JP2009100283A - 撮像装置及び撮像装置の制御方法 - Google Patents

撮像装置及び撮像装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】固体撮像素子の構造を大きく変更することなく、かつ動画フレームレートの性能を落とすことなく、安価で、スミアの影響による画質の劣化を抑制することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、固体撮像素子12から出力された電気信号を基に画面内の輝度レベルを検出する輝度検出手段23と、画面内のスミア補正処理を行なうスミア補正手段24と、スミア補正処理を実行するか否かを判断する制御手段21と、を備える。制御手段21は、輝度検出手段23により検出された輝度レベル情報から所定の輝度レベル以上の部分が画面内の所定の領域以上に存在するか否かを判定し、該判定結果に基づいて、スミア補正手段24によるスミア補正処理を実行するか否かを判断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像素子から画素信号を読み出して、静止画或いは動画を記録する撮像装置及び撮像装置の制御方法に関する。
撮像素子を用いて静止画或いは動画を撮像するデジタルカメラにおいて、CCDのような固体撮像素子における特有の現象であるスミアが、動画撮影の際の画質を劣化させる要因として問題となっている。
スミアは、撮像素子に高輝度の光が入った場合に、光が受光部であるフォトダイオードへ蓄積される以外に、多重反射して垂直転送部に到達することや、フォトダイオードにて生成された電荷が垂直転送部に拡散すること等で発生する。撮像素子の各画素の信号は垂直転送部を通って出力される為、スミアは垂直方向の画素全てに影響を与えてしまい、画面の上下に縦筋となって現れる。
一般に、デジタルカメラ等では、メカニカルシャッタの機構を具備しており、静止画撮影を行う際は、露光期間の終了時にメカニカルシャッタを閉じて固体撮像素子への入射光を遮った状態で信号電荷の転送を行うため、スミアの影響は受けずにすむ。
しかし、動画を撮影してモニタに表示したり記録媒体に記録する場合は、時間的制約や耐久性等の理由からフレーム毎にメカニカルシャッタを閉じることはできないため、電荷転送中にも常時撮像素子に光が入射することとなり、スミアの影響を受けやすくなる。
このようなスミアの影響による画質の劣化を補正する技術として、スミアの発生原理からスミアが垂直方向にほぼ同レベルであることに着目した固体撮像装置が提案されている(特許文献1)。この提案では、有効画素領域外の遮光された垂直OB部(オプティカルブラック部)の出力レベルをスミア成分のみの出力信号とみなし、これを有効画素信号からライン毎に減算している。
また、画像成分とスミア成分とからなる混合電荷と、スミア電荷のみを転送する垂直転送部と、垂直転送部からの混合電荷及びスミア電荷をそれぞれ水平に転送する第1及び第2水平レジスタと、を備えた固体撮像装置が提案されている(特許文献2)。この提案では、第1水平レジスタから出力される混合信号から第2水平レジスタから出力されるスミア信号を減算処理することにより、スミア成分を除去して本来の画像成分を取り出している。
更に、予め定められたラインの信号電荷のみを垂直転送部に転送し、測光情報及びスミア成分を含む画像信号を出力するラインと、スミア成分のみを含むスミア信号を出力するラインとを読み出す撮像装置が提案されている(特許文献3)。この提案では、前記画像信号から前記スミア信号を減算して、スミアの影響を排除した電荷量(露光量)を出力する。
特開平7−067038号公報 特開平10−191175号公報 特開2001−223949号公報
上記特許文献1では、有効画素信号からスミア成分を減算することにより画面内のスミアが大幅に減ることとなるが、強い光が動いている場合に正確にスミア補正できないという問題がある。
即ち、ある時点では強い光があたった垂直転送部にスミアが発生するが、次の時点では強い光が動き、別の垂直転送部にスミアが発生する。この動きが1フレームの期間内に起こると、スミアが画面内で上下に直線状にならない。
このため、信号画素ラインとOB画素ラインとの画像データの差分をとっても、スミア成分のない信号画素からスミア成分を減算したり、スミア成分がある画素からスミア成分を減算しなかったりする場合が生じる。この結果、被写体の条件によっては、正確なスミア補正ができず、特に、スミアの存在している部位とスミアが存在していない部位の境界にて、過補正による黒筋が目立ちやすいことが確認されている。
