JP2009099335A - 電線フラット化部材、フラットケーブル、ワイヤハーネスの部分的フラット化構造、及び、電線高密度配索構造 - Google Patents

電線フラット化部材、フラットケーブル、ワイヤハーネスの部分的フラット化構造、及び、電線高密度配索構造 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の電線を平面的に配索して圧接や曲げ等を容易にすることを可能とする電線フラット化部材を提供する。また、この電線フラット化部材を用いての、フラットケーブル、ワイヤハーネスの部分的フラット化構造、及び、電線高密度配索構造を提供する。
【解決手段】電線フラット化部材1は、板状で可撓性のある基板部6と、基板部6の上面12上に所望のピッチで形成され電線配索方向Pにのびる複数の電線収納溝8と、基板部6の上面12に立設して各電線収納溝8を形成する複数の溝形成部7と、電線収納溝8側に突出するように各溝形成部7に形成される電線抜け規制部9とを有する。フラットケーブル3は、電線フラット化部材1の電線収納溝8に電線2を収納することにより形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の電線を平面的に配索するための電線フラット化部材に関する。また、この電線フラット化部材を用いての、フラットケーブル、ワイヤハーネスの部分的フラット化構造、及び、電線高密度配索構造に関する。
従来のフラットケーブル(リボンケーブル)は、帯状の絶縁被覆の中に複数の導体を平行に埋設するように形成されている。絶縁被覆は、導体の周囲を被覆する導体被覆部と、隣り合う導体被覆部同士を連結する連結部とを有している。絶縁被覆は、導体被覆部と連結部とが交互に配置されて帯状に見えるように形成されている。フラットケーブルは、電線を横一列に連結したような状態に形成されている。フラットケーブルは、圧接端子を圧接することによって電気的な接続が行えるように形成されている(例えば下記特許文献1参照)。
特開2004−193036号公報
フラットケーブルに圧接端子を圧接する場合、圧接端子によって連結部を突き破りながら圧接をするか、予め連結部に貫通孔を追加工してこの貫通孔に圧接端子を差し込むような格好で圧接をするか、のいずれかの接続構造が一般的に採用されている。前者の場合は、接点の品質保証が困難になるという問題点を有しており、後者の場合は追加工が必要になるという問題点を有している。これらの問題点は、フラットケーブルが電線を横一列に連結して1本1本が分離してない状態に形成されることによって生じるものと考えられている。
この他、フラットケーブルに関しては、上記の如く1本1本が分離してない状態に形成されることから、フラットケーブルをUターンさせるような180度方向の曲げをすることは容易であるが、例えば配索方向を同一平面上で左右方向に90度変えるような曲げは非常に困難であり、これが問題点となっている。すなわち、フラットケーブルは配索方向に制約があるという問題点を有している。
また、フラットケーブルに関しては、このフラットケーブルに余長を持たせる場合、曲げたり伸ばしたりすることが困難な配索方向が出てしまうという問題点を有している。すなわち、フラットケーブルを用いこれに余長吸収構造を形成する場合には、配索方向の制約に配慮して設計しなければならないという問題点を有している。
尚、フラットケーブルでなくワイヤハーネスに関しては、このワイヤハーネスの中間から分岐をする場合、圧接端子を用いて分岐をすることもある。圧接端子を用いて分岐をする場合、ワイヤハーネスの一部を解して電線を横一列に並べる必要があるが、単に横一列に並べるだけでは、並べた電線の位置が不安定になってしまうことから、圧接端子を確実に圧接することができない恐れがあるという問題点を有している。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、複数の電線を平面的に配索して圧接や曲げ等を容易にすることを可能とする電線フラット化部材を提供することを課題とする。