JP2009098967A - 人的ネットワーク分析システム、人的ネットワーク分析サーバ及び人的ネットワーク分析方法 - Google Patents

人的ネットワーク分析システム、人的ネットワーク分析サーバ及び人的ネットワーク分析方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プライバシーの保護を可能とし、公的な人的ネットワークの共有を可能とする人的ネットワーク分析システム、分析サーバ及び分析方法を提供する。
【解決手段】人的ネットワーク分析システム1は、フロアF内に含まれる会議室、喫煙ルーム等のエリア属性を示すエリア属性情報を格納する位置属性情報格納部23と、各社員の居場所を含むエリアである滞在エリアを検知する測位システム3、情報変換部19と滞在エリアが各社員間で一致した度合いに基づいて、当該社員間の関係強度を算出する人的ネットワーク推定部11と、を備えている。そして、人的ネットワーク推定部11は、エリア属性情報を参照し、社員間で一致した滞在エリアのエリア属性に基づいて、エリア属性ごとの社員間の関係強度を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、所定領域内で往来するユーザ同士で形成される人的ネットワークを分析する人的ネットワーク分析システム、人的ネットワーク分析サーバ及び人的ネットワーク分析方法に関するものである。
例えば、一般的な会社内では、業務組織単位等の人的な集団が多数存在しており、各集団の構成メンバー相互間での人的関係や、各集団を横断する人的関係が種々形成されることにより、社内全体において複雑な人的ネットワークが形成されている。そして、各社員がこの人的ネットワークを十分に活用し未知の社員との業務連携等を可能にするために、社内の人的ネットワークの情報を分析し、社員の共有情報とすることが望まれる。
従来、このような人的ネットワークを分析する技術として、下記特許文献1に記載の情報管理システムが知られている。この情報管理システムは、社内において社員同士が接触した情報を集約して、各社員間の人的ネットワークを分析している。
特開2007−26419号公報
しかしながら、一般に社内における社員同士の接触には、業務に関連した公的な会合ばかりではなく、私的な用件での接触もあり得る。従って、上記特許文献1の情報管理システムでは、社員同士の業務上の接触と私的な接触とが混在されて情報収集され、各社員間の公的な人的ネットワークと私的な人的ネットワークとを分けて管理することができない。その結果、このシステムでは、社員間の業務上の連携促進の目的に沿うように、公的な人的ネットワークの要素のみを含む共有情報を提示することができないといった問題がある。また、このシステムでは、プライバシー保護の観点で私的な人的ネットワークの要素を共有情報から排除して提示するといったことはできない。
このような問題に鑑み、本発明は、プライバシーの保護を可能とし、公的な人的ネットワークの共有を可能とする人的ネットワーク分析システム、分析サーバ及び分析方法を提供することを目的とする。
本発明の人的ネットワーク分析システムは、所定領域内で往来するユーザ同士で形成される人的ネットワークを分析する人的ネットワーク分析システムにおいて、所定領域内に含まれる各エリアのエリア属性を示すエリア属性情報を格納するエリア属性情報格納手段と、所定領域内で測位された各ユーザの位置に基づいて各ユーザの居場所を含むエリアである滞在エリアを検知する滞在エリア検知手段と、滞在エリア検知手段で得られた滞在エリアが各ユーザ間で一致した度合いおよびエリア属性情報に基づいて、当該ユーザ間の関係強度を算出する関係強度算出手段とを有する。
このシステムでは、所定領域内の各エリアのエリア属性を示すエリア属性情報が存在しており、エリア属性情報格納手段に格納されている。そして、このシステムの滞在エリア検知手段により、所定領域内で往来する各ユーザの滞在エリアが検知される。そして、関係強度算出手段により、各ユーザの滞在エリアが一致した度合いに基づいて、各ユーザ間の関係強度が算出される。このとき、関係強度算出手段は、エリア属性情報格納手段に格納されたエリア属性情報を参照することで、上記の一致した滞在エリアのエリア属性を認識することができる。そして、関係強度算出手段は、エリア属性ごとに、各ユーザ間の関係強度を算出することが可能となる。
このように、エリア属性ごとに各ユーザ間の関係強度が算出されれば、例えば、業務に利用される業務エリア、及び私的な用件で利用される業務外エリアといったような属性が異なるエリアごとに、各ユーザ間の関係強度を導出することができる。従って、このシステムによれば、業務に関連する公的な人的ネットワークのみを、私的な人的ネットワークと切り分けて整理するといったことが可能になり、プライバシーの保護を図りながら、公的な人的ネットワークのみを含む情報を各ユーザ間で共有することができる。
また、本発明の人的ネットワーク分析システムでは、関係強度算出手段は、エリア属性情報格納手段のエリア属性情報を参照し、各ユーザ間で一致した滞在エリアのエリア属性に基づいて、エリア属性ごとの関係強度を算出することとしてもよい。
