JP2009100149A - データファイル圧縮装置及びデータファイル圧縮方法 - Google Patents
データファイル圧縮装置及びデータファイル圧縮方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009100149A JP2009100149A JP2007268619A JP2007268619A JP2009100149A JP 2009100149 A JP2009100149 A JP 2009100149A JP 2007268619 A JP2007268619 A JP 2007268619A JP 2007268619 A JP2007268619 A JP 2007268619A JP 2009100149 A JP2009100149 A JP 2009100149A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compression
- file
- compression method
- compressed
- data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)
- Compression, Expansion, Code Conversion, And Decoders (AREA)
Abstract
【課題】データファイルが高い圧縮率で圧縮される可能性を高くするとともに、データファイルを素早く圧縮する。
【解決手段】圧縮方式テーブルに、5つの圧縮方式と各圧縮方式に係る優先順位とが関連付けられている。圧縮方式テーブルにおいて優先順位の高い順に選択された2つの圧縮方式で画像ファイルをそれぞれ圧縮し、最も圧縮率の高い圧縮ファイルを選択ファイルとする(S104、S105)。選択ファイルに関する圧縮方式と使用テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していなければ(S106:NO)、選択ファイルより圧縮率が低くなるまで、圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式のうち最も優先順位の高い圧縮方式で画像ファイルを圧縮し、圧縮ファイルが選択ファイルより圧縮率が高いときに選択ファイルを当該圧縮ファイルに更新することを繰り返す(S106〜S110)。
【選択図】図3
【解決手段】圧縮方式テーブルに、5つの圧縮方式と各圧縮方式に係る優先順位とが関連付けられている。圧縮方式テーブルにおいて優先順位の高い順に選択された2つの圧縮方式で画像ファイルをそれぞれ圧縮し、最も圧縮率の高い圧縮ファイルを選択ファイルとする(S104、S105)。選択ファイルに関する圧縮方式と使用テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していなければ(S106:NO)、選択ファイルより圧縮率が低くなるまで、圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式のうち最も優先順位の高い圧縮方式で画像ファイルを圧縮し、圧縮ファイルが選択ファイルより圧縮率が高いときに選択ファイルを当該圧縮ファイルに更新することを繰り返す(S106〜S110)。
【選択図】図3
Description
本発明は、データファイルを圧縮するデータファイル圧縮装置及びデータファイル圧縮方法に関する。
データファイルを圧縮するための圧縮方式には様々なものがある。例えば、データファイルのビットパターンの配列に着目して圧縮を行う圧縮方式として、RLE(Run Length Encoding)方式、LZ(Lempel Ziv)方式などがあり、データファイルのビットパターンの発生頻度に着目して圧縮を行う前記圧縮方式として、Huffman方式、Arithmetic方式、Range Coder方式などがある。そして、データファイルの圧縮率を高くするため、データファイルを全ての圧縮方式で圧縮し、生成された全ての圧縮ファイルを比較して最も圧縮率が高い圧縮ファイルのみを残す技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、全ての圧縮方式のうち最も圧縮率が高い圧縮方式に係る圧縮ファイルを生成することができる。
上述した技術によると、データファイルを常に全ての圧縮方式で圧縮するため、圧縮ファイルの生成に時間がかかりすぎてしまう。一方、データファイルを特定の圧縮方式でのみ圧縮すると、圧縮ファイルを素早く生成することができるが、圧縮率が低くなる可能性が高い。
そこで、本発明は、データファイルが高い圧縮率で圧縮される可能性を高くするとともに、データファイルを素早く圧縮することができるデータファイル圧縮装置及びデータファイル圧縮方法を提供することを目的とする。
本発明のデータファイル圧縮装置は、互いに異なる複数の圧縮方式と各圧縮方式に係る優先順位とが関連付けられた圧縮方式テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、前記圧縮方式テーブルに係る複数の圧縮方式から選択されたいずれかの圧縮方式でデータファイルを圧縮するデータ圧縮手段と、前記データファイルを、前記圧縮方式テーブルにおいて、前記複数の圧縮方式の一部であって、優先順位の高い順に選択された2以上の圧縮方式で圧縮することを前記データ圧縮手段に指示する第1圧縮指示手段と、前記第1圧縮指示手段の指示により前記データ圧縮手段が生成した複数の圧縮ファイルのうち最も圧縮率の高い圧縮ファイルを選択ファイルとして選択する選択手段と、前記選択手段に選択された前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致しているか否かを判断する判断手段とを有している。また、前記データファイルを、前記圧縮方式テーブルにおいて、前記第1圧縮指示手段が指示した圧縮方式を除いた、前記データ圧縮手段によって圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式のうち、最も優先順位の高い圧縮方式で圧縮することを前記データ圧縮手段に指示する第2圧縮指示手段と、前記判断手段が、前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していないと判断したときに、前記データ圧縮手段が生成した圧縮ファイルが前記選択ファイルより圧縮率が低くなるまで、又は、前記圧縮方式テーブルにおいて前記データ圧縮手段によって圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式が存在しなくなるまで、前記第2圧縮指示手段の指示による圧縮を実行するとともに前記第2圧縮指示手段の指示により前記データ圧縮手段が生成した圧縮ファイルが前記選択ファイルより圧縮率が高いときに前記選択ファイルを当該圧縮ファイルによって更新することを繰り返す選択ファイル更新手段と、前記選択ファイル更新手段が前記選択ファイルの更新を完了したときに、前記データ圧縮手段が生成した圧縮ファイルの圧縮率にしたがって、前記圧縮方式テーブルを更新するテーブル更新手段とを備えている。