また、上記特許文献2では、上記特許文献1の問題に鑑みて、ある補正対象画素に対し近隣のラインのスミア成分を補正信号として用いることを可能としているが、複数の水平レジスタが必要となる。このため、固体撮像素子の構造が複雑となり、サイズやコストにかかる負担が大きいという問題がある。
更に、上記特許文献3では、固体撮像素子の構造自体は大きく変わることはないが、画像信号ラインとスミア信号ラインとを読み出す必要があるため、仮に1:1で対応していたとすると、必要ライン数の2倍のライン数を読み出すことになる。すなわち、必要ラインのみを読み出したときと比較してフレームレートが2倍と大幅に大きくなってしまうという欠点がある。
そこで、本発明は、固体撮像素子の構造を大きく変更することなく、かつ動画フレームレートの性能を落とすことなく、安価で、スミアの影響による画質の劣化を抑制することができる撮像装置及び撮像装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、複数の光電変換素子からの電荷を互いに交差する垂直方向及び水平方向に転送して該電荷に応じた電気信号を出力する固体撮像素子と、前記電気信号を基に画面内の輝度レベルを検出する輝度検出手段と、画面内のスミア成分を除去するためのスミア補正処理を行なうスミア補正手段と、前記輝度検出手段によって検出された輝度レベルが閾値以上であるか否かを判定し、前記輝度レベルが閾値以上であると判定されると前記スミア補正手段によるスミア補正処理を実行せず、閾値より小さいと判定されると前記スミア補正手段によるスミア補正処理を実行する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
同様に、本発明の撮像装置は、複数の光電変換素子からの電荷を互いに交差する垂直方向及び水平方向に転送して該電荷に応じた電気信号を出力する固体撮像素子と、前記電気信号を基に画面内の輝度レベルを検出する輝度検出手段と、画面内のスミア成分を除去するためのスミア補正処理を行なうスミア補正手段と、前記輝度検出手段によって検出された輝度レベルが閾値以上であるか否かを判定し、前記輝度レベルが閾値以上であると判定された場合は、閾値より小さいと判定された場合に比較して、前記スミア補正手段によるスミア補正処理に制限をかける制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の撮像装置の制御方法は、複数の光電変換素子からの電荷を互いに交差する垂直方向及び水平方向に転送して該電荷に応じた電気信号を出力する固体撮像素子を備える撮像装置の制御方法であって、前記電気信号を基に画面内の輝度レベルを検出する輝度検出ステップと、画面内のスミア成分を除去するためのスミア補正処理を行なうスミア補正ステップと、前記輝度検出ステップで検出された輝度レベル情報から所定の輝度レベルが閾値以上であるか否かを判定し、前記輝度レベルが閾値以上であると判定されると前記スミア補正手段によるスミア補正処理を実行せず、閾値より小さいと判定されると前記スミア補正手段によるスミア補正処理を実行するステップと、を備えたことを特徴とする。
同様に、本発明の撮像装置の制御方法は、複数の光電変換素子からの電荷を互いに交差する垂直方向及び水平方向に転送して該電荷に応じた電気信号を出力する固体撮像素子を備える撮像装置の制御方法であって、前記電気信号を基に画面内の輝度レベルを検出する輝度検出ステップと、画面内のスミア成分を除去するためのスミア補正処理を行なうスミア補正ステップと、前記輝度検出ステップで検出された輝度レベルが閾値以上であるか否かを判定し、前記輝度レベルが閾値以上であると判定された場合は、閾値より小さいと判定された場合に比較して、前記スミア補正手段によるスミア補正処理に制限をかけるステップと、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、固体撮像素子の構造を大きく変更することなく、かつ動画フレームレートの性能を落とすことなく、安価で、スミアの影響による画質の劣化を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の一例であるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態のデジタルカメラ(撮像装置)は、その受光面に結像された被写体の光信号を光電変換素子により光電変換して電気信号を出力する固体撮像素子であるCCD12を備える。このCCD12の被写体側の位置には、被写体像をCCD12の受光面に結像するレンズなどからなる光学系11を備える。