また、本発明の人的ネットワーク分析システムでは、所定領域には、第1のエリア属性を持ち業務に利用されるエリアとして設定された業務エリアと、第2のエリア属性を持ち私的な用件に利用されるエリアとして設定された業務外エリアと、が含まれており、関係強度算出手段は、複数のユーザ同士で同時点の滞在エリアが一致し、且つ、一致した当該滞在エリアが第1のエリア属性を持つ場合の度合いに基づいて、当該ユーザ同士の業務上の人的な関係強度を算出することとしてもよい。
この構成によれば、複数のユーザが同時に同エリアに滞在した度合いについて、その滞在エリアが業務エリアである場合のみが抽出され、その度合いに基づいて、当該ユーザ同士の業務上の関係強度が算出される。一般に、ユーザ同士が業務エリアで接触する度合いが高いほど、当該ユーザ同士の業務上の関係が強いと考えられるので、上記の構成によれば、実情をより正確に反映した業務上の関係強度が算出される。
また、更にこの場合、関係強度算出手段は、複数のユーザ同士で同時点の滞在エリアが一致し、且つ、一致した当該滞在エリアが第2のエリア属性を持つ場合の度合いに基づいて、当該ユーザ同士の業務外における人的な関係強度を算出することとしてもよい。この構成によれば、業務外におけるユーザ同士の関係強度を分析することも可能になる。
また、具体的には、関係強度算出手段は、各ユーザと、時刻と、滞在エリア検知手段で得られた当該時刻における当該ユーザの滞在エリアと、を関連づけた滞在履歴情報を蓄積し、滞在履歴情報に基づいて、複数のユーザが同時刻に同一のエリアに滞在した度合いに応じて当該ユーザ同士の関係強度の算出を行うこととしてもよい。
また、本発明の人的ネットワーク分析システムでは、滞在エリア検知手段は、各ユーザが保持する移動情報端末が存在するエリアを、当該ユーザの滞在エリアとして検知することとしてもよい。
この構成によれば、ユーザが保持する移動情報端末の位置を検知するといった簡易な手法により、ユーザの滞在エリアを検知することができる。
また、本発明の人的ネットワーク分析システムは、関係強度算出手段で得られた各ユーザの相互間の人的関係強度に基づいて、所定エリア属性のエリア内において各ユーザ相互間で形成される人的ネットワークを表示するネットワーク表示手段を更に備えてもよい。
本発明の人的ネットワーク分析サーバは、所定領域内で往来するユーザ同士で形成される人的ネットワークを分析する人的ネットワーク分析サーバにおいて、所定領域内に含まれる各エリアのエリア属性を示すエリア属性情報を格納するエリア属性情報格納手段と、所定領域内で測位された各ユーザの位置に基づいて各ユーザの居場所を含むエリアである滞在エリアを検知する滞在エリア検知手段と、滞在エリア検知手段で得られた滞在エリアが各ユーザ間で一致した度合いおよびエリア属性に基づいて、当該ユーザ間の関係強度を算出する関係強度算出手段と、を有する。
このサーバでは、所定領域内の各エリアのエリア属性を示すエリア属性情報が存在しており、エリア属性情報格納手段に格納されている。そして、このシステムの滞在エリア検知手段により、所定領域内で往来する各ユーザの滞在エリアが検知される。そして、関係強度算出手段により、各ユーザの滞在エリアが一致した度合いに基づいて、各ユーザ間の関係強度が算出される。このとき、関係強度算出手段は、エリア属性情報格納手段に格納されたエリア属性情報を参照することで、上記の一致した滞在エリアのエリア属性を認識することができる。そして、関係強度算出手段は、エリア属性ごとに、各ユーザ間の関係強度を算出することが可能となる。
このように、エリア属性ごとに各ユーザ間の関係強度が算出されれば、例えば、業務に利用される業務エリア、及び私的な用件で利用される業務外エリアといったような属性が異なるエリアごとに、各ユーザ間の関係強度を導出することができる。従って、このシステムによれば、業務に関連する公的な人的ネットワークのみを、私的な人的ネットワークと切り分けて整理するといったことが可能になり、プライバシーの保護を図りながら、公的な人的ネットワークのみを含む情報を各ユーザ間で共有することができる。
また、本発明の人的ネットワーク分析サーバでは、関係強度算出手段は、エリア属性情報格納手段のエリア属性情報を参照し、各ユーザ間で一致した滞在エリアのエリア属性に基づいて、エリア属性ごとの関係強度を算出することとしてもよい。
本発明の人的ネットワーク分析方法は、所定領域内で往来するユーザ同士で形成される人的ネットワークを分析する人的ネットワーク分析方法において、所定領域内に含まれる各エリアのエリア属性を示すエリア属性情報をエリア属性情報格納手段に格納するエリア属性情報格納ステップと、所定領域内で測位された各ユーザの位置に基づいて各ユーザの居場所を含むエリアである滞在エリアを検知する滞在エリア検知ステップと、滞在エリア検知ステップで得られた滞在エリアが各ユーザ間で一致した度合いおよびエリア属性に基づいて、当該ユーザ間の関係強度を算出する関係強度算出ステップと、を有する。
この分析方法では、所定領域内の各エリアのエリア属性を示すエリア属性情報が、エリア属性情報格納ステップで格納される。そして、滞在エリア検知ステップにおいて、所定領域内で往来する各ユーザの滞在エリアが検知される。そして、関係強度算出ステップにおいて、各ユーザの滞在エリアが一致した度合いに基づいて、各ユーザ間の関係強度が算出される。このとき、関係強度算出ステップでは、上記エリア属性情報を参照することで、上記の一致した滞在エリアのエリア属性を認識することができる。そして、関係強度算出ステップでは、エリア属性ごとに、各ユーザ間の関係強度を算出することが可能となる。
