JP2009093470A - 防犯システム、判定装置及び防犯方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単に設置/撤去が可能で不正な侵入を検知することが可能な防犯システムを提供する。
【解決手段】開口部からの不正な侵入を検知するための防犯システムであって、開口部の開閉状態または施開錠状態に応じて動作する検知対象物に装着され、装着部位の加速度を検知する検知装置と、検知された加速度に基づいて不正な侵入の有無を判定する判定装置と、携帯可能に構成され、所定の距離範囲内において判定装置と通信可能な通信装置と、を備える防犯システムが提供される。判定装置は、検知装置から送信される加速度の情報に基づいて、開口部の開閉状態または施開錠状態を判断する状態判断部と、開口部の開閉状態または施開錠状態に変化があった場合に、通信装置に対し検索要求を行う検索要求部と、通信装置からの応答結果に基づいて、不正な侵入の有無を判定する不正侵入判定部と、不正な侵入が発生した旨の通知情報を外部装置に送信する送信部と、を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、防犯システム、判定装置及び防犯方法に関する。
近年、ピッキング等による犯罪の増加により、個人が自宅の玄関ドア等に簡単に設置可能な防犯装置が普及している。また、玄関ドアの鍵の状態を検出し、電話やインターネット等の通信手段を用いて離れた場所にいるユーザに通知する等の防犯システムも考案されている。
例えば、特許文献1には、ユーザ自身が容易に取り付け可能な防犯装置を玄関ドア等の屋内側と屋外側との両方に取り付け、サムターンの動きによるピッキング検出や防犯モードの設定等を行う防犯システムが開示されている。このシステムによれば、ユーザは、ドア等の屋外側に取り付けた装置によって防犯モードへの移行/解除を行うことができる。防犯モードに設定されている場合、屋内側に取り付けた装置がピッキング検出を行い、アラーム音の発生や外部の警備会社の防犯管理サーバ、ユーザの携帯電話端末への通知を行う。
特許文献2には、扉の施解錠や開閉の状態を遠隔監視するシステムが開示されている。このシステムでは、施解錠動作に応じた電波を発信する無線発信機を内蔵する錠前を扉に取り付け、錠前から発信される電波を無線受信機で受信することによって、離れた場所から扉の状態を確認できるようにしたものである。また、特許文献3に開示されたシステムによれば、両面テープなどを用いてドアに錠端末装置を取り付け、この錠端末装置によって施開錠状態の確認及び操作を専用のリモートコントローラを用いて遠隔地から行うことができる。
特開2003−077071号公報 特開平9−256697号公報 特開2004−257072号公報
特許文献1に記載の防犯装置の場合、装置の取り付けにあたって複雑な配線等が必要で、ドアの内側及び外側の両方に装置を設置する必要がある。また、特許文献2のシステムの場合、ドアに新たな錠前を設置する必要があり、既存の錠前には付加することができない。従って、例えば賃貸住宅などで新たに錠前を設置することができないような場合には使用することができない。
また、上述したシステムは、主に玄関ドアを対象としたものであり、玄関ドア以外の、例えば居室の窓等からの侵入に対しては対応できない場合がある。従って、防犯対策をより万全にするためには、上述のシステム以外にも対策を行う必要がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、玄関ドアや窓等の開口部に対し簡単に設置/撤去が可能で、不正な侵入を検知することが可能な、新規かつ改良された防犯システム、判定装置及び防犯方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、開口部からの不正な侵入を検知するための防犯システムであって、開口部の開閉状態または施開錠状態に応じて動作する所定の検知対象物に装着され、検知対象物の装着部位の加速度を検知する検知装置と、検知装置によって検知された検知対象物の加速度に基づいて、不正な侵入の有無を判定する判定装置と、携帯可能に構成され、所定の距離範囲内において判定装置と通信可能な通信装置と、を備える防犯システムが提供される。上記検知装置は、検知対象物の装着部位の加速度を検知する検知部と、検知された加速度の情報を判定装置に送信する送信部と、を含むことを特徴とする。また、上記判定装置は、検知装置から送信される加速度の情報に基づいて、開口部の開閉状態または施開錠状態を判断する状態判断部と、状態判断部によって判断される開口部の開閉状態または施開錠状態に変化があった場合に、通信装置に対し検索要求を行う検索要求部と、検索要求部による検索要求に対する通信装置からの応答結果に基づいて、不正な侵入の有無を判定する不正侵入判定部と、不正侵入判定部によって不正な侵入があったと判定された場合に、不正な侵入が発生した旨を通知する通知情報を外部装置に送信する送信部と、を含むことを特徴とする。また、上記通信装置は、判定装置からの検索要求を受信した場合に、検索要求に対する応答を送信する送信部を含むことを特徴とする。
かかる構成により、住宅の玄関ドアや窓等の開口部に装着した検知装置によって装着部位の加速度を検知し、検知された加速度に基づいてその開閉状態や施開錠状態を判断することができる。また、ユーザが携帯可能な通信装置によって、ユーザの位置に関する情報を取得することができ、玄関ドアや窓の開閉または施開錠を行ったのがユーザ自身であるか否かを判断することができる。従って、判定装置は、このような検知装置と通信装置から受信する情報に基づいて、不正な侵入が行われたか否かを効率的に判定することが可能となる。
また、不正侵入判定部は、検索要求部による検索要求の送信から一定時間内に、予め登録された通信装置のうちのいずれかから応答があった場合に、不正な侵入ではないと判定するようにしてもよい。これにより、ユーザが携帯する通信装置からの応答有無によってユーザの位置を判定し、ユーザ自身による玄関ドア等の開閉または施開錠を不正侵入であると誤って検知することを回避することができる。
また、状態判断部は、検知対象物の加速度に基づいて検知対象物の傾斜角を求め、傾斜角に基づいて開口部の施開錠状態を判断するようにしてもよい。これにより、例えば、検知装置を玄関ドアの内鍵のつまみ部分(サムターン)に設置し、サムターンの傾斜角を検知してドアの施開錠状態を判断することができるようになる。