本発明のデータファイル圧縮方法は、データファイルを、互いに異なる複数の圧縮方式と各圧縮方式に係る優先順位とが関連付けられた圧縮方式テーブルにおいて、前記複数の圧縮方式の一部であって、優先順位の高い順に選択された2以上の圧縮方式で圧縮する第1圧縮工程、前記第1圧縮工程において生成された複数の圧縮ファイルのうち最も圧縮率の高い圧縮ファイルを選択ファイルとして選択する選択工程、前記選択工程において選択された前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致しているか否かを判断する判断工程、前記判断工程において、前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していないと判断したときに、前記データファイルを、前記圧縮方式テーブルにおいて圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式のうち、最も優先順位の高い圧縮方式で圧縮することによって生成された圧縮ファイルが前記選択ファイルより圧縮率が低くなるまで、又は、前記圧縮方式テーブルにおいて圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式が存在しなくなるまで、前記データファイルを、前記圧縮方式テーブルにおいて圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式のうち、最も優先順位の高い圧縮方式で圧縮するとともに生成された圧縮ファイルが前記選択ファイルより圧縮率が高いときに前記選択ファイルを当該圧縮ファイルによって更新することを繰り返す選択ファイル更新工程、及び、前記選択ファイル更新工程が完了したときに、生成された圧縮ファイルの圧縮率にしたがって、前記圧縮方式テーブルを更新するテーブル更新工程を備えている。
これら本発明によると、圧縮方式テーブルに係る優先順位の高い順に、言い換えれば、圧縮率が高いと予測される順に指示された圧縮方式でデータファイルが圧縮される。そして、所定の条件を満たしたとき以降は、残りの圧縮方式による圧縮を行わない。このため、データファイルが高い圧縮率で圧縮される可能性が高くなるとともに、圧縮率の高い圧縮ファイルを素早く生成することができる。また、選択ファイルの最後の更新が完了した後に、直近に圧縮したデータファイルの圧縮特性が圧縮方式テーブルに反映されるように、圧縮方式テーブルの内容が更新されるため、同一の圧縮特性を有するデータファイルを連続して圧縮するときに、圧縮方式テーブルに係る優先順位とデータファイルの圧縮特性との相関性が高くなり、圧縮率の高い圧縮ファイルを素早く生成することができる。
本発明においては、前記テーブル記憶手段が、複数の前記圧縮方式テーブルを記憶しており、前記テータファイルのファイル形式に基づいて、前記テーブル記憶手段に記憶された複数の前記圧縮方式テーブルのいずれを使用するかを決定するテーブル決定手段をさらに備えていることが好ましい。
または、前記テーブル記憶手段が、ビットパターンの配列に着目して圧縮を行う前記圧縮方式のみが関連付けられた前記圧縮方式テーブルと、ビットパターンの発生頻度に着目して圧縮を行う前記圧縮方式のみが関連付けられた前記圧縮方式テーブルとを記憶しており、前記テーブル記憶手段に記憶された各圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式で圧縮することを前記圧縮手段に指示することによって生成された2つの圧縮ファイルのうち、圧縮率の高い圧縮ファイルに関する圧縮方式が関連付けられた前記圧縮方式テーブルを使用することを決定するテーブル決定手段をさらに備えていることが好ましい。
これらによると、圧縮方式テーブルに係る優先順位とデータファイルの圧縮特性との相関性が高くなるため、データファイルが高い圧縮率で圧縮される可能性がさらに高くなるとともに、圧縮ファイルをさらに素早く生成することができる。
また、本発明においては、前記データファイルを、前記圧縮方式テーブルに係る全ての圧縮方式で圧縮することを前記データ圧縮手段に指示する第3圧縮指示手段と、前記第3圧縮指示手段の指示により前記データ圧縮手段が生成した圧縮ファイルの圧縮率の高い順に、各圧縮ファイルに関する圧縮方式の優先順位が関連付けられるように前記圧縮方式テーブルを生成するテーブル生成手段とをさらに備えていてもよい。これによると、ユーザが初めて圧縮を希望するデータファイルの圧縮特性が反映された圧縮方式テーブルを生成することができる。
さらに、本発明においては、前記判断手段が、前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していると判断したときに、当該選択ファイルを最終的な圧縮ファイルとし、前記判断手段が、前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していないと判断したときに、前記選択ファイル更新手段による更新が完了した前記選択ファイルを最終的な圧縮ファイルとする。
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明に係る好適な実施形態であるデータファイル圧縮装置である制御装置の機能ブロック図である。図1に示すように、制御装置1は、PC(パーソナルコンピュータ)上で動作する制御プログラムによって実現される。また、制御装置1は、インクジェットプリンタ2を制御するものであり、インクジェットプリンタ2とUSB(Universal Serial Bus)によって通信可能に接続されている。また、制御装置1は外部から取り込んだ画像データを含む画像ファイル(データファイル)Fを圧縮してインクジェットプリンタ2に送信する(データファイル圧縮装置としての機能)とともに、ユーザからの指示に基づいて当該画像ファイルFに係る画像が印刷されるように、インクジェットプリンタ2を制御する。なお、以下の説明においては、制御装置1のデータファイル圧縮装置としての機能を中心に説明する。
制御装置1は、データ圧縮部9と、テーブル記憶部10と、画像ファイル記憶部11と、テーブル決定部12と、第1圧縮指示部13と、選択部14と、判断部15と、第2圧縮指示部16と、選択ファイル更新部17と、第3圧縮指示部18と、圧縮方式テーブル生成部19と、テーブル更新部20と、USBコントローラ21とを有している。
データ圧縮部9は、第1圧縮指示部13、第2圧縮指示部16及び第3圧縮指示部18からの指示によって画像データFを圧縮するものであって、RLE方式、LZ方式、Huffman方式、Arithmetic方式及びRange Coder方式の計5つの圧縮方式から選択されたいずれかの圧縮方式で圧縮する。なお、RLE方式及びLZ方式は、ビットパターンの配列に着目して圧縮を行う圧縮方式に属する圧縮方式であり、Huffman方式、Arithmetic方式及びRange Coder方式は、ビットパターンの発生頻度に着目して圧縮を行う圧縮方式に属する圧縮方式である。