このように、エリア属性ごとに各ユーザ間の関係強度が算出されれば、例えば、業務に利用される業務エリア、及び私的な用件で利用される業務外エリアといったような属性が異なるエリアごとに、各ユーザ間の関係強度を導出することができる。従って、このシステムによれば、業務に関連する公的な人的ネットワークのみを、私的な人的ネットワークと切り分けて整理するといったことが可能になり、プライバシーの保護を図りながら、公的な人的ネットワークのみを含む情報を各ユーザ間で共有することができる。
また、本発明の人的ネットワーク分析方法では、関係強度算出ステップでは、エリア属性情報格納手段のエリア属性情報を参照し、各ユーザ間で一致した滞在エリアのエリア属性に基づいて、エリア属性ごとの関係強度を算出することとしてもよい。
本発明によれば、プライバシーの保護を可能とし、公的な人的ネットワークの共有を可能とする人的ネットワーク分析システム、分析サーバ及び分析方法を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る人的ネットワーク分析システム、分析サーバ、及び分析方法の好適な一実施形態について詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、人的ネットワーク分析システム1は、会社のフロアF内で往来する社員同士で形成される人的ネットワークを分析するためのシステムである。そして、人的ネットワーク分析システム1は、フロアF内における社員の位置を測位する測位システム3と、測位システム3による測位結果から社員間の人的ネットワークを分析する人的ネットワーク分析サーバ5と、を備えている。フロアFには、101会議室A1、102会議室A2、喫煙ルームA3、及びカフェテリアA4の4つのエリアが含まれており、各エリアA1〜A4に最低1個ずつの無線LANアクセスポイントp1〜p4が設置されている。なお、各エリアのアクセスポイントの数は適宜調整される。
測位システム3は、各社員が保持する携帯端末の位置を測定することによって各社員の居場所を捕捉するコンピュータシステムである。具体的には、測位システム3は、上記のアクセスポイントp1〜p4を備える無線LANを用いて携帯端末の位置を測定する。そして測位システム3は、測定した携帯端末が上記エリアA1〜A4のうちの何れのエリアに存在するかを示す情報に、携帯端末(社員)を識別する識別情報、及び測位時刻を関連付け、端末位置情報として定期的に人的ネットワーク分析サーバ5に送出する。ここで、上記識別情報は予め各携帯端末に記憶されており、アクセスポイントp1〜p4を介して収集可能である。このように、測位システム3が、社員が保持する携帯端末の各時刻における位置を検知することで、人的ネットワーク分析サーバ5は、フロアF内の各社員が各時刻においてエリアA1〜A4の何れに滞在していたかという情報を収集することができる。
人的ネットワークサーバ5は、人的ネットワーク推定部11(関係強度算出手段)、情報格納部13、人的ネットワーク表示部15、及び情報変換部19(滞在エリア検知手段)を備えている。また、情報格納部13は、測位結果格納部21、位置属性情報格納部23(エリア属性格納手段)、及び人的ネットワーク情報格納部25を備えている。
このうち、情報格納部13の位置属性情報格納部23は、上記エリアA1〜A4に設定されたエリア属性を示すエリア属性情報テーブル23aを格納している。この人的ネットワーク分析システム1では、各エリアA1〜A4のそれぞれに対して、社員が業務で使用するエリアを示す”業務エリア(第1のエリア属性)”、又は社員が私的な用件で使用するエリアを示す”業務外エリア(第2のエリア属性)”の何れかの属性が設定される。なお、上記エリア属性情報テーブル23aの一例は、図5に示されている。
情報格納部13の測位結果格納部21は、情報変換部19を介して、前述の測位システム3からの端末位置情報を定期的に受信している。情報変換部19は、測位システム3からの端末位置情報を、社員を識別する社員IDと、時刻と、当該社員が当該時刻において滞在した滞在エリアのIDと、を関連づけた滞在履歴情報に変換する。図示は省略するが、情報変換部19は、社員を識別する社員IDとその社員の携帯端末の識別情報とを関連付けたテーブルや、各アクセスポイントの識別情報とエリアIDとを関連づけたテーブルを格納しており、上記端末位置情報を滞在履歴情報に変換する処理に用いている。測位結果格納部21は、上記滞在履歴情報を随時蓄積し、滞在履歴情報テーブル21aとして格納している。なお、ここで作成される滞在履歴情報テーブル21aの一例は、図7に示されている。