また、判定装置は、開口部の開閉状態または施開錠状態に変化があった場合に、不正侵入有無の判定を行う不在モードと、不正侵入有無の判定を行わない在宅モードと、の切り替えを行うモード切替部をさらに備え、検索要求部は、予め登録された通信装置に対し所定の時間間隔で検索要求を行い、モード切替部は、検索要求に対し予め登録された通信装置から応答があった場合、在宅モードへの切り替えを行い、予め登録された通信装置から応答がなかった場合、不在モードへの切り替えを行うようにしてもよい。これにより、ユーザが自宅内にいる場合は、防犯システムによる不正侵入の検知を行わないようにすることができる。
また、不正侵入判定部は、検索要求部による検索要求に対し応答があった通信装置の数を記憶しておき、応答があった通信装置の数が変化した場合、不正な侵入ではないと判定するようにしてもよい。これにより、応答があった通信装置の数に従って自宅内にいるユーザ数の増減を把握することができ、ユーザ自身が玄関ドア等を開閉して自宅に出入りした場合に、不正侵入であると誤って検知することを回避することができる。
また、検知装置は、開閉可能に連結された一対のクリップ片からなり、クリップ片の端部同士が圧接する方向に付勢する付勢手段によって一対のクリップ片が連結され、付勢手段によって圧接される端部によって検知対象物を把持することにより検知対象物に装着されるようにしてもよい。これにより、玄関ドアや窓等に対して検知装置を簡単に装着することができ、また、撤去するばあいも簡単に取り外すことができる。また、装着場所も、玄関ドアのサムターンや窓サッシ、窓の内鍵等、様々な場所に適用することが可能となる。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、開口部からの不正な侵入の有無を判定するための判定装置であって、所定の検知対象物に装着された検知装置によって検知される検知対象物の加速度に基づいて、開口部の開閉状態または施開錠状態を判断する状態判断部と、状態判断部によって判断される開口部の開閉状態または施開錠状態に変化があった場合、所定の距離範囲内において通信可能な通信装置に対し検索要求を行う検索要求部と、検索要求部による検索要求に対する通信装置からの応答結果に基づいて、不正な侵入の有無を判定する不正侵入判定部と、不正侵入判定部によって不正な侵入があったと判定された場合に、不正な侵入が発生した旨を通知する通知情報を外部装置に送信する送信部と、を含むことを特徴とする、判定装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、開閉可能に連結された一対のクリップ片からなり、クリップ片の端部同士が圧接する方向に付勢する付勢手段によって一対のクリップ片が連結され、付勢手段によって圧接される端部によって所定の検知対象物を把持することにより検知対象物に装着されて検知対象物の装着部位の加速度を検知することを特徴とする、検知装置が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、開口部からの不正な侵入を検知するための防犯方法であって、開口部の開閉状態または施開錠状態に応じて動作する所定の検知対象物に装着され、検知対象物の装着部位の加速度を検知する検知装置と、検知装置によって検知された検知対象物の加速度に基づいて、不正な侵入を検知する判定装置と、所定の距離範囲内において判定装置と通信可能な通信装置と、を備える防犯システムにおいて、検知装置によって検知対象物の加速度を検知する検知ステップと、検知装置によって検知された検知対象物の加速度に基づいて、判定装置が開口部の開閉状態または施開錠状態を判断する状態判断ステップと、状態判断ステップにおいて判断される開口部の開閉状態または施開錠状態に変化があった場合、予め登録された通信装置に対し判定装置が検索要求を行う検索要求ステップと、判定装置からの検索要求に対し、判定装置と通信可能な距離範囲内にある通信装置が応答する応答ステップと、応答ステップにおける通信装置からの応答結果に基づいて、判定装置が不正な侵入の有無を判定する不正侵入判定ステップと、不正侵入判定ステップにおいて不正な侵入があったと判定された場合に、不正な侵入が発生した旨を通知する通知情報を判定装置が外部装置に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする、防犯方法が提供される。
以上説明したように本発明によれば、玄関ドアや窓等の開口部に対し簡単に設置/撤去が可能で、不正な侵入を検知する防犯システムを提供することが可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明にかかる防犯システム、判定装置及び防犯方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<防犯システム100の構成>
まず、本発明の一実施形態にかかる防犯システムについて説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる防犯システム100の概略構成を示す図である。図1に示すように、防犯システム100は、検知装置120と、携帯通信端末140と、判定装置160とにより構成される。
検知装置120は、例えば、ユーザの自宅等の玄関ドアや窓サッシ等の開口部に設置してその開閉状態または施開錠状態を検出するための装置である。本実施形態にかかる検知装置120は、例えば、玄関ドアの内鍵のつまみ部分(サムターン)や窓サッシの内鍵等、ドアや窓を開閉または施錠/開錠することによって動く部分に装着される。検知装置120には、3軸(X軸、Y軸、Z軸)方向の加速度を検知する加速度センサが内蔵されており、加速度センサによって内鍵の加速度や傾斜角を検出することにより、玄関ドアや窓等の開閉または施開錠を検知することが可能となる。検知装置120は、設置された部分の動きを加速度センサによって検知したら、無線通信手段によって判定装置160にその旨を通知する。