テーブル記憶部10は、2種類の圧縮方式テーブル10a、10bを記憶するものである。図2をさらに参照しつつ、圧縮方式テーブル10a、10bについて説明する。図2は、圧縮方式テーブル10a、10bの内容を示す図である。図2(a)には、圧縮方式テーブル10aの内容が示されており、図2(b)には、圧縮方式テーブル10bの内容が示されている。圧縮方式テーブル10a、10bは、互いに異なるファイル形式(本実施形態においては、画像ファイルFの拡張子:例えば、BMP、TIF、JPG、PNG)に対応しており、圧縮方式テーブル生成部19によって生成される。なお、この対応関係は、後述するファイルデーブルとして図示しない記憶部に記憶されている。そして、図2に示すように、圧縮方式テーブル10a、10bは、対応するファイル形式に関して、上述した5つの圧縮方式と各圧縮方式に係る優先順位とが関連付けられたものである。なお、対応するファイル形式の画像ファイルFを圧縮したときの圧縮率が高いと予測される圧縮方式ほど優先順位が高くなるものとする。
したがって、図2の場合、圧縮方式テーブル10a(例えば、拡張子がBMP、TIFの画像ファイルFに対応)においては、Range Coder方式、Arithmetic方式、Huffman方式、LZ方式、RLE方式の順に圧縮率が低いと予測されていることになる。この圧縮方式テーブル10aは、ビットパターンの発生頻度で特徴づけられる画像ファイルに効果的な構成となっている。そして、圧縮方式テーブル10b(例えば、拡張子がJPG、PNGの画像ファイルFに対応)においては、LZ方式、RLE方式、Range Coder方式、Arithmetic方式、Huffman方式の順に圧縮率が低いと予測されていることになる。この圧縮方式テーブル10bは、ビットパターンの配列で特徴づけられる画像ファイルに効果的な構成となっている。後述するように、この予測された優先順位は、過去、別の画像ファイルFを圧縮する過程において把握された実績に基づいて生成されたものである。
図1に戻って、画像ファイル記憶部11は、メモリーカード(図示せず)などを介して外部から供給された画像ファイルFを記憶するものである。画像ファイルFは、ファイル情報が記録されたヘッダーと画像データが記録されたデータ本体とを有している。
テーブル決定部12は、テーブル記憶部10に記憶された2種類の圧縮方式テーブル10a、10bのうち、画像ファイル記憶部11に記憶された画像ファイルFの拡張子(ファイル形式)に対応する圧縮方式テーブルを、使用する圧縮方式テーブル10x(x=aまたはb)として決定するものである。以後、テーブル決定部12によって決定された圧縮方式テーブル10a、10bを使用テーブル10xと称する。圧縮方式テーブル10a、10bと、各圧縮方式テーブル10a、10bに対応するファイル形式とが関連付けられたファイルテーブルが図示しない記憶部に記憶されており、テーブル決定部12は、このファイルテーブルを参照して使用テーブル10xを決定する。本実施形態においては、ファイル形式を拡張子で判別する構成となっているが、画像ファイルFのヘッダー部を参照するなど他の手段によりファイル形式を判別する構成となっていてもよい。また、第1圧縮指示部13、第2圧縮指示部16及び第3圧縮指示部18は、テーブル決定部12が決定した使用テーブル10xを用いてそれぞれの圧縮処理を進めることになる。なお、ファイルテーブルは、特定の記憶部に記憶されていてもよいが、テーブル記憶部10に記憶されるものとしてもよい。
第1圧縮指示部13は、画像ファイル記憶部11に記憶された画像ファイルFを、使用テーブル10xにおいて優先順位の高い順に選択された2つの圧縮方式(使用テーブル10xにおける5つの圧縮方式の一部)で圧縮することをデータ圧縮部9に指示するものである。データ圧縮部9が生成した2つの圧縮ファイルは図示しない作業メモリ上に記憶される。
選択部14は、第1圧縮指示部13の指示によりデータ圧縮部9が生成した2つの圧縮ファイルのうち最も圧縮率の高い圧縮ファイルを選択ファイルとして選択するものである。判断部15は、選択部14に選択された選択ファイルに関する圧縮方式と、使用テーブル10xにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致しているか否かを判断する。
具体的には、使用テーブル10xにおける優先順位に係る上位2つの圧縮方式に関して、当該使用テーブル10xに係る優先順位と、生成された圧縮ファイルの圧縮率順位とが一致しているか否かを判断している。判断部15が、選択ファイルに関する圧縮方式と、使用テーブル10xにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していると判断したとき、すなわち、使用テーブル10xにおける優先順位に係る上位2つの圧縮方式に関して、当該使用テーブル10xに係る優先順位と、生成された圧縮ファイルの圧縮率順位とが一致していると判断したとき、当該選択ファイルが最終的な圧縮ファイルとなる。
第2圧縮指示部16は、画像ファイル記憶部11に記憶された画像ファイルFを、使用テーブル10xにおいて、データ圧縮部9によって圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式のうち、最も優先順位の高い圧縮方式で圧縮することをデータ圧縮部9に指示するものである。データ圧縮部9が生成した圧縮ファイルは図示しない作業メモリ上に記憶される。
選択ファイル更新部17は、判断部15が、選択ファイルに関する圧縮方式と、使用テーブル10xにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していないと判断したとき、すなわち、使用テーブル10xにおける優先順位に係る上位2つの圧縮方式に関して、当該使用テーブル10xに係る優先順位と、第1圧縮指示部13の指示によって生成された圧縮ファイルの圧縮率順位とが一致していないと判断したときに、データ圧縮部9が生成した圧縮ファイルが選択ファイルより圧縮率が低くなるまで、又は、使用テーブル10xにおいてデータ圧縮部9によって圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式が存在しなくなるまで、第2圧縮指示部16の指示による圧縮を実行する。さらに、選択ファイル更新部17は、このときに生成された圧縮ファイルが選択ファイルより圧縮率が高いときに当該圧縮ファイルを選択ファイルとして更新することを繰り返すものである。
このように、選択ファイル更新部17は、選択ファイルの圧縮率が、使用テーブル10xにおける優先順位に関して1つ下位に位置する圧縮方式に係る圧縮ファイルの圧縮率より高くなるまで、選択ファイルの更新を繰り返す。そして、選択ファイルの圧縮率が、1つ下位に位置する圧縮方式に係る圧縮ファイルの圧縮率より高くなったとき、当該圧縮ファイルに関する圧縮方式よりさらに下位の圧縮方式においては、使用テーブル10xにおける優先順位と一致している蓋然性が高いと判断し、それ以降は圧縮ファイルを生成することなく、当該選択ファイルを最終的な圧縮ファイルとする。
テーブル更新部20は、選択ファイル更新部17が選択ファイルの更新を完了した後に、データ圧縮部9がそれまでに生成した圧縮ファイルの圧縮率にしたがって、使用テーブル10xの内容、つまり、圧縮方式テーブル10a、10bのうちいずれかの内容を更新するものである。このように、圧縮方式テーブル10a、10bの優先順位は、画像ファイルFを圧縮する過程において把握された実績に基づいて生成される。