人的ネットワーク推定部11は、上記エリア属性情報テーブル23aや滞在履歴情報テーブル21aに基づき、予め定められた演算を行う。そして、人的ネットワーク推定部11は、フロアFを往来する各社員間の関係の親密さを示す指標として「関係強度」を算出し、情報格納部13の人的ネットワーク情報格納部25に格納する。また、人的ネットワーク表示部15は、人的ネットワーク情報格納部25に格納された各社員間の関係強度に基づいて、社員同士で形成される人的ネットワークの構造をグラフィック化し、モニタに画面表示する。また、人的ネットワーク表示部15は、ネットワーク経由で人的ネットワーク分析サーバ5に接続されたクライアントPC端末27のモニタ27aに対して、上記人的ネットワークの構造を表示させることも可能であり、端末27ごとに表示の許可/不許可等を制御することができる。
次に、この人的ネットワーク分析サーバ5のハードウエア的な構成について説明する。人的ネットワーク分析サーバ5は、図3に示すように、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムなどを実行するCPU201、ROM及びRAMで構成される主記憶部202、ハードディスクなどで構成される補助記憶部203、ネットワークカードなどの通信制御部204、キーボードやマウスなどの入力部205、及びモニタやプリンタなどの出力部206で構成される。図1に示される各機能は、図2に示すCPU201や主記憶部202の上に所定のソフトウェアを読み込ませ、CPU201の制御の下で通信制御部204を動作させるとともに、主記憶部202や補助記憶部203におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
続いて、このような人的ネットワーク分析システム1の構成に基づき、フロアFにおける社員間の人的ネットワークを分析・表示する処理の一例について説明する。この分析・表示処理は、図4に示すように、エリア属性を設定する処理(S402)、社員の位置情報を収集する処理(S404)、一緒にいる社員を集計する処理(S406)、社員間の関係強度を算出する処理(S408)、及び社員間の人的ネットワークを表示する処理(S410)を含んでいる。以下、各処理S402〜S410について、それぞれ詳細に説明する。
(エリア属性の設定:S402)
まず、この人的ネットワーク分析システム1の管理者は、人的ネットワーク分析サーバ5の入力部205(図3参照)等の操作により、フロアFの各エリアA1〜A4のエリア属性を設定入力し、図5に示すようなエリア属性情報テーブル23aを作成する。上記エリアA1〜A4のうち、101会議室A1及び102会議室A2は、会議・打ち合わせ等の業務に利用される業務エリアに分類され、喫煙ルームA3及びカフェテリアA4は、休憩など業務外の私的用件に利用される業務外エリアに分類される。
従って、このようなエリアの性質の相違に基づき、101会議室A1及び102会議室A2のエリア属性は”業務エリア”として設定され、喫煙ルームA3及びカフェテリアA4のエリア属性は”業務外エリア”として設定される。そして、作成されたエリア属性情報テーブル23aは、位置属性情報格納部23に保存される。なお、この処理S402は、各エリアA1〜A4のエリア属性設定が変更される等の場合のみ行われればよく、毎回行う必要はない。
(社員位置情報の収集:S404)
次に、測位システム3(図1)は、フロアF内で往来する各社員の居場所を測定し、各社員がエリアA1〜A4のうちのどのエリアに滞在しているかを特定する。ここでは、図6(a)〜(c)に示すような社員の移動が行われた場合を例として考える。すなわち、この例では、2007年8月10日において、10時00分〜10時20分の間、社員の吉田氏と佐藤氏とが、101会議室A1に滞在している(図6(a))。そして、12時00分〜12時20分の間、吉田氏と小渕氏とが、カフェテリアA4に滞在している(図6(b))。更に、13時00分〜13時20分の間、田中氏と吉田氏と佐藤氏とが、102会議室A2に滞在している(図6(c))。
このような各社員の居場所が、各社員の携帯端末の位置として測位システム3により測定され、端末位置情報が、例えば10分に一度程度の間隔で人的ネットワーク分析サーバ5に送信される。そして、人的ネットワーク分析サーバ5の測位結果格納部21(図1参照)には、情報変換部19を介して、社員IDと、滞在エリアのエリアIDと、現在時刻と、を関連づけた滞在履歴情報テーブル21aが保存される。このような滞在履歴情報テーブル21aの例を、図7に示している。なお、この処理S404は、人的ネットワーク分析システム1の管理者等による特別な操作が行われない場合にも、常時自動的に行われるようにしてもよい。
(一緒にいる社員の集計:S406)
続いて、人的ネットワーク推定部11(図1)は、上記滞在履歴情報テーブル21aに基づいて、各社員の組が、同時刻に同じエリアに滞在している度合いがどの程度であるかを集計する処理を行う。この処理では、ある社員の組が同時に同じエリアに滞在しているときに、この社員の組が一緒にいるものとしている。以下、この処理について、図8のフローチャートを参照しながら説明する。