また、光学系11とCCD12との間には、メカニカルシャッタ(以下、メカシャッタという)13が配置され、このメカシャッタ13を閉じることでCCD12へ入射する光を遮断することができる。
CCD12は、CCD駆動のタイミングパルスを発生するイメージセンサ駆動装置14によって駆動される。イメージセンサ駆動装置14によって駆動されたCCD12の出力は、サンプルホールド(S/H)、ゲインアンプ及びアナログデジタル変換(A/D)を含むプリプロセス回路15によってデジタル化され、デジタルプロセス回路16に取り込まれる。
デジタルプロセス回路16では、ガンマ処理、色信号処理などの各種デジタル信号処理を行う。この際、画像信号をメモリ17との間で書き込み/読み出し処理している。また、デジタルプロセス回路16の出力は、LCDディスプレイ18にて表示することも可能となっている。
なお、本実施形態では、デジタルプロセス回路16の出力は、画面内の輝度レベルを検出する輝度検出回路23、及びスミア成分を検出するスミア検出回路を内包し、画面内のスミア成分を除去することができるスミア検出・補正処理回路24に取り込まれる。
デジタルプロセス回路16で画像処理が施された画像データは、画像変換回路19を介して圧縮され、メモリカード20に書き込まれ、記録される。画像変換回路19は、デジタルプロセス回路16からの画像データを圧縮してメモリカード20へ出力する機能と、メモリカード20より読み出した画像データを伸長してデジタルプロセス回路16へ出力する機能を有している。
また、光学系11、メカシャッタ13、イメージセンサ駆動装置14、プリプロセス回路15、デジタルプロセス回路16、画像変換回路19、メモリカード20のそれぞれは、カメラ制御部21によって制御される。
このカメラ制御部21には、レリーズや出力画像サイズ切り替え、読み出しモード切り替えなどの機能を有する操作部22が接続されている。また、カメラ制御部21は、スミア検出・補正処理回路24に対し、処理実行の有無を選択する選択信号を出力する。
次に、図2を参照して、本実施形態のデジタルカメラに用いられるインターライン型CCD12の構成について説明する。
図2は、インターライン型CCD(固体撮像素子)12の概略構成を示した図であり、複数の画素がマトリクス状に配列されている。
図2において、感光画素1は被写体からの光を受けて光電変換し、OB画素(オプティカルブラック画素)2は感光画素を遮光し、垂直転送部3は感光画素1からの電荷を垂直方向に転送する。水平転送部4は、垂直転送部3からの電荷を該垂直方向に対して交差する水平方向に転送する。なお、図2において、符号5は出力部、符号6は信号出力端子である。
図2においては、説明をわかりやすくするために、水平12画素、垂直10画素となっているが、感光画素1とOB画素2の個数については、信号処理や補正に必要な所望の数が配置されているものとする。また、色フィルタの配列はR(赤)及びG(緑)が水平方向に交互に並んでいるRGラインとG(緑)及びB(青)が水平方向に交互に並んでいるGBラインがある、いわゆるベイヤ配列とする。
感光画素1の電荷は、電荷読み出しパルスの印加された列においては垂直転送部3に読み出され、それぞれ転送電極V1〜V6に加えられる6相駆動パルスφV1〜φV6により水平転送部4の方向へ順に転送される。
水平転送部4は、垂直転送部3から転送されてきた水平1行分の信号電荷を、それぞれ転送電極H1及びH2に加えられる2相駆動パルスφH1及びφH2により順次出力部5に転送する。転送されてきた信号電荷は、出力部5において電圧に変換され、信号出力端子6からCCD信号として出力される。
次に、図3を参照して、本実施形態のデジタルカメラにおけるスミア検出・補正処理回路(スミア補正手段、スミア検出手段)24について説明する。
図3は、スミア検出・補正処理回路24の構成を説明するためのブロック図である。なお、図3において、点線矢印Pは、カメラ制御部21の制御により動作していることを示している。
スミア検出は、スミア検出・補正処理回路24に入力された画像信号のうち、垂直オプティカルブラックライン(OBライン)の信号、及びその他のフォトダイオードを含まないダミーラインの信号を用いて行われる。垂直OBライン及びダミーラインの信号は、イメージセンサ駆動装置14からの垂直転送パルスを垂直の光に感応する有効画素分よりも多く印加することで得られる。
