JP2009094857A - 同報通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】移動局にて受信誤りが発生した場合であっても、同報通信により効率良く情報を伝送する。
【解決手段】移動局3の移動局同報通信制御部31が、分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合、アックチャネルを用いてナックを送信する。基地局2のACKC受信レベル検出回路246が、アックチャネルの受信レベルが所定レベル以上のときに、移動局3にて分割化データを正しく受信できなかったと判定する。そして、伝送順序制御部23は、正しく受信できなかった分割化データが次の巡回の情報伝送において最初に送信されるように、送信順を替える。これにより、移動局3の移動局同報通信制御部31は、正しく受信できなかった分割化データを、次の巡回において最初に受信することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、基地局から複数の移動局へ向けて同じ情報を繰り返し伝送する同報通信システムに関し、特に、移動局において受信誤りが発生した場合に、移動局から再送要求を受信した基地局が、効率良く情報を伝送する同報通信システムに関する。
従来、電波によって近距離エリア内の通信を実現する技術として、例えば、DSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信)が知られている。このDSRCは、主に、走行中の車両に搭載した移動局と路側に設置した基地局との間で無線通信を行う路車間通信方式における狭域通信であり、元々は高速道路の自動料金支払いシステム(ETC)を実現するための通信技術として開発されたものである。現在は、ETCに限らず、駐車場の利用情報の管理や物流における配送トラックの管理等のように、車両とその周辺に存在する施設等とを連携させたサービスに応用されている。また、このような様々なサービスを実現するDSRCによるシステムは、「ARIB STD−T75」と呼ばれる通信規格に準拠して設計されている(非特許文献1,2を参照)。
このDSRCは、基地局と複数の移動局との間の通信を時分割多重で行う方式を採用しており、基地局が所定の情報(例えば道路交通情報)を複数の移動局へ伝送する場合、基地局は、その情報を複数の分割化データに分割し、分割化データをそれぞれ送信し、各移動局は、基地局が送信した分割化データをそれぞれ受信し、分割化データを再合成することにより元の情報に復元するようになっている。
また、DSRCには、個別通信と同報通信の2種類の通信方法がある。個別通信は、基地局から送信された分割化データを1台の移動局が受信するものである。この個別通信により、特定の送信先となる移動局のみに所定の情報を伝送することができる。一方、同報通信は、基地局から送信された分割化データを通信エリア内の全ての移動局が受信するものである。この同報通信により、通信エリア内の全ての移動局に対し、同じ情報を同じタイミングで伝送することができる。
また、DSRCには、基地局が所定の時刻に情報の伝送を行い、移動局が情報の伝送が終了した時点で再伝送を要求する情報伝送方式がある。さらに、基地局が同じ内容の情報を繰り返して伝送する情報伝送方式もある。
これらの通信方法及び情報伝送方式のうち、基地局が通信エリア内の全ての移動局に対し同報通信により同じ情報を繰り返し伝送する同報通信システムについて説明する。図15は、従来の同報通信システムの情報伝送手法を説明する図である。まず、基地局は、移動局へ伝送すべき情報を複数の分割化データに分割し、その分割化データを順番に移動局へ送信する。図15では、伝送すべき情報を、1から10までの通し番号で示す分割化データに分割し、最初に通し番号1の分割化データを送信し、次に通し番号2の分割化データを送信し、同様にして通し番号3から10までの分割化データをそれぞれ順番に送信している。そして、基地局は、通し番号1から10までの分割化データの送信が終了すると、同様に、既に分割されている通し番号1から10までの分割化データの送信を開始する。すなわち、基地局は、通し番号1から10までの分割化データからなる1巡目の情報の伝送が終了すると、同じ分割化データからなる2巡目の情報の伝送を開始する。このようにして、基地局は、情報を分割して複数の分割化データを生成し、分割化データを順番に送信することを繰り返すことにより、同じ情報を巡回毎に繰り返して移動局へ伝送する。ここで、移動局は、同じ情報の伝送を繰り返し受けることになり、しかも、巡回毎に受信する分割化データの順番も変わることなく同じになる。
ここで、図15に示すように、移動局は、1巡目の通し番号1〜6,8〜10の分割化データを正しく受信することができ、通し番号7の分割化データを正しく受信することができなかった場合、2巡目の通し番号7の分割化データを正しく受信した時点で、通し番号1から10までの分割化データを再合成して元の情報に復元することができる。つまり、1巡目の終了時点では、通し番号7の分割化データを正しく受信できていないから、分割化データを再合成して元の情報に復元することができない。元の情報に復元するには、2巡目の通し番号7の分割化データを受信するまで待たなければならない。
また、移動局において分割化データを正しく受信することができなかった場合に、その受信誤りが発生した分割化データをできる限り早期に受信するための通信システムが知られている(特許文献1を参照)。この通信システムは、基地局から通信エリア内の全ての移動局に向けて同報通信により同じ情報を伝送するシステムにおいて、移動局が分割化データを正しく受信することができなかった場合、基地局とその移動局との間で個別通信を行い、受信誤りが発生した分割化データを個別通信により受信して元の情報に復元する。図15に示した例では、移動局は、1巡目の通し番号7の分割化データを正しく受信できなかった場合に、1巡目の情報の伝送が終了した時点で基地局との間で個別通信を行い、通し番号7の分割化データを受信することにより、分割化データを再合成して元の情報に復元する。
狭域通信(DSRC)システム標準規格 ARIB STD−T75、(社)電波産業界 伊川雅彦他、「DSRCの多目的利用を実現する路車間通信の環境に適した通信プロトコルの設計と実装」、2005年電子情報通信学会論文誌、Vol.J88−A No.2、p.218−p.227 特開2005−57326号公報