また、この電線フラット化部材を用いての、フラットケーブル、ワイヤハーネスの部分的フラット化構造、及び、電線高密度配索構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の本発明の電線フラット化部材は、板状で可撓性のある基板部と、該基板部の一方の面上に所望のピッチで形成され電線配索方向にのびる複数の電線収納溝と、前記基板部の前記一方の面に立設して前記各電線収納溝を形成する複数の溝形成部と、前記電線収納溝側に突出するように前記各溝形成部に形成される電線抜け規制部と、を有することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、基板部の一方の面上に所望のピッチで複数の電線収納溝が形成され、この複数の電線収納溝に電線を各々収納すると、複数の電線が平面的に配索された状態になる。電線収納溝に収納された電線は、電線抜け規制部によって電線収納溝からの抜けが規制される。
請求項2記載の本発明の電線フラット化部材は、請求項1に記載の電線フラット化部材において、前記一方の面に向けて切り欠かれる切り欠き部を前記溝形成部及び前記電線抜け規制部に複数形成することにより、前記電線配索方向に直交する方向にのびるスリット部を更に複数有することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、スリット部により電線フラット化部材の可撓性が向上して使い勝手を良くすることが可能になる。また、スリット部と共に切り欠き部も形成されることから、溝形成部の可撓性が向上して電線に対する収納性も高めることが可能になる。
請求項3記載の本発明の電線フラット化部材は、請求項2に記載の電線フラット化部材において、前記電線抜け規制部よりも外側に面ファスナーのループ部を引っ掛けるカギ部を形成することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線フラット化部材を固定する一手段として、面ファスナーを用いて固定することが挙げられる。電線収納溝に収納された電線は、電線抜け規制部の他に面ファスナーでも抜けが規制されることになる。すなわち、二重に抜けが規制されることになる。面ファスナーを用いることにより、電線フラット化部材の着脱を容易にすることが可能になる。
請求項4記載の本発明の電線フラット化部材は、請求項2に記載の電線フラット化部材において、前記電線抜け規制部の外面又はこれよりも外側に平坦な面を形成して両面テープ貼付面とすることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線フラット化部材を固定する一手段として、両面テープを用いて固定することが挙げられる。
請求項5記載の本発明の電線フラット化部材は、請求項1ないし請求項4いずれか記載の電線フラット化部材において、前記基板部の他方の面を平坦な面に形成して両面テープ貼付面とすることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線フラット化部材を固定する一手段として、両面テープを用いて固定することが挙げられる。
請求項6記載の本発明の電線フラット化部材は、請求項1ないし請求項4いずれか記載の電線フラット化部材において、前記基板部の側部と一番端の前記溝形成部との間に固定部を形成する、又は、前記側部に連続するように固定部を形成することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線フラット化部材を固定する一手段として、基板部に形成される固定部を用いて固定することが挙げられる。
上記課題を解決するためになされた請求項7記載の本発明のフラットケーブルは、板状で可撓性のある基板部と、該基板部の一方の面上に所望のピッチで形成され電線配索方向にのびる複数の電線収納溝と、前記基板部の前記一方の面に立設して前記各電線収納溝を形成する複数の溝形成部と、前記電線収納溝側に突出するように前記各溝形成部に形成される電線抜け規制部と、を有する電線フラット化部材を備え、該電線フラット化部材の、対応する前記電線収納溝に電線を収納することによりなることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、複数の電線を平面的に配索することが可能な電線フラット化部材を複数用いることで、容易にフラットケーブルの形成が可能になる。