垂直OBライン及びダミーラインは、有効画素領域の画素と異なり、画素部にフォトダイオードを含まないかあるいはフォトダイオード部分が遮光されている構造のため、画素信号は持たない。従って、この出力はほぼスミア成分ということとなるため、これらのラインはスミア信号ラインとして扱うことができる。
なお、以降の説明では、垂直OBライン及びダミーラインを、スミア信号ラインとして統一する。また、スミア信号ラインは1ラインでも複数ラインでも構わないが、本実施形態では複数ラインとする。
このスミア信号ラインの信号は、スミア検出回路内の平均化回路241に入力される。平均化回路241では、まず、信号データを1ライン分ずつラインメモリ242に蓄積し、加算していく。また、その後、加算したライン数で除算することにより、スミア信号ラインの信号を平均化することができる。
この平均化処理されたスミア信号ラインの信号をスミアデータとしてラインメモリ242に記憶することにより、スミア成分信号の検出を行うことができる。
また、平均化回路241では、必要に応じて水平方向にローパスフィルタ処理を行い、ノイズ成分の除去を行うこともできる。
また、検出されたスミア成分データは1ラインのデータとして存在する。スミアレベル算出回路243では、その1ラインのデータの平均値や最大値、あるいは任意の指定された領域での平均値や最大値等をスミアレベル情報としてカメラ制御部21へ出力することもできる。
平均化回路241から出力されたスミア成分データは、補正値算出回路244に入力される。補正値算出回路244では、カメラ制御部21の制御により、スミア成分データから補正に用いる補正値を算出する。
例えば、上述したスミアレベルにより、スミアレベルが著しく小さく、スミアが発生していないと判断すれば、補正値を全て0にする処理を施す。また、スミアレベルが著しく大きく、そのまま減算すると出力画像のダイナミックレンジを圧迫すると判断すれば、上限値を設けたりする処理を施す。補正値算出回路244から出力されたスミア補正データは、減算回路246に入力される。
一方、スミア検出・補正処理回路24に入力された画像信号のうち、有効画素の信号は、遅延回路245を経由し、減算回路246に入力される。
減算回路246では、有効画素信号から、上述の補正値算出回路244より出力されたスミア補正値を減算する。なお、ここでの減算処理は、水平の同アドレスのデータ同士で行う。この減算処理により、スミア成分と画素蓄積信号とが混合していた画像信号からスミア成分を取り除くことができる。
なお、本実施形態のデジタルカメラでは、カメラ制御部21からの制御信号により、減算回路246の減算処理をON/OFFすることができる。また、カメラ制御部21からの制御信号により補正値算出回路244のスミア補正値出力を0にする処理も上述の減算処理OFFと等価である。
次に、図4を参照して、本実施形態のデジタルカメラにおける輝度検出回路(輝度検出手段)23について説明する。
輝度検出は、輝度検出回路23に入力された画像信号を、図4に示すような複数のブロックに分け、各領域での平均値を求めることで行われる。図4の例では、画面を水平20×垂直15分割の300領域に分割し、各領域の輝度の平均値をY1〜Y300としている。
輝度検出回路23は、カメラ制御部(制御手段)21から指定された画面の任意の領域での平均値を輝度レベルとして出力することができる。例えば、カメラ制御部21から画面全域を指定された場合は、輝度検出回路23は、Y1〜Y300の平均値Yaveを算出して輝度レベルとして出力する。
次に、カメラ制御部21による輝度レベルが閾値より大きいか小さいかの判定処理の一例について説明する。
ここで、輝度レベルの閾値を仮に50LSBとしたとき、画面の各領域の輝度値Y1〜Y300のうち、50LSB以上(所定の輝度レベル以上)の部分をYhighとすると、Yhighとなる領域の数を求めることができる。
本実施形態では、カメラ制御部21は、この領域数が300領域中で150領域以上であれば、輝度レベルは閾値より大きく、150領域未満であれば、輝度レベルは閾値よりも小さいと判定することとする。
以上のように、輝度検出回路23により、画面内の輝度レベルを検出することができ、また、カメラ制御部21により、画面の任意の領域の輝度レベル情報や任意の閾値との大小関係の判定結果を得ることができる。