判定装置160は、検知装置120が装着された玄関ドアや窓等と同じ部屋あるいは同じ建物内に設置され、検知装置120から送信される信号を受信して不正な侵入があったかどうかを判定し、ユーザや警備会社等に通知を行うための装置である。判定装置160は、公衆電話回線網やインターネット等のネットワークを介してユーザや警備会社の固定電話や携帯電話、コンピュータ等の情報処理装置と接続され、不正な侵入があったことを通知することができるように構成される。
また、判定装置160は、検知装置120が玄関ドアや窓等の開閉または施開錠を検知した場合に、それが不正な侵入によるものであるか否かを判断するために携帯通信端末140と通信を行う。携帯通信端末140は、ユーザが身につけて持ち運び可能な装置である。携帯通信端末140は、それを携帯するユーザが自宅内にいるか否かといったユーザの位置情報を判定装置160に通知する機能を有する。これにより、判定装置160は、検知装置120によってドアや内鍵の動きが検知された場合に、携帯通信端末140の位置情報を問い合わせることによって、ドアや内鍵を操作したのがユーザ自身であるか否かを判定することが可能となる。
以下、各装置の構成について説明する。
<検知装置120>
次に、図2及び図3に基づいて、本実施形態にかかる防犯システム100で使用される検知装置120の構成について説明する。なお、図2は、本実施形態にかかる検知装置120の外観を示す斜視図である。また、図3は、本実施形態にかかる検知装置120の内部構成を示すブロック図である。
図2は、検知装置120を玄関ドア10の内鍵のつまみ部分(サムターン)12に装着した場合の例を示す斜視図である。検知装置120は、図2に示すように、ばね等によって開閉可能に連結された一対のクリップ片132a及び132bからなるクリップ形状によって構成される。各クリップ片の端部内側には、装着された部位(サムターン12等)を把持するための把持部134が形成され、クリップ片同士を連結するばね等の付勢手段によって2つのクリップ片の把持部同士が圧接する方向に付勢されることにより、検知装置120が玄関ドアのサムターン等に固定される。
このように、本実施形態の検知装置120は、クリップ形状で構成されることにより、簡単にどこにでも設置することができる。図2では、玄関ドア10の内鍵のサムターンに設置した場合の例を示したが、本発明はかかる例に限られず、例えば、居室の窓サッシや窓の内鍵等に設置してもよい。
また、検知装置120を構成するクリップ片の内側には、検知装置120の機能を実行するための機能部が実装された基板等(図示せず)が形成されることができる。このような基板等によって実装される、検知装置120の機能を実行するための機能部の内部構成を図3に示している。図3を参照して説明すると、検知装置120は、電源部122と、加速度検知部124と、制御部126と、無線通信部128と、記憶部130とにより構成される。
(電源部122)
電源部122は、検知装置120が動作するための電力を供給するための機能部である。電源部122は、例えば、検知装置120の内部に内蔵される小型のバッテリ等により構成され、検知装置120の各部に電力を供給する。
(加速度検知部124)
加速度検知部124は、検知装置120の把持部によって把持されたサムターン等の動きに応じた3軸(X軸、Y軸、Z軸)方向の加速度を検知するための機能部である。加速度検知部124は、3軸加速度センサ等の加速度の大きさを検知することが可能なセンサにより構成され、サムターンにかかる加速度の大きさと方向とを検知して制御部126に入力する。これにより、検知装置120は、サムターンがどの方向に動かされたか、あるいはどの方向にどのくらい傾いているかを検知することができ、玄関ドアの内鍵が開錠方向に動かされたのか、施錠方向に動かされたのかを検知することができる。
(制御部126)
制御部126は、検知装置120の各部を制御し検知装置120の機能を実行するための制御を行う機能部である。制御部126は、加速度検知部124によって検知された加速度の大きさ及び方向を受け取り、受け取った加速度のデータを無線通信部128によって判定装置160に送信するようにしてもよい。あるいは、制御部126は、加速度検知部124から受け取った加速度のデータを用いて、サムターンの状態を判断する手段を内部に含むようにしてもよい。例えば、制御部126は、加速度検知部124から受け取った加速度のデータに基づいて、サムターンがどの方向に動かされたか、あるいはどの方向にどのくらい傾いているかを求め、玄関ドアの内鍵が開錠または施錠されたか否かを判定して判定結果を無線通信部128によって判定装置160に送信するようにしてもよい。
(無線通信部128)
無線通信部128は、加速度検知部124によって検知された加速度に基づくサムターンの状態、あるいは加速度のデータ自体を判定装置160に送信するための機能部である。無線通信部128は、制御部126から送信データを受け取って無線信号に変換し、判定装置160に対し送信する。
(記憶部130)
記憶部130は、検知装置120に割り当てられたIDや各種の設定値、加速度検知部124によって検知された加速度のデータ、あるいは検知装置120の各部を制御するためのプログラム等を記憶するための記憶部である。記憶部130に記憶されたデータは、制御部126によって読み出され、検知装置120全体の処理を制御するために用いられる。
以上、検知装置120の構成について説明した。かかる構成により、検知装置120は、サムターン等の動きを検知して玄関ドアや窓の開閉状態、あるいは内鍵の施開錠状態を判定装置160に通知することが可能となる。
なお、検知装置120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や各種の記憶媒体等により構成されてもよい。また、記憶媒体としては、例えば、半導体メモリ、光ディスク、磁気ディスクまたはその他の記憶媒体が用いられてもよい。また、検知装置120を構成する各機能部の一部又は全部の機能は、上記のような記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいてCPUにより実現されるものであってもよく、あるいは、上述した各機能を実行可能なプロセッサ等のハードウェアによりその機能が実現されてもよい。
<携帯通信端末140>
次に、図4に基づいて、本実施形態にかかる防犯システム100で使用される携帯通信端末140の構成について説明する。なお、図4は、本実施形態にかかる携帯通信端末140の内部構成を示す機能ブロック図である。