しかしながら、前者の例(受信誤りが発生した場合であっても、基地局が以前と同じ順番で分割化データを送信する例)では、移動局が、例えば1巡目の最後に送信されてきた分割化データを正しく受信できなかった場合に、2巡目の最後の送信されてくる分割化データの受信を待たなければ、分割化データを再合成して元の情報に復元することができない。このため、分割化データの受信誤りが発生してから、その分割化データを正しく受信して元の情報に復元するまでに時間がかかるという問題があった。
また、後者の例(受信誤りが発生した場合、個別通信を行う例)では、移動局で分割化データの受信誤りが発生した場合、その移動局と基地局との間で個別通信を行う必要がある。このため、受信誤りが発生していない移動局は、その個別通信が終了するのを待たなければ、分割化データを受信することができない。このため、他の移動局にて受信誤りが発生した場合には、その受信誤りが発生してから、基地局から分割化データを受信して元の情報に復元するまで時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、基地局から通信エリア内の全ての移動局に向けて同じ情報を繰り返し伝送する同報通信システムにおいて、移動局にて受信誤りが発生した場合であっても、同報通信により効率良く情報を伝送可能な同報通信システム、基地局及び移動局を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明の同報通信システムは、基地局から通信エリア内の全ての移動局に向けて、同じ情報を繰り返して伝送する同報通信システムであって、基地局が、外部から入力した情報の先頭から後尾まで、所定サイズのデータを順次抽出して分割化データをそれぞれ生成し、該分割化データの全てに通し番号を付加して出力すると共に、前記通し番号の全てを出力する情報分割化部と、該情報分割化部から出力された分割化データの伝送順を決定し、該決定した伝送順に分割化データの通し番号を出力する伝送順序制御部と、前記情報分割化部から出力された全ての分割化データを保存し、前記伝送順序制御部から伝送順に出力された通し番号に従って、前記保存した分割化データを読み出して出力する分割化データ保持部と、該分割化データ保持部から出力された分割化データを、通信エリア内の全ての移動局に向けて同報通信により一斉に送信する基地局同報通信制御部と、から構成され、移動局が、前記基地局の基地局同報通信制御部から同報通信により送信された分割化データの受信に際し、前記分割化データを正しく受信できたか否かを判定し、前記分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合には、ナック信号を前記基地局へ送信し、前記分割化データを正しく受信できた場合には、受信した分割化データを出力する移動局同報通信制御部と、該移動局同報通信制御部から出力された分割化データを保存し、前記全ての分割化データを保存すると、該保存した全ての分割化データを読み出して出力する分割化データ保存部と、該分割化データ保存部から出力された全ての分割化データを、該分割化データに付加された通し番号に基づいて再合成し、元の情報に復元する情報再合成部と、から構成されており、前記基地局の基地局同報通信制御部が、移動局の移動局同報通信制御部から送信されたナック信号を検出したか否かを判定し、前記伝送順序制御部が、基地局同報通信制御部がナック信号を検出したと判定した場合、次の情報を伝送するときに、前記正しく受信できなかった分割化データが、正しく受信できた分割化データよりも先に送信されるように伝送順を決定し、該決定した伝送順に分割データの通し番号を出力する、ことを特徴とする。
また、本発明の同報通信システムは、前記基地局の基地局同報通信制御部が、移動局の移動局同報通信制御部からナック信号の搬送波を受信したときに、前記ナック信号を検出したと判定する、ことを特徴とする。
また、本発明の同報通信システムは、前記基地局の基地局同報通信制御部が、移動局の移動局同報通信制御部からナック信号を受信したときに、前記ナック信号を検出したと判定する、ことを特徴とする。
また、本発明の同報通信システムは、前記移動局の移動局同報通信制御部が、前記分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合には、ナック信号を前記基地局へ送信し、前記分割化データを正しく受信できたと判定した場合には、前記基地局へ何らの応答をしないで、受信した分割化データを出力する、ことを特徴とする。
また、本発明の同報通信システムは、前記基地局の情報分割化部が、外部から入力した情報の先頭から後尾まで、所定サイズのデータを順次抽出して分割化データをそれぞれ生成し、該分割化データの全てに通し番号及び前記生成した分割化データの数を示す分割数を付加して出力すると共に、前記通し番号の全て及び分割数を出力し、前記基地局の伝送順序制御部が、情報分割化部から出力された分割化データの伝送順を、情報分割化部から出力された全ての通し番号及び分割数に基づいて決定し、該決定した伝送順に分割化データの通し番号を出力し、前記基地局同報通信制御部がナック信号を検出したと判定した場合、次の情報を伝送するときに、前記正しく受信できなかった分割化データが、正しく受信できた分割化データよりも先に送信されるように伝送順を決定し、該決定した伝送順に分割データの通し番号を出力し、前記移動局の分割化データ保存部が、移動局同報通信制御部から出力された分割化データに付加された通し番号及び分割数に基づいて、前記全ての分割化データを保存し、該保存した全ての分割化データを読み出して出力する、ことを特徴とする。
また、本発明の基地局は、基地局から通信エリア内の全ての移動局に向けて、同じ情報を繰り返して伝送する同報通信システムの前記基地局であって、外部から入力した情報の先頭から後尾まで、所定サイズのデータを順次抽出して分割化データをそれぞれ生成し、該分割化データの全てに通し番号を付加して出力すると共に、前記通し番号の全てを出力する情報分割化部と、該情報分割化部から出力された分割化データの伝送順を決定し、該決定した伝送順に分割化データの通し番号を出力する伝送順序制御部と、前記情報分割化部から出力された全ての分割化データを保存し、前記伝送順序制御部から伝送順に出力された通し番号に従って、前記保存した分割化データを読み出して出力する分割化データ保持部と、該分割化データ保持部から出力された分割化データを、通信エリア内の全ての移動局に向けて同報通信により一斉に送信する基地局同報通信制御部と、から構成されており、前記基地局同報通信制御部が、移動局が分割化データを正しく受信できたか否かを、前記移動局からの応答の検出により判定し、前記伝送順序制御部が、基地局同報通信制御部により、移動局が分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合、次の情報を伝送するときに、前記正しく受信できなかった分割化データが、正しく受信できた分割化データよりも先に送信されるように伝送順を決定し、該決定した伝送順に分割データの通し番号を出力する、ことを特徴とする。