人的ネットワーク推定部11は、まず、滞在履歴情報テーブル21a(図7)を参照し、エリアA1(101会議室)に、ある時刻tにおいて滞在する社員を特定する(S802)。次に、時刻tから過去に遡って時間T0以内において、エリアA1に2人以上の社員が滞在しているか否かを判断する(S804)。このS804の判断で”Yes”であれば、更に、滞在している上記社員の組が、一緒にエリアA1に滞在している時間がT1以上であり、且つ、既に記録した社員と同一でないことを確認する(S806)。すなわち、社員の組が同じエリアに時間T1以上一緒に滞在した場合のみを、当該社員同士が一緒にいたものとして集計対象とする。このS806の判断で”Yes”であれば、上記社員の組のIDと、一緒に滞在した時間と、滞在したエリアIDと、一緒に滞在した最後の時刻と、を含むデータレコードを記録する(S808)。なお、S804又はS806における判断が”No”であれば、データレコードの記録を行うことなく処理をS810に進める。
次に、以上の処理S802〜S808を、残りの全エリアA2〜A4についても順次同様に行い、同様のデータレコードの記録を行う(S810)。その後、更に注目する時刻tを変えながら、以上の処理S802〜S810を繰り返す(S812)ことで、同様のデータレコードが記録・蓄積される。以上のようにして記録・蓄積されたデータレコード群31の例を図9に示す。更に、人的ネットワーク推定部11は、位置属性情報格納部23のエリア属性情報テーブル23a(図5)を参照し、得られた上記データレコード群31から、滞在したエリアのエリア属性が”業務エリア”であるものと、”業務外エリア”であるものとを分けて抽出し、エリア属性ごとに、社員組ごとの情報として再集計しテーブル化する。このとき、データレコード群31の集計処理によって、社員の組ごとに、一緒にいた回数、一緒にいた総時間、最後に一緒にいた時刻が導出される。このような処理で作成される集計テーブル33の例を図10に示す。
ここで、”業務エリア”のデータと、”業務外エリア”のデータとを分けて集計するのは、どのようなエリアで社員同士が接触するかにより、当該社員同士の親密度の性質が異なると考えられるからである。すなわち、”業務エリア”における社員間の接触は、例えば、業務上の打ち合わせ等である場合が多く、”業務エリア”での社員間の接触の度合いは、当該社員間の業務上の親密度を反映すると考えられる。また、”業務外エリア”における社員間の接触は、例えば、休憩中の談話等である場合が多く、”業務外エリア”での社員間の接触の度合いは、当該社員間の私的な親密度を反映すると考えられる。
図10に示すように、この集計で得られた集計テーブル33によれば、佐藤氏と吉田氏の組が、業務エリア(101会議室又は102会議室)において、一緒にいた回数は2回であり、一緒にいた時間の合計は50分であり、最後に一緒にいた時刻は2007年8月10日13時30分であることが示されている(データ番号1)。また、佐藤氏と吉田氏と田中氏の組が、業務エリア(101会議室又は102会議室)において、一緒にいた回数が1回であり、一緒にいた時間の合計は30分であり、最後に一緒にいた時刻は2007年8月10日13時30分であることが示されている(データ番号2)。また、佐藤氏と小渕氏の組が、業務外エリア(喫煙ルーム又はカフェテリア)において、一緒にいた回数が1回であり、一緒にいた時間の合計は20分であり、最後に一緒にいた時刻は2007年8月10日12時20分であることが示されている(データ番号3)。
(社員間の関係強度の算出:S408)
続いて、人的ネットワーク推定部11(図1)は、図10の集計テーブル33に示される情報に基づき、各社員の組の親密度の指標となる「関係強度」を算出する。この関係強度RSは、以下の数式で定義される。
社員u1と社員u2と2人組の関係強度RS(u1,u2)は、
RS(u1,u2)=N(u1,u2)-ET(u1,u2)/Const1 …(式F11)
社員u1〜社員unのn人組の関係強度RS(u1,u2,・・,un)は、
RS(u1,u2,・・,un)=N(u1,u2,・・,un)-ET(u1,u2,・・,un)/Const1 …(式F12)
但し、
N(u1,u2) :社員u1と社員u2とが一緒にいた回数(回)
ET(u1,u2) :社員u1と社員u2とが最後に一緒にいた日からの経過日数(日)
N(u1,u2,・・,un) :社員u1〜unが一緒にいた回数(回)
ET(u1,u2,・・,un) :社員u1〜unが最後に一緒にいた日からの経過日数(日)
Const1 :所定の定数
また、上記の式F11,式F12に代えて、下記の式F21,式F22を採用してもよい。
社員u1と社員u2と2人組の関係強度RS(u1,u2)は、
RS(u1,u2)=T(u1,u2)-ET(u1,u2)/Const2 …(式F21)
社員u1〜社員unのn人組の関係強度RS(u1,u2,・・,un)は、
RS(u1,u2,・・,un)=T(u1,u2,・・,un)-ET(u1,u2,・・,un)/Const2 …(式F22)
但し、
T(u1,u2) :社員u1と社員u2とが一緒にいた総時間(分)
T(u1,u2,・・,un) :社員u1〜unが一緒にいた総時間(分)
Const2 :所定の定数
ここで、人的ネットワーク推定部11は、図10に示す情報のうち”業務エリア”属性に係るデータ(ここでは、データ番号1及び2)に基づき、上式F11を用いて、各社員間の”業務エリア”に関する関係強度を求める。このように求められた関係強度は、社員同士の業務エリアにおける接触のみを集計した情報に由来するものであるので、例えば、一緒に仕事をすることが多いか否かといったような、業務に関係する社員間の親密度を示しているものと思われる。このようにして求められる関係強度の例を、図11(a)に示している。