携帯通信端末140は、ユーザによって携帯可能な形状により構成され、ユーザが携帯することによってそのユーザの位置に関する情報を判定装置160に通知する機能を有する。携帯通信端末140は、判定装置160から一定の距離範囲内で判定装置160と通信可能であり、従って、判定装置160は、所定の携帯通信端末140と通信可能であるか否かを認識することにより、その携帯通信端末140が所定の距離範囲内にあるか否かを判断することができる。例えば、通信可能な範囲を判定装置160が設置された自宅内に設定した場合、判定装置160は、携帯通信端末140を携帯するユーザが自宅内にいるかどうかを知ることができる。あるいは、携帯通信端末140は、より詳細な自分の位置に関する情報(例えば、GPS衛星より取得される緯度・経度等の情報)を判定装置160に通知するようにしてもよい。
また、携帯通信端末140には、各々の端末に一意に割り当てられたID等の識別情報が付与されている。この識別情報により、それぞれの携帯通信端末140は、判定装置160によって識別されることが可能となる。例えば、1つの防犯システムに対してユーザが複数人いる場合、それぞれのユーザに1つの携帯通信端末140を割り当てて携帯させることにより、各ユーザの大体の位置を把握することが可能となる。例えば、上記の例のように、携帯通信端末140の通信可能な範囲を判定装置160が設置された自宅内に設定した場合、どのユーザが自宅内にいて、どのユーザがいないかを知ることができる。
次に、携帯通信端末140の内部構成について、図4を参照して説明する。図4に示すように、携帯通信端末140は、電源部142、制御部144、無線通信部146及び記憶部148により構成される。
(電源部142)
電源部142は、携帯通信端末140が動作するための電力を供給するための機能部である。電源部142は、例えば、携帯通信端末140の内部に内蔵される小型のバッテリ等により構成され、携帯通信端末140の各部に電力を供給する。
(制御部144)
制御部144は、携帯通信端末140の各部を制御し携帯通信端末140の機能を実行するための制御を行う機能部である。例えば、制御部144は、無線通信部146によって判定装置160からの信号を受信した場合に、応答信号を送信するように無線通信部146を制御するようにしてもよい。あるいは、制御部144は、記憶部148に格納されている情報を読み出して、応答信号とともに判定装置160に送信されるようにしてもよい。
(無線通信部146、記憶部148)
無線通信部146は、判定装置160から予め定められた所定の距離範囲内にいる場合に判定装置160と通信を行うための機能部である。無線通信部146は、判定装置160からの検索要求信号を受信し、それに対する応答信号を送信するための機能部である。また、記憶部148は、携帯通信端末140に割り当てられたIDや各種の設定値、携帯通信端末140の各部を制御するためのプログラム等を記憶するための記憶部である。
以上、携帯通信端末140の構成について説明した。かかる構成により、携帯通信端末140は、判定装置160から所定の距離範囲内にいる場合に、判定装置160からの検索要求に対して応答することが可能となる。これにより、判定装置160は、その携帯通信端末140が所定の距離範囲内にいるか否かを判断することが可能となる。
なお、携帯通信端末140は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や各種の記憶媒体等により構成されてもよい。また、記憶媒体としては、例えば、半導体メモリ、光ディスク、磁気ディスクまたはその他の記憶媒体が用いられてもよい。また、携帯通信端末140を構成する各機能部の一部又は全部の機能は、上記のような記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいてCPUにより実現されるものであってもよく、あるいは、上述した各機能を実行可能なプロセッサ等のハードウェアによりその機能が実現されてもよい。
<判定装置160>
次に、図5に基づいて、本実施形態にかかる防犯システム100で使用される判定装置160の構成について説明する。なお、図5は、本実施形態にかかる判定装置160の内部構成を示す機能ブロック図である。
図5に示すように、判定装置160は、電源部162と、無線通信部164と、状態判断部166と、不正侵入判定部168と、モード切替部170と、制御部172と、記憶部174と、メッセージ送信部176と、音声出力部178、ダイヤリング部180と、表示部182とにより構成される。以下、各部の機能について説明する。
(電源部162)
電源部162は、判定装置160が動作するための電力を供給するための機能部である。例えば、判定装置160の本体に設けられた電源をオン/オフするために用いられる電源ボタン(図示せず)等により、制御部172等への電力供給/遮断の切り替えが行われるようにしてもよい。電源部162は、ユーザの操作により電源ボタンがオンにされたことを検知すると、本体内部に内蔵された携帯用バッテリ、あるいは電源をコンセント等から直接供給するアダプタ(いずれも図示せず)から電力を制御部172に供給してもよい。また、電源部162は、電源ボタンがオフにされたことを検知すると、制御部172への電力供給を停止するようにしてもよい。
(無線通信部164)
無線通信部164は、判定装置160が、検知装置120及び携帯通信端末140と通信を行うための機能部である。なお、本実施形態にかかる無線通信部164は、本発明にかかる検索要求部の一例である。無線通信部164は、検知装置120から送信された加速度等のデータを受信して制御部172に入力する。また、無線通信部164は、制御部172の制御によって、携帯通信端末140に対して検索要求信号を送信し、携帯通信端末140からの応答を受信する。
(状態判断部166)
状態判断部166は、検知装置120から受信した加速度等のデータに基づいて、検知装置120が装着されたサムターン等の状態を判断するための機能部である。なお、状態判断部166は、制御部172の一部に含まれていてもよい。状態判断部166は、例えば、検知装置120が装着されたサムターンの加速度からサムターンの傾斜角を算出し、その傾斜角に基づいて鍵が施錠された状態であるか、または開錠された状態であるかを判断する。あるいは、検知装置120がドアやドアノブに装着されている場合、その加速度や加速度がかかっている方向の変化に基づいて、ドアが開閉されたことを判断するようにしてもよい。
