動回路1の強制停止信号入力部(不図示)へLoレベル信号(TRUE)が送出され、これによりモータ駆動回路1の強制停止が維持されることになる。
また、D−FF回路24のQB出力端子からのLoレベル信号は、過電流保護LED25を点灯させるとともに、関連機器への出力端子26へも送出されて過電流状態であることを喚起する。同様に、D−FF回路34のQB出力端子からのLoレベル信号は、過電流保護LED35を点灯させるとともに、関連機器への出力端子36へも送出されて過電流状態であることを喚起する。
このD−FF回路24,34のリセットは、モータ駆動回路1のON/OFF信号をCLRB端子に入力することにより行うことができる。本例では、モータ駆動回路1がOFFとなったときにLoレベル信号をCLRB端子に入力することでD−FF回路24,34のリセットを行う。
図2は他の実施形態に係るモータ駆動回路1に過電流保護回路2,3を適用した例を示す回路図である。
本実施形態のモータ駆動回路1は、モータ12がトランス19を介してモータ駆動回路1に接続されている点が上述した実施形態と相違する。本例において、トランス19の第1コイルは、当該交流回路が有する抵抗とモータ12が有する容量とのバランスを調整するように設定されている。
そして、第1コンパレータ21は、スイッチング素子13のドレイン側電圧を監視し、第1監視期間検出部22は、ゲートドライバ16からのゲート信号によりスイッチング素子13がON,スイッチング素子14がOFFとなるタイミングを検出する。また、第2コンパレータ32は、スイッチング素子14のドレイン側電圧を監視し、第2監視期間検出部32は、ゲートドライバ16からのゲート信号によりスイッチング素子13がOFF,スイッチング素子14がONとなるタイミングを検出する。こうした過電流保護回路2,3及びこれを維持するD−FF回路24,34等の構成は上述した実施形態と同じであるため、図1と同一の符号を付すことで、その説明を省略する。
本実施形態にあっても、過電流の検出にモータ駆動回路1を構成するスイッチング素子13,14のON抵抗を利用するので、電流検出計など別途の部品を設ける必要がない。これにより、モータ駆動回路1の特性が変化したり、出力に影響を与えたり、電力ロスが生じたりするといったおそれがない。
また、保護回路自体の構成も簡単なものとなり、部品交換の必要もない。さらに、スイッチング素子13,14のON抵抗による電圧降下を検出するとともにゲートドライバ16の駆動信号を利用するので、スイッチング周期の1周期内で応答させることができ、ジュール熱を利用した従来の保護回路に比べ応答性が向上する。
また、本例の過電流保護回路2,3は、第1及び第2コンパレータ21,31を除き主としてロジック回路で構成されているので、過電流以外で誤動作しないように自由に設定することもできる。
なお、上述した実施形態では一つのモータ駆動回路1に2つの過電流保護回路2,3を設けたが、何れか一方の過電流保護回路とすることもできる。
本発明の実施形態に係る過電流保護回路を含むモータ駆動回路を示す回路図である。 本発明の他の実施形態に係る過電流保護回路を含むモータ駆動回路を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る過電流保護回路を含むモータ駆動回路の駆動信号、スイッチング素子及びモータの各状態の関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る過電流保護回路の状態マトリックスを示す図である。
符号の説明
1…モータ駆動回路;10…定電圧電源;11…接地;12…モータ;
13,14…スイッチング素子;15…コイル;16…ゲートドライバ;
17,18…還流ダイオード;19…トランス
2,3…過電流保護回路;21…第1コンパレータ;31…第2コンパレータ;
22…第1監視期間検出部,32…第2監視期間検出部;
23,33…NAND回路;24,34…D−FF回路(非同期入力付きフリップフロップ回路)

Claims (8)

  1. 負荷あるいは該負荷を駆動操作するスイッチング素子が一定電圧の端子に接続された負荷駆動回路における、前記スイッチング素子がオン状態のときの抵抗に基づく物理量を検出する物理量検出手段と、
    前記物理量検出手段の検出結果により前記負荷駆動回路の過電流状態を検出する過電流検出手段と、を備えることを特徴とする過電流保護回路。
  2. 請求項1に記載の過電流保護回路において、
    前記物理量検出手段が検出する物理量は、前記スイッチング素子がオン状態のときの抵抗による電圧降下であることを特徴とする過電流保護回路。
  3. 請求項2に記載の過電流保護回路において、
    前記物理量検出手段は、前記スイッチング素子がオン状態のときの抵抗による電圧降下が検出できる位置に接続され、この位置の電圧を検出し、
    前記過電流検出手段は、前記物理量検出手段で検出された電圧値と所定の閾値との比較により前記負荷駆動回路の過電流状態を検出することを特徴とする過電流保護回路。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の過電流保護回路において、
    前記過電流検出手段は、前記負荷駆動回路の過電流を監視する期間を検出する監視期間検出手段をさらに備え、
    前記監視期間検出手段で検出された期間において過電流状態を検出することを特徴とする過電流保護回路。
  5. 請求項4に記載の過電流保護回路において、
    前記監視期間検出手段は、前記スイッチング素子のオン状態あるいはオフ状態を検出することにより過電流を監視する期間を検出することを特徴とする過電流保護回路。
  6. 請求項5に記載の過電流保護回路において、
    前記監視期間検出手段は、前記スイッチング素子に入力される駆動信号を検出することにより、前記スイッチング素子のオン状態あるいはオフ状態を検出することを特徴とする過電流保護回路。
  7. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の過電流保護回路において、
    前記物理量検出手段は、前記負荷駆動回路に接続された複数のスイッチング素子のそれぞれのオン状態のときの抵抗に基づく物理量を検出することを特徴とする過電流保護回路。
  8. 一定電圧の端子に接続され、負荷あるいは該負荷を駆動操作するスイッチング素子と、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の過電流保護回路と、を備えたことを特徴とするモータ駆動回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101055122B1 (ko) * 2009-07-02 2011-08-08 엘지엔시스(주) 모터의 구동전류 차단장치 및 방법
AU2013293429B2 (en) * 2012-07-23 2017-05-11 Caterpillar Inc. Derating vehicle electric drive motor and generator components
CN109524940A (zh) * 2017-09-18 2019-03-26 上海神沃电子有限公司 电子过流超温度数据线保护器件

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