同様に、人的ネットワーク推定部11は、図10に示す情報のうち”業務外エリア”属性に係るデータ(ここでは、データ番号3)に基づき、上式F11を用いて、各社員間の”業務外エリア”に関する関係強度を求める。このように求められた関係強度は、社員同士の業務外エリアにおける接触のみを集計した情報に由来するものであるので、例えば、一緒に喫煙ルームで休憩することが多いか否かといったような、社員間の私的な親密度を示しているものと思われる。このようにして求められる関係強度の例を、図11(b)に示している。
また、関係強度の算出には、式F11に代えて、式F21を用いても、各社員の組の関係強度の大小関係について、同様の傾向を得ることができる。式F21を用いた場合について、”業務エリア”に関する関係強度の例を図12(a)に、”業務外エリア”に関する関係強度の例を図12(b)に示す。式F11または式F21では、関係強度の算出に同一エリアに同時にいた回数または総時間を用いているが、これらを滞在エリアが一致した度合いと呼ぶこととする。しかし、滞在エリアが一致した度合いは上記に限定されるものではなく、例えば上記の回数と総時間を組み合わせたものでも良いし、その他の合理的な尺度でもかまわない。また、3人以上の社員の組の関係強度を含めるために、式F12又は式F22を用いてもよい。式F12を用いた場合について、”業務エリア”に関する関係強度の例を図13(a)に、”業務外エリア”に関する関係強度の例を図13(b)に示す。また式F22を用いた場合について、”業務エリア”に関する関係強度の例を図14(a)に、”業務外エリア”に関する関係強度の例を図14(b)に示す。
以上のように、人的ネットワーク推定部11は、社員同士の”業務エリア”における関係強度と、”業務外エリア”における関係強度と、を独立して別々に算出している。従って、この人的ネットワーク分析システム1では、社員間の業務関係で形成される公的な人的ネットワークと、業務外の私的な関係で形成される私的な人的ネットワークとを、分けて把握することができる。
(社員間の人的ネットワークを表示する処理:S410)
次に、人的ネットワーク表示部15(図1)は、上記S408で求められた各社員間の関係強度に基づき、各社員間で形成されている人的ネットワークの構造をグラフィック化して、出力部206(図3)のモニタ又はPC端末27のモニタ27(図1)に画面表示させる。なお、以下では、図11(a),(b)に示す関係強度に基づいて説明する。
図15(a)に示すように、人的ネットワーク表示部15は、佐藤氏の職務上の人間関係を表示する場合、図11(a)の関係強度を参照し、佐藤氏との間で業務エリアにおける関係強度が存在する吉田氏及び田中氏を画面に列挙する。この場合、佐藤氏との関係強度が大きい方から降順に列挙される。すなわち、ここでは、佐藤氏と吉田氏との関係強度が2であり、佐藤氏と田中氏との関係強度が1であるので、吉田氏の方が上に表示される。このような関係強度順の表示方式により、社員間の業務上の親密さが視覚的に判りやすくなる。また、このとき、列挙される吉田氏、田中氏のプロフィールを一緒に画面表示してもよい。
このような画面表示は、社員間の業務上の人間関係を表すものであるので、全社員に公表されてもプライバシー上の問題は少なく、むしろ、全社員に公表され共有情報にされることにより、各社員間の業務連携の促進に貢献するものとなる。従って、このような職務上の人間関係の表示は、例えば、人的ネットワーク分析サーバ5に接続されるPC端末27(図1)のうち、全社員が参照可能な共用PC端末に表示するといった運用を行ってもよい。
一方、図15(b)に示すように、人的ネットワーク表示部15は、佐藤氏の私的な人間関係を表示する場合、図11(b)の関係強度を参照し、佐藤氏との間で業務外エリアにおける関係強度が存在する小渕氏を画面に表示する。このような画面表示は、社員間の私的な人間関係を表すものであるので、プライバシー上の問題を考慮する必要がある。従って、このような画面表示は、PC端末27(図1)のうち、表示に係る社員本人の個人PC端末や、表示に係る社員に許可された社員の個人PC端末のみに表示可能といった運用を行ってもよい。
以上説明したように、このシステム1によれば、人的ネットワーク推定部11による処理で、社員間の業務関係で形成される公的な人的ネットワークと、業務外の私的な関係で形成される私的な人的ネットワークとが、分けて分析される。従って、この人的ネットワーク分析システム1によれば、プライバシーの観点から私的な人的ネットワークの公開を制限する一方で、業務上の公的な人的ネットワークは、社員間の業務連携促進の目的で全社員に公開するといったような運用が可能になる。
なお、社員間の人的ネットワーク構造を視覚的に表示する表示方式としては、例えば、図16(a),(b)のような画面表示も考えられる。例えば、図16(a)では、佐藤氏との間で業務エリアにおける関係強度が存在する吉田氏及び田中氏を、文字列「吉田」、「田中」として画面に表示されている。この場合、佐藤氏との関係強度が大きいほど、文字列「佐藤」に近接させて表示されるので、このような表示方式によっても、社員間の業務上の親密さが視覚的に判りやすくなる。また、図16(b)は、同様の表示方式で、”業務外エリア”における関係強度を視覚的に示す画面の例である。