請求項8記載の本発明のフラットケーブルは、請求項7に記載のフラットケーブルにおいて、前記電線フラット化部材を複数備えてこれを所望の間隔で配置するとともに、対応する前記電線収納溝に前記電線を収納し、更に、前記電線フラット化部材同士の間となる部分を、圧接部品や機器に設けられる圧接端子を前記電線に対して圧接する圧接部分とすることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線フラット化部材同士の間が電線を圧接する部分となる。電線フラット化部材同士の間において、平面的に配索された複数の電線は、電線フラット化部材によって電線間隔がそろった状態、言い換えれば所望のピッチで位置が安定する。電線の位置が安定すれば、電線と圧接端子との圧接が確実に行われ、これにより接点の品質が向上する。尚、圧接端子を有する圧接部品や機器に関しては、例えばコネクタ、ランプ装置、その他の電子機器などが一例として挙げられるものとする。
請求項9記載の本発明のフラットケーブルは、請求項7に記載のフラットケーブルにおいて、前記電線フラット化部材を複数備えてこれを所望の間隔で配置するとともに、対応する前記電線収納溝に前記電線を収納し、更に、前記電線フラット化部材同士の間となる部分を前記電線の屈曲配索部分とすることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線フラット化部材同士の間が電線の配索方向を変える部分となる。電線フラット化部材同士の間において、電線同士は連結してないことから、容易に配索方向を変えることが可能になる。
請求項10記載の本発明のフラットケーブルは、請求項7に記載のフラットケーブルにおいて、前記電線フラット化部材を複数備えてこれを所望の間隔で配置するとともに、対応する前記電線収納溝に前記電線を収納し、更に、前記電線フラット化部材同士の間となる部分を前記電線の余長吸収部分とすることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線フラット化部材同士の間が電線の余長を吸収する部分となる。電線フラット化部材同士の間において、電線同士は連結してないことから、容易に曲げたり伸ばしたりすることが可能になる。
上記課題を解決するためになされた請求項11記載の本発明のワイヤハーネスの部分的フラット化構造は、束状となるワイヤハーネスの一部を解して電線を横一列に並べ、該横一列に並んだ電線に対して、板状で可撓性のある基板部と、該基板部の一方の面上に所望のピッチで形成され電線配索方向にのびる複数の電線収納溝と、前記基板部の前記一方の面に立設して前記各電線収納溝を形成する複数の溝形成部と、前記電線収納溝側に突出するように前記各溝形成部に形成される電線抜け規制部と、を有する電線フラット化部材を、該電線フラット化部材が所望の間隔となるように複数取り付けることを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、ワイヤハーネスを部分的にフラット化して、この部分で圧接をしたりすることが可能になる。電線フラット化部材を用いることで、ワイヤハーネスの所望の位置で分岐をすることが可能になる。
上記課題を解決するためになされた請求項12記載の本発明の電線高密度配索構造は、板状で可撓性のある基板部と、該基板部の一方の面上に所望のピッチで形成され電線配索方向にのびる複数の電線収納溝と、前記基板部の前記一方の面に立設して前記各電線収納溝を形成する複数の溝形成部と、前記電線収納溝側に突出するように前記各溝形成部に形成される電線抜け規制部と、を有する電線フラット化部材の、対応する前記電線収納溝に電線を収納してフラットケーブルを形成し、該フラットケーブルを複数形成した後に、前記基板部の側部を保持する配索板を用いて前記複数のフラットケーブルを積層することを特徴としている。
このような特徴を有する本発明によれば、電線フラット化部材を用いることで、電線を高密度に配索することが可能になる。
請求項1に記載された本発明によれば、複数の電線を平面的に配索する電線フラット化部材を提供することができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、電線フラット化部材の使い勝手と電線に対する収納性を高めることができるという効果を奏する。