(不正侵入判定部168)
不正侵入判定部168は、状態判断部166により判断された鍵の施開錠状態やドアの開閉状態と、無線通信部164により受信される携帯通信端末140からの応答信号とに基づいて、不正な侵入があったかどうかを判定するための機能部である。なお、不正侵入判定部168は、制御部172の一部に含まれていてもよい。不正侵入判定部168は、例えば、状態判断部166により鍵が施錠状態から開錠状態に変更されたと判断された場合に、無線通信部164による検索要求の応答結果から、鍵を開けたのがユーザ本人であるか否かを判定する。判定は、例えば、無線通信部164により検索要求信号が送信されてから、一定時間内に携帯通信端末140から応答があった場合に、鍵を開けたのはユーザ本人であると判定するようにしてもよい。一方、一定時間経過しても携帯通信端末140から応答がない場合、不正な侵入があったと判定し、判定結果を制御部172に通知するようにしてもよい。
また、ユーザが複数人おり、各ユーザがそれぞれ1つの携帯通信端末140を携帯している場合、鍵を開けたのがユーザの誰かでなくとも、例えば自宅内にいるユーザの携帯通信端末140が応答してしまう場合もある。このように、特にユーザが複数人である場合、不正侵入判定部168は、それぞれの時点で応答があった携帯通信端末140の数をカウントして記憶しておき、その応答数の変化に応じて不正侵入であるか否かを判定するようにしてもよい。
例えば、登録されている携帯通信端末140が3個あり、判定処理前の時点での応答数が1であった場合、3人のユーザのうち1人だけが自宅内(携帯通信端末140と判定装置160との通信可能な距離範囲が自宅内である場合)にいると判断できる。ここで、状態判断部166によって、玄関ドアの鍵が施錠状態から開錠状態に変更されたと判断され、無線通信部164によって携帯通信端末140に対する検索要求信号が送信されたとする。この場合、不正侵入判定部168は、検索要求信号が送信されてから一定時間内に応答があった携帯通信端末140の数をカウントし、その数によって鍵を開けたのがユーザであるか否かを判断することができる。例えば、応答数が2であった場合、別のユーザが帰ってきて鍵を開けたと判断でき、応答数が0であった場合、自宅内にいたユーザが鍵を開けて外出したと判断することができる。一方、応答数が1のままであった場合は、ユーザ以外の誰かが鍵を開けたと判断することができる。
また、不正侵入判定部168は、後述する在宅モードと不在モードとを用いて、不正侵入か否かを判定するようにしてもよい。例えば、自宅内にユーザの誰かがいる場合は、在宅モードにすることにより、不正侵入か否かの判定を行わないようにしてもよい。
(モード切替部170)
モード切替部170は、無線通信部164により受信される携帯通信端末140からの応答信号に基づいて、在宅モードと不在モードとを切り替えるための機能部である。在宅モードとは、例えば、居住するユーザのうち誰かが自宅内にいることを示す。あるいは、居住するユーザ全員が自宅内にいる場合を示してもよい。不在モードとは、在宅モードとは逆の状態を表し、居住するユーザ全員が自宅内にいないことを示す。あるいは、居住するユーザのうち誰かが自宅内にいないことを示してもよい。
モード切替部170は、無線通信部164により応答信号を受信した携帯通信端末140の数をカウントし、応答があった数と予め登録されている携帯通信端末140の数とを比較することにより、登録されたユーザのうち何人が通信可能な距離範囲内(例えば、自宅内)にいるかを判定することができ、それに応じてモードを切り替えることができる。
(制御部172)
制御部172は、判定装置160の各部を制御して判定装置160を動作させるための機能部である。制御部172は、無線通信部164によって受信された加速度のデータを状態判断部166に通知したり、状態判断部166によって判断された鍵の施開錠状態またはドアの開閉状態を不正侵入判定部168に通知したりする。また、状態判断部166によって判断された鍵の施開錠状態またはドアの開閉状態に応じて、無線通信部164を制御して携帯通信端末140に対する検索要求信号が送信されるようにする。あるいは、制御部172は、一定時間間隔で携帯通信端末140に対する検索要求信号が送信されるように無線通信部164を制御するようにしてもよい。また、無線通信部164によって受信された携帯通信端末140からの応答信号を不正侵入判定部168に通知する。
また、制御部172は、不正侵入判定部168によって不正侵入があった旨の判定結果を受信した場合、メッセージ送信部176、音声出力部178またはダイヤリング部180を制御して警告メッセージを出力するようにする。例えば、外出中のユーザの携帯電話やパーソナルコンピュータに対してメッセージ送信部178から不正侵入があったことを通知する電子メールを送信したり、ダイヤリング部180によりユーザや警備会社等に電話を掛け、不正侵入があったことを通知する音声メッセージを送信するようにしてもよい。あるいは、音声出力部178から警告アラーム等を発するようにしてもよく、表示部182に警告メッセージが表示されるようにしてもよい。
(記憶部174)
記憶部174は、各種設定値や、検知装置120から受信した加速度のデータ、状態判断部の判断結果、携帯通信装置140からの応答結果等を記憶するための記憶部である。また、メッセージ送信部176から送信される警告メッセージのデータや、音声出力部178から出力される音声データ、警告メッセージ等をユーザに送信する際の送信先電子メールアドレスや電話番号等を記憶するのにも用いられる。
(メッセージ送信部176)
メッセージ送信部176は、外出中のユーザの携帯電話やパーソナルコンピュータに対し不正侵入があったことを通知するメッセージを送信するための機能部である。メッセージ送信部176は、インターネット等のネットワークを介して、ユーザのコンピュータや携帯電話等の外部機器と接続されており、制御部172の制御によって記憶部174に格納されている警告メッセージのデータを電子メール等の手段により送信する。
(音声出力部178)