また、本発明の移動局は、基地局から通信エリア内の全ての移動局に向けて、同じ情報を繰り返して伝送する同報通信システムの前記移動局であって、前記情報を構成する複数のデータにより生成され、その通し番号がそれぞれ付加された分割化データを基地局から受信し、前記分割化データを正しく受信できたか否かを判定し、前記分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合には、ナック信号を前記基地局へ送信し、前記分割化データを正しく受信できた場合には、受信した分割化データを出力する移動局同報通信制御部と、該移動局同報通信制御部から出力された分割化データを保存し、前記全ての分割化データを保存すると、該保存した全ての分割化データを読み出して出力する分割化データ保存部と、該分割化データ保存部から出力された全ての分割化データを、該分割化データに付加された通し番号に基づいて再合成し、元の情報に復元する情報再合成部と、から構成されており、前記移動局同報通信制御部が分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合、前記基地局に、次の情報の伝送のときに、前記正しく受信できなかった分割化データを、正しく受信できた分割化データよりも先に送信させる、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、基地局が巡回毎に情報を繰り返して伝送する同報通信システムにおいて、移動局にて受信誤りが発生した場合、基地局は、次の巡回の情報を伝送するときに、受信誤りが発生した分割化データを最初に送信するようにした。これにより、移動局は、受信誤りが発生した分割化データを、次の巡回の情報の伝送において最初に受信することができる。したがって、巡回毎に同じ送信順序で分割化データを受信する従来の同報通信システムに比べて、分割化データの受信誤りが発生したときから、その分割化データを正しく受信して元の情報に復元するまでの間の時間を短縮することができる。また、分割化データの受信誤りが発生した場合に移動局と基地局との間の個別通信を行う必要がないから、他の移動局は、個別通信が終了するまで待つことなく、基地局から分割化データを受信することができる。つまり、移動局にて受信誤りが発生した場合であっても、同報通信により効率良く情報を伝送可能な同報通信システム、基地局及び移動局を実現することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて詳細に説明する。
[概要]
本発明の実施の形態による同報通信システムは、基地局から通信エリア内の全ての移動局に向けて、同報通信により同じ情報を繰り返し伝送する通信システムに関するものである。基地局が、移動局へ伝送すべき情報を複数のデータに分割して分割化データを生成し、その分割化データを所定の順番で送信する。伝送すべき情報を構成する全ての分割化データについて、1巡目の送信が終了(1巡目の情報の伝送が終了)すると、引き続き2巡目の送信を開始(2順目の情報の伝送を開始)し、このような巡回を、伝送すべき情報が変更されるまで繰り返す。ここで、移動局が分割化データを受信することができなかった場合、基地局が、次の巡回における分割化データの順番を並び替え、その受信できなかった分割化データを最初に送信するようにしたことを特徴とするものである。
図14は、本発明の実施の形態による情報伝送手法の概要を説明する図である。図14において、移動局が1巡目の通し番号7の分割化データを受信できなかった場合、基地局は、2巡目の情報を伝送する際に、分割化データの順番を並び替え、受信誤りが発生した通し番号7の分割化データを最初に送信するように変更する。すなわち、基地局は、1巡目の情報伝送において、通し番号1〜10の順番で分割化データを送信し、2巡目の情報伝送において、通し番号7,1〜6,8〜10の順番で分割化データを送信する。これにより、分割化データを受信できなかった移動局は、次の巡回にてその分割化データを最初に受信するから、次の巡回の最初の分割化データを受信した時点にて全ての分割化データを再合成し元の情報に復元することができる。つまり、移動局は、受信誤りが発生した分割化データを短時間で受信できるから、同報通信システムは、個別通信を用いることなく同報通信のみにより、効率良く情報を伝送することができる。
[構成]
次に、本発明の実施の形態による同報通信システムの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態による同報通信システムの概略構成を示す図である。図2は、図1の同報通信システムにおける基地局及び移動局の構成を示すブロック図である。
図1を参照して、この同報通信システム1は、1台の基地局2と複数台の移動局3−1,3−2〜3−n(以下、個々の移動局を総称して移動局3という。)とにより構成され、基地局2と移動局3との間の通信としてDSRCが適用され、通信エリアE内で実現するものである。
図2を参照して、この基地局2は、移動局3へ送信すべき情報を複数のデータに分割して分割化データを生成する情報分割化部21と、送信すべき情報を構成する全分割化データを保持する分割化データ保持部22と、基地局2が移動局3へ送信する分割化データの送信順序を制御する伝送順序制御部23と、分割化データを所定の順番で送信すると共に、送信した分割化データが移動局3において正しく受信されなかったことを示すナック(Nack)を受信する基地局同報通信制御部24とを備えている。また、移動局3は、基地局2から分割化データを受信し、分割化データを受信できなかった場合にナックを返信する移動局同報通信制御部31と、全分割化データを保存する分割化データ保存部32と、全分割化データを再合成して元の情報に復元する情報再合成部33とを備えている。
図3は、図2に示した基地局2における分割化データ保持部22の構成を示すブロック図である。この分割化データ保持部22は、情報分割化部21から全通し番号及び分割数を入力し、基地局同報通信制御部24からナック受信フラグを入力し、基地局2が送信する分割化データの送信順序を決定し、その順序に従って送信順の通し番号を分割化データ保持部22に出力する機能を有する。また、分割化データ保持部22は、この機能を実現するために、全通し番号及び分割数を入力し、通し番号を内部メモリ231に書き込む通し番号書き込み部232と、基地局2が送信する分割化データの送信順に通し番号が格納された内部メモリ231と、ナック受信フラグを入力し、内部メモリ231に格納された通し番号の順序を変更して並び替える通し番号並び替え部234と、内部メモリ231から通し番号を読み出して出力する通し番号読み出し部233とを備えている。