請求項3に記載された本発明によれば、面ファスナーを用いて電線フラット化部材を固定することができるという効果を奏する。また、容易に電線フラット化部材を着脱することができるという効果を奏する。
請求項4、5に記載された本発明によれば、両面テープを用いて電線フラット化部材を固定することができるという効果を奏する。また、請求項4、5に記載された本発明の効果により、使用形態に応じて両面テープの貼り付け位置を選択することができるという効果を奏する。
請求項6に記載された本発明によれば、基板部に形成した固定部を用いて電線フラット化部材を固定することができるという効果を奏する。
請求項7に記載された本発明によれば、電線フラット化部材を複数用いることで容易にフラットケーブルを形成することができるという効果を奏する。
請求項8に記載された本発明によれば、上記フラットケーブルに関し、接点品質の高い圧接を行うことができるという効果を奏する。
請求項9に記載された本発明によれば、上記フラットケーブルに関し、容易に配索方向を変えることができるという効果を奏する。
請求項10に記載された本発明によれば、上記フラットケーブルに関し、電線の余長を吸収する部分を形成することができるという効果を奏する。
請求項11に記載された本発明によれば、電線フラット化部材を複数用いることで容易にワイヤハーネスを部分的にフラット化することができるという効果を奏する。
請求項12に記載された本発明によれば、電線フラット化部材を用いることで容易に電線を高密度に配索することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。図1は本発明の電線フラット化部材及びフラットケーブルの一実施の形態を示す図であり、(a)は電線フラット化部材及びフラットケーブルの斜視図、(b)は電線フラット化部材の正面図(楕円内は拡大図)である。また、図2は電線フラット化部材を用いたフラットケーブルの模式図、図3は電線フラット化部材の拡大斜視図である。
図1において、引用符号1は複数の電線2を平面的に配索する電線フラット化部材を示している。また、引用符号3は電線フラット化部材1を用いることにより形成されるフラットケーブルを示している(図2にもフラットケーブル3を示す)。従来のフラットケーブルは、電線を横一列に連結したような状態に形成されているが、本発明では図示のように電線フラット化部材1を用いて電線2を1本1本平面的に配索することによりフラットケーブル3が形成されている。フラットケーブル3は、所望の位置に電線フラット化部材1を配置して形成されている。
本発明は、電線フラット化部材1を用いて複数の電線2を平面的に配索することができるようになっている。また、電線フラット化部材1を用いることによって、圧接や曲げ等を容易に施すことができるようになっている。具体的には、所望の位置に電線フラット化部材1を配置することにより、電線フラット化部材1同士の間に長さLのスペースを形成し、この長さLのスペース部分を、電線2を圧接する部分、電線2の配索方向(フラットケーブル3の配索方向)を変える部分、電線2(フラットケーブル3)の余長を吸収する部分として使用することができるようになっている。以下、上記の各構成部材について説明をする。
電線2は、導体4と、この導体4を被覆する絶縁体5とを備えて構成されている。電線2は、公知のもの(一般電線)が用いられている。ここで説明する電線2は、公知の圧接端子(図示省略)を圧接することに好適なものであるが、外側にシースを有するケーブルを用いることも可能であるものとする。尚、圧接端子を圧接するのではなく、配索方向を容易に変えるという特徴に特化するのであれば、電線2の他に、例えばツイストペアケーブルや光ファイバ等でも平面的に配索してフラットケーブル化することが可能であるものとする。
図1ないし図3において、電線フラット化部材1は、合成樹脂材料(例えば、ナイロンやPP)を用いた樹脂成形品であって、基板部6と、溝形成部7と、電線収納溝8と、電線抜け規制部9と、カギ部10と、スリット部11とを有するように形成されている。電線フラット化部材1は、基板部6を1つ有してこれ以外は複数有するように形成されている。
電線フラット化部材1は、この全体が可撓性を有するように形成されている。具体的には、曲げたり捻ったりすることが可能な可撓性を有するように形成されている。