音声出力部178は、不正侵入があったことを警告するための音声を出力するための機能部である。音声出力部178は、制御部172の制御により動作し、不正侵入判定部168によって不正侵入があった旨の判定結果を受信した場合に、異常を通知するための警告音や警告メッセージを出力するように構成される。音声出力部178は、例えば、ユーザが認識可能な音を発するブザー等であってもよく、あるいは、音声メッセージを出力可能なスピーカ等であってもよい。
(ダイヤリング部180)
ダイヤリング部180は、公衆電話回線網または専用電話回線網によりユーザの外出先の固定電話や携帯電話に電話を掛けるための機能部である。ダイヤリング部180は、制御部172の制御により動作し、制御部172から入力される電話番号をダイヤルする。ダイヤリング部180からのコールに対し、相手側で応答があるとダイヤリング部180は応答があったことを制御部172に通知し、さらに、制御部172から入力される音声メッセージを、公衆回線網を経由して相手側に伝送する。
(表示部182)
表示部182は、不正侵入があったことをユーザに通知するための警告メッセージを表示したり、ユーザによって入力された設定値等をユーザが確認できるように表示したりするための機能部である。表示部182は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部172の制御によって各種の設定値やメッセージを表示させる。
以上、判定装置160の構成について説明した。かかる構成により、判定装置160は、サムターン等の動きに基づいて不正侵入の有無を判定し、ユーザに通知することが可能となる。
なお、判定装置160は、例えば、CPU(Central Processing Unit)や各種の記憶媒体等により構成されてもよい。また、記憶媒体としては、例えば、半導体メモリ、光ディスク、磁気ディスクまたはその他の記憶媒体が用いられてもよい。また、判定装置160を構成する各機能部の一部又は全部の機能は、上記のような記憶媒体に記憶されたプログラムに基づいてCPUにより実現されるものであってもよく、あるいは、上述した各機能を実行可能なプロセッサ等のハードウェアによりその機能が実現されてもよい。
以上、防犯システム100の構成について説明した。次に、図6〜9を参照して、防犯システム100による不正侵入検知処理の例を説明する。図6〜9は、防犯システム100による不正侵入検知処理の流れを示すシーケンス図である。なお、図6〜9の例では、判定装置160は、ユーザの自宅内に設置され、検知装置120は、玄関ドアの内鍵のサムターンに装着されているものとする。また、判定装置160と携帯通信端末140とは、自宅から半径5m以内で通信可能であるものとする。
<第1の実施例>
まず、図6を参照して、防犯システム100による不正侵入検知処理の第1の実施例を説明する。図6では、自宅内にいるユーザが玄関ドアから出て外出する場合に行われる処理の例を示している。
まず、ステップS200〜S204では、判定装置160が定期的に携帯通信端末140に検索要求を行い、自宅内にある携帯通信端末140の数をカウントする処理を行う。まず、判定装置160は、携帯通信端末140に対する検索要求を送信し(ステップS200)、自宅内にいるユーザの携帯通信端末140が応答する(ステップS202)。次いで、判定装置160は、携帯通信端末140の応答数をカウントして格納する(ステップS204)。
次いで、ステップS206〜S216では、ユーザが外出するために玄関ドアの内側から施錠されている鍵を開けたことによる処理が行われる。まず、検知装置120がサムターンの加速度の変化を検知し(ステップS206)、判定装置160に通知する(ステップS208)。判定装置160は、加速度のデータからサムターンが施錠状態から開錠状態に移行したことを検出する(ステップS210)。
次いで、判定装置160は、携帯通信端末140に対して検索要求を送信し(ステップS212)、外出しようとするユーザが携帯する携帯通信端末140がこれに応答する(ステップS214)。あるいは、自宅内に他のユーザが残っている場合は、それらのユーザの携帯通信端末140も判定装置160に応答を返す。判定装置160は、携帯通信端末140からの応答があったことから、不正な侵入ではないと判断する(ステップS216)。
この後、外出するユーザが玄関ドアの外から鍵を施錠するため、ステップS206〜S216の処理が繰り返される(図面では省略)。一定時間経過後、再び、判定装置160は、携帯通信端末140に対する検索要求を送信する(ステップS218)。ここで、自宅にユーザが残っていない場合、携帯通信端末140からの応答がないため、判定装置160は、ユーザが在宅していないことを認識し、応答数を更新する(ステップS220)。あるいは、自宅に他のユーザが残っている場合でも、応答があった携帯通信端末140の数から、1人のユーザが外出したことを認識することができる。
<第2の実施例>
次に、図7を参照して、防犯システム100による不正侵入検知処理の第2の実施例を説明する。図7では、外出していたユーザが帰宅して玄関ドアから自宅内に入る場合に行われる処理の例を示している。
まず、ステップS230〜S232では、図6のステップS200〜S204と同様に、判定装置160が定期的に携帯通信端末140に検索要求を行い、自宅内にある携帯通信端末140の数をカウントする処理を行う。ここでは、ユーザは外出中であるため、ステップS230での判定装置160からの検索要求に対し、携帯通信端末140から一定時間内に応答が得られないため、判定装置160は、ユーザが在宅していないことを認識する(ステップS232)。
次いで、ステップS234〜S246では、帰宅したユーザが玄関ドアの外側から施錠されている鍵を開けたことによる処理が行われる。まず、検知装置120がサムターンの加速度の変化を検知し(ステップS234)、判定装置160に通知する(ステップS236)。判定装置160は、加速度のデータからサムターンが施錠状態から開錠状態に移行したことを検出する(ステップS238)。
次いで、判定装置160は、携帯通信端末140に対して検索要求を送信し(ステップS240)、帰宅したユーザが携帯する携帯通信端末140がこれに応答する(ステップS242)。判定装置160は、携帯通信端末140からの応答があったことから、不正な侵入ではないと判断する(ステップS244)。また、携帯通信端末140からの応答数0から1に変わったため、格納されている応答数を更新する(ステップS246)。この後、帰宅したユーザが玄関ドアの内側から鍵を施錠するため、ステップS234〜S244の処理が繰り返される(図面では省略)。