次に、図5を参照して、本実施形態のデジタルカメラにおいて、第1のスミア補正処理を実行するか否かの判断処理(第1の判定処理)の一例について説明する。
まず、カメラ制御部21は、輝度検出回路23より、入力画像の輝度レベルを取得し(ステップS101)、取得した輝度レベルと閾値Th1と比較判定する(ステップS102)。ここでは、所定の輝度レベル以上である領域の広さを判定しており、具体的には、上述したように、50LSB以上の輝度値であるYhigh領域の数が150以上であるかを判定する。
そして、カメラ制御部21は、輝度レベルが閾値Th1よりも大きいと判定した場合(ステップS102のY)、スミア補正処理を実行しないと判断して、スミア検出・補正処理回路24の減算回路246をOFFにする(ステップS103)。
これにより、画面内の輝度レベルが高い場合に、上述したスミア補正による弊害である過補正の状況で黒い縦筋が画面内で目立ってしまうのを避けることができる。
一方、カメラ制御部21は、輝度レベルが閾値Th1よりも小さいと判定した場合(ステップS102のN)、スミア補正処理を実行すると判断し、スミア検出・補正処理回路24の減算回路246をONにする(ステップS104)。
これにより、画面内の輝度レベルが低い場合、上述したスミア補正による弊害である過補正の状況で黒い縦筋が現れるが、画面が元々暗いため黒い縦筋が目立つ可能性は非常に低く、スミア補正が有効に実行される。特に、夜景撮影時など、画面全体は暗いが街灯やネオン等によるスミアが目立つような場合には、スミア補正の実行によりスミアの影響を除去し、かつ、スミア補正の弊害により画質を落とすことを避けることができる。
次に、図6を参照して、本実施形態のデジタルカメラにおいて、第2のスミア補正処理を実行するか否かの判断処理(第2の判定処理)の一例について説明する。
まず、カメラ制御部21は、スミア検出・補正処理回路24より、入力画像のスミアレベルを取得し(ステップS201)、取得したスミアレベルと第1の閾値S1とを比較判定する(ステップS202)。この閾値S1はスミア補正処理を実行することによってダイナミックレンジの低下が顕著に生じたり、過補正による黒い縦筋が目立ったりすることを防止するための閾値であり、実験的に求められる。このときスミアレベルは、スミア成分データ1ラインの平均値とする。
そして、カメラ制御部21は、取得したスミアレベルが閾値S1よりも大きいと判定した場合(ステップS202のY)、スミア補正処理を実行しないと判断して、スミア検出・補正処理回路24の減算回路246をOFFにする(ステップS203)。
これにより、画面内のスミアレベルが非常に高い場合(スミアレベルが閾値S1より大きい場合)に、減算回路246による減算処理を停止して、出力信号のダイナミックレンジが著しく低下するのを避けることができる。また、上述したスミア補正による弊害である過補正の状況で黒い縦筋が画面内で非常に目立ってしまうのを避けることができる。
一方、カメラ制御部21は、スミアレベルが閾値S1以下であると判定した場合(ステップS202のN)、引き続いてスミアレベルと第2の閾値S2とを比較判定する(ステップS204)。ここで、閾値S2は、閾値S1よりも小さい値とする。この閾値S2はスミア補正処理を実行した際に、スミア除去の効果よりも画面全域のノイズが増加することを防止するための閾値であり、この閾値S2も実験的に求められる。
そして、カメラ制御部21は、スミアレベルが閾値S2よりも小さいと判定した場合(ステップS204のN)、スミア補正処理を実行しないと判断して、スミア検出・補正処理回路24の減算回路246をOFFにする(ステップS205)。
これは、画面内スミアレベルが非常に小さい場合(スミアレベルが閾値S2よりも小さい場合)は、スミア現象が起きていないことと等価であるので、スミア補正をする必要がないためである。また、スミア補正データを減算する処理を行うと、無駄なノイズを付加することとなり、画質に悪影響を与える場合もあるため、これを避けるためである。
一方、カメラ制御部21は、スミアレベルが閾値S2以上であると判定した場合(ステップS204のY)、輝度検出回路23から入力画像の輝度レベルを取得し(ステップS206)、取得した輝度レベルと閾値Th1とを比較判定する(ステップS207)。このように、スミアレベルが第1の閾値以下であって、かつ、第2の閾値以上である場合に、輝度レベルの判定を行うように構成されている。
そして、カメラ制御部21は、輝度レベルが閾値Th1よりも大きいと判定した場合(ステップS207のY)、スミア補正処理を実行しないと判断して、スミア検出・補正処理回路24の減算回路246をOFFにする(ステップS208)。