説明の都合上、図1(a)中の矢印Pを電線配索方向(又は前後方向)、矢印Qを電線配索方向Pに直交する方向(又は左右方向)、矢印Rを上下方向と定義するものとする。
基板部6は、所望の肉厚となる板状で可撓性を有している。基板部6は、平面視矩形状であって、本形態においては帯状となる形状に形成されている(一例であるものとする。例えば、長方形や正方形に形成しても良いものとする)。基板部6は、上面12(一方の面)及び下面13(他方の面)とも平坦な面となるように形成されている。
溝形成部7は、基板部6の上面12に対して直交するように立設されており、後述するがスリット部11を有することにより、本形態においては突起となる形状に形成されている(形状は一例であるものとする。他の形状に関しては後述する)。溝形成部7は、図示の如く規則性を持って配置されている。溝形成部7は、上面12の面上に電線収納溝8を形成することができるように配置されている。
電線収納溝8は、電線2を収納する部分として形成されている。電線収納溝8は、上面12の面上に所望のピッチ(圧接する場合は、圧接端子の配置に考慮したピッチとなる)で配置されている。電線収納溝8は、上記の如く、溝形成部7を上面12に立設することによって形成されている。電線収納溝8は、電線配索方向となるP方向にのびるように形成されている。電線配索溝8は、電線2のサイズに合わせて形成されている。
電線抜け規制部9は、溝形成部7の上部に連成されている。電線抜け規制部9は、電線収納溝8側に突出するように連成されている。電線抜け規制部9は、電線収納溝8に電線2を収納し易く且つ電線収納溝8から電線2が抜け出さないような図示略爪状の形状に形成されている(形状は一例であるものとする。他の形状に関しては後述する)。尚、左右方向となるQ方向の一番端の溝形成部7に連成される電線抜け規制部9は、電線収納溝8が無い側にも突出しているが、これは無くても良いものとする。本形態においては、成形時のひけ等に配慮してバランス良く両側に配置形成されている。
カギ部10は、電線抜け規制部9よりも外側(上方)であって溝形成部7の頂部に連成されている。カギ部10は、図示しない面ファスナーのループ部を引っ掛けることができるようなカギ状の形状に形成されている。カギ部10は、電線収納溝8に収納された電線2の抜けを電線抜け規制部9の他に面ファスナーでも規制する(電線2の抜けを二重に規制する)ことができるように、また、面ファスナーを用いて電線フラット化部材1を着脱自在に固定することができるように形成されている。
尚、面ファスナーを用いての固定をせずに、別な固定手段を用いて電線フラット化部材1を固定する場合には、カギ部10を形成しなくても良いものとする。上記の別な固定手段に関しては後述する。
スリット部11は、電線配索方向となるP方向に直交する矢印Q方向にのびるように形成されている。スリット部11は、所望のピッチで配置形成されている(図中のスリット部11は一例であるものとする。他の例に関しては後述する)。スリット部11は、これを形成することにより、電線フラット化部材1の可撓性を向上させて使い勝手を良くすることができるという利点を有している。また、カギ部10の形成に好適な部分となっている。
上記構成において、電線フラット化部材1を所望の位置に配置し、そして、電線フラット化部材1の対応する電線収納溝8に電線2を順々に収納すると、図1(a)及び図2に示す如くフラットケーブル3が形成される。フラットケーブル3は、図示しない面ファスナーを取り付けた固定対象位置に電線フラット化部材1を押し付けて面ファスナーのループ部にカギ部10を引っ掛けると、電線フラット化部材1が面ファスナーに固定され、これによって配索が完了するようになっている
ここで、電線2の収納に関して説明をする。電線フラット化部材1の対応する電線収納溝8に電線2を収納する際には、図4に示す如くの電線収納治具14が用いられるようになっている。図4は電線収納治具の一例を示す図である(必要に応じて図1も参照するものとする)。
図4において、電線収納治具14は、電線2を電線フラット化部材1の対応する電線収納溝8に押し込むことができるように、突条形状の電線押し込み突起15を複数有している。電線押し込み突起15は、電線フラット化部材1の電線収納溝8の位置に合わせて形成されている。尚、図4の電線収納治具14は、電線押し込み突起15が千鳥となるように配置されているが、図5に示す如く、電線押し込み突起15の先端位置が斜めに配置されるように形成しても良いものとする。