なお、図7の例では、ユーザが帰宅する前の自宅には誰もいないものとして説明したが、自宅に誰かがいた場合でも、ステップS246において、応答数が前の状態と比較して増加していることが確認できるため、判定装置160は、正当なユーザが帰宅したことを認識することができ、不正な侵入でないと判断することができる。
<第3の実施例>
次に、図8を参照して、防犯システム100による不正侵入検知処理の第3の実施例を説明する。図8では、侵入者が不正な手段を用いて玄関ドアを開け自宅内に入る場合に行われる処理の例を示している。
まず、ステップS250〜S252では、図7のステップS230〜S232と同様に、判定装置160が定期的に携帯通信端末140に検索要求を行い、自宅内にある携帯通信端末140の数をカウントする処理を行う。ここでも図7の場合と同様にユーザは外出中であるため、ステップS250での判定装置160からの検索要求に対し、携帯通信端末140から一定時間内に応答が得られないため、判定装置160はユーザが在宅していないことを認識する(ステップS252)。
次いで、ステップS252〜S266では、侵入者がピッキング等の不正な手段を用いて玄関ドアの外側から施錠されている鍵を開けたことによる処理が行われる。まず、検知装置120がサムターンの加速度の変化を検知し(ステップS254)、判定装置160に通知する(ステップS256)。判定装置160は、加速度のデータからサムターンが施錠状態から開錠状態に移行したことを検出する(ステップS258)。
次いで、判定装置160は、携帯通信端末140に対して検索要求を送信する(ステップS260)。しかし、侵入者は携帯通信端末140を持っていないため、携帯通信端末140からの応答は得られない。判定装置160は、一定時間経過しても応答が得られないことから、不正な侵入であると判断する(ステップS262)。あるいは、判定装置160は、ステップS260での検索要求送信後、さらに検索要求の送信を何回か繰り返して、所定の回数応答が得られない場合に不正な侵入であると判断するようにしてもよい。
次いで、判定装置160は、外出中のユーザの携帯電話等に警告メッセージを電子メールで送信する(ステップS264)。あるいは、判定装置160は、ダイヤリング部180によりユーザや警備会社等に電話を掛け、不正侵入があったことを通知する音声メッセージを送信するようにしてもよい。あるいは、音声出力部178から警告アラーム等を発したり、表示部182に警告メッセージが表示させたりしてもよい。
<第4の実施例>
上述した例では、モード切替部170による在宅/不在モードの設定を行わない場合について説明した。次に、図9を参照して、在宅/不在モードの設定を行った場合の防犯システム100による不正侵入検知処理の第4の実施例を説明する。図9では、自宅内にいるユーザが外来者に応対する場合に行われる処理の例を示している。
まず、ステップS270〜S276では、図6のステップS200〜S204と同様に、判定装置160が定期的に携帯通信端末140に検索要求を行い、自宅内にある携帯通信端末140の数をカウントする処理を行う。まず、判定装置160は、携帯通信端末140に対する検索要求を送信する(ステップS270)。ここでは、ユーザは自宅内にいるため、自宅内にいるユーザの携帯通信端末140が応答する(ステップS272)。次いで、判定装置160は、携帯通信端末140の応答数をカウントして格納し(ステップS274)、モードを在宅モードに切り替える(ステップS276)。
次いで、ステップS278〜S284では、自宅内にいるユーザが外来者に応対するために玄関ドアの内側から施錠されている鍵を開けたことによる処理が行われる。まず、検知装置120がサムターンの加速度の変化を検知し(ステップS278)、判定装置160に通知する(ステップS280)。判定装置160は、加速度のデータからサムターンが施錠状態から開錠状態に移行したことを検出する(ステップS282)。
次いで、判定装置160は、モードの設定値を確認する(ステップS284)。ここでは、ステップS276の処理により、モードは在宅モードに設定されているため、判定装置160は、携帯通信端末140に対する検索要求を行わず、処理を終了する。
このようにして、玄関ドアのサムターン等に簡単に設置可能な検知装置を用いてサムターンの動きを検知し、ユーザが携帯する携帯通信端末によってユーザの動きを検知することができる。このような検知装置と携帯通信端末から受信する情報に基づいて、不正な侵入が行われたか否かを効率的に判定することが可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明の一実施形態にかかる防犯システムの概略構成を示す図である。 同実施形態にかかる検知装置の外観構成を示す斜視図である。 同実施形態にかかる検知装置の内部構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態にかかる携帯通信端末の内部構成を示す機能ブロック図である。 同実施形態にかかる判定装置の内部構成を示す機能ブロック図である。 防犯システムによる不正侵入検知処理の第1の実施例を示すシーケンス図である。 防犯システムによる不正侵入検知処理の第2の実施例を示すシーケンス図である。 防犯システムによる不正侵入検知処理の第3の実施例を示すシーケンス図である。 防犯システムによる不正侵入検知処理の第4の実施例を示すシーケンス図である。
符号の説明
100 防犯システム
120 検知装置
122 電源部
124 加速度検知部
126 制御部
128 無線通信部
130 記憶部
140 携帯通信端末
142 電源部
144 制御部
146 無線通信部
148 記憶部
160 判定装置
162 電源部
164 無線通信部
166 状態判断部
168 不正侵入判定部
170 モード切替部
172 制御部
174 記憶部
176 メッセージ送信部
178 音声出力部
180 ダイヤリング部
182 表示部

Claims (9)

  1. 開口部からの不正な侵入を検知するための防犯システムであって、