図2に戻って、分割化データ保持部22は、情報分割化部21から全分割化データを入力して保存し、伝送順序制御部23から送信順の通し番号を入力し、その通し番号の分割化データを読み出し、送信順の分割化データとして基地局同報通信制御部24に出力する。
図4は、図2に示した基地局2における基地局同報通信制御部24の構成を示すブロック図である。この基地局同報通信制御部24は、移動局3へ送信するタイミングを示す送信指示を伝送順序制御部23に出力し、分割化データ保持部22から送信順の分割化データを入力し、送信用の分割化データを生成して移動局3へ送信すると共に、移動局3から送信された、分割化データを正しく受信できなかったことを示すナックを検出し、ナック受信フラグとして伝送順序制御部23に出力する機能を有する。また、基地局同報通信制御部24は、この機能を実現するために、送信部241、受信部242、送受共用器243及び送信指示部247を備えている。受信部242は、AGC回路244、DSRC復調回路245及びACKC受信レベル検出回路246を備えている。
送信部241は、分割化データ保持部22から入力した送信順の分割化データに対し、パケットヘッダ等の制御データからなるユニークワードを先頭に付加し、誤り検出符号を後尾に付加することにより送信用の分割化データを生成し、その送信用の分割化データを、送受共用器243及びアンテナ(図示せず)を介して移動局3へ送信する。また、分割化データの通し番号を受信部242のACKC受信レベル検出回路246に出力する。送受共用器243は、送信部241と受信部242とを絶縁し、送信部241から送信用の分割化データを入力し、アンテナ(図示せず)を介して送信すると共に、同じアンテナを介して移動局3からの信号を受信し、受信部242に出力する。
受信部242のAGC回路244は、移動局3からアンテナ(図示せず)及び送受共用器243を介して信号を受信し、増幅率を自動調整することにより、受信信号を一定レベルに調整して出力すると共に、自動調整の増幅率から算出した受信レベルをAGC情報に変換して出力する。DSRC復調回路245は、AGC回路244で一定レベルに調整された受信信号を入力し、復調する。ACKC受信レベル検出回路246は、AGC回路244からAGC情報を入力し、アックチャネル(ACKC)について、その受信レベルが所定レベル以上である場合、移動局3からナックを検出したとして(ナックを受信したものとみなして)ナック受信フラグを設定し、送信部241から入力した通し番号と共に伝送順序制御部23に出力する。ここで、アックチャネルは、個別通信において、移動局3が正しく受信できた、または、正しく受信できなかったことを返信するために用いられ、同報通信には用いられない。本発明の実施の形態では、基地局2が、このアックチャネルを用いることにより、移動局3における受信誤りの発生を判定する。具体的には、移動局3は、分割化データを正しく受信できなかった場合にのみ、アックチャネルを用いてナックを送信し、基地局2は、そのアックチャネルを監視することにより、ナックを検出する。つまり、移動局3は、分割化データを正しく受信できた場合にアックチャネルを用いてアック(Ack)を送信するのが通常であるが、本発明の実施の形態では、移動局3が分割化データを正しく受信できた場合にアックを送信しないように構成するようにした。これにより、アックチャネルの受信レベルだけで移動局3からナックが送信されたことを検出することが可能となる。また、送信指示部247は、所定の周期にて送信指示を伝送順序制御部23に出力する。
[動作]
次に、本発明の実施の形態による同報通信システムの動作について説明する。図5は、 分割化データを生成して送信するまでの流れを説明するための図である。図6〜12は、それぞれ情報分割化部21、分割化データ保持部22、伝送順序制御部23、基地局同報通信制御部24、移動局同報通信制御部31、分割化データ保存部32、情報再合成部33による処理のフローを示す図である。図13は、全体的なデータフローを示す図である。
(情報分割化部の処理)
まず、同報通信システム1を構成する基地局2における情報分割化部21の処理ついて説明する。図6を参照して、基地局2の情報分割化部21は、移動局3へ伝送すべき情報を外部のサーバ等から入力すると(ステップS601)、通し番号Sを初期化するため、通し番号Sに0を設定する(ステップS602)。そして、情報分割化部21は、通し番号Sをインクリメントしながら分割化データの生成が終了するまで(ステップS603、ステップS606)、入力した情報を、その情報を構成するデータ列の先頭から後尾まで、予め決められた所定のサイズのデータに分割して抽出する(ステップS604、図5(1)(2)を参照)。そして、その抽出したデータに通し番号を付与し、先頭にヘッダ領域を後尾にペイロード領域を設けた分割化データを生成する(ステップS605、図5(3)(4)を参照)。具体的には、情報分割化部21は、分割数及び通し番号S(先頭の分割化データから数えて何番目の位置の分割化データになるかを示す番号)等の移動局3にて情報の復元のために必要なデータをヘッダ領域に格納し、抽出したデータ自身をペイロード領域に格納することにより、分割化データを生成する(図5(4)を参照)。図5の例では、分割数が10の場合を示している。
また、情報分割化部21は、全ての分割化データの生成が終了したと判定した場合(ステップS606:Y)、分割したデータの数(分割数Mmax)に、そのときのSを設定する(ステップS607)。一方、全ての分割化データの生成が終了していないと判定した場合(ステップS606:N)、通し番号SをインクリメントするステップS603へ移行する。
そして、情報分割化部21は、全ての分割化データを分割化データ保持部22に順番に出力し(ステップS608)。全ての通し番号を伝送順序制御部23に順番に出力すると共に、分割数も伝送順序制御部23に出力する(ステップS609)。尚、外部から入力する情報、全分割化データ、全通し番号及び分割数についての各データフローは、図13のステップS601、ステップS608及びステップS609を参照されたい。そして、情報分割化部21は、外部から新たな情報を入力するまで待ち、新たな情報を入力すると、前述した処理を再度実行する(ステップS601〜ステップS609)。