次に、図6を参照しながら、電線フラット化部材1の固定に関して、他の例を説明する(上記面ファスナー以外の例)。図6は他の例の説明図である。
図6において、電線フラット化部材1を固定する手段としては、基板部6の両側部16からそれぞれ突出するような固定部17を一体に形成し、この固定部17を介して固定することが一例として挙げられるものとする。固定部17には、例えば、矢印R(図1参照)の方向(上下方向)に貫通する貫通孔が形成されており、この貫通孔を介してネジ止めがなされると、電線フラット化部材1の固定が完了するようになっている(クランプによる係止であっても良いものとする)。
また、基板部6の側部16と一番端の溝形成部7との間に固定部18を形成し、この固定部18を介して固定することも一例として挙げられるものとする。固定部18には、例えば、上記固定部17と同様の貫通孔が形成されており、この貫通孔を介して上記と同様にネジ止めやクランプ係止がなされると、電線フラット化部材1の固定が完了するようになっている。
この他、固定部17や18を形成しないで電線フラット化部材1を固定する例を挙げるとすると、基板部6の下面13(他方の面)が平坦な面となるように形成されていることから、この下面13に両面テープ(図示省略)を貼り付けて、両面テープによって固定対象位置に固定することが一例として挙げられるものとする。
尚、両面テープによる固定に関しては、次のような固定も一例として挙げられるものとする。図7(a)、(b)は電線フラット化部材の他の例を示す拡大正面図である。
図7(a)において、電線フラット化部材19は、基板部6と、溝形成部7と、電線収納溝8と、電線抜け規制部9と、両面テープ貼付部20と、図示しないスリット部とを有するように形成されている。電線フラット化部材19は、上記電線フラット化部材1のカギ部10を両面テープ貼付部20に変更したものと同じに形成されている。両面テープ貼付部20には、両面テープ貼付面21が形成されている。電線フラット化部材19は、両面テープ貼付面21に両面テープ(図示省略)を貼り付けると、固定対象位置に固定することができるようになっている。
図7(b)において、電線フラット化部材22は、基板部6と、溝形成部7と、電線収納溝8と、電線抜け規制部23と、両面テープ貼付面24と、図示しないスリット部とを有するように形成されている。両面テープ貼付面24は、電線収納溝8側に突出する電線抜け規制部23の外面(上面)と、溝形成部7の頂部とに跨って形成されている。電線フラット化部材22は、両面テープ貼付面24に両面テープを貼り付けると、固定対象位置に固定することができるようになっている。
電線抜け規制部23は、図1に示される電線抜け規制部9の変形例であり、電線抜け規制部23のような形状であっても、電線収納溝8に電線2を収納し易く且つ電線収納溝8から電線2が抜け出さないように形成されている。
続いて、上記以外の変形例について説明する。図8(a)は図1及び図3の電線フラット化部材1の拡大斜視図、図8(b)、(c)は他の例を示す拡大斜視図である。
図8(a)において、これまで説明してきた電線フラット化部材1は、スリット部11の幅(前後方向の長さ)が電線収納溝8の幅(左右方向の長さ)よりも大きくなるように形成されている。幅広のスリット部11は一例であり、図8(b)に示す如く、スリット部25の幅が電線収納溝8の幅よりも狭くなるような電線フラット化部材26を形成しても良いものとする。
図8(c)にはスリット部を形成しない電線フラット化部材27が示されている。すなわち、溝形成部7、電線収納溝8、電線抜け規制部9、及びカギ部10が電線配索方向に長くのびてスリット部が存在しない形状の電線フラット化部材27が図8(c)に示されている。本発明は、このような電線フラット化部材27を用いても良いものとする。
電線フラット化部材27に関し、基板部6の上面12に向けて切り欠く切り欠き部(図示省略)を溝形成部7、電線抜け規制部9、及びカギ部10に複数形成すると、図8(a)、(b)に示す如くのスリット部11や25が形成される(上記電線フラット化部材1や26が形成される)。