これにより、画面内の輝度レベルが高い場合に、上述したスミア補正による弊害である過補正の状況で黒い縦筋が画面内で目立ってしまうのを避けることができる。
一方、カメラ制御部21は、輝度レベルが閾値Th1よりも小さいと判定した場合(ステップS207のN)、スミア補正処理を実行すると判断して、スミア検出・補正処理回路24の減算回路246をONにする(ステップS209)。
これにより、画面内の輝度レベルが低い場合、上述したスミア補正による弊害である過補正の状況で黒い縦筋が現れるが、画面が元々暗いため黒い縦筋が目立つ可能性は非常に低く、スミア補正が有効に実行される。特に、夜景撮影時など、画面全体は暗いが街灯やネオン等によるスミアが目立つような場合には、スミア補正の実行によりスミアの影響を除去し、かつ、スミア補正の弊害により画質を落とすことを避けることができる。
以上説明したように、本実施形態では、動画の輝度レベル及びスミアレベルに応じてスミア補正処理を実行するか否かを判断している。これにより、CCD12の構造を大きく変更することなく、かつ動画フレームレートの性能を落とすことなく、安価で、スミアの影響による画質の劣化を抑制することができる。
なお、上述の実施の形態では、スミア補正の要否の判定するために、輝度値が50LSB以上である領域の数を判定したが、これに限られるものではない。画面全域に輝度の低い領域が多いか否かが判定できるのであれば、その判定方法は上述の例に限定されるものではない。例えば、画面全域の平均輝度値が予め定めた基準値よりも低い場合に、輝度レベルが閾値よりも小さいと判定するように構成してもよい。
また、上述の実施の形態では、図5のステップS103、図6のステップS203およびS205で、スミア検出・補正処理回路24の減算回路246をOFFしているが、代わりに補正値に制限を加えたスミア補正を実行するようにしてもよい。画面内の輝度レベルが高い場合には、補正値を小さく抑えたスミア補正処理を行うことで、スミアの影響を除去しつつも、スミアの過補正を抑制することが可能となる。また、画面内の輝度レベルが高いほど、スミア補正の補正量を段階的に小さく抑える構成とすることも考えられる。
また、本発明は上記実施の形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
本発明の実施の形態の一例であるデジタルカメラの概略構成を示すブロック図である。 本実施形態のデジタルカメラにおけるインターライン型CCDの概略構成を説明するための説明図である。 本実施形態のデジタルカメラにおけるスミア検出・補正処理回路の構成を説明するためのブロック図である。 本実施形態のデジタルカメラにおける輝度検出回路について説明するための説明図である。 本実施形態のデジタルカメラにおいて、第1のスミア補正処理を実行するか否かの判断処理の一例について説明するためのフローチャート図である。 本実施形態のデジタルカメラにおいて、第2のスミア補正処理を実行するか否かの判断処理の一例について説明するためのフローチャート図である。
符号の説明
1 感光画素
2 OB画素
3 垂直転送部
4 水平転送部
5 出力部
6 信号出力端子部
11 光学系
12 CCD
13 メカシャッタ
14 イメージセンサ駆動装置
15 プリプロセス回路
16 デジタルプロセス回路
17 メモリ
18 LCDディスプレイ
19 画像変換回路
20 メモリカード
21 カメラ制御部
22 操作部
23 輝度検出回路
24 スミア検出・補正処理回路
241 平均化回路
242 ラインメモリ
243 スミアレベル算出回路
244 補正値算出回路
245 遅延回路
246 減算回路

Claims (8)

  1. 複数の光電変換素子からの電荷を互いに交差する垂直方向及び水平方向に転送して該電荷に応じた電気信号を出力する固体撮像素子と、
    前記電気信号を基に画面内の輝度レベルを検出する輝度検出手段と、
    画面内のスミア成分を除去するためのスミア補正処理を行なうスミア補正手段と、