(分割化データ保持部の処理)
次に、基地局2における分割化データ保持部22の処理について説明する。図7を参照して、基地局2の分割化データ保持部22は、情報分割化部21から全分割化データを入力すると(a、図6のステップS608を参照)、以前に入力して保持している全分割化データを廃棄し(ステップS701)、新たに入力した全分割化データを保持する(ステップS702)。
そして、分割化データ保持部22は、伝送順序制御部23から出力される送信順の通し番号の入力を待ち(d、後述する図8のステップS807を参照)、送信順の通し番号を入力すると(ステップS703)、その通し番号をヘッダ領域に有する分割化データを、ステップS702にて保持した全分割化データの中から読み出し(ステップS704)、その読み出した分割化データを、送信順の分割化データとして基地局同報通信制御部24に出力する(ステップS705)。また、分割化データ保持部22は、伝送順序制御部23から送信順の通し番号を入力する毎に(ステップS703)、ステップS704及びステップS705の処理を実行する。尚、送信順の通し番号及び送信順の分割化データについての各データフローは、図13のステップS703及びステップS705を参照されたい。
(伝送順序制御部の処理)
次に、基地局2における伝送順序制御部23の処理について説明する。図8を参照して、基地局2における伝送順序制御部23の通し番号書き込み部232は、情報分割化部21から出力される全通し番号及び分割数の入力を待ち(b、図6のステップS609を参照)、全通し番号及び分割数を入力すると(ステップS801)、内部メモリ231に既に書き込まれている全通し番号を更新する(ステップS802)。具体的には、通し番号書き込み部232は、内部メモリ231に既に書き込まれている全通し番号を破棄し、新たに入力した全通し番号を、入力した順番に、内部メモリ231の後述するアドレスM(1〜)の位置に書き込む。
また、伝送順序制御部23の通し番号読み出し部233は、アドレス番号Mを初期化するため、アドレス番号Mに0を設定し(ステップS803)し、基地局同報通信制御部24から出力される送信指示の入力を待つ(c、後述する図9のステップS901を参照)。通し番号読み出し部233は、送信指示を入力すると(ステップS804)、アドレス番号Mをインクリメントし(ステップS805)、内部メモリ231のアドレスMに書き込まれた通し番号を読み出し(ステップS806)、読み出した通し番号を送信順の通し番号として分割化データ保持部22に出力する(ステップS807)。
また、伝送順序制御部23の通し番号並び替え部234は、基地局同報通信制御部24から出力されるナック受信フラグ及び通し番号の入力を待ち(f、後述する図9のステップS909)、ナック受信フラグ及び通し番号を入力すると(ステップS808)、そのナック受信フラグCが1であるか否かを判定し(ステップS809)、ナック受信フラグCが1であると判定した場合(ステップS809:Y)、内部メモリ231のアドレス番号1〜Mに書き込まれている通し番号をそれぞれ読み出し、アドレスMから読み出した通し番号がステップS808にて入力した通し番号と一致することを確認し、アドレスMから読み出した通し番号をアドレス1に書き込み、アドレス1〜M−1から読み出した通し番号をアドレス2〜Mにそれぞれ書き込むことにより、通し番号の並び替えを行う(ステップS810)。一方、ナック受信フラグCが0であると判定した場合(ステップS809:N)、ステップS811へ移行する。
尚、情報を伝送する同じ巡回の中で、複数の受信誤りが発生した場合には、最新に(巡回の中で最も遅く)受信誤りが発生した分割化データの通し番号が内部メモリ231のアドレス1に書き込まれ、その前に受信誤りが発生した分割化データの通し番号がアドレス2に書き込まれることになる。この場合、同じ巡回の中で最初に(最も早く)受信誤りが発生した分割化データの通し番号がアドレス1に、その次に受信誤りが発生した分割化データの通し番号がアドレス2に書き込まれるようにしてもよい。
そして、伝送順序制御部23の通し番号読み出し部233は、アドレスMが分割数であるか否かを判定し(ステップS811)、アドレスMが分割数でないと判定した場合(ステップS811:N)、ステップS804へ移行し、次の送信指示に従って次のアドレスMの通し番号出力処理等を行う。一方、アドレスMが分割数であると判定した場合(ステップS811:Y)、ステップS803へ移行し、次の巡回における送信指示に従って送信順の通し番号出力処理等を行う。尚、全通し番号及び分割数、送信指示、送信順の通し番号、並びにナック受信フラグについての各データフローは、図13のステップS801、ステップS804、ステップS807及びステップS808を参照されたい。
(基地局同報通信制御部の処理)
次に、基地局2における基地局同報通信制御部24の処理について説明する。図9を参照して、基地局2における基地局同報通信制御部24の送信指示部247は、所定の周期にて送信指示を伝送順序制御部23に出力する(ステップS901)。また、基地局同報通信制御部24の送信部241は、分割化データ保持部22から出力される送信順の分割化データの入力を待ち(e、図7のステップS705を参照)、送信順の分割化データを入力すると(ステップS902)、入力した分割化データのヘッダ領域から通し番号を抽出し(ステップS903)、入力した分割化データの先頭に、パケットヘッダ等の制御データからなるユニークワードを付加し、分割化データの後尾に誤り検出符号を付加することにより送信用の分割化データを生成し(図5(5)を参照)、送受共用器243及びアンテナを介して送信する(ステップS904)。
また、受信部242のACKC受信レベル検出回路246は、ナック受信フラグCを初期化するため、ナック受信フラグCに0を設定する(ステップS905)。そして、ACKC受信レベル検出回路246は、移動局3が分割化データを正しく受信できなかった場合に送信するナックの受信及び検出を行う(h、後述する図10のステップS1003を参照、ステップS906)。ここで、受信部242のAGC回路244は、移動局3により送信された信号を、アンテナ及び送受共用器243を介して受信し、増幅率を自動調整することにより、受信信号を一定レベルに調整して出力すると共に、自動調整の増幅率から算出した受信レベルをAGC情報に変換して出力する。