第3圧縮指示部18は、画像ファイル記憶部11に記憶された画像ファイルFのファイル形式に対応する圧縮方式テーブル10a、10bがテーブル記憶部10に記憶されていないと判断したとき、当該ファイル形式に対応する圧縮方式テーブル10a、10bを生成するため、画像ファイルFを、全ての圧縮方式で圧縮することをデータ圧縮部9に指示するものである。このとき、第3圧縮指示部18は、テーブル決定部12が決定した使用テーブル10xに基づいて生成処理を進める。データ圧縮部9が生成した圧縮ファイルは、図示しない作業メモリ上に記憶される。そして、圧縮方式テーブル生成部19は、当該ファイル形式に対応する圧縮方式テーブル10a、10bを生成するものである。圧縮方式テーブル生成部19は、生成された圧縮ファイルの圧縮率の高い順に、各圧縮ファイルに関する圧縮方式の優先順位が関連付けられるように圧縮方式テーブルを生成し、圧縮方式テーブル10a、10bとして、テーブル記憶部10に記憶させる。
ここで、上述のテーブルファイルには、ファイル形式が2種類のグループに分けられて予め登録されている、一方のグループは、ビットパターンの発生頻度で特徴づけられるファイル群であり、他方のグループは、ビットパターンの配列で特徴づけられるファイル群である。第3圧縮指示部18による圧縮方式テーブル生成処理は、いずれかのグループに関して、何も圧縮方式テーブルが生成されていないときに、最初に行う圧縮処理である。一度、この処理によって圧縮方式テーブル10aあるいは10bが生成されると、次に同じグループのファイル形式の画像ファイルFが与えられたとき、この生成された圧縮方式テーブル10aあるいは10bを使用テーブル10xとして圧縮処理が進められることになる。
USBコントローラ21は、選択ファイル更新部17が選択ファイルの更新を完了した後に、更新ファイル(圧縮ファイル)をインクジェットプリンタ2に送信するものである。
次に、制御装置1の動作について図3を参照しつつ説明する。図3は、制御装置1の動作を示すフローチャートである。図3に示すように、制御装置1は、画像ファイル記憶部11に画像ファイルFが記憶された状態で、画像ファイルFをインクジェットプリンタ2へ送信する旨がユーザから指示されると、ステップS101(以下、単にS101と称する。他のステップも同様)に移行し、テーブル決定部12が、使用テーブル(圧縮方式テーブル10aあるいは10b)10xをテーブルファイルに基づいて決定する。さらに、S103に移行し、テーブル決定部12は、使用テーブルとしての実体である第3圧縮指示部18が、画像ファイルFのファイル形式に対応する圧縮方式テーブル10a、10bがテーブル記憶部10に記憶されているか否かを判断する。テーブル決定部12が、対応する圧縮方式テーブル10a、10bがテーブル記憶部10に記憶されていないと判断したときは(S103:NO)、S102に移行し、第3圧縮指示部18が、画像ファイルFを、使用テーブル10xに係る全ての圧縮方式で圧縮することをデータ圧縮部9に指示することによって、データ圧縮部9が全ての圧縮方式に関する圧縮ファイルを生成する。そして、圧縮方式テーブル生成部19が、データ圧縮部9に生成された圧縮ファイルの圧縮率の高い順に、各圧縮ファイルに関する圧縮方式の優先順位が関連付けられるように圧縮方式テーブルを生成し、当該圧縮方式テーブル10a、10bとして、テーブル記憶部10に記憶させる。そして、S112に移行し、USBコントローラ21が、データ圧縮部9が生成した圧縮ファイルのうち最も圧縮率の高い圧縮ファイルを、最終的な圧縮ファイルとしてインクジェットプリンタ2に送信して、図3のフローチャートを終了する。
一方、テーブル決定部12が、対応する圧縮方式テーブル10a、10bがテーブル記憶部10に記憶されていると判断したときは(S103:YES)、S104に移行し、第1圧縮指示部13が、画像ファイルFを、使用テーブル10xにおいて優先順位の高い順に選択された2つの圧縮方式で圧縮することをデータ圧縮部9に指示する。これによって、データ圧縮部9が2つの圧縮ファイルを生成する(第1圧縮行程)。
その後、S105に移行し、選択部14が、S104において生成された2つの圧縮ファイルのうち最も圧縮率の高い圧縮ファイルを選択ファイルとして選択する(選択工程)。
そして、S106に移行し、判断部15が、選択部14によって選択された選択ファイルに関する圧縮方式と、使用テーブル10xにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致しているか否かを判断する(判断工程)。判断部15が、両者が一致していると判断すれば(S106:YES)、S112に移行し、USBコントローラ21が、当該選択ファイルを、最終的な圧縮ファイルとしてインクジェットプリンタ2に送信して、図3のフローチャートを終了する。
一方、判断部15が、両者が一致していないと判断すれば(S106:NO)、S107に移行し、選択ファイル更新部17が、第2圧縮指示部16を実行し、画像ファイル記憶部11に記憶された画像ファイルFを、使用テーブル10xにおいて、現在の選択ファイルに関する圧縮方式の次に順位が高い(データ圧縮部9によって圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式のうち、最も優先順位の高い)圧縮方式で圧縮することをデータ圧縮部9に指示する。これによって、データ圧縮部9が、次に優先順位が高い圧縮方式に関する圧縮ファイルを生成する。
そして、S108に移行し、選択ファイル更新部17が、当該圧縮ファイルが選択ファイルより圧縮率が高いか否かを判断する。選択ファイル更新部17が、当該圧縮ファイルが選択ファイルより圧縮率が低いと判断すれば(S108:NO)、選択ファイルの更新を完了したと判断して、S111に移行し、テーブル更新部20が、データ圧縮部9が生成した圧縮ファイルの圧縮率にしたがって、使用テーブル10xの内容を更新する(テーブル更新工程)。そして、S112に移行し、USBコントローラ21が、当該選択ファイルを、最終的な圧縮ファイルとしてインクジェットプリンタ2に送信して、図3のフローチャートを終了する。
一方、選択ファイル更新部17が、当該圧縮ファイルが選択ファイルより圧縮率が高いと判断すれば(S108:YES)、S109に移行し、当該圧縮ファイルを新たな選択ファイルとして更新する(選択ファイルの更新)。そして、S110に移行し、選択ファイル更新部17が、使用テーブル10xにおいてデータ圧縮部9によって圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式が存在するか否か、言い換えれば、当該選択ファイルに関する圧縮方式よりも優先順位の低い圧縮方式が存在するか否かを判断する。選択ファイル更新部17が、圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式が存在すると判断すれば(S110:YES)、再び、S107に移行し、上述した処理が繰り返される(選択ファイル更新工程)。