以上、図1ないし図8を参照しながら説明してきたように、本発明によれば、複数の電線2を平面的に配索する電線フラット化部材1を提供することができる。また、本発明によれば、電線フラット化部材1を複数用いることで容易にフラットケーブル3を形成することができる。
本発明によれば、図1に示す如く、電線フラット化部材1同士の間に長さLのスペースを形成し、この長さLのスペース部分を電線2を圧接する部分とした場合、電線フラット化部材1によって電線2の間隔がそろった状態、言い換えれば所望のピッチで電線2がそろい位置が安定した状態になることから、圧接端子との圧接を確実に行うことができる。従って、接点の品質を従来よりも向上させることができる。
また、本発明によれば、長さLのスペース部分を、電線2の配索方向(フラットケーブル3の配索方向)を変える部分、電線2(フラットケーブル3)の余長を吸収する部分として使用することもできることから、配索方向の制約に係る従来の問題点を解消することができる。
続いて、電線フラット化部材1の使用例について説明する。図9はワイヤハーネス28を部分的にフラット化した状態を示す模式図である。また、図10は電線2を高密度に配索した状態を示す断面図である。
図9において、束状となるワイヤハーネス28の一部を解して電線2を横一列に並べ、この横一列に並んだ電線2に対して電線フラット化部材1を所望の間隔で複数取り付けると、ワイヤハーネス28であっても圧接や曲げ等を容易に施すことが可能な部分を形成することができる。電線フラット化部材1は、ワイヤハーネス28の一部をフラットケーブル化するのに好適であるとも言える。
尚、特に図示しないが、フラットケーブル3の端末にコネクタを設け、このコネクタを用いてワイヤハーネスとコネクタ接続することも当然に可能であるものとする(この場合もワイヤハーネスの一部を部分的にフラット化した状態になる)。
図10において、電線フラット化部材1を用いてフラットケーブル3を形成し、このフラットケーブル3を図示の如く積層すると、電線2を高密度に配索することができる。引用符号29は電線フラット化部材1の基板部6における一方の側部16を保持する配索板を示している。この配索板29には、基板部6を保持する部分の一例として基板部保持溝30が所望のピッチで複数形成されている。
この他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
尚、電線フラット化部材1を電線2に対するプロテクタとして流用することも可能である。
本発明の電線フラット化部材及びフラットケーブルの一実施の形態を示す図であり、(a)は電線フラット化部材及びフラットケーブルの斜視図、(b)は電線フラット化部材の正面図(楕円内は拡大図)である。 電線フラット化部材を用いたフラットケーブルの模式図である。 電線フラット化部材の拡大斜視図である。 電線収納治具の一例を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 電線収納治具の他の例を示す底面図である。 電線フラット化部材の固定に関する他の例の説明図である。 (a)、(b)は電線フラット化部材の他の例を示す拡大正面図である。 (a)は図1及び図3の電線フラット化部材の拡大斜視図、(b)、(c)は電線フラット化部材の他の例を示す拡大斜視図である。 ワイヤハーネスを部分的にフラット化した状態を示す模式図である。 電線フラット化部材を用いて電線を高密度に配索した状態を示す断面図である。
符号の説明
1 電線フラット化部材
2 電線
3 フラットケーブル
4 導体
5 絶縁体
6 基板部
7 溝形成部
8 電線収納溝
9 電線抜け規制部
10 カギ部
11 スリット部
12 上面(一方の面)
13 下面(他方の面)
14 電線収納治具
15 電線押し込み突起
16 側部
17、18 固定部
19 電線フラット化部材
20 両面テープ貼付部
21 両面テープ貼付面
22 電線フラット化部材
23 電線抜け規制部
24 両面テープ貼付面
25 スリット部
26 電線フラット化部材
27 電線フラット化部材
28 ワイヤハーネス
29 配索板
30 基板部保持溝

Claims (12)

  1. 板状で可撓性のある基板部と、該基板部の一方の面上に所望のピッチで形成され電線配索方向にのびる複数の電線収納溝と、前記基板部の前記一方の面に立設して前記各電線収納溝を形成する複数の溝形成部と、前記電線収納溝側に突出するように前記各溝形成部に形成される電線抜け規制部と、を有する
