JP2009095899A - 回転センター - Google Patents

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Ken Katahara
憲 片原
Takashi Hibino
隆 日比野
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KTEC CO Ltd
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Abstract

【課題】NC旋盤などによるワーク加工の無人稼動時において、ワークの端部を支持する回転センターとワークの密着が正常であるか否かを、回転センターの後部から導入する空気圧により自動監視できる回転センターを提供する。
【解決手段】長手方向に貫通孔8を穿設した主回転軸3がテーパーケース4に内挿され、ベアリング5,6,6を介して回転自在に支持される回転センター1である。主回転軸3に装着されたシール体9が空気圧を受けてテーパーケース4の内面に設けた垂直面13に密着すると共に、主回転軸周りを遮蔽された空気が貫通孔8を通って吐出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、NC旋盤などで主に長い被加工材料(ワーク)を加工する時に、心押し台に装着する回転センターに関するものであり、さらに詳しくは、回転センターの後部から空気を導入し、空気漏れによってワークの未装着あるいはワーク密着不良を自動監視できる回転センターに関するものである。
近時、NC旋盤などによるワーク加工を行う時には、自動稼動化にあわせコストダウンの追及から無人化および省力化が進められており、連続の無人稼動において、NC旋盤にワークを装着するのはパーツフィーダと呼ばれるロボットで行われる場合が多い。この作業者以外のワークの着脱、特に装着時においては、ワークの端部に穿設したセンター穴に回転センターの円錐状のヘッド部がきちっと密着しているか否かが加工仕上がりの優劣に影響するばかりでなく、加工品質の維持あるいは作業の安全性などから重要な管理項目になっている。
一部の加工現場においては、ワークと回転センターとの密着確認を、図5に示すように、主回転軸23をスラストベアリング25と前後のラジアルベアリング26,27を介してテーパーケース24内に回転自在に支持し、貫通孔35を設けた後部キャップ34から空気を導入し、導入された空気が漏出していないか、すなわち空気が遮断されていることを確認検出して、ワークへの心押し突き当て完了の確認を行っている。
上記回転センター21の場合、スラストベアリング25および前後のラジアルベアリング26,27の内部にはグリスが充填されていることから、初期の状態では空気を通さないため、一次的に空気を密封した状態を保持できる。しかし、長時間使用すると回転運動によりベアリング25,26,27の温度上昇によってグリスが撹拌され、低粘度化して、空気を導入すると主回転軸23とテーパーケース24の隙間を矢印方向の経路に沿って空気漏れが生じ、ワーク装着完了を検出できないといった問題点があった。
また、防水構造をねらって図6,7に示すようなラバーシールを用いた回転センターも提案されているが、これらは切削時の切削クーラントの侵入を防ぐことを目的としている。すなわち、図6に示す回転センター31は、荷重Wをヘッド32で受けるために剛性が要求され、主回転軸33の先端軸部33aはベアリング35の寸法が許す限り太くするのが望ましいが、太くするほど一定回転数におけるシール36の周速は高くなり、また同稼動時間での累積摺動距離も長くなり、シール36の寿命が短くなると共に、製品寿命も短くなる。また、この防水シール36は、その形状から外部からのクーラントの侵入には有効であっても、内部からの圧力がかかった場合には接触圧が低下して防水の目的を達成できないという問題点があった。
さらに、図7に示す回転センター41は、二重構造シールタイプのセンターである。すなわち、シール体46は前部シール片46aと後部シール片46bから構成されており、現実には主回転軸43の回転トルクが重すぎるため、後部シール片46bには隙間47を設けてある。また、主回転軸43のフランジ43aの後側部とシール体46の前側部が接触し、磨耗による溝部48ができ、その溝部48によって強度が低下し、主回転軸43が折損することが起きている。
本発明は、上記のような問題を解決することを課題として研究開発されたもので、NC旋盤などによるワーク加工の無人稼動時において、ワークの端部を支持する回転センターとワークの密着が正常であるか否かを、回転センターの後部から導入する空気の漏れにより自動監視できる回転センターを提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決し、その目的を達成する手段として、本発明は、長手方向に貫通孔を穿設した主回転軸がテーパーケースに内挿され、ベアリングを介して回転自在に支持される回転センターであって、主回転軸に装着されたシール体が空気圧を受けてテーパーケースの内面に設けた垂直面に密着すると共に、主回転軸周りを遮蔽された空気が貫通孔を通って吐出口から吐出するように構成したことを特徴とする回転センターを開発し、採用した。
また、本発明では、上記のように構成した回転センターにおいて、前記シール体は、主回転軸の最小径部に装着されていることを特徴とする回転センターおよび、前記シール体は、V字状の切込みを設けたリップ部を前方に備えていることを特徴とする回転センター、および前記シール体は、止め輪と調整用間座とにより位置決めされていることを特徴とする回転センターを開発し、採用した。