    前記開口部の開閉状態または施開錠状態に応じて動作する所定の検知対象物に装着され、前記検知対象物の装着部位の加速度を検知する検知装置と、
    前記検知装置によって検知された前記検知対象物の加速度に基づいて、不正な侵入の有無を判定する判定装置と、
    携帯可能に構成され、所定の距離範囲内において前記判定装置と通信可能な通信装置と、
    を備え、
    前記検知装置は、
    前記検知対象物の装着部位の加速度を検知する検知部と、
    前記検知された加速度の情報を前記判定装置に送信する送信部と、
    を含み、
    前記判定装置は、
    前記検知装置から送信される前記加速度の情報に基づいて、前記開口部の開閉状態または施開錠状態を判断する状態判断部と、
    前記状態判断部によって判断される前記開口部の開閉状態または施開錠状態に変化があった場合に、前記通信装置に対し検索要求を行う検索要求部と、
    前記検索要求部による検索要求に対する前記通信装置からの応答結果に基づいて、不正な侵入の有無を判定する不正侵入判定部と、
    前記不正侵入判定部によって不正な侵入があったと判定された場合に、不正な侵入が発生した旨を通知する通知情報を外部装置に送信する送信部と、
    を含み、
    前記通信装置は、前記判定装置からの検索要求を受信した場合に、前記検索要求に対する応答を送信する送信部を含むことを特徴とする、防犯システム。
  2. 前記不正侵入判定部は、前記検索要求部による検索要求の送信から一定時間内に、予め登録された前記通信装置のうちのいずれかから応答があった場合に、不正な侵入ではないと判定することを特徴とする、請求項1に記載の防犯システム。
  3. 前記状態判断部は、前記検知対象物の加速度に基づいて前記検知対象物の傾斜角を求め、前記傾斜角に基づいて前記開口部の施開錠状態を判断することを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載の防犯システム。
  4. 前記判定装置は、
    前記開口部の開閉状態または施開錠状態に変化があった場合に、不正侵入有無の判定を行う不在モードと、不正侵入有無の判定を行わない在宅モードと、の切り替えを行うモード切替部をさらに備え、
    前記検索要求部は、予め登録された前記通信装置に対し所定の時間間隔で検索要求を行い、
    前記モード切替部は、前記検索要求に対し予め登録された前記通信装置から応答があった場合、前記在宅モードへの切り替えを行い、
    予め登録された前記通信装置から応答がなかった場合、前記不在モードへの切り替えを行うことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の防犯システム。
  5. 前記不正侵入判定部は、前記検索要求部による検索要求に対し応答があった前記通信装置の数を記憶しておき、前記応答があった通信装置の数が変化した場合、不正な侵入ではないと判定することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の防犯システム。
  6. 前記検知装置は、開閉可能に連結された一対のクリップ片からなり、前記クリップ片の端部同士が圧接する方向に付勢する付勢手段によって前記一対のクリップ片が連結され、前記付勢手段によって圧接される前記端部によって前記検知対象物を把持することにより前記検知対象物に装着されることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の防犯システム。
  7. 開口部からの不正な侵入の有無を判定するための判定装置であって、
    所定の検知対象物に装着された検知装置によって検知される前記検知対象物の加速度に基づいて、前記開口部の開閉状態または施開錠状態を判断する状態判断部と、
    前記状態判断部によって判断される前記開口部の開閉状態または施開錠状態に変化があった場合、所定の距離範囲内において通信可能な通信装置に対し検索要求を行う検索要求部と、
    前記検索要求部による検索要求に対する前記通信装置からの応答結果に基づいて、不正な侵入の有無を判定する不正侵入判定部と、
    前記不正侵入判定部によって不正な侵入があったと判定された場合に、不正な侵入が発生した旨を通知する通知情報を外部装置に送信する送信部と、
    を含むことを特徴とする、判定装置。
  8. 開閉可能に連結された一対のクリップ片からなり、前記クリップ片の端部同士が圧接する方向に付勢する付勢手段によって前記一対のクリップ片が連結され、前記付勢手段によって圧接される前記端部によって所定の検知対象物を把持することにより前記検知対象物に装着されて前記検知対象物の装着部位の加速度を検知することを特徴とする、検知装置。
  9. 開口部からの不正な侵入を検知するための防犯方法であって、
    前記開口部の開閉状態または施開錠状態に応じて動作する所定の検知対象物に装着され、前記検知対象物の装着部位の加速度を検知する検知装置と、
    前記検知装置によって検知された前記検知対象物の加速度に基づいて、不正な侵入を検知する判定装置と、
    所定の距離範囲内において前記判定装置と通信可能な通信装置と、
    を備える防犯システムにおいて、
    前記検知装置によって前記検知対象物の加速度を検知する検知ステップと、
    前記検知装置によって検知された前記検知対象物の加速度に基づいて、前記判定装置が前記開口部の開閉状態または施開錠状態を判断する状態判断ステップと、
    前記状態判断ステップにおいて判断される前記開口部の開閉状態または施開錠状態に変化があった場合、予め登録された前記通信装置に対し前記判定装置が検索要求を行う検索要求ステップと、
    前記判定装置からの検索要求に対し、前記判定装置と通信可能な距離範囲内にある前記通信装置が応答する応答ステップと、
    前記応答ステップにおける前記通信装置からの応答結果に基づいて、前記判定装置が不正な侵入の有無を判定する不正侵入判定ステップと、
    前記不正侵入判定ステップにおいて不正な侵入があったと判定された場合に、不正な侵入が発生した旨を通知する通知情報を前記判定装置が外部装置に送信する送信ステップと、
    を含むことを特徴とする、防犯方法。
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