選択ファイル更新部17が、圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式が存在しないと判断すれば(S110:NO)、選択ファイルの更新を完了したと判断して、S111に移行し、テーブル更新部20が、データ圧縮部9が生成した圧縮ファイルの圧縮率にしたがって、使用テーブル10xの内容を更新する(テーブル更新工程)。そして、S112に移行し、USBコントローラ21が、当該選択ファイルを、最終的な圧縮ファイルとしてインクジェットプリンタ2に送信して、図3のフローチャートを終了する。
インクジェットプリンタ2は、制御装置1から送信された圧縮ファイルを受信すると、受信した圧縮ファイルを展開(解凍)して画像ファイルFを生成し、ユーザからの指示に基づいて、当該画像ファイルFに係る画像を印刷用紙に印刷する。
図5に、本発明が適用された制御装置(PC)1を用いて構成されたプリンタシステム200を示す。プリンタシステム200は、制御装置1とインクジェットプリンタ2とからなる。制御装置1は、上述のように、外部から供給された画像データを圧縮してインクジェットプリンタ2に圧縮ファイルとして出力する。インクジェットプリンタ2は、この圧縮ファイルを展開(解凍)し、復元された画像データに基づいて印刷処理を行う。
インクジェットプリンタ2は、4つのインクジェットヘッド204を有するカラーインクジェットプリンタである。インクジェットプリンタ2は、記録媒体の用紙を搬送するベルト搬送機構206(図中中央)、このベルト搬送機構206に用紙を供給する給紙部208(図中左側)及びベルト搬送機構206から排紙された用紙を保持する排紙部210(図中右側)とを備えている。インクジェットプリンタ2の内部には、給紙部208からベルト搬送機構206を介して排紙部210に至る用紙搬送経路が形成されており、印刷時には、用紙が給紙部208から排紙部210へと搬送される。
さらに、インクジェットプリンタ2は、制御装置300を有している。制御装置300は、画像形成に先立って、制御装置1から送られた圧縮ファイルを解凍して復元する。制御装置300は、復元された画像データに基づいて、用紙の用紙搬送経路に沿う搬送及び用紙への画像形成処理(インクジェットヘッド204の駆動)を行う。制御装置300は、制御装置1とUSBを介して接続されている。
給紙部208のすぐ下流には、一対の送りローラ212a、212bが配置されている。これらは、図示されない送りモータによって駆動され、給紙部208から用紙を1枚ずつ繰り出し、下流側のベルト搬送機構206に供給する。
ベルト搬送機構206は、2つのベルトローラ214、216、両ローラ214、216間に巻回された無端状搬送ベルト218、搬送ベルト218の外周面218aに用紙を押さえつけるニップローラ220などを含んで構成されている。搬送ベルト218の上側外周面218aが、所定の間隔を介して4つのインクジェットヘッド204と対向している。ベルトローラ214は、図示しない搬送モータによって駆動され、給紙部208から供給された用紙を下流側の排紙部210に搬送する。
搬送ベルト218のすぐ下流には、搬送ベルト218から用紙を剥がす剥離機構224が設けられている。剥離機構224は、用紙を搬送ベルト218から剥離するとともに、下流側の排紙部210へと用紙を導く。
4つのインクジェットヘッド204は、4色のインク(マゼンタ、イエロー、シアン、ブラック)に対応して、用紙の搬送方向(図中矢印方向)に沿って並べられている。各インクジェットヘッド204は、固定式のラインヘッドであって、搬送される用紙を搬送方向と直交方向に横切って配置されている。いずれも、用紙の全幅を一度に印刷可能なサイズを有している。これらのインクジェットヘッド204は、それぞれヘッド本体222を備え、搬送ベルト218に対向するノズルプレートPを含んでいる。ヘッド本体222は、ノズルプレートPを含む複数のプレート材が接着剤で積層された構造体で、その内部には、外部からインクが供給されるインク供給口やこれに連通し圧力室を介してノズル孔に至る流路が多数形成されている。ノズルプレートPが搬送ベルト218と対向する領域が画像形成領域となっている。つまり、用紙がヘッド本体222の下方(画像形成領域)を通過する際に、制御装置300によってノズルプレートPのノズル孔からインク滴が吐出され、用紙の印刷領域に所望のカラー画像が形成される。
ここで、制御装置300は、制御装置1が持つ全ての圧縮方式に対応した解凍方式を記憶している。送られてくる圧縮ファイルは、ファイルのヘッダー部にファイル情報が記録されている。制御装置300は、このファイル情報によって、圧縮ファイルに対応した圧縮方式を判別する。この判別結果に基づいて、圧縮ファイルの解凍処理が行われる。
制御装置1による画像ファイルの圧縮ファイル化は、上述の通りであって、制御装置1が記憶する圧縮方式から常に一番圧縮率の高い方式を抽出するものではない。しかし、高い確からしさで高圧縮率の圧縮方式の抽出と圧縮処理が行われる。この処理は、最も圧縮率の高い方式で常に圧縮を行う場合に比べて、短時間で制御装置1による圧縮処理と送信が完了している。したがって、ユーザが、制御装置1に対して、画像形成の指示を出すと、インクジェットプリンタ2は、ほとんど待ち時間なしで画像形成を始めることができ、快適な画像形成処理が実現されている。
以上、説明した本実施形態によると、圧縮方式テーブル10a、10bに係る優先順位の高い順に、言い換えれば、圧縮率が高いと予測される順に指示された圧縮方式で画像ファイルFを圧縮する。このとき、圧縮方式テーブル10a、10bに係る優先順位と相関関係のある圧縮特性を有する画像ファイルFについては、圧縮回数が少なくなるため、画像ファイルFが高い圧縮率で圧縮される可能性が高くなるとともに、圧縮ファイルを素早く生成することができる。また、選択ファイルの最後の更新が完了した後に、圧縮方式テーブル10a、10bの内容が更新されるため、直近に圧縮した画像ファイルFの圧縮特性が圧縮方式テーブル10a、10bに反映される。これにより、同一の圧縮特性を有する画像ファイルFを連続して圧縮するときに、圧縮方式テーブル10a、10bに係る優先順位と画像ファイルFの圧縮特性との相関性が高くなり、圧縮率の高い圧縮ファイルを素早く生成することができる。
また、テーブル決定部12が、画像ファイルFのファイル形式に基づいて、使用デーブルを決定するため、圧縮方式テーブル10a、10bに係る優先順位と画像ファイルFの圧縮特性との相関性が高くなり、画像ファイルFが高い圧縮率で圧縮される可能性がさらに高くなるとともに、圧縮ファイルをさらに素早く生成することができる。
さらに、画像ファイルFが、初めてのファイル形式のものであるときに、圧縮方式テーブル生成部19が、新たに圧縮方式テーブル10a、10bを生成するため、このファイル形式の画像ファイルFの圧縮特性が反映された圧縮方式テーブル10a、10bを生成することができる。
<変形例>
本実施形態の変形例について説明する。なお、本変形例においては、テーブル記憶部10に記憶された圧縮方式テーブルの内容及びテーブル決定部の動作のみが異なっている。以下、図4を参照しつつ圧縮方式テーブルの内容及びテーブル決定部の動作についてのみ説明する。図4は、テーブル記憶部10に記憶された圧縮方式テーブル110a、110bの内容を示す図である。なお、図4(a)には、圧縮方式テーブル110aの内容が示されており、図4(b)には、圧縮方式テーブル110bの内容が示されている。図4に示すように、テーブル記憶部10が、ビットパターンの配列に着目して圧縮を行う圧縮方式(RLE方式及びLZ方式)のみが関連付けられた圧縮方式テーブル110aと、ビットパターンの発生頻度に着目して圧縮を行う圧縮方式(Huffman方式、Arithmetic方式及びRange Coder方式)のみが関連付けられた圧縮方式テーブル110bとを記憶している。