主回転軸に装着されたシール体が回転センター後方部から導入された空気圧を受けて、テーパーケースの内面に設けた垂直面に密着して主回転軸の周りを遮蔽し、導入された圧縮空気を密封して漏出することなく気密性を保持し、導入された空気の全量がそのまま貫通孔を通って吐出口から吐出され検知器で確認し、ワークと回転センターとの密着を自動監視できる。
主回転軸の最小径部の位置にシール体を設け導入空気を遮蔽するから、従来のシール体と比べて同一温度、稼働時間、速度条件で比較した場合、シール体の周速度・累積摺動距離、発熱量が最小限になり、製品寿命が長くなると共に、熱変位による寸法バラツキを抑えることができる。
シール体は、V字状の切込みを設けたリップ部を前方に備えていることから、空気圧を受けるとリップ部がテーパーケースの内面に設けた垂直面にピッタリと密着して気密性を確保できる。
主回転軸に装着されるシール体が止め輪と調整用間座により位置決めされ、ベアリング組み立てによって主回転軸の後端位置が決まることから、テーパーケースに対するシール体の位置は精度を持って管理できる。
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明すれば、図1は本発明の回転センターの縦断面図、図2はその要部の断面図、図3,4は使用状態図である。1は回転センターで、旋盤や研削盤の心押し台に装着されるものであり、円錐状に形成されたワーク支持用ヘッド2を先端部とした主回転軸3がテーパーケース4にスラストベアリング5および前後のラジアルベアリング6,7を介して回転自在に挿入されている。
この主回転軸3は、その中心部に長手方向に沿って全長に亘って貫通孔8を穿設してあると共に、後端部の最小径部近傍にニトリルゴムやシリコンゴムなどからなるシール体9が取り付けられている。このシール体9は、図2に示すように、前方にV字状の切り込みを形成してリップ部9aが上部から下部に向かって傾斜し、上部が薄く下部の方が厚く形成されている。
10は主回転軸3の長手方向の位置決め手段としての止め輪、11は同じく調整用間座であり、シール体9の後面部に当接している。主回転軸3の後端部に装着するシール体9の位置は、ベアリングの組み立てによって決まることから、テーパーケース4に対するシール体9の位置は精度を持って管理できるようになっている。そして、シール体9、止め輪10、調整用間座11のそれぞれの外周面はテーパーケース4の内周面4aとの間に小隙間12をあけて取り付けてある。
上記の主回転軸3を内挿するテーパーケース4は、モールステーパーの後方部の内面に段差を設けて垂直面13を形成してある。この垂直面13に前述の主回転軸3に取り付けたシール体9が当接するようになっていて、シーリングは主回転軸5の中心軸に対して、垂直面のリップ部9aが当接するようになっている。14はテーパーケース4の後端部に螺着する後部キャップで、中心部に貫通孔15を穿設してある。
このように構成した回転センター1の実施形態の使用状態を作用、効果と共に説明すれば、図3に示すように、従来の回転センターと同様にNC旋盤などの心押し台16のテーパー孔17に回転センター1のテーパーシャンクを嵌装し、ワーク18の一端部を支持して使用するものである。この時に、後部キャップ14の貫通孔15にニップル(図示せず)を連結し管を繋いで空気供給源から2〜3kg/cm2位の低圧で圧縮空気を導入する。
導入された圧縮空気は、図2に示すように、後部キャップ14の貫通孔15を通過し、その前方にある主回転軸3の貫通孔8に導入されるが、一部の圧縮空気は主回転軸3とテーパーケース4との間にある空間部19に入り、主回転軸3に軸着された止め輪10、調整用間座11、シール体9の外周面とテーパーケース4の内周面との小隙間12を通って前方に進入する。その時、主回転軸3は矢印Aの方向に荷重を受けるが、リップ部9aは導入された空気圧を受けてテーパーケース4の垂直面13に押し付けられ密着当接し回転主軸3の周りを完全に遮蔽密封して空気漏出をなくし気密性が確保され、導入された圧縮空気の全量が主回転軸3に穿設した貫通孔8を通って吐出口20から吐出され、その空気圧を検知器で確認し、ワーク18と回転センター1との密着を自動監視できる。
この時、シール体9は主回転軸3の最小径部に設けて遮蔽してあるから、従来のシール体と比べて同一温度、稼働時間、速度条件で比較した場合、シール体の周速度・累積摺動距離が最小限となる。つまり、シール体の寿命が長くなって最大限有利であり、また、発熱量も最小限となり、製品寿命が長く熱変位による寸法バラツキを抑えることができる。
さらに、主回転軸3に軸着されるシール体9は、止め輪10と調整用間座11により位置決めされ、ベアリング組み立てによって主回転軸3の後端位置が決まることから、テーパーケースに対するシールの位置は精度を持って管理できる。
また、シール体9、止め輪10、調整用間座11の外周面とテーパーケース4の内面との間に小隙間12を設けて取付けてあるから、摩擦抵抗が少なくシール体などの摩耗もなく長き使用に耐え得る。
以上、本発明の主要な実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成でき、かつ発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の設計変更が可能であることは言うまでもない。
本発明は、NC旋盤などの無人稼動におけるワークの未装着あるいはワーク密着不良を自動監視できる回転センターとして有効に利用することができる。
本発明の回転センターの縦断面図である。 要部の拡大断面図である。 使用状態を示す簡略側面図である。 使用状態を示す簡略断面図である。 従来の回転センターの縦断面図である。 従来の別な回転センターの縦断面図である。 従来のさらに別な回転センターの縦断面図である。
符号の説明
1 回転センター
3 主回転軸
4 テーパーケース
5 スラストベアリング
6 ラジアルベアリング
9 シール体
10 止め輪
11 調整用間座
13 垂直面