そして、ACKC受信レベル検出回路246は、AGC回路244からAGC情報を入力し、アックチャネルについて、その受信レベルが所定レベル以上であるか否かを判定する(ステップS907)。すなわち、ナックを検出したか否かを、所定レベル以上の搬送波が存在するか否かにより判定する。ここで、アックチャネルは、前述したように、移動局3が分割化データを正しく受信できなかった場合にのみナックを送信するチャネルであり、それ以外の用途には用いられない。したがって、ACKC受信レベル検出回路246においてアックチャネルの受信レベルが所定レベル以上であることは、移動局3からナックが送信されたことを意味する。これは、1台の移動局3がナックを送信し、基地局2がそのナックを受信した場合のみならず、複数台の移動局3がナックをそれぞれ送信し、基地局2がそのナックをそれぞれ正しく受信することができない場合にも適用することができる。基地局2が複数の移動局3からナックをそれぞれ受信した場合、輻輳によりDSRC復調回路245においてナックを正しく復調することができないが、ACKC受信レベル検出回路246において、入力したAGC情報の受信レベルが所定レベル以上であることを判定することができ、ナックを検出することができるからである。
ACKC受信レベル検出回路246は、ステップS907において、ナックを検出したと判定した場合、すなわち、受信レベルが所定レベル以上であると判定した場合(ステップS907:Y)、ナック受信フラグCに1を設定する(ステップS908)。一方、ナックを検出しなかったと判定した場合、すなわち、受信レベルが所定レベル以上でないと判定した場合(ステップS907:N)、ナック受信フラグCを0のままにしてステップS909へ移行する。そして、ACKC受信レベル検出回路246は、ナック受信フラグC、及びステップS903にて送信部241が抽出した通し番号を伝送順序制御部23に出力し(ステップS909)、ステップS901へ移行する。尚、送信指示、送信順の分割化データ、送信用の分割化データ、ナック、並びに、ナック受信フラグ及び通し番号についての各データフローは、図13のステップS901、ステップS902、ステップS904、ステップS906及びステップS909を参照されたい。
(移動局同報通信制御部の処理)
次に、同報通信システム1を構成する移動局3における移動局同報通信制御部31の処理について説明する。図10を参照して、移動局3の移動局同報通信制御部31は、基地局2からの分割化データの受信を待ち(g、図9のステップS904を参照、ステップS1001)、分割化データを正しく受信できたか否かを判定する(ステップS1002)。具体的には、分割化データの先頭に付加されたユニークワードを検出できたか否か、及び、分割化データの後尾に付加された誤り検出符号により誤りが発生しているか否かを判定する。ユニークワードを検出できた場合、または、誤りが発生していなかった場合は、分割化データを正しく受信できたものと判定する。一方、ユニークワードを検出できなかった場合、または、誤りが発生していた場合は、分割化データを正しく受信できなかったものと判定する。
移動局同報通信制御部31は、ステップS1002において、分割化データを正しく受信できたと判定した場合(ステップS1002:Y)、何ら応答を送信しないで、分割化データに付加されたユニークワード及び誤り訂正符号を取り外した分割化データを、分割化データ保存部32に出力し(ステップS1004)、ステップS1001へ移行する。一方、分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合(ステップS1002:N)、アックチャネルを用いてナックを送信し(ステップS1003)、ステップS1001へ移行する。尚、分割化データの送受信、分割化データ及びナックの各データフローは、図13のステップS1001、ステップS1004及びステップS1003を参照されたい。
(分割化データ保存部の処理)
次に、移動局3における分割化データ保存部32の処理ついて説明する。図11を参照して、移動局3の分割化データ保存部32は、移動局同報通信制御部31から出力される分割化データの入力を待ち(g、図10のステップS1004を参照)、分割化データを入力して保持する(ステップS1101)。尚、入力した分割化データのヘッダ領域から通し番号を抽出し、その通し番号の分割化データを既に保持している場合は、入力した分割化データをその分割化データに上書きするか、または、入力した分割化データを破棄する。
また、分割化データ保存部32は、入力した分割化データのヘッダ領域から分割数を抽出し、入力すべき分割化データの数を把握し、その分割数を用いて全分割化データが揃ったか否か、すなわち、全分割化データを入力して保持したか否かを判定する(ステップS1102)。具体的には、入力した分割化データの数が分割数に至ったか否かを判定する。
分割化データ保存部32は、ステップS1102において、全分割化データが揃ったと判定した場合(ステップS1102:Y)、保持している全分割化データを情報再合成部33に出力し(ステップS1103)、ステップS1101へ移行し、次の巡回の分割化データの入力を待つ。一方、全分割化データが揃っていないと判定した場合(ステップS1102:N)、ステップS1101へ移行し、次の分割化データの入力を待つ。尚、分割化データのデータフローは、図13のステップS1101及びステップS1103を参照されたい。
(情報再合成部処理)
次に、移動局3における情報再合成部33の処理ついて説明する。図12を参照して、移動局3の情報再合成部33は、分割化データ保存部32から出力される全分割化データの入力を待ち(j、図11のステップS1103を参照)、全分割化データを入力する(ステップS1201)。そして、入力した分割化データのペイロード領域からデータをそれぞれ抽出し(ステップS1202)、ヘッダ領域から通し番号をそれぞれ抽出し、その通し番号の順に、ステップS1202にて抽出したデータを再合成することにより、元の情報に復元する(ステップS1203)。
そして、情報再合成部33は、復元した情報を外部に出力する(ステップS1204)。尚、分割化データ及び復元した情報の各データフローは、図13のステップS1201及びステップS1204を参照されたい。