本実施形態の変形例について説明する。なお、本変形例においては、テーブル記憶部10に記憶された圧縮方式テーブルの内容及びテーブル決定部の動作のみが異なっている。以下、図4を参照しつつ圧縮方式テーブルの内容及びテーブル決定部の動作についてのみ説明する。図4は、テーブル記憶部10に記憶された圧縮方式テーブル110a、110bの内容を示す図である。なお、図4(a)には、圧縮方式テーブル110aの内容が示されており、図4(b)には、圧縮方式テーブル110bの内容が示されている。図4に示すように、テーブル記憶部10が、ビットパターンの配列に着目して圧縮を行う圧縮方式(RLE方式及びLZ方式)のみが関連付けられた圧縮方式テーブル110aと、ビットパターンの発生頻度に着目して圧縮を行う圧縮方式(Huffman方式、Arithmetic方式及びRange Coder方式)のみが関連付けられた圧縮方式テーブル110bとを記憶している。
そして、テーブル決定部が、テーブル記憶部10に記憶された各圧縮方式テーブル110a、110bにおいて、最も優先順位の高い圧縮方式でそれぞれ圧縮することをデータ圧縮部9に指示する。これによって生成された2つの圧縮ファイルのうち、圧縮率の高い圧縮ファイルに関する圧縮方式が関連付けられた圧縮方式テーブル110a、110bを使用テーブル10xに決定する。
このように、圧縮方式の種類毎に、圧縮方式テーブル110a、110bが構成されており、テーブル決定部が、各圧縮方式テーブル110a、110bにおいて最も優先順位の高い圧縮方式で圧縮された圧縮ファイル同士を比較して使用テーブル10xを決定するため、画像ファイルFに対して圧縮率が高くなる圧縮方式の種類を判定することができる。これにより、圧縮方式テーブル110a、110bに係る優先順位と画像ファイルFの圧縮特性との相関性が高くなり、画像ファイルFが高い圧縮率で圧縮される可能性が高くなるとともに、圧縮ファイルを素早く生成することができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述した実施形態においては、第1圧縮指示部13が、画像ファイルFを、使用テーブル10xにおいて優先順位の高い順に選択された2つの圧縮方式で圧縮することをデータ圧縮部9に指示して圧縮ファイルを生成する構成であるが、第1圧縮指示部が、画像ファイルFを、使用テーブル10xにおいて優先順位の高い順に選択された3つ以上(使用テーブル10xにおける圧縮方式の数未満)の圧縮方式で圧縮することをデータ圧縮部9に指示して圧縮ファイルを生成する構成であってもよい。
さらに、上述した実施形態においては、データ圧縮部9が、RLE方式、LZ方式、Huffman方式、Arithmetic方式及びRange Coder方式の計5つの圧縮方式から選択されたいずれかの圧縮方式で画像ファイルFのデータ本体を圧縮する構成であるが、データ圧縮部が、2〜4又は6以上の圧縮方式から選択されたいずれかの圧縮方式で画像ファイルFのデータ本体を圧縮する構成であってもよいし、これら5つの圧縮方式以外の圧縮方式で画像ファイルFのデータ本体を圧縮する構成であってもよい。
また、上述した実施形態においては、テーブル決定部12が、テーブル記憶部10に記憶された2種類の圧縮方式テーブル10a、10bのうち、画像ファイルFのファイル形式に対応する圧縮方式テーブル10a、10bを、使用テーブル10xとして決定する構成であるが、テーブル決定部が、テーブル記憶部に記憶された3種類以上の圧縮方式テーブルのうち、画像ファイルFのファイル形式に対応する圧縮方式テーブルを、使用テーブル10xとして決定する構成であってもよいし、テーブル決定部を有せず、テーブル記憶部に記憶された1種類の圧縮方式テーブルが使用テーブル10xとなる構成であってもよい。
さらに、上述した実施形態においては、画像ファイル記憶部11に記憶された画像ファイルFが、初めてのファイル形式のものであるときに、圧縮方式テーブル生成部19が、第3圧縮指示部18の指示によりデータ圧縮部9が生成した圧縮ファイルの圧縮率の高い順に、各圧縮ファイルに関する圧縮方式の優先順位が関連付けられるように圧縮方式テーブル10a、10bを生成する構成であるが、第3圧縮指示部18及び圧縮方式テーブル生成部19を有さず、予め決定された圧縮方式テーブルを用いる構成であってもよい。
加えて、上述した実施形態においては、選択ファイル更新部17が選択ファイルの更新を完了したときのみ、使用テーブル10xの内容を更新する構成であるが、選択ファイル更新部17が選択ファイルの更新を行わない場合であっても、同じ内容で使用テーブル10xの内容を更新する構成であってもよい。例えば、判断部15が、選択ファイルの圧縮方式と使用テーブル10x中の一番高い優先度の圧縮方式とが一致すると判断した場合がこれに相当する。
さらに、上述した実施形態においては、2つの圧縮方式テーブル10a、10bは、図2に示すように、ともに同じ圧縮方式・圧縮方法で構成されている。しかし、同じ圧縮方式であっても、実際には、複数の圧縮方法が存在している。例えば、LZ方式には、LZ77系とLZ78系の2種類がある。そこで、圧縮方式毎に2つの圧縮方法を採用し、圧縮方式テーブル10a、10b同士では、圧縮方式が同じでも、互いに異なる圧縮方法で構成してもよい。
また、上述の変形例では、テーブル決定部が、使用テーブルを決めるために、その圧縮率の大小関係を2つの圧縮方式テーブル110a、110b間で比較している。このとき、画像ファイルFと圧縮方式テーブル110a、110bとが関連付けられるので、この関係を順次記憶していき、次回同じファイル形式の画像ファイルFを圧縮する場合、記憶された関連付け情報を参照するようにしてもよい。例えば、テーブル決定部が、上述のテーブルファイルと同様のファイルを生成するとしてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、制御装置1がUSBコントローラ21を介して圧縮ファイルをインクジェットプリンタ2に送信する構成であるが、インクジェットプリンタ2以外の装置に圧縮ファイルを送信する構成であってもよいし、USB以外の通信手段によって圧縮ファイルを送信する構成であってもよいし、圧縮ファイルを送信しない構成であってもよい。
加えて、上述した実施形態においては、制御装置1が、PC上で起動するプログラムによって実現される構成であるが、PC以外のコンピュータ上で起動するプログラムによって実現される構成であってもよい。
さらに、上述した実施形態においては、画像データを含む画像ファイルFのデータ本体を圧縮する構成であるが、動画データや音声データなど他のデータを含む任意のフォーマットのデータファイルであってもよい。
1 制御装置
2 インクジェットプリンタ
9 データ圧縮部(データ圧縮手段)
10 テーブル記憶部(テーブル記憶手段)
10a、10b、110a、110b 圧縮方式テーブル
11 画像ファイル記憶部