Claims (4)

  1. 長手方向に貫通孔を穿設した主回転軸がテーパーケースに内挿され、ベアリングを介して回転自在に支持される回転センターであって、主回転軸に装着されたシール体が空気圧を受けてテーパーケースの内面に設けた垂直面に密着すると共に、主回転軸周りを遮蔽された空気が貫通孔を通って吐出口から吐出するように構成したことを特徴とする回転センター。
  2. 前記シール体は、主回転軸の最小径部に装着されていることを特徴とする請求項1に記載の回転センター。
  3. 前記シール体は、V字状の切込みを設けたリップ部を前方に備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の回転センター。
  4. 前記シール体は、止め輪と調整用間座とにより位置決めされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の回転センター。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103433515A (zh) * 2013-08-02 2013-12-11 大连滨城活塞制造有限公司 万能活动顶尖
CN104148681A (zh) * 2014-07-31 2014-11-19 浙江凯迪汽车部件工业有限公司 钟形壳外圆车加工顶尖
CN105345034A (zh) * 2015-11-28 2016-02-24 芜湖天金机械有限公司 万向节传动轴杆端面车削换向机构
CN106624199A (zh) * 2016-12-25 2017-05-10 重庆润跃机械有限公司 齿轮的精确对中装置
JP2019141972A (ja) * 2018-02-22 2019-08-29 富士電子工業株式会社 ワーク支持装置、並びに、ワーク支持部材

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