以上のように、本発明の実施の形態による同報通信システム1によれば、移動局3の移動局同報通信制御部31が、分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合、アックチャネルを用いてナックを送信し、基地局2の基地局同報通信制御部24がナックの受信の際に、基地局同報通信制御部24のACKC受信レベル検出回路246が、アックチャネルの受信レベルが所定レベル以上のときに、移動局3にて分割化データを正しく受信できなかったと判定し、伝送順序制御部23が、正しく受信できなかった分割化データが次の巡回の情報伝送において最初に送信されるように(正しく受信できた他の分割化データよりも先に送信されるように)、送信順を替えるようにした。これにより、移動局3の移動局同報通信制御部31は、正しく受信できなかった分割化データを、次の巡回の情報伝送において最初に(他の分割化データよりも先に)受信することができる。したがって、移動局3は、次の巡回の情報伝送において以前と同じ送信順序で分割化データを受信する従来技術に比べて、分割化データを正しく受信できなかったときからその分割化データを正しく受信するまでの時間を短縮することができる。すなわち、移動局3は、正しく受信できなかった分割化データを再受信するまでの待ち時間が従来よりも短くなる。また、分割化データを正しく受信できなかった移動局3と基地局2との間で個別通信を行う必要がないから、他の移動局3は、情報を取得するために、その個別通信が終了するのを待つ必要がない。例えば、分割化データを正しく受信できなかった移動局3が第1の移動局3及び第2の移動局3であった場合、第2の移動局3は、第1の移動局3による個別通信が終了するまで待つことなく、次の巡回にて分割化データを再受信することができる。また、正しく分割化データを受信している移動局3、及び通信エリアEに新たに入ってきた移動局3は、情報を受信するために、その個別通信が終了するまで待つ必要がない。つまり、同報通信システム1は、受信誤りが発生した場合であっても、同報通信により効率良く情報を伝送することができる。
また、本発明の実施の形態による同報通信システム1によれば、基地局同報通信制御部24のACKC受信レベル検出回路246が、アックチャネルの受信レベルが所定レベル以上のときに、ナックを検出したものとし、移動局3にて分割化データを正しく受信できなかったと判定するようにした。この場合、受信レベルを用いることにより、移動局3から搬送波が送信されてくるか否かを判定することができ、移動局3からの搬送波を検出したときに、移動局3にて分割化データを正しく受信できなかったと判定することができる。これにより、複数の移動局3にて分割化データを正しく受信できなかった場合、複数の移動局3から送信されるそれぞれのナックにより輻輳が生じるが、ナックが送信されたことを示す搬送波を受信レベルによって検出することができるから、基地局2は、分割化データを正しく受信できなかった複数の移動局3が存在することを認識することができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術思想を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、前記実施の形態では、基地局同報通信制御部24のACKC受信レベル検出回路246が、AGC回路244からAGC情報を入力し、アックチャネルの受信レベルが所定レベル以上のときに、ナックを検出したものとし、移動局3にて分割化データを正しく受信できなかったと判定するようにした。この場合、ACKC受信レベル検出回路246の代わりにDSRC復調回路245が、AGC回路244から受信信号を入力し、アックチャネルにおいてナックを復調できたか否かを判定することにより、ナックを検出するようにしてもよい。このような判定により、1台の移動局3にて受信誤りが発生し、その移動局3からナックが送信された場合に、そのナックを検出することができる。
また、前記実施の形態では、移動局3にて分割化データを正しく受信できなかった場合、基地局2における伝送順序制御部23の通し番号並び替え部234が、基地局同報通信制御部24からナック受信フラグ及び通し番号を入力したタイミングで、正しく受信できなかった分割化データの通し番号が先頭になるように、内部メモリ231に格納されている通し番号を並び替えるようにした。この場合、通し番号の並び替えのタイミングを、その巡回の全ての分割化データが送信された後とするようにしてもよい。具体的には、通し番号並び替え部234が、内部メモリ231に格納されている最後の通し番号と、基地局同報通信制御部24から入力した通し番号とが一致したときに、その巡回の全ての分割化データが送信されたものと判定する。
本発明の実施の形態による同報通信システムの概略構成を示す図である。 図1の同報通信システムにおける基地局及び移動局の構成を示すブロック図である。 図2の基地局における伝送順序制御部の構成を示すブロック図である。 図2の基地局における基地局同報通信制御部24の構成を示す図である。 分割化データを生成して送信するまでの流れを説明するための図である。 情報分割化部による処理のフローを示す図である。 分割化データ保持部による処理のフローを示す図である。 伝送順序制御部による処理のフローを示す図である。 基地局同報通信制御部による処理のフローを示す図である。 移動局同報通信制御部による処理のフローを示す図である。 分割化データ保存部による処理のフローを示す図である。 情報再合成部による処理のフローを示す図である。 全体的なデータフローを示す図である。 本発明の実施の形態による情報伝送手法の概要を説明する図である。 従来の情報伝送手法を説明する図である。
符号の説明
1 同報通信システム
2 基地局
3 移動局
21 情報分割化部
22 分割化データ保持部
23 伝送順序制御部
24 基地局同報通信制御部
31 移動局同報通信制御部
32 分割化データ保存部
33 情報再合成部
231 内部メモリ
232 通し番号書き込み部
233 通し番号読み出し部
234 通し番号並び替え部
241 送信部
242 受信部
243 送受共用器
244 AGC回路
245 DSRC復調回路
246 ACKC受信レベル検出回路
247 送信指示部

Claims (7)

  1. 基地局から通信エリア内の全ての移動局に向けて、同じ情報を繰り返して伝送する同報通信システムであって、
    基地局は、
    外部から入力した情報の先頭から後尾まで、所定サイズのデータを順次抽出して分割化データをそれぞれ生成し、該分割化データの全てに通し番号を付加して出力すると共に、前記通し番号の全てを出力する情報分割化部と、
    該情報分割化部から出力された分割化データの伝送順を決定し、該決定した伝送順に分割化データの通し番号を出力する伝送順序制御部と、
    前記情報分割化部から出力された全ての分割化データを保存し、前記伝送順序制御部から伝送順に出力された通し番号に従って、前記保存した分割化データを読み出して出力する分割化データ保持部と、
    該分割化データ保持部から出力された分割化データを、通信エリア内の全ての移動局に向けて同報通信により一斉に送信する基地局同報通信制御部と、から構成され、