12 テーブル決定部(テーブル決定手段)
13 第1圧縮指示部(第1圧縮指示手段)
14 選択部(選択手段)
15 判断部(判断手段)
16 第2圧縮指示部(第2圧縮指示手段)
17 選択ファイル更新部(選択ファイル更新手段)
18 第3圧縮指示部(第3圧縮指示手段)
19 圧縮方式テーブル生成部(テーブル生成手段)
20 テーブル更新部(テーブル更新手段)
21 USBコントローラ
F 画像ファイル(データファイル)
2 インクジェットプリンタ
9 データ圧縮部(データ圧縮手段)
10 テーブル記憶部(テーブル記憶手段)
10a、10b、110a、110b 圧縮方式テーブル
11 画像ファイル記憶部
12 テーブル決定部(テーブル決定手段)
13 第1圧縮指示部(第1圧縮指示手段)
14 選択部(選択手段)
15 判断部(判断手段)
16 第2圧縮指示部(第2圧縮指示手段)
17 選択ファイル更新部(選択ファイル更新手段)
18 第3圧縮指示部(第3圧縮指示手段)
19 圧縮方式テーブル生成部(テーブル生成手段)
20 テーブル更新部(テーブル更新手段)
21 USBコントローラ
F 画像ファイル(データファイル)
Claims (6)
- 互いに異なる複数の圧縮方式と各圧縮方式に係る優先順位とが関連付けられた圧縮方式テーブルを記憶するテーブル記憶手段と、
前記圧縮方式テーブルに係る複数の圧縮方式から選択されたいずれかの圧縮方式でデータファイルを圧縮するデータ圧縮手段と、
前記データファイルを、前記圧縮方式テーブルにおいて、前記複数の圧縮方式の一部であって、優先順位の高い順に選択された2以上の圧縮方式で圧縮することを前記データ圧縮手段に指示する第1圧縮指示手段と、
前記第1圧縮指示手段の指示により前記データ圧縮手段が生成した複数の圧縮ファイルのうち最も圧縮率の高い圧縮ファイルを選択ファイルとして選択する選択手段と、
前記選択手段に選択された前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致しているか否かを判断する判断手段と、
前記データファイルを、前記圧縮方式テーブルにおいて、前記第1圧縮指示手段が指示した圧縮方式を除いた、前記データ圧縮手段によって圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式のうち、最も優先順位の高い圧縮方式で圧縮することを前記データ圧縮手段に指示する第2圧縮指示手段と、
前記判断手段が、前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していないと判断したときに、前記データ圧縮手段が生成した圧縮ファイルが前記選択ファイルより圧縮率が低くなるまで、又は、前記圧縮方式テーブルにおいて前記データ圧縮手段によって圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式が存在しなくなるまで、前記第2圧縮指示手段の指示による圧縮を実行するとともに前記第2圧縮指示手段の指示により前記データ圧縮手段が生成した圧縮ファイルが前記選択ファイルより圧縮率が高いときに前記選択ファイルを当該圧縮ファイルによって更新することを繰り返す選択ファイル更新手段と、
前記選択ファイル更新手段が前記選択ファイルの更新を完了したときに、前記データ圧縮手段が生成した圧縮ファイルの圧縮率にしたがって、前記圧縮方式テーブルを更新するテーブル更新手段とを備えていることを特徴とするデータファイル圧縮装置。 - 前記テーブル記憶手段が、複数の前記圧縮方式テーブルを記憶しており、
前記テータファイルのファイル形式に基づいて、前記テーブル記憶手段に記憶された複数の前記圧縮方式テーブルのいずれを使用するかを決定するテーブル決定手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のデータファイル圧縮装置。 - 前記テーブル記憶手段が、ビットパターンの配列に着目して圧縮を行う前記圧縮方式のみが関連付けられた前記圧縮方式テーブルと、ビットパターンの発生頻度に着目して圧縮を行う前記圧縮方式のみが関連付けられた前記圧縮方式テーブルとを記憶しており、
前記テーブル記憶手段に記憶された各圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式で圧縮することを前記圧縮手段に指示することによって生成された2つの圧縮ファイルのうち、圧縮率の高い圧縮ファイルに関する圧縮方式が関連付けられた前記圧縮方式テーブルを使用することを決定するテーブル決定手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のデータファイル圧縮装置。 - 前記データファイルを、前記圧縮方式テーブルに係る全ての圧縮方式で圧縮することを前記データ圧縮手段に指示する第3圧縮指示手段と、
前記第3圧縮指示手段の指示により前記データ圧縮手段が生成した圧縮ファイルの圧縮率の高い順に、各圧縮ファイルに関する圧縮方式の優先順位が関連付けられるように前記圧縮方式テーブルを生成するテーブル生成手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のデータファイル圧縮装置。 - 前記判断手段が、前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していると判断したときに、当該選択ファイルを最終的な圧縮ファイルとし、
前記判断手段が、前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していないと判断したときに、前記選択ファイル更新手段による更新が完了した前記選択ファイルを最終的な圧縮ファイルとすることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のデータファイル圧縮装置。 - データファイルを、互いに異なる複数の圧縮方式と各圧縮方式に係る優先順位とが関連付けられた圧縮方式テーブルにおいて、前記複数の圧縮方式の一部であって、優先順位の高い順に選択された2以上の圧縮方式で圧縮する第1圧縮工程、
前記第1圧縮工程において生成された複数の圧縮ファイルのうち最も圧縮率の高い圧縮ファイルを選択ファイルとして選択する選択工程、
前記選択工程において選択された前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致しているか否かを判断する判断工程、
前記判断工程において、前記選択ファイルに関する圧縮方式と、前記圧縮方式テーブルにおいて最も優先順位の高い圧縮方式とが一致していないと判断したときに、前記データファイルを、前記圧縮方式テーブルにおいて圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式のうち、最も優先順位の高い圧縮方式で圧縮することによって生成された圧縮ファイルが前記選択ファイルより圧縮率が低くなるまで、又は、前記圧縮方式テーブルにおいて圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式が存在しなくなるまで、前記データファイルを、前記圧縮方式テーブルにおいて圧縮ファイルが生成されていない圧縮方式のうち、最も優先順位の高い圧縮方式で圧縮するとともに生成された圧縮ファイルが前記選択ファイルより圧縮率が高いときに前記選択ファイルを当該圧縮ファイルによって更新することを繰り返す選択ファイル更新工程、及び、