    ことを特徴とする電線フラット化部材。
  2. 請求項1に記載の電線フラット化部材において、
    前記一方の面に向けて切り欠かれる切り欠き部を前記溝形成部及び前記電線抜け規制部に複数形成することにより、前記電線配索方向に直交する方向にのびるスリット部を更に複数有する
    ことを特徴とする電線フラット化部材。
  3. 請求項2に記載の電線フラット化部材において、
    前記電線抜け規制部よりも外側に面ファスナーのループ部を引っ掛けるカギ部を形成する
    ことを特徴とする電線フラット化部材。
  4. 請求項2に記載の電線フラット化部材において、
    前記電線抜け規制部の外面又はこれよりも外側に平坦な面を形成して両面テープ貼付面とする
    ことを特徴とする電線フラット化部材。
  5. 請求項1ないし請求項4いずれか記載の電線フラット化部材において、
    前記基板部の他方の面を平坦な面に形成して両面テープ貼付面とする
    ことを特徴とする電線フラット化部材。
  6. 請求項1ないし請求項4いずれか記載の電線フラット化部材において、
    前記基板部の側部と一番端の前記溝形成部との間に固定部を形成する、又は、前記側部に連続するように固定部を形成する
    ことを特徴とする電線フラット化部材。
  7. 板状で可撓性のある基板部と、該基板部の一方の面上に所望のピッチで形成され電線配索方向にのびる複数の電線収納溝と、前記基板部の前記一方の面に立設して前記各電線収納溝を形成する複数の溝形成部と、前記電線収納溝側に突出するように前記各溝形成部に形成される電線抜け規制部と、を有する電線フラット化部材を備え、該電線フラット化部材の、対応する前記電線収納溝に電線を収納することによりなる
    ことを特徴とするフラットケーブル。
  8. 請求項7に記載のフラットケーブルにおいて、
    前記電線フラット化部材を複数備えてこれを所望の間隔で配置するとともに、対応する前記電線収納溝に前記電線を収納し、更に、前記電線フラット化部材同士の間となる部分を、圧接部品や機器に設けられる圧接端子を前記電線に対して圧接する圧接部分とする
    ことを特徴とするフラットケーブル。
  9. 請求項7に記載のフラットケーブルにおいて、
    前記電線フラット化部材を複数備えてこれを所望の間隔で配置するとともに、対応する前記電線収納溝に前記電線を収納し、更に、前記電線フラット化部材同士の間となる部分を前記電線の屈曲配索部分とする
    ことを特徴とするフラットケーブル。
  10. 請求項7に記載のフラットケーブルにおいて、
    前記電線フラット化部材を複数備えてこれを所望の間隔で配置するとともに、対応する前記電線収納溝に前記電線を収納し、更に、前記電線フラット化部材同士の間となる部分を前記電線の余長吸収部分とする
    ことを特徴とするフラットケーブル。
  11. 束状となるワイヤハーネスの一部を解して電線を横一列に並べ、該横一列に並んだ電線に対して、板状で可撓性のある基板部と、該基板部の一方の面上に所望のピッチで形成され電線配索方向にのびる複数の電線収納溝と、前記基板部の前記一方の面に立設して前記各電線収納溝を形成する複数の溝形成部と、前記電線収納溝側に突出するように前記各溝形成部に形成される電線抜け規制部と、を有する電線フラット化部材を、該電線フラット化部材が所望の間隔となるように複数取り付ける
    ことを特徴とするワイヤハーネスの部分的フラット化構造。
  12. 板状で可撓性のある基板部と、該基板部の一方の面上に所望のピッチで形成され電線配索方向にのびる複数の電線収納溝と、前記基板部の前記一方の面に立設して前記各電線収納溝を形成する複数の溝形成部と、前記電線収納溝側に突出するように前記各溝形成部に形成される電線抜け規制部と、を有する電線フラット化部材の、対応する前記電線収納溝に電線を収納してフラットケーブルを形成し、該フラットケーブルを複数形成した後に、前記基板部の側部を保持する配索板を用いて前記複数のフラットケーブルを積層する
    ことを特徴とする電線高密度配索構造。
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