また、社員間の人的ネットワーク構造を視覚的に表示するための更に他の表示方式としては、例えば、図17(a),(b),(c)のような画面表示も考えられる。例えば、図17(a)では、佐藤氏との間で業務エリアにおける関係強度が存在する吉田氏及び田中氏が、文字列「吉田」、「田中」として画面に表示さる。この場合、中央の「佐藤」の文字列を囲む多重の楕円が表示されており、関係強度の値と楕円の位置とを対応させている。そして、佐藤氏との間の関係強度が高い社員ほど、内側の楕円に包含されて表示されるようになっている。このような表示方式によっても、社員間の業務上の親密さが視覚的に判りやすくなる。また、図17(b)は、同様の表示方式で、”業務外エリア”における関係強度を視覚的に示す画面の例である。
また、この表示方式を採用した場合、多数の楕円が表示されると却って表示が判りにくくなる場合もある。これを回避するために、表示する楕円を以下のように絞り込んでもよい。すなわち、関係強度RS1に対応する楕円G1と、その外側に表示されるべき関係強度RS2に対応する楕円G2とを表示しようとする場合において、関係強度RS1と関係強度RS2との差が、所定の閾値未満である場合には、楕円G1の表示を省略する。図17(a)の画面に対して、このような処理を行った場合の画面表示では、図17(c)のように内側の楕円G1の表示が省略される。
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、上記人的ネットワーク分析システム1の測位システム3では、WLANのアクセスポイントを利用してユーザの位置を特定する方式となっているが、これに代えて、例えば、無線LAN機能搭載の携帯電話から送信される無線LAN電波の到達時間差を利用して携帯電話の位置を特定する方式、アクセスポイントからの電波の強度を利用する方式、又はWLAN測位専用の装置を各エリアに設置する方式を採用しても良い。また、上記測位システム3に代えて、Bluetoothや赤外線センサ、超音波センサ、RFID、等のセンサのいずれか、もしくはそれらのセンサの複数を組み合わせたものを利用した測位システムを採用してもよく、携帯電話の基地局を利用した測位システムを採用してもよく、GPSシステムを利用した測位システムを採用してもよい。
本発明に係る人的ネットワーク分析システムの一実施形態を示すブロック図である。 図1の人的ネットワーク分析システムが適用される会社のフロアの平面図である。 図1のシステムに含まれる人的ネットワーク分析サーバのハードウエア的な構成を示すブロック図である。 図1のシステムによる人的ネットワーク分析・表示処理を示すフローチャートである。 図1のシステムで用いられるエリア属性情報テーブルを示す図である。 (a)〜(c)は、それぞれ、図2のフロアにおける社員の位置と時刻とを示す平面図である。 図1のシステムによる処理で作成される滞在履歴情報テーブルを示す図である。 図1のシステムの人的ネットワーク推定部で行われる処理を示すフローチャートである。 図1のシステムによる処理で作成されるデータレコード群を示す図である。 図1のシステムによる処理で作成される集計テーブルを示す図である。 (a)は、社員間の業務エリアにおける関係強度を示す図であり,(b)は、社員間の業務外エリアにおける関係強度を示す図である。 (a)は、社員間の業務エリアにおける関係強度を示す図であり,(b)は、社員間の業務外エリアにおける関係強度を示す図である。 (a)は、社員間の業務エリアにおける関係強度を示す図であり,(b)は、社員間の業務外エリアにおける関係強度を示す図である。 (a)は、社員間の業務エリアにおける関係強度を示す図であり,(b)は、社員間の業務外エリアにおける関係強度を示す図である。 (a)は、社員間の業務に関する人的関係を示す画面表示であり、(b)は、社員間の業務外に関する人的関係を示す画面表示である。 (a)は、社員間の業務に関する人的関係を示す画面表示であり、(b)は、社員間の業務外に関する人的関係を示す画面表示である。 (a),(c)は、社員間の業務に関する人的関係を示す画面表示であり、(b)は、社員間の業務外に関する人的関係を示す画面表示である。
符号の説明
1…人的ネットワーク分析システム、3…測位システム(滞在エリア検知手段)、5…人的ネットワーク分析サーバ、11…人的ネットワーク推定部(関係強度算出手段)、15…人的ネットワーク表示部(人的ネットワーク表示手段)、19…情報変換部(滞在エリア検知手段)、23…位置属性情報格納部(エリア属性情報格納手段)、23a…エリア属性情報テーブル、27a…PC端末のモニタ(人的ネットワーク表示手段)、206…出力部(人的ネットワーク表示手段)、A1…101会議室(業務エリア)、A2…102会議室(業務エリア)、A3…喫煙ルーム(業務外エリア)、A4…カフェテリア(業務外エリア)、F…フロア(所定領域)。

Claims (11)

  1. 所定領域内で往来するユーザ同士で形成される人的ネットワークを分析する人的ネットワーク分析システムにおいて、