前記選択ファイル更新工程が完了したときに、生成された圧縮ファイルの圧縮率にしたがって、前記圧縮方式テーブルを更新するテーブル更新工程を備えていることを特徴とするデータファイル圧縮方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007268619A JP2009100149A (ja) | 2007-10-16 | 2007-10-16 | データファイル圧縮装置及びデータファイル圧縮方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007268619A JP2009100149A (ja) | 2007-10-16 | 2007-10-16 | データファイル圧縮装置及びデータファイル圧縮方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009100149A true JP2009100149A (ja) | 2009-05-07 |
Family
ID=40702752
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007268619A Pending JP2009100149A (ja) | 2007-10-16 | 2007-10-16 | データファイル圧縮装置及びデータファイル圧縮方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009100149A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014030189A1 (ja) * | 2012-08-23 | 2014-02-27 | 富士通株式会社 | 圧縮プログラム、圧縮方法、圧縮装置、伸張プログラム、伸張方法、伸張装置およびデータ転送システム |
JP2015043502A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 株式会社日立製作所 | 通信装置及びデータ転送制御方法 |
CN108363719A (zh) * | 2018-01-02 | 2018-08-03 | 中科边缘智慧信息科技(苏州)有限公司 | 分布式文件系统中可配置的透明压缩方法 |
-
2007
- 2007-10-16 JP JP2007268619A patent/JP2009100149A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014030189A1 (ja) * | 2012-08-23 | 2014-02-27 | 富士通株式会社 | 圧縮プログラム、圧縮方法、圧縮装置、伸張プログラム、伸張方法、伸張装置およびデータ転送システム |
JPWO2014030189A1 (ja) * | 2012-08-23 | 2016-07-28 | 富士通株式会社 | 圧縮プログラム、圧縮方法、圧縮装置、伸張プログラム、伸張方法、伸張装置およびデータ転送システム |
JP2015043502A (ja) * | 2013-08-26 | 2015-03-05 | 株式会社日立製作所 | 通信装置及びデータ転送制御方法 |
CN108363719A (zh) * | 2018-01-02 | 2018-08-03 | 中科边缘智慧信息科技(苏州)有限公司 | 分布式文件系统中可配置的透明压缩方法 |
CN108363719B (zh) * | 2018-01-02 | 2022-10-21 | 中科边缘智慧信息科技(苏州)有限公司 | 分布式文件系统中可配置的透明压缩方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6384921B1 (en) | Printing method and apparatus and printing system including printing apparatus | |
JP2009100149A (ja) | データファイル圧縮装置及びデータファイル圧縮方法 | |
US7463372B2 (en) | Recording system and control method therefor | |
JP6015302B2 (ja) | 印刷装置 | |
JP2001301282A (ja) | シリアルプリンタの印刷処理装置 | |
JP4345838B2 (ja) | インクジェット記録装置 | |
JP5540672B2 (ja) | 復号装置、復号装置の制御方法及び画像形成装置 | |
JP2012040781A (ja) | 記録装置及びその処理方法 | |
JP2004276584A (ja) | 画像記録装置 | |
US8792129B2 (en) | Printing apparatus to control images to be laid out side by side | |
JP2009037298A (ja) | データ送信装置及びプログラム | |
JPH10278318A (ja) | インク・ジェット・プリンタを使用した印刷方法 | |
JP2002264452A (ja) | 印刷装置及び印刷方法 | |
US12026405B2 (en) | Printing system having printer with chip for generating image data and information processing device for dividing original image data for a larger number of channels into groups | |
JP5531535B2 (ja) | 記録装置 | |
JP6801204B2 (ja) | 印刷装置および印刷方法 | |
US11235569B2 (en) | Inkjet recording apparatus and recording method | |
US20080055347A1 (en) | Image processing apparatus and droplet ejection apparatus | |
US20230391108A1 (en) | Printing system | |
US20080049237A1 (en) | Image processing apparatus, image printing apparatus and printing data generation method | |
JP2003291440A (ja) | 画像記録装置 | |
JP2016002661A (ja) | 画像処理装置、画像形成装置、画像処理システム及び画像処理プログラム | |
JP2004276556A (ja) | 画像記録装置 | |
JPH11171370A (ja) | 記録装置および方法 | |
JP2011073324A (ja) | 記録装置 |