    移動局は、
    前記基地局の基地局同報通信制御部から同報通信により送信された分割化データの受信に際し、前記分割化データを正しく受信できたか否かを判定し、前記分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合には、ナック信号を前記基地局へ送信し、前記分割化データを正しく受信できた場合には、受信した分割化データを出力する移動局同報通信制御部と、
    該移動局同報通信制御部から出力された分割化データを保存し、前記全ての分割化データを保存すると、該保存した全ての分割化データを読み出して出力する分割化データ保存部と、
    該分割化データ保存部から出力された全ての分割化データを、該分割化データに付加された通し番号に基づいて再合成し、元の情報に復元する情報再合成部と、から構成されており、
    前記基地局の基地局同報通信制御部は、移動局の移動局同報通信制御部から送信されたナック信号を検出したか否かを判定し、
    前記伝送順序制御部は、基地局同報通信制御部がナック信号を検出したと判定した場合、次の情報を伝送するときに、前記正しく受信できなかった分割化データが、正しく受信できた分割化データよりも先に送信されるように伝送順を決定し、該決定した伝送順に分割データの通し番号を出力する、ことを特徴とする同報通信システム。
  2. 請求項1に記載の同報通信システムにおいて、
    前記基地局の基地局同報通信制御部は、移動局の移動局同報通信制御部からナック信号の搬送波を受信したときに、前記ナック信号を検出したと判定する、ことを特徴とする同報通信システム。
  3. 請求項1に記載の同報通信システムにおいて、
    前記基地局の基地局同報通信制御部は、移動局の移動局同報通信制御部からナック信号を受信したときに、前記ナック信号を検出したと判定する、ことを特徴とする同報通信システム。
  4. 請求項1から3までのいずれか一項に記載の同報通信システムにおいて、
    前記移動局の移動局同報通信制御部は、前記分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合には、ナック信号を前記基地局へ送信し、前記分割化データを正しく受信できたと判定した場合には、前記基地局へ何らの応答をしないで、受信した分割化データを出力する、ことを特徴とする同報通信システム。
  5. 請求項1から4までのいずれか一項に記載の同報通信システムにおいて、
    前記基地局の情報分割化部は、外部から入力した情報の先頭から後尾まで、所定サイズのデータを順次抽出して分割化データをそれぞれ生成し、該分割化データの全てに通し番号及び前記生成した分割化データの数を示す分割数を付加して出力すると共に、前記通し番号の全て及び分割数を出力し、
    前記基地局の伝送順序制御部は、情報分割化部から出力された分割化データの伝送順を、情報分割化部から出力された全ての通し番号及び分割数に基づいて決定し、該決定した伝送順に分割化データの通し番号を出力し、前記基地局同報通信制御部がナック信号を検出したと判定した場合、次の情報を伝送するときに、前記正しく受信できなかった分割化データが、正しく受信できた分割化データよりも先に送信されるように伝送順を決定し、該決定した伝送順に分割データの通し番号を出力し、
    前記移動局の分割化データ保存部は、移動局同報通信制御部から出力された分割化データに付加された通し番号及び分割数に基づいて、前記全ての分割化データを保存し、該保存した全ての分割化データを読み出して出力する、ことを特徴とする同報通信システム。
  6. 基地局から通信エリア内の全ての移動局に向けて、同じ情報を繰り返して伝送する同報通信システムの前記基地局であって、
    外部から入力した情報の先頭から後尾まで、所定サイズのデータを順次抽出して分割化データをそれぞれ生成し、該分割化データの全てに通し番号を付加して出力すると共に、前記通し番号の全てを出力する情報分割化部と、
    該情報分割化部から出力された分割化データの伝送順を決定し、該決定した伝送順に分割化データの通し番号を出力する伝送順序制御部と、
    前記情報分割化部から出力された全ての分割化データを保存し、前記伝送順序制御部から伝送順に出力された通し番号に従って、前記保存した分割化データを読み出して出力する分割化データ保持部と、
    該分割化データ保持部から出力された分割化データを、通信エリア内の全ての移動局に向けて同報通信により一斉に送信する基地局同報通信制御部と、から構成されており、
    前記基地局同報通信制御部は、移動局が分割化データを正しく受信できたか否かを、前記移動局からの応答の検出により判定し、
    前記伝送順序制御部は、基地局同報通信制御部により、移動局が分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合、次の情報を伝送するときに、前記正しく受信できなかった分割化データが、正しく受信できた分割化データよりも先に送信されるように伝送順を決定し、該決定した伝送順に分割データの通し番号を出力する、ことを特徴とする基地局。
  7. 基地局から通信エリア内の全ての移動局に向けて、同じ情報を繰り返して伝送する同報通信システムの前記移動局であって、
    前記情報を構成する複数のデータにより生成され、その通し番号がそれぞれ付加された分割化データを基地局から受信し、前記分割化データを正しく受信できたか否かを判定し、前記分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合には、ナック信号を前記基地局へ送信し、前記分割化データを正しく受信できた場合には、受信した分割化データを出力する移動局同報通信制御部と、
    該移動局同報通信制御部から出力された分割化データを保存し、前記全ての分割化データを保存すると、該保存した全ての分割化データを読み出して出力する分割化データ保存部と、
    該分割化データ保存部から出力された全ての分割化データを、該分割化データに付加された通し番号に基づいて再合成し、元の情報に復元する情報再合成部と、から構成されており、
    前記移動局同報通信制御部が分割化データを正しく受信できなかったと判定した場合、前記基地局に、次の情報の伝送のときに、前記正しく受信できなかった分割化データを、正しく受信できた分割化データよりも先に送信させる、ことを特徴とする移動局。
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