    前記所定領域内に含まれる各エリアのエリア属性を示すエリア属性情報を格納するエリア属性情報格納手段と、
    前記所定領域内で測位された各前記ユーザの位置に基づいて各前記ユーザの居場所を含むエリアである滞在エリアを検知する滞在エリア検知手段と、
    前記滞在エリア検知手段で得られた滞在エリアが各前記ユーザ間で一致した度合いおよび前記エリア属性情報に基づいて、当該ユーザ間の関係強度を算出する関係強度算出手段と、
    を有する人的ネットワーク分析システム。
  2. 前記関係強度算出手段は、
    前記エリア属性情報格納手段の前記エリア属性情報を参照し、各前記ユーザ間で一致した滞在エリアの前記エリア属性に基づいて、前記エリア属性ごとの前記関係強度を算出することを特徴する請求項1に記載の人的ネットワーク分析システム。
  3. 前記所定領域には、第1のエリア属性を持ち業務に利用されるエリアとして設定された業務エリアと、第2のエリア属性を持ち私的な用件に利用されるエリアとして設定された業務外エリアと、が含まれており、
    前記関係強度算出手段は、
    複数の前記ユーザ同士で同時点の滞在エリアが一致し、且つ、一致した当該滞在エリアが前記第1のエリア属性を持つ場合の度合いに基づいて、当該ユーザ同士の業務上の人的な関係強度を算出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の人的ネットワーク分析システム。
  4. 前記関係強度算出手段は、
    複数の前記ユーザ同士で同時点の滞在エリアが一致し、且つ、一致した当該滞在エリアが前記第2のエリア属性を持つ場合の度合いに基づいて、当該ユーザ同士の業務外における人的な関係強度を算出することを特徴とする請求項3に記載の人的ネットワーク分析システム。
  5. 前記関係強度算出手段は、
    各前記ユーザと、時刻と、前記滞在エリア検知手段で得られた当該時刻における当該ユーザの滞在エリアと、を関連づけた滞在履歴情報を蓄積し、
    前記滞在履歴情報に基づいて、複数の前記ユーザが同時刻に同一の前記エリアに滞在した度合いに応じて当該ユーザ同士の前記関係強度の算出を行うことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の人的ネットワーク分析システム。
  6. 前記滞在エリア検知手段は、
    各前記ユーザが保持する移動情報端末が存在するエリアを、当該ユーザの滞在エリアとして検知することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の人的ネットワーク分析システム。
  7. 前記関係強度算出手段で得られた各前記ユーザの相互間の人的関係強度に基づいて、所定エリア属性のエリア内において各前記ユーザ相互間で形成される人的ネットワークを表示するネットワーク表示手段を更に備えたことを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の人的ネットワーク分析システム。
  8. 所定領域内で往来するユーザ同士で形成される人的ネットワークを分析する人的ネットワーク分析サーバにおいて、
    前記所定領域内に含まれる各エリアのエリア属性を示すエリア属性情報を格納するエリア属性情報格納手段と、
    前記所定領域内で測位された各前記ユーザの位置に基づいて各前記ユーザの居場所を含むエリアである滞在エリアを検知する滞在エリア検知手段と、
    前記滞在エリア検知手段で得られた滞在エリアが各前記ユーザ間で一致した度合いおよび前記エリア属性に基づいて、当該ユーザ間の関係強度を算出する関係強度算出手段と、
    を有する人的ネットワーク分析サーバ。
  9. 前記関係強度算出手段は、
    前記エリア属性情報格納手段の前記エリア属性情報を参照し、各前記ユーザ間で一致した滞在エリアの前記エリア属性に基づいて、前記エリア属性ごとの前記関係強度を算出することを特徴する請求項8に記載の人的ネットワーク分析サーバ。
  10. 所定領域内で往来するユーザ同士で形成される人的ネットワークを分析する人的ネットワーク分析方法において、
    前記所定領域内に含まれる各エリアのエリア属性を示すエリア属性情報をエリア属性情報格納手段に格納するエリア属性情報格納ステップと、
    前記所定領域内で測位された各前記ユーザの位置に基づいて各前記ユーザの居場所を含むエリアである滞在エリアを検知する滞在エリア検知ステップと、
    前記滞在エリア検知ステップで得られた滞在エリアが各前記ユーザ間で一致した度合いおよび前記エリア属性に基づいて、当該ユーザ間の関係強度を算出する関係強度算出ステップと、
    を有する人的ネットワーク分析方法。
  11. 前記関係強度算出ステップでは、
    前記エリア属性情報格納手段の前記エリア属性情報を参照し、各前記ユーザ間で一致した滞在エリアの前記エリア属性に基づいて、前記エリア属性ごとの前記関係強度を算出することを特徴する請求項10に記載の人的ネットワーク分析方法。
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