    前記輝度検出手段によって検出された輝度レベルが閾値以上であるか否かを判定し、前記輝度レベルが閾値以上であると判定されると前記スミア補正手段によるスミア補正処理を実行せず、閾値より小さいと判定されると前記スミア補正手段によるスミア補正処理を実行する制御手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記固体撮像素子から出力される電気信号に含まれるスミア成分を検出するスミア検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記スミア検出手段により検出されたスミアレベルが第1の閾値よりも大きい場合、および、前記スミアレベルが前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値よりも小さい場合は、前記スミア補正手段によるスミア補正処理を実行しないと判断する、ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 複数の光電変換素子からの電荷を互いに交差する垂直方向及び水平方向に転送して該電荷に応じた電気信号を出力する固体撮像素子と、
    前記電気信号を基に画面内の輝度レベルを検出する輝度検出手段と、
    画面内のスミア成分を除去するためのスミア補正処理を行なうスミア補正手段と、
    前記輝度検出手段によって検出された輝度レベルが閾値以上であるか否かを判定し、前記輝度レベルが閾値以上であると判定された場合は、閾値より小さいと判定された場合に比較して、前記スミア補正手段によるスミア補正処理に制限をかける制御手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
  4. 前記固体撮像素子から出力される電気信号に含まれるスミア成分を検出するスミア検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記スミア検出手段により検出されたスミアレベルが第1の閾値よりも大きい場合、および、前記スミアレベルが前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値よりも小さい場合は、前記スミアレベルが前記第1の閾値以下であって、かつ、前記第2の閾値以上である場合に比較して、前記スミア補正手段によるスミア補正処理に制限をかける、ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  5. 前記スミア検出手段は、前記固体撮像素子の垂直オプティカルブラックラインの信号、及びフォトダイオードを含まないダミーラインの信号を読み取り、当該信号に対して平均化処理を施してスミア成分とする、ことを特徴とする請求項2または4に記載の撮像装置。
  6. 前記スミア補正手段は、有効画素信号から前記スミア検出手段により検出されたスミア成分を減算する、ことを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  7. 複数の光電変換素子からの電荷を互いに交差する垂直方向及び水平方向に転送して該電荷に応じた電気信号を出力する固体撮像素子を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記電気信号を基に画面内の輝度レベルを検出する輝度検出ステップと、
    画面内のスミア成分を除去するためのスミア補正処理を行なうスミア補正ステップと、
    前記輝度検出ステップで検出された輝度レベル情報から所定の輝度レベルが閾値以上であるか否かを判定し、前記輝度レベルが閾値以上であると判定されると前記スミア補正手段によるスミア補正処理を実行せず、閾値より小さいと判定されると前記スミア補正手段によるスミア補正処理を実行するステップと、を備えたことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  8. 複数の光電変換素子からの電荷を互いに交差する垂直方向及び水平方向に転送して該電荷に応じた電気信号を出力する固体撮像素子を備える撮像装置の制御方法であって、
    前記電気信号を基に画面内の輝度レベルを検出する輝度検出ステップと、
    画面内のスミア成分を除去するためのスミア補正処理を行なうスミア補正ステップと、
    前記輝度検出ステップで検出された輝度レベルが閾値以上であるか否かを判定し、前記輝度レベルが閾値以上であると判定された場合は、閾値より小さいと判定された場合に比較して、前記スミア補正手段によるスミア補正処理に制限をかけるステップと、を備えたことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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